モモ「リンシャンさんとヤってる所を先輩に見られたっす」(219)

百合寝取られ。良いと思います

オイコラ逃げるつもりか?

モモ「はぁっ……はぁ……うぁ…」

咲「モモちゃんは相変わらずおっぱいが敏感だよね」クリクリ

モモ「そこばっかりっ……リンシャンさんは変態っすねっ……!」ハァハァ

咲「そうだよ? だって私おっぱい大好きだもん」クリクリ

咲「もしかして今まで気づかなかった?」クリクリ

モモ「おっぱいさんにべったりな時点で、周知の事実だと思うっす……け、ど……ぁう…」ビクッ

咲「原村さんとは……別にそんな……」

モモ「…………」

咲「ほ、ホントに何もないんだよ?」

モモ「わかってるっす、それに」グイッ

咲「んぅ!?」チュウ

モモ「はぁっ……浮気してるのは……私の方っすから」

咲「モモちゃん……」

モモ「リンシャンさん……焦らされるのは辛いっす……」

モモ「だから……もっと……」

咲「」ムラッ

****************

モモ「ううっ、先っぽがヒリヒリするっす……」

咲「モ、モモちゃんが悪いんだよ!?」

咲「あんな誘い方するから……」

モモ「それでも乳首でイクまでいじり続けるのはおかしいっすよ」

咲「それは……だって開発されすぎなモモちゃ、あ……」

モモ「…………」

咲「ごめん……」

   / :/  ...:/:′::/ :.:.:.....:./.:/:!:.:.:.i:..!:.:.....:{:.:.:.:.:.:ハ    /
.  /.〃/:...../:′'.::|:: i .::.:.:.:| :i:_{__|:.|:.:.:.i :|:.:.../  ̄`ヽ/      ふ
  '://:′::/斗:十 |::.::.::.:.:.:.: :}}ハ ::ハ:{:≧ト|:::/  な       な な  ぅ
 {//::{: /|i:八::{=从:{ i::::: :N孑弐{ミト∨:::|::′  る.     る .る (
.  i :从 ::::{イァ:う{ミト爪ト::::. ! ん):::::ハヽト、:{:|    ほ      ほ ほ  )
.  |.::| : \《 { ::::::: }  ヽ\{ { ::::::::: リ | :::ヽ!   ど     ど ど む
.  | ::!::|ハト.乂__ノ       ー '  | :::<    |
 八::| :|::::i /i, ,     ,     /i/ , }:::}i::人   __ ノ\
  (__):::l:::::.                 i.:/::::::::厂「{:::::::{    ` ー― ´
 / :{ | :V:入     { ̄`ソ      }/}::::}/::::::l.|:::::::|
 { ::|人::∨::::>...   `      . ィ升|:::/::::::::八::::::{

モモ「いいんすよ、別に」

咲「…………ねぇ」

咲「やっぱり、私たち……」

モモ「咲さん」

咲「」ビクッ

モモ「大丈夫っす」

モモ「絶対にバレませんよ」

咲「でも……」

モモ「いくら先輩でも、リンシャンさんとの関係に気づくことはないっすよ」

モモ「私を誰だと思ってるんっすか?」

モモ「私は、ステルスモモっすよ?」

~合宿直後~

――鶴賀麻雀部部室――

かじゅ「だから、久とは何もないと言っているだろう!」

モモ「何もないのに下の名前で呼ぶことがおかしいって言ってるんじゃないっすか!」

かじゅ「だから……」イラッ

モモ「どうせ、あの女にいいように言いくるめられたに決まってるっす」

モモ「なんて言って近づいてきたんすか、あの女」

かじゅ「久とは純粋に麻雀だけの関係だ、やましいことは何も……」

モモ「抱いたんすか?」

かじゅ「……モモッ、お前っ」

モモ「あ、もしかして、先輩が抱かれたんすか?」

かじゅ「いいかげんにしろっ! モモ!」

かじゅ「お前、少しおかしいんじゃないか!?」

モモ「一晩であんなに親しくなるっていうのが異常なんすよ」

モモ「そもそも清澄のあの女、風越のキャプテンにも色目を使ってたみたいじゃないっすか」

かじゅ「……っ!」イライラッ

モモ「相手がそんなとんでもない女って言うんじゃ、いくら先輩の言うことでも……」

かじゅ「モモ、確かにいきなり仲が良くなったのは疑われる原因になってもおかしくないかもしれない」

かじゅ「だが、べつにこれは珍しいことではない」

かじゅ「今まで友人のいなかったお前には、わからないかもしれないが……」

モモ「……!!」

かじゅ「……あ」

かわいい芝が呼んでる
散歩してきて、飯食って、風呂入って戻ってきて残ってたら続き書くわ
代わりにやってくれるなら誰かどうぞ

かじゅ「ち、違うんだ、今のはそういう意味じゃ」

モモ「もう……いいっす」ユラッ

かじゅ「! ま、待ってくれモモ!!」

モモ「さよなら、っすよ」

モモ「先輩」スゥゥ…

かじゅ「モモ! 違うんだ! モモッ!!」

――清澄高校前――

モモ(あの優しい先輩が、あんなこと言うはずないっす)

モモ(あの女が先輩に何かしたに決まってるっす)

モモ(見つけ出して……二度と先輩の目に現れられないようにしてやるっす……!)

モモ「それにしても、麻雀部の部室はどこっすかね……」

モモ(こっちの校舎の中にはなかった、ってことは)

モモ(あっちの建物っすかね)トコトコ

モモ(一応清澄の校舎みたいだし)

モモ(ん? あそこにいるのは)

モモ「リンシャンさん?」

モモ(どうやら、私が向かってた建物を目指しているようっすね)

モモ(ビンゴっす!)

モモ(このままリンシャンさんに憑いていけば、労せずしてあの女のもとに)

モモ(……許さないっすよ)ゴゴゴ

咲「!?」ゾクッ

咲「だ、だれ!?」バッ

モモ「あっ、やば」ビクッ

モモ「って、え」グラッ

モモ(やば、土手に落ち)ゴロッ

モモ「きゃあああ!」ゴロゴロゴロ

咲「! いけないっ」ダッ

モモ「……っ、いったた……」

モモ(バレてビビって転げ落ちるとか、最悪っす……)

咲「大丈夫ですかー!」

モモ(あ、やば)

モモ(これはちょっとやばいっす)ダラダラ

咲「今、そっちに降りますね!」

モモ(イチかバチか、ステルスで逃げっ……っ!)ビキビキッ

モモ(あ、足、挫いちゃったすか!?)

モモ(うう、どうすれば……)

モモ(ハッ、そうっす!)

咲「大丈夫ですか!? 怪我は……って、どこかで」

モモ(!? 影の薄い私を覚えているとは……意外っす)

モモ「あー、えーと、県予選で副将やってた、東横っす」

咲「あ、原村さんと戦った……」

モモ「そういうあなたは、清澄の大将の、えーと、リンシャンさん?」

咲「あ、はは、確かに嶺上開花は得意ですけど……」

咲「清澄の、宮永咲です」

モモ「宮永……そういえばそんな名前で」

咲「えっと、怪我とか大丈夫ですか?」

モモ(キタッ)

モモ「それが、足首を挫いてしまったみたいで……」

モモ「恥ずかしながら、自分で立つことができないみたいっす」

咲「ちょ、大変じゃないですか!」

咲「ちょっと見せてください!」ガバッ

モモ「わわ、こ、ここで見てもどうにもならないと思うんすけど」

モモ「冷やすものとかもないっすし」

咲「あ……そうか」

咲「じゃ、じゃあ、すぐそこの建物に部室があるので、一緒に行きましょう!」

咲「冷凍庫の中に氷もあったと思いますし、簡単な救急セットもあると思います」

モモ(ふふ、狙い通りっす)

モモ「いいんすか、そこまでしてもらって……」

咲「良いもなにも、そうしなくちゃダメですっ!」

咲「捻挫だって、ほうっておくと酷いことになるかもしれないんですよ!?」

モモ「は、はいっす……」

咲「じゃあ、はいっ」シャガミ

モモ「え?」

咲「部室までおぶっていきます。乗れますか?」

モモ「いや、そこまでしてもらうわけには……」

咲「けが人は素直に言う事を聞いてくださいね」ニコッ

モモ「」ゾクッ

モモ「分かったっす。ちょっとの間お世話になるっす」

咲「よ、いしょ、っと」ググッ

モモ「お、重くないっすか?」

咲「大丈夫です、原村さんと比べればこれくらい……」

咲「あ、べべべ別に原村さんが思いとかそういうわけでは……」

モモ「私に弁解してどうするんすか…」

モモ・咲(それにしても)

モモ(なんかちょっと、罪悪感が……)キリキリッ

咲(おっぱい大きいなぁ……)ショボン

*******************

咲「ちょっと待っててください、今鍵開けますから」ガチャガチャ

モモ(部活に一番乗りっすか)

モモ(とりあえずしばらく様子見っすね)

咲「よし、じゃあ中に入りますね」グイッ

モモ「あたた…」

咲「あ、ごめんなさい!」

モモ「いや、大丈夫っす、心配しないで欲しいっす」

咲「とりあえず、このベッドに腰掛けてください」

モモ「はいっす……ふぅ」ボス

咲「今、氷と救急箱持ってきますね」

モモ(それにしても、随分といろいろ揃ってる部室っすね)

モモ(プロジェクターのスクリーンとパンドラの棚しかないうちの部室とは大違いっす……)

モモ(しかもちゃんと自動卓まで……)

モモ(うちと同じ無名校の清澄が、どうやってここまでの設備を集めたのか……)

咲「ごめんなさい、なかなか救急箱が見当たらなくって」

モモ「いや、手当してもらえるだけでありがたいっすから」

咲「じゃあ、痛めた方の足出してください」

モモ「あ、すいませんっす」

咲「腫れてる……ごめんなさい、すごく痛かったでしょ……」

咲「もっと急いでこれればよかったんだけど……」

モモ「いや、もうホントに気にしないで欲しいっす」

モモ「なんか、こっちが申し訳なく……」

モモ(そういえば……)

モモ「ほかの部員の方は、何時頃いらっしゃるんっすか?」

モモ「今って授業終わってから結構経ってると思うんすけど」

咲「今日は部活、お休みなんです」

咲「私はここにある本を借りていこうと思っていただけで……」

モモ(なん……だと……)

モモ(じゃああの女は今日はここに来ないってことすか)ガーン

モモ(はるばるここまでやってきて、目的も果たせず、ただ足を挫いただけなんて……)

モモ(情けないっすよ……何してんすかね……)ジワッ

咲「わわっ、痛かったですか!? ごめんなさい!」ワタワタ

モモ「ち、違うんす、これは、その……」

モモ「ちょっと花粉症が……」

咲「花粉症……ですか……」

モモ「はいっす……」

咲・モモ「…………」

咲「そ、そういえば、東横さんは何をしに来たんですか?」

咲「ここまで来るってことは、麻雀関係のことだと思うんですけど」

モモ「いや、その、ちょっと」

モモ(まさか「あんたのとこの部長を〆にきた」なんて言えないっすよね……)

咲「あ、もしかして部長に何か用が……」

モモ「っ!」ザワッ

咲「……ぇ」ゾワゾワ

モモ「あー、そんな感じだったんすけど……」

モモ「そんなに急ぎの用でもないんで、またの機会にするっす」

咲「…………あの」

モモ「?」

咲「もしかして、うちの部長が何かしました?」

モモ「!?」ガバッ

咲「……やっぱり」

咲「東横さんが滑り落ちる直前と、今、なんだかすごくゾッとする気配がしたんです」

咲「もしかして、部長に、その……何か言いたいことでもあったのかなぁって……」

モモ「…………そうっすよ」

モモ「私はここの部長を、あの女を先輩から引き離すために来たんす」

咲「え?」

**********************

咲「そうだったんですか……」

モモ「先輩があんなこと言うわけなんてないっす」

モモ「あの女になにか吹き込まれているに違いないんすよ……!」

咲「…………でも」

咲「うちの部長、そこまでひどい人でもないと思うんですけど……」

モモ「は?」

咲「いえ! た、たしかにちょっと普通よりは誠実さが足りないというか、ちょっと問題はありますけど」

咲「そんな風に、人の心をあえて傷つけるような真似は……」

咲「しなく…………なくも……なくも……あれ?」ウーン

モモ「やっぱり……」

咲「いやでも、その加治木さんも、仲の良かった部長のことをひどく言われて、ちょっと気が立ってしまっただけですよ!」

咲「だから、その、加治木さんとは仲直りして欲しいというか……」

モモ「先輩は寝取られたんす。原因をどうにかしないと、臭いものに蓋のままじゃ何も解決しないっす」

咲「寝取っ……!」カァァ

モモ(一気に顔が真っ赤に……ウブな反応っすね)

咲「その、あの……東横さんと加治木さんは……どういった関係で……」モジモシ

モモ(……なんすかね、これ)

モモ(興味があるけど恥ずかしくて聞けない……)

モモ(同性間の恋愛に拒否感を持ってるわけじゃなさそうっす)

モモ(ちょっと……かわいい、っすね)

モモ(なんか、先輩に初めて抱かれたときのことを思い出すっす……)

モモ(先輩……)

モモ(…………先輩が、浮気したって言うなら……)

モモ「これも、不可抗力、っすよね」ボソッ

咲「え?」

モモ「リンシャンさん」グイッ

咲「へ? はえ?」ドサッ

モモ「そんなに興味があるんだったら」

モモ「私と先輩の関係、教えてあげるっすよ?」

咲「…………え」

*******************

咲「モモちゃん、今日は泊まっていかないの?」

モモ「……さすがに明日は学校があるっすから」

咲「ふぅん……」

咲「加治木さんに、会いにいくの?」

モモ「!」ビクッ

咲「ねぇ、もう……私たち……」

モモ「何度言わせるんっすか?」

モモ「先輩と私は、もう終わってるんっす」

モモ「それでも、いつまでも逃げてるわけには行かないっすから」

モモ「だから、その最後のけじめを付けに行くだけっすよ」

咲「ホントに……私たちこのままでいられるの?」

モモ「無論っす」

モモ「リンシャンさんはもう私のものだし、私ももうリンシャンさんのものっすから」

モモ「っていうか、もうリンシャンさん色に染められちゃったっすから」

咲「そ、染められたって……」カァァ

モモ「まさか、私がリンシャンさんに対してネコになるとは思ってなかったっす」

モモ「しかも、こんな時には赤面するくせに、ベッドの上ではあんなに」

咲「わぁわぁわぁ!! そ、それ以上はダメ!」

モモ「ふふっ」

モモ「じゃあ、また週末に来るっす」

咲「…………うん、またね」

*******************

咲(モモちゃんはああ言ってたけど)

咲(やっぱり、不安だよ……)

咲(ずっと加治木さんを避け続けてるって言ってたけど、話を聞くと加治木さんの方も諦めずに探し回ってるみたいだし……)

咲(たぶん、モモちゃんも諦めきれてない……)

咲(もし、二人が仲直りしちゃったら……)

咲「!!」ゾワゾワゾワ

咲「だめ!っそ、そんなの」ガバッ

咲(モモちゃんのいない生活なんて……もう考えられない……)

咲(加治木さんにモモちゃんが抱かれるなんて……考えただけで……)ズキズキズキズキ

咲「モモちゃん……」

咲(うん、決めた)

咲(いつまでも、私をその気にさせてる、モモちゃんが悪いんだからね)

咲(今日聞いた時が、最後のチャンスだったんだ……)

咲(もう、絶対に離して上げないんだから……)

**********************

――鶴賀校舎裏――

モモ(あと20分ぐらいで、先輩が来るっす……)

モモ(そしたら、ちゃんと言うっす)

モモ(もう、金輪際私に関わらないでくれって……)

モモ(うぅ……)ズキズキ

モモ(胃が……胸が痛いっす……)ズキズキズキズキ

ザッザッ

モモ「!?」バッ

モモ(ちょっと早くないっすか……)

モモ(それとも、先輩も待ちきれなくって)ドキドキ

咲「……」スッ

モモ「えっ!?」

モモ「リンシャン……さん?」

モモ(な、なんでここに……?)

咲「ねぇ、モモちゃん、加治木さんとはちゃんと別れられた?」

モモ「い、いえ、これからここで話をするつもりだったっす……」

咲「そっか」

咲「ねぇ、モモちゃん」

モモ「っ!」ビクッ

モモ(なんか、リンシャンさんの雰囲気が……)

咲「手伝って、あげるよ?」ニッコリ

モモ「……え?」

******************

かじゅ(やっと、モモと連絡を取ることができた……)

かじゅ(いままでずっと避け続けられて)

かじゅ(携帯からの連絡にも全く応じてくれなかったモモが)

かじゅ(会いたい、ものすごく会いたい)

かじゅ(会って、抱きしめて、謝りたい)

かじゅ(許してもらえなくても、せめて顔を見るくらいは……)

かじゅ(ああ、モモ…………)

かじゅ(このあたりのはず……)

かじゅ「ん?」

アァ ダメッス センパイガッ
ヘェ コンナニナッテルノニ ダメナンダァ
モ、モウユルシテクダサイッス コレイジョウハッ!!
ジャア ヤメテアゲル
アッ… ハァハァ
ウウゥ……

かじゅ(先客…か……何をしているんだこんな時間から……)ブルブル

かじゅ(はは、全く、モモと待ち合わせだというのに……とんだハレンチなやつらがいたものだ)ガタガタブルブル

ソロソロイイカナ クチュ
アアァァァァ!!
ヤメ、ヤメテッテ…アア!
ハイ、ヤメタ
ア、アア……アアア
モイッコイコッカ
モ、モウイヤッス! イカセテクダサイッ!!

かじゅ(や、やれやれ、おまけにモモにそっくりな声だとは)ガクガクガク

かじゅ(すこし、説教を、してやらねば)ガクブルガタガタ チラッ

かじゅ「」

モモ「も、もう無理っす……! 我慢できないっす!!」

モモ「これ以上、焦らさないで欲しいっす!」

咲「もうちょっと、ね? 加治木さんが来るまでがんばろ?」クリクリ

モモ「あぁ! ち、乳首……それっ」ガクガク

咲「おっと、あぶない」パッ

モモ「ひぃ、ひぃ……」ガクガク

咲「モモちゃんのおっぱいがとってもえっちだって忘れてたよ」クチュ

モモ「あひぃ……も、ゆる」ビクビク

ザッ

かじゅ「モ……モ…?」

モモ「…………え」

モモ(あ……れ、なん、で……先輩が……)

モモ(あ……私が……呼んだ、っす、か)

モモ「あ……ああぁああぁぁ……」ガクガクガクガク

咲「あ、加治木さん、いらっしゃったんですね」ニコッ

かじゅ「き、貴様、宮永……」ブルブル

咲「モモちゃんが加治木さんにお別れを言いたいって言うから、手伝ってたんですよー」ニコニコ

かじゅ「な、にを」ブルブル

咲「見ての通り、モモちゃんはもう身も心も私のものなんです」

咲「どっかの誰かさんが、モモちゃんを冷たくあしらったりするから……」

咲「モモちゃん、すごく傷ついてたんですよ?」

かじゅ「そんな、わたしは……」

咲「だから……」

咲「もう、モモちゃんをみっともなく追い回すのは止めてくださいね?」ニコッ

モモ「リ、リンシャンさん……」

咲「ねぇ、モモちゃん」スルッ

モモ「あっ……」

咲「これで、自由に動けるでしょ?」

咲「ねぇ、好きな方、選んでいいよ?」

モモ「え……?」

かじゅ「な……」

咲「私か、加治木さん、好きな方を選んでよ」

咲「私を選んだら、今までで一番気持ちよくしてあげるし、これからもずっとずっと気持ちよくしてあげるよ?」

咲「絶対にモモちゃんを裏切らないし、いつでも傍にいてあげる」

咲「どんなに存在感を消したって、必ず見つけ出してあげるから」

咲「ね?」

モモ「……わ、わたしは……」

かじゅ「モモ!!」

モモ「!」ビクッ

かじゅ「私が……私が悪かった……!」

かじゅ「誤解されるようなことをしたのも、ひどいことを言ったことも謝る!」

かじゅ「だから、だから戻ってきてくれ……!」

かじゅ「モモっ……!!」

かじゅ「私は……君がいないと、ダメなんだっ!」

モモ「せ、せんぱい」ブルッ

咲「モモちゃん、その人に何をされたか忘れたの?」

咲「ねぇ、モモちゃん」

咲「私のこと……捨てるの」ウルッ

モモ「……あ」

咲「私はモモちゃんのモノで、モモちゃんは私のモノだって」

咲「言って……くれたよね……?」ウルウル

咲(なんで……なんで迷ってるの、モモちゃん……!?)

咲(モモちゃんは、私のものなんだよっ!?)

咲(絶対、絶対離さないんだから!)

モモ「わ、わたしは……」

モモ(そうっす、私はもうリンシャンさんのもので……)

モモ(先輩は……私に……)

かじゅ「モモっ!!」





かじゅ「私は! 君が欲しいっ!!」





モモ「っ!!」ブルルッ

モモ「リンシャン……さん」

咲「モモ……ちゃん?」

モモ「ごめんなさいっす……やっぱり、わたし……先輩のことが……」

かじゅ「モ、モモっ!!」

咲「え……そんな……モモちゃん?」

咲(うそ)

咲(だって、モモちゃんは)

咲(…………)

咲「フフッ」

かじゅ「モモ! モモ!」ギュウゥゥゥ

モモ「先輩、く、苦しいっす……」

かじゅ「ごめん! ごめんなっ!モモ!」ポロポロ

かじゅ「もう、二度と悲しい思いはせないっ!」ポロポロ

モモ「先輩……泣かないでくださいっす……」ナデナデ

モモ「私も、さんざんワガママ言って……」

モモ「ごめんなさいっす……」

咲「モモちゃん」

モモ「!」バッ

咲「ずっと……いっしょ……なんだよね……」ユラッ

かじゅ「!……モモッ、下がるんだ!」バッ

モモ(あれっ……ナイフ!)

咲「ねぇ、モモちゃん……」

咲「私にも、おんなじことするの?」

咲「加治木さんが、モモちゃんにしたみたいに」

モモ「そ……れは……」

かじゅ「た、頼む! モモにだけは、手を……モモだけはっ」

かじゅ「責は全て私にあるっ……だから!」

モモ「先輩っ……!」

咲「モモ、ちゃん」ユラユラ

モモ「リンシャンさん!」バッ

かじゅ「モモッ!!」

モモ「私が、私が悪かったっす!」

モモ「先輩と仲違いした鬱憤を……リンシャンさんを使って忘れようとしてしまったっす!」

モモ「みんな、みんな私が悪かったんっす!」

モモ「だから、だから……」

モモ「私を殺して、気が済むなら……」

モモ「どうぞ、やっちゃって……くださいっす……」ニコッ

かじゅ「モモっ!」

モモ「先輩!!!」

かじゅ「!」ビクッ

モモ「先輩に欲しがられて、嬉しかったっす」

モモ「先輩は、私が悪いのに、私を追いかけてくれて、謝ってくれて、必要としてくれて」

モモ「私を、赦してくれたっす」

モモ「もう思い残すことは……いえ、やっぱりもっと先輩といたかったっす」

モモ「……でも私は、私が生んだ結果に、けじめをつけなくちゃいけないっす」

モモ「先輩……ありがとうございました……」ニコッ

かじゅ「モモ……」

かじゅ(なんでだ……動かなくちゃいけないのに……モモを守らなきゃいけないのに……)

かじゅ(モモの目を見てから……体が、動かないっ!!)ギリッ

モモ「リンシャンさん、ホントに、ごめんなさいっす……」

咲「…………」

カランッ

モモ「!?」

咲「……ぃ、だょ」ポロッ

咲「無理ぃ……だよぉ」ポロポロ

咲「モモちゃんを傷付けるなんて……出来るわけないよぉ……」ポロポロ

モモ「リン、シャン…………さん」

咲「うぅっ…………ひっ、ぐぅ………うえぇぇぇ…………」ボロボロボロボロ

咲「ゔえ゙えぇぇぇぇ…………モ゙モ゙ぢゃああああん!」ボロボロボロボロ

咲「ひっ、うわあああああぁぁぁっあっあぁぁぁ!!」ボロボロボロボロ

モモ「リンシャンさんっ」ダッ

モモ「ごめんなさいっ、ごめんなさいっ」ギュウゥゥ

モモ「私っ……が、私が……!」

咲「ひっぐ……うぅう」グズッ

モモ「ホントに……ごめんなさいっす……!」

咲「……っう、ねえ、モモちゃん」

咲「最後に、ひとつだけお願い聞いてくれる……?」

モモ「……なんでも、聞くっす」ギュウ

咲「私のこと……名前で読んで……?」

モモ「っ!」ジワッ

咲「この前、一度だけ……呼んでくれたよね」グスッ

咲「もう一度、最後のお別れは、名前で呼んで……?」

モモ「っうう、ひっぐ……」ポロポロ

モモ「咲っ……さん」

モモ「咲さんっ、咲さんっ!!」ギュウゥウゥ

咲「モモ、ちゃん」ギュウゥ

咲「加治木さんと、仲良くしてね……?」

咲「幸せに……暮らしてね……?」

モモ「咲さぁん……」ボロボロ

咲「……」スクッ

咲「加治木さん」

かじゅ「……なんだい」

咲「もう二度と、モモちゃんを悲しませないでください」

咲「次は、絶対に許しませんから」キッ

かじゅ「……ああ、誓うよ」

咲「モモちゃん」

モモ「ひっぐ……咲、さん」

咲「バイバイ、モモちゃん」

モモ「ぁあ……咲、さん」

モモ(私は、たくさんあなたに癒してもらったのに……)

モモ(私……あなたに…何もしてあげられなかった……っす)ボロボロ




カン!

書き溜めて投下時期をはかっていたSSと若干かぶる場面が入ってしまった

嶺上開砲で全てを灰燼に帰すエンドも考えたけど、欝は無理

とりあえず呑気にクロチャー貼ってた>>1は凌遅刑な


IFで咲選んだ場合はまだかなチラッチラッ

>>179
仕方ない
ちょい待ち

モモ「わ、私は……」

咲「ねぇ、モモちゃん」

咲「傍に、居てよぉ」ウルッ

モモ(…………)

モモ「先輩……」

かじゅ「!」ビクッ

モモ「先輩には、ホントに感謝してるっす」

モモ「誰からも必要とされてこなかった私に光を当てて、存在意義を、生きる意味を与えてくれたっす」

モモ「でも」

モモ「こんなにどうしようもない私のことを、疑り深くて嫉妬深くて面倒くさい私のことを」

モモ「リンシャンさん……咲さんは、先輩と同じように必要としてくれたっす……」

モモ「どっちも……どっちも掛け替えのない、大切な人達っす」

モモ「でも、私は咲さんと約束したっす」

モモ「私は、咲さんのモノだって」

モモ「その咲さんが、今私のことを必要としてくれてるっす」

モモ「私は、その気持ちに答えたいっす」

かじゅ「モモ……」

モモ「咲さんと付き合っていて、清澄の部長のことを知って、全部私が悪かったって気づいたっす」ポロッ

モモ「本当に、救いようのない間違いをしてしまったっす」ポロポロ

モモ「でも、もう引き返せないんす」ポロポロ

モモ「咲さんのことを、忘れることなんてできないんっす!」ボロボロ

かじゅ「…………」

モモ「どんな罰でも受けるっす」

モモ「それでも……それでも咲さんは諦められないっす……!!」

かじゅ「モモ……もういい」

モモ「…………」ポロポロ

かじゅ「君が、なにか必死になれるものを見つけられただけで」

かじゅ「私はそれで……それだけで、満足…だよ」ポロッ

かじゅ「君が……陰ではなく、光の当たる場所で笑っていられることが」ポロポロ

かじゅ「私は嬉しい」ポロポロ

モモ「せんぱぁい……」ボロボロ

かじゅ「最後に一つだけ言わせてくれ」

かじゅ「モモ、君は自分を「誰からも必要とされない」人間だと思い込んでしまいがちだが」

かじゅ「こんなにも君を想っている人がいる」

かじゅ「そのことを、絶対に忘れないでくれ」

かじゅ「自分を卑下しないでくれ」

かじゅ「じゃあ、さよなら、モモ」

モモ「先輩……ごめんなさいっす……」ボロボロ

咲「うっ……うう……」

モモ「咲、さん……?」

咲「モモちゃん……ごめんねぇ……」ポロポロ

咲「わた、し……どこかでモモちゃんのこと疑ってた……」ポロポロ

咲「モモちゃんは、やっぱり加治木さんのことを選ぶんじゃないかって……」ポロポロ

咲「やっぱり私のところを、離れていっちゃうんじゃないかって……」ポロポロ

咲「それで……加治木さんに見せつけるみたいに……こんな、ひどいこと……」ポロポロ

モモ「いいんすよ、咲さんは何も悪くないっす」ギュ

モモ「二人を悲しませてしまったのは、全部私が悪かったんす」

モモ「先輩への贖罪は、到底できっこないっす」

モモ「罪の意識は、これからもずっと背負っていくっす」

モモ「でも……だからせめて」

モモ「私は咲さんには幸せになって欲しいっす」

モモ「咲さんが私を求めてくれるなら、全身全霊でそれに応えたいっす」

咲「モモちゃん」ギュッ

モモ「咲さんっ」ギュゥゥ

咲「もう、絶対に離さないからね……!」

モモ「はいっ!」

咲「モモちゃん……んっ」チュゥ

モモ「はっ……む」

咲「……っはぁ、ね、モモちゃん」

咲「ずっと一緒だよ!」

モモ「もちろんっす……!」

*************************

モモ(あれから私は、咲さんの家で暮らすことになったっす)

モモ(もとは4人家族だったから部屋が余っているとかで、咲さんがお父さんに交渉してくれたみたいっす)

モモ(しかも都合がいいことに、咲さんのお父さんが単身赴任になって、実質咲さんと二人暮らしの状態っす)

モモ(それなりに爛れた生活を送りながらも、別々の高校で麻雀をやり続けているっす)

モモ(……あのあと先輩とは普通の友人としての関係を続けて、先輩は卒業)

モモ(東京の大学に入学したっす)

モモ(そこで竹井久さんとばったり遭遇して)

モモ(最終的にあの二人もカップルになったみたいっす)

モモ(先輩も幸せそうにしている……)

モモ(そんなことで若干心が軽くなってしまうあたり、私はどうしようもない人間みたいっす……)

モモ(先輩がくれた思い出は、今でも大切な心の拠り所になってるっす)

モモ(そして、それと切り離すことができない罪悪感……)

モモ(私はそれを、咲さんの気持ちに応え続けることによって、覆い隠そうとしているのかもしれないっす……)

モモ(でも、もう迷わないっす)

モモ(どんなにそれが褒められない形でも、私は、咲さんの笑顔のために生きるって誓ったっすから……)




もいっこカン!

取ってつけたような、かじゅ救済措置……!

まさに焼け石に水……!

何の役にも立たない……!

脳が動かないから寝ます

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom