橘純一「事故で入院してしまった」(105)
梅原「クソッ・・・、何で大将がこんな目
に合わなきゃならないんだよ・・・」
棚町「どうして・・・?どうして純一が・・・こんなのあんまりよ・・・」
橘「・・・二人とも、病院なんだから静かにしなよ。それに大袈裟すぎるよ。ちょっと車にぶつかっただけじゃないか」
棚町「あはは、それもそうね」
梅原「いや、大将・・・、トラックに引かれるのはちょっととは言わないぞ」
棚町「よくアンタ骨折だけで済んだわね。さすが純一ってとこね」
橘「まあ不幸中の幸いだね」
梅原「これからしばらく入院するんだろ?」
橘「うん、先生が言うには一週間くらい安静にしてれば歩けるようになるって」
梅原「一週間で治るのか⁉」
橘「えっ⁉普通は治らないの⁉」
棚町「やっぱアンタ凄いわね」
梅原「おっと、もうこんな時間か。悪いな大将、またお見舞いくるからな」
橘「ああ、またな梅原」
梅原「次くる時はこの前言ってたお宝本持って来てやるからな」ヒソヒソ
橘「本当かっ⁉期待してもいいんだな?」ヒソヒソ
梅原「ああ、任せとけ」ヒソヒソ
梅原「それじゃあな」バタン
橘「薫はどうするんだ?」
棚町「アタシもそろそろバイトの時間だわ」
橘「そうか・・・」
棚町「あっ、もしかして寂しいの~?」
橘「い、いや別にそんなことはないぞ、寂しくなんてないからな」
棚町「あはは。心配しないで、また来てあげるわよ」
棚町「それじゃぁね」バタン
橘「・・・やっぱ寂しいな」
ーーーー朝ーーーー
橘「・・・ん、もう朝か。やけに静かだな」
橘「そうか美也がいないのか、いつもこんな朝を迎えたいよ」
橘「しかし起きたはいいけどすることがないな」
橘「皆は今頃学校か、何してるのかな」
ーーーー自宅ーーーー
美也「にぃにー、早く起きないと遅れるよー、ってそうだ、にぃにはいないんだった」
美也「って、早くしないと遅刻だよー」アセアセ
美也「いってきまーす」
ーーーー学校ーーーー
絢辻「ねぇ梅原君」
梅原「ん?ああ、絢辻さん」
絢辻「橘君が入院したって本当?」
梅原「ああ、本当だよ。まさか大将がな~」
絢辻「それでどこの病院にいるの?」
梅原「それなら輝日東記念病院だよ」
絢辻「そう、ありがとね」
梅原「絢辻さんもお見舞いに?」
絢辻「まあ、学級委員として、ね」
橘「もう皆学校終わったかな」
???「橘君?」
橘「ん?誰だろう?」
絢辻「元気そうでなによりね」
橘「あ、絢辻さん!」
絢辻「何をそんなに驚いてるのよ」
橘「いや、まさかお見舞いに来てくれるとは思わなかったから、つい」
絢辻「わ、私が来たのはあくまで学級委員としてなんだからね、勘違いしないでよ」
橘「それでも嬉しいよ、こうして絢辻さんと話が出来て」
絢辻「・・・もぅ///」
絢辻「それより貴方どうせ暇なんでしょ?」
橘「まぁ暇だけど」
絢辻「それならはい、これ」スッ
橘「何これ?ノート?」
絢辻「貴方最近授業について来れてないでしょ?だから最近の授業を私なりにまとめといたからこの機会に復習しときなさい」
橘「ありがとう、絢辻さん!僕も困ってたんだよね~。でも何でそんなこと絢辻さんが知ってたの?」
絢辻「えっ⁉いや、それは・・・その、
そんなことくらい私には分かるのよ」アセアセ
橘「やっぱ絢辻さんはスゴイなぁ。でもなんでわざわざ?」
絢辻「貴方が授業で足を引っ張ると私が迷惑なの、だからよ」
絢辻「まあ、用はそれだけだから」
橘「ああ、そう・・・」
絢辻「あら?どうかした?」
橘「いや、別になんでもないよ」
絢辻「もしかして寂しいとか?」
橘「さ、寂しくなんかないよ」
絢辻「本当に?」
橘「本当だよっ!」
絢辻「それなら私帰ってもいいかしら?」
橘「えぇっ⁉そんなぁ」
絢辻「やっぱり寂しいんじゃない」
橘「あっ」
絢辻「うふふ。大丈夫よ、まだ帰らないわ」
絢辻「それにしても何で事故になんかあったのよ」
橘「え~っと、それは・・・」
橘(風でめくり上がったスカートに見とれてたなんて言えない)
絢辻「どうしたのよ?何か言えない理由でもあるわけ?」
橘「いやぁ、事故の時のことはあんまり覚えてないんだ」アセアセ
絢辻「あら、そうなの。貴方も大変だったのね」
橘(何とか誤魔化せたかな?)
絢辻「まぁどうせあなたのことだから女の子に見とれてたとかそんなんでしょうけどね」
橘(何でわかったんだ⁉ていうか僕ってそんな風に思われてるの⁉)
橘「や、やだな~流石に僕でもそんなわけないよ」アセアセ
絢辻「そうよね、本当にそんな理由だったらお見舞いなんて来ないわよ」
橘(これだけは絶対にバレちゃいけないな)
絢辻「あら?もうこんな時間ね、そろそろ帰らないと」
橘「またきてくれる?」
絢辻「貴方が来て欲しいっていうなら来てあげないこともないけど」
橘「ぜひお願いします」
絢辻「分かったわ、また来るわよ」
絢辻「それじゃあね」バタン
橘「せっかく絢辻さんからノートも貰ったし勉強でもするか」
橘「おお!なんだこれ、スゴイ分かりやすいぞ!もしかしたら先生よりも教えるのうまいんじゃないか⁉」
コンコン
???「純一~?」
橘「ん?このどこか気の抜けた声は」
桜井「はお~純一~」
橘「やっぱり梨穂子か」
桜井「梅ちゃんから聞いたよ~大丈夫?」
橘「ああ、安静にしてれば何の問題もない」
桜井「よかった~心配だったんだよ~」
橘「心配かけてごめんな」
桜井「いいのいいの。そんなことよりお見舞い持って来たよ~」
橘「おお、ありがとう。これは・・・シュークリームか、って何でこんなにあるんだよ⁉」
桜井「いや~、純一にあげるつもりだったんだけど美味しそうだから一緒に食べようと思って」
橘「いやいや、それにしても買いすぎだろ・・・」
桜井「大丈夫だよ~すっごく美味しいんだよ?」
橘「梨穂子のことだから味は心配してないけどさ・・・」
桜井「いっただっきまーす」パクッ
橘「って聞いてないし」
桜井「う~んやっぱりクリームが甘くてフワッフワで美味し~」
桜井「ほら、純一も食べてみなよ」
橘「そんなにいうなら」パクッ
橘「!」
橘「皮はふわっと軽くそれでいて香ばしさもあり、甘さはしっかりしていてなおさっぱりとした絶妙なクリーム、この二つが組み合わさって何倍にも美味しさが膨れ上がってる。例えるなら猫耳とメイドの様に!」
橘「美味しいな、これ」
桜井「でしょ~」
橘「やっぱり梨穂子のオススメはいつも絶品だよ」
桜井「えへへ~ありがと~」
橘「ところで梨穂子、それ何個目だ?」
桜井「え?四個目だよ?」
橘「あのな、梨穂子。流石にそれは・・・」
橘「太るぞ」
梨穂子「」
梨穂子「あぁぁぁ~~どうしよぉぉぉ~」
梨穂子「先に言ってよぉ~」アセアセ
橘「言おうとしたけどさぁ・・・」
橘「やっぱりこれは・・・」
梨穂子「ぅぅぅぅぅ~」
橘「ダイエットしかないな」
梨穂子「やっぱりかぁ~、はぁぁぁ~」
橘「悪いのは梨穂子だろう」
梨穂子「そうだけどさぁ~」
橘「でも梨穂子ってダイエットしなきゃならないほどなのか?」
梨穂子「ふぇ?」
橘「そんなに気にするほどでもない様に見えるけど」
梨穂子「気にするほどだよ~特にお腹とか」
橘「そうなのか?とてもそんな風には」モミ
梨穂子「ひゃぁぁ⁉」
ゴメンもう眠いから梨穂子までは終わらせる
橘「む?確かにちょっとは気にした方がいいかも」モミモミ
梨穂子「ちょっ、純一やめてよぉ///」
橘「あぁ悪い悪い、あまりにも気持ち良かったもんだから」
梨穂子「もぉぉ///」
橘「そういえば前もこんなことあったよな」
梨穂子「そうだね~小学校以来かな」
橘「確か僕が階段から落ちて頭打って気を失ったんだよな」
梨穂子「そうそう、本当にびっくりしたんだよ~」
橘(あの時も女子のスカートがめくれたのに見とれて階段を踏み外したんだったな)
橘「それで今みたいに梨穂子がお見舞いに来てくれて大泣きしてたよな」
梨穂子「だ、だって死んじゃったかと思ったんだもん」
橘「梨穂子は全然変わんないな~」
梨穂子「それは純一もだよ~」
橘「はははっ」
梨穂子「えへへ///」
梨穂子「それじゃもうそろそろ私帰るね」
橘「そうか、気を付けて帰れよ」
梨穂子「うん、それじゃね純一」
橘「梨穂子」
梨穂子「へ?」
橘「来てくれてありがとな、嬉しかったよ」
梨穂子「えへへ///そりゃ純一の為ですから」
橘「あと頑張れよ、ダイエット」
梨穂子「わ、分かったよぉ」
梨穂子「それじゃね、バイバイ」バタン
橘「やっぱりこのシュークリーム美味しいな、今度美也にも買って行ってやろう」
とりあえず今日はここまでで
残りもちゃんと考えてあるから心配しなくて大丈夫
まだ残ってたら続き書くから保守は任せた
それじゃおやすみ
おはよう
それじゃ続き書いてく
ーーーー学校ーーーー
七咲「ねぇねぇ美也ちゃん」
美也「ん?何?逢ちゃん?」
七咲「橘先輩入院してるって本当?」
美也「うん、してるよ」
中多「だから最近先輩のこと見かけないのか~」
七咲「先輩どうしたの?病気?」
美也「んーとね、トラックに轢かれた」
七咲&中多「「えっ」」
七咲「それで大丈夫なの⁉」アセアセ
美也「うん、骨折だけで済んだって」
中多「どの位で治りそうなの?」
美也「確か一週間くらいだったはず」
七咲&中多「「えっ」」
七咲「骨折だよね?」
美也「うん」
中多「一週間で?」
美也「治る」
七咲「先輩多分人間じゃないよ」
美也「どうせにぃにのことだからきっと一人で寂しがってるだろうね」
七咲「ああ見えて先輩寂しがりやだもんね」
美也「良かったらお見舞いに行ってあげてよ」
中多「そうだね、顔見に行くくらいなら」
七咲「私も水泳部の練習が終わったら行ってみようかな」
美也「きっとにぃにも喜ぶよ」
悪いけどもう出かけるから
残ってたら続き書く
大体18:00目安で
見てくれてる人ゴメンね
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