津上翔一「俺、女の子になっちゃうみたい……」 (111)

真魚「何言ってるの、翔一君。いつもにましてつまんないよ」

翔一「えっ、俺っていつもつまんなかったの?」

真魚「うん」

翔一「そうなんだ……面白くなかったんだ……」


真魚ちゃんは気にも留めてませんが、翔一君が女の子になるSSです。
低クオリティーな文章ですが、お付き合いいただけると嬉しいです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387716846

真魚「っていうか、こんなお昼に家にいるけど、今日はお店休みなの?」

翔一「うん、しばらく休むことにしたんだ。
   だってほら、女の子になっちゃうらしいからさ」

真魚「その冗談はもういいから。しばらく休むっていうのも本気じゃないよね?」

翔一「だから冗談じゃないんだって」

真魚「え、休んじゃうの?それじゃあ翔一君のご飯、食べれないじゃん」

翔一「そっちも本当だけど、本当に女の子になっちゃうんだよ、俺」

真魚「もうその話はいいからさ、何かあったなら相談してよ。
   翔一君がお店休むなんて普通じゃないから」

翔一「本当なのになあ……もういいよ。
   信じてくれないなら相談しないんだからね」

真魚「それならそれでいいけど、翔一君のご飯が食べれないのは困るよ。
   あ、おじさんに頼んでしばらく家に泊まったら?」

翔一「えー……俺のこと信じてくれないのに?」

真魚「その冗談、よっぽど気に入ったんだね」

翔一「冗談じゃないのに」

太一「あっ、翔一だ。おかえり」

翔一「太一、おかえりー」

真魚「二人でおかえりって言い合って、変なの」

太一「だってしょうがないじゃん。最近家に帰ってこないんだもん、翔一。
   それで、俺は今外から帰って来たんだからさ」

翔一「帰ってこないっていうか、俺はもう一人で暮らしてるんだけどね」

太一「別にさ、そんな意地張ってないで帰ってくればいいのに。
   真魚ねえもそう思わない?」

真魚「うん、翔一君の料理がいつでも食べられないのはつらいよね」

太一「ほらな。帰ってこいよ、翔一」

翔一「けどさ、俺もいろいろあるっていうか……
   そもそも俺、翔一じゃないし」

太一「気にすんなよ翔一」

真魚「翔一君は翔一君だよ」

翔一「うーん……まあいいんだけどさ」

太一「それで、どうしたんだよ翔一。今日はお店やってないの?」

翔一「あ、そうそう。俺、しばらく店は休むことにしたんだ。
   女の子になっちゃうみたいだから」

太一「え?」

真魚「もう、太一にまで変な冗談言わないでよ。信じちゃったらどうするの?」

翔一「だって本当のことだし」

太一「翔一、女になるの?」

翔一「そうだよ」

真魚「だから違うでしょ」

太一「そっか、女になるんだ……へ~え!」

真魚「太一、なんでうれしそうなの?」

太一「だって翔一って、女だったら最高じゃんか!
   真魚ねえと違って凶暴じゃないし、料理うまいし、家のこと何でもしてくれるし」

真魚「」イラッ

翔一「それじゃあ、太一は信じてくれるんだ!」

太一「うん、別にいいよ、信じてやっても」

真魚「なんで上から目線なのよ、あんたは」

翔一「やった~!やっと信じてくれる人がいた!」

真魚「翔一君も喜びすぎ!……けど、もしかしたら、もしかして」

真魚(こんなに喜んでるんだし、本当のことだったりして……?
   いやいや、女の子になるなんて、ないない。勘違いか何かだよね)

太一「それで、いつ女になるんだよ?」

翔一「予定だと今日かな」

真魚「今日!?」

翔一「そうなんだよな~。急に決まっちゃってさ」

太一「翔一も大変なんだな」

翔一「お、分かってくれるのか太一!うれしいなあ。
   俺も急に言われた時はびっくりしちゃってさ」

真魚「誰かに言われたの?誰に!?」

翔一「真魚ちゃんには教えない」プイ

真魚「えっ」

翔一「俺のこと信じてないんだもんね」イジイジ

太一「翔一、ガキかよ」

翔一「子供でもいいよ、俺、怒っちゃってるから」

真魚「……別にいいけどね、どうせそんなことないだろうし」

――夕食

美杉「翔一君の手料理も久しぶりだなあ。うん、うまい!」

太一「翔一、おかわり!」

翔一「はい、どうぞ」

真魚「翔一君、私も」

翔一「……はい」ツーン

美杉「太一、もしかして二人は喧嘩でもしたのか?」ヒソヒソ

太一「そうなんだよな。しかも珍しく真魚ねえが怒られてんの」ヒソヒソ

美杉「へえー!それはまた、珍しい」ヒソヒソ

真魚「聞こえてるんだからね」ギロッ

美杉「い、いやあ~それにしてもおいしいなあ!
   レストランで食べるのもいいけど、家で食べるのもおいしいよ!」

太一「うんうん、やっぱり家に帰ってくるべきだよな」

翔一「そう言ってくれるなら、しばらくは居候させてもらっていいですか?」

美杉「それはもちろん構わないけど。どうしたんだい急に」

翔一「実は、しばらく店を休むことにしたんです」

美杉「それはまた、どうして?」

翔一「……俺、女の子になっちゃうんですよ、今日!」ヒソヒソ

美杉「え?あー……うん、そうか。そんな不思議なこともあるんだなあ」

真魚「おじさん!?」

美杉「いや、だってな、せっかく帰ってきてくれるっていうのに、
   それに水を差すのもなんだと思って」ヒソヒソ

真魚(これだと私だけが翔一君を信じてないみたいじゃない!)ムスー

太一「見ろよ翔一、真魚ねえ、フグみたいだ!」

翔一「あ、本当だ~」

真魚「……太一!」ガタッ

太一「うわ、逃げろ!」パタパタ

――翌朝

真魚「ふわぁ……おはよ……」

「あ、おはよう、真魚ちゃん。朝ご飯できてるよ」

真魚「……え、誰?しかもそれ、翔一君のエプロン……
   まさか翔一君……いや、まさかね……寝ぼけてるのかな」ブツブツ

「ブツブツ言ってないで、顔洗って来なよ」

真魚「あ、うん……」

――洗面所

バシャバシャ キュッ

真魚「……綺麗な人だったなあ……」フキフキ

真魚「……ん?」

真魚「」

真魚「だ、誰、あの人!?」

――リビング

真魚「――あなた誰なの!?」

「え?」

真魚「そ、それ、翔一君のエプロンだし!」

「昨日言ったじゃない、女の子になっちゃうって」

真魚「……嘘……翔一君が、本当に……?」

――朝食後

美杉「冷める前にと言われて素直に朝食を食べてしまったが……
   君、冗談は止して翔一君を呼んでくれないか?」

翔一「やだなあ、俺が翔一ですって」

太一「本当に女になったんだな、翔一!けっこう美人じゃん」

翔一「そうかな?えへへ~」

真魚「嘘でしょ……けど、料理の味付けは翔一君と同じだし……」

翔一「俺もびっくりしたんだけどさ、夢の中で言われたんだよね」

美杉「夢、というのはどういうことかな?」

翔一「はい。実は三日前、夢に姉さんが出てきて」

雪菜『哲也、三日後にあなたは女の子になっちゃうの』

翔一「って」

真魚「言い方が軽すぎない……?」

太一「まあいいじゃん。翔一、美人だし。
   美人じゃなかったら嫌だったけどさ」

美杉「いや、そういう問題じゃないだろう」

翔一「けど、なっちゃったものはしょうがないですから。
   しばらくして落ち着いたらアギトも再開するつもりです」

真魚「ええー……?」

翔一「改めて、女の子としてよろしくお願いします!」ニコッ

真魚「これ、夢とかじゃないよね……?」ゲンナリ

――昼過ぎ

ピンポーン

太一「真魚ねえ、お客さん」

真魚「翔一君、お客さん」

翔一「はいはーい。……あっ、真魚ちゃん、俺まだ怒ってるからね!」パタパタ

真魚「……そんな、笑顔で言われてもなあ」

翔一「はい、どちら様ですかー……氷川さん!」

氷川「え、ああ、はい。確かに私は氷川ですが……あなたは?
   この家に女性は真魚さんしかいないはずでは」

翔一「やだなあ、俺のこと忘れちゃったんですか?」

氷川「は?……よく分かりませんが、真魚さんはいますか?
   今日は彼女に呼ばれたんです」

翔一「真魚ちゃんなら奥にいますよ。さ、どうぞ。
   お茶の用意をしますね」

氷川「いえ、お構いなく」

真魚「氷川さん!来てくれたんですね」

氷川「ええ。それで、津上さんに異変があったというのは……?」

太一「翔一ならさっき会ったんじゃないの?」

氷川「いえ、僕を出迎えてくれたのは女性でした」

太一「じゃあやっぱり翔一じゃん」

氷川「は?」キョトン

真魚「ああ、えっとですね……実は」

翔一「お茶を淹れましたよー。はい、氷川さん。はい、太一。はい、真魚ちゃん。
   ……あっ!まだ怒ってるからね?」

真魚「あ、うん、ごめんね?」

翔一「うんうん、素直に謝ってくれるならいいんだよ。
   はい、素直な真魚ちゃんには一番大きいやつあげるね」

真魚「わあ、タルト!……もしかして、これも野菜?」

翔一「もちろん!」

太一「なんだよ、俺にもおっきいのくれよ~」

翔一「けど、氷川さんはお客さんなんだからさ。我慢してよ、太一」

氷川「いえ、お気遣いなく」

太一「ほら、俺におっきいほうくれよ!」

翔一「しょうがないな~。はい、召し上がれ」

太一「やったあ!いただきまーす!」

翔一「すいません、氷川さん」

氷川「いえ。ところであなたは、こちらの家族とはどういう関係で?」

翔一「居候、ですかね」

氷川「なるほど。津上さんと入れ替わりに、ですか」

翔一「え?」

氷川「どうかしましたか?」

翔一「俺が翔一ですよ、氷川さん」

氷川「……何の冗談です?津上翔一さんは男性ですよ」

真魚「あの、それが女の人になっちゃって」

氷川「真魚さんまで。あまりからかわないでください」

太一「本当だって。確かに翔一がこんな美人だなんて信じられないだろうけどさ」

氷川「しかし、男性が女性になるなんて……」

翔一「本当に俺が翔一ですから。……って、氷川さん!」

氷川「はい?どうしたんです、急に大声を出して」

翔一「タルトがボロボロに……あーあ、カーペットが」

太一「あ、本当だ!」

氷川「す、すいません。気を付けていたつもりなんですが」

翔一「相変わらず不器用なんですね~」

氷川「その失礼な物言い……!間違いない、あなたは津上さんだ」

真魚「そこで判断しちゃうんだ……」

ピンポーン

太一「げ、またお客さんかよ。翔一」

翔一「はいはい。今行きますよ~」パタパタ

真魚「にしても、ちょっともったいないですね、そのタルト」

氷川「……」

太一「ちゃんと掃除しといてくれよな」

真魚「太一!……あの、氷川さん?」

氷川「……」

翔一「はい、どちら様で……あ、葦原さんじゃないですか!
   久しぶりですね~今までどこに行ってたんです?」

涼「……あんた、誰だ?」

翔一「俺ですよ、俺俺!俺です!」

涼「女のくせに俺か……俺にお前みたいな変わった知り合いはいないぞ」

翔一「何言ってるんですか、一緒に戦った仲間で、
   アギトの会のメンバー同士じゃないですか!」

涼「アギトの会……?まさか、津上か!?」

翔一「さすが葦原さん!氷川さんと違って話が早いですね!」

涼「その地味にひどい物言いといい、本当に津上らしいな……
  まさか、そうして女の姿になったのもアギトの力か?」

翔一「それはよく分からないんですけど、もしそうなら葦原さんも
   俺と同じようになるかもしれませんね」

涼「……できればその事態は避けたいな」

翔一「まあ、立ち話もなんですからどうぞ。
   タルトもありますから、ゆっくりしていってくださいね」

涼「ああ、いろいろと話すことがありそうだ」

真魚「氷川さん、氷川さん?」ユサユサ

氷川「」

太一「真魚ねえ、そっとしといてやれよ。あっ!
   翔一の友達じゃん!久しぶり」

涼「ああ、久しぶりだな」

真魚「葦原さん、来てくれたんですね」

涼「津上が大変なことになったと言われれば、無視できないからな」

翔一「そんなこと言ったの、真魚ちゃん。も~、大げさなんだから。
   ちょっと女の子になっちゃっただけなんだからさ」

真魚「ちょっとじゃないでしょ!これは重大な問題なんだからね!」

涼「アギトへの変身に比べれば、同じ人間に変化している分
  問題は小さいかもしれないけどな」

真魚「葦原さんまで……」ショボン

涼「あ、いや、そんなに落ち込まなくても」

翔一「あ~葦原さん、ひっどいなあ!真魚ちゃんにこんな悲しそうな顔させちゃって!」

涼「元はと言えばお前が、大げさだと言い出したんだろう」

翔一「そういうの、責任転嫁、っていうんですよ!」

太一「けどさ、真魚ねえは実際気にしすぎだって。
   翔一自身がそんなに気にしてないんだしさ、こっちの方が美人でいいじゃん」

真魚「けど、翔一君は男の人で……」

涼「それを言うならお前が責任転嫁してるんじゃないか?」

翔一「えっ、そんなことないですって!」

真魚「そりゃあ、私なんかよりずっと料理も得意で、
   家のことだって何でもできて、理想のお嫁さんかもしれないけど……」

太一「それに真魚ねえより美人じゃん」

真魚「はあ!?」

翔一「だってほら、真魚ちゃんがしょんぼりしたのは
   葦原さんが問題は小さいって言ったからですよ?」

涼「だから、そう言う原因を作ったのはお前じゃないのか」

翔一「けど、それに乗ったのは葦原さんじゃないですか」

真魚「そ、そんなことないでしょ!私だって、これでも、けっこう……
   学校ではモテたりしてるんだから……」

太一「うっそだぁー!そいつら絶対、顔しか見てないって!」

真魚「ほら、顔だけなら私だっていい線いってるんじゃない!」

太一「う、けど、翔一の方が胸も大きいじゃん!」

真魚「それは……私はまだ成長期だし!」

涼「……」

翔一「……葦原さん、何見てるんですか?」

涼「い、いや……」

翔一「あやしいなあ……まあいいや。今、お茶とタルトを持ってきますね」

涼「いや、気を遣わないでくれ」

翔一「いえいえ、本当においしいですから、食べてほしいんですって!
   それじゃあ、ゆっくりしててくださいね」

涼「すまないな」

太一「っていうか真魚ねえ、自分が顔だけって認めてるのかよ。
   なっさけねーなぁ」

真魚「そ、そんなことないって!今のはただ、他のことより優れてる、っていうか……
   あはは、自分で言っててちょっと照れちゃうかも……」テレテレ

太一「うっわあ、真魚ねえナルシーかよ!」

真魚「ち、違うわよ!そもそもこんなこと言わせたのは太一でしょ?」

太一「真魚ねえが自分で言ったんだろ!」

涼「……お前たち、まだ喧嘩してたのか」

翔一「葦原さん、お茶が入りましたよ~」

涼「ああ、すまない」

真魚「太一……今日という今日は許さないんだからね!」

太一「図星だからって怒んなよ、真魚ねえ!」

翔一「こら、二人とも暴れちゃだめでしょ?」

真魚「元はと言えば翔一君が女の人になんてなっちゃうからじゃない!」

翔一「えっ、俺のせい?」

太一「そうそう、翔一のせいだって。だから俺は知らなーい」パタパタ

真魚「あっ、太一!……逃げられた」

涼「……うまいな、このタルト」

翔一「そうでしょう、そうでしょう!俺の自信作なんですよ~」

涼「さすがはレストランの店長だな」

翔一「そう思うなら、たまには食べに来てくださいよ~。
   滅多に来てくれないんですから!」

涼「ああいう場所は、あまり馴染みがないんだ。悪いな。
  どうしても食べさせたいならお前が作りに来てくれ」

翔一「あ、それいいかもしれませんね!」

涼「は?」

翔一「俺、葦原さんのとこでお世話になってもいいかも」

真魚「えっ」

翔一「えっ?」

真魚「って、どうして翔一君まで驚いてるの!」

翔一「いや、だって、そんなに驚かれると思わなくて?」

真魚「なんで疑問形なの!?」

涼「そんなことより、今のは本気か、津上?」

翔一「はい、それもいいかなあと思って」

真魚「だめだよ、そんなの!今の翔一君は女の人なんだよ!?」

翔一「けどさ、俺って男じゃない?」

真魚「今は、女の人!」

涼「その通りだ。さすがに、今のお前と一緒に住む気はないぞ」

翔一「けど、葦原さんってまともな食事とかしてなさそうですから。
   いっつもインスタントばっかりじゃないですか?」

涼「それは、まあ、違わないが」

翔一「ね、そんなの体に良くないですって!」

真魚「けど、わざわざ居候しなくても翔一君には自分の家があるじゃない!」

涼「だったらどうしてここに居候してるんだ?」

真魚「それは、……どうしてだっけ?」

翔一「うん、どうしてだろう?」

涼「……大丈夫なのか、この家は」

翔一「あ、そうそう!しばらく店を休むからだよ!」

涼「店を休むからって、どうしてここに居候するんだ?」

翔一「それはですね、太一が俺のご飯を食べたい~って言うからです」

真魚「それに、おじさんもね……もちろん、私も翔一君の料理は好きだけど。
   でも、私だって頑張って料理してるのになあ」

翔一「だって俺、専門学校で勉強してたんだよ?
   そう簡単に追い抜かれたらショック受けちゃうじゃない」

真魚「うん、それもそうなんだけど」

翔一「それに真魚ちゃんの料理、俺は好きだよ。
   食べると元気になれるから」

真魚「翔一君……」

翔一「えへへ、こっちにいる間にまた作ってもらってもいいかな?
   ほら、前に作ってくれたお弁当とか」

真魚「もちろん、いいよ。前よりおいしくなったって言わせちゃうんだからね」

翔一「やった!うれしいな~」

涼「お前たち、本当に仲が良いんだな」

翔一「はい!……あ、そうそう。掃除しなきゃいけないんだった」

真魚「え?どこの?」

翔一「どこもかしこも気になると言えば気になるけど、年末の大掃除があるからね。
   今はとりあえず……ここ!」ピシッ

真魚「あっ、カーペットにタルトが……」

涼「氷川、いたのか?」

氷川「……ええ、ずっといました」

翔一「それじゃあ、掃除機持ってきますね。っと、その前に食器を片付けて……」

真魚「いいよ、私が片付けるよ」

翔一「いいの?」

真魚「うん、これくらいはね」

翔一「ありがと!」

カチャカチャ

真魚「氷川さんも、もうすっかりお茶が冷めてますし、下げますよ。
   あ、なんなら新しいの淹れましょうか?」

氷川「いえ、お構いなく……」

涼「悪かったな、気付かなくて」

氷川「いえ……驚きのあまり凍り付いていたので」

真魚「相当ショックだったんですね……」

氷川「ええ、まあ……津上さんも大変ですね。アギトになったと思えば、
   あんな……あんな……」

真魚「女の人になっちゃうなんて、思いませんよね、普通」

涼「アギトになるのも普通じゃないけどな」

真魚「そうなんですけど、そっちにはもう慣れちゃった、っていうか……
   葦原さんはおかわりいりませんか?」

涼「貰ってもいいか?」

真魚「はい、もちろん」

氷川「……あの、葦原さん」

涼「どうかしたか」

氷川「正直、どう思いますか、津上さんのこと」

涼「津上は津上じゃないのか」

氷川「そういう意味ではなくて……その、もっと表面的なことで」

涼「外見が、という意味か」

氷川「ええ、その……」

涼「まさか……惚れたのか?」

氷川「」

涼「……」

氷川「い、いや、まさかそんな!はは、ありえませんよ!
   だって相手はあの津上さんなんですから!ははは!」

涼「……そうか」

氷川「なんですか、その哀れんだような目は……」

涼「外見だけで言うなら、確かに美人なんじゃないか。
  だからそんなに動揺する必要もないだろう」

氷川「そうですよね!?」

涼「あ、ああ……分かったから落ち着け」

氷川「そうですよね、ああよかった、僕がおかしいわけじゃないんだ……」

涼「そうだな。津上は相当美人な方になるんだろう」

翔一「えっ、本当ですか?」

氷川「つつ津上さん!?」

涼「お前、いつから聞いていたんだ?」

翔一「いつからって、そんなの掃除機持ってここに来てからですけど。
   そっか、俺って葦原さんから見ても美人なんですか」

涼「ああ、それはまあ、そうだが」

翔一「やっぱり姉さんが美人だったからかな?
   持つべきものは美人の姉だな~」

氷川「あの、津上さん、葦原さんの言葉以外は何も聞いていませんよね?」

翔一「はい、全然!」

氷川「そうですか、ならいいんです」

翔一「それじゃあ、氷川さん。そこ、ちょっとどいてもらっていいですか?
   掃除機をかけないといけませんから」

氷川「いえ、元はと言えば僕のこぼしたタルトです。
   僕に掃除させてください」

翔一「いえ、氷川さん不器用ですから。余計にめちゃくちゃになっちゃいますよ」

氷川「なんですって!?いいでしょう、見せてあげましょう……
   私にだって掃除機くらいはかけられます!」ガシッ

翔一「あ、ちょっと、やめてくださいよ~!
   掃除機が壊れちゃったらどうするんですか」

氷川「失礼な!掃除機を壊すはずないでしょう!さ、任せてください」

翔一「あーもう……ちょっと~壊さないでくださいよ?絶対ですからね?」

氷川「そんなに警戒しなくとも、大丈夫ですよ。見ていてください、僕の掃除を」

ガッ ガガガッ

翔一「……氷川さん、電源を止めてもらっていいですか?」

氷川「いえ、ここからが本番ですから!黙っていてくれませんか!」

ガガーッ ギッ ゴゴゴ…

涼「氷川、いい加減にしておいた方がいい。本当に壊れるぞ」

氷川「葦原さんまで!?いいですか、これは私が不器用だからではありません。
   この掃除機が古いのがいけないんです!」

ガツッ パキッ ガッ メシャッ

氷川「あっ」

翔一「……はあ」

真魚「葦原さん、お待たせ。お茶が……あれ、どうしたの?」

翔一「聞いてよ真魚ちゃん、氷川さんが掃除機壊しちゃってさ」

真魚「ええー!?」

氷川「す、すいません……」

涼「カーペットもずいぶんと悲惨な有様だな……どうやったらこうなるんだ。
  さっきよりも汚くなってないか」

氷川「し、しかし!これは私が不器用だからではありません!
   きっとこの掃除機は壊れる寸前だったんです!」

翔一「あーもう、そういうことでいいですから」

氷川「なんですか、その言い方は」

翔一「それよりこのカーペット、もうだめかも……
   真魚ちゃん、替えのって押し入れにあったかな?」

氷川「それよりって、ちょっと扱いがひどくありませんか!」

涼「いいからちょっと黙ってろ」

真魚「カーペット……うん、あったと思う!私、取ってくるね」

翔一「いいよいいよ、俺が取ってくるからさ」パタパタ

真魚「行っちゃった。……それじゃあ、私たちはここを片付けましょう」

涼「……氷川はともかく、俺もか?」

真魚「氷川さんを止められなかった時点で同罪です!」

涼「それもそうか。仕方ない、机をどけるぞ。氷川、そっちの端を持ってくれ」

氷川「ええ……こうなったら片付けで私が不器用でないことを証明しましょう!」

真魚「なんだか……嫌な予感がするんだけど」

涼「ああ、俺もだ……」

――押し入れ

翔一「カーペット、カーペット……おーいカーペット!
   出ておいで~?」ガサガサ

シーン…

翔一「うん、そりゃあ返事なんてないよね……どこだろ?
   カーペットや~い!」ガサガサ

ガタッ

翔一「ん?……も、もしかしてカーペットが返事を……いや、ないない!
   きっとネズミが何かが……」ガサガサ

ガタタッ ドシャッ ガラガラガラッ

翔一「うわっ!?」

――リビング

涼「……氷川、もう少しうまく机を動かせないのか?
   何度ぶつければ気が済むんだ」

氷川「なんですか、その言い方は!私がわざとぶつけているように聞こえますよ?
   そんなことするわけがないでしょう!」

真魚「あの~そろそろ机に傷がついちゃいそうですし、
   もうちょっと丁寧にお願いします」

氷川「いえ、これは……そう!葦原さんと息が合わないからです!」

涼「……なら、できる限りお前に合わせる。
  今度こそ成功させるぞ」

――押し入れ

翔一「んっ……だめだ、抜けない。困ったな~」

ガタッ

翔一「いてっ!もー、こんな適当にダンボール箱積むなんて……危ないじゃない。
抜け出せたらきちんと整頓しないといけないなあ。
   けど、んっ、足が……いてて、捻っちゃったかな……」

翔一「……ま、そのうち誰か来てくれるだろうし、
   それまで昼寝でもしてようかな~」

――リビング

氷川「やった!やりましたよ!見てください、完璧だ……」

涼「机一つ動かすのにどれだけかかるんだ……すっかり肩が疲れた」

真魚「二人とも、お疲れ様です。けど、次はこのカーペットを……
   お願いしていいですか?」

氷川「ええ、任せてください!どうすればいいんです?」

真魚「巻いてから庭に持っていって、タルトを払っちゃいましょう」

氷川「分かりました!巻けばいいんでしょう?」クルクルー

真魚「あっ……けっこう横にずれちゃいましたね」

氷川「……もう一度やってみます」クルクルー

涼「今度はずいぶん布が余ったな」

真魚「本当だ、たぷたぷになってる……」

氷川「もう一度……今度こそ!」クルクルー

真魚「どうやったらそんなに汚く巻けるんですか……?」

氷川「くっ……!もう一度です!」クルクルー

――押し入れ

翔一「はあ、寝ようと思ったのはいいけど、足が痛くて寝れないなあ。
   すぐに治るとは思うんだけど……」ズキズキ

翔一「けほっ……うー、狭いし埃っぽいし……
   この体勢もちょっときついし、後で筋肉痛になるかも……」

ガタッ

翔一「あだっ!……んもー、またダンボールが崩れちゃったよ」

――リビング

氷川「――これでどうだっ!」クルクルー

真魚「あの、よかったら私が巻いたのを運んでもらえませんか?
   このままだと片付けができないんですけど」

氷川「いいえ!僕がやります」クルクルー

涼「よくやるな、お前……そういえば、津上はまだカーペット探しか?
  ずいぶんと時間がかかっているな」

真魚「そうですね、翔一君ならすぐに見つけてくれそうなのに。
   あっ、もしかして女の人になったから重くて持てないとか?」

涼「まさかそんなことは……そうだとしても俺か氷川に頼みに来るだろう」

真魚「それもそうですよね。翔一君のことだから
   押し入れが汚いのを見て片付けてるのかもしれませんね」

涼「まあ、こっちもだいぶ時間がかかってるし、
  ちょうどいいと言えばそうだが……一応様子を見てくるか」

真魚「あ、はい、お願いします」

涼「……戻ってくるまでに、カーペットが片付いてればいいんだけどな」

真魚「あはは……」

氷川「今度こそ!」クルクルー

――押し入れ

涼「なんだ、これは……津上はどこに行ったんだ」

ガタガタ ゴソゴソ

涼「……ネズミか?」

ガタッ ガタタッ

涼「いや、それにしては揺れが大きすぎるか……まさか」

涼「……何をしてるんだ、お前は」

翔一「葦原さん、どうも……えへへ」

涼「立てるか?」

翔一「できれば、手を貸してもらいたいような……
   見ての通り、足も手も床に届かなくて」

涼「ほら、掴まれ」

翔一「ありがとうございます。……わっ」フラッ

涼「……おい、大丈夫か?」

翔一「すいません、受け止めてもらっちゃって。実は足を捻っちゃったんですよ。
   それでちょっとふらついて」

涼「この崩れたダンボールやら何やらの山は何だ?」

翔一「それが、カーペットを探してる途中で崩れちゃったんです。
   それに巻き込まれて動けなかったんですよ」

涼「なるほどな。カーペットは見つかったか?」

翔一「いえ、それが……あ!ありました!」

涼「崩れた拍子に出てきたのか。なら、これを持ってリビングに行くぞ」

翔一「はい」

涼「自分で歩けるか?」

翔一「はい!……おっとっと」

涼「無理らしいな。ほら、肩を貸してやる。……なんなら負ぶってやってもいいぞ?」

翔一「あ、それも楽でいいかもしれませんね~」

涼「……冗談だ」

翔一「そうなんですか?残念だな~」ジー

涼「はあ……さっさと乗れ」

翔一「ありがとうございます!」

――リビング

氷川「で、できた!できましたよ真魚さん!」

真魚「やっとですね!じゃあ、それを庭にお願いします」

氷川「ええ、すぐにでも――あ」

コロコロ…

真魚「ああ、せっかく巻いたカーペットが!何してるんですか氷川さん!?」

氷川「な、何をしているんです、葦原さん、津上さん!」

真魚「え?……おんぶ!?翔一君、足、どうかしたの?」

涼「足を捻ったらしい」

真魚「大丈夫?湿布取ってくるね」パタパタ

翔一「ありがとね、真魚ちゃん」

氷川「だからといって、なんですか、ふしだらですよ!」

翔一「え?」

涼「そっとしておいてやれ……カーペットの巻き過ぎで疲れたんだろう」

翔一「はあ……?」

真魚「はい、湿布。そうそう、カーペットは?」

涼「悪い、まだ押し入れだ。すぐに取ってくる」

翔一「すいません、何から何まで」

涼「構わない。お前は椅子でゆっくりしているといい」

翔一「それじゃあ、お言葉に甘えて」

真魚「翔一君、湿布貼るからズボンの裾上げて?」

翔一「は~い」

氷川「それでは、僕はカーペットを庭に干してきます」

真魚「あの、ちゃんと巻けますか?」

氷川「安心してください!一度はできたことです」クルクルー

翔一「これはひどいですね!」

氷川「くっ……黙らっしゃい!」クルクルー

真魚「すっごい歪んでますね」

氷川「……これでどうですか!」クルクルー

涼「何を遊んでいるんだ」

翔一「あーあ、氷川さんが不器用だから
   替えのカーペットが到着しちゃったじゃないですか」

氷川「しかし、これは……そう、僕はまだ本気を出していませんから!」

涼「いいから、早く片付けてくれ」

氷川「はい……」クルクルー

真魚「あ、できましたね!」

涼「……よし、こんなところか」

真魚「綺麗に敷けましたね」

氷川「どうすればこんなに綺麗に……」

翔一「氷川さんと違って器用だな~さすが葦原さん!」

氷川「失礼ですよ、津上さん!」

翔一「いや、だって本当のことですし」

真魚「翔一君、足の調子は?」

翔一「もうすっかりいいみたい。
   それもこれも真魚ちゃんが湿布を貼ってくれたおかげかな」

真魚「おだてたって何も出ないんだからね?」

翔一「出てるよ、かわいい笑顔が」ニコッ

真魚「え?……う、うん」

真魚(……いつもの翔一君ならすっごく嬉しかったけど今は女の人なんだよね。
   そりゃあ、翔一君は翔一君だけど、なんだかなあ……)

涼「カーペット騒動のせいですっかり話が逸れたが、
  女になった原因は何だ、津上」

翔一「それはですね、ずばり、夢です」

涼「夢?」

氷川「というと……夜に見る夢ですか?」

真魚「なんでも、翔一君のお姉さんが夢に出てきたらしくて」

翔一「そうそう。それで姉さんが、女の子になっちゃうの、って言ったんです。
   俺もう、びっくりしちゃって!」

涼「しかし、それだけだと女になった理由が分からないだろう」

翔一「だから夢なんですよ」

氷川「いえ、夢を見たというのは分かりましたが……
   それはあくまで夢であって、原因ではないのでは?」

涼「もっとないのか、具体的な出来事とか」

翔一「ないですね~」

氷川「そうですか……」

真魚「翔一君、もう元に戻れないなんて言わないよね?
   いつか絶対、男の人に戻れるよね?」

翔一「俺もできれば戻りたいんだけど、なっちゃったものはしょうがないから。
   戻る見込みがないなら女の子として生きる方法を考えないと」

真魚「そんなあっさり……」

氷川「津上さん、それは……男性を愛するようになるということですか?」

翔一「えっ」

真魚「えーっ!?」

涼「少し直球すぎるんじゃないか……氷川」

氷川「あくまで私は、津上さんの将来を心配してですね!
   これっぽっちもやましい思いなんてありません!」

翔一「まあ、女の子になっちゃったら……そうですね。
   男の人と結婚して、家庭を持ったりするのかもしれません」

真魚「そんなのやだよ!」

翔一「なんで?」

真魚「それは……とにかくいや!翔一君は男の人なんだから!」

氷川「しかし、今の津上さんは女性です!外見だってこんなに……」

翔一「こんなに?」

氷川「な、なんでもありません」

真魚「氷川さん、今の翔一君の方がいいとか言いませんよね?」

氷川「どうしたんですか急に」

真魚「女の勘っていうか……なんだかあやしいです」

氷川「そんなことは……ありませんよ?」

真魚「目が泳いでませんか」

翔一「まあまあ真魚ちゃん、そんなに目を吊り上げないでさ」

真魚「翔一君は嫌じゃないの?昨日まで男の人だったのに、
   女の人として見られたりして……」

翔一「う~ん、だって、今の俺も昨日の俺も、結局俺だからさ。
   太一や葦原さんみたいに、美人だって言って褒めてくれると嬉しいよ」

真魚「そうなんだ……」

涼「そんなこと言ったか?」

翔一「忘れちゃったんですか!?」

涼「ああ」

翔一「けっこう嬉しかったのに……」

涼「そう落ち込むな。言ったかどうか覚えてはないが……お前は美人だ」

翔一「なんだか照れますね、面と向かって言われると」

氷川「津上さん、私も、あなたは美人だと思いますよ」

翔一「ありがとうございます」

真魚「……むぅ」ムスー

翔一「もちろん、真魚ちゃんの方がずーっとかわいいよ」

真魚「そんなこと……」

翔一「あるある!」

涼「……俺はそろそろ帰らせてもらう」

真魚「え、もうですか?」

涼「このままここにいても、できることはなさそうだからな」

翔一「そういえば葦原さん、俺と一緒に住むって話は……」

氷川「なんですかその話は!?」

涼「あれは冗談だろう」

氷川「だからなんなんです、その話は!」

真魚「確か、翔一君が葦原さんの食生活を改善するために
   葦原さんと一緒に暮らすっていう……」

翔一「そうそう!いいじゃないですか、健康な生活ができますよ?」

涼「断る。男と同棲する趣味はないからな」

翔一「けど、今の俺って美人なんですよね?だったらいいじゃないですか」

涼「美人の方が問題だろう……」

真魚「そうそう、もし何かあったらどうするの?」

翔一「そんな、葦原さんだって大人なんだからさ。
   安心していいですよね、葦原さん?」

氷川「いいえいけません!そんなこと、警察の私が許しませんよ!」

真魚「そうだよ翔一君、よくないよ。葦原さんだって迷惑そうだし」

翔一「そんなことありませんよね、葦原さん?」

涼「いや、どちらかといえば迷惑だ」

翔一「えっ」

涼「気遣いは嬉しいが、俺は一人が性に合うんだ」

翔一「そんなこと言わずに……あ、それならいっそ、ここに住むとか!」

真魚「おじさんに聞きもしないで、そんなこと決められないでしょ?」

翔一「う~ん……けど、このままの食生活はよくないですよ。
   そうだ、時々ここにご飯を食べにくるっていうのはどうですか?」

涼「迷惑だろう」

翔一「いいえ、そんなことありません!ね、真魚ちゃん?」

真魚「うん、私はいいけど……葦原さんの食生活が気になるのは私もだし」

涼「いいのか?」

翔一「ええ、どうぞ!」

涼「……そうか」

翔一「それに、氷川さんもですよ」

氷川「はい?何がです?」

翔一「俺、しばらくはレストランも休むつもりですし……
   俺の料理が食べたくなったら、いつでも来てくださいね」

氷川「え……ええ!そうさせてもらいます」

翔一「……って、先生に言わないで決めちゃったけど、よかったのかな?」

真魚「いいよ、悪いことするわけじゃないんだからさ」

翔一「そうだよね!」

氷川「それでは、私はそろそろ帰りますが……津上さん、真魚さん。
   何か進展があれば連絡してください。できる限り力になります」

翔一「頼りにしてますね、氷川さん。さようなら~」

真魚「その時はよろしくお願いします」ペコリ

涼「俺もそろそろ帰るぞ。……明日にでも、また来させてもらう」

翔一「はい、おいしいものたくさん作って待ってますね!」

真魚「さようならー。……翔一君」

翔一「ん?」

真魚「私ね……いろいろ考えたんだけど、女の人になっても
   翔一君は翔一君なんだよね。だから……やっぱり翔一君の居場所はここだから」

翔一「真魚ちゃん……うん、ありがと」

真魚「翔一君が、女の人でも……私、翔一君のこと、好きだからね」

翔一「俺も大好きだよ、真魚ちゃんのこと」

真魚「え……」ドキッ

翔一「真魚ちゃんも、太一も、先生も!それに氷川さんや葦原さん……
   みんなのこと、大好きだからさ」

真魚「……ばかっ!」ゲシ

翔一「あいたぁっ!?いたた、痛いよ真魚ちゃん、弁慶が泣いてるじゃない……」

真魚「もう、早く夕ご飯作っちゃおう」スタスタ

翔一「……なんで蹴られたんだろう?」


そんなこんなで終了です。
これといって盛り上がらない話だったのは乾巧ってやつの(ry
お次は電王だと思われます。
ものすごい逆ハーレムになりそうな予感が……(笑)

そういえばこれ入れるの忘れてましたね。


これまでのオールライダー女体化計画

アンク「オエージ!……女!?」
アンク「オエージ!……女!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1385/13852/1385255930.html)

フィリップ「翔太郎、太ったんじゃないかい?」
フィリップ「翔太郎、太ったんじゃないかい?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1385/13859/1385912339.html)

紅渡「僕がクイーンだ!」
紅渡「僕がクイーンだ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1386/13863/1386347591.html)

啓太郎「やっぱりファイズはたくちゃんじゃないと!」
啓太郎「やっぱりファイズはたくちゃんじゃないと!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386505394/)

秋山蓮「城戸が鏡に話しかけていた?」
秋山蓮「城戸が鏡に話しかけていた?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386858489/)

五代雄介「この仮面を被って、と」
五代雄介「この仮面を被って、と」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387023973/)

加賀美「天道が女の子だったら」
加賀美「天道が女の子だったら」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387195687/)

明日夢「響鬼さんが女の人に!?」
明日夢「響鬼さんが女の人に!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387376714/)


女体化主人公でオールライダー集合やってくれないかなーチラッチラッ

>>95現在、サンタさんへのクリスマスプレゼント予約受付中でございます。
ご希望がある場合は、「サンタさんへ」お願いしてみましょう!

凱武の1話見たんですが、
紘太(で合ってる?)がまだどんなキャラか全然掴めないです。
口調はけっこう荒いのかな?
クリスマスまでに、なんとかSSに登場させたいんですが……

それと思ったのが、人の落とした変身アイテム拾ったりして
非常に龍騎を思い出したわけなんですが……
「折れたぁ!?」はなかったけど(笑)

アンケートってわけじゃないんですけど、
女体化主人公なら誰と結婚したり付き合ったりしたいですか?
三人くらい名前と理由を挙げてもらえると読んで楽しそうなので、
お暇でしたらお願いします。

もしも票が集まることがあれば、安価でデートとかやってみたい(小声)

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom