にこ「絵里と付き合いたい」 (35)

初投稿です。
にこ絵里の百合SSです。
作者の趣味全開です。
駄文ですが、生暖かい目で見てやってください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387584707

- 3年生教室 -


にこ「これは随分前から考えてきたこと」

にこ「にこはアイドルだから、恋愛はダメ」

にこ「でも、それを踏まえた上でも…アイドルより、絵里のことが好きっていう感情の方が、強い」

にこ「にこのアイドル精神に勝つくらい、好きなのよね…」

にこ「もう、突き進むしかない…わよね」

にこ「…どうすればいいのかしら」

にこ「まあ問題は、どうアプローチするかよね…」ブツブツ

にこ「とにかく、考えるより行動したほうが早いわね」

にこ「絵里はどこにいるかしら…」キョロキョロ

希「にこっち、そんなにキョロキョロしてどないしたん?」

にこ「うわぁっ!?…希、びっくりさせないでくれる!?絵里を探してんのよ」

希「絵里ちやったら、生徒会室におるよ。カードがうちにそう告げてるんや!」

にこ「あんたのカード、ほんとに万能ね…ともかく、行ってみるわ。ありがと、希」

希「うん、大丈夫や~」バイバイ

希「にこっちは、絵里ちのことが好きみたいやね…カードがうちにry」

- 生徒会室 -


にこ「絵里ちゃーんっ☆」バンッ

絵里「あら、どうしたのにこ?練習なら、今行こうと思ってたんだけど」

にこ「にこにーが、迎えに来てあげたよっ☆」

絵里「そう、じゃあ一緒に行きましょうか」

にこ(反応が薄い…)

にこ「…ええ、行きましょう」テクテク

絵里「突然素に戻るのね…」テクテク

- 屋上 -


海未「では、いつも通りペアを組んで、ストレッチを開始してください」

海未「穂乃果、やりましょうか」

穂乃果「うんっ!」

凛「やろっか、かよちん!」

花陽「うん、凛ちゃん」

にこ(これは…絶好のチャンス!)

にこ(絵里と組めれば、絵里のあんなところやこんなところを…って、にこはアイドルよ、何考えてるのよ!)

にこ(…ともかく、絵里と組みたい、でもにこはいつも真姫ちゃんと…)

希「にこっちは絵里ちと組んで、余った二人はうちとストレッチ、やろか」

真姫「…わかったわ、やりましょ。ほらことり、行くわよ」グイッ

ことり「ま、真姫ちゃん、そんなに引っ張らないで~…」

希(にこっち、折角の機会、無駄にしたらわしわしマックスやで~…)

にこ(こいつ、直接脳内に…!?)


にこ(ともかく、絵里とストレッチできる…!)

にこ(希には感謝しないとね)

絵里「さ、やるわよ。にこ、前屈からやりましょうか」

にこ「よいしょっと。遠慮無く押しなさい!」

絵里「行くわよー…ふっ」グググ

にこ(え、絵里の胸が背中に…///)

にこ「って、痛いじゃない!押しすぎよ!」ジタバタ

絵里「あ、ごめんなさい…次は少し弱めにするわね」

にこ「仕方ないわね、許してあげるわ。次は絵里の番よ、座りなさい」

絵里「さっきのお詫びというのはおかしいけど、好きなだけ押していいわよ」

にこ「ええ、そうさせてもらうわ…行くわよ」グググ

絵里「もっと押しても大丈夫よ」

にこ(え、絵里が近くに…絵里の匂いが…///)

絵里「にこ?どうしたの?」

にこ「な、なんでもないわ…じゃあもう少し強めに押すわよ…///」

絵里「…ちょっと待って。にこ、顔赤いんじゃない?体調悪いの?」

にこ「だ、大丈夫よ…///(さっきの絵里の匂いがまだ…)」

絵里「さっきより赤くなってるような…おでこ、触るわよ」ピタッ

にこ「ひゃぁっ!?と、突然何するのよ!?///」

絵里「予告したじゃない…熱はないみたいだけど、一応保健室に行っておきましょう」グイッ

にこ「だ、大丈夫だって言ったじゃない!///」

絵里「万が一ってこともあるのよ。文化祭の穂乃果のこと、忘れたの?」

にこ「うっ…それを言われると…(絵里が手を握ってるぅぅ)///」

絵里「わかればいいのよ。海未、ちょっとにこを保健室に連れて行くわね、体調が悪そうだから」

海未「わかりました…にこ、くれぐれも体調には気をつけてくださいね、お大事に」

にこ「ええ、ありがと…///」

- 保健室 -


絵里「大丈夫?少し横になったほうがいいんじゃない?」

にこ「…ええ、お言葉に甘えるわ」

絵里「そういえば…こんな時に話すことではないかもしれないけど…。今日の希、ちょっと変だったわね」

にこ「どういうふうに?」

絵里「いつもは私とストレッチするのに、今日は私をにこと組ませたわよね」

にこ「そ、そうね…(まさかバレた…!?)」

絵里「…きっと、またカードがうちにそう告げるんや、とか言って、変な理由をつけるんでしょうね」

にこ「…まあ、そうかもね(バレなくてよかったけど…ちょっと悲しいわ)」

絵里「あ、ごめんなさい。しんどいのに話しちゃって。少し寝ておきなさい」

にこ「まあ大丈夫なんだけど…寝込みを襲っちゃダメだよっ?」

絵里「アイドルがそんなこと言わない。ほら、ゆっくり休みなさいよ」スクッ

にこ「あ…ま、待って!」

絵里「な、なによ、どうしたの?」

にこ「え、えっと…寝るまで、ここにいてほしいな」

絵里「…ふふっ、寂しいの?仕方ないわね、じゃあここにいてあげるわ」ハァ

にこ「あと、一つだけ…。嫌だったらいいんだけど…手、繋いでほしいな」

絵里「い、一体どうしたのよ?いいけど…」ギュッ

にこ「ちょっと、こうしたくなったのよ…」ギュッ

絵里「寝るまで、手を繋いでてあげるから…さ、早く寝なさい」

にこ「うん…おやすみ」

絵里「おやすみ」

~約3時間後~

にこ「…ん」

絵里「あら、起きた?」

にこ「うん…おはよう」

絵里「ええ、おはよう。気分はどう?」

にこ「もう大丈夫よ、最初からそう言ってるじゃない…って、ずっと手を繋いでてくれたの?」

絵里「ええ、離れようとしても、にこが離してくれないもの」ヤレヤレ

にこ「そ、それは悪いことをしたわね…(寝てる時まで好きな人と手を繋いでるって…どれだけ貪欲なのよ…)」

絵里「別にいいわよ、それよりもう時間も時間だし、帰りましょ?」

にこ「え、もうこんな時間!?みんなはもうとっくに帰ったわよね…」

絵里「ええ、1時間前くらいにね。みんなお見舞いに来てくれたわよ、後で御礼のメールでも送っておきなさい」

にこ「うん、そうするわ。じゃあ、帰りましょうか」


- 帰路 -


にこ「ねえ、絵里」

絵里「なに?」

にこ「泊まっていい?」

絵里「…私の家に?」

にこ「それ以外に何があるのよ」

絵里「着替え、取って来なさい」

にこ「めんどうだから、絵里の借りたい」

絵里「サイズ合わないんじゃない?」

にこ「別にいいわよ」

絵里「何がいいのよ、風邪引いても知らないわよ?」

にこ「そうなったらその時はその時よ」

絵里「…そう。なら、帰りましょうか」

- 絵里の家 -


にこ「お邪魔しまーす」

絵里「今日は亜里沙も友達の家に泊まりに行ってるし、二人きりだからあまり気遣いしなくていいわよ」

にこ「そ、そう…(二人きり…急に恥ずかしくなってきた…///)」

絵里「とりあえず御飯作るわね」

にこ「あー、絵里にやらせるのもあれだし、にこが作るわよ?」

絵里「別に気遣いはいいって言ったでしょ?」

にこ「なら、せめて手伝わせなさいよ」

絵里「まあ、それならいいけど…」

にこ「じゃあ、作っちゃおうか」

絵里「ええ、そうしましょう」

- 台所 -


にこ「あんた…エプロン似合うわね」

絵里「そ、そう?…そ、そんなことより、そこの玉ねぎとってくれる?」

にこ「これ?はい」

絵里「ありがと」

にこ「…こうしてると、新婚みたいね」

にこ(って、何言ってるのよにこはあぁぁぁぁ!!)

絵里「ふふっ、言われてみればそうね」

にこ「え、ええ…」

にこ(あれ?満更でもなさそう?でも、スルーされたって可能性も…)トントン

にこ「いたっ!?」

絵里「どうしたの!?…指、切ってるじゃない」

にこ「考え事しながら切ってたから…」

絵里「見せてみなさい」

にこ「う、うん…消毒とか、痛いのは勘弁よ…」

絵里「ええ…はむっ」

にこ「っ!?///な、なななに咥えてるのよ!///」

絵里「こうしたら痛くないでしょ?」チュー

にこ(す、吸われっ…///)

絵里「…はい、これで水で流せば大丈夫よ…にこ?」

にこ「ひゃいっ!?///」

絵里「どうしたのよ、もう終わったわよ?」

にこ「あ、ありがと…///」

絵里「ええ、ちゃんと水で流しておきなさいよ」

にこ「う、うん…」


にこ(この指、絵里が咥えてたのよね…絵里が近くにいるのはわかってるけど…咥えたい)チラッ

絵里「~♪」トントン

にこ(幸い絵里は野菜を着るのに集中してる…今なら…)ハムッ

にこ(あ、頭がピリピリする…///)ペロペロ

絵里「に、にこ…?」

にこ「えっ!?ど、どうしたの…?(まさかバレた…!?)」

絵里「まだ傷が痛むの?やっぱり消毒したほうがいいんじゃ…」

にこ「も、もう大丈夫よ!痛くも痒くもないわ!(絵里が人思いでよかったわ…)」

絵里「そう、ならいいんだけど…そろそろご飯ができるわよ、お皿並べてきてくれる?」

にこ「わ、わかったわ」

にこ(絵里のことになると、ドンドン自分がおかしくなっていく)

にこ(これは…ちょっとまずいわよね)

にこ(でも、絵里のことを考えると…仕方ないで割り切れるようなことじゃないけど、仕方ないのよね…)

にこ(はたして、絵里に告白したら…受け入れてくれるの?)

にこ(振られたら…μ'sにいられなくなる、よね)

にこ(少しリスクが高い、けどこの想いを伝えないままなんて…)

にこ(そんなの、嫌よ)


- リビング -


にこ絵里「ごちそうさまでした」

にこ「美味しかったわね」

にこ「そうね、じゃあ片付けましょうか」

絵里「そうね。悪いけど、また手伝ってくれる?」

にこ「言われなくても、そうするつもりよ」

- 10分後 -


絵里「片付けも終わったし、先にお風呂入りなさい」

にこ「え、一緒に入らないの!?」

にこ(って、素で残念そうにしてしまったわ…)

絵里「逆に一緒に入るの?」

にこ「に、にこは絵里ちゃんと入りたいなー…♪」

絵里「キャラ作らなくても、頼まれたら断らないわよ」ヤレヤレ

にこ「やったぁ!じゃあ、早速行きましょ!」

絵里「着替えを先に用意してからよ」

にこ「あ、忘れてた…」

にこ(絵里とお風呂がどれだけ嬉しいのよ、にこは…)


- お風呂 -


にこ(改めて考えると、すごい恥ずかしいわね…)

にこ(絵里が好きとか以前に、この差は…くっ)

絵里「ほら、入るわよ?」

にこ「あ、うん…(絵里の背中…綺麗)」

にこ「ひ、広っ!?」

絵里「そんなに驚くこと?」

にこ「ええ…広すぎるわよ」

絵里「まあいいわ、にこは湯船に先に浸かる?それとも洗う?」

にこ「えっと…二人同時に洗いたいなー…なんて」

絵里「今日のにこは随分甘えん坊というか…私と一緒に居たがるわね」

にこ「に、にこは寂しがりやなのよ…(誤魔化すのも大変ね…)」

絵里「寂しがりや、ねぇ…さ、洗いましょう」アタマゴシゴシ

にこ「…」アタマゴシゴシ


絵里「そういえば、こうやって誰かが泊まるのも久しぶりね」

にこ「そうなの?」

絵里「ええ、希が大分前に泊まりにきて、それっきり。μ'sのメンバーになる前だから…本当にすごい前ね」

にこ「そうなんだ…じゃあμ'sのメンバーでは、にこが初めてなのね」

絵里「そうなるわね」

にこ「そ、そう…(嬉しい、嬉しすぎるわ…)///」

絵里「頭は洗ったし、私は体洗うわね」

にこ「ま、待った!にこも頭洗い終わったから、背中流してあげるわよ?」

絵里「どうしたのよ、そんなに必死になって…」

にこ「い、いや…泊まりに来てるんだし、少しくらいご奉仕?しないと…(絵里の体に触りたいだけなんて言えない)」

絵里「…わかったわ、じゃあお願いするわね」

にこ「ええ、任せなさい!」ゴシゴシ



にこ(絵里の背中…絵里の体…全部触れるんだ…)ゴシゴシ

にこ(本当に綺麗ね…ぬ、濡れたうなじが…セクシーすぎよ…)ゴシゴシ

にこ(…ちょっとくらい触っても、罰当たらないわよね)ツンツン

絵里「ひぁっ!?な、なにうなじ触ってるのよ!?」

にこ「あ、ごめん…見てたら手が勝手に…(って、変態のおじさんみたいじゃない!)」

絵里「あなた…そんな特殊な趣味が…?」

にこ「あー!冗談よ、そういうこと言うのやめなさいよ!」

絵里「ふふっ、冗談よ。にこにどんな趣味があっても、それ以前にμ'sのメンバーでしょ?そんな些細なこと、気にしないわ」

にこ「そ、そう…」


絵里「背中流し終わったし、次はにこの背中を私が洗ってあげるわ」

にこ「う、うん…お願いするわ…」

にこ(にこに特殊な趣味があっても、気にしない…)

にこ(にこが、女の子を好きでも…?)

にこ(にこが、絵里を…好きでも?)

にこ(それは…告白してみないと、わからない…)

にこ(でもまだ、その時じゃないわよね…もっとムードのいい場所で…)

絵里「よし、終わったわ。じゃあ湯船に浸かりましょうか」

にこ「ふぇ?…あ、そうね」

ザブーン

絵里「湯船はいいわね…一日の疲れを全部取ってくれるわ」

にこ「そうね…人と浸かる湯船は、いつもと違った温もりがあっていいわ」

絵里「ふふっ、そうね」

にこ(え、絵里の胸が目の前に…大きい…それに比べてにこは…)

絵里「にこ、そんなに沈んだ顔してどうしたのよ?また気分悪くなってきた…?」

にこ「そういうわけじゃないけど…え、えっと…あんたとにこの胸の差が、ね」シュン

絵里「そんなことを気にしてたの?」

にこ「そ、そんなことってなによ!?」

絵里「アイドルや、女の子の優劣を決めるのは胸だけじゃないわ。にこにはかわいいルックスと、自慢のキャラがあるじゃない」

にこ「うっ…か、かわいい…///」

絵里「そうやって顔を赤くするところとか、ね」ナデナデ

にこ「うぅ…///」ブクブク

- リビング -


絵里「な、長い間浸かりすぎたわ…」

にこ「そ、そうね…二人でのぼせたわね」

絵里「ええ…」

にこ「…時間も時間だし、そろそろ眠くなってきたわね」

絵里「そうね…布団、敷きましょうか」

にこ「あ、にこは布団入らないわ。絵里の分一つ、出すだけでいいから」

絵里「え、じゃあにこはどこで寝るの?まさか、ここのソファとか言うんじゃないでしょうね」

にこ「そうじゃなくて…絵里と一緒に寝たい」

絵里「ほ、本気で言ってる?狭くなるけど、大丈夫?」

にこ「にこの身長なら大丈夫よ」

絵里「…それもそうね、じゃあ私の部屋に行きましょ」






- 絵里の部屋 -


絵里「じゃあ寝ましょうか」

にこ「そうね…」

絵里「おやすみ」

にこ「おやすみ」

絵里「…」

にこ「…」

絵里「…」

にこ「…絵里、起きてる?」

絵里「ええ、まだ寝てないわよ」

にこ「手、繋いでいい?」

絵里「…ええ、いいわよ」

にこ「ありがと…」ギュッ

絵里「ええ…さ、本当に寝るわよ」

にこ「うん…おやすみ」

絵里「おやすみ」

- ??? -


にこ「絵里…私、絵里のことが…」

絵里「…ごめんなさい、にこ。私はあなたの気持ちには応えられないわ」

にこ「ま、待って、絵里…最後まで…」

絵里「じゃあ、さようなら」スゥ

にこ「え、絵里…!?待って!聞いてよ!」

にこ「ねぇ…消えないでよ、絵里ぃっ!!」ガバッ

にこ「…ゆ、夢…?」

にこ「あ、あれ…絵里が、いない…」

にこ「絵里、どこよ!?絵里、絵里っ!!」

にこ「え、絵里ぃ…」グスッ

絵里「どうしたの、にこ!?…な、何で泣いてるのよ?」アセアセ

にこ「絵里…もうどこにも行かないで…」ポロポロ

絵里「行かないわよ、私はここにいるわ」モギュ

にこ「あっ…絵里ぃ…」モギュ


~5分後~


絵里「落ち着いた?」

にこ「うん、ごめん…」

絵里「…何があったのよ?朝ごはんの用意してたら、突然にこの声が聞こえてきて…驚いたのよ?」

にこ「絵里が…絵里がいなくなる夢を見たの…それで、起きたら絵里がいなかったから…気が動転したのよ」

絵里「そう…朝ごはん、食べれる?」

にこ「ええ、じゃあ頂くわ、ありがとう」


- リビング -


にこ絵里「いただきます」

にこ「今日は土曜日だし、練習もなかったわよね?」

絵里「そうね、今日はずっと休みよ」

にこ「絵里さえよければ…出かけない?」

絵里「ええ、いいわよ」ニコッ

にこ「て、適当にショッピングに行きましょう」ドキッ

にこ(か、かわいい…)

絵里「そうね、じゃあ食べ終わったら一旦にこの家ね」

にこ「どうして?」

絵里「その服は、誰の服よ?」

にこ「あ…そうね、じゃあにこの家ね」アハハ

- にこの家 -


にこ「すぐ戻ってくるから、ちょっと待ってて」ガチャ

絵里「ええ、わかったわ」

にこ「さてと…絵里とだし、一番かわいい服で行かないとね…」ゴソゴソ

にこ「これと…これと…これ…あとはこれとこれ…」ゴソゴソ

にこ「とりあえず、この中から…って、10セット以上あるじゃない!?」

にこ「やっぱりこれはなしね…これも、これもこれもなしっと…」ゴソゴソ

にこ「ようやく5セットに絞れたわ…」

にこ「どうしよう…」

~5分後~


にこ「ああ、もう!決まらないじゃない!」

にこ「こうなったら絵里に決めてもらおうかしら…」

にこ「え、絵里…ちょっと来てくれる?」

絵里「どうしたの?虫でも出た?」

にこ「違うわよ…こ、この中から一番にこに似合う服を選んで欲しいの…」

絵里「えぇっ!?にこの方がファッションセンスあると思うわよ…」

にこ「いいのよ、絵里に選んで欲しいの」

絵里「仕方ないわね…じゃあ、これでいいんじゃない?」

にこ(にこが考えていたのと同じ服…ちょっと嬉しい)

にこ「じゃあこれ着るわね、ありがと!」

絵里「ええ、じゃあ外で待ってるから」ガチャ

にこ「…見ててくれても良かったのに…って、何言ってるのよにこはぁ!///」


- ショッピングモール -


絵里「服、いっぱい買ったわね」

にこ「うん、絵里のファッションセンスに任せたけど、なかなか良いのばかり選ぶじゃない」

絵里「ま、仮にもアイドルだしね」

にこ「お腹減ってきたわ…」

絵里「じゃあ、そこでクレープ買ってくるわ。すぐ戻ってくるから、待っててくれる?」

にこ「あ…一緒に行きましょ?朝の夢がまだ、ちょっと不安で…」

絵里「じゃあ、一緒に行きましょうか」スッ

にこ「あ、ありがと…///」ギュッ


- クレープ屋 -


絵里「クレープ、どれがいい?」

にこ「にこはぁ~、にこみたいに~、甘~いチョコがいいな~☆」

絵里「と、突然キャラ作るわね…じゃあ私は、イチゴにするわ。すみません、チョコとイチゴ、一つずつお願いします」

店員「かしこまりました、少々お待ちください」ニコッ

にこ「…」

絵里「にこ?どうしたの?」

にこ「え、な、なんでもないにこ~…(財布の中が…クレープ買えないくらい減ってる)」

絵里「…なるほどね、大丈夫よ。お金なら私が出すわ」

にこ「…え!?なんでわかったのよ!?」

絵里「顔に出てたわよ」ヤレヤレ

にこ「こ、今度返すわ…」

絵里「いいわよ、これくらい。気にしないで」

にこ「で、でも…」

絵里「大丈夫よ、ほらクレープ来たわよ?両方受け取っておいて」

にこ「う、うん」

- 公園のベンチ -


にこ「はむっ…んー、美味しいわ!」

絵里「イチゴも美味しいわね…今度また来たら、食べようかしら」

にこ「あ、絵里…食べさせ合い、しない?」

絵里「いいわよ、はい」

にこ「そ、そうじゃなくて…あーん、してほしいな…///」

絵里「甘えん坊にも程が有るわよ…」ヤレヤレ

にこ「い、いいじゃない、減るもんじゃないんだし…」

絵里「ま、そうね…はい、あーん」スッ

にこ「はむっ…確かに美味しいわね!じゃあにこのクレープも…あーん」スッ

絵里「んっ…チョコも中々いけるわね。ってにこ、クリームついてるわよ?」

にこ「え、どこどこ?(よし、わざとつけたクリームに反応した…!ペロってしなさい、絵里!)」

絵里「じっとしてなさい」

にこ「…」ドキドキ

絵里「はい、拭き終わったわよ」

にこ「…えー!?そこは舐め取りなさいよ!?」

絵里「何必死になって言ってるのよ、私達は一応アイドルなのよ?外でそんなことできるわけないじゃない」

にこ「そ、それもそうだけど…まあいいわ」ハァ


~3時間後~


にこ「よく遊んだわね」

絵里「そうね、もうこんな時間…そろそろ帰りましょうか」

にこ「うん…」

絵里「…にこ?元気ないようだけど、大丈夫?」

にこ「ねえ、絵里。最後に、公園によらない?」

絵里「いいけど…じゃあそこで少し休憩しましょうか」


- 公園 -


にこ(ここなら…夕焼けが綺麗でムードもいいし、告白するにはもってこいの場所)

にこ(ここで、にこの想いを伝える)

にこ「ねえ、絵里…にこの話、聞いてくれる?」

絵里「どうしたの、悩み事?」

にこ「ある意味、そうね…」

にこ(なんて伝えたらいいのか、正直分からない)

にこ(告白なんてしたことないし…)

にこ(でも、何か言わなきゃ)




にこ「あのね…」ドキドキ


にこ「絵里と付き合いたい」


にこ「にこは、絵里のことが好き」


にこ「にこと、付き合ってください」

絵里「…ありがとう」

絵里「その気持ち、とても嬉しいわ」

絵里「…でも、私はその気持ちに応えることは、できない」

絵里「ごめん、にこ…」ダッ

にこ「ま、待って、絵里!」

にこ「理由だけでも聞かせなさいよっ…!」ダッ

にこ「ひ、引き離されていく…」

にこ「でも…μ'sで鍛えてきた、その前のスクールアイドルの時も鍛えたにこの体力…舐めんじゃないわよっ!」ダダダ

にこ「捕まえ…たっ!」ギュッ

絵里「…」

にこ「振る理由くらい、聞かせなさいよ…」

絵里「…私達は、さっきも言ったとおり、アイドルよ」

絵里「アイドルに恋愛なんて許されない」

絵里「にこに告白してもらった時…さっきは、すごく嬉しかった」

絵里「ああ、私はにこに好かれてるんだって」

絵里「でも、アイドル以前にも、女の子同士」

絵里「世間からの風当たりも、酷いものよ」

絵里「だから…」チュッ

にこ「っ!?」

にこ(今、唇に…)

絵里「これっきりで、終わりにしましょう」

絵里「今ならまだ、無かったことにできるから…」

にこ「…泣きそうになってんの、バレバレよ」

絵里「別に…泣きそうになってなんか…」グスッ

にこ「それと、絵里…」

にこ「キスは、これくらいしないと」チュッ

絵里「んむっ…んっ!?んちゅ、れる…」

にこ「ちゅ…ぷはっ」

絵里(し、舌が中に…)

にこ「絵里は純情、だから好きじゃない人とキスなんてしない…そうでしょ?」

絵里「にこ…」

にこ「にこは、世間の目なんて気にしない、アイドルなんて関係ないって思う」

にこ「にこのアイドルへの気持ち、絵里は知ってるはずよ」

にこ「アイドルにあそこまで賭けてきたにこが、覚悟を決めて絵里に告白した」

にこ「それくらい本気だったってこと」

絵里「…」

にこ「絵里は…にこのこと、好き?」

絵里「…ええ、大好きよ…愛してるわ」

にこ「相思相愛、なら世間の目なんて関係ないわ」

にこ「だからもう一回、言うわね」

にこ「にこは絵里のことが好き」

にこ「これからも、ずっと一緒に過ごしたい」

にこ「だから、にこと付き合ってください」

絵里「…ええ、喜んで」ニコッ


おしまい

これにて終了です。
書き溜めてあったので、あとは投下するだけでしたが、いざ投下してみると、30…思ったよりかなり少なかったです。
にこ絵里もっと増えろ。

見てくださった方々、ありがとうございました

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年12月21日 (土) 15:22:38   ID: AQKCv83V

いいね!

2 :  SS好きの774さん   2013年12月22日 (日) 01:41:31   ID: lfvfN0x-

すごい読みやすかったいいね

3 :  SS好きの774さん   2014年06月02日 (月) 19:28:57   ID: 2uxD7Rt5

すんばらしいちゅん!

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom