にこ「広い家ね…」ﾃｸﾃｸ

にこ「突き当りを右って言ってたっけ」

にこ「ここかしら？」ｶﾞﾁｬ

ﾌﾜｯ…

にこ「うわ…すごい…お花畑みたいな香り…」

にこ「ここが…まきちゃんちのトイレ…」ｷﾗｷﾗ

にこ「トイレの中まで豪華ね…」

にこ「この絨毯なんて、ほんとにトイレ用なわけ…？」

にこ「それになに…トイレなのにすっごくいい香り」

にこ「便器まで遠いわね…まきちゃん、いつもトイレのたびにこんなに歩いてるのかしら」

にこ「…っ！」ﾌﾞﾙｯ

にこ「見とれてる場合じゃないわ…早くすまして戻らないと、おっきい方だと思われちゃう…」

ﾃｸﾃｸ…

ｶﾊﾟｯ

にこ「うわぁ！？便器の蓋が勝手に開いた！？」

にこ「よくできてるわね…」ﾂﾝﾂﾝ

にこ「って、そんな場合じゃないわよ！」

にこ「おしっこ、おしっこ…」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

ｼｭﾙ…

にこ「ふぅ…」

ｼｬｱｱｱｱｱｱﾊﾟﾁｬﾊﾟﾁｬ

にこ「きゃっ！勢いが強すぎてしずくが…」

にこ「あーもう！」ｶﾗｶﾗｶﾗﾌｷﾌｷ

にこ「んっ…」ﾁｮﾛｯﾁｮﾎﾟﾎﾟﾎﾟ…

にこ「はぁー…すっきりしたあ…」ﾌｷﾌｷ

にこ「あれ…これ、どうやって流すのかしら…」ｷｮﾛｷｮﾛ

にこ「えっ、も、もしかして流れないとか…」ｶﾞﾀｯ

ｻﾞﾊﾞｧｧｧｧ…

にこ「わっ、びっくりしたぁ…立ったら勝手に流れるなんて…」

にこ「なんか落ち着いてできなかったわね」

にこ「さて、早く戻りましょ」

にこ「お待たせ」ﾊﾞﾀﾝ

真姫「遅かったじゃない」

にこ「ちょっ！？それ、女の子に言うセリフ？」

真姫「いいでしょ、女の子同士なんだから」

真姫「どう？いっぱい出たかしら？」

にこ「あんたねえ…」

真姫「冗談よ、ほら、こっちきて、にこちゃん」

にこ「もう…」ﾎﾟｽ

真姫「…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

にこ「…くすぐったい」

真姫「うん」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

にこ「うんじゃないでしょ、やめなさいよ」

真姫「やめてほしくないくせに」

にこ「…」ｷﾞｭ

真姫「…ふふっ」ｷﾞｭｰ

真姫「うん…あったかくていいにおいよ、にこちゃん」

にこ「…さっきトイレいったばかりよ」

真姫「関係ないわよ、にこちゃんのにおいだもの」ｽﾝｽﾝ

にこ「嗅がないでよ、恥ずかしい…」

真姫「いいでしょ、今日くらいは」

真姫「二人きりなんて久しぶりなんだし」

にこ「そうね…」

真姫「だから今日は、普段かがないようなところのにおいも気になるの」ｸﾞｯ

にこ「…え？」

真姫「たとえば…おしっこのにおい、とか」

にこ「！？」

真姫「動かないで、にこちゃん」

にこ「ちょっと！？」

真姫「そんなに脚ぎゅっと閉じないでよ」

にこ「あっ、当たり前でしょ！？急に何を言い出すの！？」

真姫「にこちゃん」

にこ「な、何…」

真姫「排泄物っていうのは、バカにできないの」

真姫「その人の健康状態をはっきり映し出すのよ」

真姫「私はにこちゃんの体の状態が気になるのよ」

真姫「恋人やってるんだから当然じゃない」

にこ「でも…！だからってその、やっていいことと悪いことの線引きは大事っていうか…」

真姫「くんくん」

にこ「って聞いてな…！？きゃあっ、そこ嗅いじゃだめっ！」

真姫「うん…ここもにこちゃんのにおいがするわね」

真姫「健康よ、にこちゃん」

にこ「バカ…」ﾌﾟｲ

真姫「じゃ、にこちゃん、今度は触診よ」

にこ「じゃ、じゃないわよ！」

にこ「もう、離れて！あんた、前はそんなに変態じゃなかったはずでしょ！？」

真姫「私はもともとこうよ」

にこ「うそ！私の知ってる真姫はもっとこう、クールで…きゃ！？」

真姫「湿ってるわね、にこちゃん…トイレ行ったとき、ちゃんと拭いてるの？」

にこ「あっ、そ、そこはぁっ…！」

真姫「くんくん…」

にこ「や、やめてよっ！そんなとこさわった指を…」

真姫「ふふっ、これもにこちゃんのにおい…」

にこ「～っ！！」ｶｱｱｱ

真姫「おしっこと…それになにか、素敵なものが混ざったにおいね」

にこ「もうやだ…」ﾎﾟｽ

真姫「こっち向いてよ、にこちゃん」ｸｲｸｲ

にこ「…いや」

真姫「顔、あげてくれなきゃもっといろんなところのにおい嗅ぐわよ」

真姫「お尻の穴とか」ﾂﾝﾂﾝ

にこ「！！」ﾊﾞｯ

真姫「なにもそんなにあわててお尻押さえなくてもいいでしょ」

にこ「あんたならやりかねないのよっ！」

真姫「大丈夫よ、にこちゃんならどんなにおいがしたって私は嬉しいから」

にこ「あんたが嬉しくても私がいやなのっ！」