久「働くのってバカらしいわね……」(143)
久「この生活にも飽きてきたわね……ま、楽でいいけど」
久「働かなくてもお金が貰えるし、何もしなくても食事が出てくる……」
久「……私が望んでいたのはこんな暮らしだったっけ?もっと、こう……面白おかしい日々だった気がする」
久「……考えても仕方ないか。外にでも出て、暇でも潰してくれば忘れてしまう……そんな他愛のないことだ」
久「美穂子ーお金貸してもらえないかしら?」
美穂子「えっ?昨日、渡したのだけでは少なかったですか?」
久「んーそうなのよねぇ」
美穂子「私も今月は苦しいのですが……はい、上埜さん」
久「ありがとね、美穂子」
美穂子「上埜さんの為ならこれくらい……」
久「あ、そうそう。今夜は外で食べてくるから晩ご飯はいらないからね」
久「ちょっと少ないかなぁ~」
久「美穂子の奴……最近になって、渡してくれる額が減ってるのよねぇ」
久「ま、この不景気だし仕方ないのかな?」
久「これを元手に増やすとしますか」
久「そうと決まれば雀荘に行きましょうか」
久「ツモ!3000・6000」←例のごとく格好いいツモ
「姉ちゃん強えなぁ」
「チッ……」
久「ふふ、これだけ稼げばしばらくは遊べるかな?」
「この卓、空いてますか?」
久「あら……?」
久「もしかして……咲?」
咲「久し振りですね……部長」
久「今は部長じゃないけどね」
咲「あはは、それもそうですね」
久「ホント久し振り……6年ぶりかしらね。スーツがよく似合ってるわ」
咲「もー、からかわないで下さいよ」
久「ふふっ」
咲「久さんは今は何をしてるんですか?」
久「そうねぇ……何もしてないわね」
咲「あ、ごめんなさい」
久「あら?別に謝らなくてもいいのよ?」
咲「まさか久さんがニートさんだったとは……ビックリしました」
久「ニートって言うのは語弊があるわね。強いて言うならヒモよ」
咲「扶養される相手が違うだけじゃないですかー」
久「それにしても相変わらず強いのね……咲は」
咲「ふふ、そんなことないですよぉ」
久「それだけ打てれば、わざわざ働かなくてもプロでやっていけるんじゃないの?」
咲「私……麻雀ってそれほど好きじゃないんですよ」
久「そう……そうだったわね」
久「久し振りに会ったんだし、ちょっと飲みに行かない?」
咲「いいですね。久さんの奢りですか?」
久「そうねぇ……今夜は結構勝ったし、奢ってあげるわ」
久「それで美穂子がね……」ゴクゴク
咲「風越の福路さんがですか……それはなかなかのなかなかですね」コクコク
久「そうなのよぉ……最近は劣化してきてるし……そろそろ捨て時かしら?」ゴクゴク
咲「ふぅむ、なるほどなるほど……なるほど~」コクコク
久「あれだけしても何も言ってこないのが逆に怖いのよねぇ……咲は美穂子の考えてること分かる?」ゴクゴク
咲「まったくもって!」コクコク
久「それでね……いっそのこと他の子の所にでも行こうと思うの」ゴクゴク
咲「そうなんですか……」
咲「………」
咲「久さん、社会人から一言だけアドバイス……転職しても給料は下がるだけですよ?」
久「……え?」
咲「じゃあ私はこれで……」
久「あら?もう行っちゃうの?つれないのねぇ」
咲「生憎と明日も仕事なんですよ……それじゃあおやすみなさい」
久「おやすみ、咲」
久「………」
久「今夜は咲の所にでも転がり込もうかと思ったけど……案外ガードが堅いのね」
久「さてと、私はどうしましょうかね」
久「ふふ、久し振りにあの子にでも頼ろうかしら?」
久「そうねぇ……>>30にでも電話してみましょうか」
一
久「一に電話してみましょうか」
久「あの子、まだ龍門渕のメイドを続けてるんだっけ?」
久「もしもし?」
『あれ?その声……清澄の……』
久「そうでーす」
『どうしたの?急に』
久「いや~今夜ちょっと泊めてもらえないかなって」
『……ちょっと透華に聞いてくる』
久「いい返事を待ってるわよ」
久「お邪魔しまーす」
透華「お待ちしておりましたわ!ようこそ龍門渕家へ」
一「久し振りだね」
久「ホント久し振り……今日は急に押し掛けてごめんなさいね」チュッ
一「ちょっ……」
透華「んなッ!?」
一(いきなり何すんのさ!よりによって透華の目の前で!)ヒソヒソ
久(ふふ、久し振りに会ったらつい、ね)クスクス
一「ん……あっ……」
久(食事も豪華だったし、この子も可愛いし言うことないんだけどね……)
一「も……もっとぉ……」
久(ちょーっと身の丈にあってないというか……居心地悪いっていうか……)
一「あっ……そこ……らめぇ……」
久(もう少し庶民的な所が良かったかな……)
一「はぁ……はぁ……んっ……はぁ……」
一「ねぇ、久……明日も泊まってってくれる?」
久「ごめんなさいね、朝には出てくつもりよ」
一「え……そんな……」
久(悪くはなかったんだけどね。覗かれてなければ)
透華(は、一が……そんなっ……)
衣(ねぇねぇ透華ぁ……一と悪待ちは何をしてるのだ?)
久「お世話になりましたー」
透華「………」
一「………」
衣「またきてねー」
久「さてと、次はどこ行こうかしら?」
久「そうね……>>55にでも電話してみましょうか」
全国キャラとか来ないかな?
はるる
久「もしもし?春?」
『その声……久し振り……』ポリポリ
久「今から遊びに行きたいんだけど構わないかしら?」
『待ってる……』ポリポリ
久「あら?随分素直じゃない。好きよ、そういうの」
『それが自慢……』ポリポリ
久「鹿児島かぁ~遠いわね」
久「疲れたーっ!」
春「ずっと待ってた……」ポリポリ
久「ふふ、久し振りね。元気にしてた?」
春「うん……」ポリポリ
久「長野から鹿児島って遠いのね……すぐに行ける距離じゃないのが残念だわ」
春「食べる?元気でる……」ポリポリ
久「そんなのより春を食べたいわ」
春「……///」
久「お邪魔しまーす」
霞「あらあら……遠いところからわざわざ」
初美「お久し振りですよー」
久(あれ?この人たち同い年だったよね?)
春「ゆっくりしていって……」ポリポリ
久「へぇ、初めて来たけどいいトコじゃないの」
巴(何やら邪悪な気配が……)
霞「あらあら……春ちゃんに会いにここまで?」
久「そうなのよ。ところで貴女たちは今でも巫女さんしてるの?」
初美「そうですよーお祓いとか祈祷とかしてるですよー」
久「へぇ、まだ小学生なのに偉いのね」ナデナデ
初美「うぅー絶対わざとですね?」
春「ふふ……」ポリポリ
霞「うふふ、はっちゃんは若くて羨ましいわ」
春「んっ……あぁ……」
久(可愛い子が揃ってて良い所なんだけどねぇ……)
春「やっ……そんな……ところに黒糖……いれちゃ……やぁ……」
久(巴って子にやけに睨まれてるし、霞さんも少し怖いのよね……)
春「そ、それ……すごい……ん……あっ……やっ……」
久(小学生は守備範囲外だしなぁ)
春「ん……んあ……それ……いぃ……」
久(方言がキツいのが困りものよね……ここもダメかぁ)
春「らめっ……それ……らめぇ……」
春「久さんはいつまでここにいてくれるの……?」ギュッ
久「そうねぇ……朝には帰るわよ?」
春「え……」
久「ごめんなさいね……私が求めてるものはここにはなかったの」
春「そんな……」
久「ふふ、そんな顔しないで……綺麗な顔が台無しよ?」
久「お世話になりましたー」
霞「あらあら……もうお帰りになるのかしら?」
初美「またいらして下さいですよー」
巴「………」
春「また……会える?」
久「さぁ?どうかしらね」
久「さてと、次はどこ行こうかしら?」
久「>>88にでも電話してみましょうか」
渋谷さん
堯深ーは予想外すぎた。メゲルわ……
久「もしもし?堯深ー?」
『……誰?』
久「やぁ~ねぇ、忘れちゃったの?」
『冗談。忘れるわけがない……』ズズズ
久「ふふ、相変わらずね……今から遊びに行ってもいいかしら?」
『ん、待ってる……』ズズズ
まず名前から間違ってたよ……ニワカですんません
久「鹿児島から東京とか……何してるのかしらね?私は……」
尭深「お久し振りです……」
久「ふふ、久し振りね」
尭深「こんなとこで立ち話もなんですから、とりあえずお茶でも飲みに行きませんか?」
久「いいわねぇ……でもそんなのより尭深のお茶(?)が飲みたいわ」
尭深「……///」
尭深「これ、私のオススメです」ズズズ
久「飲みやすいのに風味があっていいわねぇ」
尭深「それが自慢……」ズズズ
久「そ、そうなんだ……」
久(参ったわね……この落ち着いた雰囲気……)
久さんがー(この子相手じゃエッチな気分にならないわ……)
尭深「………」ズズズ
久「………」ズズズ
尭深「………」ズズズ
久「………」ズズズ
久(相手から求められないってのは楽といえば楽なんだけどねぇ……)
久(なんか物足りないわ……)
久(考えてみれば美穂子も一も春も私の身体を求めてきた……というよりもそういう風に仕向けたんだけどね)
尭深「………」モグモグ
久「………」パクパク
尭深「………」ズズズ
久「………」ズズズ
久(ま、たまにはこういうのも悪くはないけどね)
久(……次はどこ行こうかしら?)
菫さんならてるてると電話してるよ
照「もしもし?菫?」
菫「……照か。久し振りだな」
菫「お前から電話かけてくるなんて珍しいな……どうせまた面倒臭い頼み」
照「うん、実はね……咲ちゃんが1週間くらい残業で夜遅いから、晩ご飯作りに来てほしいの」
菫「……は!?」
照「だから晩ご飯……あっ、切れた……」
∧:_:_:!>''"! l !_ . ハ_」_i:.|ハ: : : : : |. :{´i ̄:.「~¨`ヽ: : : :.}: : :.:`ヽ|
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久「今日は会えて良かったわ」
尭深「うん……」
久「さて、そろそろ旅費が尽きそうね……長野に帰ろうかしらね」
久「気付けばしばらく美穂子に会ってないわね……ふふ、同棲を始めてからこんなこと一度もなかったのに……」
久(私はあの子の何に不満を感じてたのかしらね?)
久(……重いから?鬱陶しいから?)
久(そこがあの子の可愛いとこでもあったのにね……ここ最近、色んな子に会って気付かされたわ)
久(皆、何か美点があって何か欠点もある……ふふ、今更こんな簡単なことに気付くなんてね……)
久「私は美穂子と一緒にいた時間、何をしてたのかしら?」
今回はあっさりですね
咲「……こんなとこでなにしてるんですか?久さん」
久「あら?咲じゃない。一人で飲みに来ちゃ悪い?」
咲「で、しばらく他の女の子の所を渡り歩いた感想はどうでした?」
久「驚いた……知ってたんだ……」
咲「久さんならそんなことするんじゃないかなって思って、カマかけてみただけなんですけどね……ホントに渡り歩いたとか信じられないですね」
久「言ってくれるわね……」
久「結局、振り出しに戻ってきちゃった……これが答えよ」
咲「そうですか……」
久「いい子はいっぱいいたんだけどね……やっぱこの歳じゃもう恋は出来ないわ……」
咲「ふふ、まだ若いのに何言ってるんですか」
久「ねぇ、咲……前に会った時に言った言葉の意味って……」
咲「あぁ……他の女の子の所に行っても、今以上に状況は良くなりませんよ。だって、今まで一緒にいた子も、次に一緒になる子も自分で選ぶんですから……今までの子に不満を感じるようなら、次に一緒になる子も遅かれ早かれ不満を感じることになりますね。
人間関係だってやり直さなきゃいけない、今までの経験もほとんど役に立たない……また1からやり直しになってしまう。そんなことに体力使うくらいなら今いる環境を良くしたらどうですか?ってことです」
久「長い……要約して欲しいわ」
咲「人生は妥協と諦観が大事ですよ、ってこと」
久「それならなんとなく分かる気がするわ……」
久「妥協と諦観、ね……私も美穂子の所に帰るしかないのかな……?」
咲「さぁ?どうでしょうね」
久「ねぇ、咲……今夜泊めてほしいな」
咲「絶対に嫌です」ニコッ
槓!
乙
あと人生失敗してそうなキャラって誰だ?
>>137
アコチャー
しかしながら既に書いたことある
>>139
えっこのシリーズでか
>>141
咲さん出てないからシリーズじゃないけど、数年後設定の憧穏を書いた時に人生失敗したアコチャーを書いたことがあったり
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