久「風俗は浮気じゃないから」 (106)

立つかな

とある会社


久「さて、今日の仕事も終わりっと」

久「タイムカード押して」ポチッ

怜「うちも仕事終わったでー」ポチッ

久「怜も定時帰りなの?久しぶりに一杯どうかしら?」

怜「ええで。相方、今家におらんねん。最近外食ばっかりやで。一人で食べるご飯は寂しいもんや」

久「店、私が決めていい?」

怜「ええよ」

久「焼肉屋のクーポン券あるの。飲み放題食べ放題で3000円ポッキリ」

怜「焼肉かぁ。食べるのは自信ないけど飲み放題ついてるならええね。元取るわ」

久「よし決まり。焼肉屋に行くわよ」



焼肉屋

久「えーと、これとこれとあれとそれと……」

怜「とりあえずビール。枝豆おいしいわぁ」ポリポリ

久「んぐっ……んぐんぐっ……プハッ――――、仕事終わりのビールって最高ね」

怜「明日は休みやしなぁ」ポリポリ

久「明日、何しようかなぁ。怜は何するの?」

怜「競馬。あかんかったらパチンコ」

久「相変わらずね。って私も麻雀くらいしか趣味無いけど」

怜「うちは自粛させられてるんや。ダブルありならいい副業になるはずやのに」

久「いやそうでもないわよ。私でもトントンかちょいプラくらいかな」

怜「そうなんや。麻雀も打たんと腕落ちるでな」

久「そうね。最近の若い子は上手いの多いわ。って麻雀してないんだ?」

怜「ゲーセンでちょっとやるくらいやな。」

久「大学の時はバカみたいに雀荘通ってたのに」

怜「儲かったからね。まぁ、雀荘でぶっ倒れて入院して留年したとか、アホしたわ」

久「私も若かった。7人くらい同時に付き合ってた。アソコが渇く暇もなかったのよ」

怜「ホンマあんたは……。って肉、焼くの下手やな。うちがやるで」シャシャ


ジュ―――

怜「鉄板見てたらお好み焼き焼きたくなるわ」シャシャ

久「ぷはっー」ゴクゴク

怜「ほれ、焼けたで。取り皿貸してみ」

久「あ~ん」

怜「あんたそれ誰にでもやるやろ?めんどくさいわぁ……」

久「あ~ん、あ~ん」

怜「もう……。タレは辛口でええか。ほれ」

久「はむっ」



久「うんうんよく焼けてる」モキュモキュ

久「最近どうなの?嫁さん、元気?」

怜「どっちが嫁やねん。まぁうちではないやろな。元気やで」

久「ふーん。あの人美人よね」ゴクゴク

怜「せやね。最近は若干ムチムチになって来たけど」ヒョイ

久「日本刀持って追いかけ回された日が懐かしいわ」モグモグ

怜「あれはあんたが悪いんやで。うちの部屋で変な事するから」ヒョイ

久「あ、あははー」

怜「そうそう相方な。今、アメリカ居るねん」

久「なんで?」ゴクゴク

怜「STAP細胞で妊活だと」

久「へぇーって、ママになるの!?」

怜「……おぅ///」

久「ホントに?ホントにホント!?」

怜「まぁ上手く行くかはどうかはまだわからんらしい。上手く行けば相方が妊娠して日本に帰って来るのかなぁ」

久「へぇー怜のSTAP細胞を持って行ったのね」

怜「せやね。憩ちゃんの所の病院で色々、検査したで」

久「いやー科学と麻雀の進化はすごいわ。お兄さん、梅酒ちょーだい」

店員「はいよ!」

久「金持ってる所はいいわね!うちなんか車すら買い替えれないのよ」

怜「うちの金ちゃうやん。それに色々とめんどくさい事もあるんやで」

久「例えば?」

怜「お正月やな。挨拶とか色々とめんどくさいで。正月やのにほとんど休みない」

久「正月か。家でパワプロしてたわ」

怜「あんた所はどうなんや?産休とか取らんでいいんか?」

久「今、産休なんか取れないし……。まぁ、バカ新人が使い物になるまでね」

怜「そうか。あんたの所の新人、年賀状すら出して来なかったで」

久「本当に?あー、ちょっと締めとく」

~二時間後~

久「でねでね~。課長が言うのよ、新人のミスはお前のミスだからって」ヒクッ

怜「せやね。一理あるよ」ゴクゴク

久「勤務外の事なんか知るかっっーーーの!って聞いてる?」ゴクゴク

怜「聞いてる聞いてる。キュウリの浅漬けおしいわぁ」ポリポリ

久「ねーねー聞いてよ。私がクリスマス犠牲にして何をしてたか」ユサユサ、サワサワ

怜「今更クリスマスがどうのこうの言う年ちゃうやん。後、どさくさに紛れて触らんといて」パシッ



店員「すいませーん。お時間っす」

怜「久、帰れるんかいな?」

久「うっ~今日は帰らない」ヒック

怜「あかんで。家の人心配するやん」

久「めぇるすればだいじょーび」ピース

怜「はぁ……」

久「怜は社会人になって付き合い悪くなった。昔はもっと付き合い良かった」

怜「うーん。まぁ人は変わるからなぁ」

久「今日はとことん語り合いましょう!えぇ、朝まで徹底討論よ」

怜「じゃあうち来てええよ。大学の時みたいに飲み明かそうか」

久「やったーーーー」モミモミ

怜「だから!手!」パシッ

清水谷家


久「うわー、汚い」

怜「しゃーないやん。掃除なんかしてないよ。ルンバはあるけど」

久「まぁ……足の踏み場があればいいわよ。おっ人が隠れる事が出来そうなタンス」パカッ

怜「今、竜華が帰って来たらここに隠れるんやで」



怜の部屋

久「人の家で飲むお酒は美味しい」ゴキュゴキュ

怜「社会人になってからこんな機会も減ったな。あんたも結婚したし」

久「いい子捕まえたと思うけどね。基本的に私のする事に口を挟まないから」

怜「竜華かて……そうでもなかったわ。最近大阪のおばちゃん化してたわ」

怜「ところであんた太った?」ムニッ

脇腹の肉を掴む怜


久「ぎくっ」

怜「この感触は……。やばいな」ムニムニ

久「ホホホホホホー、なななななな、何の事やら」アセアセ

怜「ちょっとうちに膝枕してみぃ。体重当てたるわ」

久「じゃあ……少し」

怜「失礼おます」コロン

怜「あーあー。ふんふむ、なるほどね」

久「……」ビクビク

怜「これ60キロ台の太ももや」

久「失礼ね!まだギリギリ50キロ台よ!?」

怜「うち40キロ台」ドヤッ

久「くっ……降りなさいよ」


ポイッ

怜「あらま」

久「もう酔いが冷めるじゃない。変な事言わないで」

怜「事実やん。大方相方の作るご飯が上手くてプクプク太ったんやろ」

久「ふんっ、料理だけは得意なのよ」プイッ

しばらく経って

久「は~久しぶりに飲んだらムラムラして来ちゃった。怜もそうでしょう?」チラッ

怜「ムラムラしてへんよ」

久「嘘ばっかり」ススッ

怜「ホンマやで」

久「体は正直に……」サワサワ

怜「どこも濡れてないよ。だから手!」パシッ

久「ちぇー、あーあー風俗行きたいなぁ」

怜「なんや風俗通いまだ続けてたんや」

久「なかなか辞められないのよ。麻雀で勝ったお金も全部使っちゃう」

怜「そうなんや。うちは竜華が厳しいからなぁ」

久「……今なら大丈夫なんじゃない?」



怜「……」ドクン


久「ってかあの人がチートなのよ。体温で嘘を見破れるとか人間技じゃない」

怜「せ、せやな」

久「風俗はいいわよー。お尻の穴まで丁寧に舐めてくれる」

怜「そ、そうか」

久「120分ベロチューしてたら連絡先教えて貰った」

怜「ヤったんか!?」

久「とりあえず一回ね。まぁお金払ってないとこっちも頑張らないとダメだから」

怜「そうなんや。うちは動くの苦手やねん」

久「風俗ならこっちの好き勝手出来るわよ。怜、今の性生活に不満はないの?」

怜「不満ちゅうかしばらくご無沙汰なんやけど……」

久「怜は我慢してるのね」

怜「ううっ……そんな事……そんな事……あるかもしれん」

久「私とすればいいのに」

怜「あんた口軽いから嫌や!後、乱暴やから無理」

久「まだ昔の事根に持ってるの……。じゃあ風俗でいいじゃない」

怜「うーん、風俗ねぇ。何か怖いなぁ」

久「大丈夫。私がちゃんとレクチャーしてあげるから」



怜「うーんうーんうーん」

久「それに……風俗は浮気じゃないから」ニコッ

怜「結局予約してしまった」

久「いいじゃない。二人だけの秘密よ」

怜「はぁ~まぁ、ええわ。人生勉強や」

久「そうそう。浮気じゃないし遊びだと思って気軽に楽しみましょう」

怜「それでうちのリクエストした太ももムチムチの子は来るんか?」

久「んーとね。スミヨちゃんって子が来るわよ。私は入った事ないけど、店長が自信満々に太ももが売りって言ってた」

怜「ふーん楽しみにしとくわ」

アッコ「やっほー、久しぶりじゃん」フリフリ

久「あーーー、アッコちゃん!こっちよー」

怜(あれが久のお気に入りか。可愛い子やん)

アッコ「最近来てくれなくて寂しかったよー」ギュッ

久「ごめんなさいね。仕事が忙しくて」

アッコ「今日は頑張るからねー」チュ

久「でへへへ///」

怜「……」

久「先に行くわね。もうすぐスミヨちゃん来ると思うし」

怜(あれくらい可愛い子が来てくれたらいいなぁ。いや、泉似でも当たりの部類ちゃうか)

スミヨ「うっす」




怜(声はクール系やな。宮永さん思い出すわ。)

怜(落ち着け落ち着け、清水谷怜。ここは私も慣れた感じで……)


怜「こんにち……」クルッ

怜「あっ」

怜「え」

怜「いやいや」

怜「ごめん竜華」ポロポロ

二時間後

久「いやー良かった良かった」ツヤツヤ

怜「……」ゲッソリ



久「どうしたの?気持ちよくなかった?」

怜「はははっ……三回もイってしもたよ……」

久「すごいじゃない!テクニシャンな子だったのね」

怜「……顔に似合わずな」



スミヨ『自分、指太いっすけど。ふんっ』グニュュュ

怜『あじゃーーーーぱあぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー』ビクンビクン

久「じゃあまた会社で」

怜「はいな。あんた酒残ってるかもしれんしタクシー使って帰りや」

久「ヘイタクシー」

キキッーーー、ブロロロロロロ



久の家

久「……さてと怒ってるかなぁ」

久「鍵はかかって……」ガチャガチャ

久「ないか。起きてるのね」


キィィィ、バタン

久「ただいまぁ」ボソッ

久「そぉっと……そぉっと……」コソコソ



「朝帰りですか?随分、遅かったっすね部長」

久「あっ……そのね。園城寺さんと飲んでたのよ」

「今は清水谷でしょう。二人とも大学時代から仲良しですね。信用してますよ」

久「わ、私と怜の間には何もないわよ。それよりお風呂お風呂よ!」

「沸かしてますよ。ゆっくり入って下さい」

チャポン

久「あーいい湯だなぁ、あははん~いい湯だなぁ」

久「にしても部長呼びか。怒ってるわね」

久「まぁ半日もしたら機嫌直るでしょう」



脱衣所

ゴソゴソ

「また散らかして……。んっ、なんか名刺が入ってるぞ」

「レズ専門風俗だと!?」

「まさか……まだ風俗通ってたのか……」

久「お風呂上がったー。朝ご飯ある?またタコスじゃないでしょうね」フキフキ


「部長、そこに正座して下さい」

久「は?」


「いいから座れつってんだよ!」ドシャ―ン

久「きゃあ!」



久「なななななによ。急に大声出すなんてびっくりするじゃない」

「……久しぶりにキレてますよ」

「この前は松実さんとオッパブ。その前は愛宕さんとセクキャバでしたね」

久「あはははははーそんな事もあったかなぁ」アセアセ



「後悔してます、部長と結婚した事」

久「い、いやねぇ。遊びじゃない遊び。全部、本気じゃないのよ!?」

「本当ですか?」



久「すいませんでしたああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」ドゲザ

「もう裏切らないで下さいよ。子供出来たら多少変わりますか?」

久「んとねぇ……ええっと……、多分」

「言いましたね?仕込みますよ」


ドサッ

久「ああん、だめぇぇぇ」

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半年後

怜「お腹、目立って来たな~」

久「そうね。そろそろ産休取るわ」サスリサスリ



終わる

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