【安価】コニー「ユミル先生と勉強する」(145)

カップリングとかじゃないと思う

顔文字・キャラ崩壊あり

コニー「おいユミル先生」

ユミル「誰が先生だ」



キース『ユミル』

ユミル『はっ、何か御用でしょうか』

キース『貴様にはコニー・スプリンガーの座学指導を行って貰う』

ユミル『はっ…?』

キース『任せた』

ユミル『ちょっと待って下さい。何故私がそんなことをしなければならないのでしょうか?』

キース『お前が初めに目に着いたからだ。後は頼んだ』


ユミル「……はぁ」

コニー「(・ω・`)?」

ユミル「話は聞いてると思うが…」

コニー「おう」

ユミル「まぁ、適当に質問しろ。巨人に関すること……いや、めんどくせェから何でも良い」

コニー「ほうほう」

ユミル「で、私が説明すると」

コニー「分かったぜ」

コニー「ちょうど前から分からなかった言葉があんだよ」

ユミル「何だよ」

コニー「>>4って何だ?」

ユミル「…」

コニー「?」

ユミル「見たことはねぇんだけど、水がいっぱい溜まってるとこだ」

コニー「どんくらいだ?」

ユミル「あ?あー…壁内が全部埋まる位だ」

コニー「やべぇな、そんなでけェのか」

ユミル「それと塩が混じってる」

コニー「しお…!!」

ユミル「あとは魚が泳いでる」

コニー「俺も泳いでみてぇな」

ユミル「…」

コニー「しょっぱくなってみてぇ」

ユミル「すまん、感傷ぽくなった私が馬鹿だった」

コニー「(´・ω・`)?…ところで>>7って何だ?」

コニー「愛ってなんだ」

ユミル「クリスタの私に対する関係みたいなもんだ」

コニー「??もっとわかりやすく頼む」

ユミル「大事に思ってるって事だ」

コニー「じゃあ逆じゃねぇか」

ユミル「まぁな」

ユミル「…」

ユミル「おいそれって私がクリスタに愛されてねぇとでも」ゴゴゴ

コニー「あ、じゃあ>>12って何だ」

ユミル「話聞けよ」

愛し合う二人がいつか離れていってしまう理由

ユミル「おい…お前どうしたんだよ」

コニー「教えてくれよ」

ユミル「…例えば私がクリスタにちょっかい出すだろ」

ユミル「クリスタも反応してくれる」

ユミル「でも成長して大人になったら男が出来る、あの顔だ。出来ないわけがねぇ」

ユミル「そしたら反応も…ぅ…次第に…」

ユミル「無くなるだろ…うぅ…いつかは離れなきゃなんだよ…」

ユミル「分かったか?」グスッ

コニー「すまん、男あたりからなに言ってるかわからねぇ」

ユミル先生「」

コニー「それより>>17を教えてくれ」

2次性徴


コニー「それよりを2次性徴教えてくれ」

ユミル「おいおいおいおい……コニー、お前本当にどうしたんだ」

コニー「いいじゃねぇか、教えてくれよ!」

ユミル「……まず、生まれた時からある男女の差がある」

コニー「ふんふん」

ユミル「簡単に言うと、ついているかついていないかって言う差がな」

ユミル「そこに更に、子供を産むための機能が付加される――子供だと、子供を産めない」

ユミル「体が大人になった証拠に、新たにつく男女差」

ユミル「それが二次性徴って言う奴なんだ」

コニー「ほー」

ユミル「わかったか?」

コニー「大人になるって事だけは」

ユミル「」

コニー「次は>>21について教えてくれ」

ユミルの民


コニー「次はユミルの民について教えてくれ」

ユミル「!!」

コニー「な、教えてくれよ」

ユミル「こ、コニー……?お前、何を言って」

コニー「教えてくれねぇのか?」

ユミル「ゆ、ユミルの民って言うのは――その」

コニー「あぁ」

ユミル「……私のファンの事だ、つまりクリスタもユミルの民なのさ」

コニー「へぇ」

ユミル「わかったか?」

コニー「ま、クリスタがお前を好きって事は知っていたけどよ」

コニー「じゃあ次は>>24について教えてくれ」

>>22


コニー「じゃあ次は、何故人はいつか必ず別れるときが来るということを知りながら」

ユミル「…………」

コニー「それでもなお誰かを愛せずにはいられないのかということを、教えてくれ」

ユミル「長すぎるだろ」

コニー「な、いいだろ。教えてくれよ」

ユミル「まず、私は前の質問でお前に【愛し合う二人が、いつか離れていってしまう理由】を言ったよな」

ユミル「復習すると、好きな人には触れたいし触りたい……ちょっかい出したい」

ユミル「ここまでは解るか?」

コニー「おう」

ユミル「好きな人にはたくさん接する、けれど状況や感情……相手の心によっては離れる。一生傍にいられる方が少ない」

ユミル「……ここまでは解るか?」

コニー「お、おう」

ユミル「不安が残る返事だな」


ユミル「簡単に言うと好きな人と一緒にいたい、けれど一生傍にいれるなんて殆どないと言う事だ」

コニー「おう!」



ユミル「コニー、お前は一生傍にいたいと思っているのに。一生傍にいれないと解っているのに」

ユミル「人を愛する事なんて、殆どが無駄だと理解しているのに」

ユミル「それでも人を大切に思って、愛してしまう――その気持ち、解るか?」



コニー「おう!解るぜ!」

ユミル「え、解るのか」

コニー「あぁ」

ユミル「……てっきり、またわからないって回答が来るものと思った」

コニー「じゃあ次は、>>27について教えてくれよ!」

御免なさい、安価下で


コニー「じゃあ次は、この問題の答えが間違ってることについて教えてくれよ!」

ユミル「え?」

コニー「なぁ、ユミル――お前ってもしかして、馬鹿」

ユミル「な、なに言ってんだテメェ!!」



コニー「あのさ、俺の質問。途中からそれて行ってた事、気付いていたんだろ?」

ユミル「気付いているに決まってんだろ!なんだ、ワザとだってのか!?」

コニー「ワザとに決まってんじゃねぇか」

ユミル「!?」

コニー「俺が今まで……どんな気持ちでこんな質問をたくさんぶつけてきたと思っているんだよ」

ユミル「な、な――何を言って」

コニー「なぁユミル。さっきの問題の答え、違うよな」

ユミル「…………」



コニー「じゃあ次だな!ユミル、次は>>31について教えてくれよ!」

ユミルの事を考えると股間が盛り上がる現象


コニー「じゃあ次だな!ユミル、次は……」

ユミル「…………」

コニー「ユミルの事を考えると股間が盛り上がる現象について、教えてくれよ!」

ユミル「!!?」

コニー「な?」

ユミル「ば、馬鹿かよ!お前!!」ガタッ!

コニー「教えてくんねぇの?」

ユミル「セクハラすぎんだろ!もういい、辞める!お終いだ!キース教官に言って、終わりにしてもら……」



コニー「(・ω・`)?」

ユミル「!?」


コニー「え、キース教官……俺、なにか悪い事……したんですか?(・ω・`)?」



ユミル「~~~~~!!?」

コニー「って言ったら、いいんじゃないかと」

ユミル「くそっ!」ガタッ

コニー「じゃ、教えてくれよ!ユミル先生!」

ユミル「……取り敢えず聞くぞ、それはナニが持ち上がる現象でいいのか?」

コニー「?ナニ以外が持ち上がる事あるのか?」

ユミル「あー…すまん、そこまでは私も知らん」

ユミル「ま、簡単に説明すると――さっき言った二次性徴による結果だな」

ユミル「エロい事を考える事によって、一物から……その」

ユミル「子供を、作れるようになった……あ、証が…でてく…」


ユミル「…………」

コニー「…………」



ユミル「赤ちゃん、作れる物が……出て」

ユミル「出てくるんだよ!こんちくしょー!!」

コニー「…………」ヨシヨシ

ユミル「撫でるなー!!」バシッ



コニー「じゃあ、最後に>>35

子供の作り方


コニー「じゃあ、最後に子供の作り方…」

ユミル「鬼ー!!」

コニー「なんでだよ、教えてくれよ!」

ユミル「無理、無理だって馬鹿ぁ!」

コニー「愛についても、愛し合う二人がいつか離れていってしまう理由も教えてくれただろ!?」

ユミル「それとこれとは、話が全然違っ…!」

コニー「俺が2次性徴を聞いたのも、ユミルの民って単語が気になったのも……」

コニー「全部――お前の事が気になったから、意識して欲しかったから聞いたんだ!」

ユミル「!」

コニー「なのにお前は、ずっと俺たちの傍にいようとはしないよな」

コニー「俺、動物とよく触れてきたから知ってる。群れから離れようとする動物の瞳……なんでお前がそれをするんだよ!」

ユミル「…………」

コニー「俺、本気だ」


コニー「ユミル、お前さ。お前が別れが来ると知りながらも、人を愛せずにいられないのか――って言ったよな」

ユミル「あぁ」

コニー「大丈夫だ。俺が、絶対に!別れなんて来させない様にしてやるから」

ユミル「…………」

コニー「俺ってさ、懐深いんだぜ?お前がクリスタと一緒がいいって言うならクリスタも一緒に」

コニー「サシャも一緒にって言うんだったらサシャも一緒に」

コニー「くるっとみーんな一緒に!お前が望むんだったら同期丸ごと、離れずに済む方法を探してやる!」

ユミル「……!」

コニー「これが俺の気持ちだ、ユミル!俺はお前が大好きだぜ」

コニー「だから、さっきの答えが間違っているって事も。これから先、証明してやる」ニカッ

ユミル「はは、お前……海よりも懐が深い奴だな」

コニー「だからさ、ユミル」






コニー「ユミルの事を考えると股間が盛り上がる現象と、子供の作り方を一緒に勉強し…」

ユミル「馬鹿かぁ!!」





【おしまい?】


流れは完全にコニユミじゃないか!と思って乗っ取ったんだけど
……すまないけれどエロは書けないんだ、続きを書ける別の人に託していいだろうか


※R15か、それ未満くらい

※文句は言わない

※安価は駆逐



※一緒に勉強する……でいいんだね?

※繰り返し聞く、一緒に勉強する……でいいんだね?

※逆に聞くと、一緒に勉強さえすれば文句は言わない……よね?



※更新は全三回くらい

以上の事を了承して下さった方は↓へどうぞ


コニー(あれから一週間以上が経っちまった)

コニー(俺の顔を見る度にユミルは逃げちまうし、その時も……決して良いとは言えねぇ表情だし)

コニー(せっかくアルミンに教えて貰った、意識してもらえる方法を試したのに)

コニー(このままだと、俺の初恋終わっちまう)

コニー(あの時の俺を思いっきり叱ってやりてぇ、ユミルだって女の子だろ!ってな)


コニー「…………」


コニー(あぁああああ!そうなんだよ、女の子なんだよ!)

コニー(下ネタの一つや二つで思いっきり狼狽える奴だったなんて!意外すぎるだろ、ギャップありすぎるだろ!)

コニー(あんな質問に、何度も真剣に答えてくれる奴だったなんて)

コニー(あぁああああ!マルコから借りた女教師物の本で更に妄想が加速しちまう!)

コニー(どうすりゃあいいんだよぉ!)


サシャ「コニー、いつまで走っているんですかね。もう集合の笛が鳴ったのに」

ユミル「ほっとけ、変な燃料でも投下されたんだろ」

サシャ「変な燃料――ですか。でもどんな物であれ、よかったです」

ユミル「?」

サシャ「最近コニー、うわの空なんですよね。なんか気になる事があるみたいで」

ユミル「…………」

サシャ「ユミル?」

ユミル「馬鹿は置いて、さっさと行くぞ芋女」

サシャ「ちょ、置いていかないで下さいよ!」


ユミル(あれからもう、一週間以上か)

ユミル(過程では一つ二つ許しがたい所もあったが、あいつは私の事を好いてくれているんだよな)


ユミル「…………」


ユミル(群れから離れないよう、全力で力を貸す――ねぇ)

ユミル(無理なんだよ、コニー。群れの中に異分子が入り込むのはそう簡単じゃない)

ユミル(あいつの自信満々な物言いが、何故か頭から離れねぇ)

ユミル(「くるっとみーんな一緒に!お前が望むんだったら同期丸ごと、離れずに済む方法を探してやる!」……か)

ユミル(くるっと……って、なんだよ。普通は「まるっと」だろ)



クリスタ「あ、ユミルが思い出し笑いしてる」

サシャ「珍しい事もあるんですね」

クリスタ「そう?でも最近よく笑っているよ、なんか良い事があったみたい」

サシャ「……へぇ」




――だからさ、ユミル

――ユミルの事を考えると股間が盛り上がる現象と、子供の作り方を一緒に勉強し…

――馬鹿かぁ!!



ユミル「ほんと、馬鹿な野郎だ」

ユミル「だから少しだけ、課外授業でもしてやるか」



ユミル「…………」



ユミル「これは礼だからな――お前の言葉が、本当に嬉しかった。それだけなんだからな」


・・・・・・

・・・・

・・


エレン「おいコニー!明日は久しさの休養日だろ、お前何処か行くのか?」

コニー「ん?あぁ、エレンか。俺は明日はレポート仕上げなきゃ…」

エレン「え、あのレポートまだ終わって無かったのか!?やばいだろ」

コニー「書き出しと書き終わりだけは決めているんだ……肝心の中心部分がさっぱりだけど」

エレン「それ、駄目だろ」

コニー「だよな、って訳で遊びには行かねぇで実習室に籠るしかねぇんだ」

エレン「ご愁傷様」

コニー「そう思うんだったら手伝ってくれ」

エレン「それ無理、俺も地獄を見たからな――明日は気分転換に思いっきり走り込みをするんだ」

コニー「走り込みが気分転換になるのか、疑問に思うのは俺が馬鹿だからじゃないよな?」

エレン「意外にいいんだぜ?コニーもレポート終わったら一緒にやってみるか」

コニー「遠慮する」



アルミン「あ、コニー!いたいた」


エレン「なんだ、アルミン。コニーの予定なら、もう聞いて…」

アルミン「違う違う、男子寮の入り口でね、ユミルがコニーを呼んでくれ…」

コニー「マジ!?」

アルミン「ないかって言って――あれ」

エレン「駆け抜けていったな」

アルミン「うん」

エレン「人の話くらい、聞いていけばいいのに」

アルミン「仕方ないよ、気になる女の子からの呼び出しだもの」

エレン「……コニーって、ユミルの事が好きなのか?」

アルミン「みたいだよ、僕相談されちゃった」

エレン「うまくいくといいな」

アルミン「そうだねぇ」


コニー「ゆ、ユミル!」

ユミル「おう、遅いじゃねぇかコニー。麗しき乙女を待たせていちゃいけないんだぜ?」

コニー「はっ、ブスが乙女だなんて笑わせ…る」

ユミル「ん、どうしたコニー…」

コニー「ば、馬鹿か!お前!?」

ユミル「――は?」

コニー「なんで男子寮の前に来ているのに、風呂上がりのまんまなんだよ!」

ユミル「いや、この時間帯くらいしかなくて」

コニー「あぁ、もう!これ着て行け!」

ユミル「……別にいいのに」

コニー「俺が、着て欲しいんだ!」

ユミル「ま、いいけど……ちっちゃ」

コニー「仕方ねぇだろ」

ユミル「ふふ、まぁいいさ……それよりコニー、明日暇か?」

コニー「明日?――明日なら、まだレポー…」


ユミル「この間教えきれていなかった事、教えてやろうと思ってな」

コニー「え!」

ユミル「何を教えていなかったっけな……あぁ、そうそう」


さわっ

コニー「!?」

ユミル「ここについて、だったよな」

コニー(いいいい、一瞬だけれど。指先がソレの上を……掠った)

ユミル「コニー」

コニー「!!」

ユミル「来るか来ないか……二つに一つだ」

コニー「…………」

ユミル「どっちが、いい?」

コニー「ぃ」


コニー「行く行く行く行く!超行くっ!」

ユミル「よし、じゃあ明日。正午に門の前で」

コニー「また明日」

ユミル「ふふ、またな」フリフリ

コニー「…………」

コニー(あれ、て。事は……)





コニー「うわああああああ!!アルミン!マルコ!ライナー!ベルトルト!!助けてくれぇええええ!!」


・・・・・・

・・・・

・・


コニー(結局、それから同室の奴らを全員……眠らせる事はしないで、巻き込んでしまった)

コニー(アルミンは「コニーがやる気になるなんて珍しいから」ってついてくれて)

コニー(マルコも「文句を言うなら手伝って!」って他の奴ら叱咤してくれて)

コニー(ライナーもベルトルトもエレンもジャンも……皆、力になってくれて)

コニー(ま、その所為で――俺の今日の予定は同室の奴らに漏らしちまったけど)

コニー(逆にかなり、応援してくれたよな……お土産話、してやんねぇと)



コニー(にしてもユミル、遅いな。もう少しで五分過ぎ……)

ユミル「よ!コニー早いな」

コニー「おせぇよ、ブ……ス」

ユミル「はは!課外授業でも相変わらずの態度だなコニー!」


コニー(……俺の目の、錯覚か?)

コニー(俺もそこまで期待していた訳じゃない、だって相手はユミルだし)

コニー(でもこう言う時って、多少なりとは期待しちまうもんだろう?)

コニー(スカートとか、ぴちっとしたズボンとか、意外性のある女性らしい服とか――なのに。ユミル、お前)



ユミル「ははっ、ちょっと準備に戸惑っちまってよ」

コニー(ダボダボのズボンに重ね着のシャツ、帽子に伊達メガネ……あぁ、似合ってる。けれど)

コニー(けれど――なんなんだよ、その男の子系ルックは!!)

コニー(そんなの脱がすのがめんどくさそ……いやいや早まるな俺、落ち着け)

コニー(あぁ、でも。なんかドキドキして、胸が苦し…)


ユミル「ほら、行くぞコニー!」

コニー「わっ!!」

ユミル「さっさと行かないと、間に合わねぇ」

コニー「間に合わないって……何がだよ」

ユミル「んー…。あっはんうっふん会場、かな」

コニー(あっはんうっふん、あっはんうっふん、あっは…)

ユミル「ほら、行くぞ!」

コニー「はっ!な、なんだよお前!背中向けられてわかったけれど、リュックなんて背負っているのか!?」

ユミル「会場に近づいたら、もう少し重ね着するんだ」

コニー「マジで、それ以上重ね着!?」

ユミル「ま、ついてからのお楽しみって事で」

コニー「どこに連れていくんだよ」

ユミル「ま、課外授業って言ったらさ。一番オーソドックスなのは社会科見学だろ?」

コニー「ど、どう言う事だ!?」

ユミル「まぁまぁ、来てみたらわかるって」


・・・・・・

・・・・

・・

おれはふくをぬいだ


コニー「中、暗い……な」

ユミル「だな、お。ここの席だ――周りには誰もいねぇ。客が少ないからか、ばらけているんだな」

コニー「だな」

ユミル「パンフレットは……ふーん、三本立てだ」

ユミル「一つ目はノーマル、二つ目はSM――うわぁ、最後は実の姉弟だってよ。どこまで演出なんだろうなぁ」

コニー「……お前、こう言う所来た事あんの?」

ユミル「ねぇよ、はっきり言うとそっち系の知識は其処までない」

コニー「そっか」

ユミル「だから――そうだな。今日はお前との意見交換会になるかもしれないな」

コニー(それはそれで、いいかも)

御免なさい>>69は無しで
投稿順番間違えた


コニー「……どう言う事だよ」

ユミル「ま、見てわかるだろ?――おい兄ちゃん、大人二枚」

コニー「…………」

ユミル「ま、これは授業って事で出しておいてやるからさ」

コニー「……まさか、ここで授業を済ませる気じゃないだろうな」

ユミル「おやぁ?コニー君は一体どう言った授業を想像していたのかな?」

コニー「…………」



コニー(あぁ確かに、教えてくれるんだろうよ)

コニー(わかりやすく、丁寧に、実演付きで――でもこれは)



『☆いちゃいちゃスタジアム・にゃんにゃん公演☆』


コニー(ぁあああああ!単なる見世物!男女の営みのショー公演じゃねぇか!!)

コニー(そりゃあ着こむはずだよな!女の体型隠すはずだよな!だってここには餓えた男しかいねぇし!)

コニー(でも、それより、なんで……)チラッ

ユミル「…………」

コニー(めっちゃ重ね着している癖に、こいつはそこいらの男より格好良く仕上げているんだよ)

ユミル「よしっ。コニー、チケット貰ったし行くぞ」

コニー「…………」

ユミル「観ないのか?」

コニー「――観る」

ユミル「だよな」

コニー(あぁ、せめてもう、これが普通の舞台だったらよかったのに。そっちの方が、気が楽だ)

ユミル「ほら、中は暗いからな……手くらい握ってやるから」

コニー「……ぉぅ」

ユミル「いい子だな、さ。行こうぜ」


コニー「中、暗い……な」

ユミル「だな、お。ここの席だ――周りには誰もいねぇ。客が少ないからか、ばらけているんだな」

コニー「だな」

ユミル「パンフレットは……ふーん、三本立てだ」

ユミル「一つ目はノーマル、二つ目はSM――うわぁ、最後は実の姉弟だってよ。どこまで演出なんだろうなぁ」

コニー「……お前、こう言う所来た事あんの?」

ユミル「ねぇよ、はっきり言うとそっち系の知識は其処までない」

コニー「そっか」

ユミル「だから――そうだな。今日はお前との意見交換会になるかもしれないな」

コニー(それはそれで、いいかも)


ユミル「お、更に暗くなった。始まるみたいだぜ」

コニー「あぁ」

ユミル「女出てきた――へぇ、最初から下着なんだな」

コニー「……なぁ」

ユミル「ん?」

コニー「今、お前のつけている下着って――何?」

ユミル「とんでもねぇエロ猿だな……ま、いいけどよ。黒」

コニー「どんな形?」

ユミル「支給されているのは大体スポブラだな。そして全体的に胸を抑える様な形をしている」

コニー「じゃあ、女性訓練兵は全員着やせしているんだ」

ユミル「大なり小なりな」

コニー(これは皆に教えてやろうっと)

ユミル「――相手の男も出てきた。いよいよ、か」

コニー(下着の中に手を入れた)


ユミル「女の方はしょっぱなから喘いでいるなぁ……けど、女は胸でいきなり喘がねぇぞ」

コニー「そうなのか?」

ユミル「お前、自分の胸を触ってみろ」

コニー「?」

ユミル「何もないだろ、女もそんなもんさ」

コニー「女ってすぐ喘ぐんじゃないんだ」

ユミル「他人に触られるんなら、また違うんだろうが――そうだ、私がお前の胸を触ってみるか?」

コニー「!!いいいい、いいよ別に」

ユミル「ふふ、そうか」

コニー(可笑しそうに笑ってやがる……惜しい事、しちまったかも)



コニー(もし、俺の手が――ユミルの胸、揉んだら…)


ユミル「男の努力次第で、女は気持ちよくなれると思うぜ」

コニー「え」ドキッ

ユミル「ゆっくり、時間をかけて……愛情と一緒さ。性的な衝動も、気長にして欲しい」

コニー「そ、そうか」

ユミル「そしたら女も、男の望んだ姿を晒せるんじゃないかな」

コニー「望んだ、姿」

ユミル「お、ほら――下の方へと手が行っているぞ」

コニー「…………」

ユミル「はは、コニー。そんなに舞台の方に目を凝らしても見えねぇよ」

コニー「そ、そんなにがっついてねぇって」

ユミル「まぁな、でもこれはショーなんだ。客が見たいところは見せてくれ……お、脱がすみたいだぞ?」

コニー「!!」


ユミル(はは、またすぐ舞台に目をやった。おもしろい奴)


ユミル「繰り返し言うが、これはショーだからな。これが全てとは思わない様に」

コニー「わ、わかってるよ!」

ユミル「…………」さわっ

コニー「!!?」

ユミル「もう、膨らんでいるな――丁度いい、授業で答えられなかった所の解答を言うぜ」ニヤッ

コニー「お、おおお、おまえ」

ユミル「…………」

コニー「ちょっ、か――顔、近づ…」


ユミル「コニー。それ、勃起って言うんだ」ボソッ

コニー「!?」

ユミル「私の事を思って、そうなる事もあるんだろ。ふふ、答えてやったぜ、ざまぁみろ」ニヤッ

コニー「お、お前……なぁ」


ユミル「ほら、こっちの方は見なくていい。せっかく実演しているんだ、そっちを見ろよ」

コニー「あ、あぁ」

ユミル「いい子だ」

コニー(くそっ、なんでこんなに……こいつのペースに)



ユミル「男性器が性的興奮を示している状態で、そこから更に進むと――赤ちゃんを作る物が出てくるんだ」

ユミル「それを女の中に突っ込んで、腰を振ると……キモチイイらしい」

ユミル「結果的に、女の中に出すものだして――男女それぞれのタイミングが合うと女は妊娠し、子供を産む」

コニー「ゆ、ユミル」

ユミル「ほら。よく舞台を見ろよ、コニー」

コニー「……っ」

ユミル「お前がどう言った物で、一番興奮材料を得ているのか。ちゃんと後で教えてくれ」

コニー「な、お、お前……」

ユミル「私もお前の事、知りたいんだ」


ユミル(ふふふ、なーんてな!)

ユミル(あー、楽しい!この間の授業で困らせてくれたお返しだ!)

ユミル(にしても面白いなぁこいつ。真っ赤になって、震えてらぁ)

ユミル(体をちぢこませている癖に、目だけはちゃんとショーを見ていやがる)

ユミル(さーて。これからまた、時折追いつめていくとするか)

ユミル(大丈夫だぜコニー、ちゃんと子供の作り方を教えてやるよ。つーかもう教えてやったよな?)

ユミル(だからこちらの出番はもう終わり、後は私の独壇場であるおちょくりタイム!)

ユミル(馬鹿なお前でも大丈夫さ、もっと詳しく教えて貰える。主に、ショーの役者さんによってな)


「あ、あぁ……いやぁ、感じちゃうぅ!」

「あはぁ――ん!いやぁ!こんなの……いやぁ!」


ユミル(それにしても……嘘っぽいなぁ、まぁこうやって疑って掛かっているからかもしれないけれど)

ユミル(あ、男も完全に脱いだ。遠くてよくみえねぇ――けど、普通はそそり立ってんだよな)

ユミル(そう言えば近くにもあったか、そそり立ってる……の)

ユミル(!)


コニー「…………」キュッ

ユミル「コニー、手を離せ」

コニー「手、くらいいいだろ。握っていても」

ユミル「手汗がひどいんだよ」

コニー「ひでぇ」

ユミル「――まさかとは思うが」

コニー「なんだよ」

ユミル「刺激、強すぎたか?」

コニー「そりゃあ初めて、こんな所にきたらな」

ユミル「……授業にならなけりゃ、出てもいいんだぞ」

コニー「へっ、これくらいは平気さ。――それよりもお前は、平気なのかよ」

ユミル「一応、私も初めてのはずなんだが……な」


コニー「刺激ねぇの?」

ユミル「所詮は見世物だし、冷めた目で見ているからな」

コニー「……なぁ」

ユミル「ん」

コニー「濡れてねぇの?」

ユミル「ねぇよ」

コニー「残念」

ユミル「マセガキめ」



コニー(なんでだろう、こう言った場面なのに――ユミルと話すのは結局、こう言った軽口の様な会話で)

コニー(それがとっても、楽しい)

コニー(って!駄目だぞ俺、しっかりしろ俺!こんな所で甘んじていたら、いつまで経っても先に進めな…)

コニー(何考えているんだよ!生き急ぎすぎだろ、俺ぇ!)


ユミル「にしても少し熱いな」

コニー「興奮からか」

ユミル「なんでお前は私をそう言う方向に持っていきたがるんだ、重ね着しすぎたからだよ」

コニー(なんだ、このままお持ち帰りしたかったのに)

ユミル「暗くて人目にも付きにくいし……少しの間脱いでおくか」

コニー「下着を」

ユミル「ふはっ馬鹿か、羽織っている物を一枚だけだよ」

コニー「なぁんだ、残念」

ユミル「はは」


「あぁん!だめぇ!そこがイイの、だめぇ」


ユミル「…………」

コニー「…………」


ユミル「もう会場、出ちまうか?」

コニー「いや、せっかくだし観てく」

ユミル「そう言う所はオトコノコだよなぁ」

コニー「おうよ、健全な男の子だぜ」

ユミル「そんな手に力入れなくても、分かっているさ」

コニー「そっか」

ユミル「ただセルフあっはんうっふんはやらないように」

コニー「やらねぇよ」


・・・・・・

・・・・

・・


ユミル「んー!やぁっと一つ目の演目終わったな」

コニー「ちょっと俺、トイレ……」

ユミル「お、さっそく出してくるのか?」

コニー「……普通の生理反応の方」

ユミル(いや、どっちも生理反応だろ)

コニー「いってきます」

ユミル「はーい、いってらっしゃーい」


一旦ここまで

腹をくくってR15くらいを書こうとしたら
大してエロくなかった、やっぱり自分は向いていないらしい

あと>>68、服は着てくれていいよ……多分


腹を括り、エロを書こうとしたら書けなかった
それは切腹しようとした瞬間、刃物の刃が消えてなくなったかの様な衝撃である


ここまではユミコニ?っぽい感じだったけれど
こっからコニーが少し頑張る!


コニー(はぁ……何をやってんだろ、俺)

コニー(からかって、調子に乗って――その結果、何故かユミルと一緒にエロい公演を見て)

コニー(なんだろうな)



「……だから、な」

「だろ?」

コニー(あ、トイレに先客が)

「マジたまんなかったよな!抜けるわ」

「だよな、あんなエロい彼女欲しいぜ」

コニー(ユミル。俺、お前に言われなかったらこっち側だったかも――そう思うと授業、マジ感謝)


「そう言えばさ、この会場にもいるぜ、女」

「へぇ、いるのか?男ばっかりだと思っていたけど」

コニー(変装をしていたんだ、ユミルじゃないユミルじゃないユミルじゃない)

「男っぽい格好はしていたけれどな、背も高かったし」

「でもお前わかったんだ、女って」

「あぁ、指を見たらな。細くて長い、女っぽい指だった」

コニー(…………)

「確かに指先の細さとかは隠せねぇな」

「それにこう言う所にくるって事は溜まってんだろ」

「だな、しかも暗くて周りに人もいないって事は。公演側もヤってもいいって言ってるようなもんだし」

「はは、そう言うプレイって燃えそうだな」

「だろ?ははは…」






ばんっ!!!



「は…」



コニー「…………」ジロッ



「…………」

「…………」


コニー「…………」

ユミル「お、コニー戻ってきたか!」

コニー「ぉぅ」

ユミル「――どうした」

コニー「戻る」

ユミル「は?」

コニー「帰るぞ」グッ

ユミル「ちょ……待てって!」

コニー「なんだよ」

ユミル「会場がまた、暗くなっちまった――今出るとあぶねぇ」

コニー「…………」

ユミル「出るのなら、次の休憩時間の方がいいんじゃねぇ?」

コニー「――わかった」


ユミル「お前、どうかしたのか」

コニー「別に」

ユミル「まぁ座れよ」

コニー「…………」

ユミル「どうした、座んないのか?」

コニー「…………」

ユミル「コニー…?」



「あん、いきなり……そんな」

「いや!痛いぃ!そんなの……だめぇ」



コニー(なんでだろう、いつも通りの普通の態度なのに)

コニー(暗い空間で、気遣う様な顔をするなよ。小首を傾げて、俺を下から見るなよ)


獲物を狩る時に、必要な事

武器の使い方や罠の使い方以上に、必要な事

獲物の動きを、先読みする事



コニー(俺、最低だ――獲物の仕留め方なんて、考えて)


今俺は立っている、ユミルは座っている

状況はどうだろう

周りにはオオカミが居る、俺の目の前にいる獲物を狙っている

雰囲気は、最低だ――ユミルにとって

俺にとっては良い状況なのかもしれないけれど


「あっ、痛い……!いやぁ!」

「ふぅっ――でも感じる、感じちゃうぅ!」


遠くから聞こえるワザとらしい嬌声、目の前にいる手を伸ばせば届くの女

暗い、男の欲を助長させる為だけの空間


俺の感情を後押しするような、そんなモノばかり……で



ユミル「コニ……?」

体を、ユミルの前に移動させて

逃げ場のないように、椅子の両端にある手を乗せる所に手を突いてから行動を起こす


思考が妙にはっきりしている

この感覚には、覚えがあった


訓練で模型の項を削ぐ直前に、行動を反芻する瞬間

獲物を捕らえる直前の、急所を見定めてナイフや銃を構える瞬間


――あぁ、これ覚えがある……な

なんて

そんな風に、頭では考えている癖に

俺の腹の中でぐるぐる回るのは、さっき会った奴らの会話

俺の中の綺麗じゃない感情を掻き立ててくる、そんな会話



――それにこう言う所にくるって事は溜まってんだろ


「あっ、いいの――きてぇ」


――だな、しかも暗くて周りに人もいないって事は。公演側もヤってもいいって言ってるようなもんだし


「お願い!下さぃ、早くぅ!」


――はは、そう言うプレイって燃えそうだな


俺はそんな事をぼんやりと考えながら、ユミルの唇に自分の唇を重ねた


ユミルの体が奧に逃げた

体を動かしたせいで、ギシッと椅子が鳴る

でも逃がさない、追いかける


ユミルが体をずらした事で出来たスペースに膝を乗せる

ピタリと閉じた足の横に膝をついているから、体を押さえつけやすい

自分の体全体で、ユミルの体を押さえつけて

自由になった両手、頭部をぎゅっと鷲掴する様に固定して……そして


次は、次はと

先走っていた思考を現実に引き戻したのは、小さな声だった



「……ば、か」


ユミル「この、馬鹿」

コニー「…………」

ユミル「なんで、キスすんだよ」


コニー(怒っている――当たり前か、いきなりキスしたんだもんな)

コニー(やめてくれよ、そんな「裏切られた」と言う様な表情)

コニー(あぁ、でも俺は裏切ったのかも。俺なら大丈夫だと言う、ユミルの信頼)

コニー(……ごめん、ユミル)


コニー「ごめんな、正気に戻ったから。でも」ギュッ

ユミル「――っ!」

コニー「何もしないから、今はこのまま……」

ユミル「?」

コニー「このままの体制で、いさせてくれ」


ユミル「なんでだよ?」

コニー「……俺、嘘下手だから言うけれどな」

ユミル「おう」

コニー「女が居るって、バレてる」

ユミル「!」

コニー「卑下た事も言っていた――でもこうして正面から抱きしめていれば。周りからお前の顔、見えねぇだろ」

ユミル「……お前」

コニー「さっきはキスして、悪かった――だから」

ユミル「…………」

コニー「もうしないから」ギュッ

ユミル「!」

コニー「このまま」

コニー「お前の頭、抱きしめさせてくれ」


ユミル「……嫌だ」

コニー「嫌なのかよ」

ユミル「だって、暑い」

コニー「我慢しろって」

ユミル「お前さ、隣の席に座れ」

コニー「…………」

ユミル「大丈夫だ、顔は隠すから」

コニー「おう」ストッ

ユミル「…………」スッ

コニー「!」ビクッ

ユミル「なんだよ、向かい合って抱き合うより自然だろ」

コニー「そ、そうだな」

ユミル「それにこれなら、顔が見えないし」


ユミル「意外に、お前の肩に側頭部をくっつけるのっていいな」

コニー「そ、そうかよ」

コニー(そうかもしれないけれど、至近距離から上目遣いになって)

コニー(ユミルの猫みたいな目、たまらない)



ユミル「少し低いけれどさ、そこは今後のお前の成長期に期待だな」

コニー(――帰ったら速攻で牛乳飲も)

ユミル「お前の肩って意外とがっしりしてるんだな」

コニー「はは、ありがとよ」

ユミル「ん」

コニー「なぁ、ユミル」

ユミル「なんだ」

コニー「手、握っていいか?」

ユミル「ま、許してやるよ」

コニー「ありがとな」


一旦ここまで
短かったし今日の夜辺りまでに区切りの良い所まで書き上げたらまた来るかも

コニーが押せ押せの時は、狩猟民族的思考が先行すると思う

>男ばっかり
ライナーとベルトルトもこんな感じで唇を重ねてるんじゃなかろうかと考えてしまった


>>109その発想は無かったので、かなりびっくりした

今回の更新で、このスレは終わる
でも実は結構前からコニユミ話は構成しているので、いつかは書きたい


ユミル「よし、二つ目の演目も終わったな」

コニー「じゃあ帰るか」

ユミル「本当にいいのか、観なくて」

コニー「――正直、観たくないと言ったらそうじゃないけど」

ユミル「そうか」

コニー「でも、好きな女の危険を承知してまで観たくねぇよ」

ユミル「…………」ナデナデ

コニー「子ども扱いやめろ!」

ユミル「いいや、出来た奴だなぁと思ったんだよ」

コニー「惚れてくれたか?」

ユミル「…………」ナデナデ

コニー「だから、子ども扱いやめろって!」バシッ

ユミル「はは、じゃあさっさと行こうぜ」

コニー「ちょ、待てって!お前上着着て行けよ!」

ユミル「あぁ、そう言えばそうだったな……っと」


???「あぁ、君」

ユミル「?」

コニー「?」

???「君たち、男女のカップルかい?」

コニー「!」バッ

ユミル「コニー?」

コニー「関係ねぇだろ!俺たちはもう帰る所なんだ、さっさと失せろ!」

ユミル「…………」ナデナデ

コニー「って!なんで後ろから撫でてくるんだよ!」

ユミル「いや、まさか庇ってくれるなんて――母性本能くすぐられてしまった」

コニー「なんだよ!せっかくなんだから格好くらいつけさせろ!」

ユミル「ははは、可愛いねぇ、うちのお猿ちゃんは」

コニー「むきー!!」

ユミル「って訳で。おたくは誰、何の用?用件は私が承るよ」


???「ははは、君たちは仲がいいんだね。ますます良いなぁ」

ユミル「用件」

???「急かさないでくれよ。実は、私はこう言う物でね」

ユミル(名刺――か。ま、これくらいなら)

ユミル「!」

???「この舞台の支配人をしている者なんだ、怪しい者じゃない」

コニー(こんな舞台の支配人ってだけで、十分怪しいじゃねぇか)

ユミル「その支配人様が何の用だよ、騒がしかったか?」

支配人「いや、そう言う訳ではなくてね。是非ともお願いしたい事があって」

ユミル「断る」

支配人「……聞きもしないでかい」

ユミル「あぁ聞きもしないで、だ」


ユミル「こう言った場合、必ずしもいいもんじゃないと経験的に知っているからな」

支配人「実はだね」

ユミル「聞いてねぇぞ」

支配人「まぁ少しくらいいいじゃないか。実はこの後の公演の――実の姉弟役の二人が相性が悪くて、このままでは中止になりそうなんだ」

コニー(役って言った)

支配人「だから君たちに、公演に出て欲しい」

ユミル「やっぱり悪い展開だった」

支配人「どうせこの後、宿にでも行くんだろ?だったらいいじゃないか」

ユミル「生憎だが、そう言う趣味は無くてね」

支配人「そう言わずに」

ユミル「断る」

支配人「報酬ははずむよ」

ユミル「無理」

支配人「ここまで頭を下げているのに?」

ユミル「下げてねぇだろ」


支配人「君は勘違いをしている」

ユミル「勘違いも何もねぇ」

支配人「……お願いをしているうちに、聞いていおく方が君の為だ」

ユミル「あらら、身の危険の予感」

支配人「君を盾にとってそちらの少年の方に詰め寄る事も、少年を盾にとって君に詰め寄る事も出来るんだぞ」

ユミル「ほう、やるか?」

支配人「…………」パチッ

コニー(指ぱっちんやって人を呼ぶ奴、初めて見た)



ユミル「おいコニー」

コニー「ん」

ユミル「お前の対人格闘の成績って、どうだっけ」

コニー「さぁ?遊びと言われつつも、動いてはいたけれど?――お前は?」

ユミル「金的、目潰し……あと唾を正確に眉間に飛ばす程度には自信がある」

コニー「んだよそのラインナップ」


支配人「追え!追え!逃がすな!」



???「何だよ、五月蠅いだろうが」

???「全く、これは酷い」

???「ホント、こんな公演だったなんて……払い戻して貰わないと」



支配人「な!お、お前ら――誰だ」

ライナー「ま、ただの一観客だよ」

ジャン「だな、一観客だ」

マルコ「訓練兵で、結構上位につけている腕っぷしメンバーだけれどね」


エレン「ちなみに俺、対人格闘成績一番だからな」

アルミン(ミカサを除くと、ね)

ベルトルト(あはは、まさかコニーを見守ると言う理由で結成した出歯亀隊が――こんな風になるなんて)



ジャン「なぁお前ら聞いたか?――姉弟って役なんだってよ、つまり演出」

トーマス「なんだぁ楽しみにしてきたのに」

サムエル「本当だよな」

ダズ「SM……刺激が強すぎて」グフッ

ミリウス「うわっだ、ダズ!吐いちゃ駄目だぞ!吐いちゃ駄目だって!」

エレン「振りか」

アルミン「いや違うから!」


支配人「うっ――人数が、多すぎる」

マルコ「あはは、まぁこんな多くの訓練兵相手に素人の人が殴り合おうだなんて思ってもいないんでしょうが」

ライナー「それでも、お前には少し痛い目を見て貰うとしようか」

ベルトルト「えぇっと、結構人数いると思うんだよね……僕達」

ジャン「じゃあこの人数分の払い戻し作業、してもらうとするか」

支配人「な、ななな……!」

エレン「暴れてもいいんだぜ、あいつら身内だし」

アルミン「悪い噂も流してもいいんだよ、僕ら人数いるし」

支配人「くっ……こ、この人数の払い戻しだなんて」

トーマス「さぁ」

サムエル「どうする?」

ダズ「うっぷ」

ミリウス「――ダズの吐瀉物をまき散らすと言う脅しも増えたよ」

マルコ(あ、吐いちゃったんだ)


・・・・・・

・・・・

・・


コニー「お、撒いたみたいだな」

ユミル「……嫌にあっさり過ぎるが」

コニー「にしてもお前。逃走経路とか、よくすぐに考えられたな」

ユミル「入った事は無かったが、こう言う所の悪い噂は地下街ではよく聞いていたんだよ」

コニー「よくそう言う所に連れて来て、授業をしようとか思ったな」

ユミル「腕っぷしには自信があったし、お前も大丈夫だろうし」

コニー「信頼してくれてるって、事か」

ユミル「ま、あん時のキスで少し信頼度下がったがな」

コニー「う――わ、悪かったよ」

ユミル「でもまぁ、殴り飛ばすくらいには嫌ではなかったからいいけど」

コニー「え!」

ユミル「なんだろうな、可愛がっているペットの犬に口周りを舐められたくらいじゃ嫌悪感ないだろ?」

コニー「お前酷過ぎ!」


ユミル「どうする、このまま寮に戻るか?」

コニー「じゃあ、――」ボソッ

ユミル「ん?聞こえねぇ」

コニー「だから――行きてぇ」ボソボソ

ユミル「聞こえねぇって、もう一度」

コニー「だから!宿!行きてぇって!」



ユミル「……馬鹿、声が大きすぎる」

コニー「~~!お前が聞こえなさ過ぎるからだろ!」

ユミル「責任転換か、そんな男は嫌いだぜ」



コニー(……失敗した、幻滅された)

コニー(くそぉ、それもこれも。ユミルが子ども扱いするから――あ、違う。ペット扱いか)

コニー(でも、好きな気持ちが変えられねぇ……なんでなんだろうな)


ユミル「どうした」

コニー「え」

ユミル「宿、行かないのか?」

コニー「!!」

ユミル「手を握るだけなら、いいぜ」

コニー「ま、また試すような事」

ユミル「今まであんな物を見ても、手を出さなかったんだ。お前なら大丈夫だろ?コニー」

コニー「生殺しだ……」

ユミル「ふふ、そんなお前が好きなんだ」

コニー「え」

ユミル「からかうの、楽しすぎる」

コニー「――性格、悪すぎるだろ」

ユミル「はは」


そして結局、前日徹夜をしていたコニーは

宿でユミルの手を握りながらぐっすりと眠りこけ、いい夢を見たんだとさ



ユミル(ま、手を出されてもいいか。なんて少しだけ思っていた事)

ユミル(お前には教えてやらねぇけどよ)

ユミル(好きじゃなくても、それくらい許してやってもいいかと言うくらいの好意はあるからな)





コニー「ユミル先生と勉強する」【終】




以下、12巻ネタ含む蛇足

コミカルタッチな方が好きな方は、ここでUターン



・・・・・・

・・・・

・・







コニー「オイ ブス!!何やってんだ早く帰るぞ!!」

ユミル(ヒストリア)



ユミル「……ゴエンア」


コニー、私はお前に……さ

いつだか教えてやったよな

愛とか、愛し合う二人がいつか離れていってしまう理由とか

何故人はいつか必ず別れるときが来るということを知りながら、それでもなお誰かを愛せずにはいられないのかと言う事を



そんな私に、そんな答えは間違っていると

いつかは群れから離れる事を悟っている私に、そんな事をさせないと――お前は言ったが





ユミル「ほら、私は正しかっただろ」


皮肉の様に、場違いな言葉を口にする

目の前には巨人、巨人、巨人

私が守っているのは外界からの侵入者

これから私を、死地に連れていく奴ら



頼むよコニー、今後私の事をお前は裏切り者と罵るかもしれないけれど

私の記憶の中のお前だけは、あの時の記憶のままのお前でいてくれ






――わかんねぇ

――あぁ、もう……だからな、コニー



頭が悪くて、ふざけていて――そしていつも明るかったお前の事

結構好きだったぜ


お前の好意はわかっている

けれどもお前は私を引き留める事は出来なかった

何故かって?

そんなの、お前の事も含めて――壁内が大切になっちまったからに決まっているだろ



あぁ、もう

愛しているのに離れなきゃならない理由なんて

私にだって、分かんねぇよ



すまないが授業の続き、お前はそっちでやってくれ

はは、卑怯者とか性格悪いとか言われそうだな

でもさ、言っただろう――お前をからかうの、楽しすぎるんだよ





おまけ:ユミル「コニーに別れについて学ばせてやる」【終】


最初のエロを期待してくれたみんな、すまなかった……R15もいかなかったかも
コメくれたみんな!励みになったよありがとう!

最後にコニユミ増えろ!と叫ばせてくれ!


>>1の表記とは大分違ってきたので
万が一のまとめサイトに対応して載せておきます



【安価】コニー「ユミル先生と勉強する」

※コニユミ

※前半に顔文字あり

※後半にR15以下の展開あり

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