コナン「LOVEスカウター機能!」 (56)

※コ哀(?)ssです
特に山場もなく、淡々と話が進んでいきますが
それでもいいという方はぜひ

ごめんなさい
こういう時どんなレスすればいいか分からないの

>>2

博士宅

ガチャ

コナン「博士来たぞー」

コナン「メガネの修理終わったんだろー!」

シーン

コナン「あれ?」

コナン「博士がいないぞ」

コナン「ったく……ん?」

コナン「おっメガネここにあるじゃん」

スチャ

コナン「うん、電池も回復してるな」

ガチャ

コナン「ん?おう、灰原!」

灰原「あら、いらっしゃい」

コナン「どこにいたんだ? あと博士知らねえか?」

灰原「私は地下室だけど。 博士は知らないわ」

コナン「そうか……ん? んん?」

(ピピピピピピピピ )

コナン(な、なんだ?)

コナン(メガネに……数字が表示されて……だんだん数値があがっていく!)

ピッ【20000】

コナン(……なんだこりゃ!?)

灰原「何? どうかした?」

コナン「あ、いや……」

ガチャ

阿笠「いやーなんとか間に合ったわい!」

阿笠「おーい哀くーん! 焼きイモ買ってきたぞーい!」

阿笠「哀くん好きじゃろー!」

灰原(なっ!//)

(く、工藤くんがいる前で……博士のバカっ!)

コナン「あ、博士。 ったく人を呼び出しておいて」

阿笠「いやー悪いのう、急に焼きイモ屋さんの車が近くに来てのー」

阿笠「哀くんが焼きイモを好きじゃか

灰原「私そんなこといった覚えないけど」

阿笠「え?」

灰原「それはテーブルに置いておいて」

灰原「博士、全部食べちゃダメよ」

阿笠「は、はあ」

灰原「私が食べたいからとかじゃなくて!」

灰原「博士がこれ以上太らないようによ!!」

阿笠「あ、哀くん?」

コナン「灰原お前……なんか怒ってねえか?」

灰原「じゃあ私は地下室で研究してくるから!」テクテク

阿笠「あ、はい」


シーン


コナン「……なんだあいつ?」

コナン「あ、そんなことよりさ博士! このメガネ! 」

阿笠「ん? おお! それじゃそれじゃ!」

コナン「なんかさ、おかしいんだけど」

コナン「急にメガネにワケ分かんねえ数字が」

阿笠「ふっふっふ……実はそのメガネには」

阿笠「新たな機能を追加しておいたのじゃ!」

阿笠「名付けて……」

阿笠「LOVEスカウター機能じゃ!!」

コナン「……はい?」

阿笠「そのメガネをかけて、対象となる人物を見ると」

阿笠「その対象人物が、メガネをかけた本人のことを」

阿笠「どのくらい想っているのか分かってしまうのじゃ!!」

阿笠「どうじゃ!? 凄いじゃろ!?」

コナン(え? ……要らなくね?)

コナン「あ、あのさ……その数値って」

コナン「戦闘能力……とかじゃなくて?」

阿笠「いや、言うならば LOVE能力じゃ」

コナン(やっぱ要らないわコレ)

コナン「おい博士! ふざけてる場合かよ!」

コナン「戦闘能力とかだったらまだマシだったのによ!」

光彦はでないのか

阿笠「まあまあ、そう固いことを言うでない」

阿笠「新一くん、キミは確かに推理能力には長けておるが」

阿笠「色恋沙汰の話になるとテンでダメじゃ」

コナン(うっ)

阿笠「殺人事件などの理由には」

阿笠「恋愛感情のもつれによるものも多い」

阿笠「キミのウィークポイントを鍛えて上げようとおもったのじゃ」

コナン(……な、なるほど)

阿笠「分かってくれないか新一……」

コナン「……分かったよ博士」

コナン「悪くいってすまなかったよ」

阿笠(ホッ)

>>9 一瞬出るだけです


阿笠(ホントはちゃんと戦闘能力が分かるようにするつもりだったんじゃが)

(まさかこんなヘンテコリンな物になってしまうとはのお)

(とりあえずごまかせて良かったわい)

コナン「ん、どうかしたか博士?」

阿笠「あ、いや何でも」

阿笠「そうじゃ新一くん!」

阿笠「早速そのメガネでワシの数値を測ってみてくれ!」

コナン「え、ああ分かった」

コナン「男どうしってチョット気持ち悪い気もするけどな……ハハ」

阿笠「何をいっとるんじゃい!」

阿笠「ワシと君とは、君が小さい頃からの仲じゃぞ」

阿笠「ワシは今でも、君のことを大切に思っておる」

コナン「あ、ああ。 そうだな、変なこと言って悪かった」

コナン(確か灰原は……【20000】だったっけか?)

(基準値が分からねえから何とも言えねえが……)

(ピピピピピピピピ)

コナン(でも灰原でアレくらいってことは)

(博士ならきっと……30000くらいは

ピッ【100】

コナン「……」

阿笠「どうじゃ? けっこう数値高いじゃろ?」

コナン「博士、このメガネ早速壊れてるわ」

阿笠「え? いや……そんなことはないはずなんじゃが……」

コナン「いや、だってさ

ガチャ

コナン「ん?」

灰原「あっ」

灰原「なに、まだ工藤くんいるの」

(早く行ってくれないと、焼きイモが食べられないじゃない)

コナン「あ、いや実はさ」

阿笠「はい新一くん、もう行った行った」シッシッ

コナン「お、おい何だよ博士」

阿笠「何って…こんなくだらん物が哀くんに知れたら」コソコソ

阿笠「またワシの発明品をバカにされてしまうではないか」コソコソ

コナン(おい、自分で言ったぞ)

阿笠「まだ基準値も分からんのじゃろ?」コソコソ

阿笠「外に出て、色んなデータを集めてきたらどうじゃ?」コソコソ

コナン(……ま、それもそうだな)

コナン「分かったよ」コソコソ

コナン「じゃあな博士、メガネの “修理” サンキューな」

ガチャ タッタッ

阿笠「ふぅ……」

灰原「博士、さっきは悪かったわ」

阿笠「ん?」

灰原「この焼きイモ、ありがたく全部頂いていくわ」

ガサッ

阿笠「え、わ、ワシの分は?」

灰原「博士は太るからダメ。代わりに今度、寒天でも作ってあげるわ」テクテク

ガチャ バタンッ

阿笠「そ、そんなぁ……」

阿笠(……あ、そういえばあのこと、新一に言い忘れておったなぁ)

阿笠(あの数値は、某マンガとは違って)

(相手の “潜在” LOVE能力まで探ってしまうということを)

(じゃから自分の予想とは全く違った数値が出ることもある)

(そしてそのことで、自分自身では気がつかなかった意外な感情に気づくことも)

(……ま、いいか)


阿笠「そんなことより焼きイモ……」グスッ




コナン(えーと、とりあえず誰に試してみようかな)テクテク

(ん?)

歩美「あっ! コナンくんっ!」

元太「ようッ!」

光彦「おはようございますコナンくん」

コナン「おう、オメーら、どうしたんだこんなところで?」

歩美「今からみんなで、博士の家に遊びにいくのっ!」

元太「なんか博士ん家に、食いもんの匂いがすんだよなぁ!」

光彦「元太くん……恐ろしい嗅覚ですね……」

コナン(そうだっ! とりあえずコイツらで……)

コナン(まずは歩美ちゃんから……)

(ピピピピピピピピ)

コナン(歩美ちゃんはどうもオレのことが好きらしいが……)

(もしそうだとすると……少なくとも灰原の2倍は……)

ピッ【10000】

コナン「……」

歩美「どうかしたのコナンくん?」

コナン「えっ?あ、いや、何でもない」

コナン(やっぱ……壊れてるよな……)

コナン(確かに博士よりは遥かに高いが……でも……)

元太「おいコナン、なにボーッとしてんだ」

コナン(……よ、よし次は元太だ!)

(ピピピピピピピピ)

コナン(元太は……恐らく100もないだろう……)

ピッ【48】

コナン(……妥当だな)

コナン(いや待て! ならこのメガネは壊れていないっていうのか!?)

コナン(そんなはずは……)

元太「おいコナン!なんか言えよな!」

光彦「どこか具合でも悪いんですか?」

コナン「い、いや!大丈夫だ」

ちょっとだけ支援。

コナン(ならば光彦はどうだ?)

(ピピピピピピピピ)

コナン(もしこのメガネが壊れていないというなら……)

(これまでのデータで予想すると……光彦も100以下……)

ピッ【69】

コナン(!)

歩美「コナンくん、ホントに大丈夫?」

元太「もうコナンはほっといて、早くいこうぜっ!」

光彦「ではボクたちはもう行きますので。 コナンくんもよかったら一緒に遊びに来てくださいね」

ワイワイガヤガヤ

シーン

コナン「……」

コナン(説明が……つかない……)

(灰原の数値の高さだけが!!)

(……こうなったら)

(蘭だ!! 蘭の数値を確かめればきっと何か分かる!)

(蘭ならきっと……オレのことを……)

(コナンの姿のままでも……きっとかなり……)

(……デヘヘ……照れるなあ)ニヤニヤ

通行人(何なのあの子)

毛利探偵事務所

ガチャ

コナン「ただいまー」

小五郎「おうボウズゥ…もう帰ってきたのかぁ…はにゃぁん」グビッ

コナン(おっちゃん……朝っぱらからビールかよ)

コナン(そうだ、この際おっちゃんも)

(ピピピピピピピピ)

コナン(まあ……かなり低いだろうけどな……ハハ)

(下手したら一桁くらいなんじゃねえか)

ピッ【200】

コナン「えっ!?」

小五郎「あぁ? どしたコナぁン?」グビッ

コナン「あ、いや、何でもないよおじさん……ははは……」

コナン(やっぱ壊れてんのか!?)

(だよな……でも……)

小五郎「うぅ~ ……ヨーコちゅあーん………グゥzz」スピー

コナン(おっちゃん……)

(なんか……照れるじゃねえか//)

(……健康には気をつけろよな、おっちゃん)

コナン「よっと」

毛布 ファサッ

小五郎「うぅ………え…り……zz」グゥ

コナン(さてと、ますます訳が分かんなくなっちまったな)

ガチャ

蘭「ただいまー……ってあっ! お父さんっ!」

コナン「お帰り蘭姉ちゃん」

蘭「お帰りコナンくん! もう! お父さんったら!!」

蘭「あれ? この毛布……コナンくんが掛けてあげたの?」

コナン「あ、うん……ごめんなさい、起こさなくて」

蘭「……じゃあまあいっか! せっかくコナンくんが寝かせておいてあげたものね」

蘭「じゃあコナンくん! 今からお昼ご飯の準備するね!」

コナン「あ、うんありがと……」

コナン(じゃあ……いきますか……)ドキドキ

(ピピピピピピピピ)

コナン(どうだ……どこまでいく?……)ドキドキ

ピッ【15000】

コナン(!!)

蘭「ん? どうかしたコナンくん?」

コナン(……灰原の数値に……及ばない……)

(分かんねえ……)

蘭「コナンくん?」

コナン(どうすりゃいいんだ………!!)

(そうだ!!)ガタッ

蘭「わぁっ!? 何?」

コナン(そうだよ!!)

(このメガネをオレがつけるんじゃなくて)

(蘭につけてもらえばいいんだ!!)

(そして蘭に、オレの蘭に対するLOVE能力を測ってもらえば)

(壊れているかどうか、基準値はどのくらいか、全て分かる!!)

蘭「コナンくん?」

コナン「蘭姉ちゃん!!」

蘭「わっ! ど、どしたの?」

コナン「お願いがあるんだけど」

蘭「う、うんいいよ。 なあに?」

コナン「今からこのメガネをかけて、ボクを見てほしいんだ」

コナン「でね、メガネに数字が映るはずだから、その数字を教えてほしいんだ」

蘭「い、いいけど……どうしてそんなこと」

コナン「理由はきかないで! ね、お願い蘭姉ちゃん!」

蘭「……わ、分かったわ」

蘭(きっとまた博士の変な発明なのね)

蘭「じゃ、じゃあいくわよ」

スチャ

コナン(蘭……)ドキドキ

(ピピピピピピピピ)

コナン(オレは……お前のことを……)ドキドキ

ピッ【19800】

蘭(!)

コナン「ね、ねえどうだった?」ドキドキ

蘭「えーと……19800ってここには映ってるわ」

コナン(!!)

(ウソだろ……)

コナン「ら、蘭姉ちゃん、その数字ホント? 桁一つ間違えてない?」

蘭「し、失礼ね// 間違えないわよ」

コナン(んなバカな……だって20000以下じゃねえか……)

(……)

(とりあえず、一度博士の家に戻ってメガネを見てもらおう)

(考えるのはその後だ!)

蘭「はいコレ、返すわ」

コナン「あ、ありがと……」

スチャ

蘭「ねえコナンくん」

コナン「ん?」

蘭「今の数字のことなんだけど……」

コナン「えっ?」ドキッ

蘭「今の数字って……」

コナン(うっ、まさか)

蘭「もしかして……」

コナン「……」ドキドキ

蘭「戦闘能力……とかじゃないわよね!?」

コナン「……へ?」

蘭「ほら! 漫画にもあったじゃない! そういうの!」

蘭「相手の強さが分かるってやつ!」

コナン(ハハ……よぉ知ってんなぁ……)

蘭「ねぇ、それでどうだった?」

コナン「え?」

蘭「私の数値よっ」

コナン(え……)

蘭「コナンくんが20000くらいだったってことは……」

蘭「もしかして私、100000くらいあったりする!?」ワクワク

コナン「は、はは……」

コナン(そのくらいあってほしかったのは確かだな)

コナン「じゃ、じゃあボクまた博士ん家行ってくるから」タッタッ

蘭「あぁ待ってよコナンくーん!」

蘭「気になるじゃなーい!」ウズウズ

コナン(こりゃ蘭には教えられねえな……ハハ)

コナン「ふぅ……なんだか疲れたぜ」テクテク

ガチャ

灰原「あら、また来たのね」

コナン「アレ? あいつらは?」

灰原「ちょうど今さっき帰っていったわ」

灰原「でもどうしてあなたそれを?」

コナン「ああ。オレもさっき一度博士ん家から出て行った後、あいつらと会ったからよ」

灰原「なるほどね」

コナン「で、博士は?」

灰原「博士ならスネて寝てるわ」

コナン「え?」

灰原「ま、できれば起こさないでおいてあげて」

灰原(私もちょっと反省してるわ)

コナン「なんだよ……ったく (どうしようかな)」

灰原「今からコーヒー入れるけど、あなたも飲む?」

コナン「あ、ああ」

コナン(そうだな、一度ゆっくり頭の中を整理しよう)

ズズー

コナン(えーと確か)

(元太が【48】 光彦が【69】 博士が【100】 おっちゃんが【200】)

(歩美ちゃんが【10000】 蘭が【15000】)

(そして……灰原が【20000】)

(で、オレの蘭に対する数値が【19800】)

(うーむ……)

灰原(あの子達が言っていた通り、様子がどうも変ね)

ズズー

コナン(よくよく考えると、蘭の数値はあまり気にしないほうがいいな)

(アイツはオレが工藤新一であることを知らないからな)

(一番の問題は……逆だ!)

(オレの蘭に対する数値がたった【19800】だということだ)

(対して灰原のオレに対する数値が【20000】)

(コレが1番の謎だ)

灰原(珍しく何か悩んでるようね)

ズズー

コナン(……そう言えば)

(オレの灰原に対する数値はどのくらいなんだろうか)

(……あれ?)

(……)

(分かんねえ……!!)

(ど、どういうことだ……自分のことなのに)

(でもなんか……モヤモヤする……!)

灰原(工藤くんがここまで悩むなんて、よほどの謎なのね)

ズズズズゥー ゴトッ

コナン(よし……)

(試して……みよう……!)

灰原(あ、なんか顔が変わった)

コナン「灰原」

灰原「はいなーに?」

コナン「頼みがある」

灰原「いいわよ、何でも調べてあげるわ」

コナン「このメガネをかけて、オレを見てくれ」スッ

灰原「……え?」

コナン「理由は……聞かないでくれ」

灰原「……」

灰原「分かったわ」

灰原(工藤くんをここまで悩ませるなんて)

(その謎を生んだ人はどれほどの者なのかしら)

スチャ

コナン「メガネに数値が表示されるはずだ」

コナン「その数値をオレに教えてくれ、あと悪いんだけど

灰原「その数字の意味は聞かないでくれって言うんでしょ?」

コナン「……悪いな灰原」

灰原「さ、いくわよ」

灰原(でもどんな意味をもつのか気になるわね)

(ピピピピピピピピ)

コナン「……」ゴクリ

コナン(……どうしてなんだ)

(どうして予想ができないんだ)ドキドキ

ピッ【19800】

灰原「……出たわよ」

灰原(……)

コナン「ど、どうだった!?」

灰原「19800って映ってるわ」

コナン(!!)

(……)

(……そうか)

(……そういうことだったのか)

(やっぱり……)


(壊れてたんだ!!)

コナン「なーんだ! やっぱ故障じゃねえかよ!」

灰原「故障?」

コナン「ああ! サンキューな灰原! あースッキリした!」

灰原「そう……良かったわね」

灰原「……」

コナン「ああ! いやースッキリしたら急に腹が減ってきたぜ!」

コナン「灰原! なんか適当に作ってくれ!」

灰原「……その前に」

コナン「ん?」

灰原「私からもお願いがあるんだけど」

コナン「おう! 何でも言ってくれ!」

灰原「さっきの数値の意味は聞かないわ」

灰原「でも」

コナン「でも?」

灰原「他の人の数値を教えて」

コナン「え?」

灰原「恐らくあなたは今のメガネをかけて」

灰原「色々な人のデータをとったんでしょ?」

灰原「それくらいなら教えてくれてもいいんじゃないの?」

灰原「もちろん私のも含めてね」

コナン「いや、でもコレ」

灰原「壊れててもかまわないわ」

コナン「あ、そう……そんなことなら別にいいけど」

コナン(ま、LOVE能力のことを言うのは博士から口止めされてるけどな)

(でも何でコイツそんなこと知りたいんだ? 別にいいけどさ)

コナン「えーとオレがメガネをかけて調べたのは」

コナン「元太が【48】 光彦が【69】 博士が【100】 おっちゃんが【200】」

灰原(……)

コナン「で、こっから急に大きくなるんだけど」

コナン「歩美ちゃんが【10000】 蘭が【15000】」

灰原(……)

コナン「で、灰原が【20000】」

灰原(!)

コナン「こんなところかな。 でもさっきも言ったようにコレは

灰原「本当にこれで終わり?」

コナン「え? 多分そうだと思う……

コナン「あっ」

灰原「何?」

コナン「あ、いや……何でも……」

灰原「ウソはズルいわよ」

コナン「別にウソついたって、何度も言ってるがこの数値は

灰原「で、何なの?」

コナン「ったく……実は蘭にもオメーと同じように頼んだんだ」

灰原(えっ)

コナン「だから、蘭がメガネをかけて、オレを見て……」

コナン「その時の数値が……【19800】だったかな」

灰原(……私の時と全く同じ)

コナン「さ! こんなのどうでもいいだろ!? それより腹減ったぜ!」

灰原「……分かったわ。 今すぐ作るわ」テクテク

コナン(そういや蘭に、昼飯は博士ん家で食うって電話しとかねえとな)

台所


灰原(あのメガネは……恐らく故障はしてないわ)

(さっきかける時、パッと見だけど、どこもおかしい部位はなかった)

(メガネに映る数値も、鮮明だったしね)

(つまり数値自体は正しい……)

(男性陣のデータは、どれも比較的低い)

(女性陣は私も含めてかなり高い……)

(つまり、あの数値は、例えば戦闘能力といった類のものではない)

(吉田さんでさえ【10000】ならなおさら……)

(……吉田さんで【10000】!?)

(……そしてこの女性陣って……みんな……!!)


コナン『あ、蘭姉ちゃん? 昼は博士ん家で食べるけどいい?』

灰原(……待って。 まだ大事な点があるわ)

(彼が、私と彼女に対して、自分自身の数値を知りたがっていたこと)

(そして、私に対する自身の数値が【19800】だったことを知って)

(メガネの故障を確信したこと……)

(【19800】というのは……工藤くんの、彼女に対する数値と同じ)

(……)

(今までのを総合して考えると…………)

(!!)

(恐らく……アレの数値化ね……)

(そしてやっぱり……)


(メガネは故障しているわ!!)

(……あれ?)


コナン『え? あの意味? あ、あれ実は壊れてたんだ! だから気にしないで!』

灰原(ど、どういうことなの……)

灰原「工藤くん、もう一度そのメガネかして」スッ

コナン「あっ」

コナン「お、おい!だからそれは壊れてるって!」

灰原「……」マジマジ

コナン「おーい灰原さーん……てかご飯はまだですかー?」

灰原(やっぱり……壊れて……)

(いないわ!!)

コナン(どしたんだコイツ)

灰原(……え?)

(えええぇ!!?//)ドクン

(う、うそうそうそ!! え!?)

コナン「おーい、灰原さーん……」

灰原(わ、私が工藤くんを想っているのと同じくらいに彼が!!?)

(そ、それよりも、工藤くんが私を……彼女と同じくらいに……)

コナン「戻ってこーい」

灰原(……//)ドキドキ

コナン「……おい、いい加減にしろよ!」ズイッ

灰原「へっ!?」ドキッ

コナン「だから早くメシ作ってくれよ」

灰原「あ!はい! はいはい!」ドキドキ

コナン「?」

台所


灰原「……」ぽけーっ


《灰原、実はオレ、お前のことが……》

《だ、だめよ……だってあなたには彼女が……》

《分かってる……でもオレは……お前のことだって同じくらい……》

《く、工藤くん……》

《灰原……》スゥーッ


コナン「手がとまってるぞ」

灰原「ひゃあっ!!」ドキッ

コナン「な、なんだぁ!? どしたぁ!? てかあぶねぇ!!包丁振り回すなっ!」

灰原「あ、あ、……ご、ごめんなさい」ドキドキ

コナン「ったく……でももうすぐできそうだな、向こうで待ってるよ」

灰原「え、ええ……」

コトッ

灰原「で、できたわ……」

コナン「お、サンキュー!」

コナン「ん…… うん……」モグモグ

コナン「!」

灰原(えっ 何?)

コナン「灰原……」

灰原(もしかしてボーッとしすぎて、塩と砂糖間違えたとか?)

灰原(わ、わたしに限ってそんなベタなことは)

コナン「おいしい!」グッ



おわり

見てくれた方はありがとうございました

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年06月01日 (日) 14:17:16   ID: hIeqIS8Y

いいなあ。
このくらいのSSがちょうどいいです。

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom