灼「・・・学校に行くのがつらい」(290)

キーンコーンカーンコーン

女生徒A「は~・・・やっと終わったし」

女生徒B「あのクソババア10分も延長しやがってさー。マジありえないんだけどぉ」

女生徒C「もう学食ゲキ混みだよねー」

灼「・・・」ガサゴソ

灼「・・・いただきます」ボソッ

灼「・・・」モソモソ

女生徒A「ねえ、どうするよ?」

女生徒B「うーん・・・あ、そうだ」ニヤッ

......ヒソヒソ

女生徒A「・・・あ、いいねそれw」

女生徒C「マジうけるぅw」

女生徒B「んじゃさっそく呼んでみよっか・・・ねえ、鷺森さーん!」

灼「・・・!」ビクッ

灼「・・・」

女生徒A「・・・あ? 無視かよ」

女生徒B「・・・おい」ガシッ

灼「・・・なに」

女生徒B「はぁ? なんだよその態度」

女生徒A「ちゃんとこっち向けよ」グイッ

灼「・・・っ」

女生徒C「wwww」

女生徒B「ねえ鷺森さん、ちょっとお使い頼まれてくんない?」

灼「・・・なんで私が」

女生徒A「えー、だって鷺森さん暇そうじゃん?w」

女生徒C「wwww」

灼「・・・暇じゃない。ご飯食べてる」

女生徒C「ご飯とかwwwブフォwww」

女生徒B「そんなん別にあとででも食べられるっしょw」

女生徒A「ちょ~っと学食行ってパン買ってくるだけなんだからさぁ・・・ねぇ、お願~い♪」

灼「・・・」

灼「・・・自分たちで行けばいい」

女生徒A「えー、だってめんどいじゃーんw」

女生徒B「いいから早く買ってきてよ。ちょーお腹すいたんだけど」

女生徒C「wwwwww」

灼「・・・」

女生徒A「あたしメロンパンといちご牛乳ね」

女生徒B「私はなんかレモンティーとチーズカレーパン」

女生徒C「えっと、私はぁ・・・」

灼「・・・私行くなんて一言も言ってない」

女生徒B「・・・はぁ?」

女生徒A「あんたさぁ・・・マジ空気読めよ」

女生徒C「そーそー、自分の立場わきまえなってw」

灼「・・・うるさい。ジャマだから向こう行って」

女生徒B「・・・おい」ガシッ

灼「・・・っ! いた、い・・・!」

女生徒B「早くいってこいよ・・・ッ!」グググッ

灼「・・・やめ・・・て・・・っ!」

女生徒B「わかったのかって聞いてんだよ・・・ッ!」グググッ

灼「・・・わか、った・・・わかりました・・・っ」

女生徒B「じゃあ早く行ってきな」パッ

灼「・・・っ」ジワッ

女生徒C「ちょwww泣きそうになってるww」

女生徒A「はーやーくしーてーよー」バタバタ

女生徒C「wwwww」

女生徒B「なに突っ立ってんの? 早くしろよ」ドンッ

灼「・・・痛っ!」ドテッ

灼「・・・」

灼「・・・はい」トボトボ

憧ちゃんは女生徒Bかな

灼「・・・」トボトボ

灼(・・・あいつらだけには目をつけられないようにしてきたつもりだったのに・・・)

灼(・・・これから私・・・どうなっちゃうんだろう・・・)

灼(・・・晴ちゃん・・・)

......ドンッ!

灼「・・・ご、ごめんなさいっ」ビクッ

穏乃「こっちこそ・・・って、灼さんじゃないですか!」

灼「あれ・・・シズ・・・」

穏乃「部室以外で会うなんて珍しいですね!」

灼「そ、そうだっけ・・・?」

穏乃「学食ですか?」

灼「う、ううん・・・ちょっと購買に・・・」

穏乃「へ~、じゃあ私も今日は購買にしよっかな!」

穏乃「これから一緒に食べませんか? 灼さん!」

灼「え、えっと・・・」

灼(私にはおばあちゃんが作ってくれたお弁当があるし・・・)

灼(なにより、早くあいつらのところに持っていかないとどんな目に遭わされるか・・・)

灼「ご、ごめん・・・今日はクラスの子と食べる約束してるから・・・」

穏乃「そうなんですか・・・残念ですね~」

灼「ご、ごめん・・・」

穏乃「いいですって! また今度一緒に食べましょうね!」ニコッ

くう こういうのたまんねえ
でも灼ちゃんの泣き顔は見たくないので玄ちゃん助けてあげて下さい

穏乃「うわ~、いっぱい種類あるなぁ!」

穏乃「どれにしよ~、迷っちゃうなぁ!」キョロキョロ

灼「・・・」

灼(シズは能天気そうでいいな・・・うらやましい・・・)

灼(っと・・・私も早く選ばなきゃ・・・)

灼(メロンパンと、イチゴ牛乳と・・・)

灼(それから・・・なんだっけ・・・?)

灼(ど、どうしよう・・・忘れちゃったよ・・・)ガクガク

「・・・たさん」

灼(もし違うの買ってきちゃったら・・・私・・・っ)ガクガク

「・・・灼さん!」

灼「ご、ごめんなさいっ!!」ブルブルッ

憧「ねえあらたー?ちょおっとお金貸してくれるー?」

穏乃「ど、どうしたんですか? 灼さん」

灼「あ・・・シズ・・・」

穏乃「そんなに震えて・・・何かあったんですか?」

灼「え、いや・・・別に・・・」

穏乃「・・・??」

灼「そ、それより決まった・・・?」

穏乃「はい! このチーズカレーパンってやつにします!」ビシッ

灼(・・・あ、そうだ・・・チーズカレーパンとレモンティー・・・)

灼「あ、ありがとう・・・シズ」

穏乃「え、何か言いました?」

灼「ううん・・・別に」

灼(よかった・・・とりあえず怒られずに済む・・・)

>>32
憧ちゃんは灼ちゃんの為に身体売ってお金稼いでくれる仲間思いの子だよ!!

>>35
憧ちゃんは身体売ったりしません!!!

灼「・・・そ、それじゃあね」

穏乃「ふぁい・・・んぐっ」

穏乃「また放課後! 部室で会いましょうね!」ダダッ

灼「・・・ふふ」

灼「・・・」

灼「・・・」ゴクリ

ガラッ

灼「・・・」ソソソッ

灼「お、遅れてゴメン・・・」

女生徒B「・・・」チッ

女生徒B「・・・いつまで待たせんだよチビ」

女生徒A「もう昼休みあと30分しかないじゃーん!」

女生徒C「ちゃんと買ってきてくれたのぉ?」

灼「う、うん・・・これでいいんでしょ?」スッ

玄ちゃんが空き部屋の麻雀部室を2年間掃除し続けてこれたのは
宥姉が先生と”交渉”してたからなんやで!

>>43
ユウ「先生のお汁、あったかーい///」

>>44
ふんふむ

女生徒B「・・・」バシッ

女生徒C「さんきゅう♪」

女生徒A「またよろしくw」

灼「え・・・またって・・・」

女生徒A「えっ・・・まさかこれで終わると思ったの?w」

女生徒C「wwwwwww」

女生徒B「ほんとおめでたい頭してんなぁ・・・」ガシッ

......ググッ

灼「・・・いたっ!」

女生徒B「・・・今日からお前、うちらのパシリだから」ニヤッ

「「「wwwwwwwwwwwwww」」」

灼「・・・っ」

たすけて小走先輩

灼ちゃん・・・ これから自殺の練習とかやらされるのかな・・・

>>43
そんな同人あったよね

「・・・であるからして―――」

灼「・・・」

灼(・・・授業が全然耳に入ってこない・・・)

灼(・・・どうして・・・どうして私なの・・・?)

灼(・・・誰にも嫌われないように・・・迷惑かけないようにしてきたつもりなのに・・・)

灼(・・・どうしてこうなっちゃうの・・・?)

......コツッ

灼「・・・!」ビクッ

灼(・・・て、手紙・・・?)

『今日の放課後、教室残れよ』

灼「・・・」

灼(・・・もうヤだよ・・・こんなの・・・)

灼(・・・怖い・・・怖いよ、晴ちゃん・・・っ)ガクガク

???「おまたせ!」

???「ん?どした?」

???「あれか?女生徒Aとその仲間か?」

>>61
アニメ化のせいで全体的に急かされ照からな…
これで我慢
http://i.imgur.com/XVyZ4.jpg


>>65ぐうかわ

???「おまたせっ」

女生徒「何やお前、やっちまえ」

???「ニワカは相手にならんよ!」バキドカ

女生徒「あべし、ひでぶ」ドサ…

灼「あ、ありがとうございます…お名前は…」

???「季節外れのサンタクロースさ」


というスカッとした展開はよ

あらたちゃんはおばあちゃん重いのいい子なんだよ
いじめないでくれ・・・

......ワーワーガヤガヤ

灼「・・・」

女生徒A「へえ、ちゃんと残ったんだ・・・感心感心」

女生徒C「wwwwww」

女生徒B「・・・これからちょっと付き合えよ」

灼「つ、付き合うって・・・どこへ・・・?」

女生徒B「・・・んなの行きゃわかんだろ?」

灼「・・・は、はい」

女生徒A「・・・Bってば、今日はなんかちょー怖くない?w」

女生徒C「たしかにwwwww」

女生徒B「・・・なんか知らんけど、こいつすげえむかつくんだよねぇ・・・」

女生徒A「・・・な~るほどw」

女生徒A「残念だね~、鷺森さん。でもBの目に留まっちゃったのが運のつきってやつだわw」

女生徒C「wwwwwwwwwwww」

灼「・・・」

Cはキョロ充かよwwwwwwwwwwwwww

女生徒A「着いたよ。ここ、ここ」

灼「ここは・・・コンビニ?」

女生徒B「コンビニって言っても、あんたに買ってきてもらうのはこれだけどね」ヒラヒラ

灼「それって・・・」

灼(タバコ・・・だよね? なんでそんなもの・・・)

女生徒B「そこのコンビニ、前は痴呆のババアが店員しててさぁ」

女生徒B「そんときは私ら制服のまんまでもタバコなんていくらでも買えたんだ」

女生徒B「でも最近になってクッソうぜえキモメガネに代わっちゃってさ・・・ろくに買えなくなっちゃったわけ」

女生徒A「そこであんたの出番ってわけよw」

灼「・・・ま、まさか・・・!」

女生徒A「そそw なんとかしてタバコ3箱買ってきてくんない?」

灼「・・・」

小走先輩待機

???「何を買ってきてくんないだって?ニワカが」

女生徒B「・・・おい、返事しろよチビ」ガシッ

灼「痛っ・・・そ、そんなの無理だよ・・・っ! だ、第一、もうお金が・・・っ」

女生徒B「ごちゃごちゃうるせえよ! てめえはあたしらのパシリだろうがッ!」

女生徒B「いいから買ってこいっつーんだよ!」ドンッ

灼「・・・っ!」

女生徒B「・・・ほんとウジウジしててイライラするわぁ・・・」

灼「・・・っく・・・えっく・・・」

女生徒A「・・・ねぇ、いつまでそこに座ってるわけぇ?」

女生徒B「泣けば済むとでも思ってんのか・・・? あぁ!?」ググッ

灼「痛っ・・・い、痛いです・・・っ! ご、ごめんなさいごめんなさい・・・っ!」ボロボロ

灼「でも・・・っ、うっく・・・お、お金が・・・な、なくて・・・っ」

女生徒A「・・・どうするよ、B?」

女生徒B「・・・」

レジェンゴは役に立たないから玄ちゃんドラゴンでやっつけろぉぉ

クロちゃんはドラにしか愛されてない

玄「こら!灼ちゃんをいじめないよーに!」
A「なにこいつキモ」
B「こいつもイジメね?」
C「オラ!酒買ってこいよ!」
玄「ひう・・・」ガクガク

なんか一番使えそうなのが小走先輩な気がしてきた

???「や、やめて!あげて・・・くれないかな・・・?」

玄「ひっ…」
憧「やめろよ」
A「あ、憧さん」
B「さーせん」
C「wwwwwwwwww」

女生徒B「・・・あんたんち、たしかボウリングやってたよねぇ?」

灼「・・・っ」ビクッ

女生徒C「あ、鷺森レーンってやつっしょw」

女生徒B「そそ。こーんなド田舎でボウリング場経営してんだ・・・たんまりお金だってあるんじゃないの?」

女生徒A「・・・なるほどぉw あったまいい~、B♪」

女生徒C「wwwwwww」

女生徒B「どっからでもいいから、金パクッてこいよ」

灼「・・・お、お願いします・・・どうかそれだけは・・・っ」

女生徒A「あぁ? せっかくBがチャンスくれてやってんだよ? それをムゲにする気?」


女生徒B「もし行かなかったら・・・どうなっても知らないよ?」

女生徒B「あんたの大事な大事なおばーちゃん・・・」ニヤッ

灼「・・・っ!!」ゾクッ

灼「や、やめて・・・! お、おばあちゃんだけは・・・っ!」

女生徒B「なら、早く行ってこいよ!」ゲシッ

灼「・・・うぐっ!」

灼「・・・は、はい・・・」トボトボ

心が痛くなってきた

見てらんなくなってきた

シズの主人公補正で説得してくれ

小走先輩に部活で忙しくなければこんな奴ら…!
くっ…、小三の頃から豆すらできてないんだぞ!

鷺森レーン

灼「・・・た、ただいま・・・」

祖母「おかえり、灼」

灼「・・・お、おばあちゃん・・・」

祖母「・・・どうしたの? 灼」

灼「・・・っ」

灼(・・・いますぐすべてを投げ出したい・・・)

灼(おばあちゃんに、助けてほしいって泣いて叫びたい・・・っ)

灼(・・・おばあちゃんの胸の中で・・・安心したい・・・)

灼「・・・」

灼(・・・でも・・・そんなことしたら、おばあちゃんが・・・)

灼「・・・っぐ・・・」

祖母「灼・・・何があったの? 話しなさい」

灼「・・・っ」ゴシゴシ

灼「・・・な、なんでもないよ、おばあちゃん」ニコッ

badendで終わったら許さない

BADENDだったら俺がHAPPYENDにしてやる

あなたの心にシャープシュート☆

祖母「・・・」

灼「これから、友達と遊んでくるんだ。ちょっと着替えに戻っただけ」

灼「だから帰るのはちょっと遅くなっちゃう」

灼「あ、お夕飯は絶対食べるから・・・!」

灼「おばあちゃんの作るご飯・・・私大好きだし・・・へへ」

祖母「・・・」

灼「だから・・・その・・・」

灼「・・・」

灼「・・・ううん、なんでもない! それじゃあ自分の部屋行ってくる!」ダダッ

祖母「・・・」

祖母(・・・灼・・・)

オ、オレ、白糸台高校に電話してきます!

自室

灼「・・・っ」ヌギヌギ

灼(できるだけ、子供に見えないような格好で行かなくちゃ・・・)

灼(お金は・・・とてもおばあちゃんからは借りられない・・・あんな不安そうな顔をされたんじゃ・・・)

灼(・・・仕方ない、部の誰かに頼もう・・・土下座してでも)

灼(みんなはたぶん・・・まだ部室にいるはず・・・)

灼(そういえば私・・・今日休むこと、伝えてなかったな・・・)

灼「・・・」

灼「シズと放課後でって・・・約束したのに」

灼「・・・私・・・ダメな先輩だ・・・」ボロッ

灼「・・・っ」ゴシゴシ

灼(・・・なに泣いてるんだ私・・・!)

灼(今はそんな場合じゃない・・・一刻も早く急がなくちゃ・・・!)

ダダダッ

灼「おばあちゃん、行ってくるっ!」

祖母「・・・灼!」

灼「・・・っ! な、なに・・・?」

祖母「・・・」

祖母「・・・なにか悩みがあるなら、相談しなさいよ」

灼「・・・」

灼「・・・ありがと、おばあちゃん」

灼「でも、そんなのないから・・・だから、安心して」ニコッ

灼「じゃ、行ってくるね」ダダッ

祖母「・・・」

祖母「・・・灼・・・一人で頑張るだけが、本当の強さじゃないんだよ・・・」

学校・麻雀部部室前

灼「ハァ、ハァ・・・つ、着いた・・・」

ガチャ

......ワイワイガヤガヤ

穏乃「あれ、灼さんじゃないですか!」

憧「遅かったじゃーん」

玄「心配してたんだよ?」

宥「5人揃って・・・ほっかほか・・・///」

灼「・・・みんな・・・」

灼(・・・みんなは私なんかのために、ずっと待っててくれたんだ・・・)

灼(それなのに・・・今から私は、そのみんなを裏切るようなことをしようとしてる・・・)

灼「・・・」

ちょい休憩。構想ネリマス
30分で戻る

全力で保守したい

女生徒ABC(!?
)
咲「ポン」ドーン!

女生徒B「ひぃぃぃ!Aの頭が弾けとんだ!!」

咲「チー」スパパパ!
女生徒C「ぎゃぁぁああ!Bがバラバラに!」ビクビク!

咲「麻雀って楽しいよね♪」ニヤッ

女生徒C「た、助け…」

咲「一緒に楽しもうよ♪…カン」

女生徒C「・・・」ドサッ

灼(・・・でも、これもおばあちゃんを守るためだ・・・うん・・・)

灼「く、玄・・・ちょっといいかな」

玄「え、別にいいけど・・・どうしたの? 灼ちゃん」

灼「玄にちょっと相談があってさ」

穏乃「相談って・・・灼さん、なにか悩み事ですか?」

憧「ちょっとシズ、あんま詮索するのはよくないよ。灼にだって事情があるんだろうし」

穏乃「そ、そっか・・・ごめんなさい、灼さん・・・」

灼「ううん、こっちこそごめん・・・」

灼「じゃあ、玄・・・ちょっと一緒に来てくれる?」

玄「うん」

「あはははははは!!!あったか~い・・・///」

玄「・・・お金?」

灼「うん、おばあちゃんが体調悪くてね・・・薬が必要なんだけど、今月は稼ぎが悪くて・・・」

玄「そっか・・・うん、いいよ!」

灼「・・・ほ、ほんと?」

玄「うん、だって友達の頼みだもん! それに、灼ちゃんのおばあちゃんにも早く元気になってほしいし」

灼「・・・玄・・・ごめん」

灼(・・・ほんとに、ごめん)

玄「謝らなくていいんだよ。はい、受け取って?」スッ

灼「・・・玄・・・」

灼「・・・必ず・・・必ず返すから・・・!」

玄「うん」

灼「・・・あと、部活は今日休むね」

玄「わかったよ。他のみんなには私から伝えておくから」

灼「なにからなにまで、ほんとにありがとう・・・それじゃ」

玄「うん、おばあちゃんにお大事にって伝えて!」

灼「・・・」

灼「・・・うん」

ダダッ

灼「・・・早くしないと・・・っ」

女生徒A「お、きたきた」

女生徒C「遅すぎwwww」

女生徒B「どんだけ待たせんだよチビ」

灼「ご、ごめんなさい・・・」

女生徒B「いいから、すぐ買ってこい」

灼「は、はい・・・」

灼「・・・」トボトボ

ウィーン

店員「いらっしゃいませー」

灼「・・・っ」

灼「あ、あああの・・・っ」

店員「はい・・・?」

灼「そ、その青い箱の・・・」

店員「・・・? これですか・・・?」

灼「は、はいそれ・・・それを・・・み、みっつ・・・」

店員「・・・」

灼「・・・っ」

バックン......バックン......!!

灼(・・・ど、どうしよう・・・明らかに不審がられてる・・・)

店員「・・・君、中学生かなにか?」

灼「・・・っ!」

店員「つい最近も高校生がタバコ買いにきてさー・・・追い払うのに苦労したよ」

店員「君、名前は? どこの学校?」

灼「え・・・えっと・・・っ」

書けますかー?

灼(ま、まずい・・・どうしよ、どうしよ・・・)

店員「早くしてよー、こっちだって暇じゃないんだから」

灼「ご、ごめんなさい・・・っ」

店員「ほら、学校」

灼「あ、阿知賀女子学院・・・です・・・」

店員「阿知賀って、あの有名なお嬢様学校じゃない?」

店員「なーんでこんなくだらないことしちゃうのかねぇ・・・」カキカキ

灼「・・・っ」

店員「名前は?」

灼「さ、鷺森・・・灼です・・・」

店員「灼ちゃん・・・ね」カキカキ

店員「んじゃ、警察に通報させてもらうから」

灼「えっ・・・そんな、待ってください・・・!」

店員「待つも何も、君がこんなことするのがいけないんでしょ? 自業自得だよ自業自得」ピッポッパ

店員「あ、もしもしー!」

灼「・・・っ」

灼(もうダメだ・・・警察沙汰になったなら、学校や家に連絡が行くのは避けられない・・・)

灼(ごめん・・・おばあちゃん・・・玄・・・)

灼(・・・みんな・・・)

灼「・・・っく・・・えっく・・・」

翌日

先生「・・・どうしても、話してくれないんだな?」

灼「・・・」

先生「・・・残念だ・・・お前には失望したよ、鷺森」

先生「これから、お前の所属する麻雀部の顧問、赤土先生がくる」

灼「・・・っ!」ビクッ

先生「もしお前が反省しているのなら・・・今からでも遅くはない、先生に事情を話してやれ」

先生「私は警察の方と少し話がある。それじゃあな」

バタンッ

灼「・・・」

灼(・・・晴ちゃんが・・・くる・・・)

灼(・・・私・・・どんな顔で晴ちゃんと話せばいいんだろう・・・)

ガチャリ

晴絵「・・・灼」

灼「・・・は、晴ちゃん・・・」

なんでや!苛められるのはワハハの専売特許やろ!

最近立った蒲原SSで面白いのあったら教えてくださいお願いします

>>185
ZIPPEI

晴絵「・・・あんた、先生方にはずっとだんまり決め込んでたみたいね」

灼「・・・」

晴絵「・・・私からも、そうやって逃げる気?」

灼「・・・」

晴絵「・・・灼!」

灼「・・・っ」ビクッ

晴絵「・・・私はあんたが喫煙してたなんて話、信じられない」

灼「・・・」

晴絵「でもねぇ・・・黙ったまんまじゃ、みんなそう思っちゃうんだよ。私だって立場上、そう思わざるを得ない」

灼「・・・」

晴絵「・・・灼、なにがあったのか話せ。誰かに言われてやったのか?」

灼「晴ちゃん・・・ごめんね」

晴絵「・・・灼」

灼「・・・私、言えない・・・」

晴絵「・・・」

晴絵「・・・そうか」

ガタンッ

晴絵「・・・鷺森灼。お前は以後、阿知賀女子麻雀部から除名する」

晴絵「・・・二度と麻雀部には足を出させない・・・わかったな?」

灼「・・・」

晴絵「・・・もう私から言うことは何もない。それじゃあな」

灼「・・・」

晴絵「・・・」

晴絵「・・・灼」

灼「・・・」

晴絵「・・・待ってるだけじゃ、誰も助けてなんてくれないぞ」

灼「・・・」

晴絵「・・・」

バタンッ

灼「・・・」

灼「・・・っく・・・えっぐ・・・」ボロボロ

麻雀部部室

穏乃「灼さんが・・・!?」

憧「じゃあ・・・昨日の用事って・・・」

玄「・・・うん・・・タバコを買うため、だったんだと思う」

宥「・・・」

穏乃「・・・そ、そんなの信じられないよ! 灼さんがそんなこと・・・!」

憧「でも、状況だけ見たらそう思うしか・・・」

穏乃「な、なに言ってんだよ憧! お前、灼さんは同じ麻雀部の・・・!」

憧「そんなのわかってる!! わかってるよ・・・」

穏乃「・・・っ」

玄「穏乃ちゃん・・・私もね、灼ちゃんがタバコを買ったなんて、信じられない・・・信じたくない・・・」

玄「・・・でもね、少しでも考えちゃうんだ・・・やっぱり灼ちゃんは私を騙してたんじゃないかって」

玄「それでね・・・そんな考えがよぎっちゃう自分がイヤなんだ・・・」

玄「・・・ううぅ・・・っ」

宥「・・・玄ちゃん・・・玄ちゃんは悪くないんだよ」ギュ

穏乃「・・・玄さん・・・」

憧「・・・玄・・・」

ガチャ

晴絵「・・・」

憧「は、晴絵・・・どうだったの?」

晴絵「・・・」フルフルッ

憧「そんな・・・」

穏乃「・・・赤土先生!」

晴絵「・・・なんだ」

穏乃「先生だって、灼さんがあんなことするわけないって思ってるでしょ!?」

穏乃「ここにいるみんなだってそう思ってる! なのになんで何もしてやらないんですか!?」

憧「し、シズ・・・」

穏乃「私・・・今から灼さんに直に問い詰めてきます!」

晴絵「・・・待て、穏乃」

穏乃「・・・な、なんでですか!? もしかして先生は灼さんのことなんてどうでもいいと思ってるんですか!?」

晴絵「いいから落ち着け!」バシンッ

穏乃「・・・っ!」

晴絵「・・・お前の言うとおり、私は灼のことを信じているし、お前たちもあいつのことを信じている・・・」

晴絵「・・・だが、灼自身が心を開かない限り、私たちにできることはない・・・」

穏乃「・・・そ、そんな・・・」

晴絵「違うだろ、穏乃・・・? だからこそ・・・信じて待ってやるんだよ」

穏乃「あっ・・・」

晴絵「・・・あいつが、いつでも私たちに助けを求めてきてもいいように・・・な」

憧「そっか・・・そうだよね」

宥「私たちが信じてあげれば、きっとその思いは灼ちゃんに伝わる・・・」

玄「それを私たちは・・・信じる・・・っ!」

穏乃「・・・うん・・・!」

穏乃(灼さん・・・私たちの方はもう、準備できてますよ)

―――あとは、灼さんの気持ちだけです・・・!

BADENDとHAPPYENDどっちがいいのだろうか

ウルトラハッピーでいきます
もう少しで終わらせます

灼「・・・」トボトボ

灼(・・・私・・・最低だ・・・)

灼(玄や、みんなの気持ちを裏切った・・・)

灼(晴ちゃんに見捨てられるのも、当たり前だよね・・・)

灼(・・・おばあちゃんに、どう顔向けすればいいんだろ・・・)

灼(・・・私、もう生きてる価値ないよね・・・)

灼「・・・」

灼「どうせこれから、惨めで苦しい思いをすることになるなら・・・いっそ・・・」

「―――死んでみる・・・って?」

灼「・・・っ!」ビクッ

女生徒B「・・・手伝ってやろうか? 死ぬの」

灼「・・・っ」キッ

灼(こいつらさえ・・・こいつらさえいなければ・・・)

女生徒A「へえ、まだ睨むくらいの余裕はあるんだぁ」

女生徒C「むかつくwww」

女生徒B「なに? ついに反抗期到来?」

「「「wwwwwwwwwwww」」」

灼「・・・」

女生徒B「・・・てめえ、いきがんなよッ」ガシッ

灼「・・・っ!」

女生徒B「ほら、C! バケツもってきな!」

女生徒C「あらほれさっさwww」

灼「・・・っ!」

女生徒B「お前死にたかったんだろ? ならウチが死なせてやるよッ!」

女生徒C「ほいwwwwww」

灼「・・・や、やめ・・・っ!」

バシャンッ

女生徒B「ハハッ・・・ほら、死ねよ! 死ねよ!」

灼「ぶはぁっ・・・!」

女生徒A「ちょ、Bってば・・・マジでやっちゃうの・・・?」

女生徒B「なに? 文句あんの? じゃああんた抜ければ!?」

女生徒A「い、いや別にそこまでは・・・」

女生徒C「顔wwwwウケるwwww」

バシャバシャ......!!

灼「ごぼっ・・・が・・・ぷはっ・・・!」

灼(・・・ダメだ・・・私、このまま死んじゃうのかな・・・)



灼(・・・死んじゃったほうが・・・いいのかな・・・)

『・・・私からも、そうやって逃げる気?』


―――そっか・・・私、逃げてたんだ

おばあちゃんを助けるため、なんて理由つけて・・・本当は、誰にも知られたくなかっただけ

いじめられてるなんて言うの・・・恥ずかしかったから

挙句は玄の気持ちまで利用して・・・


『・・・待ってるだけじゃ、誰も助けてなんてくれないぞ』


―――一人で抱え込んでさえいれば、誰にも迷惑をかけないんだと思ってた

でも、それは違ったんだ・・・

『うん、だって友達の頼みだもん!』


―――友達、家族、先生・・・

私には、こんなにも私のことを大切に想ってくれている人たちがいた

私は、いじめっ子に逆らうことなんてできない・・・弱虫だ

でも、誰にも相談しないで一人で抱え込む方が・・・よっぽど弱虫だ

結局私は・・・自分のプライドを守りたかっただけなんだ

死に物狂いであがこうとしてなかっただけなんだ―――


でも―――今度こそ言うよ・・・!

シズ、憧、玄、宥さん・・・そして晴ちゃん

私を―――

『わたしを たすけて』

......ポチッ

女生徒B「あ? てめえなに携帯なんかいじってやがんだおらぁ!」ゲシッ

灼「・・・っ!」

ガシャン......!

女生徒B「もうすぐ楽になれるんだから、おとなしく死んどけよクソチビがッ!」

灼「・・・ごがっ・・・がっ・・・!!」

灼(みんな・・・早く・・・っ)

「うっぉおおおおおおおおおおおお・・・とりゃあああああっ!!!」

ズベシッ

女生徒B「ぐえっ!!」

ズザザーッ......!!

女生徒A「な、なに!?」

女生徒C「wwwwwwww」

穏乃「阿知賀の野生児・高鴨穏乃・・・ただいま参上!!」ハァッ

女生徒B「て、てめえなにしやがんだこの糞ガキャ!!」

憧「・・・おっと、そこまでよ」

女生徒B「なっ・・・!」

憧「せいっ・・・!!」

ドスンッ

女生徒B「・・・あ、が」ガクリ

憧「柔道二段をなめてもらっちゃ困るわよ・・・!」フンッ

女生徒A「な、なんなのこいつら・・・!」ジリジリ...

宥「ふふふ・・・逃がさないから♪」

女生徒A「なっ・・・マフラー!?」

女生徒C「wwwwwwww」グェッ

玄「やめるのです、お嬢さんたち!!」

穏乃「・・・玄さん、遅いですって」

灼「・・・み、みんな・・・」

「・・・待たせたな」

灼「・・・ぁ」

晴絵「・・・よく言えたぞ、灼」ニコッ

灼「は、はるちゃ・・・っ」

晴絵「・・・もう安心していいんだぞ」ギュ

灼「うぅ・・・うわぁあああああああああああああん!!!」ボロボロ

憧「まったく、おいしいとこもってくなぁ・・・」

宥「まぁたまにはいいじゃない♪」

玄「たまにはって・・・お姉ちゃん・・・」

穏乃「なにはともあれ、一件落着じゃないかー!」

憧「だねっ」

この後、Bたちは自分たちの罪を認め、退校処分を受けることとなった

一方で私は、タバコの件に関しては罪を免れ、麻雀部からの除籍も取り消された

こうして、阿知賀のイジメ事件は幕を閉じたのであった―――



ただ、今回の事件が与えたものは苦しみや悲しみだけではなかった

この日以来、シズたち麻雀部のみんなとの絆はより一層深まり・・・今では・・・



灼「―――学校に行くのが、楽しいです!」



カン

支援・保守ともどもありがとうございました!
阿知賀はみんな仲良し! お疲れさまでした!

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