洋榎「家に全自動卓ほしいな」(185)
末原「はぁ、全自動卓ですか」
洋榎「なんでおかんプロやのに家に全自動卓の1つや2つないんや」
洋榎「絹とする時もわざわざネト麻で部屋作ってやで?まどろっこしいわ」
絹恵「お姉ちゃんたまに間違って別部屋で私の名前呼ぶのは堪忍して欲しいわ」
末原(ネト麻で本名はメゲるわ…)
末原「まぁ我慢するしかないんちゃいます?」
洋榎「ここにぎょーさんあるんやし一個ぐらいパクってもわからんのちゃう?」
真瀬「普通に犯罪なのよー」
末原「麻雀部主将の言う言葉やないですよ…」
上重「せやったら普通に買うたらどうです?」
洋榎「いやいや、あんなん3,40万するやろ」
末原「普通は学生じゃ買えませんね」
上重「えーっと、ば、バイトする!…とかどうです?」
真瀬「やるなら部活後になるのよー」
絹恵「時間あるやろか」
洋榎「まぁでもバイトか、そう言えばやったことないな」
絹恵「んー、マクドとか?」
洋榎「あんなん時給700とかそこらやろ?もっとこう、一気にバーンと稼げるやつがええわ」
末原「誰しもがそう思ってると思いますよ」
真瀬「破滅しそうなこと言ってるのよー」
絹恵「高校生のバイトなん時給7,800そこらやないの?」
洋榎「そんなん仮に30万貯めよう思ったら375時間やで?毎日2時間働いて丸半年やないか」
末原「…あれ、そう言われると結構いけそうですね」
洋榎「アホか、半年後やったらもう高校卒業してまうやろ。もっとすぐに稼ぎたいんや」
真瀬「ギャンブラー体質なのよー」
上重「せやったら安価で紹介してもらったらどうです?」
洋榎「まぁエロ書けへんけどそれでええんやったらええんちゃう?」
末原「なんで自分のバイトのことやのに軽く他人ごとなんですか…」
洋榎「よし決めた!うちは>>12のバイトやるで!」
(人いない中での安価は)アカン
安価なら下
久さんお付きのメイド
上重「久さんお付きのメイド」
洋榎「おい漫!何言うとるんや!」
上重「いや、安価の内容を読んだだけでして」
絹恵「久って確かお姉ちゃんと対戦した」
末原「清澄のとこの部長ですね」
洋榎「さて、早速長野に着いたで!」
上重「…」
真瀬「…」
絹恵「…」
末原「…」
洋榎「なんや、テンション低いな。長野やで?長野といえば蜂の子!(パンフ見ながら)」
絹恵「なんで私らも…」
末原「名物蜂の子て…」
洋榎「いやいやいや、なんなん?うち一人で清澄んとこ行ってメイドなるから金よこせって言いに行くんか?あかんやんそんなん」
末原「人としてアカンレベルですわ」
絹恵「私これが初対面やのに…」
洋榎「とりあえず言い出しっぺの漫が行くべきやな」
上重「いやいやいやいや、安価読んだだけですやん!」
末原「ちょっと待っとき、今いい感じでおでこに挨拶の文書いたる」
上重「ただの罰ゲームですやないですか!」
上重「おじゃましまーす」コンコン
和「あれ、お客様でしょうか」
久「変ね、学生議会の連中かしら。でもそれなら電話してくると思うけども」ガチャリ
上重「あ、あの、初めまして!南大阪代表の姫松の先発努めさせてもらいました、上重言います!」ペコリ
久「え、あら、姫松?」
久(なんでおでこに『こんにちわ』って書いてるのかしら…)
上重「あ、あの!いきなりで不躾やと思いますが、うちの主将、愛宕先輩をメイドにどうですか?」
久「…」
和「…」
京太郎「…」
わかめ「…」
咲「…」
優希「タコスウマー」遠い目
久「えーっと…」
上重「掃除!洗濯!料理!その他何気ない会話からマッサージまで!どうです!欲しくありませんか!」
咲「えーっと、メイドさんの押し売り…なのかな?」
久「珍しいわね」
わかめ「多分全国でも初めての事例じゃ」
久「で、問題の本人はここにいないの?」
上重「あ!し、主将ー!」
久「おどろいた、ホントにあなたこんなことするためにわざわざ長野まで?」
洋榎「改まってそう言われると来るもんあるなぁ…」
洋榎「で、メイドや!まぁ簡単に言ったら女中さんやな。どや?」
久「…ふーん、つまり私の言うことはなんでも叶えてくれるわけよね?」ニヤリ
洋榎「げ、限度はあるけども、そ、そういうことやな」
洋榎(なんやろ、えらいイキイキした目しとるわ)
久「いいわ、面白そう。買った!」
洋榎「売った!」
わかめ「恐ろしいまでに清々しく人身売買紛いなことが目の前で成立しちょる」
優希「エニグマティックだじぇ…」
洋榎(あれ?これ結局部活出れへんのやないか?そもそも長野に引っ越さんなあかんのやないか?)
久「ところで後ろの面々はついてくるのかしら」
絹恵「私は付き添いですんで」
上重「私もです」
真瀬「私もです」
末原「わた」
洋榎「恭子はついてくるで」
末原「」
咲「あれ、そちらの方って」
末原「」ブクブク
末原「ちょい待ち!漫ちゃんもついてくる」
上重「と、とばっちりやないですか!」
洋榎「そもそも絹は何真っ先にお姉ちゃん売ってんねん!」
絹恵「いや、私言うほど全自動卓欲しないし」
洋榎「まあつまり全員一緒ってわけや。勿論給料も5人分やで?」
久「あら、しっかりしてるのね」
真瀬「私も勝手に入ってるのよー」
久「そうね、じゃあ早速だけど須賀君の手伝いをしてもらえるかしら。ちょうど買い出しよね?」
京太郎「え、えぇ」
洋榎「なんやなんや、買い出しか。よっしゃ、いっちょやったろか!」
京太郎「えーっと、長野は大阪と違って田舎ですので大型ショッピングモールが隣のとなり町にしかありません」
久「もちろん車なんて持ってないわよ」
京太郎「さて、行きましょうか」
洋榎「」
洋榎「お、終わった…。すごいな、やれば終わるもんなんやな」ヘナヘナ
絹恵「サッカー部ん時の練習の10倍はキツかった」ヘナヘナ
末原「私ショッピングモールの要望カードに『清澄の近くに店構えろ』て書いときましたよ」ヘナヘナ
上重「それええですね、私も書いとけばよかった」ヘナヘナ
真瀬「のよー」ヘナヘナ
久「さて、せっかく労せず姫松のレギュラー陣が手に入ったんだし、使わない手はないわ」
わかめ「売人ブローカーみたいなセリフじゃの」
久「さ、特打よ!もちろん姫松はモロひっかけなしの二飜縛りね」
咲「麻雀を楽しめそうだよ!」
末原「(アカン)」
洋榎(引っ掛け後のせさっくさくー)
洋榎(ちゃうちゃう、したらあかんのやった…じゃあこれか)コトッ
久「ロン!」
絹恵(この人永水のを無警戒やからてんであかんのかと思ったら全然や。これ相手に二飜縛りて)コトッ
和「ロンです」
上重(3巡目…)
優希「リーチ!」
上重(また3巡目親リー!しかもこっちは二飜縛り)コトッ
優希「ローン!親ッパネ!」
由子(頑張るしかないのよー)
わかめ「キング・クリムゾン!」
由子(無理だったのよー)
末原「」ガクガク
咲「カン!もいっこカン!もいっこカン!もいっこカン!」
咲「ツモ、嶺上開花、四槓子」パラァ
末原「」ガクガク
咲「麻雀ってホント楽しいね!」グッ
久「久しぶりに充実した麻雀だったわ!」
わかめ「一方通行なあのザマをゲームとよんでええのかは疑問じゃがの」
久「さて、そろそろ時間ね。解散にしましょうか」
洋榎「あれ、そういえばうちらどこで寝るんやろ」
久「そうね、ここでよければ貸してあげるわ」ニコッ
わかめ「鬼じゃ…」
洋榎「あ、あいつらほんまに帰って行きよった…」
絹恵「でもちゃんと今日の分のお給料くれはりましたね」
真瀬「これでピンはねたら人間じゃないのよー」
絹恵「まぁ、既に人間やないもんに壊された人もおりますしね」チラッ
上重「末原先輩!大丈夫です!私です!」ギュッ
末原「」ガクガクガクガク
絹恵「そういやお姉ちゃん、結局いくらもろたん?」
洋榎「ん、えーっと、5万円入っとるわ」ピラッ
上重「え!すごいやないですか!一人1万なんですかね」
末原「あ、あかんて、漫ちゃん。ちゃんと手握っといてくれな…」ガクガク
上重「だ!大丈夫です!ほら、ちゃんと握ってますよ!」ギュッ
末原「うん…うん…」ガクガク
洋榎「流石に半荘1回で点数調整させられながら役満6回上がられたら立ち直られへんな」
絹恵「なんにせよ目標の30万まであと25万や」
真瀬「一気に目標額の6分の1なのよー」
洋榎「せやけどこのままやったら恭子がもたんな」
上重「私も明日また買い出しとか無理ですよ」
洋榎「これは奮発してくれた清澄には悪いかもしれんけども、このままトンズラこいたほうがええな」
末原「さ!さ、さ、さ、賛成!賛成!」ガクガク
真瀬「泡吹きながら白目で叫んでるのよー」
洋榎「よっしゃ、大阪に戻ってきたで!」
絹恵「大阪長野を日帰りとか無茶苦茶や」
真瀬「夜行バスで帰ってきたからもう次の日の朝なのよー」
洋榎「よし、当てもないし今回も安価やな」
上重「じゃあ>>50のバイトってことですね」
上重「松実館で仲居見習い」
洋榎「なんや奈良か、今度は近いな」
絹恵「仲居って、お姉ちゃんから想像でけへん」
上重「でも旅館やったらお給料弾んでもらえそうやないですか?」
洋榎「よっしゃ、善は急げや!このまま奈良行くで!」
真瀬「恭子ちゃんまだ白目なのよー」
末原「こ、ここはどこ?私は誰?」フラフラ
洋榎「名前は恭子、ここは奈良や」
絹恵「バス2連続は車酔いがアカン」
上重「結局昨日は深夜バスでしか寝てませんしね」
真瀬「ノリで学校休んじゃってるのよー」
末原「え?奈良?あれ?長野にいたはず…ブルッ」ガクガク
真瀬「トラウマ思い出してセルフ鬱なのよー」
洋榎「さて、阿知賀は吉野の方やったな」
絹恵「うわ、公道やのにあぜ道みたいや」
上重「あ、あそこにおるんイノシシやないやろか」
末原「一面田んぼしかあらへん」
真瀬「人どころか車一台もすれ違わないのよー」
洋榎(吉野って一体…)
洋榎「無事松実館到着やな」
絹恵「木造やなんて風情あってええですね」
上重「風情ありすぎてちょっと床とか抜けそうですけど」
末原「漫ちゃん、お世話になるんやからそういうこと言うたらあかんよ」
玄「おろ、あなた達は確か南大阪の…」
洋榎「ん?もしかしてここの旅館の子か?」
玄「阿知賀女子学院2年、松実玄!以後お見知りおきを!」
末原「さぁ漫ちゃん出番や」
上重「ま、またですか!?」
洋榎「こーゆーんは経験豊富な方がええんや、漫」
上重「次回以降も確定やないですか!」
玄「えーっと、5名様ですか?お部屋空いてたっけな…」
上重「い、いえ!あの、私達客やないんです!その、どうですか?仲居を5人ほど必要やないですか?」
洋榎(ど真ん中どストレートやな)ボソッ
玄「それは私だけじゃ決められないというか」
上重「で、でも!人手が足りんくて困ることはあれどあって困ることはないと思いますし!」
絹恵(普通に人件費困るんちゃうんかな)ボソッ
上重「年頃の女5人もいたらお客さんも気持ちよおなってくれはると思いますし!」
末原(漫ちゃん…)
洋榎(これは流石にアカンか)
絹恵(清澄のが異例やった気しかせーへんしな)
末原(あとでおでこに文字やな)
玄「ふぅ~む なるほどなるほどなるほどー」
玄「部屋空いてそうですし、住み込みでも大丈夫だと思いますよ」
上重「あ、ありがとうございます!」パァ
洋榎「この旅館、色々と大丈夫なんやろか…」ボソッ
洋榎「これは大健闘や!逆転サヨナラホームランやで!」
絹恵「懸念しとった寝所まで確保は嬉しい!」
末原「これでやっとお風呂入れますね!」
上重「こんな贅沢したらバチ当たりそうや!」
真瀬「…色々と間違ってる気がするのよー」ボソッ
末原「にしても、初日は休んでて大丈夫や言うて普通に部屋で休んでますけど、ええんでしょうか?」
洋榎「恭子、こういう時は相手の好意を素直に受け取ったらな逆に失礼や」
末原「…それもそうですね、主将」
洋榎「お、テレビあるやん!ん、なんや阪神戦やっとるやないか!」
洋榎「おい!なんでこの実況カープよりやねん!奈良やったら関西やねんからタイガース応援せんかい!」
末原「…主将」
上重(カープ好きやなんて言えへんし、なんや気まずいな)
洋榎「くそっ!能見倒されたやないか!なんやこの試合胸糞悪いわ!」ブツッ
上重「あっ!」
洋榎「ん?どうしたんや漫」
上重「い、いえ、その、は、阪神はこれからやってくれると思います!」
上重(せっかくカープ好調やったのに…!)
絹恵「唯でさえ悪いのにテレビまで見たら気ーもたんで」ピッ
絹恵「あっ!ガンバ大阪の試合中継やっとる!」
真瀬「どっちもどっちなのよー」
宥「し、失礼します…」ガラッ
絹恵「あ!ここの方ですか?すんません偉いお世話にマフラー!?」
宥「え…ええ………?」
洋榎「こら絹なにいきなり失礼なこと言うてマフラー!?」
宥「あ…あの……」
末原「主将も絹ちゃんも何失礼なマフラー!?」
宥「ご、ごめんなさいぃ……」
真瀬「天丼なのよー」
末原「は、はぁ、寒くてマフラー、ですか」
宥「ええ。それよりも玄ちゃんのためにわざわざ大阪まで来ていただいたようで」ブルブル
洋榎「へ?」
宥「あ、ありがとうございます」ブルブル
絹恵「こ、これは」
上重「あの玄って人、状況をちゃんと把握してはったんやろか」
末原「これもし詐欺っててもうてたら実行犯は漫ちゃんやな」
上重「濡れ衣ですやん!」
宥「あ、あの…それで、とりあえずお風呂でもどうでしょうか」ブルブル
末原「え、ええんですか?」
洋榎「いや、ありがとうございます!い、いいマフラーですね!高級そうや!」
絹恵「お姉ちゃん露骨すぎるわ」
上重「よかった!長野の時から付いてたおでこの文字ようやく消せる!本当に良かった!」グッ
洋榎「はー、露天風呂や!」
末原「これ、木、ええ匂いしますね」
真瀬「これヒノキなのよー」
絹恵「サ、サウナや!初めて見た!」
洋榎「流石旅館の大浴場や!しかも特別に早めに入らせてもうたから貸切状態やな!」
末原「貸切やて、漫ちゃん。タオルで隠さんでもええみたいやで」
上重「末原先輩が言うたら洒落になりませんよ…」
上重「おでこの文字消えたー!」パァ
末原「時間帯的にもそろそろ『こんばんわ』やしな」
上重「何書く気満々でおるんですか!」
絹恵「お姉ちゃん、サウナ入ろ」
洋榎「なんや蒸し焼き機みたいやな」
真瀬「…まったり一人で露天風呂なのよー」
洋榎「あかん、これ熱いで」
絹恵「サウナが熱なかったら苦情出るで」
洋榎「せやけど段階的にレベル分けしてほしいわ」
洋榎「最低限 熱いサウナ、熱くないサウナ、熱そうで熱くない少し熱いサウナくらいは用意してもろわんと」
絹恵「最後のはなんや煮え切らんな」
洋榎「そらサウナが煮えてもうたらえらいことや」ドヤァ
絹恵「60点やな」
末原「よっしゃ漫ちゃん、背中貸し、私が洗ったろ」
上重「え、いやいや大丈夫ですから!背中くらい洗えますさかい!」
末原「そういう話やない。先輩と後輩が裸で背中を洗うんが美学ってもんや」
上重「そ、そこまで言いはるんでしたら、お願いします」
末原「…………よっしゃ、任せとき」ゴクリッ
上重「末原先輩!?今の不自然な間は何なんですか!?」
末原「心配はいらんで漫ちゃん、あっという間に終わるから」
上重「」
真瀬「そろそろ金星が見えてきたのよー」
真瀬「宵の明星なのよー」
真瀬「月もうっすら見えてきたのよー」
真瀬「はー、極楽極楽なのよー」チャプン
真瀬「…まったりできていいのよー」
洋榎「はー、ええ風呂やった!」ホクホク
絹恵「サウナも気持ちよかったわ」ホクホク
末原「漫ちゃん大丈夫?ちょっと顔赤いで?」ホクホク
上重(ど、どの口が言うとるんや…)ブツブツ
真瀬「空が綺麗だったのよー」ホクホク
洋榎「はー、部屋に布団敷いたあるで!」
玄「おろ、お風呂上がられたのですね!」
絹恵「ええお湯でした。何から何までお世話になりっぱなしでほんまに」
玄「いいお湯でしたらなによりです。それよりも、今日のお給金ですけども」
末原「へ?お給金も何もまだ」
洋榎「恭子!」
末原「むぐっ」
玄「5人分ありますので、お渡ししておきますね」ヒョイッ
洋榎「おーきに!ありがとうございます!」スチャッ
玄「では!」ガラッ
末原「主将…」
絹恵「お姉ちゃん…」
上重「流石ににこれは…」
真瀬「犯罪…なのよー…」
洋榎「ちゃ、ちゃう!何物騒なこと言うとるんや!」
洋榎「見たやろ?お給金言いよった!お給金や!」
洋榎「確かにうちもこのお給金に対する労働のありかは知らんで?」
洋榎「せやけどお給金言うたらもろとくしかあらへん!」
洋榎「だまし取ってるわけやないんや!これはお給金やねんからな!」
洋榎「はっ!アホちゃうか!お給金やて!アホづらしとるおもたら中身までスッカラカンやで!」ペッ
洋榎「これも好意やな!あかんあかん、好意を無下にするんは人として最低のことや!」
洋榎「あー、一仕事したあとの給金確認は格別やー!」
洋榎「絹、絹で最後や、はよ起き!」
絹恵「んー、あれ、お姉ちゃん?もう朝?」
洋榎「ええか、今から大阪戻るで」
絹恵「え、何言うてんの、まだ何も働いてへんうえにもうお給金もろたやないの」
洋榎「アホ、あれは今日の分言うとったやないか」
末原「主将がどんどんクズくなっていっとる…メゲるわ」
洋榎「よっしゃー大阪返ってきたでー!」
末原「何しに奈良行ったんやろ…」
洋榎「5人分言うてまた5万も包んどるでー!」
絹恵「お姉ちゃん人変わってるで」
洋榎「これであと20万や!ひょー!」
上重「ちょ、怖いんですけど」
真瀬「お金は人をダメにするのよー」
洋榎「安価のお陰でもう10万や!もちろん次のバイトも安価やな!」
末原「今回のはバイト言いませんわ」
絹恵「エロ方面は堪忍したってなー」
上重「じゃあ>>108のバイトってことですね」
流石にグダッテキタデー
5万であと4回とかシンデマウデー
安価なら下で
すこやんのお手伝い
上重「すこやんのお手伝い」
洋榎「すこやん?」
末原「恐らく小鍛治健夜プロのことやないかと」
洋榎「え、あの人そんなファンシーなあだ名ついてるん?」
絹恵「ほら、あのハイテンションなアナウンサーがよく無断でネット配信してる時とかに呼んで、それで定着したんや」
上重「お手伝いってのは何なんですか?」
洋榎「なんやふわっとした内容やな…」
上重「ってあれ、その小鍛治プロやないです?」
洋榎「ほんまや!都合ええな!まるで>>1がすこやんの実家の場所知らんから無理やり登場させたかのような都合の良さや!」
健夜「あれ、愛宕さん?姫松の」
洋榎「おおきに!ちょっとこの子から話がありますんで!」
末原「経験の差が阿知賀で出たからなぁ」
上重(だんだん慣れてきてる私も嫌や…)
上重(そもそも小鍛治プロなんてまるっきりの初対面やないか!本来サインの1つや2つ頼みたいところやのに…)
上重「あの!小鍛治プロ!その、私達に何かお手伝いできることはありませんか!」
健夜「えーっと、お手伝い?」
健夜(なんだろう、この子初対面じゃなかったっけ?)
上重「ええ!それはもう!手伝いに手伝います!軽いバイトみたいなもんでして!」
上重「上玉が5人もおります!それはもう満足できると思います!どうでっしゃろ?」ゲヘヘ
末原(あんなおっさん桜ノ宮の近くによくおるなぁ…)
健夜「えーっと、私昨日仕事で今日オフだから後は帰るだけなんだけども」
上重「そんな!あきまへんで!大阪、楽しまんと帰るなん、バチ当たりまっせ」ニヤァ
健夜「確かにせっかく大阪に来たのにどこにも遊んでないんだよなー」ボソッ
上重「せやさかい、お手伝いでんがな!早う決めなはれや、時は金なりでっせ」
健夜「えーっと、つまり、大阪案内?」
上重「流石プロになるお人は違う!言おうおもたことをピシャっと言うてくれはる!」
健夜「えーっと、姫松の人よね。確かに、地元の人に案内してくれるのならいいのかも」
上重「決まりですわ!一名さん入られましたァ!!」
洋榎「近年稀に見るレベルでコテッコテやな」
末原(どうでもええけど上玉5人てさらっと漫ちゃん自身をカウントしとるな。異論あらへんけども)
末原「なんにせよ漫ちゃんまたしてもお手柄やな」
上重「営業の喜びに目覚めそうですわ…」
洋榎「まー大阪案内言うことで、よろしゅうお願いします」
健夜「こちらこそ、よろしくね」
絹恵「やっぱり大阪言うたら通天閣ちゃうんかな」
真瀬「知名度だけならミナミも負けてないのよー」
どうでもいいけど通天閣もミナミって言うのかな
ミナミと言えばひっかけ橋中心に難波のイメージ
健夜「あ、たこ焼き食べたいなー」
絹恵「じゃあせっかくやしひっかけ橋行きます?」
健夜「ひっかけ橋?」
末原「あの、グリコやらかに道楽やらある」
健夜「!!!!」コクコク
洋榎「こういう反応見るとほっこりするな」
健夜「わー、グリコ!ね、グリコ!」キラキラ
健夜「かに道楽!かに動いてるよ!ね!」キラキラ
絹恵「びっくりするほどはしゃいではりますね」
健夜「たこ焼き!わー、頼もう!何食べよっかな。何食べよっかな」キラキラ
健夜「うわっ、タコおっきい!すごいね、関東の方の2倍くらいありそう」キラキラ
末原(テレビでよく見るプロが目の前でたこ焼きに大はしゃぎしとる)
健夜「うん!美味しい!すごい、ほんと外はカリカリで中はトロトロ」ホフホフ
洋榎「まー誰しも一度はその感想を抱くからな」フフ
真瀬「なんにせよ喜んでもらったようで嬉しいのよー」
末原「前が前やっただけに今回はちゃんとバイトしてる感じがしますね」
健夜「そうだ、ちゃんとしたところでお昼ごはん食べない?案内してくれたお礼に私が奢っちゃおう」フフン
絹恵「ええんですか?正直目の前でたこ焼き食べとる姿見てると結構限界で」グー
健夜「あ、ここいいんじゃないかな」
絹恵「ここ…」
上重「居酒屋…ですか?」
真瀬「ろばた焼き、なのよー」
洋榎「まー飲みには代わりあらへんけどな」
健夜「えへへ、オフだし帰り新幹線だから」
末原(さっそく言い訳展開してはる…)
健夜「で!こーこちゃんも言うの!結婚って!」
健夜「何なのさ、あなたは私のおかーさんなのーって!」
健夜「おかーさんもおかーさんじゃない?」
健夜「私まだアラサーだもん。アラウンドだよアラウンド!」
健夜「しかも2に近い方のアラウンドだもん、普通だよこんなの」
健夜「はーあ、なんで男性プロとか寄ってこないの?」
健夜「気使ってるのかな。…え?気使われてる?なにそれ!そっちが勝手に気を使うってさ!失礼じゃない?」
健夜「私だって頑張ってるんだよーだ」
洋榎・絹恵・末原・上重・真瀬 ((((( 酒癖悪! )))))
真瀬「生中1杯でこのザマなのよー」
上重「なんでこれでお酒飲むゆう選択肢チョイスしたんでしょうか…」
末原「元世界2位が目の前で潰れとる…」
健夜「なに?話聞いいてる?洋榎ちゃんも気を使っちゃうんだ?」
健夜「そうだよねー、アラサーだもんねー、腫れ物だもんねー。う、うあぁぁぁ」グズッ
絹恵「お姉ちゃん、ご指名や」
洋榎「こんなんどないせえ言うねん…」
洋榎「えーっと、大丈夫ですよ。健夜さん麻雀強いし、憧れるますわ」
末原「主将が気使こうとる」
絹恵「奈良にいた頃のお姉ちゃんに見せてやりたいわ」
健夜「麻雀強くても意味ないもん。麻雀強かったら結婚とかできるようにすべきじゃない?…補助金とか!」
真瀬「本気の目をしてるのよー」
健夜「もういいよ、今日は朝までだからね!」
絹恵「小鍛治プロ、今日中に帰らなあかんのやなかったでしたっけ」
健夜「もー、絹ちゃん!水臭いから健夜でいいってば!」
絹恵「え、はぁ、その、健夜さん」
健夜「どうしたの?」
絹恵「いや、ですから帰りの都合が」
健夜「聞こえなーい」
末原(なんでやろ、一瞬代行の顔が頭によぎったわ)
健夜「よーし!明日の仕事をキャンセルしちゃうぞー!」ピッピッ
上重「止めやんでええんでしょうか?」
末原「勇気あるならやってもええで」
真瀬「目がうつろなのよー」
健夜「よーし、仕事もなくなったところで、すいませーん、おかわりー!」
洋榎「スティックサラダ美味いなー」
絹恵「お姉ちゃん何現実逃避してんの」
健夜「お酒!お酒飲みたい!」
末原「もう十分飲んでますやん…」
健夜「ふっふっふー、飲みでお酒と言えば芋だよねー」
健夜「すいませーん、魔王くださーい」
洋榎「酔うの早いけどキャパはあるんやな」ポリポリ
絹恵「スティックサラダほんま美味しいわ」
健夜「よーし、河岸を変えよう。お肉食べたい!」
洋榎「焼肉をご所望やって」ポリポリ
絹恵「お姉ちゃん他人事やん」ポリポリ
健夜「ついたー、焼肉!」
末原「早速お肉とビール頼んどる…」
上重「一心不乱にお肉を育ててますね、一人で」
真瀬「みんな手持ち無沙汰でサラダつまんでるのよー」
洋榎「おお、完全に朝やで」チュンチュン
絹恵「昨日小鍛治プロとあったのも朝やったね」
洋榎「はは、笑えへん冗談やで」ハハ
真瀬「これで3日連続学校サボりなのよー」
上重「小鍛治プロちょっと前から寝てはりますしね」
末原「私らも結構お肉食べたとこやし、そろそろ出たほうがええんちゃいます?」
洋榎「せやな、健夜さん!朝ですよ!はよ起きな婚期乗り遅れますよ!」パンパン
健夜「」ガバッ
末原「鬼や…」
健夜「あれ、私なんで焼肉…?」
洋榎「ほな健夜さん、お会計お願いします」
健夜「あれ、愛宕さん。…ん、いや、洋榎ちゃん」
健夜「ぅわ!…………………や、やっちゃった?」
洋榎・絹恵・末原・上重・真瀬 ((((( コクコク )))))
健夜「うわぁ~ん。あれ、携帯…。えっ?ドタキャン?なんで…。あれっ、私なんで、う、うあぁぁぁ…」
絹恵「壮絶や…」
洋榎「ま、まぁ色々あるんは承知なんですけども、お会計…」
健夜「あ、うん、そうだね…。うっ、こんなはずじゃなかったのに…」グズッ
末原(結婚でけへん理由これちゃうんやないやろか)
健夜「えーっと、おいくらかな…」ピシッ
健夜「う、うぁ……………」
上重「えーっと、まさか…」
真瀬「ひ、一晩いたんやからそりゃ結構な額なのよー」
健夜「お、お金貸してください!」ガバッ
末原(あぁ、テレビでよく見るプロが目の前で学生に土下座してる…)
洋榎「えーっと、ちなみにおいくらくらいです?」
健夜「うん、その、すごく言いづらいんだけど…………10万円ほど………」ボソッ
上重「ジャストや」
末原「ジャストやな」
洋榎「アカンて!これはうちがはせ水流して貯めた」
絹恵「うちらや」
真瀬「内5万の方の汗は露天風呂で流したのよー」
>>161
はせ水→汗水
末原「主将、ここで払わな食い逃げですよ」
真瀬「ただでさえアウトな犯歴がより濃くアウトになるのよー」
絹恵「そもそもうちら全員で貯めたお金や。みんなで決めるんが当たり前や」
洋榎「うううっ……!くうう~~~~っ…………………………!」ボロボロ
末原「結局+-0ですね」トボトボ
上重「疲れた分確実にマイナスです」トボトボ
洋榎「全自動卓…」トボトボ
絹恵「この状況で自動卓の心配か…」トボトボ
真瀬「学校と部活を3日サボったことはどうでもいいみたいなのー…」トボトボ
末原「そう言えば主将、気になっとったことが」
洋榎「なんや、うちはもう傷心なんや…」
末原「長野と奈良の移動費、どないしたんです?」
洋榎「あぁ、そんなん部費に決まってるやんか」
末原「えっ?」
上重「えっ?」
真瀬「えっ?」
絹恵「えっ?」
洋榎「えっ?」
末原「流石にそんなん通らへんのやないですか?」
洋榎「代行はええ言うてくれたで?」
絹恵「代行は通っても生徒会が通らへんのやないです?」
洋榎「え、でももう使ってもうたし…」
末原「もちろん正当な理由が認められへんかった場合はお金差し戻されますよ」
洋榎「え、うちもう一文無しやで…」
末原「…バイトや」
上重「…バイトですね」
真瀬「…バイトなのよー」
絹恵「…バイトやね」
洋榎「…バイトやな」
洋榎「今度は堅実に生きよ。マクドとかどうや」
末原「ええですね、ミスドでもええですよ」
上重「フライドチキンとかええなぁ~」
絹恵「からあげ揚げてるファーストフード店あらへんかな」
真瀬「…麻雀する気がないのよー」
槓!
アラフォー好きやのにオチ要員やから学生に酒絡んで金むしるぐう畜になってもうた…
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