星奈「泊めてくれって…どうしたのよいきなり」
夜空「家の鍵を無くしてな、母も明日の朝まで帰ってこないそうだ」
星奈「それで泊めてほしいの?」
夜空「あぁ」
星奈「ふ…ふふふ…」
星奈「あははははっ!家の鍵無くして入れないとか馬鹿じゃないの!?プギャーー!!」
星奈「あはは…ふぅ…お腹痛い…それで?泊めてほしいならそれなりの態度っていうのがあるんじゃないの?」フフン
夜空「それはどういうことだ?」
星奈「そりゃあもう『神のような星奈様!私のような薄汚い雌豚を一晩だけ泊めてください!』とか『世界で1番可愛い柏崎星奈様!一生奴隷になります泊めてください!』とか!」ドヤァ
夜空「断る」
星奈「なっ!?」
星奈「じゃあアンタ今夜どうするのよ!?」
夜空「貴様にそんなことを言うくらいなら野宿でもなんでもしてやる。それに申し訳ないからまだ連絡していないが小鷹の家に泊めさせてもらう」
星奈「私には申し訳ないとか思わないの!?」
夜空「思わん。」
夜空「そういうことだ。じゃあな」
星奈「………なさいよ…」
夜空「ん?なんだ?」
星奈「待ちなさいよ!分かったわよ!泊めてあげる!ありがたく思いなさい!」
夜空「いや別に貴様の家に泊まりたい訳ではないんだが」
星奈「はぁ!?」
夜空「小鷹の家に泊めてもらうことも可能なんだ。なら貴様の家に泊まる理由もないだろう」
夜空「…そうだな。どうしてもと言うなら泊まってやらないこともないが…」ウムム
夜空「いや~、私は別に小鷹の家で充分だからな。肉の家に泊まる義理もないだろうな~」
星奈「……泊まりなさいよ」
夜空「ん?聞こえないな…」
星奈「いいから私の家に泊まっていきなさいよ!」
夜空「うーん…そんな強い口調だと泊まる気が失せるな…もっと懇願されないと泊まる気にならん」
星奈「うぅ……」
星奈「………ください…」
夜空「ん?」
星奈「お願いします!私の家に泊まってください!!」
夜空「断る」
星奈「どうしろっていうのよ!?」
夜空「泊まる気にはなるが泊まるとは言っていないからな」
星奈「うぅ…じゃあどうすれば泊まってくれるのよ…」
夜空「そうだな…三回回ってワンと吠えれば泊まってやらなくもない」
星奈「………約束よ?」
夜空「安心しろ。私は約束は守る女だ」
星奈「………」
クルクルクル
星奈「…わ、わん…」
夜空「ん?聞こえんなぁ…」
星奈「わん!!」
夜空「よし、そこまでするなら泊まってやろう」
星奈「ホント!?」パァア
夜空「というより寒いんだ、早く入れてくれ」
星奈「分かったわ!我が柏崎邸の門をくぐれたことを光栄に思いなさい!」
夜空「邪魔する」
夜空「うおっ…噂には聞いていたが…」
星奈「どう?」フフン
夜空「そうだな…無駄にデカい」
星奈「無駄じゃないわよ!」
夜空「肉には勿体無いレベルだ。」
星奈「さっきから失礼じゃない!?」
夜空「肉に失礼もクソもないだろう。あ、肉はクソかもな」
星奈「こんなことなら泊めない方が良かったわ…」
夜空「そうか、なら小鷹に今すぐ電話を…」
星奈「あぁごめんなさい冗談冗談!」
夜空「全く…」フン
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