杏子「さて、はたらくか…」(212)

書き溜めありで、少し長いです。
あまり待たせたくないので、猿よけしてくれると助かります。

代行ありがとうございます。
書きます。


杏子「どうも、さっき連絡した佐倉だ」

コンビニ店長「え?キミが?一応聞くけど高校生なんだよね?」

杏子「え?あ、ああ!当然だろ」

店長「……」

さっきの飲食店では正直に年を答えたら、門前払いされた。

コンビニ店長「まあ、いいだろ。じゃあ、履歴書出して」

杏子「履歴書?」

コンビニ店長「なんだ、書いてないのか?しょうがないな。これあげるから、そこで書いちゃってよ」

杏子「お、おう……」

まずいな。バイトすんのにこんな証明書みたいなのが必要なのかよ。

住所は教会のある場所書いときゃいいけど、高校名とかどうすりゃいいんだ?

まあ適当にそなへんの高校でも書いときゃいいか。

店長「あと未成年者は、親の同意書がいるからね。もらってきて」

杏子「う、うっす」

自分のサインで誤魔化しゃ大丈夫か?

店長「へえ、●●高校。学生証は今持ってる?」

杏子「が、学生証?」

店長「なけりゃ、次来る時でもいいけれど?」

杏子「ああ…それで頼むよ」


終わったな……。

私がこんな金策をしているのは、それなりの理由がある。

ひとつは屋根があって電気が使える、まともな家に住まなきゃいけなくなったこと。

もうひとつは、子供に悪いことを教えられるほど性根が腐りきってなかったこと。

~教会~

ゆま「キョーコ、おかえり」

杏子「ほら、たい焼きだ。あったかいぞ」

ゆま「あつつ……」

本当は病人にこんなモン食わせるべきじゃないんだろうな。

仮に何食わせりゃいいかわかっても、多分ムダだろうけど。

杏子「体の具合はどうよ…」

ゆま「ん~だるいよ…」

今日も狩りは難しそうだな。

ゆま「ごめんね。キョーコだけでもグリーフシード集めてくる?」

杏子「この前、夜一人で大泣きしてたのはどこのどいつだ?」

ゆま「……私、キョーコに迷惑かけてばかり」

涙ぐむゆまの額に手をあてた。そっと撫でる。

ゆま「キョーコ…」

杏子「熱下がったみたいだな。今日は隣で寝てやるよ」

ゆまは笑顔になった。

こいつと一緒になってからろくなことはない。

食事は二人分調達しなきゃならなくなったし、

グリーフシードも倍必要になる。

二人で一緒に魔獣を狩ろうとすると、思うように暴れられないから効率が落ちし、

かといって別行動なんてさせるわけにはいかない。

私一人で戦いに行くといっても、このゆまが聞き入れるわけがなかった。

何かと私の役に立とうと頑張ってくれるのは嬉しいが、それが裏目に出るのがこいつだった。

そしてそんな大荷物をここまで連れてきた大馬鹿者が私だ。

廃屋とも言える教会の防寒機能は無に等しい。

11月ともなれば、野営も気を張らなければすぐ身体を壊してしまう。

ゆまのように……。

ゆま「風邪が治ったら、キョーコと一緒にお仕事するからね」

杏子「……ああ」


仕事というのは魔獣退治の方じゃない。食い扶持の確保だ。

私にはずっと疑問に思ってることがある。

こいつはまっとうに働いて得た金でものを買ってると思ってるのか?

私が正義の味方かなにかと思ってる節があるから、疑いなんて持たずに…

あるいは、妙に勘のいいゆまのことだから、もう気づいてるのかもしれない。


どちらにしろ、この真っ直ぐな笑顔がつらいな。

今日はさっさと寝ちまおう。


ゆまが寝静まった後、グリーフシードの入った袋に手を突っ込んだ。

明日あたり、仕事を決めないとヤバイか…

~朝~

ゆま「おはよう、キョーコ」

杏子「うぇええ、もう朝か? だりぃ~~」

昨日はあのコンビニ以降もタウンワーク片手に歩きまわって、収穫なしだからな。

たとえ学生証が手に入っても、他にもいろんな不安要素があるし……

こりゃ、知恵をしぼらなきゃダメだな。

……

……


ぐぅ…

腹減ったな。

ゆま「キョーコ?」

杏子「わーってるって!」

要するに、タウンワークに乗ってるような店を洗いまわってもダメってこった。

もっと怪しい、裏口の仕事を見つけるしかないんだな。

そんなものなんの情報もなしに、見つかるもんなのか?

しかもこんななりだしな……

ぐぅ…

考えるとまた腹が減ってきた。

とりあえず、何か調達するか……

いや、盗みなんてやってるからいつまでも甘えちまうんだ。

今は我慢だ。



それから私は半日歩きまわって、仕事を探した。

まあ結果は言わなくても分かる通りだった……

気がつくと、私は見知らぬ家のベッドの上にいた。

どこだ、ここは?

「おっ、気がついたね?」

杏子「……」

「アンタ、河原で寝てたから。夜に女の子が一人じゃ危ないと思って連れてきたんだよ」

それが本当なら、こいつはかなりのお人好しだろう。

嘘をついてるようには見えないが。

年は……私と同じぐらいの女だった。

杏子「アタシは佐倉杏子。悪いけど、今は返せるものを持ってないよ」

「いいよ。それよりアンタ何日風呂に入ってないのさ?女の子がそれじゃいくらなんでも」

『まだたった3日だぞ!』と反論しようとしたが、世間じゃ私のほうがおかしいんだろうな。

助けて貰っておいて、怒鳴り散らすほど礼儀知らずでもない。

杏子「悪いな、アンタの部屋汚して。すぐ出てくからさ」

「ところがどっこい、そうはいかないのでしたー」

ニヤリと笑いを浮かべると、そいつは私の身体を指さした。

自分の身体を見ると、大きめのYシャツが着せられ、下はパンツ一枚だけになっていた。

杏子「おいっ!? アタシの服はどこやった!」///

「洗濯機の中でグルグル回ってるよ~。洗ってあげてるの」

杏子「冗談じゃねぇ。今日中に仕事見つけな…」


「さやかぁ~! お風呂湧いたわよ~~」

別の部屋からの他の女の声に遮られた。


こいつの母親だろうか。

「んじゃ、早速入りますかぁ!」

そいつは私をシャツの襟ごと持ちあげて、風呂場までかけ出した。

「さてさて、ご開帳、ご開帳っと」

杏子「いい、自分で脱げるわっ!」///

さっきからこの女のペースに載せられっぱなしだ。

しゃあねぇから風呂は、諦めることにした。こういう性格なんだろう。

大きなお世話だっていって聞かせても納得しない。ゆまから学んだことだ。

Yシャツのボタンを外してると、隣の洗濯カゴに私のじゃない上着が放りこまれた。

杏子「アンタも入るのか?」

「うん。いっつもこの時間に入ってるし。嫌だったら後で入るけど?」

私は構わないが、見ず知らずの人間と入浴とは大したたまじゃないか?

杏子「構わないさ。アタシにはどうこういう権利なんてないしね」

「うっしっし…そんじゃ、さやかちゃんがその汚れた身体を隅々まで綺麗にしてあげちゃいますからね」

その言い方だと逆に汚されそうだぞ?

熱気が立ち込めてる風呂場。

いつもはゆまを連れて行く銭湯に比べると、随分小さく感じた。

金をどうしてるかは…まあ聞かないでくれ。

杏子「アンタ、さやかって言うのか?」

さやか「ああ、自己紹介してなかったっけ? そう。アタシは美樹さやか。はい、タオル」

さやかからタオルを受け取って、初めて正面から目を見つめて言い聞かせた。


杏子「それじゃ、さやか。ひとつだけ忠告しておくよ」

杏子「手を貸す人間は選んだ方がいい。誰かれ親切焼いてると、いつかテメエが不幸な目に遭う」

杏子「必ず、覚えとけよ」

って、私は恩人になに説教してんだろうな。

それにこいつがどうなろうと知ったことじゃないし、私には関係ないはずなのに…。

さやか「とぅ!」

杏子「ひっ。冷てぇ~。 何しやがる!」

さやか「清めの雨じゃ~。ありがたく浄化されたまへ~~」

さやか「ひひひ。アタシみたいなバカにお説教しようだなんて、愚の骨頂よ。頭冷すといいわ」

杏子「頭冷やすのはテメエのほうだっつうの!」



まあ、知ってたけどな。

他人の私がこいつをせっついたところで、変わるはずないってことぐらい。

人は自分の信じたいこと信じようとしない。


でも転ぶならせいぜい上手く転けろよ。

起き上がれなくなるぐらいに痛い目見る前に。

危なっかしいやつ見えてるとこっちは焦るんだよ。

さやか「ほら、ここ座って。身体洗ってあげるよ」

杏子「いいっつうの」

さやかに手を引っ張られ、さやかの前にあるイスに腰を落とした。

ちっ、魔法力をセーブしてるせいでまるで一般人レベルじゃねえか。

早いところグリーフシード集めねえとやばいな、こりゃ。

さやか「ほ~。なっがい髪だねぇ。羨ましいぜ~」

杏子「長い髪がいいなら、さやかも伸ばせばいいだろ?」

さやか「ちっちっち、人にはキャラってものがあるのよ」

さやか「元気系のさやかちゃんは、これを貫かなきゃいけない宿命なんだから」

杏子「ふ~ん…よくわかんねぇな」

杏子「まあ短くって、さっぱりしてるのはいいよ。アンタらしくて」

さやか「本当?」

妙に、嬉しそうだな。

杏子「なんとなくだけどな…」

私は切るのが面倒だから伸ばしてるだけだ。

なんで女はいちいち髪なんかに拘るんだか。

さっぱりわからん。

さやか「それじゃ、髪洗うからね」

杏子「ああ」

正直自分で洗ったほうが早いんだが……

素の力ではこいつに敵わないので、無理に暴れない方が早く終わるだろ。


さやかの指が頭皮に触れる。

他人に髪を触られるなんて、何年ぶりだ?

杏子「……」

こいつは、私の立場をどう思ってるんだろうな?

こんな寒空の下、河原に私みたいのがぶっ倒れてるなんて普通じゃない…よな…。

軽く家出してきたバカ娘か…あるいは身寄りのないガキを想像するか。

だからって、家にまであげるもんなのか?

さやか「どう、気持ちいい?」

杏子「……」

杏子「悪くはないな…」

目の前にある鏡には、穏やかに笑うさやかが映っていた。


今までの悪乗りした感じはなくて…

なんかこう……幸せそうだった。


私は思わず鏡から目を反らした。

そこに映るのはまるで知っている誰かのようで…胸が痛かった。


さやか「ん? 痛かった?」

杏子「なんでもねぇ。 続けてくれよ…」

まだ私がこんな風に笑えていた頃。

こうして私の髪に触れてくれていた人のことを思い出した。

今じゃもう、思い出したくもない奴なのにな…

これだけ時間が経つと、不思議と悪くない思い出だと感じるもんだ。


いつのまにか込み上げてくる何か強い気持ちを堪えていた。

そんな私の姿を見ても、さやかは何も突っ込んでこなかった。

その優しさがまた思わず泣いてしまいたい衝動を誘うのだった。

ザバァーー。

湯船に浸かると、そんな湿っぽい気分も晴れて快復。

杏子「ああ~。生き返るな~~」

さやか「そういや杏子、アンタ仕事さがしてるの?」

杏子「まあな」

さやか「アタシの叔父さんが、手伝いが欲しいって言ってたんだけど」

杏子「まさか、紹介してくれるのか?」

さやか「いいよ。あんた、悪いやつじゃなさそうだし」

杏子「本当か!? 」

さやかの手を思わず握った。

さやか「ち、近いってば! とりあえず、アタシから叔父さんに連絡しとくから…」

杏子「わかった。でもアタシで大丈夫なのか?正直バイトだってしたことないんだが」

さやか「杏子次第だよ。本気で頑張ればなんとかなるって」

ああ。そうだ。

今の私は自分の力でなんとかしなきゃいけないんだったな。

さやかはそのチャンスをくれただけだ。

~美樹ハウス前~

さやか「泊まってってもいいんだよ?」

杏子「風呂もらって、もう十分だ」

ゆまも待ってるだろうしな…。

杏子「ありがとう、さやか」


誰かに礼をいうのも、久しぶりだな。


杏子「明日は早いんだろ?」

さやか「うん。ケーキ屋さんだから、朝6時には焼き始めるんだって」

…6時?…この時期、まだ真っ暗じゃねえか。

ゆまがいなかった頃は、昼まで寝てることだってあったてのに…。

さやか「大丈夫。明日は、アタシも手伝いにいくから」

杏子「ああ、わかったよ」

さやかがいてくれるなら、安心できる気がした。

杏子「それじゃあ、また明日な」

さやか「ま、待って」

さやかの手が、肩の後ろから回ってきた。

杏子「……おい、なんだ、この手は?」

さやか「えと……なんとなく」//

杏子「そうかい…」

私の身元をまださやかに話してない。

相変わらずこいつは私についてなにも聞いてこない。

それでも、まあ……なんとなく分かるんだろうな。

親と暮らしてないこととか、学校に行ってないこととか…。


不自由ない暮らしをしてる、甘ちゃんに同情されたら殴ってやりたくなるところだが

こいつの腕の中にいるのは少しばかり心地よかった。

だから、許してやるよ。

しばらくして、『相方が待ってるから』と言ってその腕を解いた。

~教会~

この薄汚い廃屋の唯一褒めるべきところと言えば、

月の光が直接差し込むお陰で、夜でもある程度ものが見えることだろう。

お陰で帰ると、すぐに異常に気がついた。

杏子「ゆま! おい、どこだ!?」

教会にゆまの姿は見当たらなかった。

杏子「くそっ。まさか魔獣に…」

そう思い、気配を探ってみるがこのあたりにそのような形跡は残ってなかった。

袋から残り少ないグリーフシードを掴み跳躍した。

家のてっぺんから辺りを見回すが、見つからない。

変身して敵の気配を探りながら町に出た。

この町にしては珍しいぐらい、今日は魔獣の息が感じられなかった。

あいつが襲われる危険はなさそうだが、油断はできない。

杏子「ゆま~~!!」

声を上げて数分探索を続けると、幼い少女が通りを歩いているのが見えた。

こんな時間に一人で歩いてるのだから、あいつに間違いないだろ。

私はその女の子の肩を掴んだ。

ゆま「キョーコ…?」

よかった……。無事で。

ため息をついて、ゆまの額に手を置いた。

杏子「ダメだろ…こんな時間に」

ゆま「えと…ごめん」

杏子「どこに行こうとしてたんだ?」

ゆま「キョーコが遅いから探しに…」

杏子「……悪かった」

でも、私にはゆまが嘘をついているのがわかった。

恐らく、こいつは一人で魔獣を狩りに行ったんだ。

ポケットが重そうに膨らんでやがる。

杏子「お前を長いこと一人にしたアタシが悪かった」

ゆま「あ…それは…」

杏子「だけどな。これはお前だけで手に入れちゃいけないモノなんだ」

ゆま「だってキョーコの袋もう…」

私はグリーフシードを入れる袋を手で隠した。

杏子「お前に心配しなくても、アタシはすぐに調達できるっての」

感触では小さいのが2,3粒しか残っていない。

一方、ゆまのポケット。

あれが全て種だとしたら、10はくだらないだろう。

……待て。あれを全部一人で?

力の流れをろくにコントロールできないゆまが

あんな大量のグリーフシードを手に入れられるはずがない。

何故なら、私たちは使用した魔力分をグリーフシードを使って回復しなくてはいけないからだ。

力の使い方を覚えてないゆまが戦うのは燃費が悪い。

ゆまが戦ったあとはソウルジェムが相当汚れる。

杏子「お前、そのグリーフシードどうした?」

ゆま「えっと…マミお姉ちゃんと…」

マミと……?

なるほど……そういうことか。

杏子「あいつはなんて?…」

ゆま「一人じゃ危ないから、また一緒にって…」

杏子「わかった……」


金を稼がなければならない。

グリーフシードも貯めなければならない。

そんな私の焦りがゆまに伝わっていたのかもしれない。

ゆまはゆまなりに私を助けようと頑張ったんだ。

いつかマミにこの借りは返す。

杏子「いくぞ。今日はも遅いから…」

ゆま「うん!」

杏子「でも悪いがマミと遭うのはやめてくれ。明日は、私が夜から付き添うから」

ゆま「…キョーコがそう言うなら」


……私とあいつは分かり合えなかった。

魔法少女は他人のために働いちゃならねぇ。

そんなことをしても、どうせろくなことにはならないからだ。


だけどマミは…あいつは今でも……。


私の頭に、なぜか『さやか』の笑顔がよぎった。

『手を貸す人間は選んだ方がいい。誰かれ親切焼いてると、いつかテメエが不幸な目に遭う』

床につくまで肩に擦り寄るように、離れなかった。


半可臭い。

こんなことじゃ、ゆまどころか、自分の身を守ることもできないだろがっ!


~朝~

さやかに教えられたケーキ工房に眠い目を擦りながらたどり着いた。

杏子「うぃ~っす。誰かいるかい?」

奥の方から、目付きの悪そうな中年のオヤジが現れた。

大工でもしてそうな体つきだが、格好から察するにこの人がさやかの伯父さんか。

男「誰だてめぇ。客ならうちは8時からだ。出直して来な」

店間違えたか? 仮にもケーキ屋の店員がこんな無愛想なはずがないよな。

杏子「えっと、バイトで来たんだが」

男「なら最初からそう言え。バイトなら、バイトらしく入ってこい」

どんな入り方があるってんだ?

伯父「おい、新人。名前は?」

杏子「佐倉杏子。よろしく頼むよ」

伯父「それで新人。お前菓子を作ったことは?」

おい、どうして名前聞いた?


杏子「いや。料理自体あんまし」

伯父「使えねえ野郎だな。わかった。見学してろ」

杏子「うっす」

伯父「焼き終わったら、並べるから手伝え」


私はしばらくオッサンが生地を作っていくのを眺めていた。

無骨な反面職人だけあって、さすがに手際の良さには惚れ惚れする。


さやか「おぅ、やってるねぇ~」

工房の勝手口の方からさやかが入ってきた。

伯父「さやかか? 今は手が放せないから、新人と見てろ」

さやか「は~い」

杏子「さやかも菓子づくりはやったことないのか?」

さやか「一応ケーキは作れるよ」

杏子「手伝わないのか?」

さやか「お店で出せる程のものは、アタシじゃ出来ないから」

杏子「ふ~ん」

オッサンの後ろ姿をジロジロと眺める。

大変なんだな……。

伯父「もうすぐケーキが焼きあがる。さやか、こいつと作業着に着替えてこい!」

さやか「あいっ!がってんで~い」

勇ましく敬礼したさやかは私の手を引いて、店の奥に連れて来てくれた。

この工房は普通の民家を改装したものらしく、和室の部屋へと通された。


さやか「これに着替えて」

杏子「おう」

作業着なんていうから、オッサンのようなシェフっぽい格好を想像していたが、

洋菓子屋の売り子っぽいヒラヒラしたやつだった。

あんまり着たことがないな、こういうの。

「あら、可愛い」

さやか「おはよう、伯母さん!」

現れたのは、まだ若くて美人の女性だった。

て、伯母さん? まさかこの人があのオッサンの奥さんなのか?

伯母「その子が、さやかちゃんが連れてきてくれた子?」

さやかの伯母さんを見て、マミを思い出した。……なんとなく雰囲気が似ていた。

さやか「ほら、自己紹介」

杏子「ああ…えっと…佐倉杏子です」

伯母「うふふ…ご丁寧にどうも」

伯母「こんな可愛い子が売り子してくれるんだったら、きっとお客さんも喜ぶわね」

さやか「超絶プリティーガールのさやかちゃんもいますからね!」

伯母「うふふそうね。期待してるわ」


伯母「杏子ちゃん、お腹は減ってない? パンを焼いたの。食べない?」

杏子「本当か! じゃなくて、本当ですか?」

伯母「ええ。さやかちゃんも一緒にどう?」

さやか「ん~でも、おじさんに着替えて来いって言われてるし」

伯母「ならひとつだけ。すぐに戻れば大丈夫よきっと」


私たちはさやかの伯母さんが焼いたパンをもらって、工房に戻った。

敬語になってしまったのは、ああいう人が苦手だからだ。

私はさやかとオッサンの指示に従って、焼きあがったケーキを並べていく。

言っておくが食べ物を落とすなんてヘマはしない。


さやか「さて、ひと通り並べ終わったね。明日は自分でできるように覚えなよ」

杏子「食い物の扱いなら任せろ!」

伯父「8時から開店だ。さやか、店のことは任せたぞ。俺はメシを食ってくる」

そして店を開けた。


杏子「なんか緊張するな」

客商売って初めてだしな…。


さやか「まずは、私を見ててくれればいいよ」

杏子「頼んだ、先輩」


早速客が入ってきた。

さやかの話だと焼きたてのこの時間に集中するらしい。

確かにこの焼きたてのチーズケーキは見てるとヨダレが出そうになる。

あまったら貰えねぇかな……

さやか「いらっしゃいませ。おはようございます」

おばさん「あら、今日は新しい子が来てるの?」

このおばちゃん、お得意様か?

さやか「はい。私の友達です」

友達……。

背中のあたりがこそばゆい感覚がした。

SS誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
エーベルージュ
センチメンタルグラフティ2
Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
初恋ばれんたいん スペシャル
ファーランド サーガ1、2
MinDeaD BlooD 4
【シヴァンシミター】WOG【クリムゾンクルセイド】
アイドルマスターブレイク高木裕太郎

おばちゃんに愛想よく笑ってみた。

杏子「よろしくお願いします」

なんとなく気分もよかったし、店には迷惑かけたくないからな。

おばさん「あらまぁ。こちらこそどうも」

さやか「今日は何にします?」

おばさん「じゃあ、いつものやつ2つと、チョコレートケーキ1つ」

さやか「ありがとうございます」

にっこりと笑うさやか……。

おばちゃんもつられるように笑顔になっていた。

【まどか☆マギカ】巴マミ×キュゥべえスレ3.5 【キュゥマミ】
幾多のキュゥマミSSを見たがいまだにこのネタを使ったキュゥマミSSはない
パターン1
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
パターン2
QB「うううっ……マミ、どうして、死んじゃったんだよ、マミを蘇らせて欲しい」
まどか「私の願い事はマミさんの蘇生。叶えてよインキュベーター!」
パターン3
マミ「あなた誰なの?」 QB「前の個体は処分した」
QB「『前の僕』、は精神疾患を『患い』かけていたからね。『僕達』にとっては、『煩わしい』存在でもあったしね」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

さやかはケーキの入れ方、渡し方を見せながら教えてくれた。

さやか「3点で860円になります」

札を受取り、お釣りを渡すと、おばちゃんは『頑張ってね』と私に言葉を残し、去っていった。


さやか「この近くの人で、いっつも買いに来てくれるんだ」

杏子「顔覚えられてるみたいだったけど、さやかはいつも手伝いに来てるのか?」

さやか「まさか。アタシは学校があるし、今日は休みだからアンタの付き添いも兼ねて来てるだけ」

さやか「普段は伯母さんが店に出てるよ」

まあ、あのオッサンじゃ客が寄らないだろうからな。

でも、それならあの人が店に立てば済む話では?

いちいちバイトを雇う理由もない気がするが……。

杏子「ありがとうございました~」

さやか「うん、だいぶ覚えてきたね」

杏子「ああ。さやかのお陰だ」


さやか「ねえ杏子。話は変わるんだけどさ…」

さやかは何か俯きがちに話を始めた。

さやか「アンタ昨日、別れ際に相棒がいるって言ってたよね」

杏子「ああ、それがどうかしたの?」

さやか「いや、もしかして男と一緒に暮らしてるとか?」

杏子「男? いや、あいつはどう見ても女だけど…」

さやか「そ、そっかぁ~。あはは、そうだよね」

なんなんだ?

さやか「ごめん、なんでもないんだ。気にしないでね」

ふん。まあいいか。

伯父「ご苦労。今日はまあ、こんなもんでいいだろう」

バイト初日は難なく終った。

朝さえ乗り切れば、突っ立ってることが多かった。

さやかがいたお陰で退屈はしなかったけどな。

伯父「どうだ、新人? 仕事はひと通り覚えたか?」

杏子「うっす。アタシに任せなよ」

オッサンは鼻の下でふふんと笑った。

伯父「いいだろう。バイト代はそこに置いておいたからな。明日またこい」

杏子「なあ、余ったケーキはどうすんのさ?」

伯父「近所に配って回るんだ。棄てるのは勿体無いからな」

このオッサンとはなんだかんだで気が合いそうだな。

杏子「……そっか」

伯父「なんだ、お前ケーキが欲しいのか?」

杏子「えっと……」

伯父「……」

オッサンは冷蔵庫の方から、ラップに包まれた生地を取り出し、オーブンをつけた。

杏子「おい、もう今日は終わりじゃ…?」

伯父「余った奴は、さやかと一緒に配ってこい」

伯父「お前には焼きたてをやる」

焼きたてって…あの朝私がヨダレが出そうになったチーズケーキか?

杏子「いいのか? だってそれは明日に回す分だろ?」

伯父「ああ。その代わり、しっかり店の味を覚えてこい。それも売り子の勤めだからな」

オッサン……。

さやかと二人で工房の周りを、箱を抱えて回った。

中には顔に見覚えのある人もいた。

こうやって近所に配ることで、足を運んでくれる人もいるんだろう。


杏子「なんでわざわざ焼いてくれるんだろうな?」

さやか「気に入られたんだよ。杏子は」

杏子「そうなのか?」

さやか「伯父さんは、あんなだからね。バイトの子雇っても、中々難しくって」

わからなくはないな。

さやか「だからアタシがこうやって手伝いに来てるってわけ」

さやか「でも、しばらくは私がいなくても大丈夫そうかな」

杏子「え?さやかはもう来ないのか?」

さやか「休みの日には様子見に来るよ。言った通り、学校があるからね」

杏子「そうだったね…」

さやか「ほら、ぎゅってしてあげるから、そんな泣きそうな顔しない!」ダキ

杏子「はぁっ! してねえよ!そんな顔」///

こいつは私を妹かなんかと勘違いしてんじゃないか?

抱き締められるのは嫌じゃなかったが、こんな路上でされるのは恥ずかしい。

杏子「おい、近所のやつに見られんだろ!明日から店に立てなくなるからやめてくれ!」

さやか「う~い」

代わりにさやかは私の手を握ってきた。


明日からさやかに逢えなくなると思うと、少しばかり寂しい気もした。

工房に戻るとオッサンと伯母さんがケーキを焼いて待ってくれていた。

伯父「おう、戻ったか。ほれ、お前にはこいつをやろう」

杏子「わざわざ、ありがとうな。ありがたくもらっとくよ」

伯母「杏子ちゃんご飯は? よかったらうちで食べていかない?」

杏子「いや、連れを待たせてるんで…」


ゆまをほっとくと、またマミのところに行きかねない。

昨日寝る前にちゃんと言い聞かせたから、大丈夫だとは思うが…。

でもこれからバイトに入るとあいつは一人きりになるのか……。


伯母「杏子ちゃん? どうかしたの?」

杏子「なんでもないです」


なんとかしないとな。

金と焼きたてチーズケーキを受け取って、工房をあとにした。


ゆま「おいしい!?」

口の中でとろける軟らかい感触と甘みが口を通じて、体全体に幸福感を広がっていく。

うめえ。うめえよ!

これが職人の味か。

あんな顔して、すげえな。オッサン。

こんな美味いもん食ったら、私が普段食ってる駄菓子が霞んで見える。


食い物でこんな感動するものなのか?

学生時代は不良として名を馳せ、人をいたぶることに悦びを覚えた男がいた。

そんな不良はあるとき、スイーツに出会った。

舎弟に手作りのお菓子を振る舞うことで、人を感動サせられる悦びを知ったんだ。

きっとあのオッサンは周りに反対されつつも、この感動を伝えるため、職人の道を選んだ。

そして数十年の歳月をかけて完成された味がこれだ。


ゆま「美味しいね、キョーコ」

杏子「味わって食えよ。職人の一生が詰まってるんだ」

ゆま「う、うん…」

ゆま「キョーコはケーキやのおしごとをしてたんだね」

杏子「え? ああ。そうだ」

この聞き方は、多分勘違いしてるな。

でもゆまの信頼を考えると、ここで訂正するのは気が引ける。

杏子「ゆま、話がある」

杏子「アタシは朝から、この時間まで仕事に行かなきゃならない」

ゆま「わかったぁ~」

杏子「でもそうすると、お前、ひとりになるんだぞ?」

ゆま「……うん」

ゆま「あの…ゆまも何かおしごとてつだえないのかな…」

ていってもさすがに、工房で働かせるわけにはいかないしな…。

学校に行かせるのが一番いいんだろうが、

おそらく今行方不明扱いだから無理だ。

のこのこ出てったら、こいつの親戚とかが出てきて面倒臭くなる。


ゆま「キョーコ、むりしなくていいよ。ゆま、キョーコといられたらそれでいいから」

ゆま……

なんとかしてやりたい。

いや…ひとつだけ方法がある……か。

幻惑の魔法。

これを使えば、人から見えなくすることぐらい…。

そうすれば、仕事中もゆまと一緒にいてやれるんじゃないか。


でも、この力は……。

そもそも私は、魔法を人のために使ったりしないと決めたはずだ。

そんなことをしても、ロクなことになりはしないから。

~銭湯~

今日は忍びこむ必要なんてない。

堂々とゆまと表口から入ってやる!


給料袋をあけると、千円札が何枚か入っていた。

杏子「4,5,6、7枚も!? オッサン、太っ腹だな」

その一枚を取り出し、番頭にたたきつけた。


杏子「子供ふたり! あとタオルと石鹸とシャンプー1つずつ」

番頭「740円ね。 はい、お釣り」


よし、子供料金でいけたぞ!!


ゆま「キョーコ、子供、子供~。ゆまとおんなじだね」

杏子「う、うっさい」///

周りの客がクスクスと笑っていた。

杏子「ゆま、こっちに来な。髪洗ってやるよ」

ゆま「え~、ゆまじぶんでできるよ?」

杏子「いいから」

ゆまはイスと洗面器を持って、こっちにやって来た。


杏子「どうだ、目染みないか?」

ゆま「だいじょうぶだよ。ゆまもあとでキョーコのせなかながしてあげるからね」

杏子「オッケェー頼むよ」

火傷の後はだいぶ引いたな。

前見たときは痛々しかったもんだけど……。


こんな子供を痛めつける奴の気持ちが理解できない。

そして、それを見過ごしてた、気づかなかった親戚連中も信用できない。

~翌日~

杏子「オッサン、悪いんだけどアタシの妹も、ここで働かせてやってくれないか?」

まだ眠たい目をこするゆまの手を引いて、工房へやってきた

杏子「バイト代は一人分でいい。できるだけ迷惑にならないようにするから」

ゆま「おねがいします…」

伯父「仕事中ここにおいてやる分には構わない…」

杏子「じゃあ…」

伯父「だけどな、新人。その子を店に出すわけにはいかない」

杏子「え?」

伯父「お前がどういう事情で、奉公に来てるのかは知らないし、聞かない。聞くつもりもない」

伯父「ただ、世間様はそうはいかないんだ」

伯父「お前みたいなガキは、さやかと同じく学校に行くもんだ。年は知らんが、十五にもなってないだろ?」

伯父「それでもお前はギリギリ義務教育を受けてないと言い張れるかもしれん。目をつぶってやることもできる」

伯父「でも、その子はそうもいかんだろ」

甘かった……。

しかも、私はそんなリスクをこの店に負わせていたのか…。

いくら私が言い張ろうが、そういうことを気にする奴はいるだろう。

私の身元が証明できないのに、バイトとして雇っていたら、この店にきっと迷惑がかかる。



杏子「ごめん、オッサン。アタシ、考えが足りなかったよ」

伯父「いいから顔をあげろ。お前が訳ありなのはこっちも承知してる」

いつになく、落ち着いた声。普段は覇気と威圧感で溢れていたが、それが全く感じられなかった。

伯父「可愛い姪の頼みとはいえ、俺も始めは気が進まなかった」

伯父「風が吹けば飛ばされちまうような店だが、愛着だってある」



伯父「でもな新人。力を持ってる奴ってのは、何のためにそれがあるのか考えるべきなんだ」

伯父「金も、力も、一箇所に貯めてたってろくなことに使いやしない」

伯父「なら、自分が正しいと思ったことに使う。惜しみなくな!」

伯父「俺にはどうしてお前らみたいなガキが出てくるのかが解らない」

伯父「そんなのはきっと間違ってるんだ」

伯父「でも、そういうのは俺一人の手で正すことはできやしない」

伯父「本当は力がある奴が、何とかしてやって欲しいがと思うが」

伯父「金があり余ってる奴ほど、他人の尻拭いを嫌ったりするもんだ」

杏子「オッサンは、他人のために力を使うってのか?」

伯父「違うな。そんな懐の深い人間だったら、どっかで潰れてたろうよ」

伯父「俺は自分が正しいと感じたことに力を注ぐだけにしたんだ」


杏子「でも、それは結局どこかで歪みを生むんじゃないのか」

伯父「そうだな……そういうこともあるだろうよ」

伯父「だが何が悪い?」

伯父「結局ツケが自分に返ってくるだけだ」

私は、その重すぎるツケを払っている過程にいるんだろうか?

伯父「お前が人のために尽力して、失敗したと感じてるなら、それはただお前の頭が悪かっただけだ」

伯父「経験が足りないガキにはよくあることだ」

そうなのか……?

本当にそうなのか?


伯父「現にお前は、下げなくていい頭を下げている」

伯父「それは、お前のためじゃなく、その子のためだろう?」

ゆま「…キョーコ」

伯父「でも、誰かの為とか、そんな意識はないだろうが」

伯父「お前がそうしたいから。それが正しいと思うからそうしてるんじゃないのか?」

杏子「わからない…」


杏子「確かにオッサンのいうように、アタシの考えが足りなかっただけなのかもしれない」

杏子「でも、アタシは…あの時、ああするのが正しいと思ったから、そうしただけで…」

それがどんな結果になるのかわからなかった。

杏子「アタシはそうするべきじゃなかった。でも、それがあの時のアタシにはわからなかった」

結果、自分だけじゃなく、いろんな人を不幸にした。

取り戻すことは出来ないくらいに……。

杏子「その原因がアタシがバカだったとして、それはなかったことには出来ないんだ」

杏子「不幸になったのがアタシだけじゃないんだから!!」

伯父「背負え」


オッサンはそう言い放つと、ゆまの手を引いた。


伯父「この子は、俺と家内が預かる。返して欲しかったら、今日の分きっちり仕事しろ」

オッサン……。

伯父「俺はお前が気に入ってる。だから、お前に力を貸す」

伯父「お前を助けて、店が潰れようが、金を持ち逃げされようが、そんなことは知ったこっちゃない」

伯父「やりたいことをやる。正しいと思ったことをやる」


伯父「杏子。いくらお前が他人に恨まれようと、そいつらにお前の生き様をどうこうする権利はないんだ」

伯父「いつまでもメソメソしてやがったら、追い出してやる。いいな!」


杏子「はい!」


伯父「いい返事だ。あとひとつ…」

オッサンは、私の傍に歩みよってきた。

伯父「オッサンじゃねえよ!! まだ28っつぅの!」

私はこれまで生きてきて一番大きいげんこつを食らった。

伯父「俺様のことは店長と呼べ。いいな」

昨日食ったチーズケーキが溶けていく意識の中で、私は涙を堪え返事をした。

杏子「うっす」


おわり

締めが適当ですいません。
なんか思うところがあったら適当に書いて下さい。
適当に答えます。

俺より年下だと…
とりあえず乙、これ本当はまだ続くんだろ?

>>198
うん。 
でも書き溜めないので今回はここまでで。
プロットにすると、多分これで3割ぐらい。

前に何か書いたことある?

>>199
そんな感じがしたよ、続きは未定かな?時間とか曜日位特定できればチェックしやすいんだが

>>201
ある。でもごめん。内緒で。
ふだんはまどかとほむほむ書いてて、杏子は初めて書いた。

>>202
ありがとう。でも未定。
しばらく忙しいので早くても月末ぐらいになると。

>>206
そうか、杏子SS最初の方で落ちやすいから見逃さないようにしないと大変、あんこ人気無いのかな?
昨日はアンチあんこスレが目立ったから最初やばいんじゃ…とか思ってたけど杞憂だったな

とにかく乙!次も期待してる

>>208
そうなん?
杏子で書くことよりも、地の文たっぷり入れることで毛嫌いされると思った。
ありがとう。頑張るよ。

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