ほむら「ついに完成したわ」(108)
ほむら「多くのループを費やし、ついに、ついに完成した」
ほむら「まどかとの約束を果たすために試行錯誤を繰り返し、このループを終わらせるために作った私の秘密兵器」
ほむら「その名も!」
ほむら「まどかロボ!!」デデーン
マドカ「ホムラチャン! ティヒヒ!」ズバーン
ほむら「ふふふ。あなたさえいればワルプルギスも怖くない」
ほむら「さあいくわよ! マドカ! そしてまどかを救うのよ!」ダダーン
マドカ「ホムラチャン! ホムラチャン!」
第一話 マドカ大地に立つ
ほむら「暁美ほむらですよろしく」
さやか「うっわ、すごい美人」
マドカ「ホムラチャン! ホムラチャン! ティヒヒ!」
さやか「なにまどか知り合い?」
マドカ「サヤカチャン! ティヒヒ!」
さやか「へー、昨日知り合いになったんだ。で、その子がこの学校に転校してきたと。すごい偶然じゃん」
マドカ「グウゼン! グウゼン! ティヒヒ!」
ほむら(ふふふ。うまくいっているようね)
―回想
ほむら「さて、まずやることは本物のまどかとこのマドカを入れ替えることね」
ほむら「思えば私がどれだけ手を尽くしてもまどかはワルプルギス前に契約してしまう。
ならワルプルギスを越えるまでまどかを監禁してしまえばいいのよね」
ほむら「でも、人が一人消えたら大騒ぎになってしまう。だからこのマドカを代わりに置けば……」
ほむら(計画通りみんなあのマドカをまどかとして受け入れてくれているようね)
ほむら(さすがは私の作ったマドカだわ)
まどか「こんなの絶対おかしいよ!」ババーン
ほむら「!」
ほむら「ま、まどか! 大人しくするって約束じゃない!」
―回想
ほむら「さて寝てるまどかを時を止めて自宅に連れ込んだわけだけど」
ほむら「さすがにずっと監禁するのは難しいわね」
ほむら「だから魔法でまどかを小さくしましょう」
ほむら「これならそうそう見つかることもないし、見つかってもイノベイド的ななにかだと思ってくれるわ」
ほむら(あの後起きたまどかに事情を説明して納得してもらえたわ。
だけど、さすがにロボットが代わりじゃ不備が出るということでサポートの意味を込めて一緒に行動することになったのだけど……)
ほむら「ほら大人しく私のポケットでおとなしくしていて」
まどか「だってなんでみんな普通なの!? 明らかにおかしいよ! だってあのまどかロボ」
まどか「頭にアンテナついてるんだよ!」ババーン
マドカ「エイセイヨリデータジュシン エイセイヨリデータジュシン」ミョインミョイン
ほむら「それは、衛星からのデータを取り入れるために付けたから」
まどか「なんのために!?」
ほむら「明日のお天気とか気になるし……」
まどか「ニュース見ようよ!」
第二話 とべ! マドカ!
さやか「なんなのまどか! 私達悪い夢でもみてるの!?」ババーン
マドカ「サヤカチャン! サヤカチャン!」
使い魔「けけけ」デデーン
ドン!
マミ「危ないところだったわね。でももう大丈夫」ヌバオーン
マドカ「マミサン! マミサン!」
使い魔「けけけ」
マミ「あら? あなた私のこと知ってるの? まあいいわ。でも先にひとしごt」
ドカ―――――ン!!
マドカ「使い魔の消滅を確認。荷電粒子砲終了」
マドカ「機体のクールダウンを開始。放熱」プシュー
マミ「」
さやか「まどかやるじゃん! いつの間にそんなことが出来るようになったの!?」ババーン
マドカ「ティヒヒ! ティヒヒ!」
ほむら「さすがはマドカだわ! 並の使い魔じゃ相手にならない!」
まどか「待って待って待って!! あれなに!!」
ほむら「荷電粒子砲よ」ババーン
まどか「そうじゃなくてあんなの人は撃てないよ!!」
ほむら「なにを言ってるのマドカはゾイドコアを持った生体ロボよ。撃てるに決まってるわ」ババーン
まどか「じゃなくて!!」
ほむら「おかしなまどか」ホムゥ
まどか「おかしいのはほむらちゃんだよ!!」
第三話 堕ちたマミ めざめよと呼ぶ声あり
マミ「もうなにも怖くない! だって私、一人ぼっちじゃないもの!!」
シャル「あーん」
マミ「あ、」グチャ
さやか「マミさーん!!!」ババーン
マドカ「マミサン! マミサン!」
QB「まどか! さやか! 急いで僕と契約をするんだ! じゃないと!!」
マドカ「システムイド解放。人命の保護を最優先に敵の排除を決行」
マドカ「武技龍舞」
シャル「ぐわあああああ」
さやか「まどかすごーい! マミさんを食べた魔女を瞬殺だ!」ババーン
QB「」
マドカ「敵の消滅を確認。これより死者の蘇生に移行」ミュイーン
マドカ「リペア開始」ガガガガ
マドカ「修復成功。対象の蘇生を確認」
マミR「ティロフィナーレ! ティロフィナーレ!」ヌバーン
マドカ「マミサン! ティヒヒ!」
さやか「すっごーい! マミさん生き返った!!」ババーン
QB「」
ほむら「さすがだわマドカ! 魔女を倒すだけじゃなくてマミを救うなんて! 帰ったらお祝いね!」ヒャッホー
まどか「いやいやいや!! あれいいの!? マミさんの頭にマミさんの顔の頭乗せただけだよ! しかもあんまり似てないし!」
ほむら「問題ないわ。マミが無事ならそれでいい」ババーン
まどか「だから無事じゃないって!! あれ別物だって! っていうかソウルジェムも一緒に食べられたんだよ!?」
まどか「ほむらちゃん言ってたよね! ソウルジェムが壊れたらヤバいって!! 本体はソウルジェムだって!!」
ほむら「私はマミがどう変わろうとも受け入れる。それが仲間だもの」キリッ
まどか「いい感じのこと言ってるけど誤魔化されないからね!?」
第四話 アナタノオト
恭介「僕の腕は! 僕の腕は!」
さやか「奇跡も魔法もあるんだよ!」ババーン
恭介「!!」ズババーン
―その夜
マドカ「……」
恭介「ん……。誰?」
恭介「鹿目さん? どうしてこんな時間に病院に……」
マドカ「対象の損傷部位の修復を決行」
恭介「え? どうしたのなにそのよくわからない変なの……」
マドカ「インプラント開始」
恭介「え? ……え?」
あああああぁぁぁぁ――――――……。
キョウスケ「イジメテルノカイ イジメテルノカイ」ババーン
マドカ「カミジョウクン! ゲンキ! ティヒヒ!!」
QB「それが君の願いかい。さやか」
さやか「うん。どうしても叶えたいの」
さやか「今この願いを叶えないと、私、きっと後悔するから……」
QB「……」
さやか「だからお願いキュゥべぇ」
さやか「私を世界一の大金持ちにして!!」ババーン
第五話 皇女と魔女
―繁華街
まどか「大変だよほむらちゃん! 仁美ちゃんが!」
仁美「キマシタワー」
ほむら「安心しなさいまどか。マドカがなんとかするわ」
マドカ「ヒトミチャン! ヒトミチャン!」
まどか「なんとかするってどうやって!!」
ほむら「まぁ見てなさい」
仁美「キマシタワー」
マドカ「……鹿目まどかが命ずる」
マドカ「私の命令に従え!!」ピカーン!!
仁美「!!」ババーン
仁美「……」
マドカ「……」
仁美「これからは私を駒としお使い下さい」ドゲザーン
マドカ「ヒトミチャン! オトモダチ! ティヒヒ!」
まどか「なにあれ」
ほむら「ギアスよ!」ババーン
まどか「なにそれ」
ほむら「相手を意のままに操ることができるわ!」ババーン
まどか「あの子ロボだよね」
ほむら「そうよ!」ババーン
まどか「……」
ほむら「さすがはマドカね!」ババーン
エリー「うぼあああああ」
さやか「ヒャッハーーー!!!! お金ってサイコー!!」サヤカーン
破産したおっさん等「さやか様ー!! どうか私たちをお救いくださいー!!」
さやか「よかろう! いくらほしい!!」サヤカーン
おっさん「一億程!!」
さやか「はっはっは。よかろうよかろう。ではこの小切手に……」サラサラ
さやか「おっと間違えてゼロを五つ増やしてしまったわ!! まあよかろう!! 誤差の範囲だ! 受け取れ!!」サヤカーン
おっさん「ありがたやー! ありがたやー!! 私ども一生さやか様についていきますー!!」ドゲザーン
ワーワー サヤカサマー サヤカオウジョー オウジョバンザーイ サヤカサマバンザーイ
さやか「はっはっはー! 皆の面倒はさやかちゃんに任せろー!!」サヤカーン
第六話 青色少女に『ときめき』
さやか「はっはっは!! お前も私に従うならば保護してやってもいいんだぞ!!」サヤカーン
杏子「ウゼェ!! 超ウゼェ!!!!!」
おっさん「さやか様が危険だ!! お守りしろ!!」
ワーワー サヤカサマー マモレー ココハオレニマカセテサキニイケ オウジョサマー
杏子「マジウゼェ!! ガチでウゼェ!!!!」
まどか「どうして? ねえ、どうして? 魔女じゃないのに。どうして味方同士で戦わなきゃならないの?」
ほむら「安心してまどか。マドカがなんとかするわ!」バーン
マドカ「キョウコチャン!」
マミR「サクラサン!!」
杏子「なんだよ!! ってかお前マミか!? なんか随分雰囲気変わってねーか!?」
マミR「サクラサン! ティロフィナーレ! ティロフィナーレ!!」
杏子「はあ!? 意味わかんねーよ!! なに言ってんだよ!!!」
マミR「ティロ」カポ
マミR「フィナーレ!!」ブン!
杏子「いた!!?」ガン
ポト コロコロ……
杏子「……え?」
杏子「え?」
杏子(え、なにあれ。マミの頭がない……?)
杏子(っていうか投げた? 頭を取ってアタシに投げた? おでこいたい)
杏子(え、待って。頭って取れるの?)
杏子(でも、現に今、マミの頭はそこに転がってるわけだし……)
マミR「……」カポ
杏子(あ、今はめた。頭をはめた)
杏子(いやいやいや。頭って着脱可能なの?)
杏子(そんなわけないよね。だってアタシの頭取れないもん)グググ
杏子(ほら、取れないよ? 頭取れない)
杏子(でも、マミの頭取れる)
杏子(こわい)
杏子「……」
杏子「てててて手札がまるで見えないとあああああああっちゃね。きょきょきょ今日のところはおおおおお降りさせてもらうよ」ガタガタ
マドカ「キョウコチャン!!」
ドカーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!
杏子「ぴい!!」
杏子(え!? なに!!? 今のなに!!? アタシの横を変なレーザーみたいなのが通って!?)
マドカ「キョウコチャン!! オトモダチ!! イッショ!!」ガッシイィィン
杏子「ひいい!! こ、殺さないで!!!!」ガタガタ
マドカ「イッショ!! イッショ!!」
マミR「ティロフィナーレ!! ティロフィナーレ!!」カポッカポッ
杏子「ひ、ひいいいいいい!!!!!!?? 頭を着脱しながらこっちこないでよーー!!!!」ガタガタ
さやか「はっはっは!! 怖いなら私が守ってやろうか!! はっはっは!!!!」サヤカーン
杏子「!! お願いします!! さやか様!!」ドキーン
さやか「かまわんかまわん!! はっはっはっは!!!!」サヤカーン
杏子「さやか様ーー!!!!」ドゲザーン
まどか「今のはなんて武器なの?」
ほむら「グラビティブラストよ!」ホムーン
ほむら「重力波を敵に叩きつけるわ!」ホムーン
まどか「ふーん。凄いね」
ほむら「ええ! さすがはマドカね!!」ホムーン
第七話 ウソのない世界
QB「だから魔法少女の本体はソウルジェムってわけさ」
QB「ついでに言えば魔女の正体は魔法少女ね」
QB「絶望したら魔女になる」
QB「そんだけ」
さやか「はっはっはっは!! なるほど!! ソウルジェムを餌にヒューマンフィッシングをしている最中に死んだのはそれが原因だったのね!」サヤカーン
さやか「はっはっは! 宝石に釣られる哀れな民を救ってやろうと思っていたけど、逆に私が掬われたというわけか!!」サヤカーン
さやか「これは一本取られたわ!! はっはっはっは!!!!」サヤカーン
さやか「はっはっはっは」
さやか「はっは……」
さやか「……」
さやか「それマジ?」
QB「マジ」
さやか「やややややべえじゃん」ガタガタ
さやか「じゃあいつか私魔女になんじゃん」ガタガタ
QB「うん。そうだね」
さやか「やっべええええええ!!!!!!!」
さやか「魔女になったらお金使えないじゃん! 意味ないじゃん!! どうすんのよ!!」
QB「寄付とか」
さやか「はああ!!? 寄付してもどうせそのお金で家買われたりするだけでしょ!!」
さやか「そんな芸能人いるじゃん!!!!」
さやか「誰かは言わないけどさ!!」
QB「じゃあ頑張って魔女になる前に使い切るとかさ」
さやか「無理だよ!! いくらあると思ってるの!?」
QB「知らんよ」
さやか「うわあああああ!! どうしよう!! どうしよう!! 私ってホントバカ!!」
さやか「口車に乗せられたわー!! マジ口車に乗せられた!! 釣られたのは私じゃん!!」
さやか「くっそーー!!!!!!」
まどか「ほむらちゃん! さやかちゃんが魔女になりそうだよ!!」
ほむら「くっ! 美樹さやか! あなたはなんて愚かなの!」
まどか「どうするの!!?」
ほむら「……それでも、それでもマドカならマドカならなんとかしてくれる!!」
まどか「あの子、いまチューニング中じゃなかったっけ?」
ほむら「あ」
さやか「くっそーーーーー!!!!!!」
杏子「さやか様!!」
さやか「杏子!!」
杏子「落ち着いてください!! さやか様にいなくなられてはアタシはどうすればいいのか!!」
さやか「杏子……」
杏子「ホームレスのアタシを拾ってくれた御恩を返す前にあなたに先立たれてはアタシは……」
さやか「杏子……。あんたそこまで私のことを……」
杏子「さやか様……」
さやか「杏子……」
杏子(へっへっへ。これでさやかはアタシに特別の情を持つはず……)
さやか「ん?」
杏子(このままさやかの信頼を勝ち取ればいずれアタシがさやかの後継者……)
さやか「……」
杏子(そして遺産の全てはアタシのものに……)
さやか「おい」
杏子(ウソも方便ってね。学校で習ったよね?)
さやか「おいこら」
さやか「このやろおおおおおおお!!!!!」
杏子「さやか様!! どうか気を確かに!! このままでは魔女に!!!!」
さやか「あんた私の財産が目当てかーー!!!!」
杏子「なぜそれを!!?」
さやか「全部聞こえてんだよ!!!! なにがウソも方便だ!! この小卒が!!!!」
杏子「ななななんで心が読まれて!!?」
まどか「なんか大丈夫そうだね」
ほむら「そうね」
まどか「なんで杏子ちゃんの心の声が私達に聞こえたの?」
ほむら「マドカのオーバースキルのおかげね」
まどか「へー。どんな技なの?」
ほむら「伝心よ」
まどか「チューニング中でも使えるんだね」
ほむら「マドカは優秀だから」
まどか「そっか。じゃ帰ろうか」
ほむら「ええ」
まどか「今日のご飯はなに?」
ほむら「マドカお手製クリームシチューよ」
まどか「わーい」
第八話 わたしたちは、恋していく
見滝原で暮らすほむらとまどか。まどかは以前から好意を持っていたほむらに告白、そのぎこちない交際は交換日記から始まり、二人は静かに愛を深めていく。
しかし、ある日、謎の「敵」に街が空襲される。
戦火から逃げるほむらが見たのは、腕を巨大な武器に変え、背から鋼鉄の羽根を生やし「最終兵器」と化して敵と戦うまどかの姿であった。
戦争が激化していくにつれ、まどかは力が暴走していき、肉体も精神も人間とは程遠いものとなっていく。
壊れていく世界。壊れていく愛。ほむらはまどかを連れて街を出るが……
メガほむ「まど……か……」ドクンドクン
まどか「ごめんなさいほむらちゃん」ドクンドクンドクン
まどか「私、こんな体になっちゃった……」ドクンドクンドクン
ほむら「その未来を変えるため、まどかをあの残酷な未来から救うため、私は魔法少女になりそして時間を遡った……」
ほむら「とかどうよ」
まどか「ねえよ」
第九話 星に願いを
ほむら「ついにこの日がきたわね……」
マドカ「ホムラチャン!! ティヒヒ!!」
ほむら「ええ。わかってるわ。この時間軸では誰も犠牲になっていない。
だからこそ、絶対に倒さないといけない」
ほむら「ワルプルギスの夜を!!!!」ババーン
ワルプルギス「キャハハハハハ」ズババーン
>ほむら「ええ。わかってるわ。この時間軸では誰も犠牲になっていない。
>ほむら「ええ。わかってるわ。この時間軸では誰も犠牲になっていない。
ほむら「でも、あいつを倒すには一人の力では無理。だから、みんな力を貸して!!」ホムーン
さやか「任せて! お金の力で自分を改造してパワーアップした私ならどんな奴にも負けない!!」サヤカーン
ワーワー サヤカサマー オウジョサマー オレコノタタカイガオワッタラケッコンスルンダ オメグミヲー サヤカサマバンザーイ
マミR「ティロフィナーレ!! ティロフィナーレ!!」マミーン
杏子「この戦いでうまくさやかを戦死させれば財産は私のものに……」キョウコーン
(ああ! みんなのために! 世界のために!! 力を貸すぜ!!)
さやか「杏子ーー!!!! あんたまだ私の財産を!!」
杏子「なななななんでばれたんだ!?」
仁美「マドカ様の敵は私の敵。今こそ志筑家総力を挙げて戦う時」ヒトミーン
キョウスケ「イキノコリタイ イキノコリタイ」キョウスケーン
ほむら「みんな!! ありがとう!! さあマドカいくわよ!!」
マドカ「ホムラチャン!! ティヒヒ!!」
ほむら「アミダドライブ! セーットオン!!」ババーン
マドカ「!!」
まどか「アミダドライブってなに?」
ほむら「正直よくわからないわ!! 多分意思伝達用の装置かなにかだと思うのだけど。
色々と謎現象が起きるからよくわからないのよ!! 誰か説明してほしいわ!!」ホムーン
まどか「アネモネ可愛いよね」
ほむら「セミロングのエウレカにはやられたわ」
第十話 真(チェンジ!!)まどかロボ 世界最後の日
ワルプルギス「キャハハハハハ」
ほむら「どうして? ……どうしてなの? 何度やっても、アイツに勝てないっ」
さやか「」
杏子「」
マミR「」
仁美「」
キョウスケ「」
マドカ「ホムラチャン……」
ワルプルギス「アハハハハハハハハ」
ワルプルギスさん強すぎワロタ
ほむら「繰り返せば……。それだけまどかの因果が増える。私のやってきたことは、結局……」
まどか「ほむらちゃん……。キュゥべぇ」
QB「まどか、かい? なんでそんな姿に……」
まどか「説明している暇はないよ。お願いがあるの」
ほむら「!?」
ほむら「まどか……?」
ほむら「まどか……。まさか!」
まどか「ほむらちゃん、ごめんね。私、魔法少女になる」
ほむら「まどか…そんな…」
まどか「私、やっとわかったの。叶えたい願いごと見つけたの。だからそのために、この命を使うね」
ほむら「やめて! それじゃ……それじゃ私は、何のために……」
まどか「ごめん。ホントにごめん。これまでずっと、ずっとずっと、ほむらちゃんに守られて、望まれてきたから、今の私があるんだと思う」
まどか「ホントにごめん」
まどか「そんな私が、やっと見つけ出した答えなの。信じて」
まどか「絶対に、今日までのほむらちゃんをm」クイクイ
まどか「え?」
マドカ「ダメ!! ダメ!!」
まどか「まどかロボ……」
マドカ「マホウショウジョダメ! ホムラチャン! カナシイ! ダメ!!」
まどか「うん。でもね。それしか方法がないんだよ? 私が魔法少女になるしか方法が……」
マドカ「ホウホウ! アル! マカセテ!!」
まどか「え……?」
マドカ「ホムラチャン」
ほむら「マドカ……?」
マドカ「ホムラチャン イイコ ナカナイデ?」
ほむら「マドカ……」
マドカ「ホムラチャン エガオ ウレシイ」
ほむら「マド……カ……? あなたいったいなにを言って……」
マドカ「ホムラチャン」
マドカ「バイバイ」
ほむら「!! あなたまさか!!!」
マドカ「……」
ワルプルギス「キャハハハハハ」
マドカ「ゲッタアアァァァ・シャアアアァァアァイン!!」キュピーン
ほむら「マドカ! やめて!! マドカ!! 今の両腕を失ってボロボロのあなたがその最終兵器を使えば耐えられないわ!!」
マドカ「真・シャイィイイィイイン スパァァァアアァク!!」キュピーンキュピーンキュピーン
ほむら「マドカァァァァァァ!!!!」
ワルプルギス「ああああああああああああああ」
マドカ「オープン・ゲット!!」
まどか「ワルプルギスが……」
QB「消えていく……」
第十一話 せめて、ロボらしく
マドカ「……」ボロ…ボロ
ほむら「マドカ! マドカ!!」
まどか「まどかロボが!!」
マドカ「ホムラチャン シアワセ ウレシイ…」ボロ…ボロ…
ほむら「マドカァ! マドカァ!」
まどか「ほむらちゃん!!」
マドカ「ミンナ シアワセ ウレシイ…」ボロ…ボロ…
ほむら「いかないでマドカ!! マドカァ!!」
まどか「あぁ!! まどかロボが光の中に……」
マドカ「……。これより最終任務を決行する」
マドカ「任務内容。全ての魔法少女の救い。及び、宇宙のエネルギー問題の解消」
マドカ「全能力、エネルギーを放出。サイコフレームの共振。ゲッター線の増幅」
マドカ「全宇宙、及び全時間軸への対話の必要性あり。マドンタムバースト発動。アミダドライブのセットによりあらゆる個体への意思伝達を可能に」
マドカ「任務完了への予想時間。不明」
マドカ「現機体では任務の遂行は不可能と判断。作戦遂行の為。概念化へ」
マドカ「知恵の実と生命の実と融合。ロンギヌスの槍を用いコアを貫通」
マドカ「アンチATフィールドの増大を確認」
マドカ「これより全ての救済を開始する」
ほむら「ど、どういうこと!? 変身が解けて……」
QB「な、そんなバカな!!」
まどか「どうしたのキュゥべぇ」
QB「宇宙のエネルギーが大幅に増えている……。さらに魔法少女が普通の少女へと戻っているんだ」
ほむら「!!」
まどか「まさか、あの子が……」
マドカ「ミンナ シアワセ ワタシ シアワセ…」スゥゥ…
ほむら「マドカァー!!」
最終話 わたしの、最高の友達
あの日。マドカによって起こされたサードインパクトにより。世界は変わった。
いや、あるべき世界へと戻ったというべきか。
サードインパクトにより、魔法少女という概念は無くなり、みんな普通の女の子へと戻った。
暁美ほむらは疑問に思っていたことを一つインキュベーターに尋ねた。
マドカはどうなったのかと。
QB「さあね。僕達にはわからないよ」
わからない。高度な文明を所有している彼等にもマドカがどのような存在になったのかはわからないという。
QB「でも、ただ、わかることがあるとすれば……」
彼女は今も君の幸せを願っているってことさ――。
らしくない。曖昧な言葉を使うインキュベーターに暁美ほむらは凄く驚いた。
だが、その言葉が納得できるものだったのか、彼女は笑って頷いた。
そして、マドカが身に着けていたリボンを撫で、そっと目を瞑る。
ここで、ほむら達がどうなったのかを話そう。
美樹さやか
彼女は普通の人間に戻った後、願いにより得た多額の財産を元にさやか王国を建国。
その王国の皇女として、世界統一の旗を掲げ日々その勢力を広げている。
巴マミ
彼女はその着脱可能な頭が噂になり、一躍有名人に。
そしてハリウッドへと進出。その独特な演技力により大成功を収め、今では全宇宙でその名を知らぬ者はいないトップスターになった。
佐倉杏子
さやかの懐刀としてさやかを支え、軍の最高位に据えられた彼女。
風聞ではさやかの後釜を狙っていると言われているがその真実は如何に。
志筑仁美
マドカの配下とし多くの実績をあげた彼女だが、マドカがいなくなったことにより一時廃人と化す。
だが、すぐに思い直しマドカ教なる新宗教を設立。その信者は世界の半分を占めているという。
上条恭介
特になし。
そして、暁美ほむらと鹿目まどかは――。
まどか「ほむらちゃーん。学校遅刻するよ?」
ほむら「待ってまどか、すぐに行くわ」
まどか「もー。もっと早く起きないから慌てることになるんだよ?」
ほむら「ごめんなさい。いつもはマドカが起こしてくれていたから」
まどか「そういえば毎日モーニングコールかかってきてたね」
ほむら「ええ、だから今の生活に慣れなくて……」
まどか「本当にしょうがないなー。じゃあこれからは私がほむらちゃんに毎朝電話するね?」
ほむら「え?」
まどか「だってほむらちゃんは私の最高の友達なんだもん」
ほむら「まどか……」
まどか「いこ! ほむらちゃん!」
ほむら「ええ!」
しっかりと繋がれた右手と左手。
2人の顔を見てみると、満面の笑みが浮かんでいる。
その笑顔は普通の女の子の愛らしい笑顔で、とても辛く過酷な毎日を送ってきた人間のものとは思えない。
だけど、この笑顔こそが本来の彼女達の姿だ。
だって彼女達はまだ子供で、この先の未来を創る、この世界の宝なんだから。
これから先、彼女達には辛いこと、悲しいことがあるかもしれない。
でも、大丈夫。
彼女達ならきっとそれを乗り越えていける。
なぜなら彼女達には――
「ホムラチャン ミンナ シアワセ ティヒヒ!!」
ほむら「ええ、私は幸せよ。だから私達を見守っていてマドカ。そしていつか絶対に会いましょう」
彼女達の幸せを願う、最高の友達がいるのだから。
終わり。
乙
グレンラガンネタも入れた欲しかった
>>89今初めて見てる最中。
マジ兄貴カッケ―
まさかキングゲイナーネタとは
おもしろいよなキンゲ
>>102ドミネーターが大好きです。
乙とか合いの手とか付き合ってくれた人たちありがとう。
ガンプラの塗装がそろそろ乾くのでそっちに移るわ。
このSSまとめへのコメント
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