P「こうなったらもうチューしてやらないからな」伊織「……は!?」(222)

P「バカだ無能だと散々罵りやがって、もう我慢の限界だ。二度とチューしてやらん!」

伊織「ちょっ……ふざけるんじゃないわよ!」

P「俺は本気だ」

伊織「チューくらいしなさいよ! ひゃ、百歩譲って朝昼晩の三回だけでもいいから!」

P「いーやーでーすー。もうしませーん」

伊織「そんなぁ……おはようのチューもおやすみのチューも無しに私が生きていけるわけないでしょ!?」

P「自分でなんとかするんだな、ははは」

伊織「うう~……あ、あっそ! それならこっちにも考えがあるわ!」

P「へー」

伊織「アンタがそういう態度をとるなら、今日からは寝る前にだっこさせてあげないから!」

P「…………は!? お、おいふざけんな! 言って良いことと悪いことがあるだろ!」

伊織「知らなーい。自分でなんとかすれば?」

P「だっこがダメとか鬼畜すぎるだろうが! 寝る時どうするんだ!」

伊織「そういえばアンタ、私が抱き枕になってあげないと寝られないんだっけ?」

P「当たり前だろ!」

伊織「その辺のアニメキャラの抱き枕でも買ってくればいいじゃない」

P「そんなモンお前の代わりになるわけないだろ! あーもういいよ、わかりましたよ!」

伊織「なによ」

P「そんなこと言うんだったら、もう一緒にホラー映画とか観に行ってやらねーからな!」

伊織「……はぁぁ!? 一緒に来なさいよぉ! あんなの怖すぎるでしょ!?」

P「観に行かなきゃいいじゃないかぁ」

伊織「アンタ、私が映画の役作りのために色んな映画の勉強してるところだって知ってて言ってるでしょ!?」

P「知らんなぁー、ははは」

P「もちろん遊園地でも、お化け屋敷は一緒に入ってやらんからな!」

伊織「ムリムリムリムリ! あんなの一人で入れるわけないじゃない!」

P「度胸がついていいじゃないかぁ」

伊織「……あーもう頭きた! じゃあもう毎日アンタの家行って掃除してあげるのやめるわ!」

P「ざ……ざけんな!! 俺の家なんか一日ほっといたらゴミ屋敷になるって知ってるだろ!」

伊織「ふーんだ、伊織ちゃん聞こえなーい」

P「この悪女め……ってかそれはつまり、アレだよな?」

伊織「?」

P「俺の家に来ないってことは、俺の『プロデューサー特製パスタ』はもういらないってことだよな?」

伊織「は!? それくらいウチまで来て作りなさいよ! 厨房くらい貸してあげるから!」

P「自宅じゃないと作る気しませーん」

伊織「くっ……ひ、卑怯者……」

伊織「もういいわよ! じゃあアンタのウチにはもう行かない! パスタは……が、ガマンするわ……」

P「あ、いいの? 後から作ってくれって言っても遅いぞ」

伊織「うるさいうるさい! これで日頃からうるさく言われなくて済むし、せいせいするわ!」

P「そりゃお互い様だ! 勝手にしろ!」

伊織「ええ勝手にするわよ! ココイチの7辛だって食べてやるんだから!」

P「!? おい馬鹿やめろ! お前辛いモン苦手だし、前も暴君ハバネロで卒倒しかけただろうが!」

伊織「私の勝手でしょ! アンタがそうしろって言ったんじゃない!」

P「ああそうですか! じゃあ俺だって酒ガブガブ飲んでやるからな!」

伊織「えっ、ま、待ちなさい! アンタお酒超弱いでしょ! レモンサワーでベロンベロンになるクセに何言ってるのよ!」

P「明日から平気になるんだよ!」

伊織「なるわけないでしょ!?」

伊織「この間だってアンタが倒れた後、大変だったんだから……」

P「大変って、伊織の家までSPに運んでもらって、水と薬もらって、一泊させてもらったくらいだろ?」

伊織「酔っ払ったアンタが寝付けないって言うから、子守唄も歌ってあげたでしょ」

P「ああ……あれは確かによく寝れたな」

伊織「言っておくけど、明日からはもう介抱もしてあげないし、子守唄も歌ってあげないわよ」

P「は!? お、お前、介抱はともかく子守唄まで歌ってくれないとか……鬼畜すぎるだろ!」

伊織「そんなの、お酒飲まなきゃいいじゃない」

P「お前から貰ったやたら美味いワインがまだ残ってるんだよ!」

伊織「ワイン……ああ、あのバレンタインデーにあげたヤツ? あれ高いのよ、にひひっ」

P「それだけ俺を邪険にするなら、今年からホワイトデーにセーターもマフラーも編んでやらねーからな」

伊織「!? あ、あんたそれ言っちゃうわけ!? アレ無しで冬が乗りきれるわけないでしょ!?」

P「セーターやマフラーくらいどこでも売ってるだろ。高いのを買えば、別に寒くもないだろうに」

伊織「私の心が寒いでしょうが!」

P「もうでこペロペロしてやんねーからな!」

伊織「」

P「とにかく明日からはチューしてやらないし、映画も遊園地も一緒に行かないし、パスタも作ってやらないからな!」

伊織「私だって明日からは、抱っこさせてあげないし、掃除もしてあげないし、酔っても介抱してあげないわよ!」

P「お前、せめてどれか一つは譲歩しろよ!」

伊織「アンタこそ、チューくらい妥協しなさいよ!」

P「ったく、お嬢様はこれだから! ねえ音無さん?」

伊織「なによ、アンタが悪いんじゃない! ねえ小鳥?」

小鳥「そうですね(棒」

P「あれ……音無さん、なんか元気ないですね。具合でも悪いんですか?」

伊織「病院行く? SP呼びつけてもいいわよ?」

小鳥「………………」

小鳥「さっきのお二人のお話を聞いて、ちょっと気になったんですけど」

P「あ、聞こえてました?」

伊織「やだ……恥ずかしいじゃない」

小鳥(あの大声で聞こえてないと思ってたんだ……)

P「で、気になったことって?」

小鳥「……なんで二人とも、相手に何かしてあげないのが『明日から』なのかなって。今日からでも……」

P「いやいや。今日からだったら心の準備ができないじゃないですか!」

伊織「そうよ、今日の夜からチューが無くなるなんて……い、イヤ! 考えただけでもおぞましいわ……」

P「うわ、ほんとだ……今想像してみたら、今日から抱っこも子守唄も無いなんて気が狂いそうになる……ダメだ……」

伊織「えっ、ね、念のため聞いていい? 今日はチューありなのよね?」

P「ありだよ、あり! 無いと死活問題だろ! つーか抱っこ、抱っこは!? 抱き枕は!?」

伊織「いいに決まってるでしょ! バカなこと質問しないでよ!」

P「よかったー」

翌日―――


伊織「小鳥、おはよっ」

P「おはようございます、音無さん」

小鳥「当たり前のように一緒に出社してきましたね……今日から色々やっちゃダメな日なんですよね?」

P「あ、それなんですけど……」

伊織「実は今朝、ついいつものクセでおはようのチューしちゃったの……」

P「アレは二人とも自然にやっちゃったからな……しょうがない。ここは割りきろう」

伊織「……というわけでいきなり失敗しちゃったから、あの話は明日から有効ってことにしたわ!」

P「出だしが悪いと何事もうまくいきませんからね!」

小鳥「………………」

他のアイドルはどうしたん?

>>59
ちーちゃん独立あとは876に移籍

伊織「さーて、今日もレッスン頑張るわよ! 絶対トップアイドルになってやるんだから!」

P「トップアイドルは無理だろ……伊織は超ハイスペックだけど、プロデューサーの俺の能力が低すぎる」

伊織「はあ? アンタ自分の強みに気付いてないわけ? アンタと私で頂点に立てないわけないじゃない!」

P「いやいや……俺みたいな何の取り柄もないプロデューサーに何ができるんだ? せいぜいパスタを作るくらいだろ」

伊織「私のために、セーターもマフラーも編めるじゃない」

P「伊織ちゃんセーターでも作って売るのか?」

伊織「違うわよ、なんで分からないのよ! 私はアンタがいればいいって言ってんの! アンタが心の支えなの!」

P「お前な……心の支えくらいでトップアイドルになれると思うなよ! だいたいどっちかって言えば依存してるのは俺の方だろ!」

伊織「違うわよ! 私がアンタを頼ってるの!」

P「違うっての! 俺が伊織に……どう思います、音無さん!?」

伊織「小鳥!」

小鳥(爆発すればいいのに……)


終わり

美希「……でこちゃんを消せばいいと思うの」ボソ

春香「!!」

雪歩「!!」

千早「うふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」

P「ほら、付き合い始めてもう1年じゃん?」

伊織「もうそんなに経つのね。毎日一緒にいるから気が付かなかったわ」

P「確かに。いや、俺もこの前カレンダーみて気が付いた」

伊織「それで?1年だからなんなのよ?」

P「いや、ほら伊織はチューだけで満足なのかなーって」

伊織「……したいの?」

P「……あぁ」

伊織「……それじゃ」

P「……」ゴクリ

伊織「……でもまだ、ダメッ!」

P「え~!」

伊織「……だって、そういう時はリードしてくれなきゃ」

P「……それはまあ思うけど」

伊織「思うけど?」

P「あ~なんでもない。うん、気にしないでくれ」

伊織「気になるじゃな……んっ」

P「……まだ、チューの方が気楽かなって」

伊織「ぷはっ……まあ、そうね」

P「……可愛いよ伊織」

伊織「あんただって、いい顔してるわ」

P「……手」

伊織「うん……」

P「……」

伊織「……」

P「伊織……」トンッ

伊織「あっ……」ドサッ

P「……んっ」

伊織「だ、だめっ!」ビクッ

P「……伊織?」

伊織「……ご、ごめんなさい」

P「そんなこんなで昨日は最後まで、というか服も着たままで」

小鳥「なんで朝からそんな胃がもたれる話を聞かなきゃいけないんですか」

P「だって……がっついちゃったから嫌われたのかなぁって思って……」

小鳥「はぁ……もうそれ、ノロケにしか聞こえないんですけど」

P「でもですよ!1年!1年付き合って、チューだけって……あり得ます?」

小鳥「あり得ない」

P「……ですよね」

小鳥「いやまあ年齢考えたらどっちもあり得ないですけど」

P「……伊織、どうしちゃったんだろ」

小鳥「直前で、拒否したんですよね?」

P「はい……」

小鳥「それあれですよ、きっと怖かったんです」

P「……怖い?」

小鳥「まだ子供なわけですし。好きな相手にすべてさらけ出すのはまた、一つ勇気がいるんじゃないですか?」

P「……なるほど」

伊織「それで、どうしても最後怖くなっちゃって……」

春香「……だってさ美希?」

美希「……ふーん」

伊織「やっぱり、してあげなきゃまずいと思う?あんたたち、そういうの詳しそうじゃない」

春香「……だってさ美希?」

美希「……ふーん」

伊織「ねぇ、ちょっとくらい真面目に答えてよ」

春香「伊織はだって、毎日ラブラブできてるんでしょ?」

伊織「当たり前でしょ?朝起きたらチューして、朝ごはんは食べさせ合って、お出かけ前のチューもかかさず。一緒に出るけどね」

美希「ダメなの……ミキ、ここ空気薄いみたいで……それに暑いの……」

春香「それならなんで、最後までいかないかなぁ……」

伊織「……私だってね、したいと思うのよ?でも、やっぱり……」

春香「でもそれ、プロデューサーさんにしたら生殺しなんじゃない?」

伊織「そうなのかしら……」

美希「そんなことしてると尻軽女に寝取られるの……はっ!そ、その手があったの!」ダッ

美希「ハニー!!!!」ダッ

P「お、美希。来てたのか」サッ

美希「痛っ!ちょ、ちょっと!ハニー避けないで欲しいの!」

P「いや、流石にそれ受け止めたら俺もけがするし」

美希「そんなこと言って!うまくいけば美希の胸を合法的にもめたかもしれないの!」モニュン

P「ちょっと何言ってるかわからないんだけど。てか当たってる、すでに」

美希「当ててるの!ねぇハニー……ミキといいこと、しよ?」

伊織「……」

P「い、伊織!ちょ、美希離れろ!」ドン

美希「あふぅ!……うぅひどいのハニー……」

伊織「……バカ」サッ

P「い、伊織!ちょっと、待ってくれ!」

春香「……諦めた方がいいよ、美希」

美希「……とことんバカップルなの」

伊織「……」

P「伊織……さっきのは、さ。美希のやつが勝手に……」

伊織「胸なの……?」

P「……え?」

伊織「私とじゃ、いやなの?」

P「ど、どうしたんだ伊織?」

伊織「胸がないと……嫌?」

P「……そんなこと関係ない」

伊織「……デレデレしてたじゃない」

P「気のせいだ」

伊織「……」

P「伊織……」ギュッ

伊織「んっ……あんたのこの場所は……私だけのものなんだから……」

P「……あぁ、俺だってそのつもりだ」

伊織「……バカ、わかってるなら早く迎えに来なさいよ……」

P「……怖かったんだよな」

伊織「……え?」

P「……ごめんな、そりゃそうだよな」

伊織「……当たり前じゃない」

P「でも、もう大丈夫だから」

伊織「……私だって、あんたに我慢させてたみたいで」

P「え?」

伊織「が、我慢してたんでしょ?したかったんじゃ、ないの?」

P「まあ、どちらかといえばそうだな」

伊織「……やっぱりそう、なのね。私は、変に思われたくなかった……」

P「そんなことで、変に思ったり、嫌いになるわけないだろ?」

伊織「……そうね、そうよね。だって私だもの!」

P「あぁ、伊織だからな。お前だって俺を嫌いになるわけないだろ?」

伊織「もちろん。でも私の方が、思ってるわよ?」

P「……今日はお前の勝ちでいいや」

サッカー終わったし頑張れ!

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

もういおりん画像スレでいいんじゃないかな

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