キース「本日より」(36)

キース「兵団から支給されるパンの譲渡及び強奪を禁止する」
サシャ「」ガーン

初SSなのでさっさと書いて、さっさと終わらせます。

ありきたりですが、どうぞ。

キース「分かっていると思うが、破った者は即開拓地送りだ」

サシャ「パァーン」

マルコ(しっかりとサシャだけを見て言ってるよ)

ジャン(こんだけ訓練兵が集まってるのに、サシャをガン見でほかが眼中にないじゃねえか)

クリスタ「あれはサシャのために出来た禁止令だよね」

ユミル「こっちはとばっちりじゃねえか。無駄な規則が増えやがった」

クリスタ「そうだね…」

≪夕食≫

カチャカチャ

アルミン「ドアの隙間からじっと見てるね。キース教官」ヒソヒソ

エレン「食いづらいよな。ろくに会話もできねえ」ヒソヒソ

ミカサ「エレン、よく噛んで食べないと駄目」

エレン「分かってるよ」

ハンナ「ごめんね、フランツ。今日体調が悪くて、パンが食べられそうにないの」ヒソヒソ

フランツ「大丈夫さ、ハンナ。こっそり食べてあげるから」ヒソヒソ

ハンナ「ありがとう。こっそりこっそりね」ヒソヒソ

キラーン☆

サシャ「そこー!だめですよ、だめ!」

サシャ「パァンのじょうとは許されてません!」

サシャ「ですよね?教官!」

キース「許す」

サシャ「」ガーン

サシャ「どうしてですか?どうしてですか?」

キース「二人の行為は譲渡ではない」

キース「愛情表現だ」ドーン

フランツ「そんなストレートに」テレテレ

ハンナ「教官公認ね」テレテレ

サシャ「それならっ、アルミン!そのパァンを私に愛情表現してください!」

アルミン「ぼくぅ!?」

キース「アルレルト」

アルミン「はいっ!」

キース「お前はブラウスを愛しているか?」


アルミン「いえ!」フルフルフルフル

キース「だそうだ」

サシャ「あぁるぅみぃ~ん」ベソベソ

アルミン(許してくれサシャ。僕には心に決めた人が!)

アニ(ほっ…)

≪後日≫

キース「調理担当者以外の調理室への入室を禁止する」

サシャ「」ガーン

キース「分かっていると思うが(ry」

サシャ「チョウリース」

ライナー「サシャ以外の誰が破るってんだ」

ベルトルト「前回同様、サシャに向けてしか言ってないね」

ライナー「サシャは調理当番永久欠番だからな」

≪調理室≫

ミカサ「アルミンが風邪をひいた」コソコソ

エレン「早く治るように、お粥を作ってやろうぜ」コソコソ

ズザザー★

サシャ「ハッケーン!」

サシャ「教官キョウカーン!」

サシャ「調理担当者じゃないのに入室してます!」

キース「許す」

サシャ「」ガーン

キース「これはただの入室ではない、看病だ」

サシャ「ならばっ、ミカサ!私もすごーく頭痛が痛いので、看病のためにお粥を作って下さい!」

サシャ「もちろん大盛りで!」

エレン「ミカサなら、お粥持ってもう看病に戻ったぞ。俺は片付けだ」

サシャ「カンビョーン」

キース「頭痛が治るまで、走れ」

≪さらに後日≫

キース「本日より、慎みのない放屁を禁止する」

サシャ「してませんよ!?」



-終-


サシャ「神様」



続編らしきものを。
タイトル通り、あの方の話。

《夕食中》

ジャン「キース教官また見てるな」ヒソヒソ

マルコ「主にサシャの方をだけど」ヒソヒソ

サシャ「……ぱぁん」ドンヨリ

クリスタ「教官!」ガタッ

キース「どうしたレンズ。ブラウスが放屁でもしたか」

サシャ「ええエェッ?!」

クリスタ「私からサシャへのパンの譲渡を許して下さい」

ユミル「おい、クリスタ。また悪い癖か?」

サシャ「神様っていたんや」パァアア

キース「なぜだ。この食糧難の中、皆平等に食糧を与えられるのは当然のことであろう。兵団内であればなおさらだ」

クリスタ「私は前にサシャにパンを譲渡したことがあるからです」

キース「過去のことを咎めるつもりはない。ブラウスの食い意地が張っているのはお前とは関係のないことだ」

クリスタ「いえ、関係はあります。この兵団で初めてサシャにパンを譲渡したのが私でした」

キース「なに?」

ユミル「やめろ。あの時のことを言うつもりか?」

クリスタ「大丈夫だよ。ユミルのことは何も言わないから」

ユミル(チッ、そういうことじゃねえよ)

サシャ「クリスタ、マジ神様」

キース「意味がよく分からん。詳しく説明しろ」

クリスタ「入団式の日、サシャは教官の言いつけ通り、死ぬ寸前まで走り続けていました」

キース「ああ、ブラウスには罰として夕飯抜きも言い渡しておいたはずだが、まさか…」

クリスタ「私は教官の言葉に逆らってしまいました」

キース「パンを、与えたのだな」

クリスタ「はい。空腹時にはいつもの食べ物でも数倍美味しく感じるといいます。ヘトヘトになっていた彼女には、その効果が最大限に発揮されました」

アルミン「空腹時の味覚の変化の話は聞いたことあるよ。開拓民時代に実感したこともある」

エレン「俺も分かるな。しかもそれをサシャにか…とんでもねえな」

ミカサ「想像を絶する」

クリスタ「私は知っていいました。サシャのパンに対する執着の強さは、元々のものではないと」

クリスタ「私があの時にパンを与えなければ、普通の兵団生活を送れていたんだってことを!!」

一同(いやいやいやいやいやいや)

ユミル(それはない、ありえないから)

コニー(入団式中に芋食ってるような女が普通の生活送れるわけないだろ)



クリスタ「……ずっとずっと気掛かりだったんです」ポロポロ

ライナー(結婚しよ)

クリスタ「教官はこのことを見越して、サシャに夕飯抜きを命じていたのですね。そうとは知らず私、なんてことをっ!」

キース「そう…だな。た、確かにそういった考慮をしてないわけではなかったこともないが、き、貴様が気に病むことではない」

ユミル(うわ、コイツ自分の手柄にしやがった)

マルコ(キース教官、ちょっとそれは…)

ミカサ(非道)

クリスタ「お願いします!どうかサシャにパンを食べさせてあげてください!私が悪いんです!全て私の責任なんです!」

キース「思い詰めるな、レンズ。なにもそこまで」

クリスタ「どうしても駄目だというのなら、私を開拓地送りにして、私の分までサシャにパンを食べさせてあげて!」

ユミル「」ガタッ
ライナー「」ガタッ

キース「うっ!」ビクッ

キース(私に強烈な殺気が二つほど注がれている!)

キース「……ブラウス」

サシャ「教官、大丈夫です。今、何をすべきか、私は分かっています」キリッ

キース「少しは成長したようだな」

サシャ「クリスタのおかげで目が覚めました」

エレン「人が変わってねえか?」ボソ

ミカサ「静かに、今、良いところ」シー

キース「クリスタ・レンズ」

クリスタ「教官、どうか」

キース「貴様とサシャ・ブラウスとのパンの譲渡を許可する」

クリスタ「アアッ、ありがとうございます!良かったね、サシャ!」

キース「さあ、ブラウス、すべきことを」

サシャ「はい」バッ



サシャ「クリスタに私のパァンを捧げます!」



クリスタ「え?」

キース「良くやった」ウンウン

クリスタ「どうして、パンが食べられるようになったのに」

キース「受け取れ、ブラウスの思いだ」

サシャ「……」プルプル




コニー(嘘だろ、あの芋女がパンを人に渡すなんてよ)

アルミン(歯を食いしばって震えてる)

ジャン(よっぽどキツいみてえだな)

マルコ(いい話だなぁ)

サシャ「……」ブルブルブルブル

クリスタ「サシャ?大丈夫?震えてるよ」

サシャ「フーッ、フーッ」ガクガク

クリスタ「どんどん顔色が悪くなって、脂汗が出てきてる!サシャ!サシャ!」

サシャ「ぎゃああああああ!!」ドォツ

クリスタ「キャッ」ドサッ

キース「何をしている?!パンをクリスタに返せ!」

サシャ「すみません!やっぱりパァンだけは、無理です!」モグモグモグゴックン


サシャ「代わりにこの心臓を捧げます!」バッ

アルミン(その時104期生は思い出した)
アルミン(サシャが入団式で起こした衝撃を)
アルミン(腹筋が捩れるほど笑いを堪えた苦渋を)


アルミン「あの日の芋敬礼の上をいく、新たな…………パン敬礼」

ライナー「」ブフォッ




―完―

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