貴音「……」
P「おーい貴音!」
貴音「Mysterious・・・」
P「どうしたんだ?貴音」
貴音「Why・・・why・・・」
P「?」
貴音「It became impossible to talk except English. 」
P「!?」
貴音「Very mysterious. 」
P「あの……貴音さん?」
貴音「What do you understand whether I should do?」
P「一体どうしたってんだ貴音!?そんな流暢に英語でしゃべりかけるなんて……!」
貴音「I do not understand, either. 」
P「冗談はよしてくれよ……。これも演技か何かの特訓か?」
貴音「……」
響「あの……プロデューサー……」
P「おお、響。そんなところで何してる?」
響「貴音の、ことなんだけど……」
P「お、何か知ってるのか?」
響「自分のせいなんだ……」
P「は?」
響「自分のせいで、貴音がこんなことに……」グスッ
P「ちょっと……泣いてちゃ訳が分からないだろう」
響「これを……」
P「ん?なんだこれ……?」
P「……」
P「スピードラーニング……?」
貴音「It is the cause!」
P「なんて言ってるんだ……?貴音」
響「それが原因だってさー」
響「ごめんな……貴音……自分がこんなの薦めたばっかりに……」
P「ちょっと落ち着こう響。ほら、ソファーにかけて」
響「うん……」
P「貴音もこっちに」
貴音「Yes, I understand. 」
P(なんか調子狂うな)
P「それで、どういう話からはじまるんだ。この状況は」
響「自分、今度の響チャレンジで海外ロケに行くことになってたでしょ?」
P「ああ、たしかスペシャル特番に合わせた長期ロケだったな」
響「それで、外国に行っても困らないようにこれを使ったんだよ」
P「スピードラーニングを?」
響「うん……」
P「それでなんでまた貴音が……」
響「……」
貴音(I'm hungry・・・)
響「自分、英語が分かるようになったんだよ。なんとなくだけど」
P「うん、それで?」
響「それで……ついうれしくなっちゃって、貴音に自慢したんだ」
響「そしたら、貴音も少し興味を持ってくれて……」
P「貴音に貸したと……?」
響「うん」
P「これがねぇ……本当に分かるようになるのか?英語が」
響「だって!聞き流すだけだから、ライフスタイルに合わせて誰でもすぐに始められるし、英語の後に日本語を収録だから、辞書なしで英語が聞き流せるし
英語→日本語の順で聞くうちに、英語を英語で理解する回路ができるらしくて、BGMのクラシック音楽で、リラックスして聞き流せる上に、『スピードラーニング』なら、
きれいな英語で話せるようになるんだ……」
P「響、お前はいつからエスプリラインのまわし者になった」
響「えぇ!?自分、そんなつもりじゃ……」
P「思いっきり宣伝してんじゃないか」
貴音「Hibiki. 」
響「What is the matter? 」
P「ホワット!?」
貴音「Please do not care Hibiki. I cause this situation by myself. 」
(約)気にしないでください、響。こうなったのも、私のせいなのです。
響「But・・・」
(約)でも……
貴音「You thought of me and acted. 」
(約)貴方は、私を想って行動してくれただけなのです。
響「Takane・・・」
(約)たかねぇ……
P「おいお前ら。日本語で話せ。会話についていけん」
響「あ!……ごめん、プロデューサー」
貴音「I'm sorry」
P「あ、貴音は仕方ないけどな」
響「……ごめんなぁ」
P「一応貴音も、日本語は理解できるみたいだけど……」
P「一体どうなってるんだ?響はちゃんと英語と日本語、両方話せるようになったっていうのに」
響「ほら、貴音って……一途じゃない?目標とか、アイドルの活動とかも一生懸命だし」
P「ラーメンとかな」
貴音「Ramen noodles ! It is favorite! 」
P「今のはなんとなくわかったぞ……」
響「貴音、どうやら気合いを入れて聞きすぎてこうなっちゃったみたいなんだ」
P「んなアホな」
響「でも!こうして貴音がネイティブなイングリッシュをスピークして……」
P「それはルー大柴だろう」
響「ごめん、プロデューサー。自分、ちょっと興奮気味で……」
P「まあ落ち着け。そう焦ってもどうなるって問題じゃない」
貴音「」グギュルルル
P「腹が減ったのか?」
貴音「Yes」
5分後
貴音「Why are ramen noodles delicious in this way? 」
(訳)なぜ、ラーメンはこうも美味なのでしょう?
響「Takane really likes ramen noodles. 」
(訳)貴音は本当にラーメンが好きだよね
貴音「Yes, ramen noodles are really wonderful food. Why does it drive me mad?」
(訳)ええ。ラーメンとは真、面妖な食べ物です。なぜこうも私を狂わせるのでしょう?
P「お前らやめてくれ。日本にいるのになぜか疎外感を感じる」
P(貴音はルックスも相まって本当に外国人みたいだなぁ。なんていうかエキゾチックな)
響「でも、おなかいっぱいになるとなんだか落ち着くさー」
P「うん。腹が減っては何とやらってやつだ」
貴音「oh・・・oh・・・!」ズルズルズル
P「貴音も少し落ち着け」
P「さてと……腹も膨れたことだし。やるか」
響「何を?」
P「貴音の日本語矯正」
響「そんなこと出来るの?」
P「確証はないが、やってみるしかない」
響「どうやって?」
P「比較的日本語に近い音節に並べた英語を読み上げ、日本語の語感を思い出させる」
響「語感……」
P「たとえば、貴音のよく口にする言葉『面妖な……』を」
響「うん?」
貴音「?」
P「『Men』『You』『Now』に分けて、連続で発音する」
貴音「Is it OK now?」
(訳)これで大丈夫なのでしょうか?
P「よし、それじゃあ行くぞ」
P「Men」
貴音「Men」
響(おお!)
P「You」
貴音「You」(音:ユー)
P「だめだ!」
響「貴音ぇ……」
貴音「Sorry・・・Once again!」
P「おう」
響「もう一度だって」
P「流石にそれぐらい分かるよ」
響「ご……ごめん」
P「これでも英検4級だ。なめんなよ」
響(低っ……!!)
P「Men」
貴音「Men」
響(……)
P「Yo!」
貴音「Yo!」
響(おお……!)
P「Now」
貴音「Now」
響「やった!!」
P「面妖な!」
響「面妖な!」
貴音「Mysterious!!」(面妖な!)
P「だめだーっ!!」
響「なんでだよ!!あと一歩でしょ!?」
貴音「Why・・・What has happened!?」
一カ月後
P(結局、貴音の日本語矯正は一向に進んではいなかった)
P(なんども音節矯正に挑戦してみるのだが、結局は英語に戻ってしまう)
P(どうやら、単語はよくてもいざ言葉として発するときには英語として認識されてしまうらしい)
P(ここ一カ月、貴音は仕事も出来ずに悩んでいる。それもそうだ)
P(ずっと、つきっきりで矯正に取り組んでいるため、仕事など出来るわけがない)
P「それどころか……」
T.Shijou「?」
響「うぎゃー!ついに名前まで外国人っぽくなっちゃったぞ!」
T.Shijou「Sorry.Hibiki.HAHAHA!」
P「笑い方まで英語っぽく……」
響「こんなの……こんなの貴音じゃない」
T.Shijou「Hibiki?Are there any problems?」
(訳)響?何か問題でも?
響「……こんなものがあるから……!!」
P「よせ!スピードラーニングに八つ当たりするな!」
響「でも……でも……!」
P「今は……それを失うわけにはいかない」
響「こんな……こんなはずじゃなかったのに……!!」
P「いまさら悔やんでも仕方がない。今は、どうするかを考えるしかない」
P「そうだろう?響」
響「……うん。そうだね」
T.Shijou「……」フラリ
P「おい!貴音!どこへ行く!?」
T.Shijou「It carries out to a walk. 」
(訳)散歩に行ってまいります
響「散歩に行ってくるって……」
P「そうか……あまり遠くへは行くなよ」
T.Shijou「Yes,A darling person」
P「……?」
5時間後
P「……遅い」
響「プロデューサー……」
P(何度も電話したが、一向に電話に出る気配がない)
P「探しに行くか……」
響「じゃ、じゃあ自分も……!」
P「いや、もう夜も遅い。お前は帰るんだ、響」
響「いやだよ!自分も貴音を探すさ!」
P「夜道は危険だ。それに響はアイドルだろう。もし変なゴシップでも書かれたら大変だ」
響「……」
P「安心しろ……っていうのは無茶かもしれないけど、今日はとにかく帰れ」
響「本当に……自分には何もすることはないのか?」
P「そうだな。貴音の無事を祈っててくれ」
響「……うん」
P(さて、貴音探しに出ますか。といっても、あてはないんだが……)
夜の街
貴音「……」
貴音(なんということでしょうか。私の浅はかな考えが、ここまで問題になろうとは……)
貴音(不思議なものですね。こうして考えは日本語のままなのに、紡がれる言葉は異国の言葉……)
貴音「……HAHAHA!!」
貴音(笑うしかありませんね。今までろくに英語など話したこともなかった私が、今や英語しか話せないとは)
貴音(すぴーどらーにんぐ……なんと恐ろしいものでしょう)
貴音「Darling・・・」
貴音(貴方様……愚かな私を許してください……)
貴音(貴方様の気を引きたいばかりに、このような事態を招いた私を、どうか……)
貴音(私に、英語の教養などほとんどありません)
貴音(それが私の個性であると思うと同時に、ほんの僅かに、こんぷれっくすに思っていたのです)
貴音(そんなあるとき、響が突然すぴーどらーにんぐを使い始めました)
貴音(流暢に英語を話す響は、なんと輝かしく見えたでしょうか)
貴音(その時、私は思ったのです)
貴音(もし私が、流暢な英語を話せたら、あの方はどのような反応をくださるのでしょう?)
貴音(褒めてくださるでしょうか?もっと私にかまってくれるでしょうか?)
貴音(その一心で、つい教材に没頭してしまいました)
貴音「It is this result. 」
貴音(それが、この結果です)
貴音(あの方に褒めてもらうどころか、意思疎通すら困難な状態になってしまいました)
貴音(なんと……面妖な……)
貴音(好奇心が身を滅ぼすとは……よく行ったものですね……)
貴音「……HAHA」
貴音(おや。視界が歪んでまいりました……)
貴音「A full moon is very beautiful tonight. 」
貴音(今夜は満月が大変美しいですね)
貴音(展望台にでも行きましょうか。こんな気持ちのときは、静かに月を眺めているのが一番です)
貴音(そういたしましょう。私は、今や一人きりなのですから)
貴音「The night when the moon is so blue・・・」
貴音(ふふ。英語で歌う月のワルツもよいものですね……)
貴音「♪~~」
P(貴音め……一体どこまで行ったんだ?)
通行人A「さっきの女、めちゃくちゃ美人だったな!」
通行人B「そうだな!なんか英語でしゃべってたし……外国人かな?」
P「!!」
P「ちょっとすみません」
通行人B「え?」
P「さっきの話なんですけど……」
通行人A「うん。何?」
P「もしかして、その女性って、身長が170近くあって、銀髪の女性でしたか?」
通行人A「そうだけど……」
通行人B「あんた、あの人の知り合い?」
P「ええ、彼女は四条貴音といいます。俺はそのプロデューサーです」
通行人B「四条……あーっ!」
通行人A「たしか893プロとかいう芸能事務所の……」
P「違います!765プロです!」
P「どこへ向かったか知りませんか!?」
通行人A「うーん……はっきりとは分からないけど」
通行人B「多分、あっちじゃないかな」
P「あっち?」
通行人B「新しく出来た、展望台」
通行人A「あー……あったねそんなの」
P「そうですか!ありがとうございます!それじゃあ!」
ポトッ
通行人B「あ!あの、これ落としましたよ!」
P「!!」
P「ありがとうございます!大事なものなんですよ、これ」
P「それじゃあ失礼します!765プロをよろしくお願いしまーす!!」
通行人A「……なんだったんだ?あいつ」
通行人B「そんなに大事なものだったのか……あのmp3プレイヤー」
P(貴音……手間かけさせて……待ってろよ)
展望台
貴音「It is held in the breast some day, and the dream in which it slept is seen. 」
(訳)いつかその胸に抱かれ、眠った夢を見る
貴音「……hmm」
貴音(こうしていると……心が癒されますね)
貴音(誰もいない展望台に一人……ふふ。こうしてたそがれるのもまた一興)
貴音(貴方様……)
P「貴音」
貴音「Whom!?」
(訳)何奴!?
P「こんなところにいたのか、貴音」
貴音「……」
P「さぁ、もう帰ろう。だいぶ夜も更けてきた」
貴音「……」
貴音『ふふ……』
P「?」
貴音『どうせ私の言葉は、貴方様には理解できないのでしょう?』
貴音『だって、私は今、英語しか話せない身なのですから』
P「貴音……」
貴音『私、今ならはっきりと言えます』
P「……」
貴音『私、貴方様を慕っておりました。』
P「あのな……貴音」
貴音『この一ヶ月間、私にずっと付き添ってくださいましたね』
貴音『そのひと時は、私にとって歯がゆくも幸せな時間でした』
貴音『言葉が通じないとはいえ、貴方様が私だけを見てくださる時間だったのです』
P「貴音……?」
貴音『もし、私がこういったならば、貴方様にはどのように聞こえるのでしょう?』
貴音『そう、”月がきれいですね”と……』
P『月が綺麗ですね、とは……よく行ったもんだよ』
貴音『!?』
P『さっきの貴音の言葉、全部筒抜けだよ』
貴音『そんな……なぜ……?』
P『全く……さっきから止めようとしたのに、俺の話を聞かないから』
貴音『……』
P『顔真っ赤だぞ、貴音』
貴音『貴方様……一体いつから、私の言葉を』
P『つい2,3日前のことだよ。そのぐらいから大体何を言ってるのか分かってきてた』
貴音『まさか……貴方様……!?』
P『これだよ』スッ
貴音『音楽ぷれいやー、ですか?』
P『これに入れて、ずっと聞いてたんだ』
貴音『まさか……』
P『そう、スピードラーニングをね!!』ババーン
貴音『……』
P『……あは』
貴音『貴方様は……いけずです』
P『ごめんごめん……ちょっとからかってみたかったんだ』
貴音『いけずです!!』
P『わっ……ちょっと……泣くなって』
貴音『私が……どれほど思い悩んでいたことか……』
P『うん、大体分かってた』
貴音『!?』
P『言っただろ?2,3日前から分かってたって』
貴音『……』
P『ダーリンって言われた時、てっきり貴方様って意味かと思ってたけどね』
P『今なら分かるよ。そういうニュアンスじゃなかったって』
P『つい英語だと思って、意識がダダ漏れになってただろう?』
貴音『なんと……なんと……』
P『ありがとう、貴音』
貴音『……私は……ただ……』
P『でも、その気持ちに応えることはできない』
貴音『……そう、ですか』
P『うん。貴音はアイドル。そして俺はプロデューサー』
P『決して、その垣根を越えてはいけないんだ』
貴音『ええ……分かっていますとも』
P『ごめんな……貴音』
貴音『……ふぅ……っ』
P『でもな』
貴音『……』
P『俺は、またこうして、貴音と月を眺めていたいと思う』
P『愛しているとはいえない。だけどこうなら言えるよ』
P『月が、綺麗ですねって』
貴音『……貴方様……!!』
┏┓ ┏┓ 巛 ヽ. ┏┓ ┏┳┓
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||| l__ノ ヽ__)| ,ヘ. ヽ ヽ ○ヽ + |__ノ| ) `7゙(´〈`ー''´ | / ,ヘ | ガタタタン!!!!
P『ちょっと……流石に抱きつくのはダメだろ!』
貴音『旅の恥はかき捨てと言うでしょう?』
P『意味合いは分かるけど、ちょっとちがうな……じゃなくて、流石にまずいって』
貴音『私を辱めた罰です。しばらくの間、こうしていてください』
P『……う……まぁ、いいか』
P(周りには人影もないし、どうせ何言ってるかも聞き取れないんだ。英語だから)
P『さて、じゃあラーメンでも食べに行こうか』
貴音『それは良い提案ですね』
P『だろ?』
貴音『きっと、こうして貴方様と食べるらぁめんは、極上の味でしょうね』
P『ちょっと……買いかぶり過ぎだ』
貴音『よいのです。これで』
P『そうか……』
P(まぁ、今はこれぐらいしてもかまわないか)
P(貴音の日本語矯正も、なんとかしてやらなきゃなぁ……)
後日
律子「日本語の教材を聴きこめばいいんじゃない?」
P「あ……」
律子「何考えてるんですか……」
P「いや、なんというか、盲点だった」
貴音「That's right」
(訳)その通りでしたね
P「さて、じゃあ早速日本語の教材を探すか……」
響「あ!自分、いい教材知ってるぞ!」
P「本当か!?」
響「うん。ちょっとまってて。確か家にあったはずだから、とってくるよ」
ガチャ
P「よかったなぁ、貴音!」
貴音「Reary・・・」
数日後
P「……」
響「……」
P「なぁ、響」
響「どうしたんだプロデューサーそんな怖い顔で見るなよやめろよ」
P「日本語の教材っていうから、期待してたのに……」
貴音「クリやクリでゆたさんあんによーやー。ウンジュ様」
(訳)これはこれでいいじゃないですか。貴方様
P「なんで沖縄の方言全開なんだよ!!」
響「じ、自分だって!貴音が完璧にマスターすると思ってなかったから……」
P「スピードラーニングの一件で学べよ……」
貴音「ウンジュ様」
P「うん?」
貴音「こうなっのみぐさぁ~からんかいや、分かってからなますねみ?」
(訳)こうなったからには、分かっていますね?
P「え?なんだって?」
響「こうなったからには、分かっていますねって」
P「何をだよ……」
貴音「まのみぐさぁ~、わんにんかいちゃー付き添ってから、矯正クミソーリーませ。ウンジュ様」
(訳)また、私にずっと付き添って、矯正してくださいませ。貴方様
P「もうわけがわからん……」
貴音「ウンジュ様、みんかーをお貸しくぃみそーれ」
(訳)貴方様、耳を貸してください
P「いてて……ひっぱるなって」
貴音「かなさんどー、ウンジュ様」ボソッ
P「へっ?」
響「今何て言ったんだ!?貴音!?」
貴音「とっぷしーくれっとやいびーん」
響「うがー!ずるいぞ!」
P「たはは……」
P(こうして、紆余曲折を経て……)
P(驚異の語学能力を発揮して、世界を股に掛ける大女優に貴音は成長した)
P(今でも、貴音とともに多忙の日々を過ごしているが……)
貴音「貴方様」
P「うん?」
貴音「月が、綺麗ですね」
P「うん。月が綺麗だな。とっても」
P(こうして、今も貴音と一緒に、月を見ている)
おわり
俺はスピードラーニングつかったことありません。エキサイト先生に感謝
読んでくれた人、支援してくれた人、どうもありがとうございました
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