宮永照「右腕を折ってしまった」(272)
照「これでは麻雀ができない」
菫「いやいや、できるだろ。左手を使え」
淡「そうですよ。先輩が抜けたらどうなっちゃうんですか」
照「できない」
菫「やれよ」
照「……はいはい」(普通のツモ切り)
淡「できるじゃないですか」
菫「いや、これではダメだ」
照「ですよねー」
菫「ああ、駄目だ。全国では勝てない」
淡「できてるじゃないですか。宮永先輩なら大丈夫ですよ」
菫「わからないのか。もう一回やってみろ」
(もう1回やる)
菫「もう駄目かもしれんね」
照「完治するまで諦めよう。その間に先の応援をするしかないな」
淡「いやいやいや、いやいやいや、できてますって!」
菫「まだわからないのか。それでもチーム虎姫の一員か。お前らは分かるよな」
誠子・尭深「はい」
淡「知っているんですか、先輩!?」
菫「説明しよう!照はコークスクリューツモでないと雀力が半減するのだ!」
淡「弘世先輩ノリノリでしょ……ってか、雀力が半減するって!」
照「コークスクリューのない私は福神漬のないカレーと同じレベル」
淡「そ、それじゃ……」
菫「ああ、2軍に劣るレベルだな。ニワカだ」
照「ニワカハアイテニナランヨ!」
淡「ふざけてる場合じゃないですよ!どうするんですか!」
菫「どうにもならんな」
照「咲の応援に行こう」
淡「先輩たちも何か言って下さいよ!って、亦野先輩たちもういないし……」
照「私もそろそろ。菫いい?」
菫「そうだな。もう時間か」
照「いつもごめん」
菫「別にいいさ」
淡「えっえっ、何2人でそんな通じ合っちゃってるんですか! おかしいですよ!」
菫「病院に行くからカバンを持って行ってやるだけだが」
淡「そんなの他の人に任せればいいじゃないですか!」
照「クラスで頼んじゃったし」
淡「私が代わりますよ!」
菫「家の方向逆じゃなかったか?」
淡「いいんですよ!後輩は先輩のために働かないと。それに弘世先輩は部の方をどうするんですか」
菫「そうだな。ここはお前に任せるとしよう」
淡「はい!」
照「……」
淡「これが先輩のカバンですよね」
照「うん」
淡「じゃあ行きましょっか、って重ッ!何はいってるんですか」
照「牌とか」
淡「それにしたってこれは重すぎですよ」
照「劣化ウラン牌だし」
照「そんなわけで帰り道にある整形の医者に来たのだ」
淡「誰に言ってるんですか」
照「視聴者?」
淡「はぁ」
淡「所で、先輩はどうして折っちゃったんですか」
照「ベッドから落ちたんだ。咲の可愛さに悶えていたら」
淡「またですか」
照「テヘッ」
淡「(か、可愛すぎる……!)」
看護師「ミヤナガサーン」
照「行ってくる」
淡「はーい」
キョロキョロ
淡「いいかな」
淡「うわ、ほんとに牌がある」
淡「ペロッ……これは劣化ウラン」
淡「非核三原則とか大丈夫なのかな」
淡「!これは……」
淡「ラ、ラブレター……!」
淡「しかも、うちのクラスだし」
淡「でもまだ開けてない? 今日もらった?」
淡「そう言えば……今日は様子がおかしかったのは渡したから……?」
淡「やっぱり人気あるんだな。宮永先輩かっこいいもんなぁ」
淡「でも可愛い所を知ってるのは私だけかな」ドヤァ
淡「他には……」
淡「いや、そろそろ危ないかな」
淡「カバンの匂いを瓶に詰めて終わりにしよう」
照「淡ー終わったよー」
淡「え、あ、はい。どうでした(何とかなってよかった……)」
照「やっぱりすぐは治らないみたい。それとお風呂入っていいって」
淡「よかったですね。じゃあ帰りましょうか」
淡「意外と近いんですね」
照「遠いと大変だし」
照「上がっていってよ、折角来てくれてたんだし」
淡「悪いですよ」
照「いいからいいから。すみれーただいまー」
淡「えっえっはぁああああああ!?」
菫「どうした?入るんなら入れよ」
照「お隣さんに迷惑だから」
淡「……」
淡「ハイワカリマシタ」
菫「人の家だからってそうかしこまらなくていい」
照「菫の家じゃないだろ」
菫「ははは、そうだったな」
照「この前もお母さんに新婚さんみたいって言わちゃったんだぞ」
菫「相変わらずおもしろい人だな」
淡「(えっ、この人達誰……?)」
淡「あ、あの!なんで弘世先輩はここに」
菫「まぁ色々あってな」
照「菫には料理とか作ってもらってる。私はできないし、お母さんは忙しいし」
淡「おかしいですよ!だって勝手に家に入っているんですよ!
こんなの不法侵入じゃないですか!犯罪ですよ犯罪!
宮永先輩の貞操が危険です!処女が!処女が!」
菫「」
照「」
淡「」
菫「と、取り敢えず落ち着け。お茶でも出すから」
菫「ほら、コーヒーでいいか」
淡「すみません……」
照「私のは?」
菫「流しに置いてあるから」
照「はいはい」スタッ
菫「少し落ち着いたか?照もいなくなったし、言いたいことがあるなら言ってくれていい」
淡「別に、別にないです……」
菫「そうか、そうならいいが、訊くなら今だと思うぞ」
淡「……」
淡「いつからこんな事してるんですか」
菫「高1の夏休みが終わってしばらくしてからくらいか」
淡「どうして!…………ですか」
菫「あいつが1年の時からレギュラーだったのは知っているな?
そしてあの夏の大会の大会では大きく振り込んだことを」
淡「……」コクリ
菫「実は、あの時、妹さんが来ていたんだ」
淡「えっ」
菫「それから照はおかしくなってしまった。私はそんな照が見ていられなかった」
菫「私はただ見ているのが嫌になった。部活でもクラスでも一緒だったからな
そんな時、普段は弁当だった照が急に購買に行くようになった。お母さんにお仕事が忙しくなったらしい」
淡「だから、ですか。別に弘世先輩がやる必要ありませんよ」
菫「でも誰かがきっと必要だった。そして私は友達だった。それだけだよ」
淡「でも、でも、こんなこと……」
菫「心配するな。きょうはたまたまだ。こういう経緯はあったが、最近は来てなかった。
今回は照が怪我したから特別だな」
淡「そ、そうですか。安心しました」
菫「ん?何が安心なんだ?」
淡「なっなんでもないです!」
菫「照、もう出てこい」
照「バレてた?」
淡「盗み聞きしていたんですか」
照「え、あー、もう家事はできるから」
淡「誤魔化さないで下さい」
照「ごめんなさい」
淡「もー、先輩は仕方ないですね」
照「…………ハハハ」
淡「私はもう大丈夫ですから」
菫「そうか、安心した」
淡「じゃあそろそろ帰りますね」
照「……うん、ありがとう。重そうだったし、次からは無理しなくていいよ」
淡「大丈夫ですって。明日からは朝も来ましょうか」
照「いいから。大丈夫だから。平気だから」
淡「そんなに遠慮しなくていいですよ」
菫「そろそろ暗くなってきたし、早く帰ったほうがいいんじゃないか」
淡「弘世先輩はいいんですか」
菫「私はこのマンションだから」
淡「まさか」
照「しかも最上階。だから大丈夫」
淡「そんなこともあるんですね。それじゃ、失礼します」
菫「悪かったな。ありがとう」
ガチャリ
照「はぁ、やっと帰った」
菫「すごいイライラしてたもんな」
照「だって今日は菫と2人きりだと思っていたし……」
菫「思っていたし?なに?」
照「なんでもないよ。菫のいじわる」
菫「ふふ、照は可愛いなぁ」
照「そう言えば、なんであんな嘘ついたの?」
菫「マンション?私は通い妻だからな」
照「そうじゃなくて、私達が、その……付き合い始めた頃の……」
菫「なかなかいい誤魔化し方だったろう」
照「咲をだしにしないで」
菫「ごめん。つい……」
照「謝るなら咲にして。嫉妬したって」
菫「はは、ばれてたか。うん、全国に咲ちゃんが来るって喜んでた照を見て嫉妬していたよ」
照「大丈夫だよ。一番は菫だから。咲にも感謝しているけど」
菫「それなんだけど、咲ちゃんに会えないかな」
照「謝るなら電話でもいいよ」
菫「いや、咲ちゃんとまた会いたいんだ。あの時のお礼を言いたい。照とのきっかけのお礼」
照「うん……」
照「あ、それでね、もうお風呂入っていいって」
菫「うん、それで?」
照「もう、わかってるくせに」
菫「一緒に入ろっか」
照「でものぼせちゃ駄目って」
菫「それは照次第かな」
照「菫のえっち」ドキドキ
菫「なんてね、照の身体の方が一番だよ。今日はさっとにしておこう」
照「優しいね、菫は」
菫「どうする?先にお風呂入るか?」
照「菫にする」ドヤァ
菫「じゃあお風呂にするでいいね」
照「ハイ……」
照「へぇこんなビニール巻くんだ」
菫「お医者さんも言っていただろ。冊子にも書いてあったじゃないか」
照「菫にやってもらうつもりだったし」
菫「仕方のないやつだな」
照「でもそれが可愛いんでしょ」
菫「自分で言うな」
あわあわたぶん聞いてるぞ
おれの咲SS的直感がそう言ってる
照「菫のシャンプー気持ちいい」
菫「もう慣れたからな」
照「そうじゃなくて、なんかすごくあったかい」
菫「愛情かな」
照「なんかすごいかっこつけてるでしょ。見えないけど」
菫「目を瞑らないとシャンプー駄目なチャンピオンがどうしたって」
照「恥ずかしいから止めてよ」
菫「でも知ってるのは私だけだもん」
てるてると菫先輩って組み合わせあんまない気がする
行くとこまで逝ってほしい
菫「じゃあ、流すぞ」
照「うん」バシャァ
菫「トリートメントするからその時に湯船に浸かればいいかな」
照「それじゃ菫はどうするの」
菫「私はその間に髪とかを洗う」
照「えー、私もやりたい」
菫「腕が治ってからな」
照「はーい」
照「菫ってなんかエロいよね」
菫「あんまり見るなよ、恥ずかしい」ワシャワシャ
照「だって綺麗だし」
菫「私は照の方が好きだな。スレンダーで可愛い」
照「菫だって背が高くて胸も大きくてでもお腹は細くてすごく綺麗」
菫「褒めてばっかりだな」
照「菫が素敵だからだよ」
菫「照に言われるのが一番嬉しいな」
照「私も」
菫「私の方は終わったし、上がりな」
照「次もお願いね」バシャリ
菫「トリートメント落とすから目つぶれよ」
照「うん」ジャー
菫「身体はどうする?」
照「菫に任せる」
菫「うん」
照「何してもいいよ!」
菫「濡らさないようにするのが難しいな」ゴシゴシ
照「」シュン
てるてるのシュンが意味ありげやね
菫「ナニもでけへんかった・・・」
菫「仕方ないなぁ」クニクニ
照「んっ……」
菫「こうされたかった?」
照「もう……」
菫「言わなくていいよ」
照「あっ、そこは……ひっ」
菫「照は弱いなぁ」
照「んぁあっ、あっ、もう、ああああああああああああ痒くなってきたああああああああ」カキカキ
菫「おい、ビニールの上から掻くな。破ける」
照「痒い痒い痒い痒い」
菫「上がるしかないか……」
照「ごめんね。菫まで上がらせちゃって」
菫「気にしなくていい。初めからさっさと上がるつもりだったからな。夕飯にしよう」
照「今日は何?」
菫「麻婆豆腐のつもり」
照「さっき冷蔵庫見たらお豆腐入っていたのはそういうこと」
菫「カルシウムが多いらしいからな」
照「さっすが私の嫁」
菫「てれてれ」
照「なにそれー」
菫「なっ、なんでもない。テレビでも見てろ」
そこは
菫「てるてる」
こだろ
菫「ほら、できたぞ」
照「ありがとう」
菫「所で今日はなんでご飯がよかったんだ?最近はスプーンで食べられるようなものばかりだったのに」
照「んー」(待ってる顔)
菫「あーん」
照「あーん。うん、菫のご飯はいつも美味しい」
菫「そう言ってもらえると作りがいがあるよ」
照「でも、これだと菫が食べられないね。やっぱりスプーンで食べるよ」
菫「大丈夫か?」
照「最近慣れたから大丈夫だよ」
パクパクモグモグ
照「あっ」
菫「どうした?」
照「ほっぺ、取ってあげる」
菫「スプーンは止めろ!」
照「いいからいいから。じっとして」チュッ
菫「あ……」
照「菫、可愛い」
菫「お、お前だってついてるぞ」チュッ
照「嘘うそ。恥ずかしかっただけでしょ。私には分かるんだから」
菫「い、いや、ついてたから」
照「えー、じゃあ私はキスしたかったってことにしよっかな。菫はご飯付いてなきゃしてくれないのー」
菫「あ、いや、ごめん。恥ずかしかったからデス」
照「ただの照れ隠し?」
菫「あーもー、キスしたかったよ、照が可愛くて!」
照「あーすみれかわいいー」
照「ごちそうさま」
菫「お粗末さまでした。あっ杏仁豆腐があった」
照「やった」
照「これなら私もあーんできるね」
菫「そうだな」
照「あーん」
菫「あーん」
照「美味しい?」
菫「照にあーんしてもらうとすごく美味しい」
なんだ、あわあわ完全かませかよ
よし、もっともっとやりなさい
菫「そう言えばお母さんは今日どうしたの?」
照「九州に出張だって」
菫「それは泊まりになるなぁ」
照「さっきメール来たけど、ふぐ食べたらしいよ」
菫「ふぐって美味しいのか?」
照「私も食べたことない。でも菫のが美味しいと思う」
菫「うわぁ」
照「ひ、引くなよ」
菫「うわぁ」
照「止めてよ!」
菫「ちょっと咲ちゃんに電話する」
照「さっきの?」
菫「そ」
照「もういいのに」
菫「謝る方だけじゃないし」
照「あっ///」
菫「もしもし?」
咲『もしもし?』
菫「弘世菫です」
咲『ああ、はい、確かお姉ちゃんのお友達の』
菫「んーまぁそうか」
咲『それでどうしたんですか』
菫「それが、その……ちょっと照と私と咲ちゃんで会えないだろうか」
咲『えっ急にどうしたんですか』
菫「駄目だろうか。全国大会が終わってからでいいから」
咲『そういうことなら……はい、分かりました。なにか大事なことなんですよね』
菫「ああ、とても大事なことだ」
咲『はい、でも私もお姉ちゃんに言っておきたいことがあります』
菫「わかった。いい機会だと思う」
咲『ではよろしくお願いします』
菫「急に済まなかったな、ありがとう。おやすみなさい」ガチャ
照「なんだって」ワクワク
菫「咲ちゃんも会いたいって」
照「やったー」
菫「(でも、あれはまさか……)」
照「楽しみだなぁ」ドキドキ
菫「照、実はな……いやなんでもない」
照「えーどうしたのー?」
菫「いや、全国大会頑張ろうってさ(こういう事は自分で言うべきだろう)」
照「左手でもコークスクリューの練習する!」
菫「無理はするな。決勝、いや準決勝には何とか治るはずだ」
照「菫が言うなら……」
照「思い出した、薬飲まなきゃ」
菫「はい」
照「ありがと」
菫「照はすぐコークスクリューで壊しちゃうからな。私が持ってないと」
照「今は無理だけどね」
菫「じゃあ、自分で管理してみる?」
照「そういうのは菫に任せる」
照「尭深と誠子はどんな感じ?」
菫「知らない」
照「部員の管理は菫がやってよ」
菫「ああ、そっちか。まぁいいんじゃないか」
照「どっちだと思ったの?」
菫「あの2人は付き合い始めたらしい」
照「えーっ!」
菫「私達のが長いけどな」
照「張り合おうとしてる?」
菫「うん」
照「私達は負けないよ。麻雀も愛情も」
菫「うん」
菫「そろそろ部屋に行くか」
照「えっ早くない」
菫「病人は早く寝ないと」
照「しかもそっち」
菫「照のえっち」
照「それつまんない」
菫「私もそう思う」
おれはそうは思わんぞ
照「今日する?」
菫「したい?」
照「したい……けどさっきみたいのは恥ずかしいなぁ」
菫「じゃあもう寝ようか」
照「でもなんか物足りない」
菫「そうだ。ほら、おいで」ポンポン
照「膝枕?」
菫「うん。強豪校は彼女に膝枕してもらうらしい」
照「あー仕方ないなー強豪校だからなー」
菫「……止めようかな」
照「ごめんなさい。して下さい」
菫「素直でよろしい」
怜「くしゅん」
竜華「どうした、怜?風邪引いたんか?」
怜「違うと思うんやけどな。きっと竜華の膝枕は気持ちいいいう話でもしてたんやろ」
竜華「それならうちがくしゃみするはずやろ」
怜「せやなー。でも怜はうちのもんやからなー」
竜華「もう、なにいうてんの///」
>怜「せやなー。でも怜はうちのもんやからなー」
ホントになにいうてんすかね
照「菫の膝枕気持ちいい」
菫「照向きだからな」
照「どういうこと?」
菫「前に、その、言っていたじゃないか。菫の脚は私向きだって」
照「言ったっけ?」
菫「言っただろ。先月の時に」
照「言ったかもしれない」
菫「散々攻めておいて自分では忘れたのか」
照「目の前の菫が素敵すぎて」
菫「もう……///」
照「(ちょろい)」
>>101thx
>>99訂正
怜「くしゅん」
竜華「どうした、怜?風邪引いたんか?」
怜「違うと思うんやけどな。きっと竜華の膝枕は気持ちいいいう話でもしてたんやろ」
竜華「それならうちがくしゃみするはずやろ」
怜「せやなー。でも竜華はうちのもんやからなー」
竜華「もう、なにいうてんの///」
照「そろそろ寝よっか」
菫「もういいの?」
照「もう痺れてきたでしょ」
菫「なんか変だった?」
照「なんとなく」
菫「それじゃ寝るか」ガサゴソ
照「えー一緒に寝ないの?」
菫「腕にぶつかったら危険だからな」
照「大丈夫だよ」ブンブン
菫「本当に?」
照「……ちょっと痛くなってきた」
照「でも一緒に寝たい!」
菫「仕方ないな。でもどうしたら」
照「こうすればいいよ」ダキッ
菫「いや、でも……」
照「菫は寝相いいから大丈夫、だよ」
菫「あー」
照「どしたの?」
菫「今のすごい可愛かった」
照「どんな顔してた?」
菫「私の好きな照の顔」
照「そんなのずるいよ」
白糸台も後輩同士で百合ってんだから
千里山もなんかひとつ加えてみよう
照「なんかこうしてると初めての時思い出すね」
菫「初めての?」
照「うん、初めて一緒に寝た時」
菫「そうだな」
照「あの時の菫可愛かったな。菫の方からだと思ったのに全然何もできなかったよね」
菫「だって恥ずかしかったし、それに……」
照「それに?」
菫「照と一緒に寝れるだけで、すごく幸せだった」
照「私もだよ」
照「私もだよ。今でもそうだよ」
菫「照……」
照「まぁあの時みたいに我慢できなくなってってことはないけど」
菫「いい感じだったのに……。これだから虎だって言われるんだ」
照「ひどいなぁ」
菫「今日の虎は眠ったまま?」
照「欲しいの?」
菫「そういう訳じゃないけど」
照「もういいの。菫とはこれからずっと一緒だから。あの時みたいに焦らなくて」
菫「あれで、焦ってたのか……」
照「私も初めてだったし、結構必死だったんだよ」
菫「今ではすっかり得意になってしまったけどな」
照「菫だってそうでしょ」
菫「だって、照が可愛いし」
照「私も菫が可愛いし」
菫「仕方ないな」
照「仕方ないね」
照「寝よっか」
菫「うん」
照「おやすみ」
菫「おやすみ」
ちゅっ
翌朝
菫「照、朝だぞ」
照「んーおはよー」ポケー
ピンポーン
照「誰だろう」ネムネム
菫「ちょっと行ってくる」
照「おねがーい」
菫「あ、淡。本当に来たのか」
淡『だれかいませんかー。せんぱーい』
菫「どうしたものか」
淡『おかしいなぁ。もう行っちゃったのかな』
照「誰?」
菫「淡。来ちゃったらしい」
照「淡?ふーん」
菫「どうしたものか」
照「あわいー?来てくれたんだ。ちょっと待ってー」
菫「おいおい、どうするんだよ。私は」
照「別にいいじゃん。同じアパートなんだから」
菫「そんな設定もあったな」
照「夫婦だし」
菫「それは……そうだな///」
照「朝ごはん何?」
菫「いつもの」
照「アジ?」
菫「イワシ」
照「ごめん、待った?」
淡「ええ、まぁ、多少。管理人さんにお茶をもらうくらいには」
照「申し訳ない」
菫「だから私がやるといったのに」
淡「なんで弘世先輩がここにいるんですか」
照「私が呼んだ。劣化ウラン牌は重い」
淡「でもおかしいですね。今の時間なら弘世先輩はだいたい部室にいるような」
菫「いや、ああ、(照の寝顔を見る仕事とか)ちょっと忙しくてな」
淡「それなら尚更私がやりますよ」
照「私達も今年で最後なんだ。後輩に頼られる存在になりたい」キリッ
淡「は、はい」テルテルカッコイイ
このあわあわは盲目的に見えてないな
照「よし、今日もインターハイに向けて油断せずに行こう」ドヤァ
菫「さっさと行くぞ、もう遅刻だ」
照「そ、そうか。急ごう」
淡「行きましょう」
放課後
pipipi
菫「鳴ってるぞ」
照「あ、電話だ。さ、咲から。もしかして……」
菫「取り敢えず出ろ」
咲『あ、お姉ちゃん?』
照「咲か?どうした」
咲『あのね、お姉ちゃん。昨日菫……さんだっけ?に話したことなんだけど』
照「え、あ、会えなくなっとか!」
咲『そうじゃないの。お姉ちゃんにも言っておこうと思って』
照「う、うん」ゴクリ
咲『あの、その、ね。お姉ちゃんに聞いて欲しいことがあるの』
照「何?なんでもするよ」
咲『そうじゃなくて。話を聞いてくれるだけでいいから。いいよね、お姉ちゃん?』
照「うん」
咲『またね、お姉ちゃん』
照「バイバイ。咲」ガチャリ
菫「咲ちゃんなんだって」
照「なんか聞いてほしいことがあるって。なんだろう」
菫「なんだろうな(やはり私達と一緒だろうな)」
照「咲に早く逢いたいなぁ」
菫「後1週間だ。すぐだよ」
照「楽しみだなぁ」
和「咲さん、お姉さんは何と?」
咲「大丈夫。会ってくれると思う」
和「ドキドキしますね」
咲「和ちゃんなら大丈夫だよ」
和「そうでしょうか」
咲「自身を持って。それに……」
和「それに」
咲「それにお姉ちゃんも同じ気がする」
和「どういう事ですか?」
咲「なんでもないよ。きっと楽しみにしてるっこと」
和「余計緊張してしまいます」
咲「(昨日電話してきた菫さん、あの人はきっと……)」
全国大会決勝大将戦
淡「(咲、この人が照先輩の妹。可愛がられている、私のライバル!)」
咲「(すごい覇気。でも負けてられない。お姉ちゃんの、和ちゃんの戦いを見て、私は負けられない!)」
照「いよいよ、咲の試合か」
菫「ああ」
照「亦野達は?」
菫「仮眠室へ行った。あの試合内容ではな」
照「そうか。ならここでイチャイチャしても問題ないな」スリスリ
菫「原村和を見てどう思った」
照「急にどうしたの?強い。でもそれだけだと思う」
菫「そうか」
照「それより咲の試合」
恒子『それでは、全国大会決勝大将戦。この試合で全国のナンバーワンが決まります!』
照「始まる始まる」ワクワク
菫「(確かに原村和はただ強いだけという気はした。だが、本当にそれだけなのか)」
照「ねぇ菫、聞いてる?咲見て。可愛い」
菫「あ、ああそうだな。可愛い。照に似て可愛い」
照「えへーそうでしょ」
菫「(照と一緒なら私は大丈夫だ。これからも、何があっても……!乗り越えてみせる!)」
恒子『大将戦スタート!これが全ての決着です!』
以上で終わりです
ありがとうございました
大☆淡ストーキング日記でもやればいいですかね
ここまでできないとは情けない
淡「昨日の時点で怪しかったけど、今朝も一緒とか絶対におかしい。これはつけるしかない」
淡「今日はカバンを持っていくのを断った。これで照先輩は弘世先輩に頼るしかない」
淡「やっぱり。弘世先輩に持って行ってもらうみたいだ」
照『……で……咲が……咲……』
菫『ああ……そ……』
淡「よく聞こえないけど妹さんの話をしている?」
淡「それ以外は普通に買っているようにしか見えない」
淡「やっぱりただの勘違いだったのかな……」
淡「昨日の時点で怪しかったけど、今朝も一緒とか絶対におかしい。これはつけるしかない」
淡「今日はカバンを持っていくのを断った。これで照先輩は弘世先輩に頼るしかない」
淡「やっぱり。弘世先輩に持って行ってもらうみたいだ」
照『……で……咲が……咲……』
菫『ああ……そ……』
淡「よく聞こえないけど妹さんの話をしている?」
淡「それ以外は普通に帰っているようにしか見えない」
淡「やっぱりただの勘違いだったのかな……」
淡「あ、スーパーに入った」
淡「普通に買い物をしているようにしか見えない」
淡「夕飯は作ってもらうのかな」
淡「私も栄養補給にアンパンと牛乳を買っていこう」
淡「結局、先輩のマンションまでついてしまった」
淡「これだけじゃただの仲の良い友達だな」
淡「いや、それだけとは思えない」
淡「照先輩と弘世先輩の香水がいつもと逆だった」
淡「取り違えるなんておかしい」
淡「どこか良いスポットはないかな」キョロキョロ
淡「あの公園なら先輩の部屋の出入口が見える」
淡「もし弘世先輩が夕飯を作るだけなら、しばらくすれば出てくるはず」
淡「おかしい。もう10時なのに出てこない。絶対におかしい。それにしても……」
××「ああ駄目デス、そこハ!」
○○「逃げるなよ」
××「豹変シマス。ガイトはいつも」
○○「こだわるな」
淡「この公園はおかしい。もう帰ろう」
淡「おはようございます!」
照「おはよう。もういいのに」ツヤツヤ
菫「おはよう」ツヤツヤ
淡「いいんですよ!私の仕事ですから」
淡「(今日は2人とも妙にツヤツヤしてる。昨日は豚肉を買っていたかトンカツにでもしたのかな)」
淡「今日は先輩達、いつもより綺麗ですね」
照「えっ、そうかな」
菫「どうだろうなぁ。照はそうかもしれないけど」
照「菫の方が綺麗だよ」
淡「あれ……先輩達……」
菫「い、いや、さっさと行くぞ。私達がしっかりしないと示しがつかない」
放課後
淡「今日は記者の人が来ているらしい。照先輩はそっちへかかりきり。」
淡「このチャンスを利用して弘世先輩にカマをかけてみよう」
淡「弘世先輩、ちょっといいですか」
菫「どうかしたか」
淡「宮永先輩のことなんですが」
菫「照なら大丈夫だ。準決勝には間に合うと医者も言っている」
淡「そういうことじゃありません」
菫「どういうことだ?」
淡「なんかおかしくないですか」
菫「怪我をしたんだ。多少は雰囲気が変わるだろう」
淡「それはそうかもしれないですけど……」
淡「そうだ、宮永先輩の妹さんって御存知ですか」
菫「急にどうした。まぁ知らないことはない。写真を見たことがある。大星も見せられたことあるだろう」
淡「そうですね。そうですけど……」
菫「どうした。確か妹さんも対象だったな。それが気になるのか?」
淡「そういう訳ではありませんが……」
菫「いまいち要領を得ないな。何が言いたい?」
淡「えーと、その、宮永先輩は妹さんと一緒に暮らしてないんですよね」
菫「まぁ家庭の事情だろう。辺に詮索はしない方がいい」
淡「宮永先輩にとって妹さんってどんなものなんでしょう」
菫「そりゃあ、大事なんじゃないのか。かわいがっているみたいだし」
淡「!」
菫「これは言ってしまっていいのか分からんが、この前もやっと会う約束ができたんだ」
淡「つまり、妹さんは宮永先輩の大事な人で、今度会うんですね!」
菫「つい余計なことまで言ってしまった。忘れてくれ」
淡「わかりました。忘れます」
淡「ありがとうございました。失礼します」
菫「ああ、頑張れよ」
淡「応援してくれるんですか」
菫「勿論だよ」
淡「頑張ります!倒します!」
菫「期待しているぞ」
淡「そういうことだったのか」
淡「宮永咲!私の倒さなければならない相手!」
淡「宮永咲に勝って照先輩を射止めてみせる!」
菫「なんだかよく分からないが淡がやる気をだしたようでよかった」
菫「尭深の方達は今日もいないのか」
菫「まぁ2人なりの調整というものがあるんだろう」
菫「それにしても昨日の照は可愛かったなぁ」デヘェ
淡「ツモ」ズキューーーン
2軍「すごい!なんだこのツモは!」
2軍「これは宮永先輩の……!」
2軍「いや、宮永先輩のものとも違う」
2軍「これは、これはスクリュードライバーツモだッ!」
淡「これで宮永先輩に近づけた」
淡「必ず勝つ!」
ビッグスター編はこれで終わりです
何かネタがあればそれを書こうかと思います
よく知らないキャラですと難しいですが
照菫が意外に好評らしいので、もう少し照菫で書いてみようかと存じます
照「ご馳走さま」
菫「お粗末さまでした」
照「そうそう、尭深にこんなものをもらった」
菫「チケット?」
照「そう、遊園地のチケット」
菫「一体どうしたんだ」
照「誠子との事をからかったらもらった」
菫「性格悪いな、おい……」
照「ねー、行こうよ、快気祝いってことで」
菫「そうだな。私もお祝いしたかったんだ」
照「これだけごちそうがあってプレゼントもくれたのに?」
菫「照にはいくらしてもし足りないよ」
照「菫が彼女で良かった」
菫「現金なやつ」
照「思ってもらえるのって嬉しいんだよ?」
菫「思ってあげられるのも楽しいんだぞ」
照「知ってる」
菫「私も」
照「急だけど明日でいいよね」
菫「私たちは各自調整だからいいんじゃないか。試合も決勝まで行かないと当たらない学校だ」
照「久しぶりのデートだね」
菫「最近は半同棲だったからなぁ」
照「たまには刺激があった方がいい?」
菫「うーん、照はいくらでも飽きないからなぁ」
照「のろけちゃってー」
菫「他の人には言えないけどな」
照「でも尭深達知ってたよ」
菫「えっ」
照「えっ」
菫「なにそれ怖い」
照「iPSに魅入られた者達には感じるとか、尭深が」
菫「ああ、そういう」
照「菫もそれで分かったんでしょ」
菫「確かにそれなら仕方ない」
照「それと大体誠子が受けだって」
菫「そこまで知りたくなかった」
照「私も惚気ようかと思ってしまった」
菫「お、おい!」
照「でもしなかったよ。ちょっと可哀想だったし」
菫「はぁよかった……」
照「聞かされて恥ずかしがる菫も見たかったけど」
菫「えっ」
照「この後、恥ずかしがる菫を見ればいいかな?」
菫「照……///」
翌朝
照母「てるー、起きなくていいのー?」
照「あれ、お母さん。どしたの?」
照母「あんた、今日デートじゃなかったの?」
照「ハッ」
照母「今日遅いの?」
照「わかんない」
照母「泊り?」
照「娘に何聞いてんの!」
照「はぁ、間に合うかなぁ」
菫「あ、照、おはよう」
照「え、どうしてここにいんの。遊園地集合じゃなかった?」
菫「照に早く会いたくて///」
照「(なにこのかわいい生き物)」
照「それならマンションの前じゃなくて、うちまで来ればよかったのに」
菫「お母さんいたんじゃないの?なんか恥ずかしくて」
照「うん、それじゃいこっか」
菫「うん」
照「……ん」スッ
菫「あっ」
照「手、繋ぎたかったでしょ?」
菫「うん」
照「でも手汗かきそうで恥ずかしい」
菫「あっ、ごめん」
照「いいよ、もっと恥ずかしいのも見てるし」
菫「もう……///」
キイロイセンノウチガワマデサガッテオマチクダサイ
照「すぐ来てよかったね」
菫「うん」
照「なんか今日は素直?」
菫「そんな訳じゃないけど」
照「じゃないけど?」
照「(スカート、いつもより短いから恥ずかしいんだろうなぁ可愛い)」
菫「からかってる顔してる」
照「バレた?」
菫「すごく楽しそう」
照「楽しいよ、菫とデートだもん」
菫「嬉しいな、照も私と一緒で」
照「好きな人と一緒にいればねー」
菫「恥ずかしいから止めろ」
照「どうせここの人はみんな行き先一緒でしょ」
菫「いちゃついてる人多いし、そうかもしれないけど」
照「夏は発じょ……」モゴ
菫「それ以上は止めろ」
照「でもどうかな、菫が可愛いから他のカップルを破局させちゃうかもしれない」
菫「えっ?」
照「一目惚れさせちゃうかもってこと」
菫「私は照だけに見てもらえればいいよ」
照「わかってる」
菫「私は照だけを見ていたいよ」
照「うん」
照「でもさ、こういうのってクライマックスで言わない?」
菫「あ……」
照「夜のパレードとか見ながら」
菫「うん……」
照「ある意味、私達が見世物になってるけど」
菫「……」
照「次で降りるから忘れよう」
菫「」
照「うわーすごい混んでる。メゲルわ」
菫「」
照「少しは回復してって」
菫「」
照「仕方ないなぁ」チュッ
菫「!」
照「治った?」
菫「ごめん、空気悪くしてた」
照「いいよ。楽しも?」
菫「うん」
保守ありがとうございます
連投規制となっておりました
菫「それにしても、女子ばっかりだな」
照「レディスディらしい」
菫「でもそういうのって男女でも効くんじゃないのか?」
照「本格美少女麻雀物語だし」
菫「本格美少女麻雀物語なら仕方ないな」
照「仕方ない」
菫「どこかで見たような人も多いような」
ウエノサーン
センパーイ
トウカー
忍法帖もおかしくなってしまったため、変な表現もご了承下さいませ
菫「でもこういう方が気が楽でいい」
照「気にしてたの?」
菫「いや、そういう訳じゃないけど」
照「ならいっか。早く並ぼ」
菫「ゲートを通るだけでも一苦労だな」
照「混みすぎ」
菫「仕方ないさ」
照「あっ、あれってこーこちゃんじゃない?」
菫「そうだな。ってことは……」
照「あそこあそこ」
菫「やっぱりそうか。でもどうして離れているんだ?」
照「多分、こーこちゃんがぐんぐん進むのについていけなかったんじゃ」
菫「なるほど」
照「私たちはいつも一緒だね!」
菫「……張り合ってるのかよ」
照「私はプロに行くから」
菫「いや、そういう問題じゃなくて」
照「小鍛治プロにも負けない」
菫「え、あ、はい」
照「菫が一緒にいてくれれば負けないよ」
菫「それじゃ、絶対負けないな」
照「うん」
菫「やっと中には入れた……」
照「30分くらい並んだもんね」
菫「でも途中から女同士だと優先してくれるようになったな」
照「アンテナみたいな人が交渉していたみたいだけど誰だったんだろう」
菫「iPSが反応したからそれ関係の人だろう」
照「でも子供連れっぽかったよ」
菫「子供かぁ」
照「まず何に行こうか」
菫「どうしようかな」
照「ジェットコースターは微妙に空いているっぽい」
菫「いきなりジェットコースターはなぁ」
照「メリーゴーランド?」
菫「ちょっと恥ずかしい」
照「メリーゴーランドにしよう」
菫「はいはい」
照「ほーら、つかまえてごらーん」
菫「あははは」
照「うふふふ」
菫「まってー」
照「はやくおいでー」
菫「まってよー」
照「えー」
菫「メリーゴーランドってこんなのだっけ」
照「ノリノリだったじゃん」
菫「まぁそうだけど」
照「スカートの裾、気にしてた菫が可愛かった」
菫「それだけー?」
照「ううん、菫は全部可愛い」
菫「えへー」
照「次は何にしようか」
菫「少し激しいのがいいかな」
照「コーヒーカップにしよう」キラキラ
菫「照ってああいうのが好きだったのか」
照「そういう訳じゃないけど」
菫「まぁいい。照の希望なら行こう」
照「うんっ」
照「コークスクリューツモ!」ギュインギュイン
菫「うわああああああああああ」
照「もう一個ツモ」ギュインギュイン
菫「ひいいいいいいいいいいいいいいい」
照「もう一個ツモ」ギュインギュイン
菫「ぐぁあああああああああああああああああ」
照「もう一個……」ボキッ
菫「はぁはぁ」
照「なんかエロい」
菫「はぁはぁふざけるなよ」
照「やっぱエロい」
菫「なんとか機械の整備不良という事で許してもらえたが、弁償ものだぞ
それに、照がまた怪我する姿なんて見たくない」
照「ごめん……」
菫「いいんだ。分かってくれれば。次はもう少し落ち着いたものに行こう」
菫「で、なんで私達はジェットコースターに乗っているんだ?」
照「女性同士だと優遇されるらしくて」
菫「さっき私は疲れたんだ。少し落ち着きたいと言ったじゃないか」
照「いいでしょ」ギュッ
菫「あっ……///」
照「(もう安全装置まで付けてたから降りらんないけど)」
菫「お、終わった。もう駄目だ」
照「菫ってこういう絶叫系苦手だったり?」
菫「得意ではないな」
照「楽しいのになぁ。あっなんか写真が撮られてるっぽいよ。あはは、菫面白い」
菫「私は……っと、ひどい顔だな」
照「えーいい顔じゃん」
菫「お前はずっとこっちを見てたのか」
照「一番見たい景色だもん」
照「それとも見ちゃ駄目?」
菫「そんな事はないけど……」
照「ないけど?」
菫「こっちばっかり見られるのは恥ずかしい」
照「でも菫も私を見てくれるでしょ?それでおあいこ」
菫「そうだな、うん」
照「そろそろ昼にしようか」
菫「それなんだけど」
照「サンドイッチでしょ?」
菫「なんで分かったの?」
照「パンの感じがした」
菫「なにそれ」
照「だからパンの感じだって」
菫「わけわかんない」
照「うん、美味しい」
菫「よかったー」
照「菫のはいつも美味しいよ」
菫「でも言ってもらえると嬉しいから」
照「いつもありがとねー」
菫「好きでやってることだし、照が食べるの見るの好きだし」
照「なんかすごく幸せそうに見るよね」
菫「すごく幸せだから」
照「食後だから少しゆったりできる所にいしようか。ミラーハウスとお化け屋敷どっちがいい」
菫「ミラーハウスかな」
照「いきなりお化け屋敷はつらそうだもんね」
菫「そうそう」
照「それじゃ、行こう」
照「なんか気持ち悪いところだね」
菫「照がいっぱいだ」
照「菫もいっぱいだよ」
ホラ、ウエノサン
ウエノサンガ、ウエノダンガ、イッパ、ア、アレ??イナイ?!
ワタシシカイナイ、ウエノサン、ウエノサンドコ-!?
菫「発狂してる人もいるみたいだな」
照「そろそろ出ようか」
照「次はお化け屋敷だね」ニッコリ
菫「妙にうれしそうだな」
照「菫ってこういうの苦手でしょ」
菫「悪かったな」
照「急に素直になっちゃってー。そんなに嫌?」
菫「いいもん」
照「?」
菫「照に守ってもらうからいいもん」
照「……(可愛すぎる)」
菫「だから、行こう?」
照「うん」
照「……あれ?あんまり怖くなかった?」
菫「照の背中しか見てない」
照「あててんのよ状態?」
菫「ふふ、そうかも。でもあんまり怖くなかったかな」
照「私と一緒だからな」ドヤァ
菫「うん、照と一緒ならどこでも大丈夫」ダキッ
照「」
菫「ドキドキした?」
照「今日一番ドキドキした」
菫「嬉しい。ドキドキされちゃった」
照「菫といる時はいつもドキドキしてるよ」
菫「私はもっとドキドキしてるよ」
照「もう暗くなってきたね」
菫「そろそろ観覧車に行こうか」
照「やっぱり最後は観覧車だよねー」
菫「うんうん」
照「すごくロマンチック」
菫「照と来られて嬉しい」
照「そういうのは乗ってからにしようよ」
菫「そだね」
カゴガデルデー
菫「乗れてよかったー」
照「あー、ほら、パレードが見える」
菫「ほんとだー。きれー」
照「きれいだねー」
菫「夜景も綺麗」
照「うん、逆側は夜景だね。高いからよく見える」
菫「もうすぐてっぺんだな」
照「菫、ちょっと、目つぶってくれる」
菫「えっ、いいよ」ドキドキ
照「ありがと」ピトッ
菫「えっ」ビクッ
照「もう開けていいよ」
菫「これって……どうしたの?」
照「指輪だよ」
菫「そうじゃなくて!」
照「ほら、私もおそろいだよ。菫には貰ってもらいたいんだ」
菫「照っ」チュー
照「えあっ」
菫「照大好き!大好き!愛してる!」
照「うん、私も愛してるよ。ずっと一緒にいてね」
菫「いる、絶対一緒にいるよ。照とならどこだっていける」
照「それは言いすぎだよ……」
菫「そんなことない」
照「ほんと?」
菫「ほんとだよ。照には嘘つかないから」
照「知ってる」
菫「でも……私でいいの」
照「菫じゃなきゃ駄目。菫だからいて欲しいの」
菫「ほんとに?」
照「教えてあげるよ」チュッ
菫「んーっ、はぁ」
照「分かった?」
菫「うん」
照「それとね、チェーンもあるんだ。指輪するのは難しいだろうから」
菫「えっ」
照「するつもりだった?だったら嬉しい。でも、没収されちゃうでしょ」
菫「そっか……」
照「でも首なら大丈夫だから」
菫「ずっとしているよ」
照「ずっと?」
菫「うん、ずっと」
照「もう1回キスしていい」
菫「私もそう言おうと思ってた」
ちゅっ
照「ふふ、もう1周しちゃったね」
菫「気付かなかった」
照「そんなによかった」
菫「うん……///」
照「そうだ、あのホテル分かる?」
菫「うん」
照「実はあそこのチケットもあるんだ。明日の分のここのチケットもある」
菫「もしかして」
照「うん、実は尭深に貰わなくても行こうと思ってたんだ」
菫「照大好き」
照「嬉しいね。何度言われても」
菫「好き好き好き」
照「もう誰だよ」
菫「あっ……」
照「そんな菫が私は好き。明日も楽しもうね!」
菫「うんっ!」ダキッ
以上で終わりとなります
規制されたり、IPが変わったりとごたごたして申し訳ありません
拙いものですが、楽しんで頂けていたら幸いです
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