怜「ラオウ兄は、試合見に来んとってな」(80)

怜「ええか。わかったな。ほな、試合頑張って来るわ。テレビで見といてな」


ラオウ「バ・・バカな・・おれが・・・、このラオウが震えて・・・・・」

ケンシロウ「ラオウよ、家に帰るときがきたのだ」

ラオウ「ぬう!! お・・おれは拳王!拳王は決してひざなど地につかぬ!」ガクガク

ケンシロウ「ラオウ・・・俺が、代わりにトキの活躍を見て来よう。大人しく家に帰るのだ。」




怜(ラオウ兄、目立ちすぎやねん!!子供の頃から、恥ずかしい思いさせられるし。竜華やセーラ達に見られたら恥ずかしいちゅうねん)

全国大会会場


竜華「怜、お疲れー。次は白糸台やな。気合入れて頑張ろやー」

怜「そやね。家族もテレビで応援してくれてるしな。いい所、見せたいな。」

セーラ「そーいや、怜には兄と弟が居るって噂やでな。どんな人なん?」

怜「えーと・・・、ちょっと私と違って、体が丈夫で・・・。あぁ、パチンコ屋とかで闘って・・・いや店員してるで。」

セーラ「へぇー、そうなんや。怜と同じで、体弱いんかと思ったわ(笑)」

竜華「私ら、長い付き合いやのに見た事ないもんなー。ちょっと、見てみたいなー」

怜「やめとき、やめとき。オシッコちびるで」

セーラ「ははは、私ら高校生やん。そんな事あるわけないやん」

竜華「そうそう、うちら大阪人がびびる事なんか、そうそうないって」

怜「・・・まぁ、会う事もないやろ。セーラと竜華の家族は見に来てんの?」

セーラ「来てるでー。俺らが東京着く前から居たみたい(笑)ほら、あそこの差し入れのお菓子は竜華のお母さんからやで」

怜「おおー、おおきに。後で食べさして貰うわ」

セーラ「じゃあ、作戦会議しよか。泉とフナキューも呼んで来て」

怜「わかった」




ラオウ「女の情けは男にとって最大の屈辱!トキよ。俺を止めるのは、神でも止められぬ。ケンシロウが居ない内に・・・。ぬぅぅううぅぅぅぅぅん」

ケンシロウ「さて、ユリアとのスカイプが長引いてしまった・・・。ラオウは、手錠、グルグル巻き、秘孔を突きまくったから、流石に今日一日くらい大人しく・・・」

ケンシロウ「ラオウが居ない!!!!!!!」



ラオウ

ケンシロウ「さて、ユリアとのスカイプが長引いてしまった・・・。ラオウは、手錠、グルグル巻き、秘孔を突きまくったから、流石に今日一日くらい大人しく・・・」

ケンシロウ「ラオウが居ない!!!!!!!」



ラオウ「フハハハ、何人も俺を止める事は出来ぬ。この拳王に無抵抗は武器にはならぬ!!」パカパカ



咲「あれ・・・、東京って馬が走ってるんだ・・・都会なのに・・・」

和「咲さん・・・、そんなオカルトありえるわけないじゃないですか。さぁ、電車に乗りますよ」

怜(さっき、客席を見たけどどうやらケンシロウが上手くやってくれてるみたいやな。あの図体やし、おったらすぐわかるけど・・・)

怜(兄ちゃん、ごめんやで。でも、麻雀人生で一番大切な死合になると思うんや・・・。集中したいんや。千里山を優勝の悲願に向けて)



怜「よろしゅう」

照「よろしく」

煌「すばらです」

玄「おまかせあれ!」

怜「なぁ、チャンピオン」

照「なに?千里山」

怜「対局前に聞きたい事あるんやけどいいか?」

照「いいよ」

怜「あんた、最近。星を見た事あるか?」

照「星はわりとよく見てる。昨日も見た」

怜「北斗七星の横に赤い星って見た事ある?」

照「は?北斗七星の横に星なんて聞いたことないけど・・・」

怜「そうか・・・見えてないんやな・・・。流石、帝王やな」



玄「あ、私、それ見た事ありますよー」

怜「阿知賀・・・。そうか・・・その星はな・・・。あっ、ごめんな。フェアじゃないな。対局終わったら教えたるわ」

煌「私はないですねー。星はわりとキレイに見えるんですけどね、長野も福岡も」



怜「まぁ・・・、私も大阪立つ前に見えたわ・・・。でも私も 一人の雀士としてこの生をまっとうしたいねん」

怜「ごめんな。私、初出場やから緊張してるんやで。気にせんといてな」


怜「ほな・・・、死合開始と行こうか」






ラオウ「神に感謝せねばなるまい・・・わが妹をこれだけの舞台に送り出してくれたことを!!」

ラオウ「おっと・・・、ビデオの予備バッテリーも買わねば・・・。黒王号は駐輪所に置いて・・・。」

東二局

照「ツモ」


怜(来たな・・・。でも帝王の上がりの秘密はもう知ってるで・・・)

怜「私の麻雀を高めたのはチャンピオン!あなた自身の存在だ!!ダブル!!」

東四局

怜(流石にダブル使っても、安手は止められへんかったな・・・。まぁ、ドラが阿知賀が多分抱え込むから、マシな速度なんやろうけど)

照「ツモ」

怜(順調に連続和了しよるな・・・。しかし激流を制するのは静水ってなんかの漫画で見たな)

怜(今は・・・、静かに最少失点で待つのみやな)

怜(なんかケンシロウが元気になる秘孔突いてくれたな。今の私はトリプル使えそうな気がするな)

怜(けど倒れてもうたら、元も子ないしな。ラオウ兄がおったら、乱入しかねへんな。全国ネットで園城寺家の恥さらす所やったわ。ってかケンシロウのファッションセンスもどうかと思うけどな)

怜(ユリアちゃんのために、大会終わったら私が東京のオシャレな店で服でも買ってあげんとな)



照「ツモ」

玄「まだ一度も聴牌も出来てない・・・」

ケンシロウ「はぁはぁ・・・、全速力で駆け付けたが・・・、ラオウは・・・来てないか。天地を砕く剛拳もトキの一握りの心を砕くことはできぬ!!」


咲「・・・東京の人って、肩にパットとかつけてるの?」

優希「流石、都会だじぇー。あんなの長野のユニクロじゃ売ってないじぇ」

和「すごい筋肉ムキムキですね・・・。」

長男 ラオウ
長女 怜
次男 ジャギ
三男 ケンシロウ

前半戦終了

怜「くっ・・・ダブル連発でも、何にも出来んかった・・・。新道寺と二人がかりでこれか・・・。チャンピオン予想以上や。これ以上 小細工をしかけるのは
不可能・・・ならば次の後半こそ身を捨てた最後の一撃!!」


玄「」カタカタ




ラオウ「ぬうぅぅぅぅぅぅううぅぅぅぅ、しまった!もうトキの死合が始まってるではないか!レジが混んで・・・。急がねば・・・」

ケンシロウ「そこまでだ。ラオウ。貴様の野望はここでついえる」

ラオウ「ケンシロウ・・・。うぬ、どうしてもこの拳王の進軍を止めると言うか!退け!」

ケンシロウ「どうあっても、退けぬ。妹の願い」

ラオウ「ならば、力づくで退かせるまで。ぬうぅぅううぅぅぅぅ。」ゴーショーハ

ケンシロウ「むん」→トキ避け

ケンシロウ「ラオウ、次はキックをするつもりだろうが・・・。俺に通じぬ」

ラオウ「むぅ!?まさか一巡先・・・。その先読みは、怜!?」

ケンシロウ「ラオウ・・・、しばらく寝てもらうぞ」アタ、アタタ

ラオウ「迷いも見えぬ!!怯えも見えぬ!!妹がきさまの拳を高めたか!!」




咲「なんか・・・、喧嘩してるよあの男の人達」ブルブル

優希「すごい迫力だじぇー。麻雀の試合見るより、こっち見たいじぇ」

和「とりあえず警察に電話しときましょう」

怜(はぁはぁ・・・、流石にダブル使いすぎた・・・。もうボロボロや。客席にラオウ兄居るのも確認出来へんかった・・・。)

怜(まぁ居たら、多分死合を中止してでも、病院連れてかれるやろな・・・。でも、もうちょっとだけ無茶するわ)

照「ロン」

煌(千里山さんが無警戒で振り込むとか、珍しい)

怜「フッ…だがまだ生きているで」

怜(何とかして上がらんと・・・、阿知賀、見ることもまた闘いやで・・!)

怜「ツモ」

玄(千里山の人、いつもなら「せめて痛みを知らずに安らかに降りるがよい」とか言いながら、一発リーチするのに・・・)

玄「自分の必殺技を捨ててまで・・・」

ラオウ「うぐぅ・・・ぬぬぬ・・・」

ケンシロウ「次の一撃が最後になるだろう」

ラオウ「うむ、野次馬も集まって来たしな。立って居た方が、妹の死合を見届ける。それでいいな?」

ケンシロウ「ラオウよ、家に帰るときがきたのだ。」

ラオウ「ほざけ。うぬを病院送りにしてでも、怜の活躍を俺が見届ける。ぬぅぅぅぅ!!ビデオカメラが!」



優希「もう粉々だじぇ」

咲「私、普通のカメラなら持ってるけど、貸してあげた方がいいかな」

和「いや、関わらない方がいいですよ咲さん。」

怜「さぁ・・・やるで・・・わたしの闘牌、わたしの闘い方はいずれ必ずあんたらの役に立つときがくると思うで。トリプル!」

照(ん・・・、なんかとても嫌な予感・・・。まるで咲が嶺上開花する時に放つ闘気のような・・・。けど、私とは帝王。退かぬ!媚びぬ!!省みぬ!!!
帝王に逃走はない!)

照「リーチ」



煌「リーチかけましたわね」ニヤリ

玄「」トン

煌「とうとう、河にドラが出ましたわね」

怜(よし!来た!ここで、来るのが・・・。阿知賀や!)ポン

怜(阿知賀の先鋒の肉体と魂はチャンピオンの想像をはるかに超えたんや!!)

玄「り、リーチです」

怜(よし・・・、最後の牌や・・・。これを無事に捨てさえすれば・・・。あれ・・・力が入らん)

怜(なんか知らん世界が見える・・・。ってなんで私、ラオウ兄と闘ってるんや・・・。勝てわけないやん)

怜(もう無理や・・・牌が重い・・・、諦めるか・・・やっぱり私に千里山のエースとか荷が重かったんや・・・)

玄「あっあの・・・大丈夫ですか?人、呼びましょうか?」



ラオウ「トキ!うぬの力はその程度か!」




会場にいるモブA「で、でけー!!!!」

B「急に立ち上がって、どうしたんだろ」ビクビク

ざわっざわっ

怜(あれ・・・なんかラオウ兄の声が聞こえた気がする・・・。居るわけないのに・・・。テレビで応援してくれとるんかな。そうや・・・私は園城寺家の長女。誓いの時はきた!!)

怜「ま・・・たせてごめんやで・・・。ちょっとどれ切るか迷ってたんや」プルプル

怜「こ、この牌で・・・」トン


照「・・・」

照(これが・・・当たり牌か)

照(振り込むのは帝王って呼ばれる前だったかな)トン



玄「そ、それロンです!!」

照「お疲れ」

玄「お疲れ様でした」

煌「すばらでした」

怜「・・・・・」


玄「園城寺さん?」

怜「ごめんな・・・、私、仮病やから・・・」フラッ



ガシッ

ラオウ「トキ病んでさえいなければ・・・、水面のごとく静かなるその奥底に火の激しさをもった妹よ!!体をいとえよ。」


玄「おおお、おっきな男の人」カタカタ

煌「すばらな大きさですね・・・。怜さんをどうするつもりですか!?」

ラオウ「決まっている。病院へ連れて行く」


ダッダッダ

竜華「とーーーーーーきーーーーーーー!!!!!!!!ってなんやこの大男は、怜を離さんかい!」

照「姉より優れた妹など存在しねぇ」

竜華「この不審者!怜、どうするつもりや!誘拐か!離せ!」ガンガン

ラオウ「娘。死にたくなければ今すぐ道を開けよ」ギロ

竜華「ひっ!?い、いやや。うちは怜の一番の親友なんや!」チョロ

ケンシロウ「あぁ、待ってくれ。その男は、不審者ではない。俺とそこの男は園城寺の長兄と次兄だ。」

竜華「えっ!?怜のお兄さん!このゴツイのが!遺伝子、同じところないやんか!」

ケンシロウ「まあ、また後でゆっくり話そう。それより怜を病院に連れて行くのが先だ」

竜華「そ、そうやった。救急車、呼んだばっかりやで・・・」

ラオウ「いらぬ。俺の方が早い。俺は先に病院へと向かっているぞ」

ケンシロウ「うむ。俺も後から行くとしよう。対戦相手の君達、まさしく怜の強敵(とも)だった!」

玄「は、はい」

煌「お気をつけて」

照「次は絶対に振り込まない。天も宿命の対決に興奮してくれるような気がする」

ジャギ様は「俺はギタリストになるんだー!」とか言って家を飛び出したから初めから居なかったことにされてるんだよ

怜(あぁなんかこの感覚、覚えがあるわ。このゴツイ背中。毎年のように感じてる)

怜「ラオウ兄・・・約束破ったなー」

ラオウ「怜、見事だった。うぬの闘牌、しかと見届けた。後半戦だけになってしまったがな」

怜「そうか・・・。今までの人生で一番頑張った気がするわ・・・。ほんま・・・生きるって辛いな」

ラオウ「ふはは、うぬの軟弱な拳でこの拳王は倒せんぞ!!ゆっくり治すがよい」

怜「はぁ・・・毎年毎年、倒れてはラオウ兄の背中におぶさって・・・、その・・・、あの・・・負担になってごめんな」

ラオウ「よい。たった三人の兄弟だ。俺は天を握る。妹一人助けられなくて、天を握るなどケンシロウが許さぬわ」

怜「そやな・・・。私も男やったら、ラオウ兄とケンカしたりしたんかなぁー。まぁ・・・、何順先を読んでも勝てる気せーへんわ。」



ラオウ「よし、では病院に着いた。では、ゆっくり眠るがよい」ピプー

怜「あ・・・また勝手に秘孔突きよって・・・、起きたら覚悟・・・しといけ・・・・や」スピースピー



ラオウ「痛みを感じない秘孔を突いた。先生・・・、よろしく頼みます」ペコリ

竜華「その後、どうなったかちゅーと」

竜華「うちらは阿知賀を倒して、見事に二位。白糸台には届かんかったけどな。怜は助かったものの、しばらく牌を握るのも禁止。みんなの意見で、次の試合は棄権する事にしたんや。千里山の先鋒は怜以外考えられへんからな」




竜華「にしても・・・セーラ」

セーラ「なぁなぁー、怜の兄ちゃん、めっちゃカッコよくない!!めちゃくちゃ強そうやで!ってか強いし!俺、生まれて初めて男をカッコいいって思ったんやけど!!」

竜華「あんた・・・趣味変わってんなぁ・・・。筋肉ダルマがいいんか?」

セーラ「俺は麻雀の次に格闘技と筋肉が好きやで!」

竜華「マユゲさんの方が、いい筋肉じゃない?細くはないけど、筋肉ダルマって感じゃないし。」

セーラ「いやいや、竜華はわかってない。筋肉はとにかくついてた方がいい。圧倒的パワー。麻雀にも必要な物やけど。3900三回より12000一回やで!」

セーラ「剛の麻雀こそ、俺の麻雀や。そしてラオウさんは剛の人//ステキやん//」

竜華「あー・・・そかそか。そうゆう世界もあるわなぁ。ってかケンシロウさん、彼女おるしな。」

竜華「で。怜の病室にラオウさんいるか、私に聞くっと。自分で行ったらええがな」

セーラ「えぇー、恥ずかしいやん//一緒に着いて来てーなー」

竜華「つーか、病室に居なかった日ないやんけ・・・。」






怜「なぁ・・・ラオウ兄ちゃん」

ラオウ「うむ。なんだ。」

怜「会場めちゃくちゃにした修理費、どうすんねん!!なんで壁に穴とかあいてんねん!!」




終わり



ってかギャグ書きたかったんだけどなぁー。うーん、失敗チーン

照「愛ゆえに人は悲しまねばならぬ!愛ゆえに人は苦しまねばならぬ!!」

照「私はアリの反逆さえ許さぬ!」

照「対等の敵があらわれたとき、帝王自らが虚をすてて立ち向かわねばならぬ!!」

照「咲さん・・・む・・・むかしのように・・・もう一度 ぬくもりを・・・・・」


サウザーのセリフコピペしただけだが、案外しっくり来るのは気のせいだろうか・・・。VS咲戦みたいな

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年04月28日 (火) 21:31:28   ID: LFM6N70B

正直、北斗三兄弟の件が一番ウケたwww

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