ほむら「ワルプルギスを倒せたけどまどかに私の想いがばれた……」
ほむら「私の魔法、私の願い、私の想い、約束……すべてを打ち明けてしまった……」
ほむら「まさかこの時間軸はもう無理だとまどかにすべてを打ち明けた後でワルプルギスが倒せるなんて」
ほむら「それまでピンピンしてるのに拳銃1発で崩れ落ちていくってどういうことよ……」
ほむら「ゲームのHPじゃあるまいし……」
ほむら「倒せたうれしさで思わずまどかの胸で泣いちゃったし……」
ほむら「私の積み上げたかっこいいイメージが……」
ほむら「……」
ほむら「どうせバレてしまったなら積極的に……」
ほむら「そうよ!こうなったらまどかに積極的にアタックするわ!」
ほむら「そうと決まれば早速決意表明ね」
ほむら「まどかに電話して決意表明……」
ほむら「通話ボタン……これを押すだけなのに……」
ほむら「なんて押すのに勇気がいるボタンなのかしら……」
ほむら「……」
ほむら「こんなことでどうするのよ私、これじゃあ積極的にアタックできないじゃない」
ほむら「えい!」ピッ
プルルルルプルルルル
ほむら「ど、ドキドキするわ……」
プルルルルピッ
まどか「もしもし、どうしたのほむらちゃん」
ほむら「あ、ま、まどか?ちょ、ちょっとお話をしたくて」
まどか「どうかしたの?」
ほむら「え、えっと……見滝原の完全復興はまだまだかかりそうね」
まどか「え?あ、うん……そうだね……ほむらちゃん達のお陰で被害は少なかったからいいけど……」
まどか「橋のあたりとかはやっぱり時間がかかるみたいだね」
ほむら「そうね、私にもっと力があれば……」
まどか「そ、そんな!ほむらちゃんはすっごくすっごく頑張ってくれたよ!」
ほむら「と、ところでまどか?あ、あの時のことなのだけど……」
まどか「あの時?」
ほむら「そ、その……い、色々と話をしてしまったじゃない?」
まどか「あ、うん……ずっとほむらちゃんが私のために……」
ほむら「あ、その……ごめんなさい、そういう話をしたかったわけじゃなくて……」
ほむら「えっと……ま、まどかの事がす、好きってい、言ったわよね?」
まどか「わ、わわ///」
ほむら「だ、だからその事で少し話があるの……」
まどか「う、うん」
ほむら「すぅ……はぁ……」
まどか「ほむら……ちゃん?」
ほむら「電話でになってしまうけど、改めて言わせてもらうわ」
ほむら「大好きよまどか」
まどか「わ、わわわわわ///」
ほむら「そして意図していなかったとはいえあなたにこの想いを知られてしまった」
ほむら「どうせ知られているのなら……わ、私はあなたに積極的にアタックしようと思う」
まどか「え、えと///」
ほむら「この電話はその決意表明よ」
ほむら「そ、それじゃあねまどか」
まどか「え?あ、ほm」
ツーツー
ほむら「慌てて電話を切ってしまったわ……」
ほむら「ま、まぁまどかに決意表明はできたし、明日からどんどんアタックしましょう」
ほむら「……」
ほむら「よく考えたら積極的にアタックってどうしたらいいんだろう……」
ほむら「とにかくアタックすればいいわよね……」
ほむら「そうよ、変に考えるからわからなくなるのよ」
ほむら「とにかくまどかに好きって気持ちをぶつけ続ければそれは積極的なアタックよ」
ほむら「明日はまどか達とおでかけ……」
ほむら「……」
ほむら「皆の前でアタックなんて私にできるのかしら……」
ほむら「弱気になっちゃ駄目よ私、今日は明日に備えて寝ましょう」
カチコチカチコチ
ほむら「……」
カチコチカチコチ
ほむら「眠れない……」
ほむら「まどかに電話したからかドキドキして止まらないわ……」
カチコチカチコチ
ほむら「眠れない時って時計の音がきになってしょうがないのよね……」
―翌日―
ほむら(あんまり眠れなかったわ……)
ほむら「早いけど待ち合わせ場所に……」
ほむら「……待って、積極的にというならまどかを迎えに行くべきじゃないかしら」
ほむら「まどかの家に行きましょう!」
―まどホーム前―
ほむら「ま、待って……私は早めに出たのにインターホンを押したら迷惑よね……」
ほむら「まどかにはまどかのペースがあるはずだし……」
ほむら「まどかの家まで来ているだけで十分に積極的……よね?」
ほむら「……」
ほむら「まどかの部屋を覗いてみるとか……」
ほむら「た、確かに積極的だけどそれはやりすぎよね……」
ほむら(でももしかしたらまどかの着替えとか)
ほむら「って何を考えてるの私は……」
ガチャ
まどか「行ってきまーす」
パタン
まどか「え?ほむらちゃん!?」
ほむら「あ、お、おはようまどか」
まどか「あ、あれ?ほむらちゃんのお家からだと私の家って通り道じゃないよね?」
ほむら「えぇ、昨日も言ったようにあなたに積極的にアタックしようと思ったのよ」ファサ
まどか「そ、そうなんだ///」カァ
ほむら(い、今のはかっこ良く出来ていたわよね)ドキドキ
ほむら「それはいいとして、待ち合わせ場所に行きましょう」
ほむら「あまり遅いとさやかが罰ゲームとか言い出しかねないわ」
まどか「あはは、でもまだ時間に余裕があるよ」
ほむら「ふふっそうね」
ほむら(積極的に行くのだからまどかの手を……)チラッ
ほむら「まどか、手を……」
まどか「え?手?」
ほむら(待って、まどかに聞いているようで積極的なの?)
ほむら「なんでもないわ」
まどか「?」
ほむら(突然にぎって手をつなぐのよ私!)
まどか「えと、今日は楽しみだねほむらちゃん」
ほむら「そうね」
ほむら(昨日の決意表明のせいでまどかもどこかぎこちなさを感じるわ)
ほむら(だからこそもっと積極的に攻めるのよ私)
ほむら「……」ドキドキ
ほむら(心のなかで3秒数えたら手をつなぐのよ私)
ほむら(3……2……1……)
まどか「ほむらちゃん?どうかしt」
ギュ
まどか「え!?」
ほむら「どうかしたのまどか」
まどか「ほ、ほむらちゃん手を///」
ほむら「嫌だったかしら?」
まどか「そ、そうじゃないけど///」
ほむら(手をはたかれたり振り払われたらと思うと怖いわね……)
ほむら(でもここで引くわけには……)
ほむら(というか手汗とかでてなかったわよね?)
ほむら(気になってきたわ……まどかは優しいから我慢しているんじゃ……)
ほむら(で、でも積極的にっていうならこれぐらいはしないと……)
ほむら「……」チラッ
まどか「///」ジィー
ほむら(握った手をじぃっと見てる……)
ほむら(もしかしてやっぱり嫌なんじゃ……)
ほむら(で、でもでも……)
ほむら「……」チラッ
まどか「///」ジィー
ほむら(やっぱりじぃっと見てる……)
ほむら(ってその前に会話しないと!)
ほむら(い、いけないわ、会話はしようと思うと話題が浮かばなくなってしまう……)
ほむら(何か、何か会話を……)
ほむら(待って、こういう会話でもまどかに積極的にアタックできるはずよ)
ほむら「きょ、今日はいい天気ね」
まどか「え?う、うん」
ほむら「いい天気で大好きなまどかと手をつないで歩いてる、こんなに幸せなことはないわ」
ほむら「まどかも私相手にそう思ってくれるようになってくれるといいのだけどね」ニコ
まどか「わ、わわわ///」
ほむら(キザすぎたかしら?で、でも笑顔はうまくできた……と思うわ!)
まどか「え、えと///」
ほむら(まどかが照れてる……可愛い……ってこういうことも積極的なら口に出したほうがいいわよね)
ほむら「照れたまどかはとっても可愛いわ」
まどか「か、からかわないでよぉ///」
ほむら「からかっていないわ、本心で思っているもの」
まどか「っ///」カァァ
まどか「ほ、ほらほむらちゃん!待ち合わせ場所まで急ご!」ダッ
ほむら(あ、手をつないだまま引っ張ってくれてる……い、嫌ではなかったって事……かな?)
ほむら(こ、この調子でもっと頑張ろう!)
―待ち合わせ場所―
まどか「まだ誰も来てないね」
ほむら「元々まどかは早めに出ていたみたいだし、途中で急いだもの」
まどか「そ、それはほむらちゃんが……へ、変なこと言うからで///」
ほむら「変じゃないわ、まどかはとっても可愛いもの」
まどか「だ、だからそうやって///」
ほむら「それに今日はいつもより服装も気合が入っていてより一層まどかの魅力が引き立てられているわ」
まどか「うぅ///」
ほむら(本当に思っていることばかりでも褒めてばかりだと調子のいいことを言ってるだけに見られないかな?)
まどか「ほ、ほむらちゃんだっていつもオシャレさんだよね」
ほむら「まどかと出会う日は私は気合を入れているもの」
まどか「そ、そうなんだ///」
ほむら「好きな人に少しでも良く見てもらいたいって思うのはおかしくないでしょ?」
まどか「う、うん///」プイ
ほむら(まどかにそっぽを向かれた!?な、何が駄目だったの……)
ほむら(そっぽを向かれたからって積極的なら関係ないはず)
ほむら(やるからには全力でやってあたって砕けろよ私!)
ほむら「まどか、何か気に障る事を言ってしまったかしら?」ヌッ
まどか「わ、わわ///」プイ
ほむら(覗きこんだら逆方向をまた向かれてしまったわ……)
ほむら(やっぱり怒っていたりするのかな……どうしよう……)
ほむら「……えい!」ギュゥ
まどか「え?ほ、ほむらちゃん!?」
ほむら「さやかはまどかによく抱きついているから私もしてみたいと思ってたのよね」
ほむら「今まではできなかったけど、これからはしてもいいわよね」
まどか「え、えと///」
ほむら「私の腕の中にまどかがいる……ふふっとっても嬉しいわ」
まどか「わ、わわわ///」
ほむら(ほ、本当に嫌ならやめてって言うと思うしだ、大丈夫だよね……)
マミ「あらあら、暁美さんはてっきり奥手だと思っていたんだけど」
ほむら「あ、あらマミ」
まどか「あうぅ///」
マミ「無理矢理はダメよ暁美さん」
ほむら「私は積極的にまどかにアタックすると決めたのよ」ギュゥ
マミ「うーん……」ジィー
マミ「ふふっ鹿目さんも嫌がってる感じじゃないから良しとするわね」
まどか「///」カァァ
ほむら(ま、マミの前で抱きついているのは恥ずかしい///)
ほむら(仁美の前でよくさやかはこんなことをしていたわね///)
ほむら「あ、あまりずっと抱きついていてもまどかの迷惑よね」パッ
ほむら「ごめんなさいねまどか」
まどか「え?あ、ううん、えと……あ、暖かくて、あと……あ、ううん、なんでもないよ」
ほむら(な、なんでもないってもしかして暑苦しかったとか……)
ほむら(もしかすると胸の脂肪がなくて痛かったとかうざったかったとか……)
ほむら(だ、大丈夫だよね……)
マミ「あ、美樹さんと佐倉さんがきたわね」
さやか「まだ5分以上前なのに皆早いね」
マミ「私はさっき来たばかりよ、暁美さんと鹿目さんはそうじゃないみたいだけど」
杏子「そんなに早く来てたのか?」
ほむら「さぁ?まどかにアタックしていたら時間なんて気が付けば過ぎているもの」
まどか「な、何言ってるのほむらちゃん///」
さやか「まどかにアタックって……え?」
ほむら「さやか、まどかは私の嫁になるのだと言うのなら宣戦布告させてもらうわ」ファサ
まどか「は、恥ずかしいよぉ///」
さやか「なんか宣戦布告された!?」
ほむら(正直まどかが恋人にしたい意味でさやかを好きなら勝ち目なんてあると思えないけど……)
ほむら(で、でもさやかは上条くんが好きなんだし……ってそんな逃げの思考じゃだめよね)
ほむら(うん、まどかの一番に私はなるために頑張るんだ!そのためにも積極的に……)
さやか「あのほむらが積極的にねぇ……」
ほむら「上条くんに奥手なあなたとは違うわ」ファサ
さやか「むむっそんな事いう口はこの口か!」ムニー
ほむら「いひゃひゃひゃひゃひゃ」
さやか「ぬーほっぺも柔らかくて肌もすべすべとは」ムニー
ほむら「やめなひゃいひゃやか」
杏子「んでまずは飯に行くんだろ?早く行かないかい?ハラペコだよ」
ほむら(お食事……まどかの隣に座ってあーんのチャンス!)
まどか「うぇひひ、それでママがね」
さやか「あー詢子さんなら確かに」
マミ「ふふっ一度お会いしてみたいわね」
ほむら(こうして皆と一緒にいる時も手をつないだほうが積極的な感じがするわね……)
ほむら(と思ったところでまどかの周りをマミとさやかに固められてしまっている……)
ほむら(押しのけてっていうのは積極的でも感じが悪いし……)
杏子「あー腹減ったー」
ほむら「もう少しだから我慢しなさい」
マミ「……」スッ
ほむら(マミが少し離れた!)
マミ「……」チラッパチッ
ほむら(私にウインク!?)
ほむら『悪いけど、私はとにかく女の子大好きってアブノーマルじゃなくてまどか一筋よ』
マミ「そういう意味じゃないわよ!」
まどか「え?どうしたんですかマミさん」
さやか「突然どうしたんですか?」
マミ「あ、なんでもないわ、気にしないで」
マミ『鹿目さんに積極的にアタックするんでしょう?今行かなくてどうするのよ』
ほむら『あ、ありがとう!』
ほむら(マミにもらったチャンスを無駄にしないために手を……)
ほむら(さっき一度やったんだから大丈夫、うん)
ほむら(ううん、さっきはできなかった恋人つなぎをしてみせる!)
ギュ
まどか「え?あ、わわわ///」
さやか「へぇー本当に積極的になったんだね」
ほむら「これでも私のまどかへの愛を考えればかなり抑えている方よ」
ほむら(で、できた!まどかと恋人つなぎ!えへへ///)
ほむら(さ、さすがにこのつなぎ方は凄くドキドキする)ドキドキ
まどか「///」カァァ
ほむら「ま、まどかの手は柔らかくて暖かくて触れ合っていると幸せね」
まどか「そ、そうかな///」
ほむら「えぇ、ずっとあなたと手をつないでいたいぐらい幸せよ」ニコ
さやか「っと空気を読んで一歩後ろへっと」ピョン
マミ「いらっしゃい美樹さん」
さやか「いやー元々この5人であそぶ予定なのになんか邪魔者みたいですよね」
マミ「ふふっ暁美さんが積極的に頑張る姿を後ろで見れると思ったら役得じゃないかしら?」
ほむら「///」
まどか「///」
ほむら(ふたりきりの時同様に会話がなくなってしまった……何か会話しないと)
ほむら「そ、そういえばまどかは今一番欲しい物ってあるかしら?」
まどか「え?えっと……ぬいぐるみかなぁ……ほむらちゃんはそういうものがあるの?」
ほむら「私はまどかが欲しいわ」
まどか「わわわ///」
ほむら(ストレートに本心を言ってしまったわ……)
ほむら(ドン引きされたりしてないよね……)
―飲食店―
杏子「やっとついたー」
さやか「お腹ペコペコだよ」
ほむら「私はまどかにあーんするためにも隣に座るわ」
まどか「ほ、ほむらちゃん///」
マミ「暁美さん、見つめ合いながらあーんというのもいいんじゃないかしら?」
ほむら「……」
ほむら(ど、どうしよう、どっちも捨てがたい……)
ごめん、眠気が限界で自分が何考えてるかわかんねぇ
起きて残ってたら頑張ろうと思う、全員一気に出すんじゃなかった……
あとよかったら積極的なアタックというものを俺に教えてくれ
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