やえ「鹿児島に対局中に居眠りするニワカがいると聞いて」(271)

やえ「高鴨、それはホントの話か?」

穏乃「はい、インハイの時も居眠りしていたそうです。間違いなくニワカですね」

やえ「そうか……ニワカか」

穏乃「その人、永水女子って所に在学中らしいですけど、やえさんは聞いたことあります?」

やえ「いや、知らんな」

穏乃「ならニワカ高校ですね」

やえ「ああ、ニワカ高校だ」

穏乃「対局中に居眠りとか有り得ないですよね」

やえ「ああ、麻雀を冒涜してるな。ニワカによくあることだな」

穏乃「やえさん、この案件どうしますか?」

やえ「聞くまでもないさね」

穏乃「ってことは……」

やえ「ああ、これから鹿児島に発つ。高鴨、30秒で支度しな!」

穏乃「はいっ!」

穏乃「鹿児島に着きましたー私、海外に来たの初めてですよ」

穏乃「でもやえさんには驚かされますよ。まさか海を割って徒歩で行くなんて」

やえ「王者の歩みを阻むことなんて出来はしないのさ」

穏乃「やえさん……///」

やえ「さてと……ニワカを探そうかね」

穏乃「はいっ!」

穏乃「またまた大所帯になっちゃいましたね」

やえ「王者が歩けば民が追従する……それは仕様のないことさね」

\ニワカ!/\ニワカ!/\ニワカ!/

やえ「ふふっ」

穏乃(でも私はやえさんと二人きりの方が……)

穏乃「ここがニワカ高校だそうです」

やえ「見るからにニワカ臭いな」

穏乃「ですね」

やえ「さて、麻雀部を探すとしよう」

穏乃(すごい……やえさんが敷地に足を踏み入れた瞬間、生徒たちが平伏して道が出来た……)

穏乃(やっぱりこの方に着いていけば間違いないんだ!)

やえ「ふふっ」

やえ「誰もおらんね」

穏乃「どうやら本殿って所にいるみたいですね」

やえ「本殿……?高鴨、場所は分かるか?」

穏乃「いえ……」

やえ「なら、あそこにいるニワカに聞くとしようか」

初美「ふえ……?」

初美「ここから奥に進めば本殿ですよー」

やえ「ああ、案内ご苦労」

初美「いえいえーお安いご用ですよー」

穏乃「さっ、行きましょう」

巴「ちょっと貴女方、一体誰の許しを得てここから先に進もうというのですかっ?」

穏乃「くっ……簡単には入れないか」

巴「しかもこの大人数で……神聖な本殿を踏み荒らす気ですか!?」

穏乃「やえさん、どうしましょ……簡単には入れそうもないですよ」ヒソヒソ

やえ「ふふ、私に任せていればいい」

巴「ここは分家の人間でも本家の許しがなければ入れない神聖な場所なんです。お引き取り願います」

やえ「大丈夫だ。私が許可しよう」

穏乃「流石やえさん!簡単に入れちゃいましたね」

やえ「ふふ、ニワカ如きにこの私は止められんさ」

穏乃「やえさん……///」

\ニワカ!/\ニワカ!/\ニワカ!/

やえ「ふむ……ニワカの臭いが強くなってきたな」

穏乃「たのもー」

霞「あらお客様かしら」

やえ「ここに対局中に居眠りするニワカがいると聞いてな」

霞「あらあら」

春「………」ポリポリ

小蒔「………」スースー

穏乃「やえさん、そこの寝てる人がニワカじゃないですか?」

やえ「ああ、違いないな」

霞「それで……ここに何の御用かしら?」

やえ「そこのニワカと半荘1回打たせてくれ」

霞「でも小蒔ちゃんは今お昼寝の(ry」

穏乃「起きろーーーッ!」ユッサユッサ

小蒔「ひぅ……っ?」ビクッ

小蒔「あら……お客様ですか?」

霞「この人たち、小蒔ちゃんと打ってみたいんですって」

小蒔「私と……ですか?」

やえ「ふふ、ニワカを正すのも王者の勤めだからな」

小蒔「はぁ……」

霞(小蒔ちゃん、完全に起きちゃったけど大丈夫かしら?)

春「………」ポリッ

小蒔「それでは面子はどうしましょうか」

やえ「ふむ……」

穏乃「やえさん、やえさん」ヒソヒソ

やえ「高鴨、どしたー?」

穏乃「よく見たらそこのおっぱい大きい人もニワカですよ」ヒソヒソ

やえ「なんだと?」

穏乃「倒牌をおっぱいでする物臭なんです。これはニワカポイント高いですよ」ヒソヒソ

やえ「確かに……おい、そこのニワカおっぱい。お前も入れ」

霞「あらあら……」

やえ「さて……あと一人か」

穏乃「やえさん、そこのう〇こ食べてる人も対局中にお菓子を食べてた噂がありますよ。これはニワカですね」

やえ「ああ、対局中にお菓子を食うなんて論外。ニワカだな」

春「………」ポリポリ

霞「じゃあこの4人でいいのかしら?」

小蒔「全力以上であたらせてもらいます!」グッ

やえ「ふふ、闘牌開始だ」

霞「あら、私が起家かしら」チャッ

やえ「ふふ、お見せしよう……王者の打ち筋を!」タンッ

穏乃(流石やえさん!動きに無駄がない。お手本のような打牌だ!)

春「………」ポリポリ

小蒔「………」トンッ

やえ「ロン!」

小蒔「わっ……」

やえ「聴牌気配も察知出来んとはニワカだな。門混混老七対ドラドラ……16000」

霞(ふんふむ……この人のニワカの基準はどうなってるのかしら?)

霞(この人……ただのかませかと思ったんだけど……とんだ難敵ね)

やえ「ふふ、私の親番だな」タンッ

春「………」ポリポリ

小蒔「………」トンッ

やえ「チッ……これだからニワカは……ロン!」

小蒔「わっ……またですか?」

やえ「平和三色ドラ1……11600だ」

霞(今の小蒔ちゃんには荷が勝ちすぎる相手かしらね)

小蒔「ハコってしまいました……」クスン

やえ「やはりニワカか」

穏乃「ニワカですね」

\ニワカ!/\ニワカ!/\ニワカ!/

やえ「ニワカは相手にならんよ」

\ニワカ!/\ニワカ!/\ニワカ!/

霞(このままこの人たちを帰したらここの評判が落ちそうね……)

霞(ふんふむ……どうしたものかしら)

霞「あのーちょっといいかしら」

やえ「ニワカが何の用?」

霞「小蒔ちゃん、お昼寝したばかりでまだ本調子じゃないの。少し時間を空けて再戦してもらえないかしら?」

穏乃「ニワカがやえさんに何度挑もうが結果は変わらないと思いますけど」

やえ「高鴨、そう言ってやるなよ。いいだろう……それではそちらの準備が出来次第、再戦といこうか」

霞「そう言ってもらえると助かるわ」

霞「小蒔ちゃん、こっちに来て」チョイチョイ

小蒔「……?」

霞「巴ちゃん!はっちゃん!いるー?」

巴「どうしたんですか?」

初美「何かあったんですかー?」

霞「私と小蒔ちゃんに一番いいのを頼む」

巴「……は?」

穏乃「やえさん、調べてみたら永水女子ってとんでもないニワカ高校でしたよ」

やえ「やはりな……」

穏乃「団体戦出場メンバー全員がニワカという異常事態ですよ」

穏乃「先ほど話した通り、対局中に居眠りするニワカ、倒牌をおっぱいでする物臭なニワカ、対局中にお菓子を食べるニワカ……それからドレスコードに引っ掛かるニワカと非処女巫女で点数表も把握していないニワカです」

やえ「ニワカの数え役満だな」

巴「そんな神で大丈夫?」

霞「大丈夫よ。問題ない」

小蒔「………」ゴゴゴ

初美「次は私も参加するですよー」

霞「ふふ……あの人たちは私たちを侮辱した。これは睾丸を潰すだけじゃ済まされないわね」

霞「お待たせしました」

初美「お待たせしたですよー」

やえ「やっと来なさったか」

小蒔「………」ゴゴゴ

穏乃(あれ?このニワカさん、さっきと雰囲気が……)

やえ「ふふ、ではニワカがどこまで足掻くのか見せてもらおうか」

初美「悪霊とかお見せしちゃいますよー」

霞「もしかしたら黄泉も見えるかも知れないわね」

小蒔「………」ゴゴゴ

やえ「では、闘牌開始だ」

霞(小蒔ちゃんが起家ね……もしかしたらこの局で終わっちゃうかも)

初美(流石にこの状態の姫様と同卓するのは怖いですねー)

小蒔「………」ゴゴゴ

やえ「ふふ、先ほどとはまるで別人だな。ニワカにしては楽しめそうだ」

穏乃(やえさん、がんばれー!)

6巡目――


霞(小蒔ちゃんが張ったようね。倍満以上かしら)

霞(私が振ることはまず無いけれど、はっちゃんが少し不安ね……)トントン

初美(霞ちゃんからの合図……なるほどー姫様が高いの張ったですかー了解ですよー)

やえ「ふむ……」タンッ

小蒔「ロン……門清ドラ3。24000」

穏乃「えっ……!?」

穏乃(高め九蓮の門清?この巡目なら高めを待ってもいいんじゃあ…)

やえ「成る程ね……一体何に怯えているんだか……減点10点だニワカめ」

初美(なんなんですかねー?この余裕)

霞(その余裕もすぐに氷付かせてかせてあげる……)

小蒔「………」ゴゴゴ

初美(私に北家が回るまでニワカさんはもつんですかねー?)ペシッ

やえ「ふふ、お見せしよう……王者リーチ!」

霞(あれだけデカイのを直撃された後にダブリーね……)

霞(ふんふむ……小蒔ちゃんはまだ張れてないようだし、潰しておきましょうか)トントン

小蒔「………」タンッ

初美(西を鳴かせろですかー了解ですよー)ペシッ

小蒔「……ポン」

やえ「チッ……ニワカが」

霞(これで私のツモがニワカさんに行ったわね)フッ

初美(相変わらずえげつないことしますねー霞ちゃんは)

初美(霞ちゃんのツモは一色限定……他の二色で手作りしている私たちが霞ちゃんのツモを押し付けられたら、自力でツモれる道理なんてないんですよー)

やえ「ツモだ。メンタンピン三色ドラ2……8100・4100」

霞「なっ……?」

初美(なんなんですかーこの人……)

小蒔「………」ゴゴゴ

ダブリーも入ってたけど点数変わらないから気にしない方向で

初美(霞ちゃんの強制絶一門に逆らうとか無茶苦茶ですよー)ペシッ

やえ「………」タンッ

霞(この人……容量が計れないわね……)トッ

小蒔「………」トッ

初美(でも九面降ろしてる姫様と、怖いの降ろしてる霞ちゃんが手作りのスピードで負けるわけないですよー)

やえ「おっと、ツモだ。門清……6000・3000」

初美(またですかー?)

やえ「………」タンッ

霞(ふふ、はっちゃんが北家でニワカさんが親……これは座順に救われたわね)トッ

小蒔「………」トッ

初美(役満親被りさせてあげますよー)ペシッ

やえ「ニワカが……」ボソッ

霞(はっちゃん、北と東……もう鳴ける?)トントン

初美(もちですよー)トントン

初美「それポンですよー」ガッ

やえ「…………」タンッ

霞「ふふっ」トッ

初美「それもポンですよー」

霞(……これで整ったわね)

初美(さぁきてくださいー)ゴッ

初美「どんどんきますよー」ニヤリ

やえ「チッ……」タンッ

霞(ふふ、ニワカさんに直撃ならハコかしらね……)

小蒔「………」トッ

初美「………」フッ

初美「……ツモ」

初美「16000・8000ですよー」

穏乃「っ……小四喜!?」

親の支払い分を先に言うとかニワカだな

穏乃(あのニワカおっぱい……やけにタイミング良くニワカ痴女を鳴かせてたな……)

穏乃(まさか……この人たち……通しでも使ってるのか!?)

穏乃「汚ないなさすがニワカきたない」

やえ「別に構わんさ」

穏乃「で、でも……!」

やえ「高鴨、私を誰だと思っている?まぁ、心配しなさんな」

穏乃「やえさん……」

やえ「通しを使っていようが所詮はニワカ。ニワカは相手にならんよ!」


\ニッワッカッ!/\ニッワッカッ!/\ニッワッカッ!/

穏乃「ハァイッ!ニッワッカッ!ニッワッカッ!ニッワッカッ!」

やえ「ふふっ」

>>133
ニワカでごめんなさい

霞(あの声援で小蒔ちゃん起きちゃわないかしら……)トッ

小蒔「………」タンッ

初美(心配ですねー)ペシッ

やえ「………」タンッ

霞(さて……今のところ私がラス引いているのかしら)

霞(小蒔ちゃんもそろそろ起きそうだし、はっちゃんだけに任せるのも少し不安ねぇ……)

霞(苦手分野、いかせてもらおうかしら)

霞(ニワカさんからの出和了には期待出来そうもないわねぇ……なら)チラッ

小蒔「………」タンッ

初美(霞ちゃん、怖い笑顔してますよー何を狙ってるんですかねー?)ペシッ

霞「ロン。門混一通發ドラドラ……24000です」ニコリ

初美「ふぅっ……」

初美(ひどいですよー霞ちゃんー)クスンクスン

霞(あらあら……)

霞(この親で決めたい所だけどそうは言ってられそうにないわねぇ)トッ

小蒔「………」ゴゴゴ

初美(姫様が大人し過ぎて逆に怖いですねー)ペシッ

やえ「………」トッ

霞(ふふ、高いのを和了られそうね)トッ

小蒔「……ツモ」タンッ

小蒔「タンピン二盃口門清……6000・12000です」

積み場してたとか忘れやすいよね

初美「流石、寝てる時の姫様は怖いですねー」

霞「はっちゃん!」

初美「あっ……」

やえ「このニワカは寝てたのか……?」

穏乃「眼を開けて寝れるなんて器用なニワカですね」

やえ「おい、高鴨」

穏乃「お任せあれ!」

穏乃「起きろーー!!!」ユッサユッサ

小蒔「ひぅ……!?」ビクッ

小蒔「ご…ごめんなさい。少し寝てました……」

穏乃「対局中に居眠りするとかニワカポイント高過ぎですね!麻雀を冒涜してますよ!」

やえ「高鴨、そう言ってやるなよ」

小蒔「すみません……憑かれてるとたまに……」

穏乃「謝って済む問題じゃねーですよ!」

小蒔「でも……本当に申し訳ないのでここからは――全力以上であたらせてもらいます!」ゴッ

霞(あらあら……)

小蒔(南一……まさか東場まるまる寝てたなんて……)カァァ

初美(姫様は完全にお目覚めですねー)ペシッ

やえ「ニワカめ……」タンッ

霞(二度寝には期待出来そうもないわねぇ)

霞(はっちゃん、後は私たちだけで……)トントン

小蒔「………」タンッ

初美(了解ですよー)ペシッ

初美(となると狙いは……)チラッ

やえ「………」タンッ

霞(ふふ、小蒔ちゃんかしら)トッ

小蒔「………」トッ

霞「あら……ロンだわ」

小蒔「わっ……」

霞「門混ホンチャン一盃口ドラドラ……16000お願いしますね」

小蒔「は…はひっ」

初美(霞ちゃん……姫様が使えなくなった途端、容赦ないですねー)

初美(でも……ニワカさんを潰すには姫様の点棒をそっくり頂くしかなさそうですねー)ペシッ

やえ「………」タンッ

霞(小蒔ちゃんには悪いけど、ね)トッ

小蒔「………」タンッ

初美(泣きそうな顔の姫様も中々イケますねー)ペシッ

霞(ついつい虐めたくなる顔してるわよねぇ……)

やえ「ツモだ。3000・6000」

初美(さてさて……お待ちかねの北家ですよー)

霞(はっちゃん……この際、直撃やツモに拘らなくていいわ。いざとなれば小蒔ちゃんから毟りましょ)トントン

初美(了解ですよー)

霞(そうなればオーラス、ニワカさんははっちゃんに倍満直撃、ツモなら3倍満の条件になる……こちらははっちゃんか私が何でもいいから和了ればいいだけ……)

初美(この勝負、頂きますよー)


やえ「ニワカが……」ボソッ

初美「ポンですよー」カッ

初美「それもポンですよー」ガッ

穏乃「また……」

やえ「………」

霞「ふふ……」

初美(さぁ、きてくださいー南と西!)

初美(ツモならニワカさんの逆転が絶望的になるんですけどねー)トッ

霞(けど、あまり欲張れない相手なのよねぇ)

初美(役満和了り逃すのだけは避けたいですからねー)

やえ「………」タンッ

霞(はっちゃん、張ったようね……)トッ

小蒔「………」トッ

霞(あらあら……)

初美(やはり姫様から出ちゃいますかー)

初美「ロン。32000ですよー」

小蒔「は…はいっ」

やえ「………」フッ

やえ「ふふ、仲間を切り捨てるなんてやはりニワカだな……」

初美「っ……!」

霞「………」

やえ「人一人も抱えられない小物……」

やえ「器が小さいからそんな発想に至るのだ……ニワカが」

やえ「王者ならどんなに足手まといであろうが、敵であるお前らだろうが抱えて飛んでみせるぞ?」

やえ「それが王者たる私の勤め」

穏乃「やえさん……///」


\ニッワッカッ!/\ニッワッカッ!/\ニッワッカッ!/

やえ「おい、ニワカおっぱい」

霞「私のことですか……?」

やえ「ああ、お前のことだ」

やえ「お前、絶二門縛りしてるんだったなぁ」

霞「ええ、まぁ……」

やえ「ならば私は絶三門だ!お見せしよう……王者の打ち筋を!!」

霞(絶三門……?)

初美(ニワカさん、正気ですかねー?それってつまり字一色宣言ってことじゃないですかー)

やえ「ふふっ」

霞(不気味ね……)

初美(字牌を抱えて和了阻止しますかねー)

15巡目――


霞(ニワカさん、全然仕掛けてこないわねぇ)

初美(姫様から鳴き放題だったですよー)

霞(はっちゃん、字牌を何枚抱えてる?)トントン

初美(東2枚、南2枚、白3枚ですよー)トントン

霞(ふんふむ……私が中2枚、發2枚抱えてるから大三元は有り得ないかしら)

霞(となれば字一色七対子?それもはっちゃんが3枚抱えてるから和了目無しか……)

初美(つまりニワカさんは完全に和了れない訳ですねー)

霞(聴牌かしら……門混一通發中待ち……)

霞(まぁ期待はしないけど聴牌しておきましょうか)トッ

小蒔「………」トッ

初美(こちらも張ったですよーツモり四暗東南待ち)ペシッ

やえ「………」タンッ

霞(4枚目の白……でもこれははっちゃんが3枚抱えてるから大丈夫のはず……)トッ

やえ「ふふっ」

やえ「やはりニワカ……!」バララッ

霞「えっ……?」

初美「なっ……?」

やえ「ロンだ。字一色……32000」

霞(5枚目の白!?)

やえ「いや、4枚目だよ」フッ

霞(はっちゃん!私に嘘をついたの!?)キッ

初美(違いますよー)フルフル

やえ「ふふ、目が曇ってるんじゃないのか?この子は嘘をついてはいないよ」

霞「だったら……どうして――」

やえ「この半荘中ずっと同じ通しを使われていたらね……そりゃあ法則も見えてくるさね」

霞「ま、まさか……っ!」

やえ「そう、あれは私が出した偽の情報」

やえ「私の行動に気付いたこの子はずっとあんたにサインを送っていた。でもそれにあんたは気付けなかった……」

やえ「ニワカが……目が曇ってるよ」

やえ「そんなんだから大切なことにも気付けない……」

霞「………」

やえ「ニワカは相手にならんよ!」

やえ「もう一度いってやる……ニワカは相手にならんよ!」


\ニッワッカッ!/\ニッワッカッ!/\ニッワッカッ!/

やえ「さて、用は済んだ。帰るぞ高鴨」

穏乃「はいっ!」トトト

初美「………」

霞「………」

小蒔「霞ちゃん……初美ちゃん……」

霞「大切なこと……か」

初美「ちょっと胸に刺さる言葉ですねー……」

穏乃「そんな胸ないけどな」

霞「小蒔ちゃん、ごめんなさい」

小蒔「……えっ?」

霞「私、ずっと小蒔ちゃんのことを友達として……仲間として見れてなかったの。本家と分家……身分の違いから必要以上に親密になってはいけない、ってずっと自分に言い聞かせてた……」

初美「だから保身に走れば姫様を平気で切り捨てられた……」

小蒔「………」

霞「でも、ニワカさんに目が曇ってるって言われて気付いたの……ずっと小蒔ちゃんのことが好きだったことに」

初美「危なっかしくて放っておけない姫様も、分家の皆に分け隔てなく優しくしてくれる姫様も……私は全部まとめて好きですよー」

霞「何を今更って言うかも知れない……けど!」

初美「私たちと友達になってくれますか?」

小蒔「そんなの……そんなの決まってるじゃないですか――」

やえ「ふふ、あの子たちもやっと仲間の大切に気付けたかな?」

穏乃「そしたらニワカ卒業ですか?」

やえ「いや、ニワカのままだよ」

穏乃「じゃあ、ニワカを卒業するためにはどうしたらいいんでしょうか?」

やえ「そんなの決まってるじゃないか。私にずっとついてこい。そうしたらいずれ違う景色が見えるさ……」

穏乃「やえさん……///」

やえ「なぁ、高鴨……」

穏乃「何ですか?やえさん」


やえ「次はどんなニワカを探そうか――」


槓!

いらないと思うメモ

座順は姫様、はっちゃん、ニワカ先輩、霞さん

東ー:姫様→ニワカ先輩24000

東ー一本場:ニワカ先輩ツモ4100・8100

東二:ニワカ先輩ツモ6000・3000

東三:はっちゃんツモ8000・16000

東四:霞さん→はっちゃん24000

東四一本場:姫様ツモ6100・12100

南一:霞さん→姫様16000

南二:ニワカ先輩ツモ3000・6000

南三:はっちゃん→姫様32000

南四:ニワカ先輩→霞さん32000

最終収支
姫様:3200(-27)
はっちゃん:42800(+13)
ニワカ先輩:51200(+41)
霞さん:2800(-27)

気付けば全局跳満以上とか……なにこれ怖い

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