P「真が…AVに出演!?」(118)

律子「ええ…私、今応接室で聞いちゃったんです…善永さんと社長が話しているのを」

P「なんてこった…」

律子「ど、どうしますか?」

P「どうするも何も…観るしかないじゃないか…ちきしょー!」

律子「いやそういうことじゃなくて…」

P「とりあえず映像を見せてくれ、話はそれからだ」フンッス

律子「いや話を盗み聞きしただけで別に映像まで確認したわけじゃないんですけどね」

P「えっそうなの?じゃあ怪しいじゃん」

律子「いや…でも社長の話し方聞く限り…」

P「だってさーあいつ色気ねーじゃん…まあ、俺は全然イケるけどさー」

律子「いやそういう問題でもないですよ!」

P「AVのオファーが貴音やあずささんなら『あ、なるほど』だし、やよいとか亜美真美なら『あ、そういう感じですね』だけど…」

P「真や千早なんて『え?』ってなるだろ」

律子「…ひでえ」

P「大衆心理だよ」

律子「とりあえず盗み聞きしたからには社長には聞きづらいし…」

P「こういう時はやっぱネットだよね」

律子「そうですね…とりあえず調べるだけ調べてみましょうか」

律子「765プロ…AV…で…検索っと」

P(さっきからずっと律子がAVとかスラッと言ってるけどこれなかなかエロいシチュじゃね?)

律子「うーん…それらしい情報は無いですね…うわぁ」

P「どうした?律子?」

律子「いや検索結果スクロールしてったら…」

『765プロでAVに出て欲しいアイドルをあげるスレ』

律子「…とか出ちゃって…こういう目で見てるファンもやっぱいるんだなーって…」

P(…これ俺がたてたスレじゃねーか)

律子「わりと真や千早の名前も出てますよ」

P「そうだなーこれウチのアイドルほとんど出てるんじゃねーか?どうしようもないなこういう輩は、まったく」

律子「…いや…私の名前は出てないですね、一度も」

P「あっ……俺はもし律子のが出たら真っ先に買うからな、うん」

律子「なんですかその慰め方!!別に気にしてないですよ!」

律子「ネットは駄目でしたね…」

P「そもそも律子が聞いたっていう話はどんなんだったの?」

律子「応接室での二人の会話ですか?」

P「もうちょっと色々知っておきたい」

律子「そうですねー…」

ーーーー応接室

高木「な、なに!?菊地君がAVに…!?」

善永「ええ…本人たっての希望みたいです…」

高木「そんなことがバレたらファンが黙っちゃいないだろう…」

善永「もちろんこれは内密にってことらしいです」

善永「監督も流石にダメって最初は断ったんですけど菊地君の熱意と見た目そして演技力を見て…」

高木「もちろん顔は出してないだろね?」

善永「はい、あくまでも菊地君の名前は一切出さずに」

高木「…この話は広まらないといいが」

ーーーーーーーーーーー

P「…なるほどねぇ」

律子「どうですか?」

P「なんだか話聞いてるだけでも興奮してきちゃったんだが」

律子「………」

P「つーか顔出さないだけでバレないもんなんだろうか?知ってる人見たら気づきそうだが」

律子「そこなんですよねぇ…ネットとかはどんな小さな過去の過ちも見逃さずに、そしてずっーと残しますからね」

P「まあバレても頑張ってる人はいるんだけどね…ただの数人だよ、そんなもん」

律子「大体目に黒帯つけただけじゃ普通に真だってバレちゃいますよね」

P「えっ?…まあな」

律子「それに素人モノとかアオリに『某女優に激似!!』とか書かれたりもしますし勘のいい人ならすぐ気づかれちゃいますよ」

P「律子…お前やたら詳しい気がするんだが…」

律子「は!?」ドキッ

P「…お前さてはAV観たことあるだろ?それも結構の回数を」

律子「なっ…今はそんなの関係なっ…」

P「正直に言えよ、観たことあるんだろ?」ニヤニヤ

律子「…………」プルプル

P「あれ?どうしたのかな?」

律子「………ますよ」

P「うん?」

律子「観たことぐらいありますよぉ!!そりゃ!」カーッ

P「うおっ…!?り、律子!?」

律子「大体ねえ?こんな年にもなってアダルトの一つや二つ観たことのない人なんていると思います!?いないでしょ!!」

P「お、落ち着けよ!律子!」

律子「そもそも私はもう18歳なんです!どうしようが勝手でしょ!?見るたびプロデューサーにいちいち報告しなきゃいけないんですか!?」

P「わかった!ごめん!からかった俺が悪かった!」

律子「はぁっ…はぁ…うっ…ぐすっ」ポロポロ

P「な、泣くなよ律子ぉ!」

律子「ひっぐ…ひっ……」ポロポロ

P「そうだよな、ピヨの野郎なんて事務所で観てやがるもんな、みんな観てるよ、うん」

律子「…何やってんですかあの人は…ぐすっ」メソメソ

P「お詫びに今度一緒にAVでも観ような?な?」

律子「さらっとなに言ってるんですか!もう!」

ーーーーーーーーーー

律子「…取り乱してすいませんでした」

P「いやいいよ別に!律子の泣いた顔が見れたし!」

律子「…これ以上からかうなら次は泣く前に殴りますからね」ギロッ

P「さーせん…っていうか話を戻すが結局真の話はどうする?」

律子「そうでしたね…」

P「話を聞く限りだともうそのビデオは市場に出回ってるっぽい気もするが」

律子「…そうですかね?」

P「こうなったら直接探しに行こう!よし、TSUTAYAにレッツゴー!」

律子「えっ?…えええ!?」

ーーーーTSUTAYA

P「よし!早速のれんをくぐってGO!」

律子「なんで私まで…」

「おい、見ろよあのカップル!二人して18禁コーナーに入りやがったぜ!」ヒソヒソ

「すげー!なんつー羞恥プレイだー!ヒュー!」ヒソヒソ

律子(死にたい…)




P「さあて探すぞー!真のあられもない姿を!」

律子「…楽しそうですね」

P「うん?あれそーじゃねーか?おい?あの縛られてるやつ!」

律子「あんまり騒がないでくださいよ!」ヒソヒソ

P「ちっ…別人だ…つーかそもそもこれ男じゃねえか…」

律子「…とりあえず私、新作のほう観てきますね」

ーーーーーーーーー

律子「……ふぅ、これも違うか」

「…………」ジッー

律子(ううっ…やっぱり真昼間からスーツ姿で若い女が男性向けをひたすら見てるってのは目立つなあ…)

律子「…プロデューサー、新作は全部チェックしましたよ」

律子「…ってプロデューサーがいないじゃない!?」

律子「プロデューサー!!いつの間に出てたんですか!!」

P「おっ?律子、お前まだ探してたのか?こういうのは直感だぞ、直感」

店員「カードのほうお返ししますね」

P「あ、どうもどうも」

律子「なんでちゃっかり借りてるんですか!?何しに来たんですかあんた!!」

ーーーーーーーーーー

P「いやーまた手がかりがつかめなかったなー残念だなー」ニコニコ

律子「……………」

P「次は一体どうしようか?あとレンタル料金って経費で落とせるんだろうか?」

律子「…もういいです」

P「へっ?」

律子「これ以上プロデューサーのおふざけに付き合いたくありません」


律子「社長に直線聞きにいきましょう」

すまないが風呂に入らせて星井

保守してくれた方々アリシャス!再開したい

ーーー社長室

律子「社長、お話があるんですが…」

高木「なんだね?」

律子「実は…先程応接室での話を、その…盗み聞きしてしまって…すいません」

律子「それで、あの…その…真が…え…えー…ぶい……に出演してるって話を」

高木「…!?…聞いていたのか…?」

P「えっ!?その反応、まさかほんとに…!?」

高木「ああ…その話は確かに本当だ」

律子「そ、そんなぁ…!」

P「社長!え、映像を…!」

律子「そんなことより問題ないんですか!?」

高木「もちろん大アリだよ…」

高木「何しろ向こうの俳優さんは今まで男としか共演してないからね、いきなり女だってからびっくりしてたよ」

律子「」

P「えっ…何それは…(ドン引き)」

高木「とにかくこの件はくれぐれも内密に頼むよ」

P「いや…隠す必要なんてないですよ!社長!」


高木「な、なんだね急に?」

P「隠す必要なんて無いんですよ!大っぴらにいけばいいんです!これからはAV女優事務所として!絶対にあたりますよ!」キリッ

律子「こんな時になにいってるんですかプロデューサー!!」

高木「……いや…ほんとに…なに言ってるんだね?その…AVとやらって」

P「えっ」

律子「えっ」

高木「えっ」

律子「だって社長がさっき応接室でAVって…」

高木「えーぶいじゃなくてえむぶい!MV!ミュージックビデオだよ、新曲とかの発表に使うあの」

律子「んなっ…!?」

P(…ですよねー)

高木「ある俳優のMVに菊地君が出た、そんだけだよ」

P「今まで男と共演してきた云々は…」

高木「とても女性人気が高く、そして硬派な俳優でね…今までも決して女と一緒に出たことなかったんだよ」

高木「だから女の人と共演したとしたら彼のファンも黙っちゃいないってことで内密にしてもらいたかったんだ」

律子「それで顔だしNG…」

高木「そうだ。まあでも硬派なお父さんの影響でその俳優が大好きだっていう菊地君の熱い説得、そして男さながらの演技や身体つきについ折れたみたいだ」

律子「そんな…じゃあ一体…私のこれまでの苦労は…」ガクッ

高木「よく分からんご苦労だったな律子君」

P「とりあえずさっき借りてきた律子似の女優が出てるAVでも観ませんか?」

高木「あ^~いいっすね^~」

律子「ふっざけんなあああああ!!!!!」


お わ る

真が出なかったことやしょうもないオチはすいません許してください!何でもしますから!

律子が泣かせたかっただけです、はい
お疲れさまでした

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