P「え!? 皆、チョコ作ってきてくれたの!?」 (74)



P「いやいやいやなんだよ~嬉しいなぁ」

あずさ「一人ずつ渡していたらプロデューサーさんも大変でしょうからぁ」

亜美「皆で一斉にあげよっ! ってきめたんだよん♪」

響「そのために皆一斉に集まったんだから、感謝してよね! プロデューサー!!」

千早「私は別に一人で上げても良かったのだけれども」

真「まぁまぁ、千早、ほら、こうでもしないと勇気が出ない人もいるじゃない?」

伊織「何で私見て言ってんのかしらね?」

春香「まぁまぁ伊織、案外図星なんじゃない?」

真美「そう言うはるるんもなんじゃないの?」

美希「ハニー!! ミキのは一番最初!! 最初に食べてネ? ネ? ネ!?」

律子「こぉら、ミキ、皆で決めたでしょ?」

貴音「プロデューサーにはあえて誰がどのチョコを作ったかは明かさぬ約束ですよ」

小鳥「ちょっとしたゲーム感覚も味わえますよ! プロデューサーさん!!」

やよい「あぅ~~結構ドキドキかもですぅ」

雪歩「はぅ! そ、そんな事言わないでやよいちゃぁん、私もドキドキしちゃうよぅ……」

P「ほうほうなるほど、まぁ見た所…………2,3個は異様な形の物もあるが……」


アイドル達「」ジーーーー


P「く、食うよ!! この場で全部食べさせてもらうよ!!」


アイドル達「やったぁ!!」




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P「いやぁ、14個もあると流石に迷うな~」ワクワク


亜美「け、結構ドキドキだね」

伊織「食べてからよ? 食べてから、誰のだったか明かすんだからね?」


P「……じゃあ、この物凄く大きい奴から行くか、いただきまーす」パクリ


美希「あ」パァァア!!


P「むぐ……んぐ…………」


美希「」ドキドキドキドキ


P「……美希だろ?」


美希「当たりなの~~!! 流石ハニー! ミキの愛を一番に感じてくれたの!!」


P「や……あのな、おにぎりだし、な、中身」


美希「美味しいでしょ!? ね!? ハニー美味しいでしょ? えへへ頑張ったんだよぉ~!!」スリスリスリスリ



P「外側からチョコ、のり、米、明太子って言う、なんだろう、平和なおにぎり村にエイリアン級の異体が出現したと言うか……」


美希「美味しい?」ジーーーーーー


P「……」チラッ


真「プロデューサー」ボソッ

あずさ「解っていますよね?」ボソッ


P「……う、うん、美味い! 美味いよ美希、流石だなぁ!!」


美希「はぁぁあああああ///////」パァァア!!


P「じゃ、ごっそさん」ウェ


美希「全部食べて」


P「え?」


美希「全部食べて!! 残しておいて後で食べたい気持ちも解るけど、遠慮は無しなの、ハニー!!」ニコッ


P「……」チラ


響「食べる、よな?」ボソ

春香「食べないわけには行きませんよ」ボソ


P「……た、食べるよ! もちろん全部食べるよ!!」

美希「流石はミキのハニーなの~~//////!!」



P「…………」ウォェ

小鳥「よく……頑張ったと思いますよ」ボソッ

P「焼きタラコだったらまだ……いや、生でも焼いててもこの場合変わらないか……」


P「えっと、じゃあ、次は……と……この小さいのにするかな」


伊織「//////!!」ビクッ!!


P「はむ……ん……うん……うん、普通に美味い」


伊織「き、既製品のチョコを溶かして型に流し込んだだけよ///!!」


P「伊織のか、いや、美味いよ、良い所のチョコなんだろ? なんか高級な味? がする」


伊織「べ、別に? コンビニの板チョコを溶かしただけよ」


P「いやいや、こんな味のチョコ売ってるか? 高貴な味と言うか、言い方によっちゃあ、ちょっと生臭い?」

律子「生臭いチョコ?」


伊織「//////!!」ギクゥ!!



伊織「あ、あの、えと、ま、まぁ? 隠し味的に生クリームとか入れたのよ」アタワタ

千早「本当かしら?」

真美「何か変な物混ぜたんじゃないの~? いおりん?」

伊織「し、失礼ねアンタ達!! 本当に何も混ぜてないわよ///!!」


P「なんだろ、ちょっとしょっぱいと言うか……んん???」


伊織「お、美味しかったならソレで良いじゃない!! ね!? ほ、ほら、次、次行きましょう!!」


雪歩(まさか……伊織ちゃん……)

あずさ(あらあら~まあまあ~……大胆ねぇ~……)


P「ん、でも普通に美味かった、良い感じで口直しが出来たな、ご馳走様」


伊織「た、食べた……食べた…………アイツが、アレを……/////」カァァ


美希「ん~~? デコちゃん、顔真っ赤だよ?」

やよい「本当だ、ちょっと煙出てる」


伊織「本当に////食べちゃった////」カァァァァァァァァ



律子「なんでか知らないけど伊織が倒れたんでソファに寝かせてきました」

P「あげた方が倒れてどうするんだってのな、んじゃ、次は……この形の面白いのにしようかな」


亜美「!!」ピーン!!


P「ボコボコしてる……ピーナツ混ざった奴に形は似ているけども……っと」パクッ


亜美「」ワクワク!!


P「……ん?……んん!!??…………ウォエ!!…… な、何だコレ!? ォエ!!」


亜美「あーーー!!!! ちょっと兄ちゃん!! 酷く無い!?」

P「お前……ゴホッ……コレ、何入れ……オェ!!」


亜美「マグロの中落だヨ!!」


P「バカじゃねぇの!? いや、バカだろお前!! バカの所業だろ!! 重ねて言うがバカだろお前!!」

亜美「あにおー!! 美味しいでしょうが!! ちゃんとネギも混ぜたんだかんね!!」


真「これは……」

春香「流石にプロデューサーさんの肩を持つね……」



P「チョコに混ぜんな! 醤油とわさびと日本酒もってこい!! ウォエ……気持ち悪ぃ……」


亜美「亜美は……」


P「え!? ま、まさかお前!?」


亜美「亜美は……兄ちゃんに……よろこ……んで……もらえ……る……って」ポロポロポロ


P「いやいやいやいや、ズルイわー! 亜美さんそれはズルイ!!」


小鳥「あーりゃーりゃーこーりゃーりゃー」

律子「プロデューサーがーなーかしたー」


亜美「いっしょう……けん……め……ぃっ……」ポロポロポロ


P「解った!! 解ったよ!! 食う、食うから!! な? 亜美」


亜美「残さず、食べてくれる?」グスッ


P「あぁ、ほら、見てくれ、ちゃんと……ゥェッ……食ってる……ウプ……だろ?」


亜美「うわぁ、本当に全部食べた、流石の亜美も引くわ」


P「お前っっ!!!! ころ……ォ”ェ”!! ちょ、トイレ!!!!」



P「まさか3つ目で胃を空にする事態になるとは思いませんでした」

亜美「兄ちゃん、食中毒は胃の中の物無くなっちゃえば楽になるってお父さん言ってたYO!!」

P「ははは、後でな、お前は後で、酷い目に遭わす、絶対に遭わす」

律子「残りは……11個ですね」

P「もう既に楽しみから怖いに変わっている俺だよ、んじゃあ、コレかな」


春香「あ///!!」


P「頂きます、あむん…………ん、うん、まろやかで、甘くて」


春香「ど、どどどどどどうでしょうか///!?」


P「春香のか、うん、何と言うか、ちゃんとしてる、普通」


春香「ふ」


P「普通」


真美「……あっちゃー」

美希「ハニーは一回馬に蹴られた方が良いの」

あずさ「春香ちゃん、ハニワみたいになっちゃってるわぁ……」



P「でも流石だな春香、買って来たやつみたいだ」


春香「」


貴音「つくづく、ですね……」

小鳥「女心って教科の成績表あったら万年1ですね」

やよい「あの? えっと?」


P「ん、普通だった、ありがとな、春香」ポン


春香「はい」


雪歩「春香ちゃん、減量リミット失敗したボクサーみたいになっちゃってる……」

伊織「どうしたの? 春香、死んだような目だけど」

真「あ、お帰り、伊織……」

千早「触れないであげて水瀬さん……」



春香「」


やよい「あ、あの、春香さん、元気だして下さい」

律子「今はそっとしといてあげなさい、やよい」

P「よーし、じゃあ次行くか、この可愛い星型のを貰おうかな」


真美「」ドキッ!!


P「ん……ん!! これ、美味い!! 何だコレ!? すげぇ!!」


真美「あ、えへへ///」テレテレ

P「え? 真美のなの? 凄いな、外は固いチョコで中は半生であまり甘みが強くなくて」

真美「あ、あの、兄ちゃん、前にさ? 甘すぎるの嫌いって言ってたじゃん?」

P「そんな事言ってたっけ? いや、すげぇ美味い、こりゃ良い!!」


春香「」


真「もう、春香が不憫で見てられないよ……」

千早「プロデューサーはハーレークインとか見るべきだわ」



真美「あのね! あのね! ファミレスで食べた、中のチョコが半生になったケーキが美味しいって言ってたでしょ? だからね」ピョンコピョンコ

P「覚えていてくれたのか~嬉しいなぁ」ナデナデ

真美「うぇへへへへ~//////」テレテレテレテレ


亜美「真美、かなりマジになってたからねぇ……」

あずさ「強敵は予期しない方向から現れるものなのよね……」

小鳥「しょ、所詮子供、われわれのマジチョコの前には……」

伊織「な、何よ……私の時はあんな……」


P「ん、美味かった、ありがとな、真美」


真美「いやぁ、えへへへへ//////」モジモジモジモジ


律子「初めての大勝利ね」

響「ぐぬぬぬぬ……なんか悔しいぞ!!」



P「全部こんなチョコだったら嬉しいんだけどな……」

伊織「何よ? わ、私のは不満だったって言うの?」

P「いや、伊織のは美味かった」

春香「あの、私のは……」

P「ん? 普通だった」


春香「」


P「さてと、次は……コレにしよう」


小鳥「」キマシタヨー!!!!


P「はむ……ん、味は……普通、ん? 何だ? なんかクスリ臭い……んん??」


小鳥「食べ、ましたね?」


P「これ、何入れました? ……ん……んん??」ゾクッ


やよい「な、なんだかプロデューサーが……」

雪歩「もじもじしてますぅ」


P「お、おい、鳥、お前、コレ、何を…………んっ……」ピクン


真美「に、兄ちゃん?」

真「大丈夫ですか?」


P「ははは、へ、平気平気…………お、音無さん!! 本当に、これ、何を……んんっ……」ピクッ


小鳥「……媚薬ですよ、強力なね」ボソッ


P「!!!!!!!!!」



P「ちょ、ちょっと座るな、疲れちゃってさ……はは」ピョンピョン


千早「なぜエビのように……」

貴音「面妖な……」


P「は、はははは……ヨイショっと…………ふぅん!!!!」ビクビクゥ


春香「???」

亜美「兄ちゃん、なんでゲンドウよろしくな姿勢なの?」


P「ちょ、ちょっとな、かっこつけたくなる年頃なんだよ、シティハンターみたいだろ?」ゾクゾクゾクゾク


真「意味解りませんけど」


P(おいこらぁ鳥ぃ!! てめぇ何てもん食わせてくれてんだぁ!!)

小鳥(ぴょーーーっひょっひょっひょ愉快愉快!! 暫く前組で過ごすと良いピヨ!!)


律子「……小鳥さん」

あずさ「……何を入れたんですか?」

小鳥「……いつも良い思いしているプロデューサーさんにちょっとした意地悪です」


P「ちょ、ちょっと、トイレ言ってくるな! あの、鼻血が出てきたみたいでさ」ムラムラムラムラ


美希「流石シティハンターなの」

響「いや、それより、なんでくの字に曲がりながらトイレ行くんだ?」


P「うっ……はぅっ……くっ……」ピョーンピョーンピョーン


やよい「プロデューサー、目が血走ってますぅ……」



P「ただいまっ!!!!」ツヤツヤ


小鳥「早っ!! プロデューサーさん早っ!! 流石シティハンター!!」ピヨヨヨヨヨ


P「うるせぇええええええ!! 鳥、お前、ほんと後で覚えておけよ?」


小鳥「ピ~~ヒョロロリ~~♪」

P「えっと後は……」


律子「私、千早、雪歩、真、響、貴音、あずささん、やよい、ですね」


P「まぁ、常識人だけ残ったから、安心出来るかなっと……コレだ」


貴音「」ピクッ


P「アム…………ん? コレは……???」

響「美味しいだろ? プロデューサー、自分と貴音は一緒に作ったんだけど、貴音の物凄く上手に出来たんだからな!」

P「これ、貴音が作った奴なの?」


貴音「……えぇ、まぁ」フイッ


P「……なんで目をそらす」


貴音「いえ、別に……」ツイッ


響「??? どうしたんだプロデューサー、美味しくない?」

P「いや、これ、普通にコンビニで売ってる奴って言うか……ほら、中に入った苺の層が工場生産品みたいに綺麗に」

響「……自分と貴音は苺ソースなんて……貴音……まさか」


貴音「…………大変美味しゅうございました」



春香「食べたんだ」

千早「食べたのね」

美希「絶対食べたの」

響「た、食べちゃったのかぁ!? 貴音ぇ!!」


貴音「美味しかった……美味しかったのです!!」


P「……」


貴音「それこそ! わたくしが作ったとは思えない程! 貴方様などに渡すのが惜しい程に!!」


P「今、などにとか言われたぞ、俺」


貴音「そして美味しかった……そして、思いました!! わたくしで食べてしまって良かった、と!!」


P「……」


貴音「微塵も後悔はありません、わたくしはわたくしの思うままわたくしであったと言う事です!!」


P「ちなみに、くれたチョコ、10個くらい入ってる奴の一つだよな?」


貴音「流石既製品、期待を裏切らない美味しさでした、本来であれば渡したちょこも食べたかった所ではあったのですが……仕方なく……」


P「うん、なんか、ごめんな、こんなイベントのせいでな……」




P「…………」



真美「兄ちゃん、THE・腑に落ちないって顔だね」

真「ほ、ほら!! 残ったチョコは全部手作りですし!!」

雪歩「そ、そうですよぅ、プロデューサー」

P「そう、だよな、そうだよな!! よし!! じゃあ次はコレだ!!」


響「お!!」ガタッ


P「ふふふ、食う前から反応で誰のか解ってしまったが、頂こうではないか」パクッ

響「」ドキドキドキドキ

P「ん、ちょっと苦い……これはゴーヤの苦味か? いや、でも悪く無い、存外に合う、合うぞ!! 美味い!!」


響「あ!!」パァァア


P「なんだよぅ、響、凄いな!! こんな食い合わせの悪そうなのにすげぇ調和してる、コレ、美味いぞ!!」


貴音「……」


響「やった!! やったぞ!! ありがとうプロデューサー! 家族の皆も喜ぶぞ!!」


P「いや、本当にこれ美味……え? 何? 家族の皆?」



響「そうだぞ!! 家族の皆で作ったんだ!!」


P「え…………あの、我那覇さんの家族と申しますと、あの? ど、動物の方々、と言う事でしょうか?」


響「え? そうだけど?」


P「…………あの、ちなみに、工程を教えて頂いても……」


響「えっと、まず、ワニ子の口でチョコをバラバラにしただろ? 湯銭したチョコをかき回したのがへび香の尻尾で~」


P「もう、良いです、ありがとうございます………………」


響「え? 生クリームとチョコを熱い中素手で混ぜてくれたブタ太の活躍とかは良いのか?」


P「もう…………勘弁して下さい……」


貴音「貴方様」コソッ


P「?」


貴音「……わたくしの分は、わたくし自身が全て作りましたのでご安心を」ウィンクー


P「うん、お前が作ったのは全部お前の腹の中だけどな……」



亜美「兄ちゃん3回目のトイレ、入りました~」

響「あまりにも美味しいから鼻血でも出ちゃったのかな?」

伊織「きっとそうよ……うん……」

小鳥(こ、今度から響ちゃんの差し入れは注意しないと……)

P「た、ただいまぁ……」

真美「お帰り~」


P「えっと、あと6個かな? 正直もう勘弁してもらいたいけど……よし、じゃあコレだな」


やよい「はわっ!!」ピーン!!


P「形は少しイビツかな? まぁ問題は味だしな……あむ」パクッ


やよい「~~~~っ!!」ドキドキドキドキドキ


P「……なんと言うか……凄く、普通なんだけど」

やよい「あ……」ショボ

P「とても、とても……暖かい、凄く、安心するって言うか……愛情が沁みる味だ……美味しい」


やよい「ぷ、プロデューサーぁ」ポロポロ


P「やよいのチョコだったのか……うん、とてもやよいらしい、暖かいチョコだよ」



春香「」



美希「誰か春香を助けてあげてなのーー!!!!」

真「プロデューサーえげつない、えげつないよ!!」

あずさ「間接的に人を苛める天才だわぁ……」




P「チョコってさ、ただのおやつって感じだと思ってたんだけど、こんなにも心が安らぐんだな」


やよい「そ、そんな、普通の作り方で普通に作っただけです」


P「でも、その一つ一つに愛情を込めてくれたんだろ?」


やよい「あぅ……////// は、はいぃ……///////」


P「ありがとう、やよい、最高に美味しい、最高のチョコレートだったよ」ナデナデ


やよい「あ、ありがとう////// ございます///////」



春香「」



小鳥「もうやめてあげてっ」ブワッ!!

雪歩「新製品の列にならんだけど自分の前の人で完売してしまったみたいな表情……」ブワッ!!

貴音「春香……不憫なっっ!!」ブワッ!!



P「さてっと、後半戦だな!!」

真「戦って!! 酷いなぁプロデューサー」

P「いやいや、真のも期待しているぞ? んじゃあ、コレ」


律子「……っ」ピクッ


P「可愛いなぁ、まず形が可愛い、それに色使いも可愛い」


律子「……///」


P「香りは……ん? ちょっとメロンの香りかな? こう言う心遣いも可愛いな」


律子「……//////」


P「トッピングと言うかデコレーションと言うか、こう言う可愛い細やかな心配りも嬉しいなぁ」


律子「もう!! 早く食べてください///!!!!」


P「ぉわっ!! り、律子のだったのか、解った、食う、食うから、いや、あまりにも可愛いから食うのがもったいなくて」


律子「~~~~~っ//////」バシバシバシバシ!!!!


P「解ったよ!! 食う、食うから!! あむっ」パクン



P「……んん!? 何コレ? 律子、お前、コレ何入れた!?」


律子「何って、色々ですね」


P「なんだ? この形容しがたい味……にゅるっとして、じゅる……ォエダメだ、気持ち悪いっっ」


律子「え? い、いや、待ってください、身体に悪い物は入れてませんよ?」

千早「ちなみに材料は?」


律子「マグロの目玉に高麗人参、うなぎのキモにすっぽんの生き血、サソリを粉にした物……それと」


P「」ダッ!!!!


真美「兄ちゃん4回目のトイレ入りました~~!!」

律子「えぇ!? な、なんでよぅ!!」

美希「ちなみに律子……さん、ならアレ、食べるの?」


律子「え? 嫌よ、気持ち悪い」


春香「……」

貴音「……律子は、たまにそう言う所がありますね……」



P「何度も吐いたのに、不思議と身体の調子は良くなっているように感じます」

律子「それは何よりです」

P「……さて、あと四つ……えっと、コレにしようかな」


真「!!」ピーン!!


P「さて……」ガッ

P「…………いやいやいやいや、そんなバカな話があるか」ガッ

P「………………固ってぇ!!!! 何だこのチョコ!? 石!?」


真「ちょ、ちょっと待って下さいよ!!」ガタッ


P「真のなの!? コレ何? 石じゃないよね?」


真「ちゃんとしたチョコですよ!!」


P「いや、解っている、噛むと味がするんだよ、でもな? 歯型すらつかねぇんだよ、どうすればこんなの作れるんの!?」


真「こ、こんなの……」クラッ


雪歩「プロデューサー最低です」

美希「最低なの、ハニー」

あずさ「それはイケません、プロデューサーさん……」


P「いやいやいやいや、待ってくれよー、すげー固いんだって、想像を絶するんだってぇー……」



真「……」ションボリ

P「い、いや、真、良かったら作り方を教えて貰っても良いか?」


真「……炭って少量で有れば身体に良いって聞いたんです……」


P「炭!?」

真「炭を4本分、ヒタスラ撃ち込みました、一口サイズになるまで、何度も何度も」

P「……」

真「手が血に滲んでも、何度も撃ち込みました、そして出来上がった物を、チョコでコーティングしたんです……」

P「え、それって、炭素の塊……ダイアモン……」

真「無駄な……努力……だったんですね」グスッ


響「プロデューサー」

亜美「そう言うの、よくないと思うよ、亜美は」


P「え!? 今の話聞いたら余計に食えないだろ!? 炭4本がこれっぽっちの塊になってるんだぞ」


真「うぅ……」サメザメ


律子「……最低」

真美「兄ちゃん……見損なったよ……」



P「………………いったらぁああああああああ!!!!!!!!!」




P「永久歯が欠けました」


千早「私は、頑張ったと思いますよ」

P「さて、後は、雪歩、千早、あずささんの3つか」

雪歩「はわわわわ、最後の方に残っちゃったよぅ……」

千早「べ、別に私のは普通だから///」

あずさ「あらあら、楽しみだわぁ」

P「んじゃ、コレにしよう!!」ヒョイ


雪歩「///!!」


P「いただきまーす、あむっ……ん! 中からホワイトチョコが……美味い、これ美味いぞ!!」


雪歩「よ、良かったぁぁああああ……」


P「雪歩のか、てっきり抹茶か何かで来るかと思ったよ」


雪歩「それも考えたんですけど、少し工夫してみちゃいました、えへへ」



春香「……普通とかさ、工夫って、何なんだろうね」



真美「はるるん……」

美希「もう、この春香不憫ネタこっちもいたたまれなくなるからヤメあげて欲しいの」



雪歩「はい、プロデューサー、口が疲れたでしょう? お茶です」

P「ん、ありがとう、普通だったらコーヒーなんだが、流石だな雪歩、お茶もメチャクチャ会うなこのチョコ」

雪歩「ふふ、それも工夫の賜物ですっ!!」フンス

P「このチョコ、少しお茶の香りもするが?」

雪歩「あ、解っちゃいました? そうなんですよぉ」


キャッキャッ


伊織「……なんか」

律子「……つまんないわね」

響「……解るぞ」

亜美「……むー!! 亜美もああ言うの作れば良かったぁー!!」



春香「私もね……」



小鳥「…………」

貴音「…………ここで春香に出てこられては」

真「皆何も言えないよ…………」



P「んっんっ、ぷふぁ、さて!! 口もリフレッシュ出来た所で、ラスト二つか!!」

響「凄く長かった気がするぞ」

律子「さ、プロデューサー、ちゃちゃーっと選んじゃって下さいよ!!」


P「んじゃあ、コレにしよう、何となくビターな感じのする、これ」


あずさ「まぁ」ピクンッ!!


P「はむ……ん……んっ!!!! ゴホッ!? な、何だコレ!? ぐぁ!! 喉が!!」ゴホゴホ


あずさ「はーーい、私のチョコです~」


P「熱いっ!! 喉が……これ、何で、すか!? ガッ!!!!」ゴロゴロ


あずさ「うふ、スピリタスボンボンです」
※スピリタス = 世界一アルコール度数の高いお酒、度数97

やよい「ボンボンってお酒のチョコレートですよね?」

あずさ「そうよぉ、それも強~~~~烈っっなやつなのぉ、うふふふ」



P「ぐぁぁぁああああ!!!! 内臓が焼けるぅっ!!!!」ゴロゴロゴロゴロ


小鳥「えげつねぇ……」

あずさ「あらあらあら~」ニコニコニコニコ


春香「凄い物なんですか?」

律子「普通は割って飲む物らしいわね、あとは傷口の消毒に使ったりするみたいだわ」

真「薬品じゃないですか……」


P「はぁぁっぁあぁあああ!!!!!! 熱いぃぃ!! 身体が焼けるぅううううう!!!!」ゴロゴロゴロゴロ


あずさ「あらあら~///」ゾクゾクゾクゾク


美希「ミキ、何となく、あずさがハニーにアレ上げた理由が解った気がするの」

貴音「はい、わたくしもですが、ソレを口にするのは危険のようですね……」


P「うぁっぁあぁぁぁぁあああああ!!!!」ゴロゴロゴロゴロ


雪歩「……ちょっと、可愛いかも」

響「雪歩まで!?」



P「」ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク


真美「え~~、ただいま、兄ちゃん、水をイッキのみ中でございま~す」

亜美「2リットルはあるんだけど……」

伊織「桶に注ぐくらいの勢いで減っていくわね……」


P「ぷっふぁーーーー!!!! 死ぬかと思った!! 今日4回目くらいの死ぬかと思った体験だよ!!」


律子「バレンタインのイベントなのに大げさな」

真「だよねーー」


P「お前らのもカウントしてんだよ!!!! でも、まぁ、残るは千早のだけか」


千早「//////」

P「見た所は普通だな……じゃあ食うぞ?」

千早「ど、どうぞ//////」


P「いただきまーす…………ん! 美味しい!! 何だコレ、美味いぞ!!」


千早「あ///」パァァア!!

P「うん、うん!! 美味い!! 美味いよ千早!!



千早「良かったぁ……ちゃんと飲み込んでくれたんですね?」



P「うん…………え? 飲み込んで?」



千早「もう……うんざりなんです」



P「え? あ、あの、ち、千早……?」



千早「小さい……とても小さなカプセルを入れたんです」


P「カプセル」


千早「少しずつ溶けます、胃の中で、今頃ジワァって」クスクスクスクス


P「な、何が、入っている……カプセル……なんだ?」


千早「何? 何ですって? 気が付いているでしょう?」

やよい「毒、です」


P「!?」


亜美「兄ちゃんさ、今の今まで亜美達皆に良い顔してたよね」

真美「いっそ選んでくれた方が楽だったんだけどなぁ」


P「ちょ、ちょっと待てお前達!? どう言う事だ!!!!」


伊織「察し、悪いわねぇ」

律子「本当、最期まで、ね」

美希「そんな所も、ハニーらしい、けどね……」


P「待ってくれよ……俺は、お前達全員の事が!!」


あずさ「いい加減に、してくれませんか?」

響「その態度が、自分たち全員を苦しめていた事に気付かなかったから」

貴音「貴方様は、死ぬのです」


P「死……ぬ……?」


小鳥「大丈夫ですよ、ホラ」

真「全員分の毒、ちゃんと用意してあります」

雪歩「一人じゃないですよ、プロデューサー」



P「待て!! それは!! それは絶対ダメだ!! 俺ならどうなっても良いからっっ!!!!」ガタッ!!



春香「向こうでも、ずぅっと一緒ですよ、プロデューサーさん」





P「やめろ!!!! やめてくれ!!!! お前達、お願いだ!!!!」



千早「…………ぷっ、ふふふ」

貴音「ふふ、ふふふふふふふ」


P「……へ?」


小鳥「あはははは、ご、ごめんなさいプロデューサーさん」

亜美「うっそピョーーーーン!!!!」

真美「大成功だね!!」


P「あ……え?」


響「ちょ、ちょっとやりすぎだとは思ったんだけど……」

伊織「まぁ、ドッキリの仕事とってくるアンタへの仕返しとでも思ってよ、ごめんなさい、プロデューサー」

真「たまには脅かす立場になりたかったんですよぅ!!」

雪歩「思ったより千早ちゃんの演技が凄かったから、こっちも引き込まれちゃって……」

律子「それにしても都合よく千早のチョコを最後に取ってくれたのは助かりましたよ」


P「……はぁぁぁぁぁぁあああ……良かったぁぁぁあああああ……」


美希「ハニー……」

やよい「あの……本当に、本当にごめんなさい」


P「いや、良いよ、今年一番ビックリ……いや、生涯で一番ビックリしたけどさ」

P「お前達が無事で、俺の目の前に居るなら、何だって良い、どんなイタズラだって笑って許せるさ」


春香「プロデューサーさん……」



春香「それじゃあ、コレ」


P「ん? またチョコか?」


亜美「ちゃんと包装して、皆で作ったんだよん♪」

真美「まともなチョコだから安心してね、兄ちゃん♪」


P「いやぁ、正直チョコはもうこりごりなんだが」


やよい「……」

伊織「……」

小鳥「そう……ですよね……」


P「いや、食べる、食べさせていただくよ!!」


響「プロデューサー……」

貴音「まこと、貴方様は優しすぎます」

美希「でもそれがハニーって感じがするの!!」


P「それじゃあ、頂きます!!」


あずさ「はぁい、召し上がれ~」

律子「味の感想も頼みますよ!!」

雪歩「楽しみですぅ」

真「へへ、今日一番ドキドキしているよ」


P「あ~~ん」パクッ


千早「プロデューサー」

春香「お味はどうですか?」



P「うん…………うん!! すっごく美味い!! お前達の愛情を」



高木「あっれ~~? 私が今日と言う日のため黒井用に私のアレコレを入れたチョコはどこにいったかなぁ」



P「ひし……ひしと……」



高木「あ!! キミィ、食べてしまったのかねぇ? いやはや、私も若くは無いから材料の調達も色々大変なんだよ?」




真美「ど、どんなイタズラも怒らないって言ったじゃんか!!」

亜美「そ、そーーだよ兄ちゃんのうそつきぃ!!」



P「うっせぇ!!!! お前ら殺す!! 待てゴラァ!!!!!!」



響「あはははは!! プロデューサーカンカンだぞ~!!」

真「ま、ボク達に追いつけっこないけどねん♪」



P「くっそ!! 何てもんを何てもんを食わしてくれてんだぁ!!」



やよい「プロデューサーには悪いけど、今回の企画は面白かったかもぉ」

伊織「やよいも? にひひ奇遇ね、私もよ!!」



P「やって良いイタズラの度合い超えてんだよゴラァ!!!!」



律子「プロデューサー殿ぉ? 器が小さいですよ」

あずさ「うふふ、それに、ほらぁ」



高木「待ちたまえキミぃ~~!!!!」ドドドドドドド


P「うぇ!? な、何ですか社長!?」



雪歩「プロデューサーも逃げないと」

貴音「捕まってしまいますよ?」

小鳥「それはソレでオイシイ展開だけどね」ジュルリ



高木「欲しいならそう言いたまえ~~!!!! 何ならどうかね? この後三人で~~!!!!」ドドドドドドド!!!!!


P「うぉおぉおぉおおおおおお!!!!!!!」ドドドドドドドドド!!!!!



美希「ハニー、ミキ達の事追い抜いて行っちゃったの」


千早「でも、まぁ、たまにはこう言うのも良いじゃない」



春香「私達をやきもきさせるプロデューサーさんに、バレンタインのプレゼントですよ、プレゼント!!」




何だコレ。

あ、終わりです、長くなってしまいすみませんでした。

チョコ0個の俺が絶対良い目を見ているプロデューサーを苛めても良い日。

それがバレンタインデーだと思っています。


見て頂き、ありがとうございました!!

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