響「自分、完壁だからな」P「はいはい……ん?」(306)

響「どうしたプロデューサー」

P「いや、今のセリフもう一回だけ言ってみてよ」

響「なんで?」

P「いや、頼むよもう一回だけだから」

響「じゃあ、言うけど……」

響「自分、完壁だからな!」ドヤッ

P「ぷっ……うははははは!」

響「!?」

P「そうかそうか、完璧なのか!」

響「そ、そうだぞ!なに笑ってんのさ!?」

P「い……いや。なんていうかその……うはははっ」

響「なんだよー!なんで笑ってんのか教えろよプロデューサー!」

P「自分、完壁だからな(ドヤッ……」

P「たまんねー!」

響「うぎゃーっ!プロデューサー!答えろ!答えるんだー!」

P「わかったわかった……教えるから首元から手を離せ」

響「……」

P「いや、完璧とかいいつつ璧と壁間違ってんじゃん」

響「え……?」

P「ほら、1レス目よく見返してみ?」

響「あっ!こ、これは……」

P「プ―くすくす」

響「じ、自分、プロデューサーが勘違いしてないか試しただけだぞ!?」

P「あーいるよね、そういう先生。計算間違ったのを『お前らを試したんだ』とか言うの」

響「だから!自分間違ってなんかない!」

P「うん」

響「やけに素直だな……なんか裏があるんじゃないか?」

P「いや、別にないけど」

響「なら、いいけど……」

P「で、用って何だよ」

響「あ、うん。そのことなんだけどさ」

P「ん?」

響「自分、貴音に眼鏡を買ってあげようと思うんだけど……」

P「あー……。そうね、あった方がいいかもね」

響「でしょ?だからさ、プロデューサーにも眼鏡選び手伝ってほしいんだよ」

P「なんで俺が?」

響「ほら、プロデューサー眼鏡かけてるし」

P「あー……。そうね、そういうことね」

P「でも律子も眼鏡かけてんじゃん」

響「律子は竜宮の担当プロデューサーじゃん」

P「あー……。そうね。貴音は俺の担当だもんね」

響「……さっきからなんか投げやりじゃない?」

P「そんなことはない」

響「なら、いいけど……」

P「じゃあ、今行く?」

響「えっ?今はちょっと……」

P「いいじゃん。今事務所暇だし。響もレッスン終わったばっかりだし」

響「だから!汗臭いじゃん自分」

P「だがそれがいい」

響「!?」

P「じゃあいつにするよ?」

響「な、なんか今変な発言聞いたような気がするけど……」

P「出来れば今日がいいな。明日からまたちょっと立て込みそうだし」

響「じゃあ、このまま自分の家に一旦よってよ。着替えてくるからさ」

P「うん、オッケー」

響「よし……じゃあそういうことで」

P「あ、あとさ」

響「?」

P「このこと、貴音には伝えてあるん?」

響「いや、一応サプライズのつもりで考えてるから、未だ誰にも言ってないぞ」

P「そうかそうか。ということは今日の予定も……」

響「今決まったばっかりだけど」

P「……」ニヤリ

P「よし、善は急げだ。直ぐに準備するぞ」

響「あ!ちょっとまってよプロデューサー!」

P「小鳥さん!それじゃあ響送ってったらそのまま直帰するんで!」

小鳥「あ、はい。分かりました」

P「ほら響!はやくっはやくっ」

響「う、うん。いま準備できた」

P「そいじゃ、お先に失礼しまーす!」

響「おっさきー!」

P車内

P「なんで急に眼鏡とか言い出したん?」

響「最近さ、貴音が台本とか読むときに結構見ずらそうな感じにしててさ」

P「そうかそうか」

響「だから、眼鏡買ってあげようかと思って」

P「あれ?」

響「ん?どうしたんだ?」

P(これって貴音いないと眼鏡作る意味ないんじゃね?)

響「喜んでくれるかなー」ニヤニヤ

P(響……アホの子……!!)

P(しかし、今ばらしてしまえば意味がない。なんとかして響の家に上がる口実を守らねば!!)

P「そうだねーきっとよろこんでくれるだろうねー(棒)」

響「だろー?自分の完璧さ具合に身震いしてるぞ」

P(響ちゃんアホの子可愛い……!!)

響「んー。どういうのがいいかなー」

響宅

P「こ、ここが……」ゴゴゴゴゴ

響「プロデューサー自分のうちに来るの初めてだっけ?」

P「あ、うん」

響「ちょっと散らかってるけど、まぁ上がってゆっくりしててよ」

P「それじゃあお邪魔します」

響「お構いなくー」

P「うおお!ペットいっぱいだな!」

響「皆自分の家族だからな!」

ペット一同「……」

響「それじゃあ自分、シャワー浴びてくるから」

P「う、うん。わかったよー絶対覗かないから安心してねー(棒)」

響「あたりまえだぞ!自分のシャワーなんか覗いてなんになるんだよ」

P(我々の業界ではご褒美です)

響「じゃあ、絶対に覗くなよ!分かった!?」

ジャー

P「……」

P「むふっ……?」

P「しかたないなーこれじゃあシャワー覗けないなー(棒)」

P「あっ!なんということだー!気付いたら脱衣所に来てしまったぞ!(棒)」

P「あっ!しかもこんなところに洗濯ものがたまってるぞ!(棒)」

P「まったくもーしかたないなー代わりに洗濯機まわしといてやるか―(棒)」

P「……」

P「くんかくんか!響の生パンティーくんかくんか!!」

P「あーたまんねー!このために生きてきたと言っても過言じゃねー!」

P「くんかくんか!すーはーすーはー!」

P「……うっ」

P「……」

P「何やってんだ俺は。ささ、戻ろうか」

ごめんちょっと車取ってくる。もしよろしかったら保守お願いします。

落ちたらお疲れ様でした。

保守ありがとうございます!おかげで愛車も完全復活しました!

次から書きます!

<あー!

P「ん?」

響「洗濯物がぐちゃぐちゃになってるぞ!」

P「ああ、動物たちが遊んでぐちゃぐちゃにしてたぞー(棒)」

動物たち「!?」

響「本当か!?お前たち!」

動物たち「!!」フルフル

P「俺は一生懸命止めたんだけどなー(棒)」

響「むむむ!罰として今日は晩御飯抜きだぞ!」

動物たち「!!(悲嘆)」

響「え?なになに?本当はプロデューサーがやってた?」

P「ビクッ」

響「プロデューサーがいくら変態でもそこまでやるわけないだろ!何言ってるんだよ!」

動物たち「!!(激怒)」

P「~~♪」ニヤリ

P車内

響「まったくもう!ちゃんとしつけておかないとダメだな!」

P「そうだぞ!まったくもう!」

響「なー?」

P「んー?」

響「くー?」

P「あ、そういう流れ?」

響「あ、違うのか……」

P(勘違い響可愛い)

P(しかし動物たちよ……貴様らの尊い犠牲は無駄ではない)

P(おかげで洗濯前生パンティーゲットしたぞ!(装着済み))

P「……むふっ……?」

響「どうかしたプロデューサー?」

P「いや、なんでもない」キリッ

眼鏡屋

P「さて、着いたぞ」

響「ここは?」

P「俺が普段利用してる弐○萬円堂」

響「へぇ」

P(さて、ここからどうやって貴音を呼び出すか……)

P(でないと迂闊さに気付いた響が傷付いてしまうからな)

P「響……ちょっと俺電話を……」

貴音「こんばんわ、お二人とも」

響「貴音!?」

P「!?どうしてここに?」

貴音「月の光に連れられて、ここまでやってきました」

響「あ……そうか」

P(なんてタイミング!響が混乱している!)

響「あぁ……もういいか!」

響「貴音!自分、貴音に眼鏡をプレゼントしてやるぞ!」

貴音「なんと!」

響「貴音には普段お世話になってるからな!ホントはサプライズのつもりだったけど、しかたないし」

貴音「響……」ギュッ

響「うぉあ!貴音!?」

貴音「私、このうれしさをなんと申し上げればよいか……」

響「ちょ……貴音……プロデューサーがこっち見てるよ」

P「……」ギリギリ

P(チックショー!貴音め!俺の響になんてことを!)

P(っていうかあれ?貴音がいるってことは、俺完全に空気じゃね?必要なくね?)

貴音「……」ジーッ

P「?」

貴音「ふっ」ニヤリ

P「!!」

P(なんだ!?あの貴音の勝ち誇ったような不敵な笑みは?)

貴音「それでは響、参りましょうか」

響「あ、ちょっとまってよ貴音ぇ」

P(いかん、このままでは響を取られてしまう!)

P「そうだぞ!二人とも、慌てたらいかん」

響「あ、今日はプロデューサーも一緒に選んでくれるぞ!」

貴音「そうですか……」

P「おう、俺のセンスあふれる眼鏡選びを……

貴音「チッ」

P「!?」

P(今、この子舌打ちした!明らかに俺を見て舌打ちした!)

P(むむむ、こうなってはなんとしてでも響を取り返さねば!)

<いらっしゃいませー

響「これなんてどうだ?」

貴音「かけてみましょうか」

響「おお!似合ってるぞ!」

貴音「ふふふ」

響「やっぱり自分のセンスは完璧だな!」

P「……」

響「でもなんだこの眼鏡、D&Gって書いてあるな」

貴音「なんでしょうか」

P「ドルガバだな、それ」

響「ドルガバ?何それ?」

P「ああ、ドルガバってのはドルチェ&ガッバーナの略でな……」

響「へぇ……」

貴音「……」

P「……っていう世界的なブランドだ」

響「へぇ……プロデューサー詳しいな。自分見なおしたぞ!」

P「そうか、もっと見直してくれてもいいぞ」

響「プロデューサーすごいぞ!」

P「むふふ」

貴音「……」

P「……」

P「ふっ」ニヤリ

貴音「!!」

響「どうした二人とも。なんか火花散ってるぞ」

貴音「い、いえ、何でもありません」

P「うん、なんでもない」

響「?」

貴音「では、この『響の選んでくれた眼鏡』にしましょうか」

響「これでいいのか?」

貴音「ええ、『響が』選んでくれたのですから。これ以外あり得ません」

響「そうか、じゃあこれにするぞ!」

響「すいませ~ん!これください!」

店員「5万円になります」

響「え……?」

店員「5万円です」

貴音「どうしました?」

響「ちょっと……手持ちが足りないぞ……」

貴音「!!」

P「あ、俺が出すよ」

響「!!」

P「『俺』が、『響』のために一肌脱ぐよ」

貴音「……」

P「だって仕方がないもんなあ」

貴音「……」

P「貴音だってそうだろ?『これ以外あり得ない』んだろう」

貴音「それは、そうですが……」

貴音(それでは……せっかくの響からの贈り物が、ぷろでゅーさーからの贈り物に……)

P(ふふふ……響からのプレゼントなどやるものか!貴音!)

貴音「響、またの機会に……」

響「でも……」

P(響の性格では、こんなところで引き下がれまい……)

P(気持はともかく、響からのプレゼントという事実を残してはならんのだ!)

P(すまんな、貴音……」

響「ん?なんか言ったプロデューサー」

P「あ、いやいや、なんでもない」

貴音「この……!」チッ

<ありがとうございましたー

貴音「……」

響「ありがとうプロデューサー」

P「いえいえ、なんのその」

貴音「響!」

響「ん?どうしたんだ?」

貴音「この『響』からの贈り物、大切に使わせていただきます」

響「ん、そういってくれると嬉しいぞ!」

貴音「ふふ……」

P「金を出したのは俺だけどなー(棒)」ボソッ

貴音「……!」

P「じゃあ、二人とも送ってくよ。車にのってくれ」

響「ありがとうプロデューサー」

貴音「……」

P「じゃあ響は助手席に……おい?」

貴音「なんでしょうか」

P「なんで助手席に座ってんの?」

貴音「ぷろでゅーさーは、私の家を知らないでしょう?」

P「まぁ、そうだけどさ……」

貴音「道案内をするならば、助手席に座るのは当然でしょう」

P「……」

響「じゃあ自分、後ろに座るぞ!」

P「!!」

貴音「ふっ……」ニヤリ

P「このっ……」

響「どうしたんだ?早く行こうよ」

貴音「だそうですよ、ぷろでゅーさー殿?」

P「くっ……仕方ないな」

貴音「……」ニヤリ

貴音「……やはり、私も後ろに座りましょう」

P「!!」

響「いいのか?貴音?やっぱり自分が前に……」

貴音「よいのです。ささ、早く出発を」

P(この……これを狙ってやがったな貴音……)

響「貴音とこうしているの、なんか久しぶりだな」

貴音「ええ、私もこうしていられて、幸せですよ」

P「……」ギリギリ

貴音「おやおや、血の涙を流してどうしたのですか?」

P「な”ん”でも”な”い”でず!!」

響「よーし!それじゃあ出発ぅ!」

貴音「ふふ……」

響宅前

響「ありがとうプロデューサー!」

P「……おう。それじゃあな」

貴音「また明日、響」

響「うん、それじゃあね!」

バタン

P「……」

貴音「……」

P「貴音」

貴音「なんでしょうか、ぷろでゅーさー『殿』」

P「二人きりなんだからあなた様でいいだろう。あとその殿やめれ」

貴音「……」

P「まぁ、助手席に移れよ」

貴音「……よいでしょう」

P「……」

貴音「……」

P「……なにか言うことはないのか?」

貴音「……そちらこそ」

P「なんで今日いきなり現れたんだよ」

貴音「……分からないのですか?」

P「ああ、分からんな」

貴音「これだから……全く」

P「!!」

貴音「私は響のことならなんでもお見通しなのです」

P「なに!?」

貴音「先日から、『眼鏡にあいそうだなー』とか、『この中だったらどの眼鏡がいい?』とか聞かれれば、嫌でも気付きます」

P(響……分かりやす過ぎるだろ!アホの子!でもそこがかわいい!)

貴音「それをあなた様は……」

P「それを言えば俺だって」

貴音「はい?」

P「今日は響の家に上がったんだぜ」

貴音「!?」

P「いやぁ、美味しかったよ、響の作るゴーヤチャンプルー(誇張)」

貴音「なんと!!」

P「貴音はまだ響の家に上がったことないんだっけ?」

貴音「……」

P「いやぁ参ったなー親友の貴音さんより先に響の家に上がっちゃったな―(棒)」

貴音「……なにかおかしな真似はしていないでしょうね?」

P「そんなわけないだろ。響とは清く正しい関係を維持している」

貴音「なら……よいのですが」

P「あーでも響の家は響のいいにおいでいっぱいだったな―」

貴音「!?」

貴音「……」

P「……」

コンコン

P「!?」

貴音「!?」

響「あの……さ」

貴音「どうしたのです、響」

P「どうしたんだ、響」

響「さっきからずっと車が動かないから、何かあったのかと思って……」

P・貴音「!!」

P(ほら!響を心配させちまったぞ貴音!)ボソッ

貴音(それはあなた様が……)ボソッ

響「なにもないならいいけど……」

響「二人とも、今日は本当にありがとう!」ニカッ

P・貴音「!!」ズキューン

響「ちゃんと気をつけて帰るんだぞー!」

P「お、おう……」ニヘラ

貴音「お気づかいどうも、響」ニヘラ

バタン

P「……」

貴音「……」

P「……今日のところはこれぐらいにしといてやる」

貴音「ええ、こちらこそ」

ブロロロロロロ

P自宅

P「ああ、今日も響は可愛かったなー」

P「……」スッ

P「ほわぁぁぁあああ!響の生パンティーだー!」

P「ほわああああ!たまんねー!家宝にするぞー!」

P「くんかくんかスーハースーハーくんかくん……!」

P「……うっ」

P「……」

P「ふう、何やってんだ俺は。馬鹿馬鹿しい」

P「明日も早い。響抱き枕(自作)と一緒に寝よう」

P「……zzz」

貴音自宅

貴音「全く……あの方は差し出がましい真似を……」

貴音「しかし、これはうれしい贈り物をいただきました……」

貴音「嗚呼、響。なんと心の美しい娘でしょうか……」

貴音「なぜ、これほどまでに私を狂わせるのでしょう……」

貴音「……せっかくだからかけてみましょう」スッ

貴音「ふふ……」

P『金を出したのは俺だけどなー(棒)』ボソッ

貴音「うっ……嫌な記憶が……」

貴音「さて、明日も早いですね。響シーツ(特製)に包まれて眠るとしましょう」

貴音「……zzz」

響自宅

響「あれ?自分のパンツがないぞー?」

響「お前たち、どこにやったんだー?」

ハム蔵「ジュジュジュジュイッ!」

響「ん?なに?」

ハム蔵「あのプロデューサーの野郎が穿いて行きやがったんだよ!(意訳)」

響「いくらプロデューサーが変態でも、そんなことする訳ないだろ!」

響「全く……」

響「……」

響「貴音、喜んでくれたかな?」

響「そうだといいなぁ……」

響「プロデューサーもいてくれて助かったぞ……」

響「今度、何か御馳走してやらないとな」

響「あ、もうこんな時間!早く寝なきゃ!」

響「それじゃあお休み、みんな……」

翌日 765プロ

P「おはようございます」

小鳥「おはようございます」

律子「おはようございます、プロデューサー」

P「うわーくそだるいわ……寝不足だわ」

P「さてと、今日の予定は……」

ガチャ

響「はいさーい!」

小鳥「おはよう、響ちゃ……」

P「は い さ ー い ! !」ガタッ

律子「!?」

響「お、プロデューサー今日も元気だな!」

P「おう、当たり前だろ!」

律子(なんなのこのテンション)

小鳥(いつものことでしょうに……)

P「さて、今日の予定だけど……」

P「げっ!」

響「どうしたプロデューサー」

P「今日はグラビア撮影だよ……」

響「おお!なんか久しぶりだな!」

P「うん……」

響「なんかさっきと一転して元気ないな。どうしたんだよ」

P「いや、そのね、貴音も一緒だから……」

響「お!貴音かー!」

P(なんで俺こんな予定組んじゃったんだろう……)

響「貴音、眼鏡かけてきてくれるかなー?そうだといいなー!」

P「うん、そうだね(棒)」

ガチャッ

貴音「おはようございます」

P「……うす、おはよう」

貴音「……どうも」

小鳥「あら、貴音ちゃんどうしたのそれ!」

貴音「ええ、『響』からの『気持ち』のこもった『私』への贈り物です」

P「ちっ」

響「貴音!かけてきてくれたのか!」

貴音「ええ!」ニコリ

響「うん、やっぱり似合うぞ!その眼鏡」

貴音「響が選んでくれたのですから、当然ですよ」

響「やっぱり自分、完璧だからな!」

貴音「ふふふ……」

P「金出したのは俺だけどなー」ボソッ

貴音「!!」キッ

律子「ほらほら、二人とも。揃ったらさっさと現場に行ってください」

響「はーい」

P「……」

貴音「……」

響「二人とも、早く行くぞ?」

P「ん、ああ。そうだな」

貴音「参りましょう、響」

響「久々だと緊張するなー」

P「なにが?」

響「いや、ちょっとプロポーションとか気になるし」

P「何言ってんだよ、響は完p

貴音「響は完璧なのですから、何も問題ありませんよ」

響「そうか!そう言ってくれると安心するな」

P「……!」

貴音「……」ニヤリ

P「……」

貴音「……」ドヤッ

響「?」

P「なんで助手席座ってんだよ……」

貴音「私、車酔いしますので」

P「この……」

響「そうだったのか、貴音?」

貴音「ええ」

響「じゃあ今度から自分が後ろに座るから、貴音はずっと助手席だな」

貴音「!!」

P「そうだなぁ。響の隣の後部座席じゃ車酔いするかもしれないからなぁ。しかたないなぁ」

貴音「なんと……なんと……」

P「墓穴ったな、貴音!」

貴音「くっ……」

撮影所

響「よろしくおねがいしまーす!」

カメラマン「いいよいいよー!響ちゃん元気いっぱいでいいよー!」

貴音「よろしくおねがいします」

カメラマン「いいよいいよー!貴音ちゃん今日もあふれ出るエロスがいいよー!」

P「それじゃあ、後を頼みますね」

カメラマン「はい、私にかかればちょちょいのちょいですよ!」

カメラマン「最高の撮影にしてみせますから」

P「ええ」

カメラマン「それじゃあ響ちゃんからいってみようか」

響「うん!準備ばっちりだぞ!」ポイン

P「oh……」

P(乳揺れたまらんです!)

貴音「……」

カメラマン「いいよいいよー!」

響「こんなポーズはどうだ?」

カメラマン「おお!たまらんね!読者釘付けだよこれ!」カシャカシャ

響「こんなのも出来るぞ!」

カメラマン「おおーすごいねー!じゃあ次はオーメンスタイルでいこうか」

響「?」

カメラマン「ほら、ブリッジだよブリッジ!」

響「えっ」

カメラマン「早くしてよ!時間ないよ!」

響「うう……なんか恥ずかしいけど……えいっ!」

カメラマン「よし!そらきた!これヤバいよマジで」

P「カメラマンさん」

カメラマン「何ー!?」

P「その股のドアップ、あとでください」

カメラマン「いいよいいよー……えっ?」

カメラマン「分かりましたけど、いくらです」

P「こんなもんでどうです?」スッ

カメラマン「わかりました任せてくださいポロリまで持っていきます」

P「さすが、話が分かりますなぁ……」ニヤリ

貴音「……」

P「むっふっふ……」

カメラマン「じゃあ響ちゃん、つぎ女豹のポーズ行ってみようか」

響「こうか?」

カメラマン「おおいいよいいよー!もっと近くで撮ってみようか」

響「ちょ……近すぎじゃない?」

カメラマン「これぐらいのほうが迫力あるから!ほら!」

響「うう……なんか恥ずかしいぞ……」

カメラマン「そうれ!」シュルリ

響「うわぁ!なんだ急に」ポロリ

P(カメラマンGJ!!!!)

カシャカシャカシャカシャ

響「ちょっと!なにとってんのさ!」

カメラマン「大丈夫大丈夫!ちゃんと上手いことやっとくから!」

カメラマン(こんなんでどうですか!?)チラッ

P(正直たまらんです!)グッ

響「うう……すごく恥ずかしかった……」

カメラマン「響ちゃんありがと―!すごくいい写真が撮れたよ!」

カメラマン「じゃあ次は貴音ちゃん行ってみようか!」

貴音「ええ……」

P「響、大丈夫だったか?(棒)」

響「うう……あのカメラマン変態だったさ……」

P「仕方ないな後で俺からきっちり文句を言っておく(棒)」

響「ありがとうプロデューサー」

P「俺に任せろ!響のためなら何だってするぞ!」

貴音(痴れ者どもが……!)

カメラマン「よし、これで撮影は終了ですね!」

P「ありがとうございました」

P(先ほどの件は、分かっていますね?)

カメラマン(ええ、もちろんです)

P「それじゃあ響と貴音は先に車に戻っててくれ」

響「分かったぞプロデューサー」

貴音「……」ゴゴゴゴゴゴゴ

響「貴音?どうしたんだ?すごい怖い顔してるぞ」

貴音「私は……どうやら天誅を下さねばならないようです」ゴゴゴゴゴ

響「天誅?なんだそれ」

貴音「待っていてください、響。あなたの敵は私が必ず……」

響「なんか良く分からないけど……無茶はするなよ!」

貴音「ええ、御首級をあげて見せましょう……」ゴゴゴゴゴゴゴ

カメラマン「へっへー!こりゃあ大儲けだぜ……」

貴音「そこの不届き者」ゴゴゴゴゴゴ

カメラマン「あ?貴音ちゃん?今日の撮影すごくよかったよ!」

貴音「そうですか。それは良かったです」

カメラマン「うん、久々にベストショットを……

貴音「あなた様が最期の撮影を楽しまれて何よりです」

カメラマン「うんうん……って、最期?」

貴音「あなた様の罪は、あまりにも重い」

カメラマン「え?何の話?次の撮影のコンセプト……?」

貴音「あなた様は幸せ者です。何も知らずに逝けるのですから」

カメラマン「さっきからどうしたの貴音ちゃん」

貴音「……」ゴゴゴゴゴ

カメラマン「貴音……ちゃん?」

貴音「天誅!!」

<ギャオー!

P「ん……?」

P「カメラマンの霊圧が……消えた……?」

P「……まあいいか」

P「しっかし、貴音もいい尻してたな」

P「そうだ、尻のドアップももらっとこうか」

P「あいつも、響さえ取り合ってなかったら悪くはないんだけどな」

P「だが、響の件に関してだけは一歩も譲れん!」

P「さて、カメラマンはどこにいる……?」

響「おーい、プロデューサー!」

P「あれ?響どうしたんだ?貴音と車に戻ったんじゃなかったのか?」

響「車には戻ったんだけど、なかなか貴音が戻ってこないから……」

P「は?貴音どこいったん?」

響「それが分からなくて探してるんだけど……」

P「全く……あいつはどこをほっつき歩いてるんだか……」

貴音「お待たせいたしました」

P「どこ行ってたんだよ!響に心配かけさせてからに!」

貴音「少し、犬の躾をしておりました」

響「犬!?どこにいるんだ!自分もみたいぞ!」

貴音「よしなさい響。あの者は狂犬です」

響「あー、ちゃんと予防接種受けさせなきゃだめなのにな」

P「それより、誰かカメラマンの行方を知らないか?ちょっと用があるんだけど」

貴音「さて、今頃は三途の川を泳いでる頃かと」

P「?」

響「あ、カメラマンだ」

貴音「!!」

P「え?なんかボロボロに……」

カメラマン(犬)「貴音様ああああ!もっと私めをののしってくださいませぇぇぇぇぇえええ!!」

響「うゎあ!なんか気持ち悪い!!」

P「どうなってんだよおい……」

貴音「あの者は……」

貴音「二人とも、先に車に戻っていてください」

P「え、だけど……」

響「なんかカメラマンおかしいぞ……」

貴音「構いません、早く」

P「おい貴n」

貴音「早く!!」ゴゴゴゴゴゴゴ

響「プ、プロデューサー。なんか貴音怒ってるから早く行こう?」

P「あ、ああ……」

P(なんであんなに怒ってるんだ……まさか……)

貴音「あなた様」

P「!!」

貴音「首を洗って、待っていてくださいませ。直ぐに参ります」ゴゴゴゴゴゴゴ

P「」ブルッ

響「プロデューサーは別に首元汚れてないぞ」

P車内

P「……貴音はまだか」

響「もう20分も経った……」

P「やっぱり様子を見に……」

コンコン

響「あ、貴音!」

貴音「お待たせいたしました。さて、帰りましょうか」

P「お、おう……」

響「貴音、頬に何かついてるぞ……」

貴音「なんと!……これはケチャップですね」

P「ケチャップ?」

貴音「ええ、ケチャップです。飛沫血痕などではありませんよ、断じて」

響「貴音は食いしん坊だなー。どっかで寄り道して食ったんだろ!」

貴音「ええ、喰 い ま し た」

P「!!」

P「きょきょきょ今日は疲れただろう!貴音は直帰していいぞ!」

響「えー?自分も今日はなんだか疲れたぞ」

貴音「だそうですよ、あなた様」ギロリ

P「……しかたない、二人とも送ってく」

響「やっほーい!」

貴音「あなた様、このあと少し付き合っていただけますね?」

P「い、いや、俺はこの後かえって仕事が……」

貴音「……付き合っていただけますね?」

P「はい」

響「え?なに?二人でどっか行くの?自分も付いて行くよ!置いてけぼりにしないでよ」

貴音「響、これから大事な話し合いがあるのです。ですよねあなた様」

P「お、おう。そうなんだ。これからの活動について話し合わなきゃならないからな」

貴音「ええ、文字通り腹を割った話し合いを……」

P「……!」

響「……それじゃあ仕方ないな……うん」

響宅前

響「それじゃあ二人とも気をつけてなー!」

貴音「ええ、それではまた明日」

P「……」

P(頼む……響……!行かないでくれ……貴音と二人きりにしないでくれ……)

貴音「さてと、それでは参りましょうか、二十郎に」

貴音「私、大変おなかが空きましたので、腹ごしらえを」

P「そ、そうね。あは、腹ごしらえね(緊迫)」

貴音「腹が減っては戦は出来ぬと言いますし」

P「!!」

貴音「安心なさい、峰打ちです」

P「へ?」

貴音「先ほどのかめらまんは、勝手に暴れて怪我をしただけです(棒)」

貴音「私は、直接手を下したわけではありません(棒)」

P「お、おう……」

二十郎

貴音「麺カタ辛め野菜ダブルにんにく脂増し増し」

P「なんだよその呪文は……」

貴音「あなた様はいかがなさいますか」

P「じゃあ俺は…」

貴音「同じものを」

P「なんで一回聞いたんだよ」

貴音「どうせあなた様は注文出来ないでしょう?」

P「まぁ、何言ってるかわかんないし」

貴音「響をめぐって争う間柄でありながら、この程度で根をあげるつもりですか?」

P「……おんなじの」

店主「……あいよ」

P「ふぅ……」

P「うぇっぷ……」

貴音「……」

P「喰いきったぞ、おい」

貴音「……当然です」

P「うー苦しい……学生時代でもこんなに喰ったことないってのに」

貴音「なんとだらしのない」

P「!!」

P「さっきから言わせておけ……うぇっぷ……」

貴音「先ほどの件ですが」

P「ん?」

貴音「かめらまんの件」

P「!!」

貴音「写真をすべて私によこすなら、今回は特別に許してあげましょう」

P「貴音……なんだかんだでお前もそういうの好きなのな」

貴音「!!」

貴音「私は別にそういうわけでは……」

P「安心しろよ。まだ俺は写真をもらったわけじゃない」

貴音「……」スッ

P「だからあのカメラマンが……って、手に持ってるそれ何?」

貴音「あの下賤なものがもっていたかめらの、えすでぃーかーどです」

P「……」ゴクリ

貴音「こんなものは、こうしましょう」バキッ

P「ああっ!なんてこと!なんてことを!」

貴音「こんなものがなくとも、私たちの目の前には響本人がいるでしょう」

貴音「たかがこれっぽっちのもので、響が辱められる必要はありません」

P「……まあ、それはそうだが」

貴音「……」フフーン

P(貴音のドヤ顔なんか腹立つ……!)

P「この際だからはっきりさせようか」

貴音「何をでしょう」

P「響についてだ」

貴音「……」

P「俺は響を愛してる」

貴音「愛ならば私のほうが勝っています」

P「でもお前は女だ」

貴音「貴方様もプロデューサーという立場でしょう」

P「……」

貴音「……」

P「なに、芸能関係者同士の交際なんて、数ある話だろ」

貴音「響はアイドルです、そのような話は御法度では」

P「もちろん俺だってそんな公にするつもりはない」

P「それよりも、女同士の関係ってのを、響が容認するかどうかだろう」

貴音「きっと響は……私を受け入れてくれるはずです」

P「はず……?」

貴音「私は、961ぷろにいたころから響とともにいるのです」

貴音「なら、私の気持ちも、必ずや……」

P「貴音にも、はっきりしたことは分からないのか」

貴音「純真無垢な輝きこそ、響の魅力ですから」

貴音「それゆえ、何人たりとも彼女の動きを知ることなどできません」

P「……」

貴音「……」

P「今度な、響チャレンジで無人島滞在やるんだよ」

貴音「!?」

P「期間は1週間。ちょうど放送の合間にずっと滞在する形になるな」

貴音「そのような危険なこと……」

P「なに、ちゃんと事前に下調べしてあるし、安全は確保済みだよ」

P「だからさ、ひとつ提案があるんだ」

貴音「提案、ですか?」

P「俺は、響が無人島に行く前に告白しようと思う」

貴音「なんと!?」

P「お前も告白するんだよ。もちろんずっとそばにいようねなんて生易しい言葉じゃない」

P「もっと人間のエグさとか、中身を全部さらけ出すような、本気の告白を」

貴音「なるほど……」

P「ちなみに、今の俺は響のパンツを穿いている」

貴音「!?」

P「つまり、身も心も響と同化していると言っても過言ではない」

貴音「どうかしているのはあなた様の頭では」

P「上手いこと言ったつもりか」

貴音「どや顔だぶるぴーす」ドヤッ

P「どこでそんな言葉覚えたんだよお前は」

貴音「双海真美、亜美に教えていただきました」

P「何やってんだよあの二人は……」

貴音「人の下着を履いている人が何を言いますか」

貴音「つまり、こういうことですか」

貴音「無人島に行く前に、私とあなた様で響に告白をする」

貴音「1週間の期間で、その答えをじっくり考えてもらい……」

P「無人島から戻ってきたら、答えを聞く」

P「どうだ。これでいいんじゃないか」

貴音「……」

P「それともあれか。勝ち目がない勝負はしないタイプか?」

貴音「勝ち目がないなどと……」

P「……」

貴音「分かりました、受けて立ちましょう」

P「それでいい。真っ向勝負、真剣勝負だ」

貴音「響が私を選んだとしても、恨まないでくださいませ」

P「安心しろ。これでも俺は人並みのプロデューサーだ」

P「もし、万が一負けたとしても、貴音のプロデュースを手抜きにするつもりはない」

貴音「ふふ……そうですか」

貴音「話はまとまりましたね」

P「ああ。それじゃあ出ようか」

貴音「ええ。腹も膨れたことですし」

貴音「それと、あと一つお話が」

P「ん?どうした」

貴音「先ほどの、響の下着は一体どこで手に入れたのですか……?」

P「ギクッ」

貴音「まさかあなた様は……」

P(なんでしゃべっちゃったんだろう俺!)

貴音「やはり天誅を下さねばならないようですね……」ゴゴゴゴゴゴゴ

P「ちょちょっとまて貴音!長くなるが、話せばわかる!」

貴音「問答無用!!」

<ギャオー!

響自宅

<ギャオー

響「ん?なんか獣の遠吠えみたいのが聞こえたような……」

響「まあいいか」

響「貴音も、あの眼鏡かけてくれてたし、選んだ甲斐があったなー」

響「……」

響「貴音も、プロデューサーも最近なんかぎくしゃくしてるよな……」

響「二人には……仲良くしてほしいぞ……」

響「……」

響「……zzz」

撮影当日

P「準備はいいか、響」

響「うん、サバイバルセットは持ったし、連絡用の電話もちゃんとあるし」

P「そうか……」

響「プロデューサー?なんか様子がおかしいぞ」

P「あのさ、響……」

響「うん?」

P(あああ!貴音の前では大見栄張ったけど、いざとなったら緊張する……)

P「あのさ、驚かないで聞いてくれよ……」

響「早くしてくれよプロデューサー。自分、じらされるのは嫌いだから」

P「すすすす……」

響「煤?」

P「好きです……」

響「!?」

P「好きです……つぼ八」

響「は?」

P「い、いやぁ……つぼ八っていう居酒屋が好きでなぁ……」

響「そ、そうなんだ……」

P「いつか、響と一緒に行きたいなぁなんて」

P(ああ!俺のバカ!なんで話しそらしちゃってんの!?)

響「自分未成年だから、そういうのはまだ……」

P「あ!おつまみとか豊富なメニューがあるし、別にお酒を飲まなくても……」

響「……プロデューサー、さっきから何が言いたいんだ?」

P「あ……えっと、その……」

P(勇気をだせ!あと一歩だぞ俺!)

P「あの……えー……」

響「……」

P「が、頑張ってこい響!期待してるぞ!!」

響「うん」

P(結局響には思いを伝えられなかったまま、無人島に旅立ってしまった)

P「終わった……俺の人生……」

P・貴音「はぁ……」

P「うわぁ!貴音!いつからそこにいた!?」

貴音「あなた様こそ、いつからそこに……」

P「ずっとだよ」

貴音「私もです」

P「……どうだったよ、告白」

貴音「……あなた様こそ」

P「先に言えよ」

貴音「聞いたものから答えるのが礼儀では」

P「……失敗した」

貴音「……私もです」

P「そうか……」

貴音「ええ……」

P「なんていうかさ」

貴音「はい」

P「こう……響にまっすぐ見つめられると、上手く言葉に出来ないというか」

貴音「はい」

P「全く……徹夜で考えたのに」

貴音「告白をですか?」

P「うん。最期は『俺の子供を産んでくれ!』でカッコよくしめるはずだったんだが……」

貴音「なんと、……面妖な」

P「そういうお前こそ失敗したくせに」

貴音「私も、まさかこのような結末になろうとは……」

P「ああ……全く。勝負はお預けだな……」

貴音「ええ……」

P(響……今は無事を祈るしかない)

貴音(帰ってきたら、今度こそは私の気持を……)

千早「…じ、自分!完壁だからな!」







千早「くっ」

無人島

響「それじゃあ、始めるぞ」

船員「頑張ってくださいね」

響「うん!自分の活躍、テレビで楽しみにしててよ!」

響(さてと……カメラの準備をして……)

響「はいさーい!今自分は、無人島にいまーす」

響「自分撮りっていうのかな?ここからは自分が一人で頑張っていくぞ!」

響「これからの活躍、期待して待っててね!」

響「……ふう。最初はこんな感じでいいかな」

響(……)

響(プロデューサーも、貴音も、なんか出発前に自分を呼び止めた割には……)

響(もじもじしてばっかりで、なんかよくわからない応援を受けたけど……)

響(なんか二人して秘密でも持ってるのか?)

響「……帰ったら聞いてみよ」

2日後 765プロ

P「あー……」

貴音「……」

小鳥「なんか二人とも、二日前からそんな感じですね」

P「あー……そうね。そうかもね」

貴音「……私の、自身の不甲斐無さに打ちひしがれているのです」

小鳥「はぁ……」

小鳥「プロデューサーさん、ほら、元気出してくださいよ」

P「あー……ああ」

貴音「……ああっ」

小鳥「……どうなってるのよ……もう」

TV『続きまして、次のニュースです』

TV『現在、大型の台風が日本列島に接近中ですが、予想では進路を大きく変え……』

P「あー……パンツくんかくんかしたいなぁ……」

貴音「この痴れ者……!」

4日後 無人島

響「なんだか風が強くなってきたな……」

響「嫌な予感がするぞ……」

響「貴音……プロデューサー……」

響「無事を祈っててね……お願いだよ」

TV局

P「台風が接近中!?」

貴音「!!」

TV局スタッフ「ええ、台風の進路が予想を大きく外れまして……」

TV局スタッフ「このままでは、無人島を直撃する恐れが……」

P「なんとかして迎えに行けないんですか!?」

TV局スタッフ「波が高くて風も強いですし……なかなか民間の業者では……」

P「……分かりました」

貴音「……」

TV局スタッフ「どうするんです?」

P「俺が、迎えに行きます……」

貴音「!?」

TV局スタッフ「無茶ですよ!」

P「黙ってみてる訳にはいかない!なんとかして救い出さないと!!」

ちょっと寝ます。もし残ってたら9時か10時ごろには書き始めます。

おはようございます。もうちょっとしたら書きます。

保守ありがとうございました。

P車内

P(こうしちゃいられない!早く響を迎えに行かないと……)

バタン

P「……」

P「……なんで助手席に座ってんだよ、貴音」

貴音「そんなことはどうでもよいのです。早く発進を」

P「お前はこれから撮影があるだろう!」

貴音「響の一大事なのですよ!のうのうと撮影など受けられるわけがありません」

P「だけど!危険すぎる!これから大荒れの海に行くんだぞ!」

貴音「わかっています。それを承知でここにいるのです」

貴音「もし響になにかあったら……」

貴音「響のいない世界など、糞ほどの価値もありません」

P「……ええい!仕方ねぇ!ここでグダグダ話してても時間の無駄だ!」

P「ぶっとばして行くからな、しっかりつかまってろ!」

貴音「ええ!」



P「着いたぞ、早く行くぞ」

貴音「ええ」

貴音「……これは……!」

P「まだ誰にも言ってなかったな。こいつはYF-24!言っとくがマクロスじゃねえぞ!」

貴音「まくろす……?」

P「貴音にゃ分からんかったか……」

貴音「このような船を、いつの間に……」

P「響と洋上ラブラブデートしようと思って、中古だけど買ったんだよ!まだまだローン地獄だけど」

貴音「なんと……!」

P「畜生……初めて乗せる女は響って決めてたのに……」

貴音「私では不満ですか?」

P「響さえあきらめてくれりゃあ不満はないが……」

貴音「ならば、その不満を一生抱えてもらいましょう」

P「言ってくれちゃって……まあいい、行くぞ!」

洋上

P「波が高いな……こりゃ正直きついぞ……」

貴音「……」

P「おい、大丈夫か?」

貴音「……げろっぱ」

P「!!」

貴音「申し訳ありません、あなた様……私もう……(レイプ目)」

P「ちょっとまて!吐くのか!吐きそうなんだな!?」

貴音「……らぁめんを食べすぎました」

P「おいおい頼むよ!吐くならせめて船外に……」

貴音「」ダッ

<オエーッ

P「ふぅ……間に合っ……ってねぇ!デッキで吐くなよ!」

貴音「すっきりしました。早く参りましょう!」キリッ

P「畜生……ちくしょー!待ってろよ響!今迎えに行くからな!!(涙目)」

無人島

響「どうなってんだよ……これ……」

響「波が高いってレベルじゃねーぞ……」

響「そうだ、電話……!」バッ

響「電池は……まだある!」

ペッポッパ

prr prr prr

響「お願い……誰か出て……」

響「プロデューサー……貴音ぇ……」

響「助けてよ……」

P船内

prr prr prr

貴音「!!」

P「電話だ!代わりに出てくれ!今手が離せない!」

貴音「はい!」ピッ

貴音「もしもし!響ですか!?」

響『あ!……あれ?貴音か!?』

貴音「はい、私です!そちらは大丈夫ですか!?」

響『今のところはなんとか……』

P「貴音!響はなんだって!?」

貴音「どうやらまだ無事なようです!」

響『え?そばにプロデューサーもいるのか!?』

貴音「ええ、今、船でそちらに向かっているところです」

響『船!?無茶だよ!こんな荒波で……!!』

貴音「無茶などではありません!響のためならどこへだって向かいます!」

P「そうだ!無茶なんかじゃない!」

P「貴音!響に伝えてくれ!必ず迎えに行く!だから安心して待っていてくれって!」

貴音「響、聞こえましたか?」

響『うん、聞こえたよ!』

P「あと30分もしないうちに着くはずだから、それまではなんとか持ちこたえてくれ!」

貴音「あと30分の辛抱です、決してあきらめないでください!」

響『うん、分かった。……自分もなんとか頑張ってみるよ』

貴音「それでこそ響です……それではまた後ほど!」

響『うん!待ってるよ』

ピッ

P「よかった……響はまだ無事だったか……」

貴音「さあ早く!れでぃをあまり待たせるものではありません!」

P「船長は俺だぞ!指図すんなよ!」

貴音「船長!どうか……」

P「分かってるさ!貴音も、無事を祈ってろよ!」

30分後

P「見えた!」

貴音「あれが……無人島……!」

P「貴音!響に連絡しろ!もうすぐ着くから、波にさらわれない程度に桟橋の近くにいてくれって」

貴音「言われなくとも!」

ペッポッパ

響『もしもし!?』

貴音「響!もうすぐ着きますから、波にさらわれない程度に桟橋の近くへ……」

響『うん、わかった。あとはどうすればいい!?』

貴音「あなた様!他に何かすることは!?」

P「操縦初心者の俺が、上手く桟橋に付けられるように祈っててくれ!それぐらいだ」

貴音「私たちが、無事に到着できるよう祈っててほしいと……」

響『大丈夫、二人とも信じてるよ!気をつけt』ブツッ

貴音「響!?もしもし!響!?」ツーッツーッ

貴音(響自身が大変な状況だというのに、私たちの心配を……)

P「よし……!アレは……響!」

貴音「響っ!!」

響「ぉぉーぃ……ぉぉーぃ……」

P「待ってろよー!今すぐ船をつけるからな!」

貴音「あなた様早く!」

P「分かってるよ!ええいくそっ!なかなか位置が定まらん……!」

貴音「何をしているのです!響はすぐそこにいるのですよ!」

P「船の操縦ってのは車みたいにすんなりいかねぇんだよ!貴音こそデッキで待ってろ!」

貴音「」ダッ

P「くそっ……もうちょっとだ……」

響「おおーい!もう少しだぞー!」

貴音「響……響!!」

P「貴音、もう少ししたら、響に飛び移るように言ってくれ!」

貴音「ええ!」

貴音「響!船が接近したら、こちらに飛び移ってください!!」

貴音「分かりましたか!?」

響「わかったぞー!」

響(すごい……本当に二人とも、来てくれた……!!)

響(でも、船の動き、すごく危なっかしいぞ……?)

P「次のタイミングで、一気に接近する!いいか!?」

貴音「ええ!響!準備はいいですか!?」

響「オッケー!」

P「もうちょっと……もうちょっとだ……」

貴音「……」

響「……!!」

P「いまだ!飛び移れ!」

貴音「響!今です!さあ!!」

響「ぃいっくぞぉー!!」ダッ

ザバーン

P(……!!)

P(船が……離れる!)

響「とうっ!」バッ

貴音「響!!」

響「たかねぇぇぇぇぇえええっ!!」

P「貴音!響を捕まえろ!」

貴音「くっ!」バッ

貴音「響!私の手をつかんでください!」

響「うぉおおおおあああああ!」

貴音「!!」

ガシッ!!

P「やった!」

貴音「響!手を離さないで!!」

響「ぐぬぬ……」グイッ

響「……はぁっ……はぁっ」

貴音「響……ああ、響……よかった……!!」

P「響、無事か!?」

響「うん、なんとか……」

貴音「響……無事でよかった……」

響「ありがとう……貴音、プロデューサー」

P「気にするな!響のためだったら何だってしてやる!なぁ貴音」

貴音「ええ、その通りです」

響「怖かったぁ……」

貴音「そうでしょう、怖かったですね……もう大丈夫ですよ」

P「よし、じゃあ直ぐに戻るぞ!これ以上は危険すぎる」

貴音「安全運転で頼みます、船長」

P「おう、任されよ!」

響「プロデューサー、いつの間にこんな船……」

P「そりゃあお前とラブラブデー……いっ!」ギュッ

貴音「あなた様?抜け駆けは許しませんよ……!」ギチギチギチ

P「あいでででで!わかった!分かったから足をどけろ!!」

P「……」

貴音「……」

響「……」

響「あのさ……」

P「ん?どうした?」

響「前から気になってたんだけどさ、二人って……」

貴音「?」

響「付き合ってるのか……?」

P「!!」

貴音「なにを!?」

響「だって、なんだかんだ言って二人ともよくそばにいるし……」

P「それは仕事だから!!ほら、結構仲悪いし!」

貴音「そうです!私は、このような下賤なものと好きあってなど……」

響「でも、ケンカするほど仲がいいともいうぞ……」

P「それはだな……」

ガクン

P「!!」

響「なんだ!?急に加速したぞ!」

P「くそっ!なんだこれは……」

貴音「何事ですか!?」

P「くそっ!くそっ!!」ガチャッガチャッ

響「どうしたんだよプロデューサー!」

P「スロットルがいかれた……言うことをきかない……!」

P「荒波でやられたか……!?」

貴音「どうするのです!?」

P「どうするもこうするも、どうしようもねぇよ!!」

貴音「どうにかしてください!船長でしょう!?」

P「うわ!うわあ!どうしよう!やっぱりおかしいと思ったんだよ!妙に安かったと思ったら船外機が糞なのかよ!!」

響「うぎゃー!どうするんだよこの状況!!」

P「マジでどうしよおおおおお!!」

P「!!」

貴音「どうしたのです」

P「仕方ない!このまま砂浜に向かう!」

響「不時着するの?」

P「不時着じゃないけど、似たようなもんだよ」

貴音「上手くいくのですか!?」

P「保証はないけど、これしか思いつかんかった!多分大丈夫!」

響「なんで!?」

貴音「……それ以外に、方法はないのですね?」

P「今のところはな」

貴音「なら、やりましょう」

P「しっかりつかまってろよ!」

P「砂浜が見えたぞ!二人ともしっかりつかまってろよ!」

貴音「響……!」

響「貴音……」ギュゥウ

P「ふんっ」クイッ

ゴゴゴゴゴゴゴ

ドッシャーン

P「うぉおおっ!」

貴音「ぬぅっ!!」

響「うぎゃっ!!」

P(あ……船ごと飛んでるわ―(棒))

貴音(なんと……面妖な(達観))

響(みんな……ごめんね……(悲嘆))

ドゥゥッゥウン!

病院

P「うっ……ここは……」

高木「目を覚ましたかね、君」

P「あ、社長。お疲れ様です」

高木「お疲れ様じゃないよ……」

高木「全く、なんて無茶なことをしてくれたんだ……大変だったんだよ、あのあと」

P「あのあと?」

高木「君が船で砂浜に突っ込んでからの話し」

P「あー、そんなことありましたねぇ(棒)」

高木「幸い、他の二人は大した怪我ではなかったが……」

高木「君だけ見事に両腕骨折とは……」

P「え?……うわぁなんだこのギプス!!」

高木「君、気づいてなかったのかい?」

P「ええ、恥ずかしながら……」

P「皆も、見舞いに来てくれてたんですか……?」

高木「ああ、そうだよ」

P(ギプスに落書きとか、べたなことやっちゃってくれて……)

高木「さて、私も仕事があるのでね、これで失礼するよ」

P「あ、はい。どうもありがとうございました」

高木「しばらく休んでいたまえ」

P「はい……」

ガラガラガラ ピシャッ

P「響と貴音は……どこだ?」

響「ここにいるよ」

P「!!」

P「響、そこにいたのか……」

響「3人とも同じ病室なんだよね」

P「…ってことは……チッ」

貴音「……」

貴音「このような不浄のモノを手で触るなど…」

響「いいから一緒にやるさー!」

貴音「私もいますが」

P「響から離れろ。なんでくっついてんだよ」

貴音「私たちは幸いにも軽傷で済んだので、自由に動けるのですよ」

P「ぐぬぬぬぬ……」ギチギチギチ

P「!!」

P「あー、喉が乾いちゃったな―(棒)」

貴音「!?」

P「あ、なんてことだー両手が使えないからこれじゃあ飲めないぞー困ったなー(棒)」チラッ

響「なんだよ、自分に言ってくれれば……はい、あーん」

P「あーん(天国)うわー響に飲ませてもらうお茶マジで美味だわ―」

P「……」チラッ

貴音「……」ワナワナ

P「ふっ」ドヤッ

貴音「!!」

響「まったく、仕方ない奴だなプロデューサーは……」

貴音「ひ、響!私にもお茶を……」

響「そこにあるじゃん。好きなの飲んでいいよ」

貴音「そ、そんな……響に飲ませてもらいたいのですが……」

響「?」

P「仕方ないもんなー貴音は自由に動けるんだからなー(棒)」

貴音「!!」

貴音「響!どきなさい!私が代わりに!!」

響「え?あ、うん……」

貴音「どうぞ、私からの気持ちです」グイッ

P「むぐっ!」グビグビ

貴音「どうです、雪歩からの贈り物であるセンブリ茶のお味は?」

P「むぐぐぐぐぐぐごぼぼ!」

響「……」

響「やっぱり、ふたりは仲いいんだなー」

P・貴音「!?」

P「なにを言う!」

貴音「冗談にしてはすぎますよ、響」

響「だってさー、こうしてさっきからなんかいちゃいちゃしてるしさ」

響「どう見たって仲いいって」

P「……」

貴音「私は……ずっと響一筋です」

P「あ!てめこの……むぐっ」グビビ

貴音「黙らっしゃい」

響「うん?」

貴音「私は、あなたのことを好いております」

響「自分も!貴音のことは好きだぞ!」

P「!!」

貴音「ああ、響……抱きしめてもよろs

響「貴音は大事な大事な親友だからな!」

貴音「」

P「ぷぷぷ」ニヤリ

貴音「そう、……ですね。響は私の大切な……親友です……」

P「そうだそうだ。『親友』になれるなんてうらやましいなーもう(棒)」

貴音「……」

貴音「少し、散歩に行ってまいります」

P「そうかそうか、気をつけるんだぞー」

響「自分、なんか貴音に変なこと言った?」

P「いや、響は何も間違ってない。それでいいんだ」

響「そうかな?なんか貴音、すっごく落ち込んでたけど……」

P「うれしさの裏返しだろ」

響「うーん」

P「……」

P「やっと、ふたりっきりになれたね」キリッ

響「え?」

P「この時を、ずっと待っていたんだ……」

P「響」

響「うん?どうしたんだ?」

P「実は……俺……」

響「うん」キョトン

P(いけ……今なら言える……貴音も言えたんだ……俺だって……)

P「ずっと……言いたかったことが……」

響「つぼ八?」

P「そうじゃなくて……うっ」

P(急に尿意が……貴音に飲まされたお茶のせいか……?)

P「尿意が……」

響「!?」

響「どどどどうしよう!」アタフタ

P「あの、看護婦を呼んでくれればうれしいかも……」

響「待ってろプロデューサー!今尿瓶用意したから……それ!」グイッ

P「あっ///ちょ……待って……!積極的なのはうれしいけど……」

響「……」ポカーン

P「……いやん///」ペロン

響「ぎゃー!なんで自分の下着穿いてるのプロデューサー!」

P「しまった!勝負下着そのまんまだった!!」

響「変態!変態!この変態プロデューサー」

P「ちょっとまって響、これには深い深い事情が……」

響「よるな!さわるなー!」ポコポコ

P「ちょ……いたっ!まって!痛い!マジで……ちょっと!」

響「うわあああん!たかねぇー!プロデューサーが自分の下着を!」ダッ

P「……」

P「ああ、行ってしまった……」

P「……」

P「ちょっと……尿意がヤバい……誰か!看護婦さーん!」

看護婦「はいはい……って、きゃああー!」ダッ

P「待って!行かないで!もう限界なんです!逃げないでくださーい!」

半年後

P「えらい時間が飛んだな」

貴音「ええ、あれからいろいろありましたから」

P「そうだな。警察の事情聴取、番組の一時中断、そして残ったのはYF-24の残骸と借金」

貴音「それと、私たちの失恋です」

P「だな……」

貴音「……ええ」

P「俺は、未だチャンスはあると思う」

貴音「何を言いますか。あれからしばらく響には口を聴いてもらえなかったというのに」

P「最近、やっと会話してもらえるようになった」

貴音「なんと(棒)」

P「むかつくなぁその言い方」

貴音「お互い様です」

P「そうか……」

P「そうだよ。アイドルは皆のアイドルなんだよ。独り占めしようってのが間違いだったんだ……」

貴音「それでも私は……」

P「往生際が悪い」

貴音「私、目指すものには妥協を許さない性格ですので」

P「そうね。そうだったね……」

P「ラーメンでも食いに行くか?」

貴音「よろしいのですか?」

P「ああ、もう恋敵でもないし、かまわんだろ」

貴音「ならば、御一緒いたします」

P「流石に麺かた云々は勘弁な」

貴音「手加減いたします」

P「じゃあいこうか」

貴音「ええ……」

響「おーい!貴音!プロデューサー!」

P・貴音「!!」

響「はぁ……はぁ……」

P「どどどどうしたんだ響」

貴音「何事です?」

響「ほら、これを渡そうと思って……」

貴音「これは……眼鏡ですか?」

響「うん。この前の台風のとき、壊れちゃったでしょ?だから新しいのを買ってきた」

貴音「なんと……なんと……」

P「……よかったじゃないか、貴音」

貴音「ええ、よい贈り物をいただきました」

響「かけてみてよ!」

貴音「はい……」スッ

貴音「素晴らしい……」

響「えへへ……喜んでくれてうれしい……」

P(これは……俺の完全敗北かな……)

響「あと、プロデューサーにも」

P「これは……」

響「ほら、まえに編み物してた時に、プロデューサーも何か作ってほしいって言ってたでしょ?」

P「これが……響の……手作りのセーター」

響「サイズが合うといいんだけど……」

P「うん、ぴったりだ……だけど」

P「今は夏だから、普段から着るのはちょっと先になるかな……」

響「そうだね……でもよかった」

P「うん……ありがとう。家宝にするよ」

響「それはちょっと大げさかな……」

P「そんなことないよ。本当にうれしい」

響「あと、もう自分の下着の件、許すから」

P「本当か!?」

P「あ、じゃあ、響の家の下着だけじゃなくて靴下も盗んでたの許してくれる?」

響「えっ!?」

貴音「この……!」

響「……仕方ないぞ。今後一切そういうことしないって言うなら許す」

P「マジか!いやっほーい!」

貴音「よいのですか?」

響「うん……本当に特別」

響「台風のときに助けてもらったけど……ほんとうに二人ともかっこよかったし、すごく感謝してる」

P「響……お前本当にええ子や……」グスッ

貴音「本当に、響は心の優しい子ですね」

響「そんなこと言ってももう何も出ないぞ……///」

P「このっ!このっ!」

響「プロデューサー!やーめーろーよー!」

貴音「わ!私も!」

響「貴音もやーめーろー!」

P「響もラーメン食べに行くか?」

響「いいのか?」

貴音「ええ、ぜひとも一緒に」

響「じゃあいくよ!どこ?」

P・貴音「二十郎に」

響「えっ」

P「覚悟しろよ、響」

貴音「響といえど、一歩二十郎に足を運んだならば、そこは戦場なのですから」

響「うん、なんくるないさー。……多分」

P「あははは」

P(響は、やっぱりこうして朗らかに過ごしているのが一番輝いてるな)

貴音(独り占めしてしまうなど、もったいないことなのかもしれませんね)

響「二人とも、大好きだぞっ!」

終わり

完全ノープランでごめんね

長々とありがとうございました。

今後の参考までに、もやもやしたポイント聞きたい

ありがとう

うん。みんな参考になった。ありがとう!

このSSはこれで完結にするよ。これ以上だと蛇足になりそうだからね

本当にありがとうございました

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