京太郎・照「太陽はまた昇る」 (480)

・細かい事は気にしないスタンスで行ける
・遅筆
・京太郎成分多し
・ある意味照が主人公、京太郎がヒロイン
・キャラ崩壊
・クオリティ低し
・あと安価
・重い話も入るかも?
・番外編や本編とは関係ない小ネタ集も出すと思います

これら上記を許容出来る方はぜひお付き合い下さい。

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【咲SS】京太郎「太陽はまた昇る」照「衣ちゃんって兎みたい、耳が4つになるけど。」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1362761018/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1366464743

☆概要


宮永照

主人公。京ちゃん大好き、それ以上でもそれ以下でもない。最近照魔鏡でラーニング出来ることに気付いた。



須賀京太郎

ヒロイン。時々空気の読めないおもち好きの男。自動二輪免許持ち。サイドカーで照のアッシーやってる。


上記二人で旅をしながら思い出作りするスレです。

                         アラフォー
あとついでに特定の能力をラーニングしてすこやん倒しにいこうぜ!


現在てるてるが使えるオカルト


・点数固定 連続和了の場合前回の点数より飜数を上げた点数になる。
・照魔鏡lv4 いつでも照魔鏡lv4を発動可能、発動したらその局は和了不可 
◆照魔鏡lv4効果 その半荘内に限り和了・放銃補正が+25 相手の能力も判明させる


☆コピー系

・ステルス 放銃補正+20
・ドラゴンロード 打点補正+20 放銃補正に-10 相手対局者の打点補正-5
・ボウリング打法(配牌崩し) 和了補正+10 点棒を払った相手は次局和了補正-10
・あったか〜い 和了補正+10 打点補正+10
・海底の月 対局者の和了補正-40 自身の和了補正-20 打点補正+5
・凍化 対局者の和了補正-10 自身の和了補正+10
・嶺上開花 和了補正+5 打点補正+5 放銃補正+5
・フィッシャー 対局者の和了補正-5 自身の和了補正+15
・シャープシュート 自身が和了したとき、放銃判定の際コンマが50以下の任意の対局者を放銃者として選べる 和了・打点補正-5 ステルスと併用可
・Whirlwind 和了補正+20 放銃補正+10

スキル:連鎖反応:取得している人物が和了したとき、次局にもう片方の取得している人物の和了補正に+10



京太郎:能力『一文字切り』

1.他対局者よりコンマが低い時、かつ自身のコンマに1が含まれる場合か
 若しくは自身のコンマが十の位と一の位を合わせて一桁が1になる場合は基礎打点を1000点にして自分の和了に出来る。

2.放銃判定時に自身のコンマに1が含まれる場合、和了者から自身へと1000点の放銃をさせる。

3.半荘に一度だけコンマは関係無しに好きなタイミングで任意の対象に1000点を支払わせる。

4.この能力により1000点を払った相手の自身に対するマイナス効果を受けない効果か相手のプラス効果を封じる事が出来る。


スキル:連鎖反応:取得している人物が和了したとき、次局にもう片方の取得している人物の和了補正に+10


コンマ一桁 偶数ツモ・奇数ロン

打点(基本点) 子        親
00〜10   1000 300・500   1500 500オール
11〜20   1300 400・700   2000 700オール
21〜25   1600 400・800   2400 800オール

26〜30   2000 500・1000   2900 1000オール
31〜40   2600 700・1300   3900 1300オール
41〜45   3200 800・1600   4800 1600オール
46〜54   3900 1000・2000  5800 2000オール

56〜65   5200 1300・2600  7700 2600オール
66〜70   6400 1600・3200  9600 3200オール
71〜75   7700 2000・3900  11600 3900オール
76〜83 満貫
84〜91 ハネ満
92〜95 倍満
96〜98 三倍満
99 役満



以上テンプレ

きっとこのスレを見てくれている誰かが前々作シリーズ、前作シリーズ、今作シリーズのどれかのシーンを支援絵として描いてくれるはず……


東二局 0本場 親:健夜


�普通に打つ
 ・点数固定 連続和了の場合前回の点数より飜数を上げた点数になる。
 ・照魔鏡lv4 いつでも照魔鏡lv4を発動可能、発動したらその局は和了不可 
 ◆照魔鏡lv4効果 その半荘内に限り和了・放銃補正が+25 相手の能力も判明させる

�コピー能力使用
 A ステルス 放銃補正+20
 B ドラゴンロード 打点補正+20 放銃補正に-10 相手対局者の打点補正-5
 C ボウリング打法(配牌崩し) 和了補正+10 点棒を払った相手は次局和了補正-10
 D あったか〜い 和了補正+10 打点補正+10
 E 海底の月 対局者の和了補正-40 自身の和了補正-20 打点補正+5
 F 凍化 対局者の和了補正-10 自身の和了補正+10
 G 嶺上開花 和了・打点・放銃補正+5 ドラゴンロードと併用可 ただし併用すると放銃補正は計-10になる
 H フィッシャー 対局者の和了補正-5 自身の和了補正+15 
 I シャープシュート 自身が和了したとき、放銃判定の際コンマが50以下の任意の対局者を放銃者として選べる 和了・打点補正-5 ステルスと併用可
 J Whirlwind 和了補正+20 放銃補正+10


併用する時はBGかAIと書いてください


↓1 照の打ち方
↓2 咏
↓3 健夜
↓4 靖子
↓5 照 『連鎖反応』和了補正+10
↓6 打点


咏(すこやんの親かぁ……ぞっとしないねぇ……)

照(相手が相手だ……本気で行かなきゃ……)

照(照魔鏡……!)ズズズ……

照(三尋木プロは……段々火力が上がる系……)

照(藤田プロは後半に条件付でブースト……)

照(最後に小鍛治プロ……)

照「!!」

照(なんなの……この力……)

健夜「宮永さん。」

照「!」

健夜「見ちゃったね。」

照「…………」

靖子「ツモ、1300・2600……」

靖子(場を流さないとこっちは気が気じゃない……!)


咏:19200
健夜:26900
靖子:30200
照:23700



照の『照魔鏡』により対局者の能力判明


藤田靖子:能力

『捲くりの女王』南一局以降、自身がラス目になった時、トップになるまで和了補正+30 打点補正+20


三尋木咏:能力

『迫り来る怒涛の火力』自身が和了するごとに打点が+5補正される(累積+50まで、半荘が終わるとリセット)


小鍛治健夜:能力

『闇法師』任意の対象一人に和了・放銃補正-50 また対象のロンを無効にする(対象が奇数和了の場合次のコンマ優位者が和了)
『影法師』任意の対象一人のオカルトを使用不可にする
『Grandmaster』和了補正+40 和了確定時にコンマに関わらずツモかロンを選択出来る


東三局 0本場 親:はやり


↓1 晴絵 和了補正+10 放銃補正+20
↓2 大樹(&美奈)
↓3 はやり 和了補正+20 放銃補正+10
↓4 京太郎
↓5 打点


晴絵「まずい……多分小鍛治プロが本気を出す……」

大樹「本気?」

晴絵「私ね、一度だけ小鍛治プロと打ったことあるのよ……」

晴絵「牌が握れなくなるほどの恐怖を味わったわ……」

はやり「牌が触れなくなるくらいか……怖いね……」

京太郎「ツモ、3000・6000。」

晴絵「……打ち筋ブレないね。」

京太郎「俺は……照さんが勝つって信じてますんで。」


晴絵:20000
大樹&美奈:26000
はやり:15400
京太郎:38600


東三局 0本場 親:靖子


�普通に打つ
 ・点数固定 連続和了の場合前回の点数より飜数を上げた点数になる。
 ・照魔鏡lv4 いつでも照魔鏡lv4を発動可能、発動したらその局は和了不可 
 ◆照魔鏡lv4効果 その半荘内に限り和了・放銃補正が+25 相手の能力も判明させる

�コピー能力使用
 A ステルス 放銃補正+20
 B ドラゴンロード 打点補正+20 放銃補正に-10 相手対局者の打点補正-5
 C ボウリング打法(配牌崩し) 和了補正+10 点棒を払った相手は次局和了補正-10
 D あったか〜い 和了補正+10 打点補正+10
 E 海底の月 対局者の和了補正-40 自身の和了補正-20 打点補正+5
 F 凍化 対局者の和了補正-10 自身の和了補正+10
 G 嶺上開花 和了・打点・放銃補正+5 ドラゴンロードと併用可 ただし併用すると放銃補正は計-10になる
 H フィッシャー 対局者の和了補正-5 自身の和了補正+15 
 I シャープシュート 自身が和了したとき、放銃判定の際コンマが50以下の任意の対局者を放銃者として選べる 和了・打点補正-5 ステルスと併用可
 J Whirlwind 和了補正+20 放銃補正+10


併用する時はBGかAIと書いてください


↓1 照の打ち方
↓2 咏
↓3 健夜 和了補正+40
↓4 靖子
↓5 照 『照魔鏡』和了・放銃補正+25 『連鎖反応』和了補正+10
↓6 打点

放銃判定

↓1 咏
↓2 健夜
↓3 靖子



靖子(さて、私の親だけど肝が潰れそうな感じだよ……)

照(小鍛治プロの力はやばすぎる……ここで一気に稼ぎたい。)

照(……全員海に沈め!)ゴッ

靖子・咏「!」

靖子(これは……天江衣と同じ……!)

咏(なんかわっかんねーけど牌が重い!)

照「ロン、3900。」

靖子「やるね……」

健夜「…………」

健夜(そろそろ本気出そうかな……)

靖子(なんだよこの場は……冷や汗が止まらない……!)


咏:19200
健夜:26900
靖子:26300
照:27600


東四局 0本場 親:京太郎


↓1 晴絵 和了補正+10 放銃補正+20
↓2 大樹(&美奈)
↓3 はやり 和了補正+20 放銃補正+10
↓4 京太郎
↓5 打点

京太郎の能力発動

放銃判定

↓1 晴絵
↓2 大樹
↓3 はやり


晴絵「これで宮永さんの初和了か……」

はやり「このまま和了り続けれたらいいのにね☆」

京太郎「ロン、1000。」

ズバンッ

はやり「きゃ☆」

晴絵「斬られたのに余裕ですね……」

はやり「そんな事ないよ☆」


晴絵:20000
大樹&美奈:26000
はやり:14400
京太郎:39600


東四局 0本場 親:照


�普通に打つ
 ・点数固定 連続和了の場合前回の点数より飜数を上げた点数になる。
 ・照魔鏡lv4 いつでも照魔鏡lv4を発動可能、発動したらその局は和了不可 
 ◆照魔鏡lv4効果 その半荘内に限り和了・放銃補正が+25 相手の能力も判明させる

�コピー能力使用
 A ステルス 放銃補正+20
 B ドラゴンロード 打点補正+20 放銃補正に-10 相手対局者の打点補正-5
 C ボウリング打法(配牌崩し) 和了補正+10 点棒を払った相手は次局和了補正-10
 D あったか〜い 和了補正+10 打点補正+10
 E 海底の月 対局者の和了補正-40 自身の和了補正-20 打点補正+5
 F 凍化 対局者の和了補正-10 自身の和了補正+10
 G 嶺上開花 和了・打点・放銃補正+5 ドラゴンロードと併用可 ただし併用すると放銃補正は計-10になる
 H フィッシャー 対局者の和了補正-5 自身の和了補正+15 
 I シャープシュート 自身が和了したとき、放銃判定の際コンマが50以下の任意の対局者を放銃者として選べる 和了・打点補正-5 ステルスと併用可
 J Whirlwind 和了補正+20 放銃補正+10


併用する時はBGかAIと書いてください


↓1 照の打ち方
↓2 咏
↓3 健夜 和了補正+40
↓4 靖子
↓5 照 『照魔鏡』和了・放銃補正+25 『連鎖反応』和了補正+10
↓6 打点


照(絶好の配牌……)

照「リーチ。」

照(私の最高のツモり……)

照「ツモ、数えで16000オール。」

咏「ヒュ〜♪かましてくれるねぃ。」

照(役満ツモったのにまるで勝てる気がしない……)

「ねぇ……」

健夜「子供の頃影踏みして遊ばなかった?」

咏「?」

健夜「いつも私が鬼役だったんだー……」

健夜「だから得意なんだ……影踏むの。」

靖子「!?」

健夜「影踏んだ♪」

照「!」

照(照魔鏡が……消された……)

健夜「忍法影縛り……なんちゃって。」


咏:3200
健夜:10900
靖子:10300
照:75600


東四局 1本場 親:京太郎


↓1 晴絵 和了補正+10 放銃補正+20
↓2 大樹(&美奈)
↓3 はやり ×和了補正+20 放銃補正+10
↓4 京太郎 和了補正+10
↓5 打点

放銃判定

↓1 晴絵
↓2 大樹
↓3 京太郎



晴絵「……ついに始まったか。」

はやり「でもでも〜、宮永さん相当稼いでるし大丈夫じゃない?」

はやり「あ、リーチ☆」

大樹「そうだよ、何とかなるよ。」

はやり「ロン、6400☆」

大樹「んげ!?」

はやり「集中力が落ちてきてるぞ☆」

美奈「こ、交代だね……」

大樹「おう、頑張れよ美奈!」

美奈「う、うん……」

京太郎(照さん……)


晴絵:20000
大樹&美奈:19600
はやり:20800
京太郎:39600


東四局 1本場 親:照


↓1 照の打ち方×
↓2 咏
↓3 健夜
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正-50 『連鎖反応』和了補正+10
↓6 打点

放銃判定

↓1 咏
↓2 靖子
↓3 照


健夜(それじゃあ二つ目……行こうか……)ズズズズズ……

照「!?」

照(何この黒いの……)

照(うそ……)

照(目が……目が見えない……)

咏(あのアラフォー……何かやりやがったな!)

靖子(一体何を……)

健夜「宮永さん、どうしたの?」

照「!」

健夜「早くツモってくれないと……進まないよ?」

照「…………」

照(指の感じだと……萬子の一……)

照(不要な牌だけど……これは切れない……だからこっち。)タンッ

「ロン、16000は16300。」

照「くっ……」

健夜「田舎の夜って雲が出ると真っ暗だよね……」



咏:3200
健夜:27200
靖子:10300
照:59300

南一局 1本場 親:晴絵


↓1 晴絵 和了補正+10 放銃補正+20
↓2 大樹(&美奈)
↓3 はやり ×和了補正+20 放銃補正+10
↓4 京太郎 
↓5 打点


放銃判定

↓1 晴絵
↓2 美奈
↓3 はやり

ちなみにこの試合点数がマイナスになっても続行です


晴絵「……」

美奈「せ、先生……大丈夫?」

晴絵「大丈夫よ……」

美奈「で、でも先生震えてる……」

晴絵「ちょっと昔を思い出しただけだから……」

はやり「トラウマってなかなか抜け出せないよね……」

晴絵「そうね……」

京太郎「ロン、1300。」

京太郎「……大丈夫です。」

京太郎「照さんは負けませんから。」

晴絵「…………」


晴絵:18700
大樹&美奈:19300
はやり:21100
京太郎:40900




南一局 0本場 親:咏





↓1 照の打ち方×
↓2 咏
↓3 健夜 和了補正+40
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正-50 『連鎖反応』和了補正+10
↓6 打点

放銃判定

↓2 靖子
↓3 照


照(目が見えなくても牌はツモれる……けど……)

咏(宮永照が何されてっかわっかんねーけど……)

咏(簡単に親流されてたまっか!)

咏「リーチ!」

健夜「追っかけリーチ。」

咏「!」

咏(すこやんも仕掛けてきた!)

照(河が見えないから安牌がわからない……)タンッ

咏「ロン! 12000!」

健夜「私もロン、8000。」

咏「ぐっ……」

咏(わざと合わせてきたってのかい……えぐいまねしてくれるねぃ……)

照(一気に二万も……目が見えないとここまで……)



咏:15200
健夜:35200
靖子:10300
照:39300


南二局 0本場 親:美奈


↓1 晴絵 和了補正+10 放銃補正+20
↓2 美奈(&大樹)
↓3 はやり ×和了補正+20 放銃補正+10
↓4 京太郎 
↓5 打点


『一文字切り』を使いますか?(回数残り1)

下1


晴絵「もう点数が……」

はやり「まさかここまで縮められるとはねー☆」

京太郎(俺が和了れば照さんが和了る確率も上がる……)

京太郎(だからここは無理させてもらうぜ!)

京太郎「ツモ、1000・2000。」

ズバンッ

晴絵「うっ……」

はやり「あん♪」

美奈「?」


晴絵:17700
大樹&美奈:17300
はやり:20100
京太郎:44900


南一局 1本場 親:咏


↓1 照の打ち方×
↓2 咏
↓3 健夜 和了補正+40
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正-50 『連鎖反応』和了補正+10
↓6 打点

『Grandmaster』発動、ロンを選択します。

放銃判定

↓1 咏
↓2 靖子
↓3 照


健夜「リーチ。」

照(またリーチ……)

咏(すこやん……わざわざリーチ宣言して宮永を追い込む積もりかよ……)

咏(癪だけどしかたないねぃ……)タンッ

健夜「……ロン、5200は5500。」

照(助かったの……?)

咏(すこやん……一体何があんたをそこまでさせるんだい……)


咏:9700
健夜:35200
靖子:10300
照:39300


南三局 0本場 親:はやり


↓1 晴絵 ×和了補正+10 放銃補正+20
↓2 美奈(&大樹)
↓3 はやり ×和了補正+20 放銃補正+10
↓4 京太郎 
↓5 打点

放銃判定

↓1 美奈
↓2 はやり
↓3 京太郎


はやり「……小鍛治プロがトップになっちゃったね。」

晴絵「辛いのはここからよ……」

京太郎「…………」タンッ

晴絵「ロン、1300……」

晴絵「……少し心が揺れているわよ。」

京太郎「……すみません。」

晴絵「いいのよ、口では強がってはいても彼女の事心配なんでしょ?」

京太郎「俺は、照さんのこといつも見てましたから……」

晴絵「…………」


晴絵:19000
大樹&美奈:17300
はやり:20100
京太郎:43600



南二局 0本場 親:健夜


↓1 照の打ち方×
↓2 咏 打点補正+5
↓3 健夜 和了補正+40
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正-50
↓6 打点

放銃判定

↓1 咏
↓2 靖子
↓3 照


健夜「リーチ。」

咏(またリーチかよ!?)

咏(流石にこれ以上手助けはできねぃぞ!?)

照(目の前が真っ暗……何も見えないってこんなに怖いんだ……)タンッ

健夜「ロン、18000。」

照「……はい。」

靖子(これはまずい……下手したら未来のプロ選手が潰れてしまう……)


咏:9700
健夜:58700
靖子:10300
照:21300


南四局 0本場 親:京太郎


↓1 晴絵 ×和了補正+10 放銃補正+20
↓2 美奈(&大樹)
↓3 はやり ×和了補正+20 放銃補正+10
↓4 京太郎 
↓5 打点


京太郎「ツモ、8000オール。」

はやり「……凄い手だね。」

晴絵「で、どうする?」

京太郎「…………」

晴絵「和了り止めする?」

晴絵「それとも続行?」

京太郎「俺は……」

晴絵:11000
大樹&美奈:9300
はやり:12100
京太郎:67600



南二局 1本場 親:健夜


↓1 京太郎続行か和了り止めか
↓2 咏 打点補正+5
↓3 健夜 和了補正+40
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正-50
↓6 打点


咏(すこやんの親続行……)

照(京ちゃん……麻雀が……辛いよ……)

靖子(ここら辺で止めないとあの子が持たないかもしれない……)

靖子「ツモ、800・1600は900・1700。」

咏(早い段階で止まった……)

照(辛いよ……京ちゃん……)


咏:8800
健夜:57000
靖子:13800
照:20400


南四局 1本場 親:京太郎


↓1 晴絵 ×和了補正+10 放銃補正+20
↓2 美奈(&大樹)
↓3 はやり ×和了補正+20 放銃補正+10
↓4 京太郎 
↓5 打点



南四局 1本場 親:京太郎


↓1 晴絵 ×和了補正+10 放銃補正+20
↓2 美奈(&大樹)
↓3 はやり ×和了補正+20 放銃補正+10
↓4 京太郎 
↓5 打点

美奈「つ、ツモ……2000・3900は2100・4000……」

晴絵「……お疲れ様。」

京太郎「お疲れ様です……」

はやり「お疲れ☆」

美奈「お、お疲れ様です……」

美奈「あ、あのごめんなさい……」

京太郎「謝る事なんてないさ。」

京太郎「俺は……和了れなかったただそれだけだよ。」

美奈「う、うん……」


晴絵:8900
大樹&美奈:13600
はやり:10000
京太郎:63500




南三局 0本場 親:靖子




↓1 照の打ち方×
↓2 咏
↓3 健夜 和了補正+40
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正-50
↓6 打点


健夜「…………」

咏(すこやんを放っておいたら何するかわかったもんじゃねぃ……)

咏(ここは早めに行かせて貰うよ。)

咏「ツモ、3000・6000かね、知らんけど。」

靖子(これで私の断ラス……燃えてきた!)

照(残り二万切っちゃった……)

咏:20800
健夜:54000
靖子:7800
照:17400



南四局 0本場 親:照



↓1 照の打ち方×
↓2 咏
↓3 健夜 和了補正+40
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正-50
↓6 打点


咏(宮永は自力で和了れるかわかんない状況だ……)

咏(なら……)

咏「ツモ、1000・2000だ、わっかんねー。」

健夜「前半戦終わっちゃったね。」

健夜「後半戦も頑張ろうか……?」

咏「ぐっ!?」ゾクリ

靖子「言いますね……」

照「…………」


咏:24800
健夜:53000
靖子:6800
照:15400


——前半戦終了——


はやり「やっと終わったね……」

京太郎「これでようやく前半戦……」

晴絵「須賀君、行ってあげなさい。」

晴絵「今彼女を支えて上げられるのは君だけよ。」

京太郎「……行って来ます。」


私は対局室から出てふらふらと壁伝いに動いていた。

目が見えない恐怖と振り込む時のロン宣言が怖くて仕方ない……

私が肩を震わせて怯えていると向こうから足音と声が聞こえた。


「照さん!」


「京ちゃん……」


「大丈夫……じゃないですよね。」


「うん……今、目が見えない……」


「…………」


「京ちゃんがどんな表情してるかもわからない……」


「…………」


「点棒も毟られちゃってぼろぼろ……」


「…………」


「もう投げ出したい……」


「なぁ、照さん。」

「今どんな気分だ?」


「……怖くて……辛い。」


「……辛い……ですか。」

「それじゃあ、ちょっと手を貸してください。」


そう言って彼は私の手を取る。


「辛いって字はこう書くでしょう。」


私の手に、彼は指で『辛』という字を書いた。


「これに、一本線を引くと……」

「ほら、『幸』せって言う字になる。」

「だからさ、どんなに辛いときでも一つ気持ちを変えて楽しんじゃえばいい。」


「…………」


『辛』に一つ足して『幸』か……

そんな励まし方されるとは思わなかった。


「俺は、いつでも照さんの応援してるからさ。」

「だから諦めないでくれよ。」


「……うん。」


アナウンスが鳴り響く。


「試合再開まで残り5分です、対局者は席にお戻り下さい。」


「ほら、席に戻らないと。」


「……うん。」


「手を貸します。」


「ありがとう。」


「ほら、ここです。」

「……照さん、打てますか?」


「大丈夫、光明は見えたから。」


「そうですか。」


俺は照さんを見送り、対局室から出た。

しかし足は赤土さん達の所へはまだ向かわない。

俺は俺でやることがあった。

いつでも照さんを応援したい。

でも俺以外にも応援している奴が居るはずだ。

そんな奴らにも、そんな奴らからも照さんに声援を送り届けたい。

そんな想いを胸に俺は携帯を取り出して電話帳を開いた。


健夜「彼、良い子だね。」

照「ええ。」

健夜「目が見えなくなった貴女をここまで迎えに来てくれたんだ……」

照「…………」

健夜「……羨ましい。」

健夜「……ごめんね、なんか感傷的になっちゃった。」

咏「打とうか。」

靖子「……負けませんよ。」

照「よろしくお願いします。」


後半戦


東一局 0本場 親:咏


↓1 照の打ち方×
↓2 咏
↓3 健夜 和了補正+40
↓4 靖子 和了補正+30 打点補正+20
↓5 照 和了・放銃補正-50
↓6 打点

放銃判定

↓1 咏
↓2 靖子
↓3 照


照(何となく、わかってきた……)

健夜「ロン、5200。」

咏(後半戦でも容赦無しかい!)

咏(すこやんが何考えてんのかわけわかんねぇー!)

照(目は見えないけど……)


咏:24800
健夜:58200
靖子:6800
照:10200



東二局 0本場 親:健夜



↓1 照の打ち方×
↓2 咏
↓3 健夜 和了補正+40
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正-50
↓6 打点

放銃判定

↓1 咏
↓2 靖子
↓3 照



照(私は……今どんな顔してるかな……)

靖子(小鍛治プロの親番……さっさと流したい……)

靖子「リーチ。」

健夜「リー棒は要らないよ、ロン、3200。」

靖子(こっちも決して遅い手じゃなかったのに……!)

咏(早めに止めないとまずいんじゃねぇの!?)



咏:24800
健夜:61400
靖子:3600
照:10200



東二局 1本場 親:健夜


↓1 照の打ち方×
↓2 咏
↓3 健夜 和了補正+40
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正-50
↓6 打点

放銃判定

↓1 咏
↓2 靖子
↓3 照

下一
偶数で咏
奇数で照
が放銃


咏(もうわっかんね〜! 破れかぶれだ!)タンッ

健夜「ロン、3200は3500。」

靖子(止まらない……)

咏(誰か止めろよ……)

照「…………♪」



咏:21300
健夜:64900
靖子:3600
照:10200


東二局 2本場 親:健夜


↓1 照の打ち方×
↓2 咏
↓3 健夜 和了補正+40
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正-50
↓6 打点


靖子(こうなったら意地でも和了る。)

靖子「ツモ、ツモのみ300・500の二本場。」

健夜「止められちゃったかー……」

咏(やっと止まったけどまだすこやん親番あるんだよねぃ……どうなるか知らんけど。)

照「…………」

照(遂に一万切っちゃった……)


咏:20800
健夜:64200
靖子:5300
照:9700



東三局 0本場 親:靖子




↓1 照の打ち方×
↓2 咏
↓3 健夜 和了補正+40
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正-50
↓6 打点

放銃判定

↓1 咏
↓2 靖子
↓3 照


健夜「リーチ。」

咏(まぁ、オリかねぃ……)

照「…………」タンッ

健夜「ロン、16000。」

健夜「マイナスになっちゃったね……」

照「まだ……続けられますよね?」

咏「ちょっ……」

健夜「うん、トビなしだからね。」

靖子(宮永照は諦めていない……?)




咏:20800
健夜:80200
靖子:5300
照:-6300


東四局 0本場 親:照



↓1 照の打ち方×
↓2 咏
↓3 健夜 和了補正+40
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正-50
↓6 打点

放銃判定

↓1 咏
↓2 靖子
↓3 照


照(マイナスでも良い。)

照(無様でも構わない。)

照(ただ諦めずに打とう。)

健夜「ロン、1000。」

咏「うぇ!?」

靖子(宮永はなんで……)



咏:19800
健夜:81200
靖子:5300
照:-6300



南一局 0本場 親:咏





↓1 照の打ち方×
↓2 咏
↓3 健夜 和了補正+40
↓4 靖子 和了補正+30 打点補正+20
↓5 照 和了・放銃補正-50
↓6 打点

放銃判定

↓1 咏
↓2 健夜
↓3 照


靖子「ロン、6400。」

健夜「……あ。」

咏(まさかあのすこやんが振るとはねぃ。)


咏:19800
健夜:75800
靖子:11700
照:-6300





南二局 0本場 親:健夜




↓1 照の打ち方×
↓2 咏
↓3 健夜 和了補正+40
↓4 靖子 和了補正+30 打点補正+20
↓5 照 和了・放銃補正-50
↓6 打点

放銃判定

↓1 咏
↓2 健夜
↓3 照



照(まだ闇は濃いなぁ……)

照(頑張って最後まで打とう。)

照(そしたらきっと京ちゃん褒めてくれるよね……)タンッ

靖子(かわいそうだけど……)

靖子「ロン、3900。」

照「はい。」

咏(すこやんのラス親が流れた……)

咏(結果的には良かったのかねぃ……)


咏:19800
健夜:75800
靖子:15600
照:-10200


南三局 0本場 親:靖子


↓1 照の打ち方×
↓2 咏
↓3 健夜 和了補正+40
↓4 靖子 和了補正+30 打点補正+20
↓5 照 和了・放銃補正-50
↓6 打点


※照がぞろ目ですがロンなので和了不可。


照(なんとか聴牌……あとはツモるだけ……)

照(目が見えないとロン出来ないもんね……)

靖子「ツモ、6000オール。」

咏(ここぞとばかりに和了るねぃ……)

健夜(そろそろ止めないと捲くられちゃうかな。)

照(あとちょっと……あとちょっと和了れた。)


咏:13800
健夜:69800
靖子:33600
照:-16200


南三局 1本場 親:靖子


↓1 照の打ち方×
↓2 咏
↓3 健夜 和了補正+40
↓4 靖子 和了補正+30 打点補正+20
↓5 照 和了・放銃補正-50
↓6 打点

照がロンなので次の人に回します。

放銃判定

↓1 咏
↓2 靖子
↓3 照



咏「…………」

靖子(こんなに葬式ムードな対局は初めてだ……)

照「…………」タンッ

健夜「ロン、3900は4200。」

健夜「そろそろ、終わりも見えてきたね……」

照「オーラス……ですね。」

健夜「そうだね。」


咏:13800
健夜:74000
靖子:33600
照:-20400


南三局が終わって、いよいよオーラスに入る時異変が起こった。

小鍛治プロや三尋木プロが何か反応している。

試合会場のモニターに誰かが映っている様だ。

声が聞こえる。

懐かしい声。

間違えようのない声。

大好きな声。


京太郎「あーあー、これ映ってますか?」

「映ってるよー☆」

京太郎「よし!」

京太郎「照さん! 俺です! へこたれてる照さんに今からゲストを紹介します!」




http://www.listenonrepeat.com/watch/?v=0Q-5n42qVIY



変わる声。

寒がりな声。

震えた声。

でも暖かい声。


「宮永さん、大丈夫?」

「こっちはみんなと元気にやってるよ……」

「宮永さんが暗い顔してるとあったかくないよ……」

「だから早くあったかくなってね……」


変わる声。

インターハイで聞いた声。

龍を治める声。

後からはお姉さんの声も聞こえる。


「おもちマイスター玄なのです!」

「……おほん、私は始めて貴女と打ったとき、すっごい打ちのめされてへこみましたけど最後まで諦めなかったのです。」

「宮永さんが家に泊まりに来てくれたときはびっくりしちゃったけどちゃんと思い出を残せてよかったのです。」

「きっと宮永さんとの思い出は無駄じゃないって……」

「それからそれから……」


変わる声。

明るい声。

恋に恋する乙女の声。

でも友達想いな人の声。


「はいはい玄そこまで、次はあたしね。」

「目が見えないって聞いたから一応言って置くけど新子憧よ。」

「今私達が出来るのはあんたの応援くらいだけどそれくらいはさせてよね。」

「まぁ、困ったなら家の神社に神頼みでもしておきなさい。」


変わる声。

師を慕う声。

私とボウリングで勝負した人の声。

緊張しているのかいつもと様子が違う。


「どうも、鷺森です。」

「一言だけ言わせて。」

「ハルちゃんの仇、とってね。」

「あと次のボウリングは負けない。」


変わる声。

元気な声。

山を駆ける人の声。

どんな時でも前向きなのが解る。


「宮永さん! 高鴨です!」

「辛い時こそ顔を上げましょう!」

「辛い時こそ考えましょう!」

「宮永さんはそのくらい出来るはずです!」

「周りに支えてくれる人が居るんだから!」


そうだ、最初に旅したとき、この人たちに助けられた……

もう少し明るくなってみよう。


変わる声。

病弱な声。

慣れてない事をしようとしてるけど。

頑張って私を励まそうとしてる。


「なぁ竜華〜、ウチ映っとる?」

「よしよし、なんや照が泣いとる言うから慰めにきたで。」

「怜ちゃんみたいに良い女になるためには気持ちが大事や。」

「照、気持ちで負けたらあかんよ。」

「恋も麻雀も。」


変わる声。

男の子っぽいけど意外と乙女な人の声。

明るく元気に笑っているのが目に見えそうだ。


「次はオレや! 照! 諦めんなや!」

「麻雀の神様は諦めないやつが好きらしいで!」

「ここで諦めて後悔するよりも諦めないで後悔した方がええ!」

「オレからは以上や!」


変わる声。

優しい声。

でも芯がある声。


「あ〜……怜やセーラも……」

「竜華や、照、無理しんときな。」

「諦めない時も必要やけど体壊さんよう気ぃつけなあかんよ。」

「やないと、周りを心配させてまうで?」


この人たちには恋の相談に乗ってもらった。

この人たちのおかげで京ちゃんとより仲良くなれた。



変わる声。

凛とした声。

京ちゃんを育てた人の声。


「宮永照、加治木ゆみだ。」

「こういうのは得意ではないので手短に言うぞ。」

「後を見ろ、きっとお前を支え続けた男の手がお前を今も支えているはずだ。」

「その男の気持ちに報いてやれ。」


変わる声。

消え入りそうな声。

人に見つからない人の声。


「どうも、東横っす。」

「流石にカメラ通したら映るはずっす。」

「宮永さんには敢えて何も言わないっす。」

「……だから。」

「須賀ァ! 支えるならちゃんと彼女を支えるっす!」

「男の甲斐性を見せるときっす!」

「……以上っす。」


京ちゃんの関連ある人……

私が羨む人たち。


変わる声。

幼い声。

難しい言葉を使う人の声。


「んん! 聞こえるか宮永照! 衣だぞ!」

「好いた者の前で勇姿を見せられる好機だ、そんな誉れある機会なぞ、そうはない。」

「鬱々と打って、貴様の気持ちを惨めにしてはならんぞ?」


変わる声。

お嬢様の声。

でも家族に愛情が滲み出る声。


「龍門渕透華ですわ! 今日は一言言わせてもらいますわよ!」

「わたくしより目立っていたんですもの、ここで目立たなかったら許しませんわよ!?」

「目一杯、誰よりも目立ちなさい!」

「でないと貴女達の交際を認めませんわよ!」


変わる声。

男っぽい声。

でも女だと否定する声。


「あ〜……オレだ、純だ。」

「さっきの透華は気にしないでくれ、多分目立ちたいだけだから。」

「また長野に来た時は一緒に打とうぜ。」

「今度は"彼氏と一緒に"な?」


変わる声。

落ち着いた声。

パソコンを弄る人の声。


「……沢村智紀です。」

「次は負けない……王様ゲームでリベンジする。」

「……喋るのは苦手。」


変わる声。

マジシャンの声。

自分を戒める鎖を付ける人の声。


「どうも、国広一だよ。」

「透華達はあんな感じだけど本当は凄い心配してたんだよ?」

「こっちに来たらまた夜に女子会しようね。」

「色々聞きたいこともあるしさ。」


変わる声。

執事の声。

彼女たちを支える声。


「宮永様、萩原でございます。」

「お二方が長野に戻ってきた際は是非、龍門渕家へお立ち寄り下さい。」

「お嬢様たちが待っております。」

「勿論わたくしも腕によりを掛けてスイーツを用意させていただきます。」


この人たちも京ちゃんと関わりある人たちだ。

京ちゃんは良い人に恵まれてるんだね……


変わる声。

後輩の声。

釣りが好きな後輩の声。


「先輩! 亦野です!」

「勝手なこと言うようですが……負けないで下さい。」

「宮永先輩は私たちの憧れですから!」


変わる声。

おっとりとした声。

普段は無口でいつもお茶を啜る後輩の声。


「渋谷です……」

「宮永先輩のこと応援してます……」

「今度お茶を一緒に飲みましょう……」


変わる声。

はっきりとした声。

私の親友の声。

高校三年間苦労をかけさせた友の声。


「名前は言わなくてもわかるな。」

「照、お前は白糸台のエースなんだ。」

「お前の世話は大変だったが、まぁ……悪くなかった。」

「お前の打ち筋に惚れたやつも少なくない。」

「まぁそんな私も、お前の勇姿に魅せられた一人だがな。」

「だから凹んで後輩たちに無様な姿を曝すな。」

「……私からは以上だ。」


変わる声。

能天気な声。

人懐っこい声。

私を慕ってくれる後輩の声。


「テルー!? 聞こえてるー!? 菫先輩さっきあんなこと言ってたけどすっごい心配してたんだからねー!」

「こんなところで躓いてないでちょちょいのちょいってプロたちやっつけちゃいなよー!」

「テルらしくいつものようにね!」

「淡ちゃんからでした!」


この人たちは私と共に学び、打ち、泣いて笑った人たち。

高校時代一番間近で私を見ていてくれた。


変わる声。

キャラを作った声。

麻雀教室で子供に教えるのが好きな声。


「はやりだよ☆」

「はやりも落ち込む時は一杯あるけど……」

「ネガティブなんてポイしちゃえ☆」

「これ人生の先輩からのアドバイス。」


変わる声。

次を繋いできた人の声。

白糸台を追い詰めた隠れた智将の声。


「赤土よ、宮永さんには特に言う事はないわ。」

「でも貴女はわかってるはずよ。」

「貴女は既に大切なものを貰ってるもの。」

「あとはウチの子たちが代弁してくれるわ。」


変わる声。

男の子の声。

おもち好きになってしまった子の声。


「犬のねーちゃん! 大樹だよ!」

「アラフォーなんてフッ飛ばしちゃえ!」


変わる声。

女の子の声。

おどおどした声。


「お姉さん……美奈です……」

「えっと……頑張って……」

「後でまた遊びに行こ?」


今を繋いできた人たち。

次を繋いでいく子供たち。

情けないところ見せちゃったな……


変わる声。

家族の声。

妹の声。

一度は喧嘩別れした声。


「お父さん、映ってる?」

「あ、お姉ちゃん、咲です。」

「お姉ちゃんが頑張ってるって京ちゃんから聞いて……」

「お姉ちゃんとは喧嘩もしたけど今でもお姉ちゃんを尊敬してるよ。」

「お姉ちゃん……私が麻雀始めたのはお姉ちゃんが楽しそうに打ってたからなんだ。」

「お姉ちゃんから教えて貰った役、今でも大事にしてる。」

「私はいつも楽しそうに打ってるお姉ちゃんが好きだから……」

「だから麻雀を打ってるときは暗い顔はしちゃだめだよ!」

「……お父さんはお姉ちゃんに何か言わなくていいの?」

「……こっちに帰って来たときに京ちゃんを殴らせろ、だって。」

「私たちからは終わり!」


変わる声。

最後の声。

間違いようの無い声。

今まで一緒に旅してきた声。

いつも隣に居てくれた人の声。

誰よりも好きな彼の声……


「照さん、みんな応援してくれてるぜ。」

「照さんはこんなに味方がいて、こんなに想ってくれる仲間がいる。」

「決して一人で打ってるわけじゃない。」

「色んな旅先で出来た絆は、ちゃんと繋がっているからな。」

「照さん、最後に一つだけ……」

「どんなに『辛』いときでも一つ線を引いて『幸』せだぜ?」







「京ちゃん……みんな……」


心の中で桜の花が舞う。

見渡せばみんながいる。

そしてその中には当然、彼も……

あたたかい……心ってこんなにも暖かくなるんだね……

京ちゃん……

貴方と旅してきてよかった。

貴方をもっと知れてよかった。

貴方をもっと好きになれてよかった。

そしてこれからも貴方をもっともっと好きになりたい。

私は貴方が居てくれたから……

この続きは……試合が終わったら言おう……


「すみません、試合止めちゃいました。」

「試合、再開しましょう。」




南四局 0本場 親:照





↓1 照の打ち方
↓2 咏
↓3 健夜
↓4 靖子
↓5 照 ?
↓6 打点

照の能力『??』を使いますか?

↓一



健夜「確かめさせてもらうよ、貴女に——が相応しいかどうか。」

咏「?」


照「…………」


私の手に、彼の手がそっと触れてくれてるような感じがする……

目が見えない状態なのに大丈夫だって思える……

安心して牌を拾える……

あ……この牌は……

……やっと……やっと揃ったんだ。




http://www.listenonrepeat.com/watch/?v=WQlQv_8yGtA



     一閃
「ツモ、1000オール」



その一閃が私に纏わり付いた闇を切り裂いた。

まるで京ちゃんと再会する前に見たあの時の夢のように。


さぁ、反撃の開始だ。


☆『京太郎との絆』が『一閃』へと変化しました。



今なら使える。

照魔鏡の全てが。

みんなの力が。


☆『照魔鏡』が『光明』へと変化しました。


もう迷わない、躊躇わない。

この想いも、気持ちも、全て彼に晒してみせる。

だからこの試合は勝っても負けても、彼に見せて恥ずかしくないものにしなくちゃ。




南四局 1本場 親:照


能力使用

 子 【一閃】基礎打点を1000点に引き下げる代わりに和了確定にする 点棒を払った対局者は能力使用不可になる ※自動発動のため選択不可
 戌 【光明】和了・放銃補正+50 ※常時発動のため選択不可

 
 A? ステルス 放銃補正+20 
 B? ドラゴンロード 打点補正+20 放銃補正に-10 相手対局者の打点補正-5

 C? ボウリング打法(配牌崩し) 和了補正+10 点棒を払った相手は次局和了補正-10
 D? あったか〜い 和了補正+10 打点補正+10
 E? 海底の月 対局者の和了補正-40 自身の和了補正-20 打点補正+5
 F? 凍化 対局者の和了補正-10 自身の和了補正+10
 G? 嶺上開花 和了・打点・放銃補正+5 ドラゴンロードと併用可 ただし併用すると放銃補正は計-10になる
 H? フィッシャー 対局者の和了補正-5 自身の和了補正+15 
 I? シャープシュート 自身が和了したとき、放銃判定の際コンマが50以下の任意の対局者を放銃者として選べる 和了・打点補正-5 ステルスと併用可
 J? Whirlwind 和了補正+20 放銃補正+10




↓1 照の打ち方
↓2 咏
↓3 健夜
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正+50
↓6 打点

放銃判定

↓1 咏
↓2 健夜
↓3 靖子


私が掴む牌から風が吹く。

腕から回る風が進むべき道を教えてくれる。


「ロン、18000!」


咏:13800
健夜:74000
靖子:15600
照:-2400

☆『Whirlwind』が『疾風』へと変化しました。


はやり「はやりが旋風なら宮永さんは疾風だね☆」

はやり「想いの力って、すごいね……」

赤土「……そうね。」



南四局 2本場 親:照


能力使用

 子 【一閃】基礎打点を1000点に引き下げる代わりに和了確定にする 点棒を払った対局者は能力使用不可になる ※自動発動のため選択不可
 午 【疾風】和了補正+30 放銃補正+20
 戌 【光明】和了・放銃補正+50 ※常時発動のため選択不可

 
 A? ステルス 放銃補正+20 
 B? ドラゴンロード 打点補正+20 放銃補正に-10 相手対局者の打点補正-5

 C? ボウリング打法(配牌崩し) 和了補正+10 点棒を払った相手は次局和了補正-10
 D? あったか〜い 和了補正+10 打点補正+10
 E? 海底の月 対局者の和了補正-40 自身の和了補正-20 打点補正+5
 F? 凍化 対局者の和了補正-10 自身の和了補正+10
 G? 嶺上開花 和了・打点・放銃補正+5 ドラゴンロードと併用可 ただし併用すると放銃補正は計-10になる
 H? フィッシャー 対局者の和了補正-5 自身の和了補正+15 
 I? シャープシュート 自身が和了したとき、放銃判定の際コンマが50以下の任意の対局者を放銃者として選べる 和了・打点補正-5 ステルスと併用可





↓1 照の打ち方
↓2 咏
↓3 健夜
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正+50
↓6 打点


『一閃』発動!


咏(どうでもいいけどすっげーやばい気がする!)

咏(速攻で和了って……!)タンッ

ズバンッ

照「ロン、1500は2100!」

咏(阻まれた!?)


咏:13300
健夜:74000
靖子:15600
照:-300


南四局 3本場 親:照


能力使用

 子 【一閃】基礎打点を1000点に引き下げる代わりに和了確定にする 点棒を払った対局者は能力使用不可になる ※自動発動のため選択不可
 午 【疾風】和了補正+30 放銃補正+20
 戌 【光明】和了・放銃補正+50 ※常時発動のため選択不可

 
 A? ステルス 放銃補正+20 
 B? ドラゴンロード 打点補正+20 放銃補正に-10 相手対局者の打点補正-5

 C? ボウリング打法(配牌崩し) 和了補正+10 点棒を払った相手は次局和了補正-10
 D? あったか〜い 和了補正+10 打点補正+10
 E? 海底の月 対局者の和了補正-40 自身の和了補正-20 打点補正+5
 F? 凍化 対局者の和了補正-10 自身の和了補正+10
 G? 嶺上開花 和了・打点・放銃補正+5 ドラゴンロードと併用可 ただし併用すると放銃補正は計-10になる
 H? フィッシャー 対局者の和了補正-5 自身の和了補正+15 
 I? シャープシュート 自身が和了したとき、放銃判定の際コンマが50以下の任意の対局者を放銃者として選べる 和了・打点補正-5 ステルスと併用可

↓1 照の打ち方
↓2 咏
↓3 健夜
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正+50
↓6 打点



放銃判定
対象選択

↓1 咏・健夜・靖子のだれかかツモ


私の回りに渦巻く霧が私を隠す。

私は弓に雷の矢を番え、狙いを絞る。

狙うはあの人。


照「ロン、2400は3300!」


雷が落ちて雷鳴が轟く。


健夜「うぐ……」


☆『シャープシュート』が『迅雷』へと変化しました。


菫「照のやつ……」

淡「菫先輩泣いてるんですかー?」

菫「う、うるさい!」


☆『ステルス』が『霧隠』へと変化しました。


桃子「せ、せんぱい! 見てくださいっす!」

桃子「あれ多分私の力っす!」

ゆみ「ああ、心配しなくても見ているさ。」



咏:13300
健夜:70700
靖子:15600
照:3000


南四局 4本場 親:照


能力使用

 子 【一閃】基礎打点を1000点に引き下げる代わりに和了確定にする 点棒を払った対局者は能力使用不可になる ※自動発動のため選択不可
 寅 【迅雷】和了時にツモか任意の対局者からロンをするかを選べる 打点補正+10 未と併用可
 午 【疾風】和了補正+30 放銃補正+20
 未 【霧隠】和了補正+10 放銃補正+40 寅と併用可
 戌 【光明】和了・放銃補正+50 ※常時発動のため選択不可
 

 B? ドラゴンロード 打点補正+20 放銃補正に-10 相手対局者の打点補正-5
 C? ボウリング打法(配牌崩し) 和了補正+10 点棒を払った相手は次局和了補正-10
 D? あったか〜い 和了補正+10 打点補正+10
 E? 海底の月 対局者の和了補正-40 自身の和了補正-20 打点補正+5
 F? 凍化 対局者の和了補正-10 自身の和了補正+10
 G? 嶺上開花 和了・打点・放銃補正+5 ドラゴンロードと併用可 ただし併用すると放銃補正は計-10になる
 H? フィッシャー 対局者の和了補正-5 自身の和了補正+15 

↓1 照の打ち方
↓2 咏
↓3 健夜
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正+50
↓6 打点


健夜(ドラが集まらない……)

照(君はまた後で来てね。)タンッ

咏(赤ドラ切った……)

照「カン!」

咏「ドラカン!?」

照「ツモ! リンシャンツモドラ4、4000オールは4400オール!」

靖子(なんつー出鱈目な……)

健夜(彼女は……どうやら合格だね……)



咏:8900
健夜:66300
靖子:11200
照:16200

☆『ドラゴンロード』が『画龍』へと変化しました。


玄「お、お、お姉ちゃん見て! ドラを切ったのにまたドラが来た!」

宥「お、落ち着いて玄ちゃん……」


☆『嶺上開花』が『花咲』へと変化しました。


咲「私がお姉ちゃんに教えてもらった役……」

咲「……お姉ちゃんに還って行っちゃったね。」

咲「お姉ちゃんが打った後には、お姉ちゃんが走った後には花が咲いてる。」

咲「これが乙女の花道かぁ……」


さっきからすこぶる調子が良い。

きっとみんなの声を聞いたからだ。

なんだろう、こういうときの気分、なんて言ったっけ……

ああ、そうだ、思い出した。


『負ける気がしない』だ!

南四局 5本場 親:照


能力使用

 子 【一閃】基礎打点を1000点に引き下げる代わりに和了確定にする 点棒を払った対局者は能力使用不可になる ※自動発動のため選択不可
 寅 【迅雷】和了時にツモか任意の対局者からロンをするかを選べる 打点補正+10 未と併用可
 辰 【画龍】打点補正+40 同局相手対局者の打点補正-10 申と併用可
 午 【疾風】和了補正+30 放銃補正+20
 未 【霧隠】和了補正+10 放銃補正+40 寅と併用可
 申 【花咲】和了・打点・放銃補正+20 辰と併用可
 戌 【光明】和了・放銃補正+50 ※常時発動のため選択不可

 C? ボウリング打法(配牌崩し) 和了補正+10 点棒を払った相手は次局和了補正-10
 D? あったか〜い 和了補正+10 打点補正+10
 E? 海底の月 対局者の和了補正-40 自身の和了補正-20 打点補正+5
 F? 凍化 対局者の和了補正-10 自身の和了補正+10
 H? フィッシャー 対局者の和了補正-5 自身の和了補正+15 

↓1 照の打ち方
↓2 咏
↓3 健夜
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正+50
↓6 打点


照「ポン!」

咏(今度はなんだい!?)

照「チー!」

靖子(水が……)

照「ポン!」

健夜(集まってく……?)


今度は打つたび水が溢れてくる。

まるで水族館のように魚が戯れている。

水がうねり狂い、周りを水で浸していく。


照「ツモ、1300オールは1800オール!」


☆『フィッシャー』が『水郷』へと変化しました。


誠子「宮永先輩……私のよりすごい事になってるじゃないですか……」

誠子「今度教えてもらっちゃダメかな……?」

尭深「……多分大丈夫。」

尭深「……いちゃつかれるのを耐えられれば。」



咏:7100
健夜:64500
靖子:9400
照:21600


南四局 6本場 親:照


能力使用

 子 【一閃】基礎打点を1000点に引き下げる代わりに和了確定にする 点棒を払った対局者は能力使用不可になる ※自動発動のため選択不可
 寅 【迅雷】和了時にツモか任意の対局者からロンをするかを選べる 打点補正+10 未と併用可
 辰 【画龍】打点補正+40 同局相手対局者の打点補正-10 申と併用可
 巳 【水郷】和了補正+30 同局相手対局者の和了判定-20
 午 【疾風】和了補正+30 放銃補正+20
 未 【霧隠】和了補正+10 放銃補正+40 寅と併用可
 申 【花咲】和了・打点・放銃補正+20 辰と併用可
 戌 【光明】和了・放銃補正+50 ※常時発動のため選択不可


 C? ボウリング打法(配牌崩し) 和了補正+10 点棒を払った相手は次局和了補正-10
 D? あったか〜い 和了補正+10 打点補正+10
 E? 海底の月 対局者の和了補正-40 自身の和了補正-20 打点補正+5
 F? 凍化 対局者の和了補正-10 自身の和了補正+10


↓1 照の打ち方
↓2 咏
↓3 健夜
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正+50
↓6 打点

ガンガンコンマとっちゃって!


☆『ボウリング打法(配牌崩し)』が『輝玉』へと変化しました。


灼「そのまま! そのままピンごと倒して!」


大玉を持って構えて投げる!

鷺森さん、これでいいんだよね。

玉が転がり真ん中まで行くと導火線が切れて爆発する。

火花が散る、京ちゃんとした花火を思い出す。


照「ツモ! 800オールは1500オール!」


健夜(もう止まらないんだ……)

健夜(この子はあの子の為に止まらないんだ……)

健夜(いいな……そんな素敵なこと……)


咏:5600
健夜:63000
靖子:7900
照:26100



南四局 7本場 親:照


能力使用

 子 【一閃】基礎打点を1000点に引き下げる代わりに和了確定にする 点棒を払った対局者は能力使用不可になる ※自動発動のため選択不可
 寅 【迅雷】和了時にツモか任意の対局者からロンをするかを選べる 打点補正+10 未と併用可
 辰 【画龍】打点補正+40 同局相手対局者の打点補正-10 申と併用可
 巳 【水郷】和了補正+30 同局相手対局者の和了判定-20
 午 【疾風】和了補正+30 放銃補正+20
 未 【霧隠】和了補正+10 放銃補正+40 寅と併用可
 申 【花咲】和了・打点・放銃補正+20 辰と併用可
 戌 【光明】和了・放銃補正+50 ※常時発動のため選択不可
 亥 【輝玉】和了補正+30 打点補正+10 点棒を払った相手は次局和了補正-30


 D? あったか〜い 和了補正+10 打点補正+10
 E? 海底の月 対局者の和了補正-40 自身の和了補正-20 打点補正+5
 F? 凍化 対局者の和了補正-10 自身の和了補正+10

↓1 照の打ち方
↓2 咏
↓3 健夜
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正+50
↓6 打点


放銃判定

↓1 咏
↓2 健夜
↓3 靖子



月と太陽が追いかけっこするように入れ替わる。

そのうち月の引力に負けて海底牌まで彼女の手が届いた。

そして置かれた牌は見据えて宣言する。


照「ロン、7700は7本場は9800!」


咏「今度はあたしがマイナスかよぉ……」


☆『海底の月』が『月光』へと変化しました。


衣「よもや日輪と月輪を使いこなす者など……」

衣「素敵滅法! 御前上等!」

衣「衣も打ちたくなってきたぞ!」



咏:-4200
健夜:63000
靖子:7900
照:35900



南四局 8本場 親:照


能力使用

 子 【一閃】基礎打点を1000点に引き下げる代わりに和了確定にする 点棒を払った対局者は能力使用不可になる ※自動発動のため選択不可
 寅 【迅雷】和了時にツモか任意の対局者からロンをするかを選べる 打点補正+10 未と併用可
 卯 【月光】対局者の和了補正-40 自身の打点補正+10
 辰 【画龍】打点補正+40 同局相手対局者の打点補正-10 申と併用可
 巳 【水郷】和了補正+30 同局相手対局者の和了判定-20
 午 【疾風】和了補正+30 放銃補正+20
 未 【霧隠】和了補正+10 放銃補正+40 寅と併用可
 申 【花咲】和了・打点・放銃補正+20 辰と併用可
 戌 【光明】和了・放銃補正+50 ※常時発動のため選択不可
 亥 【輝玉】和了補正+30 打点補正+10 点棒を払った相手は次局和了補正-30


 D? あったか〜い 和了補正+10 打点補正+10
 F? 凍化 対局者の和了補正-10 自身の和了補正+10

↓1 照の打ち方
↓2 咏
↓3 健夜
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正+50
↓6 打点


少しクールダウンして心臓を落ち着かせる。

さっきまで水浸しになっていた場が凍り付いていく。

どんどん頭は冷静になり場は冷え込んでいく。


照「ツモ、500オールは1300オール。」



☆『凍化』が『吹雪』へと変化しました。

透華「目立ってますわ……!」

透華「わたくしよりめだってますわ!」

純「どうどう、落ち着けって。」




咏:-5500
健夜:61700
靖子:6600
照:37200



南四局 9本場 親:照


能力使用

 子 【一閃】基礎打点を1000点に引き下げる代わりに和了確定にする 点棒を払った対局者は能力使用不可になる ※自動発動のため選択不可
 丑 【吹雪】対局者の和了補正-30 自身の和了補正+20
 寅 【迅雷】和了時にツモか任意の対局者からロンをするかを選べる 打点補正+10 未と併用可
 卯 【月光】対局者の和了補正-40 自身の打点補正+10
 辰 【画龍】打点補正+40 同局相手対局者の打点補正-10 申と併用可
 巳 【水郷】和了補正+30 同局相手対局者の和了判定-20
 午 【疾風】和了補正+30 放銃補正+20
 未 【霧隠】和了補正+10 放銃補正+40 寅と併用可
 申 【花咲】和了・打点・放銃補正+20 辰と併用可
 戌 【光明】和了・放銃補正+50 ※常時発動のため選択不可
 亥 【輝玉】和了補正+30 打点補正+10 点棒を払った相手は次局和了補正-30


 D? あったか〜い 和了補正+10 打点補正+10


↓1 照の打ち方
↓2 咏
↓3 健夜
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正+50
↓6 打点



『一閃』発動 強制和了。


健夜(流石にそろそろ止めてもらわないと……)

健夜(聴牌……次で和了れる。)

照「ロン! 1500は4200!」

ズバンッ

照(京ちゃんがみてくれてるから負ける気がしない!)

健夜(止めようが無い……)

咏(すこやんも食らったかぁ……もう知らんけど。)


咏:-5500
健夜:57500
靖子:6600
照:41400



南四局 10本場 親:照


能力使用

 子 【一閃】基礎打点を1000点に引き下げる代わりに和了確定にする 点棒を払った対局者は能力使用不可になる ※自動発動のため選択不可
 丑 【吹雪】対局者の和了補正-30 自身の和了補正+20
 寅 【迅雷】和了時にツモか任意の対局者からロンをするかを選べる 打点補正+10 未と併用可
 卯 【月光】対局者の和了補正-40 自身の打点補正+10
 辰 【画龍】打点補正+40 同局相手対局者の打点補正-10 申と併用可
 巳 【水郷】和了補正+30 同局相手対局者の和了判定-20
 午 【疾風】和了補正+30 放銃補正+20
 未 【霧隠】和了補正+10 放銃補正+40 寅と併用可
 申 【花咲】和了・打点・放銃補正+20 辰と併用可
 戌 【光明】和了・放銃補正+50 ※常時発動のため選択不可
 亥 【輝玉】和了補正+30 打点補正+10 点棒を払った相手は次局和了補正-30


 D? あったか〜い 和了補正+10 打点補正+10


↓1 照の打ち方
↓2 咏
↓3 健夜
↓4 靖子
↓5 照 和了・放銃補正+50
↓6 打点



身体が熱い、血液が火になったようだ。

身体の奥から湧き上がる熱が私を動かす。



照「このツモは! 唯一無二のツモ!」

照「ツモ! 九蓮宝燈! 16000オールは17000オール!」

照「この和了は支え続けてくれた人に奉げます。」


☆『あったか〜い』が『紅蓮』へと変化しました。



宥「私の力……」

宥「まるで火の鳥みたい……」

宥「……人との繋がりってあったかいね。」



靖子「九蓮宝燈……!」

咏「最後の最後で役満とはねぃ……出来すぎだろぃ!」

健夜「確かに出来すぎだけど……それを引けるのが宮永さんなんだよ……」


対局終了

咏:-22500
健夜:40500
靖子:-10400
照:92400




健夜(あの子とこの子は……良い人たちと出会えたんだね。)

健夜(ちょっぴり羨ましい……かな?)



「ありがとうございました。」


照「それでは私はこれで。」

健夜「あれ、もう行っちゃうの?」

照「今、この気持ちを直接伝えたい人がいるんです。」

咏「うわ〜、若いって良いねぃ……」

靖子「突っ走って来いよー。」

照「はい、ありがとうございました。」


咏「あ、そういやさ、大抵この後って……」

靖子「……あー。」

健夜「仕方ないなぁ、お姉さんが一肌脱いで上げますか。」

咏・靖子「お姉さん?」

健夜「ひどくない!?」



対局が終わった後、部屋から出たら人に埋もれそうになった。


記者A「宮永選手! 見事な大逆転でしたね! 感想はどうですか!?」

照「すいません! 私一番に伝えたい人が居るんです!」

記者B「そこをなんとか! コメントもらえないですかね!?」

照「ちょっと通してください!」

咏「はーい! ストップストップ! インタビューならあたしがうけるからさぁ!」

記者C「え!?宮永選手の話が聞きたいんですが……」

靖子「なに〜? 私の話が聞きたいってかー? それならとことん話してやる!」

記者D「違いますってー!」

健夜「……どいて。」

記者「「ヒッ!?」」

照「え……一体……」

健夜「……ほら、道は出来たよ、さっさと彼のところに行ってあげて?」

照「!……ありがとうございます!」

咏「ひゅ〜、健夜さんかっこいいねぃ。」

健夜「……あの子たちには幸せになって欲しいからね。」

靖子「何の話ですか?っていうか抑えるの手伝ってくださいよ。」

健夜「こっちの話だよ。」


「京ちゃん……会いたい……今すぐ会いたい!」


廊下を走って、走って、走って。

ただ走り抜けて、駆け抜けて、外へと出る。

拓けた芝生の広場にちょこんとある木の下で彼は待っていた。

彼の元へ駆けて、この想いを伝えよう。


照「京ちゃん、私……」

京太郎「ええ、見てました。」

京太郎「照さんが頑張ってたのが見えましたよ。」

照「京ちゃんのおかげで頑張れたんだよ……」

京太郎「俺は大したことしてないですよ? もしそういうのがあるとしたらみんなのおかげじゃないですかね。」

照「うん、みんなから勇気を貰ったよ。」

照「でも、一番勇気を貰ったのは京ちゃんから。」

照「だから、私はここに居るの。」

照「ねぇ京ちゃん、私ね……伝えたい事があるんだ。」

照「京ちゃん、私、京ちゃんの事が……」



00〜49:照、伝えられる
50〜99:照、伝えられない

↓1



http://www.listenonrepeat.com/watch/?v=2n4jXGzyYP8&feature=related



「私ね……昔から京ちゃんとずっと一緒に居たかったんだ。」

「引越しした時、凄く辛かった……」

「だけどまた京ちゃんと会えて。」

「そして一緒に遊べて。」

「今まで色んなところに京ちゃんと旅して。」

「どんどん私の中の気持ちが大きくなって……」

「私の中の京ちゃんも大きくなって……」

「やっと、今なら伝えられる気がする。」


「…………」


「京ちゃん、私、京ちゃんの事が……」

(あ、あれ……言葉が出てこない……)


「大丈夫ですか?」


「う、うん……」

「あのね、京ちゃん……」


「ゆっくりでいいですよ。」


「うん……」


深く深呼吸をしてから勇気を振り絞る。


「私ね、京ちゃんの事が好き。」


「知ってますよ。」


「!!」


「だって昨日、俺に膝枕してくれた時に告白してくれたじゃないですか。」


「…………京ちゃんの意地悪。」


「すみません。」


「その、それで返事を聞かせて欲しいんだけど……」


「はい。」


「俺、須賀京太郎は、宮永照さんの事が好きです。」

「貴女が居なくなってから……気付いたんです。」

「ずっと照さんと一緒に居て。」

「ずっと一緒に遊んで。」

「照さんが居なくなった時に、俺は貴女が好きだったことに気付けました。」

「だから、貴女にまた会えた時、旅に行こうって言われた時、凄く嬉しかったんですよ。」

「同時に不安でもありました。」

「俺なんかで良いのかって。」

「だから貴女と釣り合う男になりたくて麻雀もがんばりましたし。」

「宮永照さん、俺の恋人になってくださいませんか?」


「うん……うん……」

「こちらこそ……お願いします。」


「ありがとうございます。」




「これが夢だったらどうしよう……」


「なら確かめてみます?」


「え……?」


彼がすっと私の身体を抱き寄せる。

急な事でびっくりしたが、彼が何をしたいのかわかった。

それは私もしたくて、それをいつかすることを夢見ていた。

やがて彼と私の顔の距離が縮まって……



甘い甘い口付けを交す。



唇を離すと少し背伸びした足を戻す。

お互いの顔が赤くなったのがわかった。

私は浮いた気持ちを抑えられないまま天を仰ぐ。

そして近くにあった木の変化に気付いて声を上げた。


「あれ?」


「どうしたんですか?」


「この木、桜だったんだね……」


「本当だ……さっきまで葉っぱだけだったのに……」


「きっとこの桜の木も『おめでとう』って祝ってくれてるんだよ。」


「……さぁ行きましょうか。」


「うん。」


いつものように彼は待ってくれている。

いつも咲いてる桜の木の下で。

そしていつだって彼は手を差し伸べてくれている。

私は手を取り、彼と共に旅をする。

私達の足になってくれる愛馬は嘶き、私たちを運ぶ。

新たな門出を祝う記念すべき旅。

これから始まる旅は日が差している道を進んでいくだろう。

だって、京ちゃんと一緒に行く旅だもん、どこだって幸せな思い出の場所になるんだ。

サイドカーが走っている最中、何故だか犬の遠吠えのような音がどこかで微かに聞こえた気がした。

彼の隣で今までを思い出す。

京ちゃんが居た世界。

京ちゃんと一緒の世界。

私はたまらなく彼が好きなんだ。




どんなに気持ちが沈んでも
「どしゃぶりな雨が降っても」


どんなに暗い気持ちになっても
「真っ暗な夜になっても」


あなたが居れば何所にだって行ける
「どんな困難だって乗り越えられる」


あなたが居るだけで
「この絆があるから」


私の心はまた晴れる
「太陽はまた昇る」


京照「「カンッ!」」

お疲れ様でした、これにて「太陽はまた昇る」は完結です。
皆さんには朝まで付き合っていただきまして感謝の極みでございます。

終わったので後ほどHTML化しようと思いますがいくつか小ネタを投下した後に致します

日の出が綺麗だ。
このシリーズ始めたのは初日の出の時でしたね。

因みにですが照が伝えられなかった場合は京太郎のほうから告白してました

何か質問があったら聞いてください

ちょっと小ネタ投下


テレビを点けて流し見ているとネズミの国の特集をやっていた。

記念カップルがどうのということであるペアが映る。

金髪の髪が映った。

体が一瞬硬直した。

テレビに名前は出ていないが間違いなく彼だった。


『ここの彼に姉はいない。』


そう自分に言い聞かせてテレビを消した。



この世界に正直興味は無かった。

何度か経験した揺り籠から墓場までの間で、見つけられた大切な物は両手の指で数えられる程度だった。

私が死ぬと世界は変わる。

そして変わった世界に私は記憶を持ったまま生れ落ちる。

記憶を持ったまま私が知っている世界とは微妙に違う世界を生きる。

どこか微妙に違う知り合い。

見た目は同じでも生い立ちや成長の過程が違う。

そのうち歳を取って死ぬなりしてまた別の世界に生れ落ちる。

その繰り返し。

経験は時に人を諦めさせる。

同じ事を繰り返す私は人生に楽しみを見出すのを諦め。

同じ事を繰り返す友達付き合いは以下に無常な事かと思わせた。


プロの交流戦がある日。

何の因果か、彼と彼の隣にいたこともある彼女が会場に居た。

私は彼女が成功したんだと思った。

一緒に居れなかった一つの可能性を脱して今は一緒にいるのだと。

彼と彼女を見ていると彼女がこちらに振り向いた。

目が合ったのだから流石に挨拶くらいはしとかないと大人としてまずい。

私はつかつかと彼女に歩み寄り、努めて笑顔で挨拶をする。


「宮永さん、お久しぶり。」


「お久しぶりです小鍛治プロ。」


そういえば彼女とは以前この世界で打ったことを思い出す。

ゲスト枠として招待されていたはずだ。

前座の試合での対戦カードに何が来るか分からないけど彼女とは当たるだろう。


「今日はよろしくね、宮永照さん。」


「まだ予選も始まってませんよ。」


「大丈夫だよ、負けないから。」

「それよりこっちの彼は?」


私は彼を知らない振りを装い、彼女に説明を求める。

あくまで世間話の要領で聞く程度の態度で。

どこか彼は緊張しているようだった。

彼は私を知っているのだろうか。

ここの世界でも私はそこそこ有名なはずだから知っていてもおかしくないが。

気付いたら私は口を開く彼を凝視していた。

もしかしたら彼が少しだけでも私の事を知っているかもしれないと淡い期待を寄せて。



「須賀です、小鍛治プロみたいな有名人と会えて光栄です。」


どこか諦めムードの私が期待していた私に言い放つ。

『ほら、やっぱり私の事を知らない。』

そう心の中で呟きながら彼に自己紹介をする。


「そんなに堅苦しくなくて良いよ。」

「知ってるかもしれないけど私は小鍛治健夜、つくばプリージングチキンズで女流プロをさせてもらってます。」

「こうして話し掛けに来たのはこの間宮永さんとも打たせてもらったからなんだけどね。」

「えーっと、とりあえずよろしくね、京太郎君。」


「こちらこそ。」


ここで私はやらかした事に気付いた。

彼は須賀としか名乗ってないのに私は京太郎と呼んでしまったのだ。

私はミスに感づかれる前に布石を置く事にした。


「あ、そうそう、二人で行ったネズミの国は楽しそうだったね。」


「!? 見てたんですか!?」


これで先程のミスを二人の内どちらかに指摘されても誤魔化せるだろう。

私はこれ以上ぼろを出さないためにその場を後にしようとした。


「それじゃあまた後でね。」


「……あの人、態々私たちを揶揄いに来たのかな……」


「どうでしょうね……」


うまく逃れたものの無理をしているのが分かった。

『私にはもう弟はいない。』

そう自分に言い聞かせても彼の顔は私の脳裏からは消えない。


多分彼女の方とはあとで会う。

そのときには試してみよう。

私が、そして彼女が、運命に抗えるのかどうかを。

もし彼女が抗えたのなら彼女達を祝福してもう一度自分に言い聞かせよう。


『私にはもう弟はいない。』と……

『この世界に弟はいない。』と……


ああ……何だか彼が切ってくれるメロンが食べたいな……


【小鍛治健夜に掛かった呪縛】


カン

また今度小ネタ投下します

小ネタ投下2


「オーライ! オーライ!」

「オッケーです!」


この峠には幽霊バイクの噂が有る。

いや、正確にはあっただ。

今はぱったりとその噂もなくなっている。

誰かが成仏させたと噂だが事の真偽はわからない。

そんな噂の現況だったバイクが崖下で眠っていた。

機械で引っ張り上げられるバイク。

いつ振りの再会だろうか。



「ご自宅までお運びしますか?」


「お願いします。」



私はそれを家に運んでもらい、整備をする。

しかし、整備したところでもう乗らないだろう。


「せんぱーい!」


昔の愛車を弔い整備をしていると後輩が遊びに来た。

振り向いてみると朧ながらも存在を確認できた。


「なんだモモ、来てたのか。」


「来てたのかってひどいっすよ!」


「すまんすまん。」


「ところで先輩は何やってるっすか?」


「久々に帰ってきた相棒の手入れだよ。」


「ああ、前に言ってたバイクさんっすか。」


「そうだ、と言ってももう乗ることは無いかもしれんがな。」


「どうしてっすか?」


「こいつを事故らせた時、私はもう乗ることをやめたんだ。」

「……こいつはまだ走りたがっていそうだがな。」


「ふむむ……ならば……!」


「? どうしたモモ?」


「私が免許とって先輩の代わりにバイクさんに乗るっす!」


「ははは……そりゃいい、そうしてくれたらこいつも喜ぶだろう。」


「それでこのバイクさんの名前はなんていうっすか?」


「ん? ああ、カワサキのニンジャだ。」

「お前にはぴったりかもな。」


「それは私が忍者みたいってことっすか!?」


「さぁな?」


「むー! 先輩酷いっす!」


「ははは!」


やさしい後輩が私のバイクに乗ると言ったのだ。

後輩が免許を取る頃までには、きっちり君を走らせられるようにしておいてあげよう。

これがかつては私の羽になってくれた君に対する最後の手向けだ。


【加治木ゆみの翼】

カン



『テレビの前のお前等お待ちかねの時間だーー!!』

『まずはこの人! 長野きってのお嬢様! 見てるやつは熱くなるが打ってる相手は肝が冷える!』

『絶対零度の熱いお嬢様! 龍門渕透華プロ!!』


「目立ってなんぼですわ!」


『続いてこの方! インハイ出場から負けなし! 見た目は小動物! 中身は魔王!』

『今日も血の花咲かす! 宮永咲プロ!!』


「変な紹介はなんなの……」


『プロ麻雀界一の優男! 鳴いた数は数知れず! 泣かせた女も数知れず! 和了率トップだが得点数はそこそこの堅実野郎!』

『並の女はばっさり斬っちゃう! 切り裂き男の須賀京太郎プロ!』


「京ちゃん、女の人泣かせたって本当?」


「真に受けないで!?」


『なにやら険悪ムードですが最後にこの人! 元インハイチャンプでプロ入りしてから各賞総なめにしてきた注目の人! 今は腹はでかいが和了りも大きい!』

『須賀京太郎の隣は私しか居ない! 旧姓、宮永照プロ! 夫婦揃って入場だーー!!』


「ふぅ、歩くのも大変。」


「お姉ちゃん、今何ヶ月?」


「8ヶ月半。」


「もうそんなに経つのですわね、それで男の子かしらそれとも女の子かしら?」


「まだ聞いてない。」


『実況は最近幸せ太りでふくよかになってきてしまった元福与の恒子と!』


『解説は最近本当に健やかじゃなくなってきた小鍛治健夜がお送りします。』


照「さぁ、始めようか……京ちゃんの名前か、それとも私の名前か。」

京太郎「……照さん、今朝言ってた事ってマジなの?」

照「うん、マジ。」

透華「何のお話ですの?」

京太郎「生まれてくる子供の名前なんですが照さんが『太陽』がいいって……」

照「京ちゃんの名前の『京太郎』から『太』と私の『照』は日を象徴するから『太陽』」

照「我ながら良い名前だと思う。」

京太郎「でもそれだと男の子にしか付けれないじゃん……」

京太郎「俺的には『光』とか『明』とかが男にも女にも付けられる名前だからいいかなって。」

照「京ちゃんの名前が入ってないからやだ。」

京太郎「女の子の可能性は考慮されないんですか……」

照「大丈夫、男の子が生まれる気がするから。」

京太郎「いやでも、万が一ってこともあるから。」

照「私が間違ってて女の子が生まれるってこと?」

京太郎「そうは言ってないでしょう……」

咲「そんな感じで揉めてたんだ……」

京太郎「そう……で、今朝この場で勝負して勝った方が子供の名前を付けようってことになった訳だ。」

照「つまり子供の名付け権利争奪戦。」

咲「なにそれ……」

透華「……ふむ。」

京太郎「すみません、家の事情入れちゃって。」

透華「構いませんわ、それよりその権利……私達が勝ったら戴けるのかしら?」

咲・京太郎「…………え?」

照「構わない。」

透華「それを聞いて安心しましたわ。」

咲「なんでいきなり……」

透華「名前はそうですわね……京の華と書いて『京華』とか同じ意味で『桜』とか……」ブツブツ

咲「龍門渕さんがなんかブツブツ言い出したよぉ……」

照「負ける気はないけど咲も候補を考えておくべき。」

咲「ええ〜!?」



健夜「う〜ん……」

恒子「あれ、すこやんどうしたの?」

健夜「ねぇこーこちゃん。」

健夜「健太郎(けんたろう)と京夜(きょうや)……どっちが良いと思う?」

恒子「しっかりしろすこやん! すこやんは卓に入ってないから!」

健夜「…………あっ!?」

健夜「あの卓に出たかった……」

恒子「すこやんはマジ顔で何を言ってるんだか……」


【子供の名前の決定権争奪戦】


カン

これで打ち止めかな?
なんかリクエストあるなら今日中のやつ受けます
それ終わったらHTML化

ちょっと小ネタ投下


「どうかな……?」


「うん、お姉ちゃん凄い綺麗だよ。」


「ねぇ、京ちゃん……似合ってる?」


「ええ、俺の最高の花嫁です。」


「とりあえず京太郎君、照……おめでとう。」


「ありがとうございます、お義父さん。」


「そして一発殴らせろ。」


「お父さん!?」


「ははは、お義父さん……新郎が顔腫らしてたらまずいですよ。」


「そうよあなた、折角の娘の晴れ舞台に汚点を残す気?」


「お母さんの言う通りだよ、お父さん!」


「お父さんに味方は居ません……」


「俺が味方ですよ。」


「京太郎君……」


「お義父さん……」


「その顔むかつくからやっぱり一発殴らせろ。」


「「「お父さん(あなた)!」」」


純「しっかし、あいつらが結婚か。」

菫「告白するまでも長かったが結婚するまでの間も長かったな……」

セーラ「まぁ……なんや……」

憧「皆思うわよね……」

ゆみ「あぁ……」

「「「「「やっとか……」」」」」


皆口々にこういってた。


透華「…………」ソワソワ

一「……少しは落ち着きなよ透華。」

透華「私は落ち着いてますわよ。」ソワソワ

透華「それより一、カメラの準備はよろしくて?」

一「いつでもいけるよ、バッテリーやテープも予備は用意できてるし。」

一「……そういえばハギヨシさんは?」

ハギヨシ「ここに。」

一「声は聞こえるんだけど姿がみえない……」

ハギヨシ「失礼しました。」ピタッ

一「いきなり現れた……」

ハギヨシ「申し訳ありません、慣れない場で浮き足立っておりました。」

一「……もしかして今までソワソワしてただけ!?」


桃子「…………」

衣「…………」

尭深「…………」

智紀「…………」

灼「…………」

灼(気まずい……!)

衣(誰か話してくれ……!)

桃子(誰か話題を振るっす!)

智紀(透華たちは大丈夫かな?)

尭深(お茶が美味しい……)

灼(誰か話題振って!)


竜華「なんかあっちはあっちで大変そやな。」

怜「なんでやろ、手術をする前より緊張するなぁ。」

竜華「なんでや、怜の結婚式やあらへんのに。」

怜「恋の手助けした一人としてやなぁ……」


誠子「そろそろかな……」

淡「あ、見て! 京太郎が入ってきた!」

誠子「うわぁ……ガチガチだ……」

淡「あはは! 緊張している京太郎おもしろ〜い!」


玄「新婦さん綺麗です……」

宥「あったかそう……」

穏乃「どこがですか?」

宥「周りの皆に祝福されるって暖かそうじゃない?」

穏乃「そういうものなんですか?」

玄「穏乃ちゃんにはまだ早いかもしれないけどね。」

穏乃「私もそろそろ結婚考えないといけない歳なんですけど……」


優希「んぎぎぎぎぎ……」ギリギリギリ

和「もう、優希? 折角のめでたい席でそんな顔しててはいけませんよ?」

優希「のどちゃんには解らないじぇ……負けた女の気持ちなんて……」

まこ「麻雀で負けたくらいで落ち込むな。」

優希「ふぐ!?」ザクン

久「あら、恋愛で負けたからじゃないの?」

優希「ほげ!?」ズバシュ

まこ「いやいや、出番的なもんかもしれんのう。」

優希「うぼぁ!?」ブスブスブス

久「総合的に優希の負けよね。」

優希「あびぇ!?」ザクザクザクン

和「もうやめてください! 優希のライフはもう0です!」



大樹「兄ちゃんかっけーぜ!」

美奈「お姉さん綺麗……」

大樹「何だよ美奈……お前も着てみたいのか?」

美奈「うん、私もいつか着てみたいな……」

大樹「なら俺がいつか着させてやるよ。」

美奈「……えっ。」

美奈「……うん、そのときはお願いね。」

大樹「おう。」



晴絵「まさか先越されるとは……」←独身

健夜「お願いやめて……こっちまで被害来るから……」←独身

はやり「三十路越えてから一気に辛くなったよね……」←独身

晴絵「わ、私まだ二十代ですし……」

健夜「見苦しいよアラサー……」

はやり「人の事言えないけどねー……」


「「「はぁ……」」」


「京ちゃん、緊張してる?」


「それはまぁ……」

「……照さん、幸せですか?」


「うん、とっても。」


「これからもよろしくお願いします。」


「こちらこそ。」


カン

小ネタ投下終了

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