怜「大学生って辛いなぁ」(458)

怜「なんやかんやで大学生になりました」

怜「竜華と一緒の大学に入れたんはええけど……」

怜「入学早々体調崩したのはアカンかったなぁ……」

怜「竜華は友達沢山作って楽しそうやったな……」

怜「それに引き換えうちは……」

怜「ケホッ、ケホッ……もう1週間経つのにまだ体調戻らんなぁ……」

怜「最初の頃は竜華も見舞いに来てくれてたけど、もう来てくれんのかなぁ」

怜「まぁあんなこと言ったんや、当然やな……竜華は竜華の生活があるさかい。いつまでもうちの面倒見てもらう訳にはいかんもんな」

怜「はぁ……」

怜「大学入って親の反対押しきって一人暮らし始めたはええけど、家に誰もいないって寂しいもんやな……」

怜「竜華の声聞きたいなぁ。電話してみようかな?」

怜「いや、また竜華に迷惑かけてしまいそうや。やっぱやめとこ」

怜「はぁ、竜華ぁ……」

怜「学校ってのはいつも残酷なもんやな。ようやく通えるようになったはええけど、半月もすればもうコミュニティーが形成される」

怜「当然、うちはその外や。部外者のうちが入れる余地なんて何処にもあらへんかった……」

怜「竜華も気さくに話しかけてくれるんはええけど、竜華の友達がうちを見る目はちょっと怖くて…胸が痛なった……」

怜「うちの居場所って何処にあるんやろ……?」

竜華「怜~お昼一緒に食べよ?」

怜「あ、竜華……」

「清水谷さ~んお昼食べよ~」

竜華「あっ……」

怜「……ええよ、うちは一人で食べるさかい。竜華は友達と食べてくればええ」

竜華「怜……ごめんな」

怜「はぁ……」

怜「学食ってところはぼっちには居辛いとこやな……」モグモグ

怜「便所飯なんて理解出来ひんかったけど、今なら少し分かる気がするわ」パクパク

怜「誰だって弱いとこは人に見せたないもんな」モチャモチャ


「な~に黄昏とんねん、大将」

怜「姫松の愛宕さん……?」

洋榎「これまた、えらい他人行儀やな……洋榎でええよ」

怜「同じ学校だったんやね……」

洋榎「なんやその顔……そんなんも考慮しとらんかったか」

怜「あまり頭良さそうには見えへんからな」

洋榎「せやろーって、何言わすんや!」

怜「ぷっ、あはは」

怜「久しぶりに誰かと話した気がするわ……」

洋榎「千里山の部長もここ来とらんかったか?」

怜「竜華のことか?竜華もここ来とるよ」

洋榎「なら何で……」

怜「竜華は竜華で自分の生活があるさかい。いつまでもうちが縛りつけておったらダメなんや」

洋榎「………」

怜「うち、病弱やし……いつまでも竜華の側におったら迷惑かけてまう。そろそろ竜華離れせなアカンのよ」

洋榎「アホか……」

怜「えっ……?」

洋榎「アホか言うとんじゃ!何が竜華離れや!友達だったんちゃうんかい!!」

怜「せやかて……せやかて、うちがおったら竜華は……」

洋榎「だったら何で……何でそんな悲しそうな顔してんねん!」

怜「ッ……」

怜「……なぁ、うちはどうしたらええと思う?ホントは竜華にはうちだけを見てほしい。けど、そんなん友達が沢山おって楽しそうな竜華には言えへん……絶対に言えへんよ」

洋榎「それはまたえらい難儀やな……」

怜「……やっぱ重いかな?」

洋榎「まっ、本音伝えたらええんとちゃうんか?アンタが思ってること全部話したらええと思うよ」

怜「本音を伝える、か……」

洋榎「伝えんことには何も始まらんしな」

怜「そっか……そやね」

洋榎「それでダメやったらウチの嫁になればええ」

怜「ふふ、何言うてんねん」

怜「んー話し易くてついつい喋ってもうたわ」

洋榎「せやろー流石やろー?」

怜「ありがとな、愛宕さん」

洋榎「だから洋榎がでええって」

怜「……なぁ洋榎、良かったらうちと友達になってくれへんかな?うち、洋榎と会わんかったら竜華から自分勝手に離れてまうとこやった。ひとりぼっちで潰れてまうとこやった……」

洋榎「……ばーか、『もう』友達やろ?」フフ

怜って一人称私じゃなかったっけ?

怜「竜華に本音を伝えるんはええけど、そもそも竜華とほとんど別の授業選んどった……」

怜「はぁ、どないしよ……」

洋榎「悩んどるようやな」

怜「洋榎……同じ授業取ってたんか」

洋榎「……まぁな」

>>23私とうちを使い分けてる気がする。知らんけど


洋榎「なに?その竜華が他の友達とおるとこが見たなくてあえて別の授業選んだ?」

怜「……せや」

洋榎「アホやな~」

怜「はは、うちもそう思う……」

洋榎「はぁ、全く見てられんわ」

怜「必修の授業まで待つしかないかなぁ?」

洋榎「アホ、そんなのんびりしとったら竜華が他の女に取られてまうで?」

怜「えっ?」

洋榎「ええか、大学にはリア充っつー生き物がおってな……」

怜「リア充……?」

洋榎「そいつら、それがまた手が早いんや。一緒に帰った日には即喰われるな。ダブリー一発やで」

怜「洋榎、どないしよ……必修は明日までないんよ」

洋榎「それはアカンな。悠長に待っとったら竜華が喰われてまうな」

怜「……あわわわわあわあわかわいい」

洋榎「まぁ、冗談やけどな」フフ

怜「」

怜「なんでそんな冗談言うん?」

洋榎「あれ?面白なかったか?」

怜「面白いわけあるかアホー!」

「うるさいそこ!」

洋榎「あ、すんません……」

怜「はぁ、やっと授業終わったで。大学生ってしんどいなぁ」

洋榎「なんや、あれくらい大したことないやろ?」

怜「うち、病弱やし……」

洋榎「そんなこと言うの止めた方がええな。ほら、病は気からとか言うやろ?『うち、元気すぎて困ってんねん!』くらい言っとかんとな」

怜「ふふ、なんやのそれ」

洋榎「んで?竜華に会いに行くんか?」

怜「そやな……ちょっと探してくるわ」

洋榎「まずは思いっきり抱きつくんやでー!」

怜「んなことするかアホー!」

洋榎「冗談やけどな」フフ



竜華(怜、もう友達出来たんだ……うちがいなくても楽しそうにしてるな。ちょっと妬けるわ)

「清水谷さ~ん、早く行くよ~?」

竜華「ああ、ごめんな……」

怜「……竜華、もう帰ったんかな?」

洋榎「なんや暗い顔してんなぁ」

怜「洋榎……」

洋榎「その様子やと見つからんかったんか」

怜「うん……」

洋榎「そら残念やったな」

怜「………」

洋榎「そや、お腹減ったやろ?飯でも食ってくか」

洋榎「着いたで」

怜「ラーメン屋?」

洋榎「ここウチのバイト先や」


ヘイラッシャイ!

オ?ヒロエチャンジャナイ

洋榎「大将、飯食いに来たでー友達も一緒やからサービスしたってや」

アイヨ!チュウモンハ?

洋榎「オオブタヤサイニンニクアブラマシマシカラアゲアリアリ二丁!」

オオブタヤサイニンニクアブラマシマシカラアゲアリアリニチョウハイリマース!!

怜(なんかの呪文かっ!?)

洋榎「お、きたきた」

怜「多っ!ってなんでラーメンに唐揚げ入ってんの?」

洋榎「ウチが開発したオリジナルメニューや。めっちゃ美味いで」

怜「こんなん食いきれるかな?」

洋榎「こんくらい食わんと腹減って倒れてまうで?」

怜「まぁ、頑張ってみるわ……」

洋榎「ごちそうさん」

怜「もうお腹一杯や……それにしても洋榎はよく食うなぁ。うちが残した分まで平らげるなんてビックリや」

洋榎「それが自慢」フフ

怜「まぁ量はともかく、味は美味しかったで」

洋榎「唐揚げも悪くなかったやろ?」

怜「意外と悪なかったな。絶妙やったよ」

洋榎「せやろー流石やろー?」

怜(流石に少し疲れたな……)

洋榎「怜、どしたー?」

怜「ごめんなぁ……少し疲れてもうたわ」

洋榎「あー、こっちこそ晩飯付き合わせてもうてすまんかったなぁ」

怜「いや、ええよ。久しぶりに楽しかっ…た……」フラッ

洋榎「おい?大丈夫かっ!?」

洋榎「怜、大丈夫かー?」

怜「ごめんなぁ……うち病弱やからこうしてまともに遊ぶことも出来ひん……」

洋榎「アホ、言うとる場合か!」

怜「うち、竜華にも洋榎にも迷惑かけてもうて……最悪や……」

洋榎「迷惑なわけないやろ。それにウチが怜のことよう知らんで連れ回したんや。謝るのはウチの方やで」

怜「洋榎……」

洋榎「なぁ?何かウチがしてやれることないんかな?正直、どうしたらいいか分からへんねん」

怜「……ひ………ら……」

洋榎「……ん?」

怜「……膝枕」

洋榎「これでええんか?」

怜「すまんなぁ……」

洋榎「だから謝るなって言うとるやろ?」

怜「うん……洋榎、ありがとな」

洋榎(しかし、膝枕するのも意外とええもんやな。今度絹にもやったげよ)

怜「洋榎の太もも気持ちええよ」モゾモゾ

怜「なぁ、洋榎はどうしてうちにここまでしてくれんの?うちら今日会ったばっかやん……」

洋榎「別に大した理由なんてあらへんよ。ただ……」

怜「ただ……?」

洋榎「……ほっとけんかったからかな?だってな入学早々、半月学校休んだ奴が暗い顔して一人で飯食べてるんや、ほっとけんよ……」

怜「そっか……」

洋榎「でもな、今は違うで?怜がいい奴で友達だからや」

怜「洋榎……」

竜華「んー、久しぶりのカラオケ楽しかったなぁ」

「久しぶり?清水谷さん、あんま行ってなかったんだ?」

「えー意外~」

竜華「部活で忙しかったし、こういうの苦手な友達がおったんよ」

「へ~」

竜華(あれ?あそこにおるのって怜?なんや、ウチ以外の女に膝枕させとる……)ズキッ

「どしたの?」

竜華「いや、なんでもあらへんよ……」

怜「ありがとな、洋榎……大分楽になったよ」

洋榎「……もうええんか?」

怜「ん、ほんならお言葉に甘えてもうちょっとだけ……」

洋榎「ウチの太ももで良ければいつだって貸したるで?」

怜「」クークー

洋榎「なんや、寝とんのか。ったく、しょうのないやっちゃな」フフ

竜華(どうして?どうして怜はウチに甘えてくれんの?)


竜華(お見舞いだって『うちのことより竜華の生活大事にせなアカンで』って断られちゃうし……)

竜華(それで怜に恥ずかしくないようにいっぱい友達作って、よく分からん話題にも必死でついていって、楽しくもないのに愛想笑いして……それなのに……なのに……)

竜華(……どうして怜はウチ以外の女に膝枕させてんの?)

怜「あれ?ここどこや?」

洋榎「お?目ぇ覚めたかー?」

怜「洋榎……?ここどこ?」

洋榎「ウチの部屋やでー」

怜「え……はぁ!?」

洋榎「昨日は怜がぐっすり寝てしもうてな。起こすのも悪いし、怜の家も分からんかったからウチの家に連れてったんよ」

怜「そういえば、膝枕されてそのまま寝てしまったような……」

洋榎「それよりとっとと飯食ってシャワー浴びんと遅刻するで?」

怜「えぇ!?もうこんな時間なん?」

怜「洋榎も一人暮らしやったんか」

洋榎「せやでー」

怜「家事とか出来そうに見えんかったから意外や……」

洋榎「意外とはなんや!意外ととは!」

怜「あ、この卵焼き美味いなぁ」

洋榎「せやろー」フフ

怜(竜華もやけど洋榎は洋榎で友達多いんやな……)

怜(ホンマにうちなんかが友達でええんかな?うちはあの集団に割って入ってく勇気もないんやで?)

怜(はぁ、なんや面白ないなぁ……アカン、何考えとるんやうちは……)

怜(一限目は必修やから竜華も同じ授業取ってるはずやけど……)

怜(竜華、どこにもおらへんな……)

洋榎「怜、どうかしたんか?」

怜「洋榎か……竜華が、竜華がおらんのよ」

洋榎「ホンマか?休みなんかな?」

怜「分からん……竜華、どうしたんやろ?」

トキ「プリクラでもとりましょか」

竜華「ええけど急にどうしたん?」

トキ「高校時代は麻雀か通院かの日々やったしな
振り替えれば全然女子高生らしいことしてませんでした」

竜華「そう言われれば私も無いなあ」

トキ「お互い麻雀馬鹿ですな」

竜華「ほんまにね」

怜「結局、竜華は一限目には来んかった……」

洋榎「風邪でもひいたんかな?」

怜「様子見に行ってくる」

洋榎「おい、次の授業はどうすんねん!」

怜「そんなことより竜華のことが心配や!」

洋榎「行ってもうたか……」

洋榎(さてと、ウチはどないしよかね?)

洋榎(また倒れられても目覚め悪いさかい、ちょっと様子見てくるか)

洋榎「すんませんセンセ!色々漏れそうや!ちょっとトイレ行ってきます!」

怜(アカン……ノリで走ったら……目眩がしてきおった……)ハァハァ

怜(うち……やっぱ体力ないなぁ……)ハァハァ

怜(体がえらく重い……頭がクラクラする……)ハァハァ

怜「もう……ダメ……」フラッ

洋榎「――怜っ!」ガシッ

怜(洋榎……?)

洋榎「ったく、走ってったと思ったら…なにいきなり倒れそうになってんねん!」

怜「うち……やっぱダメな子や……」

洋榎「言っとる場合か!」

怜「友達が……苦しんでるかも知れんのに……一人じゃ駆けつけられも出来へん。それにまた洋榎に迷惑を……」

洋榎「迷惑なわけあるか!それに一人で出来へんのやったら二人でやったらええ。少しは友達を頼らんかい!」

怜「洋榎……ホンマすまんなぁ」

洋榎「今度謝ったら張っ倒すで?んで、竜華の家はどこや?肩貸してやるからとっとと行くで」

怜「ああ、ほんならその道を真っ直ぐ……」


怜「洋榎……」

洋榎「……ん?」

怜「おおきにな」

怜「着いたで……」

洋榎「ここか」

怜「竜華ぁ?」ピンポンピンポン

洋榎「………」

怜「出ぇへんな……」

洋榎「電話は?」

怜「……電話も繋がらへん」

竜華(怜、来てくれたんか……)

竜華(けど、何で……何で他の女と一緒やの?)

竜華(ウチがおらんとダメだった怜が何で……何で他の女を頼っとるの?)

竜華(ウチ、もう怜に必要とされてへんの?)

怜「竜華……どこ行ってしまったんやろ?」

洋榎「ガッコ、戻ろか?」

怜「そやね……」トボトボ

洋榎「………」

洋榎「ホンマ、世話かかるやっちゃな。怜も……竜華も」

洋榎「怜は行ったようやな」

洋榎「さてと……」

洋榎(怜を一人にすんのも心配やけど……今は――)

洋榎「おい、おるんやろ?」

洋榎「怜ならもうガッコ戻ったさかい。ここ開けてーな」ドンドン

竜華(……一体何やの?)

洋榎「ちぃーとお互い腹割って話さへんか?」ドンドン

洋榎「おるんやろー?」ドンドン

竜華「近所迷惑やわ……」ガチャ

洋榎「おっ?やっぱおっとったな。居留守なんてみっともないで?」

竜華「アンタは……姫松の……」

洋榎「面と向かって話すんはこれが初めてやったな」

竜華「ウチは話すことなんかなんもないけどな」

洋榎「つれないな~」

洋榎「怜が心配しとったで?」

竜華「そんなことあらへんよ……」

洋榎「心配やなかったら、授業抜け出してまで来たりはせんよ」

竜華「………」

洋榎「……友達が来たのに居留守なんか使って、怜と友達だったんと違うんか?」

竜華「分からなくなってきたんよ……」

竜華「怜と同じ大学行くためにめっちゃ頑張って……」

竜華「頑張って追いついて……」

竜華「中学、高校の時みたいに一緒にいられるかと思ったら怜はいなくて……」

竜華「怜が苦しい時に頼ってもらえんで……怜がやっと学校通えるようになったかと思えば全然甘えてもらえんで……」

竜華「怜は怜で別に友達作って楽しそうにやってて、私は大して仲良い訳でもない友達といても虚しくなるばかりで……」

竜華「もう怜に必要とされてへんの?って思ったら不安になるばかりで……」

洋榎「はぁ、ホンマ面倒臭いやっちゃな。怜もアンタも」

竜華「え……?」

洋榎「怜にあんだけ心配させたんや、一辺ガツンと言うたろと思ったがウチがとやかく言う必要もあらへんかったな……」

洋榎「二人っきりで話したらええんと違うんか?きっと想いは通じるはずやで?」

竜華「ホンマに……?」

洋榎「ホンマや。分かったらとっとと怜を追っかけてきぃや」

竜華「う、うん!」


洋榎「なんや……結局、お互い勝手に相手のこと想ってすれ違ってただけかい」

洋榎「まぁ、もうウチが世話焼く必要もあらへんようやな……」

竜華「――怜っ!」ハァハァ

怜「竜華……?」

竜華「怜……ごめんな、心配かけて……」

怜「りゅ、竜華ぁ……」ダキッ

竜華「ちょっ、怜……?」

怜(そういや、洋榎が言っとったな『まずは思いっきり抱きつくんやでー』って、アホかと思っとったけど……)

怜(竜華を見た途端、抱きついてもうたわ……)

怜「ふふ、竜華の膝枕久しぶりやわ」

竜華「ん、ウチも怜がおらんと膝が寂しくて仕方なかったわ……」

怜「竜華、ごめんな。うち、竜華に迷惑ばかりかけて……」

竜華「んーん、ウチは怜を迷惑だなんて思ったこと一度もないよ」

怜「竜華、ごめんな。長いこと一人にしてもうて……」

竜華「ホンマや。ホンマ……寂しかったんやで?」

竜華「おちんちん」

怜「おちんちんおちんちん」

洋榎「おちんちんビーム」

怜「うちもずっと寂しかった……竜華が友達沢山作って、うちが竜華の側におったら迷惑かけてまうんかな、って考えたらなんや胸が苦しくて……」

竜華「怜が友達作って、ウチがいないとことで楽しくやってるの見たらなんや胸が辛くて……」

怜「ふふ、竜華も同じこと考えてたんやね」

竜華「ホンマや」

怜「竜華にはうちだけを見てもらいたかった……」

竜華「怜にはウチだけに甘えて欲しかった……」

怜「なんや、竜華はそんなこと考えとったんか」

竜華「ふふ、怜こそ」

そして数年後――


面接官「特技は麻雀で一巡先を見ることとありますが?」

怜「はい。一巡先を見ることです」

面接官「一巡先を見ることとは何のことですか?」

怜「超能力です」

面接官「え、超能力?」

怜「はい。超能力です。麻雀で一巡先が見えます。本気出せば三巡先まで見えます」

面接官「…で、その一巡先を見ることは当社において働くうえで何のメリットがあるとお考えですか? 」

怜「それは……」


怜「大学生って辛いなぁ」


カン!

投資会社とか行ったらいいと思うの

乙乙

洋榎「まぁ、冗談やけどな」フフ

洋榎「怜と竜華は上手いこといったんかなぁ?」

洋榎「他に幾らでもやりようはあったのに……ホンマ、損な役回りやったで……」

洋榎「なぁ、怜は竜華がいる今、ウチと友達でいてくれるんかな?」

洋榎「はぁ、ホンマ大学生って辛いなぁ」

立て直してコピペした後で間が空いたのは普通に寝てました。ごめんなさい。
そして前スレでアンケ取った時に、姉さん派の方がほとんどいなくて泣けました

怜「その後、部屋を引き払って竜華と同棲を始めました」

怜「これで竜華とイチャラブ出来ると思いきや新しい女の影が……」

「あら?貴女、綺麗な眼をしてるのね……」


こんなんどうでしょ?(提案)

洋榎「怜、また竜華に膝枕させとる……はぁ、ホンマ仲ええなぁ」

「あら?元気の塊だった子がどうしたの?」

洋榎「んあ?清澄はん?」

久「清澄はもう卒業してるからその呼び方は正しくないわね」

洋榎「竹井久やったっけ?アンタもこの学校やったんか?」

久「ちょっと関西の子を味見したくなってね。関東の方はインハイの時に食い飽きたわ」

洋榎「」

洋榎「そら、あんだけ大立ち回りしとったら関東にはおられへんもんなぁ。いつ刺されてまうか心配しとったで?」

久「あら?心配してくれてたの?嬉しいわね」

洋榎「アホか」

久「まぁ、色んなことから逃げてきた、ってことになるのかな……?」

洋榎「それで関西に女を漁りに来たんか。アンタも懲りへんなぁ」

久「別に漁りに来たわけじゃないのよ。ただ、貴女に会いたくなってね……」

洋榎「あ、アホか!さっき自分で関西の子を味見したくなった、言うてたやろ!」

久「ふふ、顔真っ赤よ?」

洋榎「うぅ、うるさいわ!」

洋榎「はぁ……」

久「さては園城寺さんを清水谷さんに取られちゃって悲しいのね」

洋榎「ちゃ、ちゃうわアホー!」

久「あら?図星?可哀想……私が慰めてあげましょうか?」

洋榎「いらん!」

久「ふふ、可愛いのね」

久「ふぅん、園城寺怜さんか……確かに可愛いわね」

洋榎「せやろー?」

久「……少し興味が湧いたわ。でも貴女には私がいるんだから浮気はダメよ?」

洋榎「いや、色々おかしいやろそれ」

洋榎「でも怜は既に彼女持ちやで?」

久「あら?だからこそ燃えるじゃない」

洋榎「あんま応援したないけど、勝算はあるんか?」

久「私を甘く見てもらったら困るわね。伊達にあの世は見ちゃいないわよ」

洋榎「アンタが関東で何してきたか想像もしたくないわ……」

           /: :   : :   : :l : : : : : : : :' ,: :' ,: :ハ
          ,.': :': :  /: : / /: :,.l: : ,、: :'v : : : :'v: :'v ハ
        ハ,': : : :./: : / .,': :/ |: :.|ハ: : l: :l: : : :'v: :', ハ

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        |: :|: :,: :|: : |:」斗:-代「 :リ }|: :| リ`7‐-リ_ |: :|
        |: :|: :l: :|: : |人ハ: :{ リノ  リノj/j从//j ,イ: :|
   ┼O  |: :|: :.: :|: : |   `^    ′ rテ守癶 ,小 |

   小   |: :|: :,: :|l,: : |,cうz==ミ      {トッリ ,ノハ:|: :|
.   ┌┐   l: :| リ: :小: :'v¨´.:.:.:..      `¨''と^):l |: :|
.   └┘   l 小|: :| |ハ: : Y:':':':':':    '  :':':':': ハl: |: :|
        l:| |:.|: :| |: :}: :lト、     cっ    , イ: :|: |: :|
        |:| | |: :| |l リ :リ > 、      ,.<「 l.: :|: |: :|
        l从小、{「「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |: :|
        乂゙\ハ|.|   上埜さん・・・     r―┴-、|
.      ,rr<   \j |.|                 ` ̄ア^ヽ\

久「……中々一人にならないわね」

洋榎「竜華は過保護が過ぎるからなぁ」

久「正直、端から見てたらイラッとするわね。あのイチャラブっぷり」

洋榎「……せやな」

           /: :   : :   : :l : : : : : : : :' ,: :' ,: :ハ
          ,.': :': :  /: : / /: :,.l: : ,、: :'v : : : :'v: :'v ハ
        ハ,': : : :./: : / .,': :/ |: :.|ハ: : l: :l: : : :'v: :', ハ

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   小   |: :|: :,: :|l,: : |,cうz==ミ      {トッリ ,ノハ:|: :|
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        l从小、{「「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |: :|
        乂゙\ハ|.|   >>1さん・・・     r―┴-、|
.      ,rr<   \j |.|                 ` ̄ア^ヽ\

怜「次の授業、竜華もおらへんし退屈やな」

「だるい……自主休講する……」

怜「うちも自主休講やな……うち、病弱やし」


久「ふふ、この時を待っていたわ!」

洋榎「なんや、嬉そうやな」

すみません、寝落ちしてました。
夜まで書けそうもないので落としちゃって下さい

スレ残ってるなんてそんなん考慮しとらんよ

怜「」テクテク


久「」コソコソ

洋榎「なぁ、このまま黙ってスニーキングしとるだけなん?さっさと手ぇ出さな、また竜華に邪魔されるで?」

久「焦らないの。機を待ってるのよ」

洋榎「てっきりすぐ食いにいくのかと思っとったわ」

久「貴女は私を何だと思ってるのよ」

怜「」ドテッ


洋榎「あ、倒れた」

久「ふふ、それじゃあ始めましょうか」

洋榎「何が始まるんです」

洋榎「医務室?えらいまともな所に連れてきたなぁ」

久「あまり目立つことはしたくないからね」


久「憩?いる~?」

憩「あ、久先輩!」

洋榎「って、荒川やないか!アンタまだ高3やろ?」

久「あら?その顔、このSSが始まってもう1年経過してるの知らなかったの?」

洋榎「そんなん考慮しとらんよ……」

久「突然なんだけどここにしばらく誰も入れて欲しくないの。邪魔されたくないの、分かるわね?」

憩「はい、まっかせてー」

久「ふふ、ありがと」

憩「久先輩、次はいつ遊んでもらえるんでしょうか……?」

久「いい子にしてたら今夜遊んであげる。たっぷり、ねっぷり、ね」

洋榎「」

憩「後ろの子って園城寺さんですか?あら可愛い」

久「憩も可愛いわよ」

憩「……先輩///」

洋榎「んで、何するつもりなん?まさかアレか?チョメチョメか!?」カァァ

久「ふふ、顔真っ赤よ?」

洋榎「で?どうなん?どうなん?」

久「そんなの決まってるじゃない……膝枕よ!」

洋榎「えっ?」

久「えっ?」

洋榎「なんや、アンタにしては意外やな」

久「意外ってなによもう!園城寺さんが自主休講して突然倒れた、これにはきっと何か意味があるの」

憩「ロマンチックやねぇ~」

洋榎「それで膝枕かい」

久「だいたい寝てる時に犯してもつまら(ry」

洋榎「それが本音か!」

久「あー、これは癖になるわね」

洋榎「せやろー?」

久「毎日でもやってあげたいくらい」

憩「先輩、ウチにもしたって下さい」

洋榎「ウチも膝枕させてーな!」

久「ちょっ、うるさいわね。園城寺さんが起きちゃうじゃない!」

怜「んん、なんや喧しいなぁ……」

久「あっ……」

洋榎「あっ……」

憩「あら……」

怜「ここどこや……?」

久「医務室よ。貴女、突然倒れたのよ?びっくりしちゃったわ」

怜「あぁ、アンタがうちを介抱してくれたんか……おおきにな」

久「お礼なんて言わなくていいわ、当然のことをしただけよ?」

洋榎(流石、あの清澄のタラシやでー)

怜「って、何でうち膝枕されとるん!?」

久「ふふ、私の膝で寝てる時の貴女、とても可愛かったわよ?それに私の色んなとこ触ってきて……///」

怜「ええっ!?それまたえらいすまんかったなぁ……」

久「謝らなくてもいいのよ?寝てる時は理性が働かないの。本能に忠実になっても全然おかしくなんかないの」

洋榎(アカン……完全に久のペースや。それにウチ、気付いてもらえてへん……)

怜「うち、もう大丈夫ですんで」アセアセ

久「だーめ、もうちょっとゆっくりしてかないとまた倒れちゃうわよ?」

怜「うぅ……」カァァ

久「ふふ、可愛いわね」ナデナデ


怜(あれ?今一瞬、何か見えたような……)

怜(アカン……一巡後にうちの唇が奪われてまう!?)ゾクッ

久「……貴女の眼、綺麗ね」

怜「ホンマ、すんませんでした!」ダッ

久「あらら、逃げられちゃったわね……憩、ダメじゃない。ちゃんと鍵掛けておかないと」

憩「先輩、ごめんなさい」

久「これは今夜はお仕置きね」

憩「はい……///」


怜「はぁ、はぁ……」

怜「あうあう……危ないとこやったでぇ」

怜「まさか校内で食われそうになるなんてなぁ」

怜「大学生って辛いなぁ」


続くような続かないような

胡桃「授業疲れたー!」

白望「だるい……」

胡桃「充電!充電!」

白望「重……」

怜(あれ気持ちええんかなぁ……)ジーッ

怜(竜華やとおっぱいが邪魔そうで出来そうにないしなぁ)ジジーッ

白望「………」

白望「やる……?」

怜「ええんか!?」パァァ


こんなんどうでしょ

怜(凄いフィット感や……)

白望「………」ボーッ

怜(この子の膝に座って、ちょうど肩のとこに柔らかい膨らみがのっかって……めっちゃフィットしてる)

怜(うちはここに嵌まる為に生まれてきたのかもしれんなぁ……)ウツラウツラ

胡桃「そろそろ交代!」

怜「」クークー

白望「寝てる……」

怜「」クークー

胡桃「シロっ、次の授業始まっちゃう!」

白望「ダルい……そろそろ起きて」ペシペシ

怜「んん……」

白望「」ペシペシ

胡桃「全然起きないっ!どうしよう?シロ」

白望「このまま寝かせとく。ダルいけど……」

怜「」スースー

胡桃「もー私は行くからねっ?」

白望「あー…いってらっしゃい」

怜「」クークー

白望「………」ホゥ


洋榎「おやおやおや?」

久「何が始まるんです?」

白望「」ビクッ

白望「久……と誰だっけ?」

洋榎「おおい!」

久「私からは逃げていったのに……こんな無防備に寝てるなんてちょっと妬けるわね」ツンツン

洋榎「シロもようやるのー怜は彼女持ちやで?」ツンツン

久「流石、宮守でハーレム作ってただけのことはあるわね……」ツンツン

白望「ちょっ、この子起きちゃう」

怜「んん……」

白望「あっ……」

怜「」クークー

白望「………」ホゥ


白望「二人とももう授業始まってるのに何やってるの?」

久「貴女こそ何やってるのよ」

白望「ダルいから自主休講……」

久「………」

洋榎「………」

久「まぁ、そろそろ単位も危ないし行こうかしら」

洋榎「せやなー」

白望「いってらっしゃい」


白望「………」ボーッ

怜「」スースー

白望「………」ツンツン

怜「ん……」

白望「………」ホゥ

怜「んん……あれ?うち寝てた……?」

白望「あ、起きた」

怜「って、膝の上で寝とったのか!」

白望「うん」

怜「ホンマすんませんでした!」

白望「謝られるとダルいから気にしないで」

怜「っと、もう授業始まっとる!?急いで行かな!」

白望「あっ……」

怜「ホンマにすんませんでしたっ!」ペコリン

白望「充電……出来た?」

怜「はい、めっちゃ元気出ました!」

白望「それは何より」ホゥ

白望「名前……聞いてもいい?」

怜「あ、怜です。園城寺怜」

白望「また……また充電したくなったら来て」

怜「えっ?ええんですか?」

白望「うん……」

怜「ほんならまた……」

白望「またね」


白望「園城寺怜か……」ホホゥ

怜「まさか知らない人の膝の上で寝てまうなんて……そんなん考慮しとらんかったよ」

怜「自業自得やけど授業に遅れてセンセに怒られてまったし……」

怜「ホンマ大学生って辛いなぁ」


もう寝ても構いませんね!

そろそろ永水勢の出番かね?また夜にでも書くよー

大阪の大学という設定のはずがとんだ魔窟になってきたな。それから昨日今日とで保守ありがとさんです

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