妹「やあ兄さん、相変わらず冴えない顔をしているね」 (7)

兄「どちら様でしょうか」

妹「これはこれは、随分な言いようじゃないか。十六年間も同じ屋根の下で過ごした妹の顔を忘れてしまったのかい?」

兄「知らない物は知らない。帰れ」

妹「帰るにも旅費という物が必要になるんだよ、兄さん。これだけ遠路遥々訪ねた妹を追い返すのかい?」

兄「俺は今忙しいんだ」

妹「へえ、僕には昼過ぎまでぐうたら寝ていた所を数十回に渡って鳴らされた呼び鈴で起こされたように見えるよ」 

兄「眼科に行け」

妹「こんなにも澄んだ瞳の妹に眼科を勧めるなんて、兄さんの方こそ都会暮らしに目が曇ったんじゃないかな。病院に付き添ってあげるよ」

兄「……」

妹「そんなに嫌そうな顔をされると僕も寂しくなるよ。ほら、この小さな胸が凍えてしまう」

兄「人の家の玄関先で脱ぐな!」 グイっ

妹「女の子を強引に部屋に連れ込むなんて、これから何をしようと言うんだい?」

兄「誰がするか!」


書いてみたら普通にウザいな、長文妹

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