御坂「ちょっとあんた」上条「げえっ!!!ビリビリ!!!」 (70)

御坂「な、なによ!そんな嫌そうな声出すことないじゃない!」

上条「いやだああああああああ!!!!ビリビリいやだああああああ!!!!」ヒィイイイイイイ

御坂「はあ!?ちょ…!」

上条「うわああああああああこないでええええええええええええ!!!!!!」コヒューコヒュー

御坂「こん…の!!正気に戻れぇえええええええええええ!!!」バチッ


ズギュン!!!


上条「お」ヒョイッ


御坂「!?」

御坂(え…よ、よけた?この至近距離で……いつもみたいに、右手で防いで…ない…?)

上条「」アワワワワワ

御坂「ちょ、ちょっとあんた今…」

上条「ッッ!!!!」ダッ

御坂「あ!こら待ちなさい!」

上条「あああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」ドヒュンッ

御坂「速っ!!?」


御坂「………なんなのよ、一体…」

上条「こ、ここまで来れば…!!」ゼエゼエヒューヒュー


上条「……けど、一体なんだったんだ?御坂をみた瞬間体の震えが止まらなくなって、思わず全力で逃げてきちまったけど…」

上条「…追ってきて……ないよな?…」キョロキョロ

上条「……一応、見つからないように路地裏を通って帰ろう…」テクテク



上条「……っ」ピタッ

路地裏

スキルアウトA「…気分悪りぃなおい」

スキルアウトB「簡単な仕事のはずが、まさか暗部組織が丸々一つ関わってやがるとはな…逃げるしかねぇだろ」

スキルアウトC「結局俺らタダ働きじゃねぇか!!!ああっ!!?」ガンッ

スキルアウトD「どっかに手頃なサンドバックちゃんいねぇかなあ!!」ドガッ


………

上条「」ブルッ

上条「…さ、寒気?……な、なんかよくわかんないけど、やっぱりこの道はやめておこう…」

上条「なんだろう…今日はやけに周りの空気がピリピリしているというか…」

上条「時々寒気もするし…風邪でも引いたか?早いとこ帰ろう」

……


上条「…ただいまー」ガチャッ

ドサッ

上条「はぁ、今日はなんだかいつもの倍以上疲れた気がする…」

上条「…あ、やべ、眠気が……せめて…着替えない………と……」

上条「……ぐぅ」



ドサッ

上条「っ」ガバッ

上条「」スタスタスタ

上条「」ガラッ!

イン「…いたた…あ、ごめんね?起こしちゃったかn

上条「おい!!早く中に入れ!!!」

イン「ひっ!?」ビクッ

上条「早くしろ!!…っああもう!!!」グイッ

イン「うわっ!」ズルッ


ピシャッ!

上条「……」

イン「…えと、えと、あなたは…」

上条「ちょっと黙ってろ…!!」

イン「…う、うん…」

上条「……だめだ」

イン「えっ?」

上条「ここじゃ駄目だ。もっと人の多いところに行かないと…」

イン「…あ、え?なんで、かな?ていうか、そもそもあなたいったい

上条「知らねぇよ!!黙ってついて来い!!」クワッ!!

イン「はいぃっ!!」

1時間後

上条「くそっ!どうなってんだ!?人混みに入った瞬間に人々がバラバラに散っていきやがる…!」

イン「こ、これは人払いなんだよ。ていうかあなた走るの速いかも…もう限界…」ハァハァ

上条「人払い?それって…


上条「ッッ!!」ゾワワァッ


?「もういいかな?残念ながら悠長に追いかけっこしてる時間はないんだ。僕達にも、その子にもね」


イン「あ、あなたはっ!」


ステイル「随分と逃げ回ってくれたね。悪いことは言わない。早くその子をこっちに渡すんだ、少年」

ステイル「焼き払え、イノケンティウス!」ブリュリュ

上条「幸運だwwwww」

上条「……」ブルリ

ギュッ

イン「……あ」

ステイル「うん?もしかして震えてるのかい?いやなに、その子を大人しくこちらに渡してくれさえすれば、一般人の君をどうこうする気はないよ。安心してくれ」

ステイル(なんだ?こちらから殺気を出した気つもりは無いが……無意識にもれていたのか?)


上条「」ブルブル

イン「…」


イン「…大丈夫。怖がらなくていいよ?私があの人について行けば、あなたはなんの被害も受けないんだよ」


上条「」ガチガチガチ


イン「よく分からないけど、私を助けてくれようとしたんだよね。ありがとう、あなたは凄く勇気のある人だね。手を引っ張ってくれたとき、驚いたけど、嬉しかったよ」


上条「」フー!フー!フー!


イン「……それじゃあ…」

グッ

イン「……?」

上条「…」ブルブル

イン「あの……手を、離して欲しいんだよ?」

上条「っ」ブルブルガチガチ

ギュッ!

イン「……」

上条「…い……くな…」ブルブルガタガタ

イン「…え…」

ステイル「…なんだというんだ、君は。その子をこちらに渡すのか、渡さないのか」

イン「…だ、だめ…ダメだよ…っ!!」


上条「…わた、さ、ない…!」ブルブル


ステイル「……ああ、もう、いい。元々不必要に走らされて苛ついていたところだ。少し痛い目を見てもらおう」ボッ

上条「っ!!!」ガタガタガタガタ

イン「だめ!早く逃げて!!」

ステイル「インデックスは白い教会を着ている。その辺の加減はしないよ」

上条「っ!!!!っ!!!!」ガチガチブルブルガチガチ

ステイル「少し熱いが…気絶してしまえば問題ないだろう!!!」ボウッ!!

イン「い、いけない!はやく私の後ろに…


上条「っ!!」ドン

イン「……え…」ドサッ

ゴォオオオオ!!!

イン「だめっ!!……よけてぇっ!!!」




上条「ひ」ヒョイ

ステイル「!?」

イン「!?」

上条「あわわわわわわ」ダラダラダラダラ

ステイル「…恐怖で足がすくんでいると思ったが…う、うまくよけたじゃないか」

イン「……」

ステイル「だけど…これはどうだい!?」ボボウッ!!

イン「あっ!」

ステイル「八方から襲いかかる火の大槍だ!!素人がこれをよけることなど絶対に


上条「て」ヒョイ

ステイル「!?」

イン「!?」

上条「ひぃ、ひぃ!」ガタガタガタガタガタガタ

イン「す、すごい…脂汗ダラダラ流しながら綺麗によけてる…!」ドキドキ

ステイル「イノケンティウス!!イノケンティウース!!!」地面バンバン

イノケンティウス「ンギャーオ!!」

ステイル「行け!魔女狩りの王!とにかく奴に一撃当てろ!」キー!

イノケンティウス「任せろ」ゴアッ!!

イン「いけないっ!炎の範囲が広すぎる!!これじゃ絶対よけれない!!」


上条「お」ヒョイ

ステイル「!?」

イノケンティウス「!?」

イン「!?」

上条「やばいやばいやばいやばい死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ」ダラダラダラダラダラダラダラダラ

イン「今どうやってよけたの?ねぇ今のどうやって

ステイル「こ、こうなったら!!ここら一帯をまとめて吹き飛ばして

上条「やめろおおおおお!!!!」バキッ

ステイル「ごふぁっ!!?」ドサッ

上条「やめろ!!もうやめろ!!やめてよ!!!やめろ!!危ないだろ!!!やめろ!!!」ドカバキボコドカバキボコ

ステイル「へぶっ!!へぶっ!!へぶっ!!」


イン「も、もうやめるんだよ!その人のライフポイントはゼロなんだよ!」

上条「はあ……はあ…」

捨て犬「……」ピクピク

上条「………」

捨てイル「……ぉ

上条「やめろ!!!!」バキッ!!

イン「やめて!」

どういう設定の上条さんなんや?

2時間後


捨て犬「」チーン

神裂「」チーン

イン「すごい…素手で聖人まで倒しちゃうなんて…」

上条「ひぃ!!ひぃ!!」ブルブルガチガチガタガタビクビク

イン「無傷のこの人が一番重症だし…」

上条「おんもこわい…おんもこわい…」ダラダラダラダラダラダラ

イン「……三人とも病院に連れて行くんだよ」

>>57
危険の予兆が限界まで跳ね上がった上条さんという設定です

なんやかんやでペンデックスさん起動

ペン「目標、上条当麻を目下最大の障害物と認識。直ちに迎撃体制に移ります」

神裂「っ!!?あれはドラゴンブレス!!よけなさい上条当麻!!」

ズアッ!!

上条「け」ヒョイ

ステイル「ぐああああああああああああああ!!!!!」

神裂「ステイルー!!!」

ペン「目標の無力化に失敗。直ちに体制を立て直し再びこ

上条「やめろ!!!!!!」ベチンッ!!

ペン「ひんっ!!」キュピーン

上条「このっ!!!このっ!!!死んじゃうだろ!!!俺が死んじゃうだろ!!!やめろ!!!このっ!!!!」ペシッペシッペシッペシッ

イン「あうっ!あうっ!」

パラパラー

神裂「っ!?あの光の羽はっ!?いけないっ!!よけなさい上条当麻!!」

上条「お」ヒョイ

イン「ひゃうっ」ドサッ


神裂「……あ、よけたんですか」

上条「ここここわこわここここわかっっっっ」ブルブルガタガタピクピク

イン「た、助かったんだよ…」


捨て犬「」チーン

イン(なんとか一件落着したかのように見えたけど、直後にとうまが引きつけを起こして、救急車で搬送)

イン(度重なる疲労とストレスで、今までの記憶を全て失ってしまった)

イン(もともと臆病なとうまは、今回のことでさらに内向的になってしまったので、助けてもらった私がとうまの世話をすることに)

イン(社会復帰するにはもう少し時間がかかりそうだけど、一緒に頑張ろうね、とうま)

イン(私たちの夏が、始まる)


第一部 完

今日はこれでおしまいです

また近いうちに書きます

ほしゅか
ほしゅしてほしいのか!

>>69
落としてくださって結構です

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom