P(91)「今日から私が、皆さんのプロデューサーです」 (38)

高木「と、いうわけでついに律子君の他にもプロデューサーが来てくれることになった。皆どうかよろしく!」

P「アイドルの皆さん、ふつつか者ですが、これからよろしくお願いしますね」ペコリ

春香「え、社長…このお爺さんが…じゃないですよね?」

高木「いや?間違いなくこのご老人が君たちのプロデューサーなんだが…」

P「えー…あなたは、リボンを付けていますね。ということは、天海春香さん、ですか?」

春香「は、はい。そうです…」

千早(……よりによってここまでお年の方が…)

美希(流石にお爺ちゃんは好みじゃないの)

律子「社長!ちょっとこちらへ…!」ヒソヒソ

高木「な、何だい律子君」

律子「何だって聞きたいのはこっちですよ!どうしてあんな高齢の方をスカウトしたんですか!もっと若い人もいるでしょう!」

高木「いや、というのも、数日前たるき亭で昼食を取っていた時に、偶然見かけてね。その時にティーンと来たのだよ。この765プロを盛り上げてくれる貴重な人材に出会ったとね」

律子「だからって…!無理に誘ったんじゃないですよね!プロデュースの仕事はハードなんですよ!」

高木「そこは大丈夫だと思うけどね。よかったらどうですかって誘ったら、『老後は暇で仕方なく何かまた仕事をするのも一興でしょう』って快く引き受けてくれたのだよ」

律子「ですがね社長…!」

高木「そういえば雇ってくれたお礼にって、食べていた鯖味噌定食の鯖を半分もらったのは嬉しかったな…」

律子「そういうことではなくてですね!!!」

やよい「お爺ちゃん初めまして!私は高槻やよいです!」

P「ほっほっほ。やよいさん、ですか。元気でよろしいですね」

伊織「……ちょっと…本当にアンタ私達のプロデューサーになる気?」

律子「ちょっと伊織!ご老人に向かってアンタはないでしょう!」

P「まあまあ。ええ、そうです。よろしくお願いしますね、えーとあなたは…」ジー

伊織「な、何よ?」

P「おデコが広いので水瀬伊織さん、ですか」

伊織「正解だけどおデコって何よおデコって!」

P「いやはや、事前に社長さんから皆さんのお写真とプロフィールの載った資料を頂いているのですが、年になるとなかなか覚えられないので…」

律子「そ、そうですか…」

あずさ「あらあら~覚えてもらえるように頑張らなきゃですね~」

P「私もなるべく、努力はしますよ。如月千早さん」

あずさ「え…あの、申し訳ないんですけど、私は千早ちゃんじゃなくて、三浦あずさっていうんです~」

P「あら、そうでしたか…どうも、すみません。どちらも綺麗で長い髪をお持ちなので、混同してしまいました。よろしければ、どう見分けるか教えて頂けますか?」

千早「………くっ」

亜美「じーちゃん!そんなんじゃ亜美達なんか到底見分けられないよー」

真美「さあさあ、どっちが亜美でどっちが真美でしょーか?」

P「あら、そう言えば双海という子はお二人いるのでしたね。そうですね…」

亜美「んふふふふ~さて、どっちでしょう!」

P「うむ…降参です。どちらも、そっくりですからね」

真美「正解は、こっちが亜美でしたー!」

亜美「ちょっとー!亜美はこっちでしょー!」

P「おやおや、どっちだか、わかなくなっちゃいましたね。ほっほっほ」

高木「ハハハ、何とか打ち解けたみたいでよかったじゃないか律子君」

律子「え、ええ…どうでしょうかね…」

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