アニ「あんたの髪がひよこのようだと聞いて」(21)


アニ「触らせてほしい」

ベルトルト「僕からも頼むよ!触らせてあげてくれないかな?」




ライナー「意味が分からん」


アニ「やっぱり駄目だったね、やっぱり私のような女には触らせてくれないってことか」ヤレヤレ

ベルトルト「そ、そんなことないよ!!!ね?ライナー!!!?」アセ

ライナー「イマイチ概要がつかめないんだが……」

アニ「いや、いいんだ、あいつが嫌がってるのに無理やり髪を触ることなんてできないよ」

ベルトルト「そんなことないって、ライナーも頭差し出して!!!!!」

ライナー「え、お、おぅ?」


ライナー(頭を下げる)「こ、こんな感じか?」


ベルトルト「見て!アニ、ライナーが頭を下げてくれたよ、髪触っていいって!」




アニ「……じゃん」グズ

ベルトルト「えっ?」

アニ「なんかぁ、私が無理やりライナーにさせたみたいじゃぁん!!!!!」ウワァァァアアア

ライベル「」ビクッ


アニ「私はぁライナー、自然体なライナーの髪を触りたかったのぉ!!!」ウワァァァアアアア

ライナー(え、泣くことか?これ泣くことか?)

ベルトルト「で、でもアニがライナーの髪が触りたいって言うからぁああああ」ウワァァァアアアアン

ライナー(え、なんでお前も泣いてんの?)

アニ「それはぁ、自然に触りたいって言う意味でぇ……ベルトルトが無理やり私をライナーのところへ連れてくからぁ……」ウワァァアアアン

ベルトルト「僕だって触りたかったんだよぉおおぉぉぉぉおお」ウワァァアアアアン

ライナー「……」


アニベル「」ウワァアアアアン


ライナー「と、とりあえず落ち着け、な?」ヨシヨシ

アニ「うっ、うっ」グズグズ

ベルトルト「僕にもヨシヨシしてよぉおおおおおおおお」



ライナー(髪の毛?触りたい?正直……きめぇ)

ライナー(……多分色んなストレスが溜まって二人ともおかしくなってるんだろう)

ライナー(こうなったのも俺の責任、俺がどうにかしなくては)



ライナー「……よし、俺がお前らがしてほしいこと何でもしてやるから、泣き止め、な?」

アニ「」ニヤ

ライナー「?」



アニ「……欲しい」

ライナー「ん??」



アニ「髪の毛三本ほしい」

ライナー「」



ライナー「え、お、俺のか?」

アニ「そう」

ライナー「まさかお前、俺を呪う気か?」ハハハ



アニ「毎晩すする」

ライナー「そうか、すするのか……ん?すする?」


ライナー「……俺の髪は別に小麦でできた麺じゃないぞ?」

アニ「知ってる、ライナーの使っているシャンプーの匂いの染み込んだヒヨコのような髪の毛」

ライナー「……お前は何も分かってない、冗談きついぞ?」

ベルトルト「髪の毛よこせぇ!!!!」ガバッ!!!

ライナー「お前は黙ってろ!!!」ビシッ



ベルトルト「しゅみません……」


ライナー「お前もしかして飯に困ってるのか?確かに食堂での配給は少ないが……」

アニ「違う、ご飯は足りてる、ライナーの髪が足りてない」

ライナー「俺が禿みたいに言うなよ」


ライナー「俺だって暇じゃない、なにか悩みごとがあるなら俺の気が変わらないうちに話せよ?」

アニ「悩み事……ライナーが髪の毛をくれない件について」

ライナー「却下だ」

ベルトルト「ライナーの髪がヒヨコのような触り心地だという件について」

ライナー「お前と明日から距離とるぞ?」

ベルトルト「やめてぇ!!!」ヒギィ


アニ「お願い、3本……5本でいい」

ライナー「増えてるぞ?」

ベルトルト「僕からも頼むよ、ライナー」

ライナー「……」

ベルアニ「」ジ---ッ


ライナー「……それで満足ならやろう」

ベルアニ「!!!」パァッ


ライナー「5本でいいんだな?」

アニ「長くて、おいしいやつを」

ライナー(おいしいのとかわかんねぇよ……) ブチブチ



ライナー「なんか多めにとっちまったが、これでいいか?」スッ

アニ「……やっぱり駄目」

ライナー「!!!!?」

ベルトルト「じゃあ僕がそれを代わりにもらうよ」

アニ「それも駄目」

ベルトルト「なんでぇぇええええええええ!!!!!」グワアァァアアアア


ライナー(マジでもう訳が分からん……)

ライナー「じゃあどうすればいいんだ?」

アニ「髪をすするとかやっぱ止める。新鮮なあんたの髪をなでるのこそ至高」

ベルトルト「そうだよ!!!!」()




ライナー「お前らさぁ……疲れてんだよ……」ハァ


きっと俺は疲れてる


幼少ライナーの髪を見て意外とやわらかいんだろうなと思って書いてる

でも疲れたので今日は寝る、続きは明日

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