P「今日は1時30分からTHE iDOLM@SCLETERか・・・」 (44)

~某所テレビスタジオ~

今日はなんとテレビの仕事だ。ケーブルテレビだが。

営業の甲斐あってこの局の顔ともいえる番組に出演することが出来た。

各組2人ずつの2組、高校生以上で用意してほしいと言われたので、事務所でも仲がよさそうな春香と千早、貴音と響をチョイスした。

AD「じゃあ本番いきまーす!5、4、3、2・・・」

その番組の名は、

赤鉢巻「カメ、カメカメカーメ!タートルちゃんテレビをご覧の皆様、お待たせしました!」

紫鉢巻「人気番組のムキムキキッチン!ニュースのあと始まるぞ!じゃなくてカーメ!」

橙鉢巻「カワバンガ・・・!」

ムキムキキッチン・・・言いにくいなおい!

~楽屋~

響「うあー、暑かったー!」

春香「緑の全身タイツに甲羅なんて初めて着たよ!」

千早「この目隠れ鉢巻は何の意味があるのかしら・・・」

貴音「それにしても、このように面妖なものを着せられるとは・・・」

春香「貴音さん、でもそれ気に入ってません?」

貴音「・・・カワバンガ!」

D「俺たちが新人に求めるのはさぁ、こうガーッと来てグーッと来てバーン!っていく感じなのよ。そこんとこガツッと見せてよね?」

P「はい、わかりました!」

その擬音通りのことが起きたらこのスタジオは壊滅するけどな!

D「頼むよー、なんかこうビックリさせてよー?765さぁーんって感じでさぁ・・・んじゃまた後でね」

そういって俺の背をバシーンと叩くとディレクターさんは立ち去って行った。

P(ふぅ・・・まあ何はともあれとりあえず)

損害賠償を請求される事態になりませんように。

 

この番組は

P「今日は0時00分からTHE iDOLM@SCLETERか・・・」

から始まる一連の話の続きとなっていますが

とりあえず筋肉だということだけわかっておけばなんとかなるかもしれません


 

~CM~

THE IDOLM@STER 765PRO ALLSTARS+ GRE@TEST BEST!

第3弾 COOL&BITTER!

好評発売中!

~CM~

 


                    第
                    四
                    話

       自分を鍛えるということ

 

~スタジオ~

D「ってことで、がーっときてぐーっとなってばーんって感じで進めて欲しいわけよ」

春香「はい!」

響「はい?」

D「じゃーよろしくちゃーん」テクテク

春香「・・・今のわかった?」

響「ええ、春香わかってなかったのか?自分、後で春香に聞けばいいと思ったからスルーしちゃったぞ!」

千早「どうしましょうか・・・もう一度聞きに行くのは難しいし、何よりもう一度聞いてもわからないと思うわ」

ハム蔵「ジュッ」

響「え、ハム蔵わかるのか?」

ハム蔵「ジュジュイッジュイッ」

響「なるほど、2チームに分かれて料理対決をするのか・・・ときどき合間に入るバトルに勝った方がボーナス食材が手に入るんだな!じゃあ頑張らないと!」

春香「ハム蔵凄いね・・・」

響「ああ、ハム蔵はテレビ大好きだからな!この番組もよく見てるし、今日も仕事で見れないからって自分でドラマ2つ録画予約してたぞ!」

春香「す、凄いね、テレビ欄読めるんだ・・・」

響「テレビ欄どころか、時々読者投稿欄にも投書してるぞ」

春香「文字書けるの!?」

AD「本番5分前でーす!」

P「み、みんな、もうすぐ始まるけど落ち着いて頑張るんだぞ」

貴音「そういうプロデューサーが特に緊張しているのではありませんか?」

P「ま、まあやっぱりテレビだと思うとな・・・ん、千早どうした?」

千早「・・・やはり、歌はなくなったんですか・・・」

P「あ、ああ、すまない、急に構成が変わったらしくて・・・そのぶん料理コーナーは伸ばしてくれるらしいから我慢してくれ」

千早「・・・・・・はい・・・・・・」

P「なんだ、千早は料理苦手か?」

千早「はい、あまり得意では・・・」

響「千早も一人暮らしでそれだと大変だよなー」

P「千早、一人暮らしだったのか?」

春香「プロデューサーさん、知らなかったんですか?」

AD「スタンバイおねがいしまーす」

P「あ、ああ、始まるな、じゃあみんなとにかく肩の力抜いて頑張れよ!」

亀「ムキムキキッチン!今日のゲストは、765プロのみなさーん!」

どうやらこの番組は亀のパペットが司会進行をするらしい。人形を操る黒子が映らないようなカメラワークを頑張るぐらいなら、素直に人間の司会にしたらよかったのではないだろうか・・・?

亀「それではさっそくボーナスファイトいってみよう!」

亀「ウミガメさんチームからは琉球娘、我那覇響さん!対するリクガメさんチームからは『絶壁』の異名をとる如月千早さんだ!」

千早「くっ・・・『鉄壁』です!」グワッ!

亀「ンギャッ!?ご、ごめんなさい!改めまして『鉄壁』の如月千早さんだー!」

亀「ルールは簡単、先に地面に腹か背中がついたほうが負け!制限時間5分!あとは無し!」

亀「熱い戦いを見せてくれよぉ!それでは・・・FIGHT!」

カーン、とどこかからゴングの音。対峙する千早と響。

 

勝負は一瞬だった。






ゴングの音とともに一気に千早の懐まで踏み込む響、そのまま左のショートアッパーを放つ。

なんとかスウェーで避けた千早だが、その姿勢では次に繰り出された右ストレートは避けることが出来なかった。

顎先を打ち抜いた右に頭蓋を揺らされ、千早はあっけなく地に倒れ伏した。

響「千早の敗因は3つあるぞ・・・一つ目は『自分には打撃攻撃が来ない』と思い込んでいたこと。当然だな、鉄壁の千早を正面から打ち倒せる奴が765にいないことはみんな知ってるさ」

響「特に、打撃特化でもない自分からパンチが来るなんて思いもしなかったはずさ。ルールでは寝技が使えないから、投げにしか警戒していなかった」

響「二つ目は、初撃の機会を放棄したこと。通常の戦いならば、いかに自分のペースに持っていくかが大切・・・だけど千早は『まずは耐え抜いて、相手が疲れたところを仕留める』と思ってた・・・違うか?」

千早「・・・いいえ、その通りよ」

ムクリと起き上がる千早。瞬間的に脳からの信号が切り離されたゆえのダウンなため、ダメージは見られない。

響「千早は攻撃の技術も心構えも全くない。鉄壁はあるけど、それは防御じゃなくてただの耐久力・・・それは守りの技とは呼べないぞ」

千早「そうね、確かに私は攻撃の練習はあまりしてこなかった・・・必要も感じなかったわ。守ることさえできればそれでよかったから」

響「それは戦いじゃないぞ千早。どんなことでも、戦わなければ何も得られない」

千早「ええ、そうかもしれないわね・・・ところで三つ目は何なのかしら」

響「三つ目?」

千早「我那覇さん、最初に『千早の敗因は3つある』と言ってたと思うのだけど・・・」

あれ?という顔をする響。ついには何やらうなりながら指折り数えはじめる始末。

千早「ひょっとして・・・適当に」

響「あーっと、あれだよな、勝ったからあのコールしなきゃいけないんだよなそうでしょ司会の人!」

あ、誤魔化した。

亀「それでは響選手コールをお願いします!」

響「ボーナス食材、とったーとるー!」

これまた言いにくいな!


勝負の結果から、響のチームは伊勢海老を、千早のチームはサクラエビを手に入れた。

そして番組のメインである料理に入るアイドルたち。

・・・料理がメインであってるよね?

その後は特に何も起きず、料理が出来上がっていった。

春香と響が料理が上手なのはわかるが、貴音も上手なのは少し意外だった。

というかあいつら・・・指太いのに繊細な作業上手いな・・・

そして千早はというと、もともと苦手なのもあるだろうが、先ほどの戦いで負けたせいだろうか、少々動きが鈍いようだが・・・



亀「というわけで一品目はウミガメさんチームの伊勢海老ステーキとリクガメさんチームの茶わん蒸しが完成!審査員は試食タイムだー!続きは昼の連続ドラマのあとで、チャンネルはそのまま!」

AD「はいオッケー、一回休憩でーす!」

ぞろぞろと楽屋へ戻ったり何か飲みに行くためにスタジオをでていくアイドルたち。少し遅れて、沈んだ顔で千早が俺の前を通っていく。

これはプロデューサーとして何か話しかけたほうがいいだろう。

P「千早・・・動きが鈍かったようだけど大丈夫か、どこか怪我とか?」

千早「いえ・・・別に・・・私は頑丈ですから。ただ・・・」

P「ただ?」

千早「・・・歌が歌えると思っていたので・・・」

横顔からのぞいた瞳は寂しそうに揺れていたっていう場面なんだろうけど高すぎて横顔見えねえ。

P「あ、ああ、そのことか・・・でもな千早、こうテレビで目立っておけば歌番組での仕事も」

千早「そうでしょうか・・・私には、格闘番組からのオファーしか来ない気がします」

俺もそう思う。

千早「少し風に当たってきます」

そういってスタジオを出ていく千早。大きな背中が気落ちして丸まっていた。

D「765さぁん、んー、なーんかいま一つ盛り上がってない感じなんだよねぇ?」

D「ファイトも一瞬で終わっちゃうしさー、あれ玄人には受けがいいかもしんないけど、やっぱ素人には派手に戦ってくれたほうが受けがいいんだよねぇ?」

P「す、すいません・・・」

D「もう後半はジャンジャンバリバリ頼むよ?」スタスタ

言いたいことだけ言ってディレクターさんは立ち去って行った。

P「まあ、確かにそうだよな・・・」

筋肉が料理しているだけの番組では数字は取れないだろう。激しいバトルが刺激になるのは当たり前だ。

だからといって、彼女たちにそれを強要していいのか?うちのアイドルたちは戦いたいと思っているのだろうか?

ふと脳裏をよぎったアイドルたちのうち三分の一ぐらいは乗り気でバトルしてるような気がして・・・俺は考えるのをやめた。

休憩がもう少しで終わるころ、千早が見つからないという事態になった。

三人とも知らないというし、楽屋もスタジオも見た。トイレも人に頼んで確認してもらったし、なによりあのサイズだ。隠れることは難しいだろう。

P「まさか帰ったのか?それはまずいだろ・・・!・・・そういえば・・・」

『少し風に当たってきます』

P「外か・・・!」



スタジオの裏、資材搬入口の方へ向かうと、千早がいた。

声をかけるのを躊躇うほど澄み切った歌声を響かせながら。

千早の代表曲である「蒼い鳥」、アカペラでさえそれは聴くものを魅了した。

歌い終わったところで、拍手をして出ていく。

千早は俺に気付いていたのかいなかったのか、特に表情を変えることなくこちらを振り向いた。

P「探したぞ千早・・・千早は本当に歌が好きなんだな」

千早「・・・えっ?」

先程の態度も含め怒られると思っていたのだろうか、意外そうな顔でこちらを見てくる千早。

P「ごめんな、俺の力不足で千早に歌の仕事が回せなくて・・・もっと俺も努力しないとな」

千早「い、いえ、そんなことは・・・」

P「今すぐにってのはちょっと難しいけどさ、いつかきっとな。歌がおまけとかじゃなく、歌の番組に出してやりたいってそう思ってるよ」

千早「プロデューサー・・・あの、後半もよろしくお願いします!」

P「ああ、こっちこそ頼むぞ!じゃあそろそろ戻るか」




P「ところで、こんなところの扉よく開いてたな。普通施錠してるもんじゃないか?」

千早「私もそう思ったのですけど、蹴ったら開きましたので」

それは蹴ったら開いたんじゃなくて無理矢理蹴り開けたんじゃないだろうか。つーかこいつ十分ワイルドじゃん!

~スタジオ~

貴音「如月千早、万事において必要な心構えというのを知っていますか?」

貴音「それは、心・技・体です。心をこめ、技巧をつくし、体で表現する・・・」

貴音「料理も歌も格闘も、一生懸命相手に届けようという意味では皆同じであると、そうは思いませんか?」

千早「四条さん・・・」

貴音「また、届けたいと思う気持ちばかり強くても難しいものです。時には自身を積極的に動かしたほうが、物事は好転しますよ・・・これは余計なお世話かもしれませんが」

千早「四条さん・・・・・・ひょっとして私の」

響「ねーねー知ってた?今日作った料理なんだけど最後に食べていいんだって!だから自分、皆にとっておきの料理を作ってやるぞ!」

響「ハム蔵も協力してくれるぞ!なんたってハム蔵は調理師免許と食品衛生管理者の資格を持ってるからな!」

貴音「獣の類が衛生管理者とは・・・面妖な・・・!」

AD「スタンバイしてくださーい」

春香「千早ちゃん、ほら行こ?」

千早「春香、さっきは勝てなくてごめんなさい・・・それと私、あまり料理は出来なくて・・・」

春香「大丈夫大丈夫、だいたい私じゃ勝てないし・・・その分料理なら結構自信あるから!」

千早「ありがとう・・・私、頑張るから」

亀「じゃあ二品目行っちゃってー!テーマはおふくろの味だー!」

春香のチームは肉じゃが、響のチームはゴーヤチャンプルを作っているようだ。なるほど、わかりやすいセレクトだ。

春香「千早ちゃん、お醤油とって!」

千早「えっと・・・これかしら、はい!」

春香「あとはこれを入れて煮たら・・・!」

――刹那、春香気付く――

春香(こっ、これは・・・醤油じゃない!)

液体には粘性がある。一見してわからないものでも、容器を振るなどすればその違いは一目瞭然である。

そもそも料理を少しでもしたことがあるものならば、砂糖と塩、醤油とソースの違いなど、犬と猫を見分けるがごとき所業である。

だが如月千早は料理をしない。故に起きた悲劇――!

天海春香は容器を傾けた時にそれに気づいた。しかしすでにソースは容器の口から落ち、今にも肉じゃがに降り注がんと・・・

春香(いや、まだだっ!)カッ!

春香(気付いたならば対処は出来る!大事なのは諦めないこと!)

瞬間、春香は空いている左腕を鍋の上に突きだし、思い切り天高く振り上げた。

物体が空気中を高速で通り過ぎると、その軌跡には真空が発生する。真空は圧力の均一化を図るため周囲の空気を吸い込む。

春香はこの力を利用し、鍋に落ちかけたソースを中空へと引き上げたのだ。

しかし彼女の右手はソースの瓶をつかみ、左手はすでに天高く伸ばされている。このままでは再びソースは鍋へと落下するだろう。それを防ぐ手立ては彼女独りには無い。

貴音「春香!」シュッ

だが彼女には仲間がいる。事態を察した貴音が鍋のフタを水平にフリスビーのように投げてくる。

それを春香は今最も鍋に近く、尚且つ瞬時に動く部位――すなわち左手の肘でタイミングよく叩き落とした。

鍋のフタは鍋に綺麗に収まり、肉じゃがに降り注ぐはずだったソースを全て弾き落とす。

春香「貴音さん!」グッ

貴音「春香!」グッ

こうして危機は去ったのであった。

なんだこれ。

カーン!

再びゴングが鳴り響く。

亀「おーっと!ここで再びボーナスファイトだー!」

再び対峙する千早と響。

響「言っとくけど、さっきみたいな心構えじゃ何回やっても自分の勝ちだぞ」

千早「わかってるわ・・・だから今回はこちらから行かせてもらう!」

そして千早は両の拳をただ相手に向けて叩き込み続ける連撃を繰り出した。

響(思ったより速い、それに重さもある・・・だけどそれだけだぞ!)

響(千早はやはり攻撃が素人・・・予備動作が丸見えで、こんなの避けるの造作もないさ!)

千早「くっ・・・当たらない・・・」ズドドドドド

響「これじゃただ拳を突きだしてるだけだぞ、自分には届かない!」

響(やっぱ付け焼刃では無理だったか・・・仕方ない、ここは早く終わらせて・・・?)



P「・・・ん?歌が聞こえる・・・千早か・・・?」

千早「なくことーならたやすいけーれどー」ズドドドドド

響(歌いながら攻撃・・・?一体何のつもり・・・)

千早「かなしみにーはながされーないー」ズドドドドガッ!

響(っ!今のは危なかった・・・まさか、精度が上がっている・・・!?)

千早「こいしたーことこのわかーれさえー」ズドドガッドドガッ

響(予備動作が見えなくなってきてる!瞳にも揺らぎが見えない・・・まさか『無の境地』!?)

貴音「流石です如月千早・・・まさかこの短時間でそこに至るとは・・・」

春香「知っているのですか貴音さん!?」

貴音「千早は普段から色々なことを考え、溜め込みすぎているのです・・・戦いにも乗り気ではないから、無駄な動作が生まれやすい」

貴音「しかし歌っているときの千早は歌に入り込み、極限まで集中しているのです。その時に限り、彼女の動きは限りなく研ぎ澄まされる」

貴音「響の技が野生の極みであれば、千早の歌は人類が生み出した文化の極みなのです・・・」

春香「・・・えっと、つまり?」

貴音「・・・今の千早は、前を向いて戦えるということです」

千早「あおいいいいいとりいいいもししあわせえええええ」ズガガガガガッ

響(サビに入ったらより一層激しくなってきたぞ・・・これはカウンターを取りに行ったら逆にやられる!)

響(だが、すでにこの技の弱点には気づいてるさ!)



春香「弱点ですか?」

貴音「ええ、ただでさえ酸素を使う運動をしているのに、さらに歌を歌うというのは肺に負担が大きすぎるのです」

貴音「そうでなくてもただの人間が無の境地に至れる時間は、そう長くはありません」

貴音「つまりこの歌が終わった時が」

響(千早の攻撃の終わりさ!)

春香「耐えられれば負け・・・」

響(耐えれば・・・勝ちっ!)

千早「でもきのーおにーはーかえれなーいー・・・」ズドド…ド…

千早「・・・・・・くっ」

春香「止まった・・・」

千早(耐えられた・・・!)

響「耐えきったぞ・・・!」

千早(もう腕が上がらない・・・全力を尽くしたから私に後悔はないけど・・・勝てなくてごめんなさい春香・・・)

響「・・・・・・」

春香「・・・?響ちゃんチャンスのはずなのになんで攻撃しないの?」

貴音「・・・!違います、あれは攻撃しないのではなく・・・!」

響「・・・」グラァ

バタンッ

亀「響選手倒れたー!ボーナスファイト二回戦は千早選手の勝利ー!」

貴音「すでに動くことすら出来なかった・・・千早の攻撃は確かに琉球戦士の鎧に亀裂を与えていたのです・・・」

春香「す、凄いねデンプシ・・・じゃなかった、『蒼い鳥』!」

貴音「まさか響を葬り去るほどの威力だとは・・・」

響「・・・・・・自分、死んでないぞ・・・・・・」

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