憧「チッ…」灼「(ビッチうざ…)」(162)
玄「憧ちゃん…」
穏乃「(また始まった……)ふ、ふたりともやめようよ…」
みたいなのオナシャス
憧「………さっきから何見てんのよ」
灼「……別に」
宥「お、落ち着いて……」
玄「ほらっ!仲良くしようよ、ね…?」
穏乃「あう……」
みたいな感じで
憧「オラ、アンパンとコーヒー牛乳はよ買ってこいや」ハラパンッ
玄「灼ちゃん、私は緑茶お願いね」
穏「私はコーラでお願いします!」
灼「・・努力する」
憧「………私帰る。ほら、行こうシズ」グイッ
穏乃「えっ、ちょ、ちょっと憧!引っ張らないで…!」
玄「憧ちゃん!?」
宥「れ、練習は…」
憧「吐き気がするからそれどころじゃない。誰かさんのせいで」
灼「………プッw」
というわけで続きはよ
最終的には和解する感じでオナシャス!
憧「……おい」
灼「何?」
憧「何?じゃない!何がおかしいのよ!」
穏乃「あ、憧落ち着いて!」
灼「幻聴でも聞こえたの?疲れてるんじゃない?早く帰った方がいいよ」
憧「こいつ…!!」
穏乃「灼さんも!もうやめてよっ!!」
宥・玄「……っ」オロオロ
灼「・・買ってきた」
憧「おっそ~いwwあんたほんっと使えないわねー」ハラパンッ
穏「あわわ・・口から血だしてる」ゾクゾク
灼「うう・・・お金は・・」ゲホゲホッ
憧「こんだけあれば足りる~?ww」10円チャリーン
玄「なるほどなるほど~灼ちゃん、自分の血は掃除しといてね」
お腹いたい……
灼「大きな声ださないで。みっともない。上級生に敬語も使えないの?」
憧「話逸らすな!!あんたのせいで部の雰囲気が…っ!!」
灼「唾飛ばさないで。汚い」
憧「………っっ!!!」
玄「なっ……憧ちゃんダメ!!」
バキッ
玄・宥「」ビクッ
灼「……!」
憧「あ……」
穏乃「痛……っ」
憧「シ…ズ……?ち、ちがうの…これは…っ」
宥「穏乃ちゃん…?」
灼「イライラしたからって関係ない友達に当たったんだ。最悪」
憧「なっ……シズはお前の身代わりになったのよ!!ふざけてんの!?」
玄「憧ちゃん抑えて!!」
穏乃「憧……暴力はだめ……」
憧「……っ!」
だめだちょっとトイレいってくる…
穏乃「憧も…灼さんも……もうやめよう…?」
穏乃「皆で揃って…せっかくつくった麻雀部なんだから…」ポロ
穏乃「だから……喧嘩しないで、さ」ポロポロ
穏乃「一緒に…ひっく、えぐ…っ遊ぼうよ……もうやめようよ…こんなの……うぅ…」
憧「シズ……」
玄「しずちゃん…」
灼「…」ズキ
宥「えっと…」オロオロ
玄「……って、しずちゃん血!」
穏乃「へっ?あ…」ゴシゴシ
玄「ジャージで拭いちゃだめだよっ!お姉ちゃん、私ちょっとしずちゃん保健室に連れてくから待ってて!」
宥「う、うん。わかった」
ガララ
赤土「おーっす。今日も始めるぞー…ん?」
灼「あ、ハルちゃん…」
玄「先生。しずちゃんが怪我しちゃったので今日はもう…」
穏乃「えっ…でもこんなの軽い傷だし…」
玄「いいから!」
赤土「け、怪我ぁ?そりゃまたなんで…」
憧「ハルエ……私も帰るから」ダッ
灼「あれ?謝りもしないで逃g」
宥「灼ちゃん!!!」
灼「」ビクッ
赤土「」ビクッ
灼「な…なに?」
宥「何じゃない。さっきのしずちゃんの言葉聞いてなかったの…?」
灼「…」
宥「そういうの全然あったかくないと思う…いくら私でも怒るよ?」
灼「……ごめん」
宥「私じゃなくて、憧ちゃんとしずちゃんに謝ってほしい…かな」
憧「もういいよ宥姉。じゃあまた明日。ハルエも」
灼「私も帰るから。ごめんハルちゃん」
赤土「お、おう…?(なんなのよ一体…)」
宥「…」
翌日~朝~
憧「…」トボトボ
穏乃「おっはよー憧!」
憧「あ…シズ……おはよう」
穏乃「元気ないなあ。どったの?」
憧「どうしたってあんた……いや、それよりも……昨日はごめん」
穏乃「……ううん。気にしてないよ」
憧「でも…その絆創膏」
穏乃「ああこれ?全然大したことないのに、玄さん大袈裟だからさあ。親には転んで口元切ったって言ってあるから」
憧「……」
穏乃「そ、そんな暗い顔すんなって!私はほんとに平気だからさっ!それに…」
憧「…?それに…?」
穏乃「憧、灼さんのこと本気で殴ろうとしなかったでしょ?」
憧「…!」
穏乃「グーパン受けた時に分かったんだよね。確かに痛かったんだけど、けっこう力抜いてたでしょ?」
憧「そ、それはシズが急に割り込んできたから咄嗟に…」
穏乃「…本当に?私はそうは思えないけどな~」
憧「……っ」
憧「で、でもっ!あいつのことが大っ嫌いなのには変わりないから!!」
憧「あんたも見てきたでしょ!毎日毎日部室に行く度に陰口言い合って!睨み合って!」
憧「もう正直顔も見たくないっていうか……っ!」
穏乃「…」
憧「あ……ごめん…」
穏乃「……いや、いいよ」
憧「…」
穏乃「……今日はどうする?」
憧「へっ!?な、何が?」
穏乃「部活。私はいつも通り行くけど、憧は?」
憧「えっ…と」
穏乃「…」
憧「…っ」
穏乃「……まあ、無理強いはしないけど」
穏乃「でもさ、これだけは言っておきたいんだ」
憧「え…?」
穏乃「私も玄さんも宥さんも、たぶん赤土さんも。皆二人に仲良くして欲しいって思ってる」
穏乃「どっちが悪いとか、どっちの味方に付くとかじゃなくて。五人で麻雀をして一緒に遊びたい」
穏乃「そうして皆揃って全国を目指したい。憧に灼さん、どっちかが欠けたら絶対に嫌だ」
憧「……!!」
穏乃「憧の考えてることは大体わかるよ。長い付き合いなんだしさ」
憧「シズ…」
穏乃「だからさ、憧。抜けたりしちゃダメだからね」
穏乃「憧も灼さんも、麻雀が好きっていう気持ちは同じハズだよ。五人がひとつになればきっと全国だって目指せる」
穏乃「……憧がどうしてもっていうのなら、私はもうどうしようもないけどでも、私は憧がいないとすごく寂しくて物足りないかなって」
憧「…」
穏乃「あっ、っていうかもうHR始まっちゃうじゃん!ごめん私先行くね!」
穏乃「放課後部室で待ってるから!!」
憧「(……シズ)」
休み時間~廊下~
灼「…」
灼「……(……あ)」
憧「…」
灼「……何。ここ2年の教室の前なんだけど」
憧「放課後」
灼「?」
憧「放課後顔貸して、ください……『鷺森先輩』」
灼「今更改まって何。言いたいことがあるなら言えばいい」
憧「用は伝えた。じゃあ、放課後体育館の裏で」
灼「は?ちょっと……」
灼「(……行っちゃった。体育館裏って…昨日の仕返し?)」
灼「……勘弁してほしい。何なの」
放課後~職員室~
赤土「はぁ~疲れた……さて、今日も部室に行きますか」
赤土「(そういや昨日は変な雰囲気だったけど、なんだったんだろう)」
ガララ
玄「失礼します」
赤土「ん?あれ、どうした玄?」
玄「あ、先生……」
玄「少し相談したいことが……」
赤土「なんだ?浮かない顔して。この阿知賀のレジェンドこと赤土晴絵に話してみなさいな」
玄「はい…実は」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
赤土「は?灼と憧の仲が険悪?」
玄「はい…」
赤土「そうは見えないけど……いつから?」
玄「えっと、初めからっていうか」
赤土「それって部が始まってからってこと?少なくとも部内で対局中はそんな風には見えなかったぞ?」
玄「二人とも先生が来るとお互い黙りますから…でも、それまでの間はいつも大変なんです」
赤土「んー…?そうかなあ」
玄「そうなんです…」
赤土「マジなの?そんなに?」
玄「そんなにです」
赤土「あんたらの間じゃ解決出来ないくらいに」
玄「はい」
赤土「ホントかよ…」
玄「」イラッ
赤土「でも部活中はそんな素振りは」
玄「話聞いてました?」
赤土「でもなあ…生徒の問題に教師が口を挟みすぎてもよくないっていうか」
玄「(じゃあなんのための先生なのかな…?)」
赤土「まあ、もう予選も遠くないんだし。あんまりごたごたされても雰囲気的に困るっていうか…って、あれ?」
玄「失礼しました」
玄「(だめだお姉ちゃん…この人頼りにならなかったよ)」
玄「(やっぱり私達が二人の仲をなんとかしないと…!!)」
体育館裏
憧「………」
灼「………こんな所に呼び出して、何か用?早く部活行きたいんだけど」
憧「……」
灼「聞いてる?」
憧「……」
灼「……用が無いなら行くから。背後から殴りかかったりしないでね」
灼「(大会も近いっていうのに…徒労だった。もしかしたら謝罪のひとつでもしてくるのかと思ったのに)」
灼「(そうすればこっちだって…)」
憧「私、麻雀部辞めるから」
灼「!?」
灼「な、なんで……」
憧「シズたちには悪いけど、今の雰囲気のままじゃ団体戦で予選を勝ち上がって全国なんて到底無理」
憧「こんな雰囲気にしたのは、私とあんたのせい。このままだと私らが皆の足を引っ張るだけ」
憧「だからといって今更私らが仲良くするなんて無理でしょ?関係が壊れたわけじゃなく、もともと『こう』だったんだから」
憧「シズたちを麻雀に集中させるためには、こうするしかない。どちらかが抜けるしか」
灼「……」
憧「予選までもうそんなに日が無いけど…暇な麻雀経験者一人くらい見つけられるでしょ」
灼「そ、そんなことされたら、私の方がそっちを追い出したみたいになってハルちゃんたちに顔向けできない…!」
憧「平気よ。シズたちはあんたを疑ったりなんかしない。仲間を信じてるから」
憧「いつも部室に一緒にいてそんなことも分からなかったの?」
灼「……っ」
憧「……そういうわけだから。もうお互い顔を合わせる必要もないんだから、スッキリするでしょ?」
灼「に、逃げるの?そうやって格好つけて…」
憧「そう。悪い?」
灼「ハルちゃんやチームの皆は納得しない!」
憧「あんたはこの方がいいでしょ?私だって大会であんたが出てる時に応援できる自信なんて……」
灼「……!」
憧「………ない、から」
憧「だから……その……」
灼「………?」
憧「………シズたちのこと、宜しくお願いします。灼先輩……」ポロポロ
灼「…!!」ズキ
憧「今までごめんなさい……それじゃ…」ゴシゴシ
灼「あっ……!!」
憧「」タッタッタ
灼「………っ」
灼「………憧」
灼「………そんなつもりじゃなかったのに」
灼「ただちょっと意地を張ってただけ、で。そんなつもりじゃ…」
灼「………(後輩を謝らせた。泣かせた。辞めさせ…た)」
灼「……部室行こう」
ちょっとトイレ
部室
ガララ
灼「…」
穏乃「あっ。灼さんやっと来た!」
玄「どうしたの?おそかったけど…」
灼「……別に」
宥「………何かあった?」
灼「………」
穏乃「あ、あのっ。来る途中憧見ませんでした?」
灼「…っ!」
穏乃「灼さん…?」
灼「……憧は」
『シズたちのこと、宜しくお願いします。灼先輩』
穏乃「あの……っ」
灼「………っ!!」
灼「………ちょっと用事ができた。ハルちゃんにも伝えといて」
穏乃「へっ?あ、あの灼さん??」
玄「灼ちゃん!来たばっかりなのにどこ行くの!?」
宥「玄ちゃん、いいの」
玄「え?いいって……お姉ちゃん?」
宥「いいから。行かなきゃいけないところがあるんだよね…?」
灼「」コクリ
灼「それとしず」
穏乃「!は、はい?」
灼「……昨日はごめん。みんなも……。じゃあ、行ってくる」
穏乃「へっ??あっ、灼さん!?」
憧「……」トボトボ
憧「……インハイ、行きたかったな…」
憧「ごめんねシズ。また和と一緒に遊ぶって約束、果たせなかった」
憧「ごめんね、シズ……玄……」
憧「うぅ……っ」グスッ
「憧っ!!」
憧「ふぇっ!?」
灼「はぁ…はぁ…」
憧「灼……先輩……どうして…」
灼「いい」
憧「え?」
灼「ため口でいいから」
憧「……」
灼
灼「……ごめん」
憧「!?」
灼「私が間違ってた……先輩のくせに変な意地張って、敵意を剥き出しにして」
灼「そのせいでみんなに迷惑をかけた…せっかく玄がハルちゃんの麻雀部に誘ってくれたのに」
灼「私も憧も、麻雀をしたいって気持ちは同じなのに……こんな……」
憧「……」
灼「本当にごめん!」
憧「……っで、でも私はもう明日から部員じゃないんだしっ」
灼「……しずたちのこと、宜しく頼むって言ったよね」
憧「う…うん」
灼「やっぱり私だけじゃダメ。憧が居ないと、しずもみんなも納得しない。阿知賀女子麻雀部にならない」
灼「しずの不安そうな目を見てると…憧がいなくなったなんて、言えるわけない」
憧「あ…」
灼「それに私は一応部長。部長の許可無しに退部することなんて、許さない」
憧「……」
灼「いいや…そうじゃない。クロたちのためにも、出ていかないでほしい…私からのお願い」
灼「今更馴れ馴れしいと思うかもしれないけど……」
灼「私とは、もう一切口を聞かなくていいから」
憧「…」
灼「……」
憧「………ねえ」
ギュッ
灼「なっ!!?」
憧「あー…玄ほどじゃないけど、けっこう抱き心地いいね。反応もシズみたいでおもしろい」
灼「な、なにやって…っ!?」
憧「ん?スキンシップ」
灼「ス、スキンシップって…」
憧「やっぱり、言葉でどうこう言うよりはこういう風にした方が早いかなって」
憧「仲直り…だとちょっとヘンか。まあとりあえずこれから親睦を深め合いましょうってことで」
灼「っ!じゃあ…」
憧「うん……これからもよろしく。灼部長」
灼「……っ」ドキドキ
憧「?どしたの?顔赤いよ?」
灼「い、いいから!」フイッ
憧「顔逸らさなくてもいいじゃん。意外とウブなんだ」
灼「うっ…(良い匂いだった……ハルちゃんとは違う感じっていうか)」
灼「……憧はいつも今みたいにいきなり人に抱きついたりしてるの?」
憧「へっ?ま、まあシズにはわりとしょっちゅう……って、な…何よその目」
灼「……別に」
灼「とにかく。さっさと部室戻るよ」グイ
憧「のわっ!ちょ…引っ張らなくてもいいじゃん!」
灼「」テクテク
憧「あ、あれ…?なんか怒ってる?」
灼「……別に。いいから早く」ギュッ
憧「わ…わかったわよもう~(手強く握りすぎだし…)」
灼「(……しょっちゅう、か)」
灼「……ちょっと羨ましいかも」ボソッ
憧「へ?何か言った?」
灼「…っ!な、何でもない!!」
終わり
気が向いたらいつか続き書く。まあ書かないだろうけど
あと、空気だの猿だの言ってるお前らには制服穏乃の良さが一生分かるまい
はい解散解散
ちなみにビッチは灼の憧に対する勝手なイメージというだけっす
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません