黒井「生レバーが……終わってしまった」P「そうですね」(298)


黒井「そこのレディ。生レバーをひとつ」

店員「申し訳ございません。生レバーは取り扱いできなくなりましたので……」

黒井「そ、そうだったか……ではユッケを……」

P「黒井社長……!もういい……!もう休んでください……!」

冬馬「まぁさくらユッケでも食って元気だせよ」

黒井「馬は好かん」

翔太「せっかく冬馬君が気を使ってあげてるのに……」

北斗「やれやれ。重症だな」

黒井「禁止されるなどあってはならない……」

黒井「あってはならないことだ!」

黒井「そもそもなぜ生レバーを禁止にするんだ!」

P「法律で決まったんだから仕方ないでしょう」

冬馬「そんな言うほど美味いか?あれ」

翔太「僕生肉はあんまり好きじゃないなー」

黒井「美味いから売れるんだろう!この馬鹿共が!」

北斗「まぁまぁ……ほら、お酒きましたよ」

黒井「フン……」

黒井「大体生レバーを禁止するなら何故刺身も禁止しない!」

黒井「これは不公平ではないのか!」

P「荒れてるなぁ」

冬馬「嫌な時に来ちまったぜ」

P「飲みに行くのは大歓迎だけどな」

新作か

黒井「くそっ!酒が不味い……おい!生センマイ一人前だ!」

店員「申し訳ございません……もう品切れになってしまいまして……」

黒井「ふざけてるいのか!店長を呼べっ!」

冬馬「おい!いい加減にしろよおっさん!」

P「あ、君もういいから。生中ふたつお願いします」

店員「は、はい……」

翔太「せっかくのんびり焼肉できると思ったのになー」

北斗「まぁそう言うなよ。これもう焼けてるぞ」

翔太「ありがと北斗君っ!」

黒井「生レバーが食べたい……ごま油と塩と生姜をつけてセレブにいただきたい……」

冬馬「ズルッと……」

P「気持ち悪いからやめろ」

P「店での販売が禁止なだけなら手はあったんだが、こればかりはな」

北斗「どんな手を使うつもりだったんです?」

P「響のペ」

冬馬「それ以上いけない」

翔太「洒落になんないよそれ……」

P「やっぱりそうか……少しくらい分けてくれないかと思ったんけど」

冬馬「少しでも肝臓とったら牛も死んじまうだろ……」

P「うーんどうにかならないものか」

北斗「レバー焼けましたよ社長」

黒井「生がいい」

P「子供かこの人は……」

冬馬「次何頼む?」

翔太「バラとマルチョウ!」

P「俺ご飯いこうかな」

北斗「あ、俺もお願いします」

冬馬「俺今日はいいや」

翔太「クロちゃんは?」

黒井「生レバー」

冬馬「もうないって言ってるだろーが!セレブなら1回で覚えろ!」

黒井「!!!!」

黒井「……何もいらん」

P「あーあスネたよ」

翔太「冬馬君が怒鳴るからー」

冬馬「な、なんだよ俺のせいかよ……」

P「そういえば北斗達はボーナスもらったのか?」

北斗「まぁそれなりには」

P「……俺は~~だ」

北斗「厳しいですね……俺達は~~でしたよ」

P「」

翔太「プロデューサーさん!そのチヂミもらっていい?」

翔太「あれ?なに固まってるの?」

北斗「俺達の給料に衝撃を受けたらしい」

冬馬「トップアイドルとただのプロデューサーじゃな」

P「お、俺だってアイドルいっぱい掛け持ちしてるのに……」

北斗「悲しい現実ですね」

学生アイドルって金銭感覚狂いまくってるんだろうな

P「はぁ……しかし焼肉もいいけどたまには違うものも食べたいな」

翔太「例えば?」

P「カニとかどうだ」

黒井「カニはいいぞ。セレブの嗜みだ」

冬馬「もう復活しやがった」

北斗「カニですか……しばらく食べてないですね」

冬馬「俺カニ食べたらなんか胸がウッてなるんだ」

P「あぁ、たまにいるな」

翔太「へぇー」

冬馬「嫌いじゃねーんだけどよ……体質なんだろうな」

P「皆は食べたいのないのか?」

翔太「僕今度は回らないお寿司食べたい!」

P「寿司もいいなぁ……この前は回転寿司だったしな」

北斗「誰かが食い倒れてたな」

翔太「そんなマヌケな人いるの?あははっ笑えるねっ!」

冬馬「うるせーな!」

黒井「寿司か……回らない寿司か。セレブだな」

黒井「ネタに生レバーがないのも素晴らしい」

P「それは想像しただけで気分が悪くなりますね……」

翔太「じゃあ?」

黒井「ウィ。行くか……寿司屋へ!」

冬馬「っしゃぁ!大トロ、だぜ!」

P「高級なとこだと海老が美味いんだよ海老が」

北斗「適当に炙ってもらうのもいいですよ」

黒井「ではいつ行くかだが」

P「今週ならいつでもいいですよ」

冬馬「んじゃ明日にしようぜ!」

北斗「えらく乗り気だな冬馬」

冬馬「回らない寿司なんて滅多に食えねぇからな」

翔太「僕たちのお給料なら余裕と思うんだけど」

P「給料の話は俺が落ち込むからやめてくれ……」

冬馬「だからあんたも961に来ればいいんだよ。倍は出るだろ?な、社長」

黒井「負け犬脆弱765プロの高木と同格扱いされては堪らんしな」

P「給料が全てじゃないんで」キリリ

冬馬「んな格好つけてるから貧乏なんだよ」

P「くっ……」

翔太「そういえばお肉全部焦げてるね」

北斗「寿司の話してたら、どうでもよくなっちゃったな」

黒井「そろそろ出るか。生レバーの無い店にこれ以上居る気になれん」

冬馬「このままラーメン食いに行こうぜ!」

北斗「俺はもう腹一杯だからパスだな」

P「飲んでも無いのに食後にラーメン食べたがるお前の精神がよくわからないよ」

冬馬「むしろ飲んでから食いたくなる意味がわかんねー」

北斗「さっきまで焼肉食べてたじゃないか」

冬馬「好きなもんは別腹なんだよ」

黒井「バラを食べた後で別バラのラーメンを食べる。バラだけに……どうだ?」

翔太「それギャグでもなんでもないよ」

黒井「そうか……」

店員「ありがとうございましたー」

黒井「次に来る時までに生レバーを仕入れておけよ」

翔太「もう焼きレバーを生で食べたらどうなの?」

P「流石に危険すぎるな」

黒井「死亡率や発症数で言えば餅のほうが上だろうに哀れな生レバーだ……」

冬馬「餅と生レバーなら生レバーが消えたほうがいいだろ」

黒井「ノンノン。どちらかを禁止にするという発想がナンセンスなのだ冬馬よ」

P「比較したのは黒井社長からなのに」

北斗「しばらくは言わせておくしかないですね」

P「だな」

翔太「明日は961プロで集合でいいの?」

黒井「そうだな」

P「寿司……寿司か……」

冬馬「おい何考えてるんだ」

P「いや、寿司といえば765プロに……」

北斗「明日は5人で行きませんか?ほら、気楽に」

黒井「どうせ頼む順に文句をつけるような奴だろう。認めんぞ」

P「回る寿司も食べたこと無さそうな子がいたな……」

黒井「連れて来い」

北斗「やっぱり6人がいいですよね」

冬馬「そいつにサーモンの美味さを教えてやるぜ」

P「じゃあ明日連れて行きますね」

黒井「ウィ。胃を洗って待っていろと伝えておけ」

冬馬「こえぇよ……」

北斗「今回は賭けにならないな」

翔太「皆同じ子に賭けるもんねっ!」

冬馬「なら最初に頼むネタでどうだ?」

黒井「いいだろう」

P「俺も参加しようかな」

北斗「被り無しで正解者の分を4人が払うってルールでいいですよね」

黒井「流石に今回は私が払おう。余興として賭けるぞ」

翔太「ネタかぁ……うーん」

翌日

P「おはようございまーす」

小鳥「おはようございま……プロデューサーさん……」

P「おはようございます音無さん。どうしました?」

小鳥「昨日焼肉食べましたね?」

P「えっ何でわかったんです?」

小鳥「Nice smell」

P「really?」

小鳥「ya」

P「OH...」

やよい「おはようございますー!」

P「お、来たな!待ってたぞやよい!」

やよい「え?」

P「今夜寿司食いに行こう!」

小鳥「はい!」

P「?」

小鳥「はい!」

やよい「お、お寿司ってあの1パック980円のあれですか!?」

P「まぁ見た目はそれだな」

やよい「い、行ってみたいかも……!」

P「よし、じゃあ帰りに一緒に行こうな。知り合いも一緒だけどいいか?」

やよい「はい!うっうー!楽しみですー!」

春香「なんの話してるんですか?」

P「ちょっとな。それより相変わらず素敵なリボンだな」

春香「急に変なこと言わないでくださいよぉ!えへへ……」

P「ははは」

小鳥「……」

小鳥「はい!」

小鳥「まぁわかってたんですけどね……ふふ、ふふふ」

真 「ギャピー!マコマコリーン!」

真 「どう?」

雪歩「30点くらいかも……」

真 「キレが足りないのかなぁ。あ、プロデューサー!」

P「おはよう。朝から可愛くなる特訓か?」

真 「はいっ!ここに来る前も可愛いランニングしてきたんですよ!」

P(可愛いにランニングもキメポーズも関係ない気がする)

P「そ、そうか……頑張れよ」

真 「へへっ!応援されちゃったよ雪歩!」

雪歩「よ、よかったね……あ」

雪歩「プロデューサー焼肉食べたんですか?」

雪歩に焼き肉…うっ頭が

P「あぁ昨日ちょっとな。しっかり歯磨きしてブレスケア飲んだのになぁ」

雪歩「スンスン……バラ、カルビ、マルチョウ、テッチャン、ツラミ、タンですか。いいなぁ」

P「えっ」

雪歩「今度また私も連れて行ってくださいね!」

P「あ、あぁ……」

やよい「プロデューサー!今日のお仕事なんですか?」

P「あ、えっと今日は……なんだったかな」

律子「今日はレッスンの後ミーティングですよ」

P「そうだそうだ午前中はレッスンだったな!」

律子「しっかりしてくださいよ」

やよい「今日はいつもよりもっとうわ~っ!て感じで頑張っちゃいますー!」

P「気合入ってるな!」

やよい「はい!」

小鳥「お寿司かぁいいなぁ。今日は奮発して100円じゃないお寿司屋さんでも行こうかしら」

P黒井ジュピターが仲良い話書く人の新作……でいいんだよね?
過去作もアットホームな感じで好きだわ。特に雪歩が焼肉奉行を脱却する話が好きw

高木「お疲れ様諸君!今日もランキングどっとっぷTVが始まるよ!」

伊織「一瞬で数時間吹っ飛んだ気がするわ」

春香「はぁ……帰って勉強しなきゃ……」

真 「げっ!嫌なこと思い出させないでよ春香……」

伊織「普段から勉強してないからこういう事になるのよ」

春香「伊織は余裕そうだね……」

伊織「伊達に生徒会やってないわよ。にひひっ」

律子「それじゃ今日もお疲れ様。気をつけて帰ってね」

P「やよいは俺と一緒だな」

やよい「あ、はい!すっごく楽しみですっ!」

小鳥「……」

P「諦めてください」

小鳥「はい……」

やよい「ところでプロデューサー。お友達って誰なんですか?」

P「んー……まぁやよいなら事前に話してもいいか。961プロだよ」

やよい「くろい……?」

やよい「はわっ!?961プロですか!?」

P「あぁ。たまたま一緒に食事することになってさ」

P「やよいの話をしたら是非一緒に来て欲しいって言われたんだ」

やよい「プロデューサーすごいです!よその事務所と仲良くなるなんて!」

P「はは……」

P「ちなみに他の子達には言うなよ。俺がスパイ扱いされるからな」

どう考えてもスパイ

P「よし、時間通りだな……お」

翔太「こんばんはー!」

北斗「やよいちゃん、チャオ☆プロデューサーさんもお疲れ様です」

P「俺はついでか……」

冬馬「よう。相変わらずシケた顔してんな高槻は」

やよい「あ、あの!こんばんは!」

黒井「ウィ。では行くか……今日は本当の寿司をその貧相な身体に刻み付けてやる」

やよい「よろしくお願いしますっ!」

P「どこ行くんですか?」

黒井「そこそこな値段の店を見繕っておいた」

翔太「へぇー楽しみだねっ!」

P「で、例の賭けですけど」

北斗「俺達はもう決まりましたよ」

冬馬「やっぱトロだろ。食ってみたい寿司といえばトロのはずだぜ」

翔太「僕はウナギ!」

北斗「節約家のやよいちゃんだし、俺は玉子にしました」

黒井「私は茶碗蒸しだ」

P「それ黒井社長の好みじゃないですか……」

やよい「なんの話ですか?」

P「あ、いや。好きな魚の話だよ」

やよい「そうなんですか!私は」

冬馬「ウェーイ!ウェイウェイ!」

北斗「ほらやよいちゃん!もうすぐお店だよ!」

やよい「はわっ!私ドキドキしてきちゃいましたプロデューサー!」

P「ここか……意外と普通の店ですね」

冬馬「いかにも寿司屋って感じだな!」

翔太「寿司屋 回らないで検索したら出てきそうなお店だね!」

黒井「紹介ご苦労。では入るぞ」

店員「いらっしゃい!」

黒井「6人だ」

店員「どうぞー!」

やよい「……」

P「どうしたんだ?やよい」

やよい「き、緊張しちゃって……これノレンって言うんですよね?」

P「あぁ寿司屋といえば暖簾だろ。知らないけど絶対そうだ」

冬馬「早く入ろうぜ!」

やよい「は、はい!」

店員「本日のオススメはこちらになります」

北斗「さて……プロデューサーさん?」

P「あぁ、俺はこれだ!」

北斗「赤出汁ですか」

冬馬「寿司じゃねーのかよ!」

翔太「まぁクロちゃんも茶碗蒸しなんだけどね」

P「家庭的だし味噌汁は基本だろ!まずそっちにいくはずだ」

黒井「考えたな……」

やよい「あ、あのぉ」

P「あぁやよいごめんな。さ、好きなの頼んでいいぞ」

やよい「じゃあ……」チラッ

やよい「!?!?!?!?」

いわし80円 えび250円 サーモン320円 うなぎ400円

安い…と思ったけど普通は単品表記なんだっけ

やよい「プププププ、プロデューサー!!」

P「なんだ?」

やよい「え、えびが1皿250円するんですか!?」

冬馬「1貫の値段だから実質500円だな」

北斗「意外と安めなんですね」

黒井「安くて美味いんだここは」

やよい「2個で500えん……この前買った小麦粉はひとつ30円……」

P「で、どうするんだ?遠慮することはないからな!」

やよい「えっと……」チララ

やよい「じゃあこれ……」

黒井「ガリ……だと……」

北斗「や、やよいちゃん?これ生姜だよ?」

冬馬「それ好きに食っていいやつだから、別で寿司頼むんだぜ」

やよい「私なんかがこんな何百円もするお寿司食べたらダメかなーって……」

全部貧乏が悪いんや

P「何言ってるんだ!今日はやよいのために来たようなものなんだぞ」

やよい「だって長介達は普通のご飯食べてるのに……」

北斗「長介?」

P「弟だよ。大家族の長女なんだやよいは」

黒井「つまりセレブな私に対しての挑戦状だな」

冬馬「は?」

黒井「その貧相でしょぼくれた顔は気に食わん」ピッ

黒井「あぁ私だ。765プロの高槻やよいはわかるな?」

P「な、何を……」

黒井「家族は何人いるんだ」

P「え、えっとやよい入れて8人だったか?」

やよい「は、はい」

黒井「今居るのは7人だな……特上桶を3。後は適当に頼め」

黒井「よし」

冬馬「何がよしなんだよ」

黒井「ランクは低いが寿司は寿司だ。今日のところでこれで納得しろ」

やよい「?」

P「宅配寿司ってやつですか?」

翔太「宅配ってたまにチラシ入ってる銀のあれ?」

黒井「ウィ。ここの半額程度だが、まぁ子供だましにはなるだろう」

冬馬「特上って言ってたよな……」ポチポチ

冬馬「うおっ! 1万!?」

P「3万円分か……」

冬馬「つーかこれ全部で15人前だぜ……食えるのかよ」

黒井「足りないよりはマシと思ってな」

店員(いいからさっさと注文しろよ……)

銀の皿とか高級すぎる
俺は20%オフのスーパー寿司でいい

やよい「どういうことなんですか?」

P「やよいの家に寿司が届くんだよ。黒井社長の奢りだ」

やよい「ええ!?そんなの無理です悪いです!」

翔太「いいえ黒井です」

黒井「ぶふぉっ!」

冬馬「悪いは褒め言葉だぜ」

黒井「だ、代金引換だが話は通してある。心配は無用だぞ」

やよい「で、でもぉ……」

P「なぁ特上って何貫入ってるんだ?」

冬馬「45貫って書いてた」

翔太「やよいちゃんより下の子達がそんな食べられるの?えっと」

北斗「135貫だな」

翔太「そうそう。お腹破裂しそうだよ」

P「親御さんもいるし大丈夫かな……」

黒井「ということでセレブな私に感謝して好きなネタを頼むがいい!」

黒井「貴様がトップアイドルにならない限り一生縁がないものばかりだぞはーっはっはっは!」

やよい「じゃ、じゃあこれ……」

P「いわし?随分渋いな……」

冬馬「一番安いやつじゃねーか」

北斗「関係ないけど、やよいちゃんの食べてみたい魚ってなんだい?」

やよい「ウナギです!」

P「よし、ウナギな」

やよい「あっ!」

翔太「そういえばセットじゃないんだね」

黒井「好きなものを好きなだけ食べるのがセレブだからな」

冬馬「かっけぇ!」

P「支払い考えたら手が震える値段だけど今日は好きに食べるぞ!」

冬馬「俺大トロ!」

翔太「僕もっ!」

やよい「ひ、ひとつ800円ですよ!?」

冬馬「高槻も頼め!おっさんの奢りだ!」

北斗「俺はヒラメとウニと……」

黒井「茶碗蒸しと炙り和牛」

P「イクラとハマチとあと剣先イカで」

店員「あの、お飲み物をまだ伺って……」

P「あ、そうでしたっけ」

北斗「とりあえずの生3つで」

一口二口で800円とかやよい気絶する

北斗「やよいちゃんは?ソフトドリンクもあるよ」

やよい「お茶があるんでいいです!」

P「コーラでも頼んどくか」

北斗「そうですね」

翔太「僕ウーロン茶!」

やよい「で、でも380円もしますよ?特売のケチャップが3本買えて……」

冬馬「んなもんここじゃ誤差の範囲だぜ。俺ハイボール!」

P「バカ!お酒は二十歳になってからだ!」

黒井「さっさと持ってこないか。要領の悪い店員だ」

店員「……生中3コーラ1ウーロン茶1ですね」

店員(こいつらうぜええええええ!!)

P「よしよし。寿司きた酒きた」

冬馬「まぁ寿司なら茶が合うだけマシか……」

やよい「わぁ……ご飯が見えませんよプロデューサー!」

翔太「このウニ誰の?」

北斗「あ、俺だ」

黒井「では始めるか」

P「はい!今日もお疲」

黒井「生レバーの通夜を……」

冬馬「は?」

翔太「へ?」

やよい「なまればー?」

しつけえええ

そんなに食いたかったら自前で調達すればいいのにw

>>115
黒井社長的には店で生レバーを食べることに意義があるんだ、多分

黒井「哀れむべき家庭の貴様は知らないだろうがな」

黒井「昨日、私の愛して止まない食べ物がこの世から姿を消したのだ」

翔太「なんか始まっちゃったよ……」ボソボソ

P「まだ引きずってたんだな……」

やよい「プロデューサーなまればーってなんですか?」

P「牛の生きた肝臓のことだよ」

やよい「か、かんぞうって内臓じゃ……あわわ……」

黒井「本日は、ご多用にも関わらず亡き生レバーのためにお集まりいただき誠にありがとうございます」

黒井「生レバーもこのように皆様に見守ら……見守られて……うっ……ぐすっ」

店員(何やってんだこいつら……)

冬馬「な、なぁとりあえず食おうぜ?炙りもんが冷めちまうよ」

黒井「黙れ!私がルールだ!」

黒井「故肉の在りし日のことなどお聞かせいただければと思い、ささやかながら食事を用意しました」

北斗「」モグモグ

冬馬「あ、こいつもう食ってやがる」

P「俺達も食べるか」

やよい「いいんですか?」

北斗「いいんだよ。何か頼みたくなったら好きに言っていいからね」

翔太「いっただきまーす!」

黒井「……今日は誠にありがとうございました……」ポロポロ

やよい「はわぁぁ!」

やよい「プロデューサー!ウナギってこんなにジューシーなんですね!」

P「凄いだろ!このイカも半分やるから食べてみろ!」

冬馬「うめうめ」

黒井「さて……では生レバーの思い出でも語るか」

翔太「ていうかさぁ僕クロちゃんが生レバー食べてるの見たことないんだけど」

P「俺もないな」

やよい「」ポリポリ

黒井「この前の焼肉でも頼んでただろう」

冬馬「あれだろ?ワールドカップの時だけサッカーファンになるようなもんだろ?」

黒井「何を言ってるんだお前は」

やよい「うぅー……ガリって美味しくない……」

冬馬「オフサイド知ってんのかよオラ!にわかばっか増えやがって!」

P「お、落ち着けって」

北斗「次何頼む?」

翔太「僕サーモンにしようかな」

P「ほら冬馬!サーモンだぞ、サーモン!お前もいるか!?」

冬馬「ちっ……俺の分も頼む」

最初ウナギってことは一応翔太が賭け当たりなのか……

やよい「あの、プロデューサー」

P「どうした?」

やよい「これ食べてみたいんですけど……」

P「おぉイクラか。他に何かあるか?」

やよい「えっと、じゃあ北斗さんが頼んでたあの白いのが」

P「白?ヒラメかな」

北斗「これかい?」ヒョイ

やよい「は、はい」

P「じゃあそれも頼もうな。俺はアナゴとタイで」

黒井「全く少しはジュピターらしく落ち着け」

冬馬「すまねぇ……ついイラっとして……」

黒井「とにかく生レバーが規制されたのは由々しき事態だ」

北斗「知り合いのお店は今まで通り出すらしいですよ」

黒井「なんだと!」

冬馬「違法じゃねーか」

やよい「んー……」チョロロ

北斗「出すときに各自で焼いてください、と付け加えるらしい」

P「そんな灰色なやり方すぐ行政指導入るだろ……」

やよい「あっ、かけすぎちゃった……」

北斗「つまり絶望的ってことですね」

翔太「生レバーって牛だけなの?」

P「鳥や豚もあるらしいが」

北斗「鳥のほうが危険な気がしますけど……」

会話に入らずただ寿司を食べるやよいが何故か可愛い

P「確かに美味いですけどね。生レバー」

北斗「危険なものほど美味しいですよね」

翔太「フグとか?」

黒井「まさに死ぬほど美味いというやつだな」

P「やよいはフグ食べたことあるか?」

やよい「わぁーこぼれそう!あ、すみません何ですか?」

P「いや、楽しんでくれてるようで良かったよ」

冬馬「ま、ねーよな……」

北斗「だな……」

やよいはかわいいなぁ!!

冬馬「フグといえば昔の俺達はなんでフグなんて食ったんだ?」

P「ほらやよい次はこれなんてどうだ?」

やよい「イカ明太子ですか?」

P「結構美味そうだろ。二人で半分こしよう」

やよい「はい!うっうー!美味しくて楽しくて幸せですー!」

P「うんうん……あれだよ。最初にフグを獲った翔太が食べて死ぬんだ」

翔太「いきなり死ぬの!?」

P「で、次に腹減ってどうしようもない冬馬が食べるけど中々死なない」

冬馬「嫌な例えだな……」

P「でも途中まで食べて結局死んでしまう。今度は北斗が食べるんだが、ふと考えた」

P「なんで翔太は即死したのに冬馬はしぶとかったのか」

黒井「全てが毒ではないのでは。と思うわけか」

P「はい。そうやって判断していったんだよ」

P「って音無さんが言ってた」

店員(誰だよ……)

お前が誰だよ

冬馬「正直フグって味ないよな」

北斗「フグ本体よりてっちりの雑炊のほうが好きだな」

P「美味いよなぁあれ……今度行きますか」

黒井「気が向いたらな」

やよい「うんうん」モグモグ

冬馬「しかしこいつも結構食うな」

P「こんな輝いてるやよい見るのは久しぶりだよ」

やよい「えっ?なんですか?」

北斗「なんでもないよ。赤出汁頼んでみる?」

やよい「あ、はい!」

冬馬「癒されるぜ……」

黒井「ウィ……生レバーのことを忘れそうになるな」

冬馬「海産物関係で思い出したんだけどよ」

北斗「今度はなんだ?」

冬馬「カニを最初に食べたやつってすごくねぇ?」

P「まぁ見た目はキモいよな」

北斗「完全にエイリアンですもんね」

やよい「カニはクモの仲間なんですよ!」

冬馬「はぁ?寝言は寝て言えよ高槻」

北斗「脚が多いのは似てるけど、流石にクモはないと思うよ」

やよい「うぅー本当なのに……」

黒井「本当だぞ」

P「えっ!?」

黒井「タラバさんとクモは遠縁の親戚だな」

店員「マジか……」

冬馬「あ?」

店員「あ、赤出汁とイカ明太子です」

翔太「僕もうカニ食べられないかも」

冬馬「じゃあ翔太の代わりに高槻呼んでカニ食いに行こうぜ」

P「いいな」

翔太「嘘!嘘嘘!ほんとはカニ大好きだよっ!」

やよい「あ、カニはたまに食べますよ」

北斗「意外だな……っと失言だったか」

P「カニって高級品じゃないのか?」

やよい「たまーにスーパーに並んでる時に買うんですっ!」

冬馬「へぇ。タラバか?マツバか?カニカマじゃねーだろうな」

黒井「有り得るな」

やよい「セコガニです!一人一匹は無理ですけど、三等分くらいにして食べるんですよ!」

翔太「セコガニ?」

P「聞いたことないな」

黒井「」ブワッ

北斗「ど、どうしたんです社長?」

セコガニってあの小さいあれ?あれ一匹を三人で分けるの?

セコガニ。地方によっては「セイコ」や「こっぺ」とも呼ばれる。

松葉ガニの雌個体であり、卵や味噌は珍味として親しまれているが身は驚くほど少ない。

値段は1匹500円程度である。ちなみに雄は数千円は普通にする。

黒井「高槻やよい……」

やよい「は、はい」

黒井「必ず最高級のカニを食べさせてやる。家族全員にだ」

やよい「ありがとうございます……?」

P「あの一瞬で何が起こったんだ」

北斗「さぁ……」

黒井「他に何か食べたいものは無いのか?船盛りでもいいんだぞ」

やよい「も、もうお腹一杯かなーって」

黒井「そうか……遠慮など不要だからな」

冬馬「50台のおっさんが中学生に媚びる姿は哀愁漂うな」

P「完全に変質者のそれだな……」

P「ほんとにもうお腹一杯なのか?他に頼みたいのあるんじゃないのか?」

やよい「本当に一杯です!もう一生分のお寿司食べたかなーって!」

黒井「」チョイチョイ

店員「なんでしょ」

黒井「棒寿司2本持ち帰りだ。すぐにできるな」

店員「15分もあればできますよ」

黒井「5分でやれ」

店員「そんな無茶な……」

黒井「」スッ

店員「諭吉殿が2人…!」

黒井「やれるな」

店員「御意」

P「さぁてじゃあ引き上げますか」

翔太「このちょっと気持ち悪い感が最高だよね!」

北斗「そういえば酒全然飲んでなかったな……」

冬馬「たまにはいいんじゃねーの?」

店員「ではお会計は……」

やよい「……」

店員「……!」

やよい「……っ!」

冬馬「早く言えよ!」

店員「5万5千100円になりまーす!」

やよい「ゴッ……!?」

P「流石に高い……俺じゃ到底無理だ」

北斗「社長に感謝ですね」

やよい「ごっごごっご」

宅配とあわせて10万じゃねーか…

P「お、おい大丈夫かやよい?」

やよい「5万円……晩ごはん1回が5万円……」フラフラ

店員「こちらが棒寿司になります」

冬馬「なんだこれ」

黒井「貧乏暇なし高槻やよいへの土産だ」

黒井「少しはセレブな気分に浸れるだろう」

やよい「あ、ありがとうございますぅ……」クルクル

翔太「僕たちの分は?」

黒井「甘えるな」

冬馬「ひでぇ……贔屓だぜ贔屓」

P「ありがとうございます黒井社長」

黒井「勘違いするなよ。セレブな私が庶民に施しをしただけだ」

北斗「そういえば生レバーはもういいんですか?」

黒井「この私も哀しみを背負うことができた……」

冬馬「覇王にでもなるつもりかよ」

P「いずれ緩和されることを期待しときましょう」

黒井「そうだな……」

やよい「あ、あの!元気出してください!」

やよい「よくわかんないですけど、黒井社長は良い人だからきっと大丈夫ですよ!

冬馬「ぐあぁ!」ガクッ

翔太「ど、どうしたの?急に胸なんか押さえて」

冬馬「お前にはわかんねーのか……あいつの攻撃力が……」

P「オタクは萌え~って言うんじゃないのか?」

冬馬「マジな場面だと、そんなふざけたこと出来なくなるんだよ……」

あるある

黒井「ふぅ……行くか」

北斗「スッキリした顔してますよ」

P「憑き物が落ちてるな……」

冬馬「はぁ……いいもん見れた。帰ろうぜ」

黒井「タクシーを2台呼んである。765プロは負け犬らしく二人で帰れ」

P「毎度助かります」

北斗「今日は楽しかったよやよいちゃん」

翔太「今度はまたどこか行こうねっ!」

冬馬「緑の姉ちゃんとか萩原と比べたらお前のほうがマシだからな。歓迎してやるよ」

やよい「私も楽しかったです!またよろしくお願いしまーすっ!」

北斗「おっ久々にガルウィング見たな」

翔太「そういえば今日1回も見てなかったね」

黒井「ではな」

P「お疲れ様でした!皆もまたな!」

北斗「チャオ☆」

緑のおばさんだろ

P「はぁ、腹一杯だな」

やよい「あぁー!!」

P「な、なんだ!どうした!?」

やよい「……お寿司の写真撮るの忘れてたぁ……」

P「しゃ、写真?」

やよい「弟達に見せてあげようと思ってたんです……」

P「なるほど……まぁまた行けばいいじゃないか」

P「やよいがトップアイドルになったら今度は俺が奢ってやるからさ」

やよい「は、はいっ!」

やよい「でもその時は私が出したいかも……えへへ」

P「いーや俺だな」

やよい「私ですー!」

キャッキャ

運転手(うぜぇ……)

かわいい!!!

黒井やジュピターも純真無垢な天使やよいの前ではタジタジかぁ。今までのゲストと比べてやよいが入るとはるかにほのぼの感が増してるねw

やよい「今日は誘ってくれてありがとうございましたプロデューサー」

P「喜んでもらえて嬉しいよ。また誘えたら誘うからな」

やよい「はいっ!」

やよい「あ、これ黒井社長からもらったものですけど、ひとつ持って帰ってください!」

P「棒寿司か……多分俺だけじゃ食べきれないだろうから、2本ともやよい達が食べてくれ」

やよい「え、でも……いいんですか?」

P「食べたら感想聞かせてくれると嬉しいな。黒井社長にも話しておくからさ」

やよい「じゃあ食べたら電話しますね!」

長介「やよい姉ちゃん!」

やよい「あ、長介。ただいまー!」

長介「今日すごかったんだ!変な人が寿司置いていってさ!金はいらないって!」

長介「あ、ちゃんとやよい姉ちゃんの分も残してるから!」

やよい「えへへ……」

P「姉弟っていいなぁ」

長介「な、何笑ってるんだ?」

P「それじゃタクシー待たせてるし帰るよ」

P「お姉ちゃん借りて悪かったな」

長介「い、いえ……」

やよい「プ、プロデューサー!」

P「ん?」

やよい「あのぉ……最後に、楽しかったですって意味で」

やよい「えっと……」モジモジ

P「あぁ、久々にやるか!いくぞ、ハイターッチ!」

やよい「ターッチ!」パチン

やよい「いえーいっ!」

P「いやっほーう!」

長介「やよい姉ちゃん!早く入ろうよ!」

P「っと。これ以上弟君を嫉妬させちゃ悪いな。明日に備えてゆっくり休んでくれ」

長介「べ、別に嫉妬なんて……」

やよい「ありがとうございましたー!」

なんだこのイケメンP(驚愕)

ガチャ

P「ただいまっと」

P「んー美味かったなぁ寿司」

P「なんだか平和な一日だったな……生レバーでひと悶着あるかと思ったが」

P「今度はカニかな……それともフグかな。裏をかいて旅行もいいかもしれないな」

P「音無さんに自慢するのが今から楽しみだ……ん?」ピッ

P「あぁやよいか。えっもう食べてるのか!?さっきお腹一杯って……」

おわり

生レバーの提供が終わってしまった。
モスのカルビ焼肉が消えた時も失神しそうになったけど、生レバーの知らせには眩暈がした。
食べた人以外にも被害が拡散する恐れがあるし、ちかたないよね。ちかたない……。
支援ありがとうございました。お疲れ様でした。やよい可愛い

PKジュピターは今回は無しか


さて次回作の予定は?

乙!

寿司屋は元ネタあるの?

乙でした!この一連の作品のP黒井ジュピターの5人とも愛すべき馬鹿みたいな感じで大好き
次は、あずささんの誕生日でPKジュピターくるのかP黒井ジュピターのダベり場になるのかわからないけど、楽しみにしてる

>>263
あんまり時系列は考えてないけど、誕生日ネタとそれ以外で分かれてる感じで書いてました

>>267
間に合えばあずささん誕生日を……

>>268
最近回らない寿司はここしか行かないです。魚心最高!

>>274
都会すぎたわ

P「俺が引き抜き!?」黒井「ウィ」
P「冬馬が765プロに?」「ウィ」
P「冬馬はどんな女が好みなんだ?」冬馬「そうだな……」
P「今日真美と亜美の誕生日なんだよ」冬馬「へぇ」
美希「押してダメなら引いてみるの」
P「ピジョンの次なんだっけ?」北斗「コダックですよ」
冬馬「寿司食いに行かね?」P「いいな」
P「そういえば律子も二十歳になるんだよな」黒井「ほう」

この作者さんの作品はこれであってるかな?抜けがあるかも?

P「鳥でもできる催眠術か」

もあった。一番好き

あ、忘れてた。指摘サンクス。
翔太がタイトルに登場する日はいつくるんだろうかw

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