怜「転校やて…」(296)
怜母「そうよ。ここは空気も悪いし療養がてらもう少しいいところに行きなさいってお医者様が」
怜「何で…そない行き成り…」
怜母「少し前から決まっていたの」
怜「絶対嫌や!!ッウ!ゴホゴホ」
怜母「怜!大丈夫!!」
怜「ウチ行とうない…それにどこに引っ越すんや」
怜母「長野よ」
みたいなのね見たいのね
咲「これで全国へ行ける」
先鋒 片岡祐希
次鋒 園城寺怜
中堅 竹井久
副将 原村和
大将 宮永咲
咲「最高のメンバーだよ」
でお願いします
怜「ごめん竜華、急やけどうち引っ越すことになってん…」
竜華「へえ、そうなんや…ってええ!?なんでっていうかいつ!!?どこによ!?」
怜「ウチの体にええ環境やからって…長野に準備が出来次第すぐ引っ越すことになっとる。…ごめんな竜華、こんな急に」グスッ
竜華「…ッ!怜の体の為なら仕方ないし止める訳にもいかん…でも、そんな…」
怜「ウチもずっと竜華と一緒におりたかったけど、こればっかりは…ホンマにごめんな…」
竜華「…いやや!怜と別れたくない!」ダッ
怜「竜華!…竜華ぁ……」グスッ
ほら、これであとは全国で再会するだけだ
竜華「え・・・う、嘘やろ・・・?」
怜「・・・」
竜華「なァ、怜ッ! 冗談なんやろ!? なんか言うてや!!」
怜「ごめん・・・竜華」
竜華「そんな・・・約束したやん・・・」
怜「・・・え?」
竜華「一緒に全国優勝目指そうって約束したやん・・・!!」
怜「・・・そ、それは・・・」
竜華「怜の嘘つき・・・っ!!」ダダッ
怜「・・・竜華・・・」
怜「月日が経つのはやいまんがな…」
桃子「たった1レスで3年も経ったッスよ」
竜華「怜!!うちの事覚えてる!?うちや!竜華や!!」
咲「怜さん、だれこの女?」
怜「知らへん。誰かさんと間違えてるんちゃうかな。」
咲「そっか。じゃああっち行こうよ」
竜華「ちょ、ちょっと待ってや!怜!ほんまに忘れたん!?大阪におった頃膝枕とかしてた竜華やで!?なぁ??」
咲「気持ち悪いなぁさっきから。怜さんはあなたを知らないって言ってますよ?ね?」
怜「うん、膝枕って言ったら咲の事や」
竜華「そんな・・・」
怜「あぁ変な人に話しかけられて怖かったわ、咲膝枕してや」
咲「嘘付いたよね、さっき。」
怜「えっ・・・」
咲「まぁ、聞くまでもなかったけど昔の女でしょ。」
怜「・・・」
咲「困るなぁそういうの。捨てられたいの?ねぇ?私が初めてじゃ無かったの?ねぇ?捨てられたいの?ねぇ捨てられたいの?」
怜「ごめんなさい!堪忍して下さい!嘘を付いたつもりや無かったんや!捨てんといてや!お願いや!」
咲「なんかがっかりだなぁ。折角この後エッチする予定だったのに。暫く怜さんにはお預けかな。」
怜「そ、そんな・・・」
疲れた、誰か続き書いて
竜華「・・・」
怜「竜華、何しとるんや?なんで泉が膝枕されとるんや?」
竜華「別に」
怜「泉、そこどきぃや」
泉「は、はい」
竜華「その必要ないで」
竜華「裏切り者の怜に膝枕はせん!」
こんな感じでもいいな
はよ頼む
竜華「もう怜なんか知らん!長野でもどこでも行ったらええんや!!」
怜「!!……そんならこっちもせいせいするわ、今まで世話なったな」スタスタ
竜華「あっ、怜……ふん!さ、さっさと行ってまい!」
怜「…ッ!言われんでも行くわ!!(ほんまに…竜華のアホ…!!)」
こんな感じ?
いいぞ!
怜「(結局竜華にはちゃんとお別れ出来んままになってもた…)」
竜華「(もう怜は行った頃かな…?お別れ、言えんかったな…なんでウチはこんな意地っ張りなんやろ…)」
怜「(竜華、今頃何しとるかな…ひょっとしたらウチのことなんかもう忘れてもとるかもな…)」
竜華「(怜、向こうに行って新しい友達出来たらウチのこと忘れてまわへんやろか…)」
怜「(また会って、謝って…竜華と…竜華と話がしたいなぁ…)」グスン
怜「(はぁ…ほんま、生きるんて辛いなぁ…でも新しいとこでもしっかりやっていかな)」
怜「あ、お母さん。新しく住むとこやけど、家からはどこの高校が近いん?」
怜母「そうやなあ、清澄高校っていう高校が位置的にも学力的にもええとお母さんは思うんやけど」
怜「そうかー、清澄か…(確か原村和が入ったとかいう噂のあるとこか)」
怜「(中学チャンプの原村、か……!!そうや!もしそこの麻雀部で県大会優勝することが出来たら…!!)」
怜「…全国で、また竜華と会える」
怜「ここが麻雀部か…すいません、入部希望なんですけど」
竹井「あら、確かあなたは転校生の…」
染谷「おお、千里山のエース張っとった子か。入部してくれるんか!?」
タコス「ふっふっふ、入部したくばその意志を実力で示すんだじぇ!」
怜「…上等や」
清澄のオーダーどうしよう
面子 タコス、ワカメ、和、怜
怜「(あのちっこいのの親からか…)」
タコス「清澄の実力思い知るがいいじぇ!」
ワカメ「(さあ、お手並み拝見じゃ)」
怜「(原村は勿論、ワカメも結構うち慣れとるな…タコスは勢いはええし集中力も高い、けど)」
タコス「早速親リーだじぇ!」
怜「ロン、チートイツドラ2(こいつは守りが甘そうや)」
じゃあタコス抜きで
ワカメ「結局園城寺さんと、次いで和の稼ぎ合いになったのう。ワシももっと頑張らなにゃ」
タコス「」
竹井「なるほどね、流石の実力だわ(オーダーは…まだ一年だしタコスでも抜いとくか…)」
怜「()しかしなかなかレベル高いな、ワカメタコスもそこそこやるし、原村も間違いなくトップクラスには匹敵するな…」
竹井「じゃあオーダーを発表するわ。先鋒咲、中略で大将は怜よ!」(先鋒と大将以外そのままで)
怜「ええんか?ウチが大将なんかして」
竹井「ええ、実力は申し分ないし、体の事もあるし温存の意味も込めて。それに…聞いたわよ、千里山の大将に言いたい事、あるんでしょ?」ニコッ
怜「!……ありがとうな、久」ニコッ
咲「…そんな理由があったんですね、おん先輩。」
和「宮永さん、先輩達の為にも全力で勝負しましょうね!」
咲「うん、原村さん!私、絶対勝って見せるからね!」
ワカメ「頼もしいなぁ」
久「そうね、本当に…(本当に全国制覇出来るかもね…)」
怜「(決勝で待っといてや竜華…)」
ワカメ「ま、まさか決勝まで次峰のワシにすら回ってこんとはのう…」
和「凄いです宮永さん、流石です!」
咲「えへへ、そんなことないよ…それに、龍門淵も決勝まで先鋒だけできてるし」
怜「なんにせよ、ウチも体調よくなってはきとるといえまだ病弱やさかい…ほんまに感謝しとるで、咲」
咲「そ、そんな事…」テレッ
久「はいはい、気を抜くのは勝ってからよ!」
決勝
咲「(よし、決勝も一気に決めたいし強気に行こう!)」
井上「それロンだ、悪いな」
咲「なっ!…はい(早い…この人に流れがきてる、このままじゃちょっと微妙かも…)」
福路「(清澄の子、困ってるわね…龍門淵から流れを変える為にもちょっとだけ手助けしてあげようかしら)」
井上「(くっ、風越の奴が邪魔を…このままじゃ風越に…いや、違う!!この気配、清澄か!!)」
実況「さあ、風越と龍門淵が凌ぎを削るかに思われた先鋒戦、終わってみればまさかの清澄の独壇場!!二位と10万点以上の差をつけての圧勝です!」
咲「ごめんね皆、意外と相手が手強くて最後流されちゃったよ」
怜「そ、そうかー?十分やと思うけどなあ…」
和「凄いです宮永さん、流石です!」
ワカメ「じゃあワシも行ってくるかのう」
怜「頑張ってや、ワカm…まこ!」
大将まで省略
怜「ここまで10万のリードを保ったまま大将か…」
咲「龍門淵のあの子、相当強いと思います…先輩が負けるとは思ってませんが、その」
久「気をつけてね、怜」
怜「体調もええし、大丈夫や。そしたら行ってくるわ」
怜「(ウチに大将任せてくれた清澄の皆の為にも、このリードは絶対守る!!)」
加治木「(ここからの逆転はかなり厳しいが…私が諦める訳にはいかない!)」
池田「キャップのためにも頑張るし!」
衣「わーい、みんな衣と遊んでくれるんだなー!」
怜「(えらい子供っぽい奴やな…ほんまにこいつがあの魔物じみた天江衣なんやろか…」
怜「(いきなり一向聴か…幸先ええな、天江は…)」
衣「♪~」
怜「(なんや掴み辛い奴やな…まあ様子見しとくか)」
加治木「立直」
怜「(早い…せやけど)…ツモ、タンヤオー盃口」
加治木「(くっ…やはりこいつの打ち筋、一巡先が見えているかのようだ、厄介だな…)」
池田「(よっしゃ張ったし!ここは確実にダマテンだし!)」
実況「清澄の園城寺、テンパイですが余り牌は風越の上がり牌!これは振り込むか?」
怜「(…とか実況は言っとんやろなあ、でも)」カタッ
池田「(チッ…誰も振り込まないし」
実況「あの状況で園城寺両面待ちを捨てカンチャン待ち…?どういうことでしょうか?」
怜「(一巡先が見えるウチが振り込む訳ないやろ、それに加えて)…ツモ、三色ドラ1」
池田「(なっ…私の当たり牌を切らずそんなとこで待ってたのか!?どういうことだし!?)」
加治木「ふむ…(やはり直感かなにか分からんが少なくとも一巡先は見えているようだな…)」
怜「(このまま一気に決める!)」
加治木「(どうしたものか…!この感じは!!)」
怜「(!なんやこの威圧感、まさか…)」
衣「清澄の大将はそこそこ出来ると聞いていたがこの程度か…」
怜「(天江…衣!!)」
衣「そろそろ水戸開きといこうか…!!」
怜「(トイレ行っとけばよかったなぁ…)」ゾクッ
加治木「…(なんだ?この手の進まなさは)」
池田「(このツモどうかしてるし!)」
怜「(一巡先見とるっていうのに全くテンパイできひん…この息苦しい感じ、海遊館の魚にでもなったみたいや)」
怜「(これが天江衣の力か…どうしたら…)」
衣「…立直!!」
池田「な!?」
加治木「(このタイミングでだと!?)」
怜「(なんやと!?これは…海底か!でもそんな、そんなんまるで…)」
衣「…ツモ!!ハイテイラオユエ!!」
怜「(ウチみたいに先が見えとるってゆうんか!?)」
衣「ポン!ペーポンペーポン♪」
怜「(またあいつの海底コースか!まさかまた…!?)」
衣「ツモ!ハイテイラオユエ!」
加治木「くっ…(二連続だと!?)」
怜「(あいつに海底牌をツモらせたらアカン!どっかでズラさな…!!)」
池田「(あいつに回らないように鳴いてアガるしかないし!)」
怜「(天江の連荘は止めたいけど、このツモじゃ止められへん…)」
怜「(それにこのままいったら他の2校飛ばしての逆転もあり得る…)」
怜「(とっておきやったんやけど、ここで使うしかないか…一巡で足りんのやったら二巡先を!)」
怜「(約束破ってごめんな竜華…ダブル!!二つ先や!!)」
怜「(…風越も鶴賀も天江の親を流すために協力し合っとる!!)」
怜「(ここは…鶴賀や!!)」タンッ
加治木「ポン!…ロン!(すまない、恩に切る、園城寺!)」
怜「(構へんよ、うちの先鋒が毟りすぎた分のお返しや)」ニコッ
怜「ハァ、ハァ…(やっぱりきついなぁ…それに加えて天江の場の支配…これは思ったより…)」
加治木「(園城寺の様子が…?急に上手く行ったとは思ったが、やはり何か無理をして…!?)」
池田「(今回はなんかいい牌配だし!)」
衣「(清澄…所詮無理をしなければ満足にころもの相手も出来ぬか…)」
怜「(牌が…重い……劣化ウラン牌ちゃうやろな…イカサマなんかせえへんのに…まあイカサマじみた能力やけどな…)」
怜「(アホな事考えとったら余計…目の前が…歪んで…?)」タンッ
池田「それロンだし!メンタンピン三色ドラ3!!」
怜「はい…(ウチ…振り込んでもたんか…?)」
加治木「(なんというか…別に悪い訳ではないんだが)」
衣「(イマイチ空気の読めない奴だなアイツは)」
池田「点棒くれし!」
怜「(とりあえず…もうちょっと頑張らな…)」
実況「ここで大将戦前半戦終了です!トップの園城寺、後半からの急失速と失点で、二位の龍門淵との差が一気に4万点程になりました!」
池田「キャップ!頑張ったけどまだ全然トップには届かないんだし…ごめんなさいだし…頑張ったけど」チラッチラッ
福路「ううん、本当によく頑張ってるわ華菜は。ごめんね、大将なんて大役を押し付けてしまって…」グスン
池田「そ、そんなことないんだし!キャップに悪い所なんてないし…後半も頑張ってくるし!」
福路「うん、頑張ってね、華菜!応援してるから!」
加治木「ふぅ…あまり点を稼げないまま前半が終わってしまったな。心苦しくも何度か園城寺からアガらせて貰ったとはいえ…」
モモ「お疲れっす、先輩。これ…飲み物っす!」
加治木「わっ!…モモか。すまないな、あまり稼げなかったよ」
モモ「そんな事ないっす!それにセンパイの冷静な判断力、龍門淵に対する園城寺との連携、渋い打ち回しに加えて敵である園城寺に対する心遣いまで画面越しに伝わってきたっす!もう先輩の凛々しい表情を見てるだけで苦悶と葛藤、一打一打にかける執念が見てとれたっすよ!」
加治木「」
モモ「後半も頑張って下さいっす!」
加治木「お、おう」
怜「(アカン…もう限界かも知れんなあ)」
怜「(清澄の皆が励ましてくれとる…でも…気持ちは伝わるけど言葉がもう頭に入ってこーへん)」
怜「(皆の為にも頑張らなアカンのに…竜華…こんな時竜華がおれば…)」
タコス「…ふざけんじゃないじょ」
怜「…え?」
和「ちょっと優希、貴方…!」
優希「…アンタはわたしを押しのけてレギュラーになったんだじょ!それなら最初から私にうたせてればよかった!辛くて打ちたくないならやらなければよかった!!」
怜「なっ…!!」
優希「それでも打ちたい、叶えたい願いがあるから今も麻雀打ってんだろ!清澄の大将張ってんだろ!千里山の大将だか誰だか知らないが…自分の非力を棚に上げて誰かに頼るのはもうやめろ!自分の力で…ちっとは根性見せてみやがれってんだ!!じょ!!」
怜「…言われんでもやるわ」
タコス「ああ?」
怜「タコスのくせにえらい言いたい放題ゆうてくれやないか…まあ、お陰で目ぇ覚めたわ」
怜「…行ってくるわ、ありがとうな皆」
怜「(…もう、そんなん言われたら頑張らん訳にはいかんやんか…あのタコスやってくれるわ)」
怜「(…終わったら後で腹一杯タコス食わしたるから覚悟しときよ…)」ニコッ
実況「後半戦、スタートです!」
怜「(しかし…どうしたもんやろ、依然苦しい状況なんは変わらんな)」
加治木「(園城寺は復活したか…しかしこの天江の圧迫感…)」
衣「(清澄…まあ何をしようと衣の勝ちは変わらない…ん?風越が…)」
池田「(きたきたきた!これは立直せずにはいられないな!!)」ッターン!
衣「ロン、ホンイツ白ドラ3」
池田「」
怜「(とにかく鶴賀と協力して…)」カタッ
加治木「ポン!(…天江の支配から抜け出す!)」
衣「(衣が支配しているのに…あの二人、なかなかどうしてやるじゃないか…しかし)」
池田「…」カタッ
衣「ロン」
池田「(クッ…いや、まだ大丈夫…慌てるような時間じゃ…落ち着け、そうだ、私は図々しかったんだ…!!)」
池田「っすぅーー、ニャアあああああぁぁぁぁああああぁぁぁああああああああ!!」
衣「……(衣…何か悪いことしたかなぁ…)」
加治木「……(ついにネジが飛んだか)」
池田「…ふぅ……あれっ?誰か牌いじった?(さっきまでと全然違う見え方だし!)」
怜「(マジかこいつ…)」
怜「…!(今のでちょっと支配が弱まった…ここや!)」
怜「…立直!」
衣「(しまった!止められない!)」
加治木「(確かこいつのリーチは…!)」
池田「(来た来た、高め三色ー盃口!!これはリーチせずにはいられないな!」
怜「ツモ、リーチ一発ツモ平和ドラ1!……リーチ棒貰うで」
池田「」
実況「ついにオーラスを迎えました!トップは清澄!しかしゲームを優勢に進めた龍門淵が僅差で迫ってきています!少し離れて鶴賀学園と続き、名門風越の大将池田は一人沈みです!!」
実況「そしてラス親は龍門淵の天江衣!!果たして優勝するのはどの高校なのか!?」
衣「(なかなか戦い応えがあったぞ、清澄のおんじょーじ。しかしこの衣の支配、最早多少無理した所で抜けられぬ!勝負あったな!)」
加治木「(なんという気迫だ…しかしこの点差ならば、高い手を直撃すればまだ希望はある!覚悟、園城寺!!)」
池田「」
怜「(鶴賀は普通に考えてウチから直撃狙い…協力は出来んな)」
怜「(天江…ウチ一人で倒せるんか…?いや、倒す。何としても倒さなアカン!!)」
怜「(目はボヤけとるし、腕も重くて上げるのも辛い。頭もクラクラで集中力も切れかけとる)」
怜「(でも…感謝するで、咲…あんたが決勝まで温存させてくれたお陰でウチはまだ打てる!清澄の皆のお陰で座ってられる!)」
怜「(2手先見るだけでも倒れそうや、やけど…)」
怜「(…トリプル。……三、手先…を…)」
怜「(これは…天江の支配でクズ牌ばっかり回って……!!)」
怜「」
衣「(清澄の凄まじい気迫が消えた…?能力に耐え切れなかったのか?なんにせよこれで終わりだ!)」
衣「(テンパった…おそらくこれなら振り込まれるまでもなく自分でツモれるだろう…)」
衣「(結局清澄はダメだったか…ころもとは誰も…誰も遊べないのかな)」
衣「(これなら嶺上使いの方がまだ「…モ」マシだったk…え?)」
衣「(あり得ない!オーラもなければクズ牌の気配ばかりの…ッ!!まさか!!!)」
怜「…ツモ、国士無双…十三面待ちや」
衣「ライジングサンだと……!!!?」
衣「ありえない…よりによってそんな…衣の支配下にあって何故!!」
怜「…あんたが感じる手の大きさの気配とやらも…突き詰めればその人の放つ期待やらが表に出たんを読み取ったものやろ…生憎ウチにそんなもん出す気力も余裕もなくてな…」
怜「あとはクズ牌ばっかりくれるもんやからいっそのこと…てな」
衣「そんな理屈で…!?」
怜「…ああ、それにな、ウチは本気で…死ぬ気で練習して…今日まで一打一打打ってきたんや。…結局の所、魔物とやらに打たされとるだけのあんたには……負けへんよ」
衣「……!」
加治木「(まあ恐らくは間違いなくあの瞬間、彼女の能力は一時的にしろ天江の支配力を上回り…一巡、いや二巡…下手すれば三巡先まで支配していたのだろう)」
加治木「(大した奴だよ、全く)」
池田
衣「……」
怜「……なあ」
衣「…なんだ?」
怜「まあ、キツくもあったけど…あんたと打つの楽しかったで」
加治木「私も右に同じだ、いい勝負だった」
衣「!……ま、また…ころもと遊んでくれるか……?」
加治木「ああ、いつでも受けて立つぞ」
怜「もちろんや」
池田「こ、今度は負けないし!」
衣「!!…ありがとう…」
実況「長野県予選団体戦優勝は、なんと名だたる強豪校らを抑え、無名の公立高校、清澄高校に決定しました!」
怜「竜華…もうすぐやで、待っといてや!」
頑張れ怜、決勝で竜華に逢えると信じて…全国の戦いはこれからだ!
おやすみ
起きたら続き頼むぜ
>>192いや俺アニメしか見たことないから全国は知らないんだ
まだ残ってた
けど本当に全国編は知らんから書けないんだよ、誰か代わりに書いてくれ
怜「」
久「お疲れ様、すごかったわよ…って、え!?大丈夫怜!?」
タコス「こいつ…立ったまま死んでるじぇ…」
和「座ってますし死んでもいません!…って、寝てるんですかね…?」
ワカメ「大分無理しとったし、疲れたんじゃろう。休ませといたり」
咲「本当に生きてますよね…?」
怜「(生きるんて、辛いなあ…)」
怜「心配かけて悪かったな、でも長野に来てから調子もよくなったし、多少無理しても倒れる事はなさそうやわ」
久「そうなの?でもあんまり無理しちゃダメよ?」
タコス「なんか大阪の空気が物凄く悪かったかのような言いぶりだじぇ」
怜「まあ長野に比べたらなぁ…」
久「何にせよ良かったわ、これなら長野に来た甲斐もあったってものじゃない?」
怜「そうやな…でも、清澄の皆に会えただけでも充分来た甲斐あったわ」
久「嬉しいこと言ってくれるじゃない」クスッ
数日後、部室
咲「そういえば園城寺先輩って変わった打ち筋してますよね」
怜「あんたに言われたないわ…言うとらんかったっけ?ウチはなんやかんや病気とかあって一巡先が見えんねん」
和「そんなオカルトあり得ません」
咲「の、和ちゃん…でも本当ならすごいです!絶対振り込まないって事じゃないですか!」
怜「そやな…でも結構体や精神に負担がかかってな…無理したら二巡先やそこらまで見えるんやけど」
まこ「流石元千里山のエースじゃのう…全国にはこんな奴らがようさんおるんじゃろうか?」
怜「どうやろ?でも白糸台の宮永…あいつは確実にウチや龍門淵の衣、咲よりもえげつない力持っとるやろな」
咲「確かお姉ちゃんも来るとしたら先鋒だよね…」
まこ「姉妹対決っちゅう訳か、あんたも怜も因縁の対決になるのぉ」
和「今の私達の実力で太刀打ち出来るでしょうか…もっと練習を…」
久「あー皆揃ってる?こんど長野の決勝に出た四校で合宿する事になったから」
和「タイミングいいですね…」
久「今回は合同合宿に参加頂きありがとうございます!じゃーとりあえず自由時間ってことで!」
加治木「軽いなオイ」
怜「(ウチもこの合宿で能力だけやなく地力も上げていかんとな…)」
衣「おーいときー!ノノカ!咲も一緒にあそぼう!」
咲「いいよ、何するの?」
衣「麻雀!」
怜「よし、望むところや!」
怜「さて、練習が始まったと思ったらいきなりこの卓か…」
衣「ふっふっふ、負けないぞー!」
咲「あと一人足りないけど…」
久「よーし、私が入って久しぶりに本気出し……!」
透華「よろしくお願いしますわ」
衣「あ、トーカ!」
怜「!(前と全く違う気配…はぁ、大阪より全然麻雀人口少ないのに…長野は魔境かなんかとちゃうんか…?)」
怜「(よっしゃ、合宿なら多少無理して倒れても大丈夫や…ダブル!!…限界、試してみよか)」
衣「!(トーカだけじゃなくトキもきたか!)」
咲「(長野だけでこんな面子が集まるなんて…全国にはどんな化け物が…)」ブルッ
キャー、トーカトトキガタオレター!ダレカー!
怜「…ん?」
久「やっと目が覚めたのね。いきなり龍門淵さんと二人一気に倒れるんだから心配しちゃった」
怜「それは悪かったな…ちょっと自分の限界試してみとうなってつい…ん?その子らは?」
和「私の後輩です、部長が見学を許可したそうで」
久「咲と和と打たせてみようと思って…(面白いものが見れるかも知れないわよ?)コソッ」
怜「そうか…(あんな子が?……!嶺上ツモやと!?…つくづく魔境やなここは)」
怜「(…そうして合宿は終わった)」
怜「(咲や和は元々かなり強かったけど、更に強くなったみたいや)」
怜「(まこや久もかなり力を伸ばしたように感じられる)」
怜「(そしてタコス…東場だけで言えばホンマに魔物クラスになれる可能性すら感じる…分かっとったけどこのチームはウチがおらんでもかなり強かったみたいやな)」
怜「(まあ、タコスは補欠やから出番ないけどな)」
怜「ついに全国か…」
久「会場はやっぱり人多いわねー…よし、くじ引いてくるわね」
怜「うん、ええとこ引いてや…っと」キョロキョロ
怜「……!(おった!千里山の部長……竜華や!)」
怜「あのくじ…完全にウチとは逆のブロックやな…」
竜華「(あれは清澄の部長…この会場どっかに怜はおるんやろな…今すぐ謝りに行きたいとこやけど…)」
怜「(…今会って和解出来たとしても…それで気ぃ抜けたら勝てるもんも勝てへん、なら)」
竜華「(再会は決勝の舞台で、や!!)」
怜「(そこまでノンストップで駆け上がったるから…!!)」
怜「待っとってや、竜華!!」
竜華「待っときよ、怜!!」
sssp://img.2ch.net/ico/kossorisan.gif
俺たちの戦いはこれからエンドみたいだな
>>246
うん、そうなんだ、すまない
原作読んでないからこれ以上はマジで無理、誰か代わりに書いてくれるか落としてください
実況「清澄の宮永、先鋒戦から怒涛の連続和了で他家を圧倒、清澄、決勝進出です!!」
実況「そして大会規定やらなんやかんやでブロックがおかしいけど決勝は清澄、阿知賀、千里山、白糸台の4校で行われることになりました!!」
怜「(またウチ決勝まで出番なかった…)」
怜「しかしこれでついに決勝か…ついに来たで竜華…」
和「阿知賀…穏たちのいる高校ですね…」
咲「ついにお姉ちゃんと…全力で倒して優勝する!!」ゴッ
怜「(ヤバイ…勝つんは嬉しいけどウチまで回ってこんかったらどうしよ…)」
実況「ついに全国大会団体戦は決勝戦となりました!!先鋒戦、スタートです!!」
咲「よろしくお願いします(お姉ちゃん…)」
玄「(準決勝ではアレだったけど…今度は頑張るよ私!!)」
千里山モブ「(ディフェンスに定評があり飛ばされず離され過ぎないと評判の私が宮永姉妹を凌ぎます)」
照「…(咲…ここまで来るとは…麻雀以外は心の贅肉と思い、お前にも辛く当たってしまったな…)」
照「(だが今は私の敵でしかない。…悪く思うな、咲!!)」ギュインギュイン
東一局 親 照
咲「(…お姉ちゃんは昔から、最初は様子見に徹する)」
咲「(ならそこを突いて、嶺上をツモって親の点数を削り取る!!)」
咲「(よし、早速イーシャンテンだ!行ける!!)」コトッ
照「ロン」
咲「えっ!?ど、どうして…!?」
照「…私はお前達の事は以前に観察し終えている」ヒュンヒュンヒュン
照「ならば様子見は必要無い。この試合…東二局は永遠に来ない」
実況「でっ、出ました!!チャンピオンいきなりの和了!!」
実況「準決勝で対局した二人に加え、恐らく妹と思われる宮永咲選手については既に観察の必要がないということでしょうか!?今大会初の、東一局でのアガリです!!」
玄「そ、そんな…(ダメ…私じゃドラを縛ることしか出来ない…止められない!)」
咲「…」
実況「これでチャンピオンは4連続和了!!親は依然チャンピオンのまま、止めることは出来ないのでしょうか!!」
久「流石白糸台のエースね…」
ワカメ「他の二校も止められんみたいじゃのう」
怜「咲…このままやと…」
和「…大丈夫です、咲さんなら。姉だろうが、今まで全く顔も合わせなかった人に…今の咲さんの何が分かるって言うんですか!!」
怜「!…そうやな、一番咲を理解しとる和が言うなら間違いないわ」
和「なっ…と、とにかく大丈夫です!」カァァ
咲「(!和ちゃんの声が聞こえたような……大丈夫だよ、私は大丈夫。)」
咲「(お姉ちゃんは知らない…私が龍門淵や風越、鶴賀のみんな…そしてなにより、清澄の皆に出会い、戦い、強くなったことを!)」
照「…(なんだ?何かがおかしい…これは咲か。だが…これは当たり牌ではない筈だ)」コトッ
咲「…カン」
照「(大明カン?何を……まさか!!)」
咲「カン…もいっこカン!!」
照「(…こいつは本当に咲なのか!?この数年でこれ程までに…!!?)」
咲「…ツモ。清一対々三暗刻、三槓子赤1……嶺上開花」
咲「…32000です!!」カッ
照「(…どうやら私はお前を見誤っていたようだよ、咲。)」
照「(お前は成長した。この私ですら脅威を感じる程に)」
照「(…だが私は白糸台のエースでありインターハイチャンピオン、宮永照だ!…お前を本気で相手をするに足る敵と認めよう…そして)」
咲「(本気になったみたいだねお姉ちゃん…でも私は負けない…負けられない!!清澄の皆の為にも…)」
照「(…全力でお前を潰す!!)」
咲「(…全員ゴッ倒す!!!)」
玄「」
照「…」ガタン、スタスタ
咲「あ、おねえちゃ…」
照「…強くなったな、咲」
咲「!……うん!!」
実況「先鋒戦終了!!宮永姉妹の壮絶な削り合いは、僅かに照選手に軍配が上がりました!!阿知賀と千里山には厳しい点差となりましたが、勝負はまだ分かりません!」
実況「それでは次峰戦、スタートです!!」
ごめん最後まで書きたかったけど出かけなくちゃならない、帰るのは明日の晩だから本当に落として貰って構いません
ほんとにすいません
いや暇はあるけどあいぽんは規制されてるから外から書けないんだ
誰か続き頼むよ
このSSまとめへのコメント
乗っ取り王道カプ厨ェ