美琴「なんでカフェまで来て、パソコンいじってるのよ！」

黒子「ワタクシはジャッジメントですの。お姉様のように暇ではございませんのよ？」

美琴「じゃあ、なんで呼んだのよ！」

黒子「お姉様が我々ジャッジメントの邪魔をしないように、ワタクシが見張ることにしましたの」

美琴「余計なお世話！帰る」ｶﾞﾀｯ

黒子「あ、ちょっとお姉さま！お待ちになって」

美琴「待たない！」ｽﾀｽﾀ

黒子「」ﾋｭﾝ

黒子「お姉様！」ｶﾞﾊﾞｯ

美琴「ちょ、危な！」

黒子「……はは〜ん」ﾆﾔﾆﾔ

黒子「お姉様、まさか……」

美琴「な、なによ……」

黒子「黒子が相手をしてくれなくて寂しいのですね？」ﾆﾔﾆﾔ

美琴「……はぁ？」

黒子「もぉ〜、お姉様ったら、う・さ・ぎさん☆」ﾂﾝ

美琴「」ｶﾁﾝ

美琴「」ﾊﾞﾁﾊﾞﾁ

黒子「！？」

黒子「お、お姉様？その電撃は如何に……？」ｵﾛｵﾛ

美琴「もちろん……」

美琴「アンタの為のものよ！」ﾁｭﾄﾞｰﾝ

黒子「」

美琴「はぁ……」

美琴「帰ろ」ｽﾀｽﾀ

黒子「ふぇぇぇぇ」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

黒子と美琴の部屋

美琴「はぁ……」ｺﾃﾝ

美琴「（黒子のやつ……つまらないことして）」

美琴「（……）」

美琴「（でも、最近一人でいることが多くなった……）」

美琴「（寂しい……？）」

美琴「（……そんなわけないじゃない）」

美琴「（何……私、黒子の言葉を真に受けて……）」

美琴「（……）」

美琴「（……寝よ）」

黒子「ただいまですの〜」ｶﾞﾁｬ

美琴「」ｚｚｚ

黒子「まぁ、はしたない。大きなお口を開けて……」

黒子「ん……これはもしかすると……」ﾆﾔ

黒子「黒子チャーンス☆」

黒子「何をしようかしら……」

黒子「」ﾋﾟｷｰﾝ

黒子「そうですわ、お姉さまのおムネを触らせてもらいましょうか」

黒子「」ｿﾛｿﾛ

美琴「」zzz

黒子「……」

美琴「」ｽﾙｽﾙ

黒子「まぁ……なんとお美しいブラ……黒子、幸せ」ｳｯﾄﾘ

美琴「う〜ん」zzz

黒子「おっと、いけませんわ……ﾅﾏを見るまでの辛抱……」ｽｽｽｯ

美琴「」zzz

黒子「このブラ……外しにくいですわ……」ｸﾞｲｸﾞｲ

美琴「」zz

黒子「おっと、その前に……お姉さまのお美しい御姿を写真に収めなければなりませんわね……」

美琴「」ｚ

黒子「はて、カメラはどこにしまったんでしたっけ……」ｶﾞｻｶﾞｻ

美琴「」ﾊﾟﾁｯ

黒子「はて？ありませんわね」ｶﾞｻｶﾞｻ

美琴「……」

黒子「あ、ありましたわ♪これでお姉さまの御姿を収めることができますわ♪」

美琴「」ﾊﾞｻｯ

黒子「！」

美琴「……く〜ろ〜こぉ〜？」

黒子「お、お姉さま……？」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

美琴「だ〜れの御姿を収められるって〜？」ﾊﾞﾁﾊﾞﾁ

黒子「い、いえ、何の事—」

美琴「とぼけてんじゃないわよ！」

黒子「御免あそばせぇぇぇ」ﾋｭﾝ

美琴「ちょっと！」

美琴「ったく……逃げ足だけは早いんだから」

美琴「でもこの時間に能力使うと……」

ｷﾞｨﾔｧｧｧｧｧｧｧ

美琴「……やっぱり」

美琴「……」

美琴「寝よ」ﾊﾟﾀﾝ

黒子と美琴の部屋

黒子「」ｸﾞｯﾀﾘ

黒子「……ああ」

黒子「どうしてこのワタクシ、こんなにも不幸なんでしょ」

黒子「お姉様は……」

美琴「」ｚｚｚ

黒子「……はぁ」

黒子「ワタクシの恋はいつ実るのやら……」

ﾊﾅﾃｺｰｺﾛ♪

黒子「はい、白井黒子ですの」

飾利『あ、白井さん』

黒子「初春、どうしてこんな夜中に……」

飾利『申し訳ありませんっ！』

黒子「はて……なんのことですの？」

飾利『今日、ジャッジメントのデスクワークをすべて白井さんが引き受けてくれたって聞いて……』

黒子「ああ、そんなことですの……まったくかまいませんのよ（お姉様と会う為とは言えませんわね）」

飾利『はぅぅ……でも、なにかお礼をしないと……』

黒子「お礼なんて……」

黒子「（……これは）」

黒子「いえ、そういえば、初春にお願い事がありますの」

飾利『なんでも言ってください！！』

黒子「それでは……明日が何の日かご存じ？」

飾利『明日……ですか？』

飾利『日曜日ですけど……』

黒子「そう、日曜日。しかしながら、ワタクシたちの学校では体育祭なんですの」

飾利『あ、そういえば』

黒子「そ・こ・で」

飾利『？』

黒子「このようなイベントでは男女の仲が深まると言いますの……だから、私がお姉様とお付き合いできるような作戦を立てて欲しいんですの」

飾利『男女ではないような気が……』

黒子「細かいことは気にしないんですの」

飾利『……分かりました。明日の未明までにはメールで返事します』

黒子「感謝しますわ」

飾利『それでは、お休みなさい』

黒子「ええ、お休み」ﾋﾟｯ

黒子「……」

黒子「」ﾆﾔｯ

今日の投下はこれでおしまい。
よろしかったらまた見てくださいね

次の日

美琴「黒子〜今日は体育祭でしょ〜？早く起きないと」

黒子「う〜ん、おねえさま〜、そこだけは〜」ﾑﾆｬﾑﾆｬ

美琴「……なんちゅう夢を見てるのよ」

美琴「先に行ってるからね〜」

黒子「ほぇぇぇぇ」ｚｚｚ

美琴「……」

美琴「（一人で行くか……）」ｽﾀｽﾀ

ﾊﾞﾀﾝ

黒子「……」ﾊﾞｯ

黒子「……」ﾋﾟｯ

黒子「……初春？」

飾利『はい、手順はメールに添付した通りです』

黒子「了解ですわ……まずは……」

飾利『御坂さんとラブラブお着替え〜』

黒子「」ﾜｸﾜｸ

飾利『検証の結果、御坂さんはあの有名さ故、ほかの生徒と着替える時間帯をずらし、一人で着替えていると予測できます。そこに白井さんが登場し……』

黒子「二人きりで着替える、というわけですわね」

飾利『はい』

黒子「よく調べてくださいましたわ。感謝いたしますわ」

飾利『えへへへ///』

飾利『それでは体操着をもって更衣室に行ってください』

黒子「ラジャーですわ！」ﾋｭﾝ

学校　更衣室

美琴「……」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

美琴「……はぁ」

美琴「（また一人か……）」

美琴「（……しょうがないよね）」

美琴「」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

黒子「溜息なんて、お姉様らしくないですわ」

美琴「」ﾋﾞｸｯ

美琴「く、黒子っ！？なんでアンタがここに？」

黒子「体育祭だからに決まっているではありませんか」

美琴「絶対来ないと思ってたのに……」

黒子「あら、心外ですわ」

黒子「それよりもお姉様……」

美琴「……？」

黒子「ブラがずれていますわよ？」

美琴「ひゃっ？！」ﾊﾞｯ

美琴「ちょっと、黒子！何恥ずかしいこと言ってんのよ！」

黒子「はて？事実を述べただけですわ。それに、ここにはワタクシとお姉様の二人だけ……」

美琴「……な、なによ」

黒子「……もしや」

美琴「……？」

黒子「そうでしたか……黒子、大失態ですわ」

美琴「？」

黒子「お姉様がせっかくアプローチをしてくれたというのに、このワタクシは……気づくことができないなんて」

美琴「……」

黒子「でも、今の黒子はオオカミさんですの」ｽﾙｽﾙ

美琴「……」

黒子「すぐにお姉様を気持ちよくさせてあげますわ」ｽﾙｽﾙ

美琴「……」

黒子「さ、お姉様も、お脱ぎください」ｽﾙｽﾙ

ｺﾞｽｯ

黒子「」ｸﾞﾌｯ

美琴「サイテーね」

黒子「おねえ……さま……」ｽﾞﾙｯ

美琴「先に行ってるから……」ｽﾀｽﾀ

黒子「う……」

ｶﾞﾗｯ　ﾋﾟｼｬｯ

黒子「」ﾁｰﾝ

今日の投下はこれで終わりですの
よろしければまた見てくださいね

あれ、百合は歓迎されないんですの？
内容は百合ではありませんのでご安心くださいまし

黒子「ういはる……」ｸﾞｯﾀﾘ

飾利『はい……その様子だと失敗したんですね』

黒子「ボディーブローをキメられましたわ……」

飾利『そうですか……でも次の作戦なら大丈夫ですっ！』

黒子「次は確か……」

飾利『名付けて、【御坂さんとぶつかってそのままお持ち帰り！】作戦です』

黒子「……」

飾利『あれ……反応薄くないですか？』

黒子「なんというか……そんなことでお姉様をオトすことができるんですの？」

飾利『もちろん！私の計算によるとですね……』

黒子「ああ、わかりましたわ。続けてくださいな」

飾利『とにかく、概要を説明すると、一人で歩いている御坂さんに白井さんがぶつかって、そのまま少女漫画的なノリになって……キャー///』

黒子「」ﾜｸﾜｸ

黒子「と、とりあえず外に行きますわ（ホテルの予約なんてしてませんわ///）」

百合は嫌いじゃないんだけど、なんだろう…この黒子は気持ち悪い
というか純粋におもしろくないな

>>23　申し訳ないです<m(__)m>

運動場

美琴「……」ｽﾀｽﾀ

女子生徒「ねぇねぇ、あれって御坂様だよね〜」ﾋｿﾋｿ

女子生徒「え？あ、ほんとだ。体育祭出るんだね」ﾋｿﾋｿ

女子生徒「ねぇ、話しかけてみれば？」ﾋｿﾋｿ

女子生徒「え〜できないよ〜」ﾋｿﾋｿ

女子生徒「だよね〜」ﾋｿﾋｿ

ｷｬﾋﾟｷｬﾋﾟ

美琴「（はぁ〜あ……）」

美琴「（だっる）」

美琴「（……）」

美琴「（……私、何の競技にでるんだっけ……）」ｽﾀｽﾀ

ﾄﾞｯ

美琴「あっ、すみませ—」

黒子「お、お姉様……？」

美琴「黒子……ちょっとアンタ、どこ見て歩いてんのよ！」

黒子「お姉様の方こそですわ。お一人でボーッと歩いていたのでは？」

美琴「それは……」

美琴「……」

黒子「？」

黒子「それよりも、お姉様？今日は黒子と走って頂けますの？」

美琴「走る……？」

黒子「ええ、今回の体育祭のリレーの事ですの」

美琴「……ああ、リレーね」

黒子「はて、ご存じ無いんですの？」

美琴「うん……教えてくれる人居なかったし」

黒子「もう、お姉様ったら、気のおけるお友達をお作りになったらよろしいのに」

美琴「……」

美琴「（私は一人ぼっち……）」

美琴「（それは……私がレベル５だから……？）」

美琴「……」

黒子「それでは私と走って頂けますのよね？」

美琴「……」

黒子「……？」

美琴「いや、今日は帰る」

黒子「か、帰る？！まだ始まってすらいないのに—」

美琴「用事を思い出したの」

黒子「用事……そんなことならこの黒子がテレポートで—」

美琴「いい、一人にさせて」

黒子「お姉様……？」

黒子「どうしたんですの？さっきから様子がおかしいですの」

美琴「別に……」ﾌｲｯ

美琴「それじゃ、体育祭頑張ってね」ｸﾙｯ

黒子「え……」

美琴「」ｽﾀｽﾀ

黒子「お、お待ちくださいな」

美琴「何？」ﾌｲｯ

黒子「いえ……特には……」

美琴「……用がないなら話しかけないで」

美琴「」ｽﾀｽﾀ

黒子「……」

黒子「お姉様……」

今日の投下はこれでおしまいですの
よろしければまた見てくださいね

面白いから無理せず頑張っ

乙

>>30
ありがとうございます。

固法先輩が黒子や初春を呼ぶときは「初春さん」「白井さん」で合ってますよね？

ジャッジメント　１７７支部

黒子「……」ｺｸｺｸ

黒子「」ﾊｧ

黒子「……」ﾊｧ


美偉「……」

美偉「……白井さん、元気ないのね。何か知ってる？」ﾋｿﾋｿ

飾利「え、まぁ……大体予想は付きますけど……」ﾋｿﾋｿ

美偉「まったく、シャキッとしてもらわないとジャッジメントは務まらないというのに……で、何があったの？」

飾利「おそらく、かくかくしかじかで……」

美偉「なんだ、そんなこと？私がちょっと説教してくるわ」ｽﾀｽﾀ

飾利「あ、ちょっと、固法先輩！」ﾀﾞｯ


黒子「」ﾊｧ

美偉「ちょっと、白井さん！」

飾利「」ｿﾜｿﾜ

黒子「」ﾊｯ

黒子「……なんですの？」

美偉「なんですの、じゃないでしょ。さっきから溜息ばかりついて、そんなんじゃジャッ

ジャッジメント　１７７支部

黒子「……」ｺｸｺｸ

黒子「」ﾊｧ

黒子「……」ﾊｧ


美偉「……」

美偉「……白井さん、元気ないのね。何か知ってる？」ﾋｿﾋｿ

飾利「え、まぁ……大体予想は付きますけど……」ﾋｿﾋｿ

美偉「まったく、シャキッとしてもらわないとジャッジメントは務まらないというのに……で、何があったの？」

飾利「おそらく、かくかくしかじかで……」

美偉「なんだ、そんなこと？私がちょっと説教してくるわ」ｽﾀｽﾀ

飾利「あ、ちょっと、固法先輩！」ﾀﾞｯ


黒子「」ﾊｧ

美偉「ちょっと、白井さん！」

飾利「」ｿﾜｿﾜ

黒子「」ﾊｯ

黒子「……なんですの？」

美偉「なんですの、じゃないでしょ。さっきから溜息ばかりついて、そんなんじゃジャッジメントは務まらないわよ？」

黒子「ジャッジメント……こんなことでへこたれてしまうワタクシには向いていなかったのかもしれませんわね……」

美偉「何？ずいぶん弱気じゃない」

美偉「大体のことは初春さんから聞いたわ。……失敗だったんですってね」

飾利「……」

黒子「失敗も何も……ワタクシ、お姉様ともう口をきけなくなってしまったんですの……」

美偉「……え？」

黒子「もう、ワタクシの生きる意味はないんですの。だから、いっその事、自分でこれを体内に……」ｽｯ

美偉「ストップ！早まっちゃダメ！」ｶﾞｼｯ

初春「わぁ！し、白井さん！」

黒子「お止めにならないでくださいな。お姉様がワタクシの人生そのものですの……だから、ワタクシはもう、死んでいるんですの」ｽｯ

美偉「ちょっとちょっと！初春さんもなんか言ってあげて！」

飾利「ごめんなさいっ！」ﾍﾟｺﾘ

美偉「ちょっと……」

飾利「私がダメな作戦なんか立てたから白井さんは……」

黒子「ダメなんかじゃありませんわ……初春はよくやってくれましたわ」

黒子「ダメなのは私の方……」

飾利「白井さん……」

黒子「」ﾊｧ

美偉「……」

飾利「白井さん、詳しく聞かせてもらえませんか？」

黒子「……」

黒子「用が無いなら話しかけないで、と言われましたわ」

飾利「えっと……でもそれはいつものやり取りじゃないですか」

美偉「そうよ。いつもの事じゃない」

黒子「違うんですの。いつもとは様子が違って……あの目はマジでしたわ」

飾利「そんな……どうしてそんなこと」

黒子「このワタクシがいけなかったんですわ。本来、レベル５のお姉様とワタクシでは釣り合うはずがない……」

美偉「そんなことはないと思うけど……」

飾利「そうですよ！え〜と、そうだ！きっと、御坂さんは疲れていたんです。明日になればいつも通りに接することができますよ！」

黒子「……」

飾利「と、とにかく、明日は月曜日ですし、どうしてそんなことになっているのか佐天さんと明らかにしてきます！それまで白井さんは御坂さんとうまくやってください」

黒子「……分かりましたわ。初春……あなたには世話になってばかりですのね……」

飾利「いえ、好きでやってますから」ﾆｺｯ

黒子「」ｳﾙｯ

黒子「」ｸﾙｯ

飾利「……？」

黒子「……感謝いたしますわ」ｺﾞｼｺﾞｼ

飾利「」ﾆｺｯ

33の投下ミス、すみません<m(__)m>
本日の投下はこれでおしまいですの。
良かったらまた見てくださいね

次の日

飾利「……」

飾利「」ﾁﾗｯ

飾利「……」ﾏﾀﾞｶﾅｰ

涙子「ういっはるー」ﾊﾞｯ

飾利「へ……？」

涙子「ふむ……今日はクマさんか〜」

飾利「ひゃあ！」

涙子「お、今日のリアクションいいね〜」

飾利「佐天さん！どうしてあなたはいつも—」ﾌﾟｸｩ

涙子「まぁまぁ、怒りなさんなって」

飾利「まぁ、いいです……今日呼んだのは—」

涙子「御坂さんの事……でしょ？」ｷﾘｯ

飾利「はい……」

涙子「どうしちゃったんだろうね……」

飾利「直接会えば、何か分かると思います。もしかしたら、白井さんが何か御坂さんの気に障るようなこと……」

飾利「……」

涙子「……いつもしてるね」

飾利「はい……」

飾利「でもっ……例えば、過去のトラウマとか……」

涙子「土足で踏み込んではいけないテリトリーって事？……白井さんに限ってそれはないとおもうけどな〜」

飾利「うぅ……じゃあ、いったい何が……」

涙子「……う〜ん」

涙子「考えても仕方ないからさっ、御坂さんのところへ行ってみようよ」

飾利「……そうですね」

飾利「行きましょうか」

涙子「うんっ！」

常盤台　校門前

美琴「」ｽﾀｽﾀ

美琴「（今日も一人……昨日は黒子にあんなこと言っちゃったし……）」

美琴「（一人ぼっち……か）」

美琴「」ｽﾀｽﾀ

涙子「あ、御坂さ〜ん！」ﾌﾘﾌﾘ

美琴「？」

美琴「佐天さん……」

飾利「」ﾍﾟｺﾘ

美琴「初春さんも……どうしたの？」

涙子「いやぁ、ちょっと御坂さんに会いたくなっちゃって……」

飾利「えへへ///」

美琴「そう……」

涙子「これからどっか行きません？」

美琴「……」

飾利「……」

涙子「えっと……」

美琴「私はいいや……」

涙子「え……」

美琴「ごめんね……ちょっと用事があるから」

涙子「そうですか……」

飾利「私たちもついていきます！」

涙子「初春？」

美琴「え……？」

飾利「みんなで用事を済ませた方が絶対に楽しいと思いますっ！ねっ、佐天さん！」

涙子「え？ああ、そうですよ！絶対に楽しいですよ！」

飾利「だから、私たちも連れて行ってください」

美琴「……」

美琴「あなたたちも黒子と同じようなこと言うのね……」ﾎﾞｿｯ

飾利「……？」

美琴「」ﾌｲｯ

美琴「」ｽﾀｽﾀ

涙子「ちょ、ちょっと！御坂さん？！」

初春「……」ｽｯ

涙子「……？」

飾利「……白井さんに全部聞きました」

美琴「」ﾋﾟﾀｯ

飾利「白井さん……すごく悲しんでました」

美琴「そう……」

飾利「いったいどうしちゃったんですか！いつもの御坂さんはどこに行っちゃったんですか！」

美琴「あなたには関係のないこと……」

飾利「ありますっ！私たち……ずっと一緒だったじゃないですか！」

美琴「じゃあ……」

涙子「……？」

美琴「私のこの気持ち、何とかしてよ！」

飾利「え……」

涙子「……」

美琴「ほら……できないじゃない」ｳﾙｯ

飾利「……」ｳﾂﾑｷ

涙子「御坂さん……」

美琴「っ……」ﾀﾞｯ

初春「……」

涙子「ちょっと、御坂さんっ！」

涙子「！？」ｸﾞｯ

飾利「」ﾌﾙﾌﾙ

涙子「初春……」

飾利「……帰りましょう、佐天さん」

涙子「でも……」

飾利「帰りましょう」

涙子「……うん」

路地裏

美琴「（どいつもこいつも……）」

美琴「（もう……嫌だ）」

美琴「（私はずっと一人で良い……）」

美琴「……」ｽﾀｽﾀ

ｻﾞｯ

美琴「？」

カダージュ「……」ﾕﾗ

美琴「……何？」

カダージュ「」ﾕﾗ

美琴「アタシ、今イライラしてるのよね……やるの？」

カダージュ「……母さん」

美琴「はぁ？」

カダージュ「母さんだよねぇ？」

美琴「アンタ、何言って—」

カダージュ「母さん、やっと見つけたよ……」ｶﾁｬ

美琴「な、なによアンタ！銃刀法違反！」

カダージュ「」ﾋｭﾝ

美琴「え—」

ｽﾊﾟｯ

美琴「痛っ！」

美琴「嘘……」ﾂｰ

カダージュ「ハハハッ！母さん待っててね……僕がすぐに行くよ！」

美琴「（何なのこいつ……これまで感じたことのないプレッシャー）」

美琴「（……怖い）」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

カダージュ「ハハハハハハッ！」ﾋｭﾝ

美琴「（……）」

美琴「（私は一人……）」

美琴「（やってやる）」ﾊﾞﾁﾁｯ

美琴「」ﾊﾞﾁﾁｯ

美琴「」ﾋｭﾝ

カダージュ「あはぁ」ｶﾞｼｯ

美琴「！？」ｸﾞﾝｯ

美琴「」ﾄﾞｼｬｧｧｧ

美琴「痛っ！」

カダージュ「」ｼｭｲﾝ

美琴「！」

美琴「（動きがデタラメすぎて追いつけない……）」

美琴「」ﾀﾀｯ

カダージュ「」ｷﾞｭﾝ

美琴「（なんなのこいつ……強い）」

美琴「」ﾊﾞｸﾃﾝ

カダージュ「」ｷｭｲﾝ

美琴「」ｶﾞｻｶﾞｻ

美琴「」ﾋﾟﾝｯ

美琴「（これで—）」

ｻﾞｸｯ

美琴「ひあぁっ！？」

カダージュ「……」ｽﾄｯ

美琴「（腕が……）」

美琴「」ｶﾞｼｯ

美琴「うっ……あぁぁぁぁぁぁ！」ｸﾞｸﾞｸﾞｯ

カダージュ「ダメだよ母さん……それは抜けない」ｶﾞｼｯ

美琴「そんな……」ﾊﾟﾀｯ

美琴「」ﾊｧﾊｧ

美琴「（ちょっと……やばいかも……）」

カダージュ「さぁ、僕と一つになろう」ｸﾞｲｯ

美琴「近づくな……変態野郎」ﾊｧﾊｧ

美琴「」ﾊﾞﾁﾁﾁｯ

カダージュ「？」ﾊﾟｼｨｨｨ

美琴「そんな……」

カダージュ「さぁ、さぁ」ｽﾀｽﾀ

美琴「嫌……やめて……」ﾊｧﾊｧ

カダージュ「」ﾄﾝｯ

美琴「な……に……？」ﾊｧﾊｧ

カダージュ「」ｼｭｰ

美琴「」

カダージュ「」ｼｭｰ　ｼｭｲﾝ

美琴「」ｺﾌｯ

カダージュ「さ、皮膚は剥いだよ……もう少しだね、母さん」

美琴「（）」

カダージュ「」ｽﾞﾝｯ

美琴「」ｹﾞﾎｯ

カダージュ「」ｽﾞﾙｯ

美琴「」ﾋｭｰﾋｭｰ

カダージュ「これがレベル５の心臓……う〜ん、いい香りだ」

美琴「」ﾋｭｰ…

美琴「」

カダージュ「ああ、器がダメになってしまったね、母さん」

美琴の心臓「」ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝ

カダージュ「でも、大丈夫だよ？僕の体があるからさ」

美琴の心臓「」ﾄﾞｸﾝ

カダージュ「では、さっそくいただくくよ」ﾊﾟｸﾘ

カダージュ「……」

カダージュ「」ｺﾞｷｺﾞｷ

カダージュ「」ﾍﾞｷｺﾞｷ

カダージュ「……」

美琴（カダージュ）「……ふぅ」

美琴（カダージュ）「さ、か〜えろ」ﾙﾝﾙﾝ

エピローグ

木原『それで、カダージュ君、器の方は手に入ったのかね？』

美琴（カダージュ）『勿論よ。ここにあるわ』

木原『……そうか、もう転生したんだな……よくやった』

美琴（カダージュ）『それで、あれを実行すればいいのよね？』

木原『……ああ』

美琴（カダージュ）『りょーかい。じゃ、また連絡するわ』

ﾌﾟﾂｯ



木原『……』

木原『ああ、私だ』

木原『……ああ、予定通りに進行している』

木原『……ああ、そうだな』

木原『レベル５による能力者狩り……楽しみだよ』


　　　　　　　　　　END