もしもエレンが女型巨人と巨大樹の森の格闘中に息切れしなかったら(6)

巨大樹の森

ーー

女型を左フックでふっとばした…

殺してやる…殺してやる!!!

エレン「グォオォオオオオオオッ」

あいつの顔面ぶち破って…グチャグチャに!!

あ…避けられたか…でも次…あれ…ちょっと息が…

あの技は…ア

エレン「なんっだょおおおおおっ!!!」

アルミン「どうしたの?」

エレン「どう考えてもおかしい…!!」

アルミン「だから何が?」

エレン「あのとき…女型と巨大樹の森で戦闘したとき…俺は勝ってた!」

アルミン「え?君は負けたんだろ?」

エレン「違うんだ…息が切れたんだ!」

アルミン「…あ、そうか」

エレン「座学で散々習った巨人の生態…『呼吸の必要が無い』」

アルミン「え?それじゃあ君は息切れしたのかい?」

エレン「ああ…確実にした…しかも汗までかいて肩で息してた…それでガードしようとしたら…」

アルミン「負けたんだね…」

エレン「だからさ、俺がもし息切れして無かったら、女型の蹴りがくるまえに避けるなり距離を取るなりできたはずなんだよ!」

アルミン「でも…君は相当消耗してたんだろ?巨人はある一定を越えると極端に動きが鈍るんだよ?」

エレン「いや…あの時はまだ大丈夫だった。それより先に俺より消耗してた女型はなんで大丈夫なんだよ」

アルミン「うーん…君の話だと、木に膝蹴りしたんだろ?その反動で…」

エレン「ああ、足は不自由だった。だが、俺がそう簡単にハイキックを喰らうと思うか?」

アルミン「いや…足が不自由でも避けるなりできたはず!」

エレン「おまけにそいつはアニと同じ蹴り方だった…アニって名前がうかんだときにショックで動けなくなっちまった…」

エレン「俺が息切れして無かったらこうなってた!」

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