絶望先生「流行語大賞が発表されましたね」 (48)

奈美「大賞が4語って史上最多みたいですよ」

あびる「増やせばいいってものでもないよね」

望「何が史上最多ですか!そもそも聞いたことないような単語まで候補に入り込んで明らかな市場過多です」

あびる「まあ、確かに使ってる人見たことないものまで紛れ込んでますよね」

望「いくつかはもう死語認定されてますしね。4語だけに」ププッ

千里「あーイライラする!なんなのよ大賞が4語って!大賞ならきっちり1語選びなさいよ」

あびる「最近はビリのいない運動会とかあるからね。みんな頑張ったとか言って」

望「まあ、それは親御さんへの配慮もあるのでしょうが・・・と言いますか学校側の自己防衛ですかね」

マ太郎「マリアのいたところビリなかったヨ。ビリあると争い起きる。だからみんな平等だったヨ」

一同「シーン」

前に絶望先生ss書いてた人?

望「・・・気を取り直して外へ繰り出しましょうか」

ー商店街ー

奈美「街はもうすっかりクリスマスムードだねぇ」

望「・・・」

奈美「どうしたんですか先生?」

まとい「ほら、先生誕生日が11月4日のクリスマスベイビーだから」

望「・・・ご説明ありがとうございます。と言うかいたんですか」

まとい「ずっと」

望「クリスマスムードがなんです!ちょっと電飾を増やしただけでいつもの商店街じゃないですか!」

奈美「えー、イルミネーション綺麗じゃん」

望「飾り立てれば済むなんて大間違いです!」

望「ご覧なさいあれを!」

愛「すみません、すみません」

愛「私のようなものが艦コレの加賀さんのコスプレをしてすみません」

あびる「いるよね、性格とか体型気にせずコスプレして叩かれちゃう人」

望「あれがダメイルミネーションです。まあ乳首を盗撮されなければセーフかもしれませんが」

奈美「似合ってるけどね。ちょっと似てるし」

望「ネタは仕入れたので商店街から出てみましょう」

奈美「ネタって」

ー10分後ー

ドンッ
ガシャッ

望「おっと、前を見て歩かないと危ないですよ・・・って音無さんじゃないですか」

芽瑠「・・・」

望「携帯落としましたよ」ヒョイ

携帯画面[絵文字ぐちゃ~っ]

芽瑠「☆○※▼*◆」

奈美「うわぁ・・・」

望「文章に対して絵文字の量が異常なダメイルミネーションですね」

芽瑠「・・・」ポチポチ

ズイッ

携帯画面[うっせー!死ね!!!!]

タッタッタッ

望「行ってしまいましたね」

あびる「お母さんとかのメールもあんな感じだよね」

奈美「LINEとかやらないのかな」

千里「使えないのよ、名前的に」

望「連載当初ありませんでしたからね・・・」

ー15分後ー

望「さあ、着きました」

千里「晴美の家じゃない!いないと思ったら」

望「ここでもこの季節特有のダメイルミネーションを見ることができます」

晴美「できたああああああああ」

望「ほら」

千里「何ができたのよ」

晴美「あ、みんな」

望「これです」スッ

奈美「本?」

望「そうです。コミケで売るための同人誌の表紙」

千里「これが?」

望「見たところかなり手が込んでいますね」

望「藤吉さん表紙の完成おめでとうございます」

晴美「あ、ありがとうございます」

望「中身は?」

晴美「え?」

望「中身はもうできていますか?」

晴美「・・・」

望「一枚絵にこだわり肝心な中身が手付かず、ダメイルミネーションです」

まとい「表紙とかジャケットが好みだと買っちゃいますよね」

望「このように世の中ダメイルミネーションだらけなんです!」

・まとめサイトの無駄に多い両端の広告
・アイドルのCDについてくる大量の紙切れ
・園遊会の飾りの一部だと気付かず手紙を書く議員
・表紙が和紙で珍しいと買ったら中身はつまらないギャグマンガ
・中学ではユニクロだったのに高校デビュー狙って奇抜な格好を始めるダメイルミショーネン
・クリスマスにジュースを飲み過ぎて朝起きたらイルミ寝ション小学生

??「その通り!」

望「ん?」

??「イルミネーションなんか必要ない!飾る必要なんてないのだ!」

猪○「私は飾る時間がなかったので簡単な借用書一枚で切り抜けました」

ヤ○ト「忙しかったためクール指定でも特に何もせずそのまま配送しました」

露出狂「着飾る必要がなかったので中高生の前でも裸でいました」

望「あなた達はもう少し飾りつけてください!」

望「とにかく世の中あまりにも飾り付けすぎるとろくなことがないのです!」

千里「先生も飾り付けていますよね」

望「え?」

あびる「いい大人が女子高生に囲まれて」

千里「きっちり一人に決めなさいよ!」

望「ひいぃぃぃ」ダッ

奈美「あ、逃げた」

まとい「師走だけに」

千里「逃がさない<●><●>」

ハッ

望「ここは?」

千里「やっと目が覚めましたか」

千里「寝ている間に先生を飾り立てておきました」

千里「クリスマスツリーだと華がありすぎるので十字架のイルミネーションとして」

千里「クリスマスツリーだと華がありすぎるので十字架のイルミネーションとして」

望「ただの磔刑じゃないですかあああああああ」

(終)





ー大晦日ー

知恵先生「どうしたのその格好」

マ太郎「紅白で飾る必要のなくなった人のドレスもらってきたヨ!これで今年も年を越せるナ」

>>7
ちゃいます

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