男「…今日もダメか…」
ガックリ
冷血娘「…」
男「俺のギャグはこれで最後だ…」
冷「かなり有名どころのギャグが最後ですか」
男「ねえ、冷血さんはどうやったら笑うのかい…?」
冷「さあ、私には分かりませんね」
冷「私だって、まったく面白がってないわけではないですよ」
冷「私なりに楽しんでいます」
男「そうは見えないけれど…」
冷「これは困りましたね」
冷「これでどうでしょうか」
男「冷血さん…何の脅迫だい…?」
ガタガタガタ
冷(参りました。笑顔のつもりですが…)
男「今日も冷血さんは笑わなかった」
ガックリ
友「お前はお馬鹿です」
友「ハッキリ言うと、何でそんな無理をするのです」
ハァ~
友「冷血さんの笑顔を見た人はいないのですよ」
友「今まで彼女に挑んだ阿呆共はことごとく惨敗して帰ってきました」
友「彼女の笑顔を見るのは、ラクダが針穴に通る方が簡単だといわれていますよ」
メガネクイッ
男「だって…」
友「今まで色恋に興味の無い、非人間的な男だったのに」
友「高校にあがり、このザマです」
男「お前俺の恋路を邪魔する気か、それとも要求は何だ!」
友「何も欲しくはないですし、僕だって応援するつもりでしたよ!」
男「じゃあ何なんだ!!俺の勝手じゃないか」
友「はぁ、お前は相手が分かっているのですか」
男「冷血さん」
友「いや、だから…あの冷血さんですよ」
男「おう」
友「彼女は絶世の美女ですよ!?」
男「うん」
友「彼女は言い寄る男に対してこの上なく厳しい」
男「あぁ~そういや最初はこの上なく厳しかったな」
友「そして笑わない」
男「笑って欲しいからこうしてお前に相談している」
友「このメガネの僕が笑いについて知っていると!?」
男「…いいや」
友「馬鹿にしないでください!!どんだけ期待されてないのですか!?」
男(友が笑いについて知らない言ったじゃないか…)
友「と、とにかく、彼女は諦めなさい!」
友「男、お前の噂は近隣高校にも轟いているのですよ!?」
友「もちろん、僕の高校にも」
友「お前に嫌がらせしようとする輩は、お前に好意的な人間より圧倒的に多いのです」
友「お前もうそろそろやばいですよ」
友「この間はヤンキーとDQNが組んでお前をシバくと前代未聞の情報が」
フラッ
男「すごいなぁー」
男「ヤンキーとDQNてクソ仲が悪いで有名じゃなかったっけ?」
ポカーン
友「あなた危機感を感じなさい!!!」
男(そうはいっても…)
男(冷血さんはつまらなそうな顔をしているから)
男(話しかけたのがきっかけなのになぁ)
友『絶世の美女ですよ!』
男(そりゃ美人だけども)
男(冷血さんが好きな理由は顔ではないからなぁ…)
男(まあ、顔が良いのは大事だけれどもさ)
男(どうして他校でロクに話したことがないはずのヤンキーやDQNは)
男(俺をわざわざシバくほど冷血さんが好きなのか…?)
男(おや?)
冷「あら、男さん」
男「冷血さんじゃん」
冷「男さん、学校帰りですか」
男「うん。」
冷「勉強してたのですか」
男「いいや。冷血さんの話をしてた」
冷「人の話を勝手にしないでください」
ジロリ
冷「でも気になりますね、何ですか」
男「冷血さんをどうやって笑わせようかについて」
男(流石に本当のことは言えない…)
冷「はあ、貴方の頭は阿呆で馬鹿らしいことでいっぱいですね」
男「そりゃあんまり言い過ぎだ、冷徹さん」
冷「では私にテストで勝ってくださいな」
男「冷血さんを笑わす方が可能だ」
冷徹「…」
冷徹(この間の小テスト、私10点中4点でしたよ…)
冷「それではまた明日」
男「うん、バイバイ」
冷(お腹が減りました…)
冷(早くお家に帰りたいです)
ハクショイ
冷(寒いですね…)
ブルブル
冷「今帰りましたよ」
妹「おかえり、お姉ちゃんあのね」
妹「まんぼうってどうしてマンボを踊れないの?」
冷「いや、踊れるかもしれないですよ」
妹「そっか~ありがとう」
パタパタ
冷(…我が妹は不思議な子になりましたね…)
冷「さて、晩御飯でも作りましょうか」
男「おはよう、冷血さん」
冷徹「おはようございます、男さん」
男「朝から勉強ですか」
冷「そうです。今日は小テストがありますよ」
男「なんだと!?」
冷「…」
冷(だから貴方は馬鹿なのです。)
冷(そして勉強しても微妙な私はもっと馬鹿なのですよ)
男「…死んだ」
冷「ざまあないですね」
冷「やはり貴方は馬鹿です」
男「冷血さん、いちいち厳しいよ、俺の心血だらけだよ」
冷「それくらいで心折れるなんてだらしがないです」
冷「最近の男子は皆、心がナイーブ過ぎるのです」
冷「まるで…アイスの様な心です」
冷「いっそ、アイスさんと呼んだ方が良いでしょうか」
男「失礼だ!」
プンプン
冷「そうですね、アイスは私の好物です」
冷「アイスに対して失礼でした
男「…」
プイッ
冷「怒っていらっしゃるのですか?」
冷「これくらいで傷つくような人では貴方は無いでしょう」
男「…」
男(まあ冷血さんの最初の方の厳しさに比べたらましだけどね…)
~回想~
男「ワイルドだぜ~」
冷「…」
プイッ
男「…」
ガーン
男「右から~左へ~受け流す~」
冷「…」
ギロッ
すたすた
男「受け流された…」
男「ゲッツ!」
冷「…」
ピタッ
冷「ひと言いいですか?」
男「どうぞ!」
キラキラ
冷「私の目の前に二度と現れないでください」
冷「死んで下さっても結構です。」
冷「寧ろ苦しみ悶えながらお亡くなり下さい」
ギロリ
男「…ひゃい、ごめんなしゃあい…」
ガクブル
~回想終了~
男(…俺の精神力は異常だ…)
男「ねえねえ冷血さん」
冷「何でしょう」
男「冷血さんはどうしてそんなに頭いいの?」
冷「愚問です」
冷「私の学力は並みですよ」
冷「貴方が愚かなだけです」
男「…ひどいわ、冷血ちゃん」
冷「…」
冷(キチンと勉強すれば私よりも成績は良いでしょうに、
どうして分からないのでしょうか)
男「冷血さん、冷血さん」
冷「うざいですよ、男さん」
男「冷血さん、レボリューションって聞いてどう思う?」
冷「は?」
男「俺さ、レボリューションって聞くと、青空に派手な虹がかかってて」
男「どピンクの服着たアイドルみたいなのが踊っているのがイメージされるんだ」
冷(脳内がさまざまな歌手によって洗脳されていますね)
男「でもさ、革命って意味じゃん?」
男「レボリューションを革命で置き換えて考えるとやたら重くね?」
男「そして逆だとやたら軽くなるとおもうんだ」
男「例えば、フランス革命」
男「フランス・レボリューション」
男「何か温度差ひどくね?」
冷(とうとう頭がおかしくなったようですね、お先は長くはありますまい)
冷「…」
ガサゴソ
ジャラジャラ
男「なんだい、その数珠は?」
冷「南無妙法蓮華経…」
男「俺は死んでないぞー!!」
冷(さて今日も騒がしい一日が終わりました)
冷(…眠いです)
冷(今日はバイトが入っています)
冷(妹に連絡をしましょう)
冷(今日バイト。先に食べてて)
冷(ピッピッと…)
冷()
ボーッ
ジリリリリッ
冷(あ、メール来ましたね)
冷(…)
妹(デュフフフ、デュフフフフwwwwwww妹でごじゃる、妹でごじゃりますよw
お姉さま、おわかりしましたですよ、ワラワラ、ワラワラ)
冷(…精神科かしら、それとも脳関係の病院に…)
---コンビニ---
シューン
冷「いらっしゃいませ」
冷「おやおや、男さん」
冷「友達さんもご一緒でデートですか?」
男「俺は男色か」
友「は、ははははじめ、めましててて、と、友ででです」
冷「はじまして、冷血と申します」
男「俺のことスル―かよ」
友「あ、あの、こいつがいつも迷惑かけてばっかで…」
ガバァ
冷「まあ、そうですね。」
男「あの、だから…」
友「でも良い奴なんです、仲良くしてやって下さい」
ゴゴゴゴ
冷「まあ、悪くする予定はないですが…」
男「あの、」
友「でも、邪魔ならこいつは消しても良いです!!」
ドドドド
冷「邪魔になったら貴方に報告しますね」
男「あ」
友「うるせえ!!だまってろおおおお!!!」
クワアアアアアア
男「」
冷(あえてツッコミはいれません…)
友「冷血さん可愛いですね~」
ニヤニヤ
友「実は彼女を見るのは初めてなのですよ」
友「噂以上ですねえ」
男「…」
ガクゼン
友「まじであの子素敵です」
男「…」
ほっぺギュー
男(夢ではない…)
友「男が好きになるだけありますねえ」
ニコニコ
男(…人格が変わってしまった…)
男(…あの後友と別れた)
男(冷血さんは一体どうやったら笑ってくれるのだろうか)
男(そして俺は冷血さんの彼氏になりたいのだろうか)
男(友を見ていて改めて疑問に思ったぞ)
男(俺は冷血さんの何になりたいのか?)
男(分からん…)
冷 (はぁ…コンビニのバイト疲れました)
冷(何か、店長から笑顔をもっと頑張れと言われたけれども)
冷(んな、無茶な…)
冷(男さんは私をそういえば笑わせようとしていましたね)
冷(私は笑っているつもりですが…努力せねば)
冷「明日が楽しみです」
男「おや、あそこにいるのは冷血さん」
男「何かみてる…」
冷「…」
サッ、サッ
男「何か周りを見渡してたから隠れた」
コソコソッ
冷「可愛いですね」
冷「君はどこに住むのですか」
ナデナデ
子犬「ワンワン」
冷「もし一日拾われなかったら私の家にいらっしゃいな」
子犬「ワン!」
シッポフリフリ
男(冷血さんはこんなところでも無表情なんだな)
男(でも…かわええ)
男「俺もさわろっと」
男「よーしよしよし」
子犬「ヴーワンワン!!」
ガブリ
男「痛い!痛い!、やめて!!」
男「冷血さん、今日の朝犬捨てられてるのみた?」
冷「はい。大変可愛らしい子犬でしたね」
冷「男さんも見ましたか?」
男「うん、見たよ、可愛いよね。噛まれたけど」
冷「おやおや、相変わらずドジですね。」
冷「ケガは大丈夫ですか。絆創膏いりますか?」
男「大丈夫だよ」
男「…」
冷「何ですか、その訝しげな顔は」
男「いや、冷血さんが思いのほか優しいので…」
冷「何という、私はいつも慈愛の心をもって接しているのですよ」
男「うそだろ」
冷「ええ。蔑みの心の間違いでした」
男「このアマめ」
男「てことは、冷血さんは犬好き?」
冷「ええ、好きですよ」
冷「可愛らしいですよね、尻尾とか、耳とか、全てが」
冷「あんな顔で見られたら、微笑まずにはいられません」
男(キターーーー)
男(この写真を見せたら冷血さんは笑うかもしれない!)
男「このケータイには犬の画像がありま」
ガジィ
冷「…」
じー…
男「乱暴に奪うなよ!!」
冷「…」
ジー…
男「…」
冷「…可愛いです」
男「そ、そうか、あはは」
男(ダメだ…)
男(微笑みは愚か)
男(まさか犬の画像を見ているとは思えない表情だ)
男(正直少し怖い)
冷(…今日の犬の画像は良いものでした)
冷(また見せて欲しいですね)
冷(男さんも犬が好きなのでしょうか)
冷(もし好きなら毎日あの可愛らしさについて語り合いたいものです)
子犬「ワンワン」
シッポブンブン
冷「おやおや、君、拾われていなかったのですか」
冷「よしよし、じゃあ私と一緒に家へ帰りましょうよ」
ヨイショ
冷「毛がフサフサですね」
フサフサ
冷「目もまんまるですね」
ジー
冷「よし、貴方のお名前はタロウですよ」
タロウ(脈絡ねえー!)
冷「タロウは可愛いですよ」
冷「…」
男「冷血さん、パンは売り切れだけど…どうして購買の前に立ってるの?」
冷「…」
男「おーい」
ブンブン
男「おーい」
ユッサユッサ
男(だめだ…冷血さんは正気を失っている)
冷「…」
冷(…うっかりしてました)
冷(お弁当を忘れた上に…購買のパンすらないとは…)
冷(私の腹の虫が収まりません)
冷(パン一個で足りるか心配だった自分をぶん殴ってやりたいです)
男「あの、冷血さん」
冷(ああ、学校を抜け出しましょうか)
男「あの、俺のパンいるかい?」
冷(最寄りのコンビニは…)
冷「え?」
男「いいよ、俺、弁当一つだと午後小腹がすくだけなんだ」
冷「…」
ジーン
冷「ありがとうございます」
冷「このご恩は近いうちにいたします」
男「お…おう」
男(本来なら可愛いはずなのに無表情だとどうしてこんなに焦るんだろう)
冷(なんとか腹の音を押さえる程度にはなりましたが)
冷(凄くやばいですね。お腹がまだ空っぽです)
冷(どうしましょうか)
冷(やはり、学校脱走…ん?)
ヒクヒク
冷(調理室からいいにおい)
冷(少し…めぐんではくれないでしょうか…)
フラフラ
冷(頼んでみましょう)
ヨロヨロ
ガララララ
冷「あの…」
「ぎゃああああああ」
「化け物おおおおおお」
「うおおおおおおおおおお」
ガラガラガシャーン!
先「皆さん、落ち着いて!こっちにくるなああああああ」
包丁ギラン
冷(物騒なものを持ち出さないでほしいですし)
冷(人のことを化け物とは失礼ですね)
鏡チラッ
冷(…なるほど、髪が顔が隠れているうえに、ふらふらとした歩き方)
冷(さまに貞子ですね)
冷(これは怖いですね、非常に)
男「あ、冷血さん」
冷「美味いです」
男「その大量のカレー皿は…」
冷「…恵んでもらいました」
ガチャン
男(男子よりも…はるかに食べる子…だと…!?)
冷「今帰りましたよ」
妹「あ、お姉ちゃん!」
妹「…貞子の真似?」
冷「…怖くはないですか?」
妹「うん」
冷「つまりませんね」
妹「だって、声でお姉ちゃんて分かるもん」
冷「そうでした、うかつでしたね」
冷「次は叫ばせてみせますよ」
妹「さて、出来るかな」
妹「もっと怖いものを見せてあげよう」
妹「お姉ちゃん!お姉ちゃん!お姉ちゃんおねえちゃぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!おねちゃぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!おねえたんの黒髪ストレートの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
帰ってきた時のおねえたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!」
ベットデゴロゴロ
バタン
冷(これですね、さっき妹がいってたことは)
冷(大変恐ろしいですね、狂気を感じます)
ガタガタ
冷(タロウを飼うので朝から散歩することになりました)
冷(楽しみです)
妹(お姉ちゃんと朝の散歩…夢のよう…)
うっとり
妹(このチビすらいなければ…二人きりだったのに)
ギロッ
タロウ(!!)
タロウ(このチビガキ!)
タロウ(てめえすらいなかったら俺はご主人さまとデートだったのによぉ)
タロウ(その上この俺様に上から目線だとぉ?)
タロウ(この可愛げのない貧乳女が、反吐が出る)
冷「妹、タロウ、いくよ」
妹・タロウ「は~い!(ワン!)」
冷(可愛い…2人とも可愛い)
妹(このチビ、お姉ちゃんによるなっつーの)
ジロッ
タロウ(このガキ、俺のリード引っ張んな、怪力が)
ジロッ
妹(ああ、やんのかてめえ、ゴルァ)
タロウ(ああ?てめえ、噛まれてえのか、おい)
冷「あら、男さんじゃないですか」
男「あ、冷血さん」
妹(おい、共闘だ)
タロウ(よし来た任せろ)
男(あの時の子犬だ…)
男(おや、引っ張っている女の子は妹さんかな)
男「こっちは妹さんか?」
冷「そうですよ」
男(随分とまあハイスペックな顔の姉妹だ)
妹「はじめまして、妹です」
男「よろしく、妹さん」
男(…何かこの子も怖いなあ)
男(猛烈に殺気を感じる…)
妹(死ね死ね死ね死ね)
ズゴン
男「うげへぇっ!!」
妹「ごっ、ごめんなさい!足が絡まっちゃって、大丈夫ですか?」
男「大丈夫…」
男(頭突きを腹にモロ食らった…いてえ…)
妹(計画通り)
ニヤリ
タロウ「ワンワンワンワン!!!」
タロウ(てめーイケメンでも無いくせにご主人さまと話しやがって)
タロウ(失せろ、ボォケカスが!!)
男「おおう」
男(どうも俺は今日は運が悪いようだな…)
男「じゃあ冷血さん、又学校で」
冷「あ、ではまた」
男「」
タッタッタ、バタン
冷(男さん家の前だったのですね)
冷(男さんに貞子をやってみましょうか)
妹「…」
ボーッ
「妹さん、どうしたんだろう」
「何か悩み事あるのかなあ」
「私達で良ければ相談に乗ろうよ」
妹(今日はどこを荒らそうかな)
妹(やっぱやめようかな)
『お前、妹さんにこの間話しかけただろう!』
『いや、だって先生から頼まれごとが…』
『ずるいぞ!俺だって話したいんだ!』
『それ言ったら俺もだし』
妹(最近、スルメ食べながらネットするのが癖になってきた)
リーダー「お前らまじで憐れ、笑えるしw」
『お前うぜえよ』
『う・せ・ろ!う・せ・ろ!!』
リーダー「第一そんなに良いか、あいつ」
出たよ、最も失礼な発言」
「自分が妹さんのアウトオブ・眼中だからって、馬鹿じゃねー?」
「あれだよ、自称クラスの中心的存在で自称イケメンだから」
「本当に中心的存在で美人の妹さんに嫉妬してんだろ」
「う~わ、最悪だな、お前」
「第一、お前が一番妹さんにしつこく話しかけてんじゃねえか」
「バーカバーカww」
リーダー「…お前らとは、違うから」
フッ
リーダー「じゃ、俺はそのお前らが絶賛する、妹に話しかけてくるぜ」
『『うわぁ…うわぁ…』』
ヒソヒソ
リーダー「妹、お前さあ、調子乗り過ぎじゃね?」
カミファサア
妹「…」
妹(この間、ノンアルコールのビール飲んだけど、まずかった)
妹(本当にスルメにあうかな?)
リーダー「お、でた~得意のムシ~」
妹(あーあ…今期のアニメあんまり私の好みじゃなかったな…残念)
リーダー「おい、お前さ、タバコ吸ったことある?」
リーダー「俺、最近キャビンにはまってんだよね」
妹(そういえば…タロウのやつ、一発蹴り倒してくればよかった)
ギュ…
「…見てよ、妹さん、震えてるよ」
「可愛そう…」
リーダー「お前、お子ちゃまだからタバコ吸ったこともねえだろ」
リーダー「しかも処女だろ、だっせwww」
妹(お姉ちゃん、今頃元気かな…)
妹(今日の朝、男のやつとあったから機嫌が良かったのかな…)
妹(おねえちゃん居なくなったら…私…)
ウルウル
「見てっ!妹さん涙目!」
「え!?」
リーダー「俺が処女から卒業させてやろうかwwww」
リーダー「そうだな、泣いて頼めば、まあヤラせてやろっかな~」
バアン!!
「いい加減にしなよ!!」
「妹さん、嫌がってるの分かんないの!?」
「お前サイテー、消えろ」
リーダー「やれやれ、レディ達を怒らせてしまったようだね」
リーダー「僕は人気者で困るなあ」
「はあ!?何言ってんのあんた!?」
「妹さんにそんなこと言って、今日という今日は許さないよ!!」
リーダー「ふっ、今日はここまでで退散しますよ」
ギュ
リーダー「!?」
妹「」
ウルウル
リーダー(ちょwwまじでwwwまじでお願いすんのwww)
リーダー(ヤバいヤバいwwwまじ可愛い、上目遣いマジやばいwww)
リーダー(どうしよう、どうするww俺童貞卒業!?)
リーダー(てか可愛い、萌え袖ヤバい、もう何もかもヤバいwww)
妹「ねえ」
リーダー「なんだよ」
ドキドキ
妹「その髪型変。髪切りなよ」
グサリッ
リーダー「うおおおおおお黙れえええええええええええ」
ダダダダダダ
ガラガラ、ピシャン!!
「「…」」
シーン…
冷「…」
男(冷血さんがものすごく怪訝な顔をしている…)
男(…どうしたんだろう、凄く気になる)
男(でもやっぱ何かヤバい雰囲気…)
冷(何ですか…log…?もう数学はこれだから嫌いです…)
男「冷血さん」
冷「男さん、あのですね」
冷「何か好きな食べ物ありますか?」
男「…?特には、何でも好きだよ」
冷「ああ、一番面倒なタイプですね、じゃあアイスでいいですか?」
男「…うん…何が?」
冷「購買のお礼ですよ」
男「ああ」
ポン
冷「もう忘れたのですか」
男「ごめん、ごめん」
男「てかアイスだったらクーラーボックスにでも入れないとヤバいよね」
冷「…」
男「…」
男(あぶねー!この子危ないよ!!)
冷「どうぞ」
男「昨日の話から一変したものが出てきたな」
冷「悪いですか」
男「全然。寧ろ嬉しい」
冷「そうですか。味に保証はありません」
男「いただきまーす」
パクリ
男「美味い!!」
冷「良かったです」
男「ほんと、まじで美味しいよ!」
冷「あんまり誉めないでください、照れます」
男(…無表情だけど、可愛いな)
冷「…シュークリームを作ったのは、初めてなので」
冷「想像以上に緊張してました、だから」
冷「お世辞でも、誉められると嬉しいものですね」
男(…素直だ)
タロウ(俺は見たぜ)
タロウ(あのガキが、ご主人さまにまとわりつくブサメンにあげる)
タロウ(手づくりシュークリームに1つだけこっそり)
タロウ(ワサビを仕込んでいるのをwww)
タロウ(ざまあみあがれwwww)
男(何か面白いことないかな…)
ボー…
男(家でゴロゴロするだけも良いけど)
男(冷血さんとか来ないかな?)
ピンポーン
男「はーい」
男(冷血さんかも!)
ワクワク
ガチャン!
男「●××△□※◎※~」
バタン!
冷「…やり過ぎました」
冷「貞子風に髪を垂らして、気合い入れて着物を着てみたら」
冷「男さんが気を失ってしまいました」
冷「とりあえず、男さんの介抱を…」
男「う…あ?」
冷「あ、ようやく起きてくれました」
男「あ!そ、そそそそういえば、化けものは!?」
冷「ああ、あれは…」
かくかくしかじか
男「てめー!」
冷「すいませんね、でも楽しかったです」
男「はあ…もうやめてくれよ…」
冷「さあ、どうでしょうか」
男(無表情だと本気に感じる発言だな)
男(てか、冷血さんの着もの姿、良いなあ)
男(色白だと黒髪も良く映えるし…)
冷「ではこれで失礼」
スッ
ツルっ
冷「あ」
男「うおおおおお」
ガシィ
冷「…」
男「…」
男(抱いちゃったよー!冷血さんと抱き合ってる状態だよー!!)
男(てか細!冷血さん細い!!細すぎ!!)
男(でも胸はある!?てか顔近い、近い)
冷「…その体勢、つらくないですか?」
男「わ、ごめん!」
冷「いいえ、私がうっかりしてたのですよ」
冷「着物は危ないものですね、それではまた明日」
男「うん、学校で」
冷(…なんだかふわふわしますね)
冷(…まあ気のせいですが)
冷(…意外と腕はたくましいかったです)
冷(おや…?なんだか前が騒がしいです)
冷(芸能人でも来ているのでしょうか?)
冷(まあ、興味はないですのでスルーします)
スッスッ
「きゃー!イケメンくーん」
「こっち向いてー!!」
イケメン「まあまあ、落ち着いて」
イケメン(今日は不細工ばっかだな~。可愛いい子と久々にヤリたいのに…)
スッ
イケメン「…!?」
イケメン(…何だあの美少女!?)
イケメン(黒髪ロング、超絶色白!)
イケメン(人形みたいだ!)
イケメン(…最高の女見つけた…)
「今の、冷血さんじゃない?」
「あの笑わない…?」
イケメン(冷血さん…あの噂の人か)
イケメン(良いね、まじでイイ)
イケメン(あれから色々調べた)
イケメン(この高校にいるらしい)
イケメン(だからこうして待ち伏せをしているのだ)
「イケメンくんだ…」
「どうしてこんなところにいるんだろ…」
ヒソヒソ…
イケメン(きた!!)
イケメン「あの、冷血さん」
冷「…」
ツーン
イケメン「あの、俺イケメ」
冷「あ、男さん」
タタタッ
イケメン(…噂通りの対応)
イケメン(…この僕を無視するなんていい度胸してるじゃないか)
イケメン(少し綺麗だからって調子に乗りやがって)
イケメン(絶対あの高慢な女の股開かせてやる)
イケメン(あの男って奴もただじゃおかねえぞ…)
男「さっきの人はイケメン君じゃないかい?」
冷「私が知るわけないでしょう」
男「いや、また口説かれてんのかなと」
冷「知りません。私は興味はないです」
冷「第一彼なら私よりも可愛らしい子を探すでしょう」
男(…冷血さんより美人なんてなかなかいないぞ…)
男「でも普通はイケメン君に話しかけられたら嬉しいんじゃ…?」
冷「…」
ジロリ…
男「…」
がたがたがた
男「じゃ、じゃあ先にいってるわ」
ガクガクブルブル
ダダダダッ
冷(…)
冷(本当に馬鹿ですね)
冷「おや、男さん」
男「!?」
冷「おはようございます、随分早いのですね」
男「あ、あはは、まあ」
冷「下駄箱で会うのは初めてです」
冷「その紙の束は何ですか」
男「い、いや、何でも」
冷「…手の中の画鋲は何ですか」
男「…これは、ブラックジョークで」
冷「いい加減に白状しなさい」
冷「私は貴方のように馬鹿ではありません」
冷「いじめられているのですね」
男「…」
冷「そしてその原因は私ですね」
男「違う」
冷「なぜ嘘をつくのです」
男「違う。冷血さんは関係がない」
冷「…今までこういうことは何回かありましたよ」
男「…」
冷「私が話しかけた男子は嫌がらせにあったりしました」
冷「男さん、私は一緒にいて楽しかったですよ」
冷「最初はいやだと思いましたけど」
冷「貴方との会話は好きでした」
冷「私は長らく男にも女とも友のように話していませんでしたし」
冷「だけどもうこんな目には遭わせません」
冷「男さん、この嫌がらせもあと数日でやみます」
男「…」
ガクゼン
冷「さよなら、男さん」
スタスタ
男「…ま、待てよ!!」
ダッダッダ…
男「冷血さん」
冷「…」
男「…」
ションボリ
男(あれからずっとこんな感じだ…)
男(あーあ…)
男(悔しいなぁ…)
男(笑わせるどころか…)
男(…とりあえず戻ろう…)
スタスタ
冷「…」
冷「…」
冷(寂しいですね…)
男(なんとかして冷血さんとまた話したいな)
男(その為には…嫌がらせを減らさねば…)
男(どうする…どうするよ!?)
男(どうやって嫌がらせ減らすの!?)
男(…)
ピコーン!
男(これだ!!)
ヤンキー「ん、何だごリゃ」
DQN「ん!?なんだこいつは!?」
「ヤンキー様へ
明日、○○公園、夕方5時に待つ DQN」
「DQN君へ
明日、○○公園、夕方5時に待ってるよ ヤンキー」
ヤンキー・DQN「なにイイイイイイイイイ!?」
ヤンキー「おい、DQNのこの野郎!!何だこれは!?」
ピキピキ
DQN「おい!!お前だって何しやがんだ、この野郎!!」
ガシャン
ヤンキー「上等じゃねえか!やってヤンよ!!」
DQN「おう!かかってこい!!!」
男「まあまあ」
DQN・ヤンキー「!?」
男「落ち着いて下さいよ、お二人とも」
DQN「おい、聞けよ、ヤンキーが果たし状送ってきあがった!!」
ヤンキー「はあ!?おまえだろ!!何言ってんだこのドあほ!!」
男「あ、それ俺が送ったんですよ」
ヤンキー・DQN「!?」
男「2人に折り入ってお願いがあるのです」
ヤンキー「まさか、そんなことしておいてお願いだぁ!?」
DQN「こいつが確か男だぜ」
ヤンキー「まじか。DQN、今すぐこいつボコろうぜ」
男「ああ、その件については誤解なのです」
男「皆さん誤解をしている」
男「俺がそんな存在にみえますか?」
男「冷血さんに話しかけるような」
ヤンキー「確かにシケたツラしてるよな」
男「」
グサァ
男(負けない、負けないもん!)
男「いいですか、全ては冷徹さんの同情なのです」
男「俺はこう見えても筋金入りのいじめられっ子でしてね」
男「ほれ、見て下さい」
バサバサ
ヤンキー「ちょwwwwだせえwwwww」
DQN「しょうもねえ悪口ばっかだしwwww」
畜生、連続投稿が出来ない
男「冷徹さんが気の毒に思って声をかけてきたのがきっかけでしてね」
男「彼女はそんな性格なのです」
男「ハッキリ言いますと冷徹さんは正義感の強い人でして」
男「しかし彼女は残念ながら、自分の美貌に気付いていません」
男「なので、男どもは俺に対して激しい嫉妬心をぶつけ」
男「さらにヒートアップしているのです」
男「あと、俺は聞きだしたんですよ、好きなタイプ」
ヤンキー・DQN「なにいいいいいいい!?」
男「冷血さんは優しくて強い人に惹かれるそうです」
男「だから、ここから重要ですよ」
男「貴方がたの子分さんに俺を襲わせて下さい」
男「俺の学校でですよ」
男「しかも全校生徒の前です」
男「そして子分から俺を助けて下さい」
男「分かりますか?全ては芝居です」
男「冷血さんによいアピールになるとは思いませんか?」
男「ついでに全員の前で、俺に手を出すなと言ってくれると助かります」
男「俺もいじめが減ると助かるんですよ」
男「どうです?乗りませんか?」
DQN「…くだらねえ」
ヤンキー「…俺は乗るぜ」
DQN「ヤンキー!?」
ヤンキー「だって、少しでも勝率上がるじゃん。」
ニヤニヤ
DQN「…くそっ、俺も協力する…」
男「ありがとうございます」
ヤッター
男(好きなタイプとかぜーんぶ嘘八百だけどなー)
男(計画実行の日だ…)
男(もうそろそろ全校集会が始まる…)
校長「皆さん、おはようございます…」
男(始まった…)
男(もうそろそろ)
男(…緊張する…)
「おるあああああああ!!!!」
男(はじまった!!!)
「男オおおおおおおどこだああああああ」
「てめえだな!!!」
校長「何だ、君達は!?」
パソコン変えたがレベルが…
「黙れはげ親父!!」
男「うわああ」
ズルズル
男(いい調子だ…)
「おりゃああ」
バキッ
男(…ちょい痛い…)
冷(…男さん!)
冷(人ごみかひどくていけない…)
ヤンキー「おらおらおらおらああああ」
DQN「ごるああああああ」
バーン
ヤンキー「てめえらやめろオおおおお!!!」
DQN「引けえええええいうことを聞けえええ!!」
「すいません!!!」
「うわあああ、ごめんなさい!!!」
男(よしよし、もう少しで…)
DQN「男、大丈夫か?」
グイッ
男「ありがとうございます」
ヤンキー「お前らきけええええ!!」
DQN「これからは男を」
DQN・ヤンキー「全力で殺れ!!!!!」
男「へ!?」
イケメン「騙したつもりかい、男君」
男「…!?」
イケメン「自己紹介するよ。僕の名前はイケメン」
イケメン「君の情報をがっつり調べて」
イケメン「ガッツりヤンキー君とDQN君に伝えましたよ」
ヤンキー「まじ危なかったし。馬鹿だろこいつ」
DQN「度胸だけはいいよな、ホント」
イケメン「もっとまともな嘘をつくべきだったね」
イケメン「君は大馬鹿ものだよ」
イケメン「君の周りは思っている以上に敵だらけ」
ニヤリ
男「…」
ガクゼン
DQN「じゃ、本気出しますよ」
ヤンキー「お前、胃液、吐くなよ」
男「くそっ…」
ギリッ…
バッ
DQN「…」
ヤンキー「…」
男「…冷血さん」
冷「私の友だちに手を出さないでください」
冷「殴るなら、私を殴って下さい」
男「やめるんだ!、冷血さ…」
冷「…いやです」
イケメン「彼の言うことなんて聞くべきじゃありませんよ」
イケメン「貴方を利用しようとしたのですからね」
冷「…え?」
イケメン「ここのDQNとヤンキーに貴方の捏造した情報を与え」
イケメン「自分の身の保身に利用したのです」
冷「…」
冷「…それでもいい…」
男(…!?)
イケメン「はあ~…貴方何なんですか…」
イケメン「冷血さん、ここでかばっても一時的なものですよ」
イケメン「そうだ!僕と取引をしませんか?」
男「冷血さん!ダメだ!俺なんか早く捨てろ!!」
冷「…いいですよ」
男「冷血さん!!」
イケメン「そうこなくっちゃ」
イケメン「簡単なことです」
イケメン「僕と交際しましょう」
イケメン「そしたら誰も男君に手を出させません」
イケメン「イケメンの僕が彼氏なら文句もないでしょ?」
ニコリ
冷「…」
冷「…喜んで」
男「…」
男「ダメだ!行くんじゃない!」
イケメン「君はわがまますぎるよ」
男「何!?」
イケメン「だって、自分のことばかり」
イケメン「冷血さんの気持ちは考えた事はあるのかい?」
男「…」
イケメン「第一、冷血さんを利用してさ、普通無いよね~」
イケメン「それでも君を許してくれた上に」
イケメン「かばってくれている」
イケメン「彼女の本当にのぞむ事を優先すべきじゃないかい?」
イケメン「彼女は君と本当に一緒にいたかったのかい?」
イケメン「冷血さんはずっと僕みたいな人を待ってたんじゃないの?」
ニヤリ
男「…」
ギリッ
イケメン「てな訳で、これにて解散!」
ザワザワ、ザワザワ…
冷「…」
イケメン「行きましょう、冷血さん」
冷「…」
冷「…はい」
男(…くそ)
男(…くそっ、くそう…)
男(う…)
ポロポロ
男(俺…冷血さんのこと…)
男(ホントに好きだったんだな…)
男(でもイケメンの言うことに言い返せなかった…)
男(俺みたいなさえない奴より)
男(イケメンみたいな金持ちで顔も良い奴の方が…)
男(…)
男「くっそおおおおおおおおお」
妹「コンビニへ~いっこっう!」
妹「あれ、お姉ちゃんだ」
妹「男の人が何人かいる…?」
コソコソッ
DQN「サッサとこい!!」
冷「…いやです」
ヤンキー「んだよ!!うるせえな!!」
冷「…っ!」
イケメン「あのさ、冷血さん」
冷「…」
イケメン「色んな人から男君を守りたかったらさ」
イケメン「俺らの相手してくんないとさぁ」
イケメン「分かる?」
イケメン「君はいわば、お人形だよ」
イケメン「お人形さんは飾って、遊ばれないと価値がないの」
どうする…お腹いっぱいになってしまったぞ…
イケメン「お飾りの時間は終わって今からお遊びの時間なの」
イケメン「もちろん、人形に話すのがお遊びじゃないよ」
イケメン「お遊び…すなわちヤラせろってことだよ」
ギロッ
冷「…はい」
イケメン「いい子だねえ」
妹「大変だ…」
サーッ
友「おい!男!!」
男「…」
友「男!!しっかりしろ!!」
友「お前の噂を聞いてスッ飛んできたんだ!!」
男「…友」
ドンヨリ
友「お前、大丈夫か」
男「…友…俺…」
男「自分の我がままで冷血さんを…」
男「俺、ただ冷血さんとまた話したかっただけだ」
男「だから…嘘ついたんだ」
やばい、完走したいけどエラーが
男「まあ、俺冷血さんのこと大好きだったのも原因だけど」
男「自業自得だよな」
男「なのに利用しようとした俺を」
男「冷血さんはかばってくれて…」
友「…」
男「もういいんだ…」
友「本当にそれでいいのか」
男「おう…」
男「俺なんかより…イケメンの方が…」
男「色々釣り合うしさ…幸せにしてくれるし…」
友「馬鹿野郎!!」
男「!!」
友「普段敬語の俺が何でこんなに言葉遣い荒くしてんのに」
友「てめえは気がつかない!!」
友「まだ冷血さんの気持ちを知らないだろうが!!」
友「彼女に聞け!!」
友「本当に迷惑かどうか!!」
友「本当にイケメンが良いのかどうかをさあ!!」
男「…」
友「そしていじめに対して!!」
友「ヤンキーとDQNの力を利用しようとするからこんなことになるんだ!!」
友「正々堂々と立ち向かえ!!」
友「あんな姑息な手を使うな!」
友「何のためにお前は口と手と頭があるんだ!?」
男「…」
友「お前の体は何なんだ!?」
友「こんな時に自分を救う武器じゃないのか!?」
友「昔、俺を助けてくれた時、そういったよな!?」
友「さあどうすんだ!!」
友「戦うのにも、逃げるのにも!!」
友「どっちかさっさと決めろ!!!」
男「…」
男(…決まってるじゃないか…俺は何を悩んでんだ)
男「…友」
友「おう」
男「…冷血さん所へ、行こう」
友「よし来た!!」
妹(…確か男さんの家はここ…)
ピンポーン
1です
保守のおかげでまだ落ちてなかった…
皆さん、ほんと、ありがとうございます
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男「誰だ?」
妹「…あの、お、おねえちゃんを助けて…」
はあはあ
男「妹さん!?」
友「どうした」
妹「なんか、怖い見かけの人達に連れていかれて…」
男「何だって!?」
バッ
友「おい、ちょ、待てよ!!」
男(…冷血さん!)
ダッダッタ…
妹「ちょ、男さーん!!待って!!場所は私が案内しまーす!!」
男「うおおおお、危ない、勝手に走ってた!!」
友「よし、よく分からんが俺も行くぞ」
妹「はっはっは…」
ダッダッダ…
妹「はっ…男さん、は、お姉ちゃんのことが好きですか?」
ハアハア
男「…うん」
妹「どこが好きですか」
タッタッタ…
男「…無表情で、言うことも冷たいけど」
男「…やっぱ、話してて面白い所が一番好きだな」
男「まあ全部好きだ」
妹「…よくわかりました」
妹「よく聞いて下さい」
妹「これは昔の話です…」
イケメン「おい、服は自分で脱げよ」
冷「…」
DQN「えー、俺は脱がせたいのだけど」
イケメン「俺のモンだぞ、この女は」
DQN「へえへえ、分かりましたよ」
冷「…」
バサッ
冷「…!?」
ズキッ
冷(…頭が痛い…!?)
冷(…何か、昔も…こんなことが…)
冷(いやだ…いやだ…)
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義父「もう、我慢できない!!」
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