アニ「ここは?」 エルヴィン「地下牢とだけ言っておこう」 (123)

目が覚めたアニは自分が暗い牢の中にいるのに気づいた。体を動かそうとしても四肢がつっぱられて動かせない。服装はあの時のままのようだ。

手首足首に繋がる四本の鎖によって壁に大の字にはりつけられている。動こうとしてもジャラジャラと音がするだけだ。

手足はほとんど動かせず、胴をよじるのがやっと…アニは目の前の片腕の男の顔を見た。確かこいつは調査兵団の団長…

エルヴィン「私はエルヴィン・スミス。覚えているかな?憲兵団ストヘス区駐留部隊所属、アニ・レオンハート…間違いないね?」

アニ「……今更肩書きがなんだっていうのさ。女を鎖で縛り付けるなんていい趣味してるね」

内心恐怖に震えながらの軽口。目を合わせていられず、ふっと顔をそらす。自分の兵団服に付いているユニコーンのシンボルが目に留まる。肩書きも所属ももはや何の意味もない。

アニ「………聞きたいことがあるんだろうね?でも無駄だよ。知ってるだろ?私らの体は常人よりずっと無理が利く。何をしても無駄だけど、口を割れるようせいぜいがんばんな」

これからされることは大体予想がついていた。自分からあえて口に出すことで心理的先手を取ろうとする。それでも恐怖が消せるわけではなかったが。

エルヴィン「…わかってくれているなら話は早い。こちらもあまり時間はないのでね。早速行こう」ゴソ…

アニ「まったく。か弱い乙女に何をしようって………………………ッ!?」

その手には重さ1kgに迫るであろう黒錆に覆われたごつい万力が握られてた。

エルヴィン「始めようか。では聞こう。君たちの目的は?」

これから自分が何をされるか想像がついたアニ。心の中に押し込んでいた恐怖が震えになって溢れそうになるのを感じ、ぐっと体に力を入れて抗う。

エルヴィン「君はいつでもこれを止めることができる。いいね?いつでもだ。秘密を喋ればいつでも。我々は君の意思を最大限尊重する」

部下と思しき男が万力を受け取った。アニの左手のほうに向かう。その万力は数百キロの圧力を生み出せた。この道具に指は最適な目標であった。

アニの腕は手首の錠から伸びる鎖によってピンと真横に張られており、男が左手の近くに立つと、小柄なアニの左手は男の鳩尾あたりに位置していた。

小指第一関節の両側に冷たい金属の感触を感じる。挟まれたのだ。第一関節から先の指先の部分。ジリジリと絞られ、だんだんと圧迫されていく。。

キリキリキリキリキリ……万力が締まり始めたというそのことだけでも、アニの強がりを封殺するには十分であった。意志の力でなんとか平静さと闘争心を保つ。それでもアニの心臓は早鐘を打ち始めた。

アニ「……………ッ!(あ…心臓がバクバク…私ってこんな怖がりだったっけ…?)」

16歳の女の子なら無理もない反応だ。しかしアニは戦士としての過酷な運命ゆえに、同年代の正常な反応がわからなくなっていた。情動も抑圧するようになって、もう何年になるだろう。

情を移すべきでない相手とついつい結んでしまう心の交流も拙く、未発達な心は承認欲求に溢れ、自分をさらけ出せない不満を処理できず…今も無理に感情を押し殺そうとしていた。

エルヴィン「そろそろ限界の負荷がかかるころか。一旦止めてくれ……どうだね?アニ・レオンハート。もういちど聞く。君たちの目的は何だ?」

アニ「ハァ…ハァ…うぎ…ッ(と…止めた…そ、そこで止めるの…?いたい…)」

激痛の中小指の圧迫が止まる。アニにとっては地獄のような停止であった。肉が潰れるほど圧迫され、骨がきしんで悲鳴を上げる…圧迫骨折寸前の痛みに、頭がくらくらし、喉の奥に不快な込み上げを感じる。

アニ「…………………あ……悪魔の末裔め。教えることなんか何もないね…ッ!」

エルヴィン「そうか。では仕方ない」

目配せをする。部下の男は再度万力を締め始める。ギリギリギリギリ…アニは確実に訪れる激痛を予期し、覚悟を決める。万力は皮膚を潰し、その圧力は骨を砕くのに十分だ。

出っ張り故に一番圧力を受ける関節部分に痛みが溜まっていく。万力を回すのに力が必要になってきた。骨がきしみ始めた。ミキミキっと、経験のない振動を指に感じた。ギュッと歯を食いしばる

アニ「(ググ………………ビキィ!)……ッ!?」

ついに骨にヒビが入った。小指の末節骨と中節骨の接続する膨らんだ部分…いわゆる第一関節、そこを構成する骨が圧力に負けたのだ。

うめき声を上げそうになるアニ。唇を噛んでこらえる。汗が一筋額を流れた。損傷箇所に感じる途切れのない苦痛、だがまだ耐えられないレベルではない。声を上げるのはなんとかこらえられた。

エルヴィン「…気は変わったかね?話してもらえないか?」

アニ「ック……ハァ……ハァ…そ…そんなこ……………」

また拒絶の言葉を吐こうとして、躊躇する。いまは耐えられるが、この後に責めがどう展開していくかを想像すると目の前が暗くなるような心地だ。だったら今ここで楽になったほうが…

エルヴィン「痛いかね?少し震えているぞ?止めにするなら今のうちだ。君にも再生能力があるのだろうが、痛いのは嫌だろう?」

エルヴィン「我々調査兵団はこんな憲兵団まがいのことはしない。人間を問い詰めても巨人の情報は得られないからだ。今まではそうだった。しかし状況が変わった」

エルヴィン「君への尋問・身体への加虐は我々に莫大な情報をもたらしてくれる。ためらったりはしない。これから君の身体に加えられる責めは君の想像以上のものになるだろう」

アニ「………フゥ……大の大人が年端もいかない女の子を…そんな台詞で脅すなんて…っぐ!……自己嫌悪で死にたくならない?」

エルヴィン「協力の意思を示してくれれば通常の犯罪者としての待遇を保証しよう。今よりは幾分かましだ。どうだね?」

それはアニの属する勢力――故郷との交渉材料にされる可能性を示唆していた。アニの意地は早くも折れかけていたが、望郷の念がそれを補強した。

アニ(お父さんや…仲間に迷惑をかけるくらいなら…それなら死んだほうがましだ…)

脱出、巨人化……………自決。屈服以外の選択肢がアニの頭の中を駆け巡る。

アニ「あ……悪魔が…!フゥ…お前らとの取引になんか…フゥ…お、応じない…!!」

エルヴィン「よし、もっとやってくれ」 ギギ、ビキビキメキメキ!! アニ「!?っぐううッッ!!??」

第一関節の骨はあらかた砕けてしまった。骨髄は露出し、割れて粉々になった骨がそれに突き刺さった。電撃のごとき骨髄反射が激痛の奔流を巻き起こす。

万力に圧迫され行き場をなくした肉も、関節の軟骨も、尖った骨の破片の餌食だった。これまでとは比べ物にならない痛みにアニは呻いた。

アニ「んぐう!?ん…んぐうう~~~~、んんんんんんんんんん~~~~!!!」

もう声が上がるのは止められなかった。せめて口をギュッと真一文字に閉めて我慢しようとする。それでも声は熱い吐息とともに鼻に抜け、眉は苦痛に歪んだ。目もぱちぱちとせわしなく瞬きする。

アニは平気なフリをする作戦を早々に諦めざるを得なかった。もともと単なる意地のレベルだったが。それでも精神的後退には違いない。エルヴィンが近づいてきてアニの顔を覗き込む。

アニは破壊された指先から送られ続ける耐え難い痛覚に震え、叫び声をあげたくなる衝動と戦っていた。頬は紅潮し、唇には歯が食い込み、全身の筋肉が強張り、ふるふると首を揺らしていた。

エルヴィン「気分はどうかね?」

アニ「ふ…ふぅ~…ぐふ!?………っ!む…ッ!」プルプル

応えるために口を開ければ情けない声を漏らしそうであった。痛みの元へと目を向ける。その左小指は指先が赤黒く変色し、万力にはさまれながらも倍に膨れ上がっていた。

アニはくらっとしたが意志を強くして意識を保つ。こんな軟弱さでよく戦士になろうとしたものだ、と自嘲する。もともと向いていなかったのだ、それを父が…

エルヴィンは一旦万力を緩めるように部下に指示する。圧迫から解放されジンジンという強烈な痛みが少しだけ和らぐ。しかし再度万力はアニの指を挟む…さっきよりも深く、より根元の方、第二関節を。

アニ「……ッ!?」

エルヴィン「何か言う気になったかね?」

アニ「………」 目を伏せ、唇を噛み締めながら首を振った。冷や汗で顔は濡れそぼり、綺麗な金色の髪が張り付き、どこか妖艶であった。心の中は恐怖一色だ。

エルヴィン「…仕方がないな。続きを」ギウウ、ギギギ

アニ「あああっ!!」ピク!

我慢していた声がいとも簡単に漏れ出る。アニはショックを受けた。痛みではなく、それを押し隠すことの出来ない自分に。それは最大の屈辱であり、恥辱であった。

矛盾した自意識。自らを乙女と称し、戦士の運命に生きる…父親に課された戦士の運命…自由を奪った父…そのことで少しは憎しみの感情も抱くこともあった。

しかし壁内に来てから、父から授かった格闘術に何度命を救われたか…父への憧憬と憎しみと女の子としての自分を尊ぶこと…

矛盾はアニを決して必要以上には苛まなかった。しかし今だけは16歳の女の子として当然の反応をする自分がたまらなく嫌だった。敗北した気がした。

今度の締めはさっきよりも遠慮がなかった。いつ潰れてもいいという風に圧力は急激に強くなって行く。ミシミシと骨が軋み肉が悲鳴を上げる。

第二関節部分が締め付けられて行くと血液の流れが滞って行き、すでにグシャグシャに潰れた指先に集まって膨らみ、骨片から肉への刺激が強まってさらなる痛みをアニに与えた。

アニ「ぐぅぅ……!むぎ…!!……うん……っ!んん?……ッ!!ぐぐぅぅぅ!!!」

相手にすがるような視線を投げかけそうになり、ハッとして顔を背ける。自分の左手の方--きっとさらにひどいことになっているだろう--をなるだけ見ないように右を向く。

エルヴィン「君はいつでもこの責めから解放される権利がある。そう言ったはずだ。その権利を行使するべきだ。安心しろ。これだけの拷問だ。屈しても誰も責めはしない。」

アニの揺れる内心を察したのかエルヴィンがそう言う。

アニ「(勝手なことを……ッ!!)ぐ…………っ!!(ボキッ)ンアギャ!!」ビクッ!

部下はアニが心変わりしない様子を見て取り、万力を締め続ける手を緩めなかった。第二関節も破壊された。上げまいとしていた声が上がってしまった。

エルヴィンは部下の方へと動いた。部下は保持していた万力をそのままにそっとエルヴィンに手渡す。

エルヴィン「君たちは出血しなければ巨人にはなれない。違うかな?」

アニ「…!………さあね」

図星だった。図星であるという雰囲気を悟られはしなかったか?と心配になるが、もう痛みの中で小細工を弄しても体力を消耗するだけだ、と開き直ったような心境になってきていた。

エルヴィン「非協力的な態度は良くないな」ベキベキ!!!ビキビキ!!

アニ「うぐううううううう!!!!あああああああああ!!!!!」

ひときわ大きな悲鳴。万力をもった手をひねると、指は好き勝手な方向に曲げられ、伸ばされ、捻られた。指が人体の稼動粋を超えてひねられるたび、

手羽先をひねるときのペキペキブチブチという音がした。骨を砕き、ひねり潰す音…筋がねじ切られる音……常人であれば到底耐えられない痛み。ましてや16歳の乙女には…

アニ「いいいいいいひいい!!!ぎいいいいいいいい!!!!」バキボキメキキグチチチ

パッ

突然、エルヴィンは万力から手を離した。

ガクン!ズキィ!

アニ「うっ!!??あああああああああああああああっっ!!!」

一キロの金属の物体がアニの壊れた小指を重力が引っ張るままに下方向に引き伸ばした。バラバラの骨が骨髄と軟骨とグズグズに混ざり、かろうじて皮膚で形を保たれていただけの指。

それは落下の衝撃を引き止めるだけで精一杯だった。無残に腫れ上がった指が引き伸ばされ、衝撃をまともに食らった腱はブチブチと音を立てて裂け目を生じさせた。

アニ「い…っぎいいい?……っっ!!」ジャラ!ジャラ!

ブランブランと万力を揺らしながら指は伸びた。腱が伸び切り、裂け目が広がり、地獄のような痛みをアニに与えた。アニの腕と、それを引っ張っていた鎖が重みに少したわんだ。

万力が落下した時の振動で鎖はジャラジャラと鳴り、振動が収まった後もアニの痛みの反射の震えで鎖の音はおさまらなかった。ガクガクと手が震え、さらなる痛みを生じさせてしまうのをアニは止められない。

アニ「ぐふう、ふう???、んぐうううう!!!」ジャララ…

皮膚が伸びる限界で万力の沈降が止まった。小指はもう薬指の長さに迫るほどに引き伸ばされていた。それでも痛みは蚊ほども和らがない。万力という重りの揺れも止まらない。

アニは自身の震えを止めてなんとか痛みをマシなものにしようと努力したが、無駄だった。

エルヴィン「ああ、すまない。片腕の身だからね。間違って取り落としてしまった…大丈夫かね?」

アニ「ぐ…ッッ!!…ぎ……ッ!…あ……あくま…が…ッ!!」ピク…ピク…!

全身から汗が吹き出、下着やパーカー、インナーはぐっしょり濡れ、熱くなった体に不快な冷えをもたらしていた。

エルヴィン「…随分汗をかいているな。服を脱がしてやろう。スナップブレードで服を裂いてやれ」

アニ「い…ぎ…っ!!………!?」

アニは痛みで意識が飛びそうになり、頭がグラグラとして考えるのもおぼつかなかったが、その言葉ははっきり聞き取れた。

アニ(ぐ…!ぬ、脱がすって…!)

ザク…ビリビリビリビリぃ!

立体機動のベルトが裂かれ、上着が破かれた。

アニ「うぐう…ッ!むう…!あぁっ…!!お…乙女を…裸にしよう…な…んて…!最低の…やつ…っぐう!?」

痛みに耐えながらつぶやくように力なく言う。万力はまだブラブラと揺れ、小指にしがみつき続けていた。

そうしている間にも部下はアニの服を立体機動の白刃で切り裂いていく。上着、ベルト、器具も外され、ズボンも…やがてアニはパーカーと下着をまとうだけになった。

美しい白い腿が顕になる。痛みのせいでぷるぷると僅かに震え、内股になり、またぐらは汗で湿り、雫がときおりつう、と皮膚を伝った。女の香りが周囲に広がる。

部下は興味ありげな視線で女体の形作る美しいラインをなぞったが、エルヴィンは無表情を維持していた。

エルヴィン「そのまますべての衣服を取り除いてくれ。裸に剥けば立場を理解するだろう」

部下が刃でパーカーを切り裂こうとする。

アニ「あ……ぐ…そ、それは!」

それは故郷にいた頃からの思い出の品だった。成長するたび仕立て直して大事に使っていた。ミカサのマフラーのように、それは大切な人とのつながりだった…それをくれた父との…

ビリビリ!!

アニ「…………!!!!」

肉体的な激痛の中、精神的な激痛を覚えるアニ。泣きそうだった。

アニ(こ…このくらい…へ、平気…!ぐう…!!)

意地を張って自分に言い聞かせる。故郷とのつながりなど、帰ればいくらでも………そして男の手により下着も取り払われた。

部下「おぉお…」

思わず感嘆の声を上げる。それほどに裸体のアニは見事だった。

女性らしい曲線こそ脂肪が削ぎ落とされたせいで控えめであった。だが胸筋の上に乗った控えめな純白の乳房、視線の中心となる桃色の乳首、綺麗に筋の出た腹筋、その筋の繋がるへそ、金色の茂み…

そして痛みに耐え、激しい呼吸で胸郭が膨らんだりしぼんだりしている様はまさに扇情的の一言に尽きた。

アニ「う…ック…ハァ、ハァ、ハァ」

死にたかった。今すぐにでも。性徴後、異性には誰にも晒したことのない白い肌を男に不躾に舐め回すように視姦されるのは…

戦士でありながら16歳の乙女の心をことさら大事にするアニにはこれ以上ない拷問だった。痛みでは決して流さなかった涙がつつ、と頬を下った。

エルヴィン「……恥辱を味あわせてすまない。しかしこれも君が非協力的な態度を崩さないからだ。もうやめたいだろう?どうかね?」

相変わらず感情が読み取れない平坦な声、有無を言わせぬ厳しい口調…それでもアニは

アニ「し…死ね…!!お前らなんか…!あの時全員殺しておくべきだった…!!」

本心をあらわにする。

部下「……こいつ…!」

調査兵団員にとって、女型の巨人のとるそんな態度は神経を逆なでするもの以外の何者でもない。

部下「団長、もっとやってやりましょう、こいつには罪悪感がないようです…!」

エルヴィン「拷問に感情を持ち込んではならない。ともかく進めよう。万力をもう一つ」

アニ「ぎゃあああああああああああああああああ!!!!!!」ガクガクガク

今度は右手の人差し指だった。小指よりもはるかに敏感な部分。もはや声を上げまいなどという誓いなど消し飛んでいた。絶叫するしかない。クールなアニはとうに崩れていた。

小指と同じように骨が砕かれ、万力が吊り下げられる。一キロ…まさに拷問だった。これで二個、左手と右手でひとつずつ、合計二キロ近くの万力を指に吊り下げていることになる。

アニ「いぎいいいいいいいい!!うっぐうううううううう!!!あああああああああ!!!」

髪が乱れるのも構わず頭を振り、胴をくねくねと誘うように揺らし、痛みに踊り狂うアニ。拷問は滞りなく進行する。

エルヴィン「やめる気になったかね?」

アニ(やめたいやめたいやめたいやめたいやめたいいいいいいいいいいいい!!!!!)

アニ「ッフ、ッフ、ッフ…あ…………」プルプル…

エルヴィン「うん?」

アニ「あ…く………ま!……じごくに………」

エルヴィン「続けろ」

三個目。次は左手中指だった。

アニ「(ベキベキ!メキ!)あああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

アニは無様に涎をたらしてもそれでも一片の理性を守っていた。それを可能にするものこそ…


アニ(か…かえる!かえるんだ…あたしの…ああっ!お、お父さんの…所へッ!!)

アニ「ぶぐ…む……!!!ぐぐうう…!!!ぐ…!!!ぎ…!!!」プルプルプルプル

壮観だった。アニの両手、十本の指すべてに重い万力が吊り下がっていた。大きな万力同士が互いを押し合い、伸びた紫色の指を扇状に限界まで広げている。

アニ「ぎ、ぎ、ぎ、いひ…は………ふ…ひぃ、ひい…!!!」 鎖につっぱられて床と平行になっていた腕は重りに引かれやや下に下がっている。

十本の指を垂れ下げさせる万力はアニが身動ぎするたびにぶつかり合い、かちかちと音を立てた。その振動がまたアニに激痛を与える。痛覚が脳の受容限界を超え、ジンジンと頭が痛む。

アニは幾分正気を失い、時折口が引きつって笑みともつかない笑みを浮かべた。いつも無関心そうな顔をして兵士を演じていた頃のアニを知る者が見れば驚いただろう。

エルヴィン「すぐに取ってやってもいいんだぞ?絶えず力を加え続ければ再生できまいという考えはあたっていたようだな…万力を取り除けば再生できるだろう?」

もうアニは聞いているのかいないのか、自分でもよくわからない。朦朧とした意識でやけくそになったように答える。

アニ「ひ…ひ、いぎ、あぎ……っ!……も、もう、か、勝手……っに!す、あう、す、すれば…?こ、殺し…なよ…っ!!」

エルヴィン「自暴自棄は感心しないな。よし、拷問を先に進めよう」スッ

部下とともに、アニの両側に陣取る。万力の垂れ下がる手の前に。

アニ「は…はぁ、はぁ………な、なに……を!?」

勝手にしろという言葉が口に出たものの、いざ何かをされそうになると泣きたくなった。

コツ…エルヴィンが垂れ下がっている万力の一つを押し、揺らした。

ユラ、ユラ…

アニ「ぎゃっ…………あああ!!!!」

片腕五キロ、その指に吊り下がった万力が小突かれ、揺れた。それだけでアニは地獄の苦痛を味わう。

アニ「ああああああああぎゃああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

喉が張り裂けそうなほど、叫ぶ。叫びすぎて血の味がするほどだ。アニの指はもはや指の体をなしていない。砕けた骨を中身とする肉のひもだ。

何を支えることもできず、辛うじて皮膚の突っ張りのお陰で重い万力をぶら下げることができていた…多大な激痛と引き換えに。

エルヴィン「どうだ?話したくなったか?」

アニ「ぶ…ぐうううッ!!うううう~~~~~!!!」ブンブン

首を振るのが精一杯だった……そして、エルヴィンはアニの手首を掴むと力の限り揺らした。

ブラッ!!ブラッ!!、ガチン!カチカチカチ…

ぴくりと動かすだけで発狂しそうな痛みをもたらす指。右手のすべての万力が揺れてぶつかり合い回転し、それぞれの指ををあらんかぎり捻った。

アニ「んぎい!!!ぎゃああ!!!!っぐうううううう!!!!!があああああああああああああああああああ!!!!!!」ブン!ブン!

めちゃくちゃに頭を振り乱し手足や胴体をよじって痛みと戦うアニ。そうすることでまた指の痛みは増すのだが…止められない。顔にかかっていた前髪は乱れ、散り、汗に濡れて額に張り付く。

うねる胴体に揺れる乳房、収縮しては伸ばされる腹筋、荒い呼吸、吹き出ては飛び散る汗、あたりに漂う女の匂い…絶叫すらも、男を誘っているかのようだった。

部下「………ゴクリ」

エルヴィン「何をしている。君もやれ」

部下もおなじように左手を揺らした。十個の万力が鳴らすガチガチという音が地下牢に響いた。

アニ「いぎゃああああああああああああああああああああああ!!!いやあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」ビクビク!ガクガクガクガク

これまでになく大きな声を上げ、、体を揺らすアニ。

プシュ!シャアアア~~~~~…

小便が漏れ出た。無理もないが。

アニ「ぶぐうううううううう!!!!!!!ぎいいいいいいい~~~~~~~~~~~~~~!!!!!ああああああああああああああああああ」

アニにはもうそんなことに構う余裕もない。全身で痛み苦しみを表現する他ない。

ガチチ!ガチガチ!カチカチカチ…ブランブラン

万力同士は二人の男の揺らすままに動き、アニに苦痛をもたらす。アニは発狂寸前だった。

アニ「あば、あははははははああああああ!!!!ころ、殺して!!!!ころしてえええええええ!!!!!!」

もはや自分が何を言っているかもわからない。エルヴィンはやめと合図を出し、責めを一旦止め、アニが落ち着くのを待った。

アニ「……ふううう~~~~、ぶふう~~~~~~、ぐっむ…ううう~~~~~…」

クールな戦士はどこへ行ったのか。そこには涙と汗で顔をぐしょぐしょにするひとりの少女がいた。

エルヴィンはアニの前に立つと、がしっとその髪をつかみ、顔を自分の顔の方へ向けさせた。背の高さの違いと、顔を引き上げられるせいで、アニはかなり上を見上げることになる。

アニはカクカクと振るえ自由にならぬ顎に何とか言うことを聞かせ、口を動かす。

アニ「こ………ころ……し………」

エルヴィン「ん?なんだね?」ググ…

エルヴィンはアニの顔に耳を近づける。

アニ「こ……………ろ……し…………て…………や………る……あ…………くま……!」…ガクっ

それだけつぶやくような、絞り出すような、そんな調子で言い終わるとアニはうなだれ、気絶してしまった。

部下「こいつまだそんな…!……気絶している……まあ、今日はこれぐらいで終わりじゃあないですかね。さすがに……………え?なぜ笑っているんです?」

エルヴィン「(にやああ)…何でもない。続きは明日だ。行こう」

二人の男は地下牢を後にした。万力を指にぶら下げた裸の少女を残して…


アニ(11)「お父さん…あたし、どこへ行かなきゃならないの?」

アニ父「大丈夫。ことを起こせば避難民に紛れて入り込めるはずだ」

アニ(11)「…………避難………あたしたちのせいで?あたしたちを怖がって?」

アニ父「……いいや、彼らをおびやかす直接の脅威はあの無知性巨人たちだ、アニ、おまえ達はなんの良心の呵責もいらない。あの悪魔たちにしかるべき報いを受けさせるだけ…」


アニ「いつもと言ってることが逆じゃない?いつもは理想…壁の中の世界との共存を目指していた。でも娘に使命がくだされるとそんなのなかったかのように…いや、私のためなのはわかるけど」

アニ「っああぁ!?」ゴト!…シュウウウ…

万力が外される時にも鋭い激痛を感じた。夜通し痛みに苛まれるのがようやく終わったかと思うと気も少しは楽になったが。すかさず再生の蒸気が上がる。ごきごきと骨が再生する。

エルヴィン「………君たちには驚かされてばかりだよ。常人なら回復は絶望的な傷も数分で元通りとは」

アニ「はあ、はあ、はあ……そう思うんだったら少しは敬意を持ったら?ハァ…ハァ…裸にひん剥いちまうのは流石にどうかと思うね…」

もうやめて欲しい…そんな本音が言えるはずもない。意図してほかの方面に話を持っていこうとしたのをエルヴィンは見てとった。

エルヴィン「…敬意は常に持っているよ。遠慮なくやらせてもらうという形で表明しているだけだ」


アニはつま先立ちでギリギリ床に足が着く状態で部屋の中央に吊り下げられた。腕はバンザイの状態で手錠がはめられそこから天井へ伸びる鎖がアニの体を吊り下げている。

裸だったので脇があらわだった。毛は処理していたからまだいいが、それでも羞恥にアニの顔は赤らんだ。美しい白い裸体が腕も伸ばして精一杯背伸びしているのはなんともいい眺めだ。

エルヴィン「恥ずかしいかね?やめたいのならいつでも…」

アニ「もう耳にタコだって。私は絶対屈しない。そんなのもうわかっただろ?」

エルヴィン「どうかな…」


アニ「ぎああああッッ!!」

牢に肉の焼けるにおいが立ち込めた。吊るされているアニの体は飛び跳ね、鎖が鳴る。

焼きごてだった。火かき棒のような鉄の柄の先端に犯罪者であることを示す鉄のスタンプが備えられている。真っ赤に熱されたそれが鎖骨の下、乳房のふくらみの上部に直に押し当てられたのだった。

ジュウウウウウウウ…

アニ「ぎ…!っくうううう~~~~…」ビク!……ビク!ジャララ!

骨を潰される痛みとは違う、新たな激痛。無論アニは焼印など経験したことはない。久々に嗅ぐ肉の焼ける臭いは故郷の食べ物を想起させたが、今はただただおぞましい。自分の肉の焼けるにおい…

焼印はジュウジュウという水分の沸騰する音が収まった後も押し付けられたままだ。癒着してせっかくの印が崩れることも気にしないのだろう。新皮層を越え乳房の脂肪まで熱変性しているかもしれない。

べりべりべりっ

アニ「あぐ…っ!!」ジャラッ!

張り付いた皮とともにこてが引き剥がされる。それは再度火にくべられ、くっついた皮膚は黒い炭になる。アニの胸には印の型崩れした痛々しい第三度火傷が残される。

アニ「はあ…はあ…はあ…はあ…(!!っつうっ!!い…ったあ…!!)」

焼きごてを押し付けられているときとは違うヒリヒリした激痛の波が来る。息をして胸の皮膚が伸び縮みするたびにちぎられるように痛む。乳房の奥にも痛みがある。やはりそこも熱で破壊されているらしい。

シュウウウ…

ためらわず再生する。再生による痛みの改善は劇的だ。再生途中でも苦しみは格段に緩和される。

アニ「ハァ…ハァ…フゥ~…」

エルヴィン「それは随分楽になるようだな?」

アニ「………(さすがに素直に再生するのはまずかったか…?迂闊だっただろうか)」

アニ「ああ、そうさ。半端なやり方なら私らはなんとも無い。再生があるからね。拷問なんて無意味だよ」

アニ(焼きごてを離した隙に再生できる。昨日よりきつくない。耐えられる…やかれている時は痛いけど)

痛みに抗おうとして身をよじり生じた揺れが収まり、アニは静かに鎖にぶら下げられている。足指の付け根が床に着くかつかないかの体勢、手首に体重のほとんどがかかるのは負担が大きいが、

拷問は昨日より楽にやり過ごせそうだった。だが拷問自体が無意味などという言葉は狂態の後ではハッタリにもならない。

エルヴィン「なるほど。再生があるから平気であると?」

アニ「そう。何をしても無駄。諦めな」

エルヴィンはやせ我慢などとうにお見通しだ。アニは格闘技術は大人レベルでも精神はまだまだ一人前とは言い難い。女の子の強がりなど自分なら打ち崩せると思った。その通りだろう。

エルヴィン「……焼きごてを押し当てている最中なら、再生できないのではないか?」

アニ「………(それがなんだってんだか。このくらい耐えられ………………ッ!?)」

エルヴィンが牢の格子戸を開けると、同じ兵団服の人間がゾロゾロと入ってきた。一人一本ずつ焼きごてを持って。

エルヴィン「なるほど確かに焼きごてを体から離す度に痛みがなくなるのでは効果は半減だ。全員で囲め。ローテーションで焼印を押していく」

ジュウウウウウウウ

アニ「う…ああああああっ!!!」プルプル…

一人目が焼きごてをアニの右わき腹に押し当てた。六人となった拷問担当が円陣を組んでアニの周囲に陣取る。全員があらかじめこてを赤熱させておき、順番に押し当てて、終わったらまた炉にくべ赤熱させる。

アニ「(ジュウウウウウウウウ)ぐうう!?っむううう!!っくううう~~~~~!!!」ギリギリ

歯を食いしばって耐えるアニ。熱はとうに真皮を焼き焦がし、筋肉を侵していた。ぴくぴくと該当部位の腹側筋が痙攣するたび、激痛が走る。肉が焼ける匂いで吐き気がしてくる。

ベリベリっ!

アニ「あ…がっ…ふう!ふう!……っっ…っは!……ック…(シュウウ)…フウ~…フゥ…フゥ」

こてが皮膚ごと引き剥がされ、激痛。再生によりすぐに収まる。しかしこのつかの間の安息時間はこれが最後である。

エルヴィン「前のものが離す前に次の者が押し当てよ!隙を作るな」

アニ「~~~ッッ!!」

地獄のローテーションが始まった。

アニ「ぎゃあああッ!(ビクッ!)んぎいいい!!(ビク)っっく!っは!!」

ジュウ!ベリ!ジュウウ!ジュウウウ!ベリ!ジュウ!ベリ!

攻められたのは腹、胸、背中である。真正面に位置するものが胸を焼き、脂肪を沸騰させる。両脇のものが腹に当て、内臓の血を煮立たせる。後ろのものが白い背中に黒い印を焼き付ける。

アニ「いぎっ!!(ジュウウウ)ぎゃっ!!(ベリっ!)あああっぁ!!(ジュウウウ)」

間断なく赤く輝く焼きごてが押し当てられていく。アニは常に熱による虐待を受ける。焼きごてが当てられている最中の箇所は再生できなかった。再生が処理できるのは焼きごてが離れた部分のみ。

団員たちが作業に慣れ、常に二個か三個のこてが押し付けられるようになる。アニは跳ね、踊り、身をよじって必死で避ける。…それもまた魅惑的ではあった。嗜虐の心をそそる。

団員A「ざまあみろ!女型め!さあはねろはねろ!苦しめ!」ジュウウウウウウウウ!

団員B「おいお前押し付けが長過ぎだ、リズムが狂うだろ!」ベリベリ!

アニ「あっっぎいいいいいいいいいいいいーーーー!!!」ヨジヨジ…

身をよじってもこては簡単にアニを追従し、接触を維持して熱を与え続ける。逃れることなど不可能だ。

アニ(熱い熱いあついあついあついいいいいいいいいいいいいいい!!!!!)

エルヴィン「どうかね?アニ・レオンハート…何か話したいことは?」

すさまじい虐待の中でもエルヴィンは冷静さを維持したまま問う。

アニ「あぐうう!!…な…に……っも!!っがあああッッ!!!あああああ!!!」ビクンビクン!

エルヴィン「…」

エルヴィンは尋問対象の存外の忍耐力に驚くとともに、尊敬の念を新たにした。感動から笑みを浮かべる…幼少の頃からの誰にも理解されない癖…

そして前途の多難を思い知る。エルヴィンはアニの本質をただの16歳の女の子だと見抜いていたが…本当にそれだけならもう既に落ちていてもいいはずだった。

エルヴィン(一体何がこの子を頑張らせている?)

…一方アニはもう身じろぎする体力もなかった。重力と揺れの反動は全て手首の錠ーにかかり、つま先で必死に体を持ち上げて負担を軽くしようとする。そこに加えられる焼印の暴力。

ジュウウウウウ、ベリ!

アニ「ふぐ!?…っふ…ッ!!うぐぐ……ぐ…!!…ぎ…(耐えて………耐えて……故郷に…!!)」プルプルプル

震えたり首を振ったり苦悶の表情を浮かべるだけで、もう満足に避けようとすることもできないほど消耗している。帰還の展望だけが希望であり、精神的支柱だ。それと父親の存在も…

団員A「おら!反応足りねえぞ!?どうしたよおら!」どむ!

アニ「ぐう!?」ジャラ、ジャラ…

蹴りを入れられる。振り子のように揺れるアニ。揺れるままでなかなか踏みとどまろうとする力も起こせない。もっとも、指のつけね程度の接地面ではなかなか踏ん張れないが。

団員C「大分限界みたいですよ?ちょっと休憩しますか?」

エルヴィン「その必要はない。気付けをすればいい」スッ

そう言って火の中で熱されているこてを一本とって輪の中に加わる。

エルヴィン「全員で一度に全部押し当てろ」

ジュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

アニ「あぎいやああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」ガクガクガクガク

四方から計七本の焼きごてが当てられれ、辺りには以前よりいっそう強く焼肉のにおいが立ち込める。

アニ「きゃああああああああああ!!!い、いやあああああああ!!!(く…苦し…!!)」

焼かれるだけでなく、それぞれのこては体重をかけて押し込められ、周囲からの圧力でアニの腹は潰れそうであった。全てのコテが腹部と背中を標的にしていた。こてが体にめり込み、そこが焼き固められる。

アニ「はぐっ!?ひゅっ、ひゅ…!い…ぎいいい!!」

吐く息は熱気を帯びていた。腸が焼け、その熱気が消化管を通して口にまで上っているのだ。そうなれば当然他の臓器も甚大なダメージを受けることになる。

肝臓のローストは即気分に影響した。レバーに火が通っていくとともにどっと汗が噴出し、頭がぐらぐらした。

腎臓が煮られると激痛がもたらされた。アニはガチガチと歯を鳴らし、かみ締め、獣のように唸って、髪を振り乱して何とか痛みに耐えるほかなかった。顔は涙と涎でぐしょぐしょだ。

下腹に押し当てられた一本は子宮や卵巣を熱で破壊した。その苦しみは今までで最も酷いものだった。女性特有の内蔵にいよいよ火が通り始めたときばかりはアニもこれまでになく狂った。

アニ「ひぎゃああああああああああああああ!!!!!しぬ!!!!!じぬううううううう!!!!!!がああああああああああ!!!!」ビクビクビクビク!!!

血液と体液の沸騰によりこもった湯気は行き場をなくし、子宮を膨らませる。ある臨界点でそれは子宮を破裂させ、体内全体に湯気が広がり、内蔵を燻製にした。

アニ「あああああああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッッッ!!!!!」ベリベリベリ…ベリベリ…

全てのコテが素手で触れるほどに冷めたころ、引き剥がされた。皮膚が一度に剥ぎ取られ、残った黒焦げがアニの腹に帯のように巻きついていた。

その下にあるべき赤い肉はみんな他の色に変色していた。ピンクと白と黒の斑だった。

虚ろな目のまま少女はブツブツと何かをつぶやいている。再生の蒸気が上がるも、意識はまだあいまいなところを漂っているようだ。

アニ「(ブツブツ)お父さん、お父さん、お父さん…助けて…」シュウウウ

エルヴィン「喋る気になったか…うん?(父親…?)」

アニの反応が極度に薄くなり、問いかけにも答えないので、その日はそこまでとなった。流動食がアニの口から流し込まれ、ときおりえずき、咳き込みながらも何とか栄養を取り入れていく。

まだまだ拷問に終わりは見えない。


アニ(9)「お父さん…お父さんの理想っての、みんなに話したら…そんなのおかしいって…ぶたれたんだ」

アニ父「…アニ!?大丈夫か!?ボロボロじゃないか!」

アニ(9)「大丈夫だよ。あんなやつらおとうさんから教えてもらった技術のお陰でのして『馬鹿者!!!』…!?」

アニ父「……それはそういうことのための技術じゃないといったはずだ…いいかい?お前も、この場所の仲間も、悪魔と呼ばれるあそこの者たちも、同じ血の通った…いつか理解し合えるんだ、アニ」

アニ(9)「…」


アニ「理想の押し付け…それだけのせいじゃないけど、故郷でもここでも苦しんだ。私は父に逆らえなくて…大好きだけど、憎い。感謝してるけど、でも…。いや、悪い娘だね、私…」

エルヴィン「昨日はよく眠れたかね?気分は?」

アニ「いいように見える?」

昨日と同じ、鉄鎖に吊り下げられながらアニはぶっきらぼうに答える。。やけどの傷は昨日のうちに治っていても、常に力のかかる手首はジンジンと痛むようになっていた。

エルヴィン「三日目だ。拷問を始めてから三日…それも昨日のそれは普通人であればとうに死んでいる類のものだ。限界ではないのかね?」

アニ「限界かどうかは私が判断するよ。あんたは好きにあたしを陵辱すればいいだろ?」

エルヴィン「そうさせてもらおう」

ジャラジャラと音と振動がして、アニは自分を吊り下げていた鎖が下りるのを感じた。

脚がようやく完全に床に付き、手首の負担が消える。錠で擦れて出来た手首の首を再生能力で治す。ギギ、と音がして人間が三人、牢に入ってくる。

エルヴィン「これが今日の君の相手だ。可愛がってもらえ。初めての相手として」

アニ「!」

初心なアニにもその言葉の意味くらいわかる。何をされるのかなかなか想像はできなかったが。

アニ(や…やめ…)

エルヴィン「処女喪失の出血で巨人化するやも知れん。まずは体力を削ぐ」

ガチン!

アニ「かひゅ!?ひゅ…ぐ…ぎ!?」

アニの首にはめられた鍵付きの首輪はどう見てもきつ過ぎ、呼吸と頭部への血流を阻害した。

アニ「ぐ…んんぅ…………!………!ひゅ」

呼吸をするだけでやっとというほどに狭まった気道ではまともに声を絞り出すこともできない。アニの顔は紅潮を通り越し、真っ赤になり、美しい裸体が冷や汗で妖艶に彩られる。

アニ(い、き……できな……!?し…死ぬ…あ……頭がチカチカす…る…)

十分無力化されたと判断され、手錠が外される。これでこれまでとは比較にならないほど自由なはず。

しかし首輪による気道の圧迫は拘束せずとも十分自由を奪っている。ただ鎖に繋がれている時と比べてこの状態ははるかに苦しいものだったのだ。

地面にへたり込んで呼吸をなんとか確保しようとする。ひゅうひゅうと喉から音が漏れる。自由になった手で喉の革のベルトを確かめる。ダメだ、とれそうにな…

団員A「起き上がれやゴルァァ!!」ボグ!

アニ「んあぉ!?」

膝をついていたので丁度蹴りやすい位置にあったアニの腹に、思いっきり勢いがついた蹴りが叩き込まれる。衝撃で立ち上がるアニ。

アニ(あ…あ…あ………)

呼吸の困難と肉体的ダメージで気絶しそうになるのを必死で堪えた。

アニ(ドギャ!ガス!バキ!)「グウウ!?」

息が満足に吸えず、暴行で立ち上がることも困難だ。四方八方から殴られ、蹴られ、力の入らない手で防御するも…アニの体には拳やブーツが何度もめり込んだ。

多数の無知性巨人に囲まれた時を想定し、合気や軍隊格闘術に似た、対多数の技術訓練は受けていた。しかしこんな状況でそれを繰り出せるはずもなかった。

ローブローが恥骨を直撃した。この一撃は女性特有の内蔵を震盪させ、じわじわとアリの昇るような痛みと不快感がアニの下腹に残った。

その隙を見逃さず、後ろからの分厚いブーツの一撃についに転倒するアニ。うつ伏せはまずいととっさに受け身をとって仰向けになるも状況は大して変わりはしない。

一本の足がアニを床に押さえつけた。他の脚は容易に、アニが顔や腹をかばってかかげた四肢を突破した。戦慄のかかと蹴りが三人分、アニの裸体に落とされる。

アニ「(がつ!、がつ!、どかっ、どかっ)むうっ!!ぐぅ……っっぎいいいい!?」

顔面、腹、乳房、尻…軍用靴が白い体にめり込む度、アニは恐怖と苦痛で身が震えるのを感じた。

鎖骨に勢いよく落とされた踵がそれを粉砕する。ぎゃあ!とたまらず声が出る。グジョっという音がして乳房の組織が挫滅し、青く筋の浮き出た大きな痣が生じる。

血だらけ痣だらけになった顔面をかばおうと伸ばした手の指に蹴りが当たり、曲がらない方向に曲がって腱がブチリと千切れる。

アニ「ぐ………んんんんいいい???っっ!!」

それでも諦めず必死に避け、躱し、防ぎ続けるアニ。手足も胴体も青あざと擦過傷だらけだ。切れた腱にひびの入った骨…

対応し、抵抗するしかない。もしされるがままになったら本当に殺されるかもしれない…死の恐怖を色濃く感じていたのだ。

半身を乗り出して体重をかけられたストンプがたまたま鳩尾にクリーンヒットした。

アニ「(グドチュ!ベキメキ!)!?…ッギャッハっっっ!!!!」

その一撃は胸骨を砕き、破片とともに胃を押しつぶし、ズタズタにした。内臓を傷つけられた重い苦しみ、痛みがアニを襲う。

アニ「が!!!!!!んぎ!!!!ごえ………っっふ!!!がはふうあ!!!!」

腹を抱えてえびぞりになったり反対に反ったりを繰り返して痛みを全身で表現するアニ。団員たちはそんな狂態をニヤニヤしながら見つめている。

アニ「(そ、そんなッ………!………くるしっ!!な……!!………ッ!?)がぼお!?」

吐血だった。胃が傷つけられたのだから当然だ。しかしギャグときつい首輪がはめられてきちんと吐き出せるはずもなく…

アニ「ぐぼ!!がごぉ!!んげ………ぐ………!!」バタバタバタバタバタバタ

気管に血がとどまり、それを吸い込んでしまう。喉で行き止まりになった血は排出されることなく、アニは自分の血で溺れ、呼吸困難になる。

アニ(う………い…………いき……息…!…息、息、息、死ぬ、死ぬ、死ぬうぅ????????ッッッ!!!)バタバタバタバタバタ

パニックになり痛みも忘れて手足をバタつかせ、口を大きく開け、血が滲むほどに首輪のハマった喉を掻き毟る。しかし何の効果もない。

咳をして肺に入った血を出すのも難しい。血が喉を占拠して二進も三進もいかない。これは自力ではどうしようもなかった。

団員A「っち……死にそうじゃねーか。おら、どーしたよ…しっかりしろ」ドボォ!

偶然ボロボロの胃に蹴りがヒットした。

アニ「んがっはあああああ!!!げっほ!ごほ!!ゴホゲホゴホ!!…か………っは!!!ひゅう、ひゅ、ひゅ…ぎ…」

ギャグの穴から血が飛び出た。アニはなんとか気道が確保できたのを確認した。それとともにみぞおちの強烈な痛みを意識せざるを得なくなり、また身悶えする。

団員B「なあんだ助かるんじゃん。血が出ても巨人化しないし。ちょっとヒヤヒヤしたぜ。じゃ、これ何度もやろうか」

エルヴィン「…得意の格闘術を発揮することは出来なかったようだね、残念だよ。期待していたのに…」

アニ「ひゅ…ヒュ……う………」

内臓破裂を何度も繰り返し、再生があるとはいえアニの体力はとうに限界であった。床にうつぶせになって呼吸を確保することだけに全神経を集中していた。

その目にはもう意志の力が感じられず、うつろだった。熱くなった体を冷や汗が冷やす。散々血を吐いた口から唾液が糸を引く。

団員C「随分参ってるな。ここまで弱ってたらもう今日は絶対巨人化なんて出来ませんよ」

確かに今のアニには手を噛んで巨人化する体力などない。

団員A「…どうやら本当にもう体力がないらしい…!団長?いいですよね?」

エルヴィン「いいだろう」

団員B「団長もどうですか?」

エルヴィン「私は監督者に徹する。私はお前たちの親代わりだ。兄弟にはならない」

団員C「お待ちかねですね…あのクソ女型に報いを受けさせるなんてホントスッとしますよ」

団員B「よいしょっと…さ、アニちゃん。女になれるよ?よかったねえ」

BとCが仰向けにされたアニの両腕の上に腰を下ろす。もう自力では脱出できないだろう…アニはろくに息もできずにうつろとなった意識で状況を把握しようとした。

アニ(これから…何を……いや、かまととぶるな…わかってる…わかってるはず…ッ!!)

危機がまじかに迫り、やっと意識が鮮明になる。しかしもう手遅れだ。無駄と分っていながら身をよじって逃げようとする。

団員A「おい、足をうごかすな」ぐい!

アニ「あ…!!!」

アニのしなやかな足が男の手に一本ずつ補足され、無理やりに開かれる。その中心があらわになり、必死で身をよじるアニ。

アニ「あ、悪魔め!離せ…っ!」

暴れるアニを抑えるのは一苦労ではあったが、Aはなんとかアニの足を正座で座り込んだ自分の足に挟んで拘束することに成功した。

手足が固定され、アニの真っ白な体は今や完全に露わにされていた。これまでの人生でここまで自分の体を異性に晒したことはない。恥じらいを超えた絶望感で吐き気すら感じる。

アニは床に手足を広げられ、完全に押さえつけられていた。三人の男の視線はねっとりと少女の体を舐め回す。

その体は鍛えられ、脂肪があまりついておらず、女らしさには少々欠けた。しかしそれでも腿のラインや丸みは扇情的だ。筋肉の筋さえ健康的な美しさを放っている。

そして何より、少女がこれほどに己を鍛え上げ、いみじくも気高い戦士として振る舞い、なおかつそこに乙女の儚さをも宿しているのはたまらなくいじらしかった。

その少女が密かに守り抜いた純潔の果実をもぎ、犯し、蹂躙し、陵辱するなど…最高の復讐だろう。

三人は乙女の体を目で姦淫しては、アニの心が悲鳴を上げるに任せた。

死んでしまいたい、アニは何度もそう思った。今の体力ではおそらく舌を噛んでも巨人化はできまい。ならいっそ死んで……

三人の男に拘束され、これからいいようにされるのだろうと思うと、今が自決の最後のチャンスであろうと思えたのだ。

『………帰って来るって………』

アニ(……!…………………お父さん、あたしは…私は…………!!)

ピト……

アニ「!?」

示し合わせたように六本の手がアニの乳房、腹、脇、二の腕など、フェチシズム刺激する場所に一斉に触れる。

アニ「う………あ………!?」

アニは嫌がって身をよじるがその躍動も男たちを喜ばせる添え物に過ぎない。アニは、異性からの望まぬ接触はこうもおぞましいものであるのかと知った。

男たちの腕がつつ、と皮膚をなぞるように這い回り始める。呼吸が早くなる。…しかし喉の首輪が正常な呼吸を許してくれない。体の筋に沿って指が筆のように優しく触れていく。

アニ「か…………っはっ!………ヒュ…」ピク、ピク

吸いたくても満足に吸えない、逃げたくても逃げられない。ストレスで泣きそうになる。もう嫌だ…最後に父親に会いたかったが、でも…

団員A「お?汗が吹き出してる…感じてるのかな?なあ?」さす…さす

団員B「違いない。飛んだ淫乱だ。巨人の本拠地で売女でもしてたんじゃないか?」スススス…

好き勝手に言われ、気色の悪い愛撫をされ、息は苦しく、体は自由にならず…

足の間に座ってアニの足を拘束しているAが腹部への愛撫をやめアニの秘裂へと指を伸ばした。あくまで優しく、ゆっくりと…

ぴと、つつ…

アニ「んんんんん!?」ビクビク!

団員C「あははは!処女のくせにたいそうな感じっぷりだね!」

決して快感からの反応ではない。そんなものは感じるはずもない。それがあったとしても、くすぐったい気色悪いという感覚の方が強かった。

しかしどんな反応も呼吸困難と愛撫で火照った体では扇情的にしか…

アニ「ふ…ひゅー、ひゅー(それよりこいつ、今、何て…?イッたら外す?何、イくって…)」

くぷ…

アニ「…っ!」

男の指がぴったり閉じた陰唇を割り開いた。粘液はほとんど分泌されておらず、汗だけで湿っている。だが匂いには女のフェロモンを感じた。

アニ「…………ッッ!!」

恥辱、屈辱。アニは泣き叫びたい衝動を必死でこらえる。

団員A「へへ…おとなしくしなよ…おい、持ってくれ」ぐい

BとCがアニの腕の方からアニの脚を持ってぐっと押し開く。アニの開かれた脚。その内側のものが男の目にははっきり見て取れた。Aが膣の内部を覗き込む。

…激しい訓練をしてきたアニの処女膜は穴が広がり、周りの部分1センチを残すのみ。それゆえにその奥の膣壁の官能的ひくつきが簡単に見て取れた。

くちゅ、すす、くり…

アニ「あぐ…!!か…っは!…ひゅ…う…あ、ああ!?…ん!」

白い裸体がうねる。三人の男の手により、今度は乳首や陰部など敏感な部位が責められていた。おぞましいだけのはずだったが、もう自分でもよくわからない。

アニはストローで息を吸うような息苦しさのなかただただ耐えるほかなかった。そしてそのことが妙な、マゾヒスティックとも言える気分をもたらす。

苦しい、だがそれゆえにおぞましさとは異質な感覚が増幅されるのだ。空気を取り込もうと上下する胸の動きが激しくなるたび、却って呼吸は苦しくなる。だがそうなるたびに不思議と快感も増した。

そう、それはもはや快感以外の何物でもない。

団員A「くっくっく、いい感じだ。ちゃんと濡れるじゃねえか」クチュチュ…

アニ「うぅ…っ!?」

自分の股間に感じる経験のない感覚、分泌液に濡れるのも初めてであった。男の指が秘所の入り口で音を立てて蠢く。

アニ「あ!…あぁ…(な、なに…?これ…こんなことで…苦しいのに…)」

アニ「ひゅ…ひゅ…ひゅひゅ…ふ…んっ……はぁ…」

確かに自分は変な感覚を覚えている…呼吸もできない苦しい状況での反応だから仕方が無い…そう思おうとした。だが今はとにかく息が…息が…

団員A「苦しいかー?苦しいよなあ…もうちょっとの辛抱だ。楽になれる、いや極楽にいけるぞ?」スッ

Aはアニの膣に中指を突っ込んだ。

アニ「(ズブブ…)あ…あああ……っくう~!?」ッビク!

男の指はアニの中をかぎ状になったりまっすぐになったり屈伸しながら行き来した。膣の上部を優しくだがねちっこく擦り続ける。続く呼吸困難に危機を感じた肉体はたやすく快楽を受け入れる。

アニ「はぁ、ふう、ひゅう…っく!!あ…あぁ…こ、殺す…殺してやるうう!!」ヌチ…ヌチャ

アニの股から湿った音が出始める。酸欠のせいで力も入らず、男達を押しのけられない。三人の男の力で押さえつけられているのだから無理もない。

快楽に支配されそうになっていた。酸素の足りない頭はぐわんぐわんと揺らめき、正常な思考は期待できない。アニの中のマゾヒズムが目を覚ます。それでも理性は屈服しない。

団員B「いさましいねえ。しかしそんだけ股濡らしてりゃ世話ないが」

アニ「ひゅ…ひゅう…(もういい、もうそんなことどうでもいいからこれを…取って…死ぬ…!)」

アニの顔から戦士としての強さが消え始め、歳相応の泣きそうな顔が現れる。同期には…敵には見せたことなどないアニの本当の顔…情けない、そう思ったが抑えきれない。

団員A「へへへ、そんな顔されたってどうしようもないぞ?ほら」クチュチョクチョクチョ!

アニ「ぐううう!?お…お願い…しま…す……い…いぎが……が…は…ひゅ」プルプルプル…

団員A「ああ?だからイけばとってやるって言ってるんだろうが。ほら、感じてきただろう?」クチ…!

アニ「ひ…あああ!あぁ…ああ!!」ピク、ピク

男の下でアニは震える。自分の体に起こっていることなどとうにわからなくなっていた。心はおぞましさを感じたまま、体は未経験の絶頂へと上り詰めていく。

アニ「ひう…っ!ひううぅ…っ!!や、いやあ…やめて、おねがいします、こわい…こわいいい!!!」ビク、ビク

団員A「ほら、イけよ」グッ!

アニ「ああああああああああああああああ!!!!」ビクビク!チョロロロロ…

かちん!

アニ「ひぐ!?…っは!!…はあ、はあ、はあ…」

アニが漏らすと同時に首輪がはずされ、久々の満足な呼吸を得られる。人心地ついてから、アニは自分の身に起こったことを反芻する。

それは単なる失禁だった。しかしそんなことはどうでもよく、少女は受け止めきれない恥辱に涙した。

アニ「う………ひぐ、ひぐ…ううう…」ポロポロ…

大事なものを失ってしまったような気がした。男たちはアニがオルガズムに達したと判断したようだ。

団員B「泣くなよガキ…」ドカ

アニ「(ボグ)ぎぅう!」ビク!

アニ「ひゅう、ひぃい、ひぃ、あ…が……やめて…え……し、しぬ…」

団員C「何がやめてーだよ。俺らを殺すんだろ?今更なに云ってんだか」

団員B「俺が最初でいいすよね?楽しみだったんだこれ」

団員B「さ~アニちゃ~ん。繋がりましょ~ね~」ぎゅ

全裸になったCがアニの上に覆いかぶさって彼女の両手を握る。恋人のように固く。抵抗できない。呼吸がきつくなったように感じる。

団員B「この肌が楽しめる分、羊よりはましですかね…」

アニ「あ…いや…離れ…ッ!?」ペチペチ

団員A「もしもーし、わかりますかー、これがあなたの中に入りまーす」ペチペチ

Aがズボンを脱いで半勃ちのペニスを取り出し、アニの顔をはたいていた。アニはそれが何かも良くわからない。

団員B「あーっはっはっはっはっはっは」

アニ(な、なにこの臭気…一体なに………まさかこれが……お、おええええ………!?がぼぼ!!)

乙女に突きつけられるにはあまりのもの、アニはそれが何かわかった途端吐いてしまう。

団員A「なに吐いてんだあああああ!!!」ドボォ!! アニ「げはあっっっ!!!」びちゃびちゃ

胃を一撃。組み伏せられ、吐瀉物にまみれながらの処女喪失。考えられる限り最悪の状況だった。

アニは吐瀉物を吐ききると自分に密着している裸の男をできるだけ見ないよう、顔を背けた。しかし覆いかぶさるBはアニの顎をがしっと掴むと無理やり自分の方に向け、強引にキスをする。

ぬらぬらと蠢くヒルのような舌が入り込み、強烈な臭気にえづくアニ。その舌を噛もうとするが、男は察知したようで、口が離れる。じゅるりと音がし、男の口から臭い唾液が滴り、アニの顔に垂れる。

団員B「なあ、こいつ人のこと噛もうとするんすけど。ペンチ貸して。歯ぁへし折る」

アニは戦慄し、こいつらは果たして同じ人間なのだろうかという疑念が思い浮かんだ。

アニ「(メキメキメリメリ)ぎが!?が…がああ!!!」ブンブン!

前歯が鉄製のペンチにはさまれ、メリメリと音を立てる。頭を振って抵抗。

団員B「はいはいじっとして下さいね~!」ドカ!

アニ「がっ!!がっは…はああ~~…っぐ」

アニの端正な顔が殴られ、奥歯にヒビが入る。歯にあたって口の中が切れ、顔面にあざができ、膨らむ。

団員C「顔はやめようぜ~、せっかくかわいいのに」

口内への陵虐は続いた。力任せにペンチは歯を掴み、押しつぶし、折った。

アニ「(メキメキメキ!……ベキ)んぎゃあ!!!」

こいつらは人間なのかという問い。アニはあれだけのことをした自分を人間だと思いたい一心でどんなクズも人間だと思おうとしてきた。大量殺戮をした自分が人間であるならこの男たちも…

アニ「がぼ…くう…あああ~~~~~……」

口内の出血は激しく、窒息しそうだった。いやそんなことよりも…

ニュルン

アニ「う…ッ!!っく!?い…っつ…!」

存外にすんなり入ってきた男のペニス。ただただ痛かった。呻くアニ。遠慮のないピストンが加えられる。

団員B「おおう、入った入った~」グチョグチョグチョグチョ

アニ「ぎ…ぐ…い……ああ…」

アニはハイキックの訓練で股関節を延ばしたせいで膜がある程度割かれていたが、それでも粘膜の裂傷は避けられなかった。処女膜の広がった穴はBの男根を受け入れきれなかったのだ。

膣を往復するペニスに処女膜という粘膜のひだが引き裂かれ、傷口が何度も擦られる。加えて体格差による下腹部への圧迫感。これまでの拷問に遜色ない苦痛。

性交はアニの中に苦痛として記憶されるのだ。

アニ「っぐ!ぐうう…いたい…や…やめ…」

エルヴィン「やめたいかね?」

アニ「…!」

いつの間にか傍らにはエルヴィンが立っていて、アニの顔を覗き込んでいる。やめたいというより、アニは死にたいと思った。

そのあいだもBは腰を振っている。

団員B「ふう、ふう、ふう、ふう」グチョグチョグチョグチョ!

アニ「…いを…」ボソ

エルヴィン「何かね?」

アニ「報いを…!受けさせてやる…!!悪魔……っ!」

ガリッ!ブチ!!

アニ「あっがああああ!!??」

Bがアニの右乳首をかみちぎった。白い乳房を血の雫が流れ、赤い筋を作る。

団員B「俺らが今お前に報いをうけさせてんだろおおおおおおおおおがあああああ!!!おらあ!!ハメ殺すぞメスガキいいいいい!!!」パン!パン!パン!

アニ「ああああああ!!いや、いやああああ!!!」

団員A「はっはっは、これがあの女型の巨人かねえ、ただの小娘じゃねえか」

アニ「いやああ!!おとうさん、おとうさあああん!!!」

張り詰めた精神は崩壊と再構築を繰り返す。

団員C「ふう~、かわいそうだねえ…ふうううう~、かわいそうだねえ」シコシコ

アニは必死に声を搾り出し、父を呼ぶ。…応えが返ってくるはずもなかった。

アニ「はああ~、はああ~、はあああ~~…」

ドロ…

アニの膣からは精液が流れ出てくる。Bがイったあと、ペニスが引き抜かれてからずっと放心状態。自分に加えられた陵辱…もうアニは乙女ではないのだった。

この三日間で色々なものを失った。戦士の誇り、つまらぬ意地、壁内の人間へのある種のここまではされないだろうという期待に、純潔…もうアニの心はすりつぶされ、崩壊は間近だ。

それからはエルヴィン以外の三人から代わる代わるレイプを受けた。終いには調査兵団の中から希望者を募り、彼らも同じことをした。思いのほか人数は集まった。

最初の数人に犯されているあいだ、アニは泣き叫び抵抗を示したが、十人を超えるともう泣いているだけだった。女型の巨人として戦った戦士の面影などどこにもなかった。


団員A「っか~~、疲れた。もうなんかマンネリだなあ」

団員B「そうだな…」

団員C「なあ、中身見たくね?精液がどんだけ詰まってるのか…」

三人はついさっきまで処女だった少女を改めて眺めた。赤ん坊のように膝を抱えて虚ろな目で横たわる少女のまたぐら、白い汚濁の流れ出てくるそこを…

アニ(い、いやだ、いやだ、いやだ、やめ…)ジタバタ

今の体力では巨人化はできない。いくら格闘に秀でるアニとは言え、体力の限界の状態で三人の男を相手に逃げることなどできない。

団員A「お前ら抑えてろよ~、くそ、足が鬱陶しい、いてっ!このガキ!!」ブス!

アニ「あぎい!?」

Aが手にしていたナイフでアニの足を刺し、おとなしくさせる。おとなしくさせねばならない。このナイフを刺したいのは下腹部なのだ。抵抗をやめさせねば…

ブス!ブス!ブス!

アニ「きゃあああ!!!」

アニの脚はやがてささくれだった真っ赤なオブジェとなった。出血と苦痛を抑えるため、すぐに蒸気が上がるが一時自由を奪うには十分な損傷だった。Aが正常位のようにアニの足のあいだに割り入る。

アニのへそにナイフが当てられた。

団員A「じゃ、アニくんのお腹に挿入~♪」グズ…ズブブ…

アニ「むんんん!?…んぎいい~~~~~…」ビクビク

それは処女喪失の痛みとは比べ物にならなかった。逆手に持たれたナイフは腹直筋の縦筋に沿って腹を切り裂いた。床に仰向けに押さえつけられたアニの腹に血の華が咲く。

切れ味の悪いそのナイフではぎこぎことのこぎりのように引いたり押したりすることでしか皮膚を切断できない。深くに入った切っ先が腹部大動脈を傷つけ大出血を引き起こす。

団員C「(ドボボ、ビチャビチャ)やべえな…早く治せ!死ぬぞお前」

アニ自身の再生能力によって動脈は修復され、血液の流出が止まる。もうどうでもいい、いいなりになってもいい、早く終わって…アニはもうそれしか考えられなかった。

アニ「ぐううぎういいいいい!!!いやああああああ!!!」ブチブチ!

団員A「どれが子宮だと思う?」ブチ!ザク!

アニ「ぎゃああああああああああああああああああああ!!!!!」ガクンガクン!

団員B「案外上にあるんじゃないっすか?これとか(ズボ…ぶちゅ!)ほら」

Bはアニの体内に無造作に手を突っ込むと静脈を引きずり出しながら臓器を取り出した。

団員A「そりゃ腎臓だろちっちゃえもの。潰せ潰せ」

団員C「ああ~~、ああ~~~、アニちゃんの苦しむ顔いいよ~、内蔵にザーメンかけてあげるねええ」シコシコ

アニ「(グチュチュ)んんんんぐうううううう!!!!んぎい!んぎいいいい!!!いやあああああああああああああああ!!!」ビクビクビク

アニにとっては紛れもない地獄、下腹部の内蔵が男たちのいいように遊ばれていた。今のアニはおもちゃ以外の何物でもない。

ついに彼らはお目当てのものに到達したようだった。ブチブチと子宮につながる静脈を指で引きちぎっていく。それと知らずに卵巣を指でグジョッとすり潰してしまう。

アニ「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいああああああああああああああああああ!!!」ガクガクガクガク!!!!

団員A「っち、これまでになく暴れやがるなあ。おい、C、おさえ付けろ」

団員C「ふう、ふう、え?今手が離せな…わかったよ」

支持組織である直腸と膀胱を切り離せば摘出可能だ。外科の医学知識など持っていない彼らだったが、再生を繰り返すアニの内蔵を切り刻むうちノウハウを習得していった。

ブチブチミチミチ!!!! アニ「あははははははh、いいいいいぎゃああああああああ!!!!ああああああああああああ!!!!あはははははh!!!!あwせdrftgyふ」

アニはもう自分は発狂したと思った。女の本体とも言える臓腑に暴虐が振るわれるこれ以上ない苦痛の中、ただ故郷と、愛する父、その思い出が…想起される余裕すらない。

団員A「すげえ!こんなに詰まってんぜ精液ぃ!」

団員B「何人分溜め込んでんだよwwwww」

団員C「いま、そこに俺のを加えるからね…子宮貸して、おお、おお、っう!」どぴゅ…

肉の塊をひったくると子宮口にチンポをツッコミ射精するC。

団員A「度を越した変態だなあ、おい…ほら、アニちゃん、今日のお食事だよ~」ボチャ

痙攣しながら横たわるアニの顔の横にそれが置かれた。腹部からは蒸気が上がり痛みは緩和されていたが、臓器を引きずり出される痛みは残響となってアニの脳に未だストレスを感じさせていた。

アニ「あぐ……あ…あはは…はは………お…とうさん……どこぉ………あはははは……」

団員C「おらあ!食え!食え!俺のザーメンも入ってんだ、食えねえとは言わせないぜ!?」グチョ!

精液袋と化したアニの子宮だったものを顔に押し付けられたアニ。もう反応することもできない。子宮口から流れ出た精液で顔が汚れていく。

団員A「………これ完全に狂っちゃったんじゃね?どうしますか団長?」

エルヴィン「どうもしない。今日はこれまでだ。また明日続きをしよう。(この分ならもう明日にでも…)」

アニ(10)(緊張するなあ…でもなんだろ…)

アニ父「この試合に勝てば戦士への道が開けるんfだ!よく頑張った…はまだ早いか。相手は強いぞ!だがお前なら…」

アニ(10)「(なんでこんな他人事みたいな気分なんだろ。ああ…心底くだらない)ねえ、お父さん?」

アニ父「何だ?勝利のおまじないにほっぺにキスか?っはは」

アニ(10)「あたし、なんで戦士にならなきゃいけないの?…これ、いつまでやらなきゃいけないの?……これに勝ったら…戦士になるの、やめていい?」

アニ父「…え?」


アニ「……でもそうはしなかった…結局戦士になるために…あの時、お父さんの心の中は嵐だったろうな…私が喜んでやってると思ってたろうに」

アニ「本心を話したことは後悔してない。問題は言い方とタイミング………私って追い詰められないと本当のことを言えないんだ…しかもそんな時は心に余裕がないから最悪の方法で…」

アニ「お父さん、ごめんなさい…でもやっぱり、戦士になんかならなきゃよかった。あそこで負けてればよかった。それでもお父さんはあたしを愛してくれたはず…普通の女の子のまま…」

アニ「……………………お父さん…………会いたい………」

エルヴィン「他に秘密を喋ってくれたものがいた。もう君に政治的価値はない。いつ処刑してもいいんだ。」

アニはその言葉の意味がすぐにはわからなかった。

それは真実ではなく、ただの揺さぶりだった。三日間の地獄の拷問にも耐える少女に、エルヴィンは少しあせりを感じていたのだ。

エルヴィン「…捕らえたライナー・ブラウンとベルトルト・フーバーから引き出した情報により故郷の大体の有様が分った。君はもう必要ない」

アニは頭が追い付かなかった。真っ白になったようだ。この男は一体何を言って…!?

エルヴィン「エレンの巨人操作能力があれば君の故郷も簡単に攻め滅ぼせる。君の父親も無事では済むまい。どうだね?」

アニ「……!!」

一度に情報を受け取ったせいでアニはどうしたらいいかわからなくなる。それこそがエルヴィンの狙いである。

エルヴィン「アニ。君が協力してくれるなら故郷への攻撃は取りやめてもいい。ライナーとベルトルトが口を割る前に死んだせいで手に入らなかった情報…この世界の本質についてだ」

アニは頭が真っ白なままその言葉を聞いていた。どうして、どうして…何もいい考えは浮かんでこない。

老獪なエルヴィンにとって、拷問で精神をすり減らした少女を手玉に取るなど造作もないことだったのだ。拷問の段階で口を割れたはずだったのだが…

エルヴィンはこの少女にとって父親という存在が何よりも重いのだろうとアタリを付けていた。

心折れた少女は問われるままにただ喋った。

処刑の時が来る。もはや本当にアニは用済みであった。地下牢から地上に出るのは五日ぶりになるだろう。それはアニの主観であって水晶体に閉じこもっていた時間を入れるとそれ以上だが。

手を縄でくくられ、全裸のまま階段を上へと惹かれていく。以前はある種の心の余裕があった。自分たちの優位…故郷が巨人化の力を主導的に持つ現状の絶対の優位を疑わなかった。

しかしエレンに座標が確定したことを告げられては…もはや故郷は人質に取られているも同じだった。壁内人たちは故郷を簡単に攻め滅ぼせるだろう。

アニにはもうどうしようもない。それを阻止する?不可能だ。もう自決すら責任の放棄だ。ここを生きて脱してエレンを奪取して巨人を振り切って故郷へ…非現実的だ。

だが地上に出ればせめて…可能性は低いが…アニは希望と諦観の入り混じった心境でいた。ふと、自分を引き回す片腕の男にうつろになった目を止める。

アニ「ねえ、あんた…こういうのって人間の所業だと思う?その…私だって…私たちだってあんたたちにひどいことをした。謝っても許されないことを…」

アニ「でも……この罰は応えたね。何度死のうと思ったことか。自分の為だけを考え行動するのが人の本質であり、自分を超えた理想を追う人は特殊…そう思っていたけれど…」

アニ「こういうものはどうなんだろうね…憎しみのまま憎しみをぶつける…私らはそういうことをしない。世界の残酷さは憎しみを抱くことすら虚しいと…」

エルヴィン「巨人の正体が何の罪もない人間だと知っていればそうだろうな。しかし我々は君を憎むことができる。なぜなら君たちは自分の意志でこれをしたからだ…」

アニ「…………任務だったから…」

エルヴィン「その罪は命令を発した上官が負うべきだと?それもそうだろう。だがもっとも憎しみを向けたい対象に憎しみを向けるのも君の言う人の本質だ。君たちが忘れた本質だがね」

男は地下室の前で足を止める。

アニ「え…ここ?」

エルヴィン「青空の下にいけると思ったかね?残念だが処刑は出血を伴う。ここで最後を迎えてもらう」

アニは自分の心が諦め一色に染まったのを感じた。もう…父のことでも思い出して逃避しようか。

出撃の前夜

アニ(11)「ねえ、お父さん…一緒に寝てもいい?」

アニ父「お前が夜中に俺の部屋に来るのは何年ぶりかな?怖い夢でも見たか?」

アニ(11)「うん、自分が大勢の人を殺して返り血に溺れる夢。血だらけのあたしをあたしの巨人が見下ろして笑ってるんだ。お父さんの訓練のおかげで任務の前にイメトレできるようになったよ」

アニは本当に怖い夢を見たわけではなかったが、明日娘が死地に行くというのに能天気なことを言う父に苛立ち、精一杯の皮肉を言う。

アニ父「………………………………………そこは寒いだろう。ほら、あったかいぞ。入りなさい」

ベッドの片側を開ける。アニは素直にそれに従うと、父に背を向けて横になる。

アニ父「………抱きしめてやったほうがいいか?」

アニ(11)「変態」

アニ父「……………明日の朝ご飯なにがいい?好きなものを…」

アニ(11)「…ねえ、あいつらって…人間なの?悪魔なの?」

アニ父「……何度も言ってるだろう?あいつらは悪魔で、お前が任務であいつらを殺したとして…」

アニ(11)「あのさあ、もう子供じゃない。あたしは戦士になる。前と言ってること180度違うって気づかないふりしたほうがいい?」

アニ父「お前にとって酷なことをそれと気づかずに教え込んでしまったな…」

アニ(11)「実際恨んでるから。こんな道に引きずり込んだことも含めてね。まったくいい父親だよ」

アニ(そう、こいつらも人間…だからこそ残虐だし、残虐になるのは怖いからで…)

アニは薄暗い地下室に集った観衆を見ていた。何十の数の目がアニだけを見つめていた。彼らは調査兵団の遺族たちで、女型の処刑を見届けるためにここにいるのだ。

エルヴィン「さあ、台の上に上がるんだ…よし、素直でいい。刑の執行方法は理解しているね?」

これから自分の身に起こることを改めて想像するアニ。説明によれば、針の上に吊り下げて徐々に落とし、串刺しにするという処刑らしい。

それはとある世界の「ユダの揺籠」という拷問と酷似していた。違うのはこれが拷問ではなく処刑であり、ピラミッド型の台座の代わりに金属製の直径10cmの針が使われることだけ。

再生能力があっても体内に侵入する鋭い針のような異物は止められず、重要臓器をあらかた貫いて絶命させる手はずだった。

ハンジ「みなさーん!この巨人のメスが憎いですかーっ!?」

遺族「「「うぉぉおおおおおおおおお!!!殺せー!!!!!!!」」」

ハンジ「はーいはいはいもちろんそうですよねー、じゃ、この処刑の説明いっきまーす!」

ハンジ「ここに金属製のぶっとい針がそそり立ってますよねー?これが今宵のアニくんの恋人でーす。アニくんにはこのぶっといのをまんまんに入れてもらいまーす」

ハンジ「あ、男性陣の皆さんには朗報ですよ?なにせアニくんのまんまんが見られるんですから」

遺族「巨人のまんこなんか見たくねーよ糞が!早くやれー!」

ハンジ「はいはいなるほどー。ではいきまーす!モブリット、アニをベルトで吊り下げて…」

アニ「う、く………っ!」ギシ…ギシ

アニの胴に巻かれたベルトから紐が伸びており、壁につながって胴を支えている。足首の輪からまた別の紐が伸び、アニの足を支えている。足と胴が上がり尻を垂らした状態で吊られているのだ。

手は縛られ、足もひもで引かれ広げられ、足をほとんど限界まで広げた状態で固定していた。大開脚の状態から動けず、アニは衆目に股を晒しながら吊り下がることを余儀なくされる。

紐で吊るされた不安定な状態だが、胴体は多方向から吊られ、安定していた。その真下に例の金属杭がある。そのまま体が下がればちょうど女陰に突き刺さるはずだ。

アニ「はあ、っく……うう…」ギシ…ギシ

しかしその状態でも決して吊り下がるだけで楽だとは言えず、絶えず体を突っ張って重力で尻が下がるのに逆らっていないとすぐに会陰部にチクチクと太い針の先端が触れた。

結局のところ紐が下ろされ体が下降しなくても、常に力を入れていないと重力で針が突き刺さるのだった。

ハンジ「ごめん、辛いだろうね…でももうすぐ終わりだから。耐えて、アニ」

アニ「ハァ…ハァ……何あんた…そういう中途半端に情けをかけるのやめてくれない?…私だってホントのところではあんたたちのこと悪魔だとは思ってないけど…」

アニ「同じ人間…そう思った方が都合が悪いことなんていくらでもあるだろ?私は自分もあんたたちも人間だと思ってるけど、今は悪魔だと思っていたいのかもしれない」

ハンジ「そのとおりだね……観衆もそう思ってる。でも私はいつかあなたたちと私たちが分かり合える日が来るのを願ってるよ。これから死ぬ君と、殺された私達の同胞に安らかな眠りを…」

アニ「そう思ってるんならなるべく痛くしないでくれない…?楽に終わらせてよ」

ハンジ「あー、ごめん。それはちょっと無理なんだ…執行するのは遺族の人たちだからね…」

アニはもうここで巨人化してすべてを埋めてしまうべきかと考え、やめた。最後まで自暴自棄にはならない、そう決めていたのだった。

ミーナ「わ!すごい、やわらかーい!」

アニ(13)「…?」

入団式の夜、自分が三年使うことになるベッドで柔軟運動をしているとき、話しかけてくれた子がいた。ミーナ・カロライナ、と名乗った。

ミーナ「よくそんなに足が開くね、私にも教えて!よい、っしょ…いった~い。練習すればできるようになるかな?」

アニ(13)「そうだね。私はずっとやってるから。お父さんのところにいた時から…」

ミーナ「お父さん?お父さんに教えてもらったの?すごいお父さんだね!?」

アニ(13)「……………死んだんだ。二年前のあの事件で…もう…会えない………一生……」 アニはわけのわからない嘘をついた。


アニ(どうしてこんな時に思い出すんだろ………)

遺族A「ぎゃはは!あんな大股開きでオマンコ晒してんぞぉ!?」

遺族B「はしたない…ああやって男を抱え込んでんだよ。いやらしい淫靡な悪魔だ」

好きでこんなポーズをしているわけじゃないのに言いたい放題だ。

アニ(これからどうしよう。にげられる…?そんなわけない。無理だね……じゃあどうする?おとなしく殺される?)

結局あの取引は成立したのだろうか?アニが情報提供と処刑に同意すれば故郷と壁内は停戦へ向け交渉をすすめるという…座標をどうすれば両勢力が停戦できるかはアニにもわからなかったが。

エルヴィン(あの約束…正直なところ全く保証できないがとにかくもう彼女は用済みだ。おとなしく処刑されるまで安心していてもらおう)

アニ「ふう…っく!……む………フゥ、フゥ」

ブリッジの時に使う筋肉で臀部を持ち上げる。しかし吊られた状態でそんな姿勢がいつまでも保てるはずもない。

遺族A「ぎゃはは!いつまでもつかな!?」

通常この拷問は睡眠を邪魔して体力を削ぐことに主眼が置かれるものだった。しかし大開脚した状態でははるかに早く力の限界が訪れる。やがて力尽きて尻は下がり…

ちく

アニ「うう!?」ビク!

するどい杭の切っ先が会陰部を引っかき、膣口に触れた。慌てて力を入れ直し紐を胴と脚で引っ張って腰を上げる。

遺族B「みて!飛び跳ねたよ!鬼にも痛みってのがあるのかねえ」

アニ「はあ、はあ、はあ…」

アニはさっさと楽になってしまおうかとも思ったが…さすがにこの死に方は自分からできるとも思えなかった。金属の針が体内に入ってくるところを想像しただけで気絶しそうになる。

ハンジ「はーい、みなさーん!このまま見てるだけもつまらないですよねー?ここにアニ君につながる紐をゆってひとまとめにロープにして滑車を通したものがありまーす」

アニはハンジの方を見た。そのロープは確かに天井の滑車を通りアニの体につながっている。ハンジがストッパーを外す。

ガクン!グサ!

アニ「あっぐううう!??」ギシっギシっ

落下途中でハンジがロープを握ったので降下は止まったが、アニの体は10cmほど下降し、杭がホンの少し膣に侵入してきていた。

肛門に近いひだがえぐられ、膣肉に鋭い杭が突き刺さっている。たらたらと血が杭を伝って流れ落ちた。アニは渾身の力で身をよじり、持ち上げ、体を針からから遠ざけるため上に尻を持ち上げる。

針が体から離れる。開かれた足がプルプルと震え、背筋と腹筋にジンジンとした痛痒を感じる。無理な体勢、長く持つはずもない。ハンジがロープを引っ張り、アニは先程の位置にまで上昇する。

束の間少しはましな姿勢になる。それでもその姿勢を保つのは依然難事だった。ちょっとでも力を抜くと太い針の上に股ぐらを落とすことになるのだ。

アニ「フウ…フウ…フウ……」シュウウ…

ハンジ「いいですねえ?複数の滑車で繋がってるのでちょっとした力で上げ下げできますよ~女性でも安心!」グイグイ

ロープが上へ下へと動く。必然、つながるアニの体も上下する。

アニ「(チク)うっ!(ザク)いぎい!?(ドス)っぎ!」

その度にアニの股間は刺突されることになる。膣の深さ1cm程の箇所だが同じところを何度も。このままもっと下ろされれば針は膣道に沿ってすんなり入っていくのでなく肉をえぐりながらアニの中を突き進むのだろう。

アニ「がは……っく……(耐えられない…ッ!)」シュウウ…

少しの刺し傷なら再生でいくらでも対応できる。しかし衆人監視の中で膣を陵辱されるということがアニには耐え難かった。心中の乙女が泣き叫ぶ。それでも涙を流すのは我慢できた。

アニ(これに耐えれば世界は平和になるんだろうか。はっ。ばかばかしい。アニ…あんたさあ、本気であの片腕の男が約束を守るとでも思ってるわけ?そんなこと…)

ハンジ「はい、じゃあ、どうぞ最初の方、好きなようにロープを上下させちゃってください!」

遺族A「……」パッ…グサアア!!

アニ「…ッ!?っぎゃああああああああああああああああああああ!!!」

ハンジ「ちょ!?完全に手を離すなんて、さいしょから飛ばし過ぎでは…?」

エルヴィン「かまわん。そのままさせてやってくれ」

アニの腰は完全に重力のなすがままこれまでになく下がり、膣には10cmも杭が刺さっていた。鮮血が滴り落ちる。アニは腹を切開された時と同じレベルの耐え難い苦痛に身悶えする。

アニ「っぎゃあああ!!あぎっ!あぎっ!いいいいいいいいいいいいきゃあああああああああ!!!!」ビクビクビク

金属の巨大な刺にほぼ全体重がかかっている。身動ぎするほどにズブズブとそれは体内奥深くに入り込んでいく。素直にもともとの穴を進んでは行かず、膀胱を貫きながら。

アニ「ぎいいいいいやあああああああああああああ!!!!あああああああああがああああああああああ!!!!」

遺族A「うるせえな」グイ、ギギギ…

ミチミチ…ズボォ!

アニ「がはっ!(シュウウウ)…ハァ…ハァ…」

再びアニの体が持ち上げられ、杭が局部から音を立てて抜ける。すかさず再生して痛みを消す。ボタボタと血が垂れるが、目覚しい速度で女性器の傷がふさがっていく。

遺族A「へっ、見たかよ。コイツは化けもんだぜ?あんな傷も一瞬で治しちまう」

アニ(化け物…)

今更ながらその言葉が自分に向けられることの意味を考える。

アニ(私はここでただの化物として死ぬんだ…)

アニ(11)「お父さん、あたし…人間だよね?」

アニ父「当たり前じゃないか…お前は人間で、俺の自慢の娘だ」

巨人の能力を身に付け、それを自在に操れるようになった頃、ふとアニは疑問に思った。こんな力を身につけた自分は果たして人間なのだろうかと。

アニ父「他の子に何か言われたのか?」

図星だった

アニ父「…戦士を目指してもいない子に何を言われたって気にすることはない。これはもう理解し合える者の間でしか理解しあえないんだ。理解し合えない相手と理解し合おうとして磨り減るのはよせ」

アニ(11)「そんなこと言ってなかったよね?いつか人は理解し合えるって…言ってたよね?あれは何?そしてもう理解されなくなったあたしは何?」

アニ父「アニ…」

アニ(11)「もうほっといてよ…っ!…お父さん、恨んでるから。」


グサ!グサ!グサ!

アニ「ああああああああああああああああ!!!!」ガクガクガク

アニの体は何度も上下し、女性器は鋭く太い針の上に何度も落とされた。血は滴るどころか飛び散り、針の根元に血だまりを作った。再生も何度も同じ所へ加虐されては効果が薄い。

遺族C「ははははははは。ざまあねえな!化け物!なっさけねえ声で泣きやがって!はははははははははは!」

猿「いいじゃん人間だろうがなかろうが。ただ殺して座標持って帰ってくりゃいい。なにか問題あんの?」

猿「まあ結局お前の親父さんも現実離れした理想のツケを払う羽目になったってわけね。あいつらも人間?はっ、なあに馬鹿言っちゃってんだ」

猿「お嬢ちゃんにも同情するよ。せっかく戦士への道が開けたと思ったら人類駆逐計画発動だもの。くっくっく…」


アニ(11)「ずっと前から、みんな壁の中の人間を悪魔って言ってた。お父さんだけが違う、彼らも人間なんだって」

アニ(11)「皮肉だね。その娘がその人間たちを虐殺することになったんだから。どう?お父さん。かなしい?」

アニ父「……………そりゃあ」

アニ(11)「でもあたし思うんだ。あたしってクズだろ?お父さんの言うことハイハイ聞いて、理想だとかも無批判に受け入れて、そんで流されるままこんな任務を…そして人を殺すんだ」

アニ(11)「でもそれも…人間なんだと思う。あの悪魔と呼ばれる人間たちもそう。きっと……どんな自己中心的なやつも人間…人間そのもの。お父さんの言ったことから自分なりに考えた」

アニ父「…アニ。お前がそんなに尊い考え方をもてたというのは本当に喜ばしいことだ。だが、それでは辛いだろう………これから殺す相手を自分と同じ人間だと思っては…」

アニ(11)「いいよ辛くても。あたしのせいじゃない。お父さんのせいだ。自分で出した答えでも、これはお父さんの考え方が元なんだから」

壁を破壊する任務への出立の日

アニ(11)「じゃ、もう会えないだろうけどごめんね。さようなら、お父さん。こんなふうに育ててくれてありがとう。ホントに感謝してるから」

アニはそれだけ言うと父に背を向けて前へ進んでいった。ずっと涙をこらえていて、父から見えないよう後ろを向いたら泣こうと決めていたが、結局泣けなかった。ひどい別れをした罪悪感で胸が痛むばかりだ。

父はしばらくその小さな、あまりに小さな背中を見つめたあと、走った。追いつくと、その小さな体を抱きしめた。

アニ父「…………アニッ!!」ぎゅ!!

アニ(11)「……ッ!い、いまさら何だって…!」

アニ父「俺が悪かった!!俺が全部悪かったんだ!!俺が間違っていた!!お前に望まぬ道を強制し、楽しいこともろくに教えてやれないまま、こんなことに…俺は大馬鹿だ…あああ……」

アニ父「…すまない…すまない…今更許してくれとは言わないが…これだけは約束してくれ……」

アニは父に向き直った。その項垂れた、自分より低いところにある頭を見つめた…父はアニの肩に手を置いて、痛いくらいぎゅっと握った。

アニ父「帰ってくるって…」


父と面と向かっているあいだはやはり泣けなかったが、背中に感じる父の熱い視線が途切れた頃、アニは声を上げて泣いた。

アニ(11)「ごめんなさい、お父さん…あたしは悪い子で……必ず帰って……謝るから……許して…」

アニ「うわあああああああああ!!!!あたしを帰して!!!!故郷に!!!!帰してえええええええええ!!!!!!」ガクガクガク

遺族B「なんだねこいついきなり…」

遺族たちが全員順繰りに紐を上げ下げしてアニをいたぶり終わった頃、アニは発狂した。もうなんの仮面もない、ただのひとり女の子の悲痛な叫びだった。

アニ「お願いします!!!帰ったら停戦交渉を進めます!!!お願いします!!!!許して…ゆるしてえええええ!!!!」

遺族D「許すわけ無いだろお!!ここで惨めに死ね!!!悪魔が!!」

針は陰部に10cm突き刺さっている。ロープを握っていたDが手を離すとさらにアニの体が沈み、針がズブズブと入っていく。それは恥骨に当たり、骨をガリガリ削った。

アニ「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」ビクビクビク!

誰かがロープをつかみ、引っ張った。

グイ、ギギギギギ…ズポ…シュウウ

アニ「はあ、はあ、はああ、……ふう、ふう」

遺族A「よいしょっと。まあまあ焦らなくていいじゃありませんか。なんだか針が入っていかねえし、ちゃんと串刺しにできるよう考えましょうぜ」

実際そうであった。足と胴で吊り下げられた今のアニの姿勢では針は思うように入っていかず、そうなったとしても垂直に建てられた針は体を貫通せずに下腹から出ていきそうだった。

図の赤線※画像1http://f.xup.cc/xup4odycffl.png

そこで直接手でアニの体を支え、角度を調整してこの黄線のように針を入って行かせる必要があった。

※画像2http://f.xup.cc/xup4odycrpd.png

アニ「さ、さわるな…ッ!!放せ…!!」ヨジヨジ

幾人かの男がアニの腿や尻を持って腰の角度を調整した。撫で回してすべすべとした肌を楽しむ。痛み苦しみで上気した肌は汗に濡れ、後ろの男は背中の柔肌に頬ずりしたほどだ。

アニの下半身は男たちの手によってがっしり捕まれ、そうすることによって針に触れないよう保たれていた。ロープはもはや関係ない。尻や腿を撫で回されるアニ。誰かが戯れに肛門に指を突っ込んだ。

ニュプ

アニ「ひいっ!」

遺族A「へっへへ…これからこんなものよりも~~~っといいものが入っていくんだぜえ?前の穴になあ。後ろは寂しいだろうから今のうちに慰めてやんぜ」クニっクニっ

アニの中でくねくねと指が踊る。指の腹が腸壁を擦り、アニはたまらず括約筋を締める。痛みと死の恐怖に晒されたせいか、刺激には敏感になっていた。

アニ「うんん!?…っく…むん…あぁ…っ!(な…気持ち悪いのに…!)」ギュウウ

遺族Aの指を痛いほど締め上げる。それは反射のようだったが、締めたり緩めたりのリズムには意思が見て取れた。

遺族A「くっはっはははははははは!!!こいつぁすげえや!尻穴で感じてやがるぜこの後に及んでぇ!!」

遺族E「いやらしい、本当にいやらしくておぞましい!!」

アニ「あ…!あ…!あ…!」プルプルプル

アニはもう消え入りたかった。何も考えられない。早く終わってくれという気持ちと、刑の執行を永遠に延期してくれという気持ちが同居していた。一人にして欲しかったが、それは無理だ。

遺族A「よっしゃ~、やっるぞ~。持ってるやつら、一気に体重かけてコイツの体引きずり下ろせ~。降ろせばそれだけで針が子宮まで達してくれんぜ」

アニ「あ…!や…めろ…!」

遺族B「何今更言ってるんだい?この子は?」

遺族C「ありえねえ」

遺族D「反省の言葉はないのかああ!」

遺族A「………っは~~~~~~……あのよお嬢ちゃん。どうすれば助かると思うんだこの状況。っつーか大股開き俺らに見られて恥ずかしくない?もうお嫁にいけんだろ?死んだほうがましだろ」

アニはふと自分の有様に気を向ける。大勢の男に陵辱され、今また裸で吊るされ、もう到底乙女とはうそぶけないこの身を…この後に及んで生きて帰っていいんだろうか?

アニ(それでも…お父さんなら……甘えっぱなしだね、あたし。…………会いたい、それが許されないことでも、せめて一目…)

遺族A「狙いのまんこ、ちゃんと当たってるか?よし、降ろせ、ゆっくりだ。コイツが自分がしたことをじっくり後悔できるように時間をかけて苦痛を与えよう」

グイ…グググ…

アニ「~~~~~~~~っ!!」

声にならない叫び。体が沈んでいくにつれて恐怖が増していく。膣の入口にピトピトと針の先端が触れる。ちゃんと膣の内部に導けるよう気をつけているようだ。

アニ「あの…あの…本当に…やめて…」ピクピクピク…

遺族C「ああ?…へっへっへ、もう未通女じゃねんだろ?だったら今度はきもちいかもしれねえ。違うか?ほら、もう…」

アニ「(ずぶぶ)あぁ…は…ふん…ん!ああ…ああああ…」

アニの体は恐怖のストレスに性的興奮で対処するよう学習がなされてしまっていた。意思とは関係なしに性器が濡れ、息が上がってくる。本心ではそんな自分の反応に吐き気を催すだけだ。

自分が図らずも淫靡な嬌声をあげたことに驚く。レイプと再生が作った意思とは無関係の反応だったが、アニはショックだった。針はいまだ肉を傷つけず、痛覚ではなく触覚刺激だけを与えている。

アニ「う…く…(なんで…なんでなんで…)…お…おえ…」

えずくが、昨日何も食べていないので胃は何も絞り出さずに済む。頭がぐわんぐわんして気持ち悪さに気を失いそうになる。針がきちんと侵入するためのガイドとして陰唇に手を添えていたAが言う。

遺族A「はは!こいつ濡れてやがるぜ。流石に引くわあ…こんな状況でも興奮するとは」

アニ「あぎ…ぎい…(消えて…しまいたい…!!)」

針の先端は膣壁に触れることなく進み、徐々に太くなっていく冷たい金属の柱がひだを擦り上げていく。ただただ不快。だがゾクゾクとした感覚は一皮剥けば狂おしい恍惚の感覚にも似て…

自分はなんていけない子なんだろう。心底そう思うアニ。自分と男たちの上げるむせる熱気の中、逃れたくて上を見上げる。黒い天井。真っ白な喉を涙とよだれがあとを引いて滑り落ちた。

針は引っかかることなく膣を通過する。下腹部をまっすぐに太い針が登っていく。いや、アニの体が降りていく。粘膜を擦られる感覚にアニは熱い吐息が漏れるのを感じる。もう、どうでもいい。

快感と羞恥と死の恐怖、ストレスと自分の体への違和感でアニの頭はチカチカと幻覚を作る。朦朧とした境地で幻想の中に現実逃避もできそうだ。お父さん…

しかしそうやって逃避することも許されない。

チク…グサ

アニ「…!?ぐ(ビク!)…が…あが…ぎ…っ!!」ズブブ

ついに針が膣の最奥に達したのだ。子宮口だ。月経期でもないアニのここはあまりにも狭く、無傷では針を通せない。ブチブチと出血を伴いながら肉がえぐられ、生理のように血が膣道を滴る。

アニ「ぐがあああ!!!ぎゃあああ!!やあああ、やめ…あああああぁっ!!!」ビクビク!ブルブル!ガクガク!

遺族A「随分暴れるようになってきたなあ。お?血だあ!おやおやおやぁwwwwww今日は生理だったんでちゅか?アニたんwwwwww」グ!

アニの腰を保持していた手に力が加わり、さらに体が引き下ろされる。子宮口をえぐっていた針はひだをちぎり取って子宮頸部を突き進む。切っ先がグリグリと肉を裂き、鮮血がほとばしる。

グチミチチ…

アニ「ぎいいいいいいいいいい!!!!」ガク!…ガク!…ガクガク!!

自由にならない体を精一杯よじって痛みに耐えようとするアニ、しかしその度に針は子宮頸部の通路を強くえぐり、痛みに動きは止まり、また震え…地獄の苦しみだ。

アニ「ひ、ひ、ひいい……あ…ぐ…ぎいい……」ブルブルブルガチガチガチ

尋常ではない痛みに神経が混乱し、痙攣を引き起こす。歯の根が合わない。更に身は沈み込み、針が体内を登る。

ズググ

アニ「っきゃああああああああああああああああああああああ!!!!」

遺族E「うるっさい…!」

針はついに子宮の内部に達する。ぴったりとじた肉の袋の中に金属の異物が侵入したのだ

アニ「あ…あ…が…がががが…ぎいいいい!!!」ギチギチ

震える顎を無理やり合わせて歯を食いしばる。歯が割るのではないかというほどに強く。

遺族A「ククク。ここらで趣向を変えてみようか?ほら、グラインドだ」ぐりっぐりっ

アニ「いっ!!!???」

腰を保持していた男たちがアニの体全体を円を描くように揺すり始める。グリングリンと体が動く。当然そうなれば内部の針は…

グチ!ギチ!!グチチ!!

子宮内部を引っ掻き回した。

アニ「あぎゃああああ!!!ぎゃっ!!!ぎゃあああああああああ!!!!あああああああああああああああああああああああ!!!!」プルプルプル

アニはもはや自分で動くことはできない。ただ痙攣するだけ。子宮頸部の肉を突き破って出てきた太い針が子宮内壁を引っ掻いていた。身動ぎするたびに月経でもないのに内壁が剥がれる。

ガリガリ!メチメチ!

アニ「いたい!!いたいいたいいたいいたいあああああああああああ!!!!!いやだあああああああああああああああああああああああ!!!!」

もはや恥も外聞もとうに関係なくなっていたアニだが、いまだ一片の安いプライドは捨てないでいた。それがここにきて崩れた。

グチョリグチョリと音を立てて針が膣内をかき回す。その奥で切っ先が肉を切り裂く。いくら叫び声をあげても足りない。

グググ…

アニの体がにわかに持ち上げられる。必然、針は子宮内から抜け、膣道をもどっていく。

ズズズ…ヌッポ…

そして完全に膣から金属が引き抜かれる。アニの体はもともとあった位置にまで引き上げられたのだ。

アニ「クッ…っはあああ!!…ぜはあ…ぜはあ…ぜえ…ぜえ、あぐ…っ!!ぎ…はあ、はあ、はあ」

束の間の休息を逃すまいと大きく息をつくアニ。無意識の内に蒸気が上がり体内の傷を治癒する。なぜこんな休息の機会が与えられたのか?

遺族A「いやいや俺らなんかお前さんがかわいそうになってさあ…反省の意思が感ぜられたならやめてやろうかなって」

もはや心を隠せずに垂れ流しになった表情からアニの本心を読み取りそう言う。

アニ「ハァ…ハァ……ハァ…ハァ」

遺族A「俺のいとしの娘…ペトラはお前に殺されたんだ…どれだけ泣いたかわからねえ。お前の父親ってやつにも…同じ気分を味あわせてやるって…そう思ってた」

アニ「え……?」

瞬間、脳裏にあの壁外遠征の日の襲撃の記憶が蘇る。どの女性だろう、娘とは…そして父の顔が思い浮かぶ。あたしが死んだら…泣くだろうな、お父さん。

そして自分のしたことが実感となり、罪悪感が去来する。任務だったからという逃げ場も、壁内の人間への負の感情も、もはや意味をなさない。

ミーナ…壁内でできた最初の友人と思われる死体を見たときに感じた感情の波が押し寄せていた。

アニ「ごめん…なさい」

遺族A「……は?」

遺族「「「…!」」」

アニ「ごめんなさい……ごめんなさい………」

遺族A「………………許すとおもう?」

アニ「……………ごめんなさい」

遺族A「それで済むかあああああ!!!!死んで償えやああああ!!!!」バッ

遺族男性陣「「「おおおおおおおおおおお」」」

全員が一度に体重をかけてアニの体を押し下げる。

ズン!!ズボオオ!!

アニ「ぎゃあああああっ!!!」

それは再び子宮まで、一気にアニの膣を貫いた。今度は子宮の上面を貫き、破裂させる。

アニ「あぎぐううううッッッ!!!ぐいいいいいいいい!!!!!」

それだけで終わりではない。男たちはすぐにアニの体を持ち上げ、膣の入口まで針を戻す。

ズブブブブ…ビチャビチャ

膣が蛇口であるかのように大量の血がドボドボ流れ落ちる。

アニ「ぐぎッ!!!ああぁ…はっ、はっ、はっ…」

肩で大きく息をするアニ。乳房が上下し、汗が霧となってあたりにアニの匂いを運ぶ。それが遺族たちをさらに昂ぶらせるのだ。

遺族A「なああ、せっかく膣内に挿れるんだからよお、ズッポシズッポシしなきゃダメだよなあ…ほら」グッ

再度男たちはアニの腰を沈める。

ズンッッ!!

アニ「ぎゃひいいッッ!!!!」

遺族F「情けない声で鳴くねえ」

遺族E「いい気味」

遺族B「ほら!もっとやっちゃいなよ!」

外野の女たちが叫ぶ。今度も針は同じ経路を通って子宮へと達した。鋒でなく棒の部分で膀胱が圧迫されると…

プシッ!プシャアアア…

アニ「ああ…ああああ…っ!」

生理反応として小便が垂れ流される。傷にしみて痛みをもたらす。自然、前で股間を保持している人間に掛かり…

遺族A「うえっぷ!?このガキ!!俺の顔に…死ねやあああ」グ!

遺族Aがアニの体を更に引き下げ、皆もそれに応じ、下へ下へと押し下げる

ググググ…ズズズズ

アニ「ひいいいいいっ!!!」

針は女性器を構成する内蔵をやすやすと突破すると腸の管の森に分けいった。新たな痛みがアニを襲う。ひとしきり痛みに暴れ狂ったところで引き抜かれ、再度刺され…

何度も、何度も、何度もアニの膣から入る極太の針によって体内は徹底的な破壊を受けた。生命の危険を感じ、針への抜き差しによる受傷の最中でも再生を実行するアニ。

シュウウウ…

遺族A「おお?手がなんだか温かいと思ったら…っぎゃはは!こいつマンコから蒸気ふきだしてるぜ!気持ちわりい!」

アニ「あ…あはは…あはははは……あはは(フルフルフル)」ポロポロ

笑いながら、泣きながら震えるアニ。精神はもう限界だ。強烈な苦痛に神経は極度に緊張し、脳は信号を受けられず、どんどん意識が混迷していく…

『帰ってくるって…』
『帰ってくるって…』
『帰ってくるって…』
『帰ってくるって…』

『…だから 約束してくれ 帰ってくるって…』

アニ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

アニ「あたしを帰して!!!お父さんのところにいい!!!!いやあああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

何十回目かの突き刺し、この時はのけぞって湾曲したアニの体をちょうどうまい具合に針が貫き、針は胃を破って心臓のすぐ下までやってきた。

内蔵の抵抗と筋肉の硬直でもう動かせない。もうこれまでと受け取った遺族はばらけ、主催者の団長がやってくるのを待った。

エルヴィン「気分はどうかね?」

アニ「ふむぅ…っぐううぐううううううううぅ!!…はあ、はあ、み……見て…わか……らな…いかい?最……悪だよ…っ!ああああ!!」

エルヴィン「それにしても…」

エルヴィンはこれまでにない穏やかな表情でアニの前に立つ。アニは怖気を感じ、この男のただものではない気配を初めて感じた気がした。

エルヴィン「年端もいかない若者、いや子供がよくこれだけの責めによくこんなに長く耐えられたものだ」

アニ「ハァ…ハァ…っぐ!!………はぁ?……い、今更…ぐ、ぎい……今更何を…!?」

エルヴィンは本心からの言葉をアニに投げかけたのだった。

エルヴィン「君に敬意を(ニコッ)」

それは薄気味の悪い、誰にも理解されることのないあの笑顔だった。エルヴィン本人は気づいているのだろうか?

アニ「(ゾワ…)あ…あはは、あはははははははははははははははははっははあはははははははははははあははははははは」

アニはその短い人生の最後に人間の不気味さを知る。ただただ怖かった。壁内の理解しがたい人間も、間近に迫った死も…。

エルヴィン「…終わりにしよう」

エルヴィンが片腕でアニの体をグッと押し、一層体が沈んでいった。これまで以上に…針は心臓まで達するだろう。

アニ「しにたくない!!!しにたくない!!!いやああああああああああああああああお父さん、お父さん助けてえええええええええええええええええええええ!!!!!!」

ゴリ…グチチ、ベキメキ

アニ「お父さん!お父さん!……どこ?」

アニ父「ここだ!アニ!」がしっ、ぎゅ

アニ「あ……あぁ、お父さん…会いたかった…私ね…とっても怖かったよぉ…たくさんの人に恨まれて…憎しみをぶつけられて…私、それだけのことをしたんだ」

アニ父「アニ…もう大丈夫だ、だから泣くなっ」ぎゅ

アニ「泣いてない…ううん、やっと泣けた。ごめんなさい、お父さん。任務もやり遂げられないで、こんなになっちまって…」

アニ父「いいんだ、いいんだもう…それよりも、はは、本当に大きくなったな。もう女の子じゃない、立派なレディだ。でもいまは子供のように泣いていいぞ」ぎゅ

アニ「ひぐ…ひっぐ…うえええぇ…」

アニ父「……あの任務の間、ずっと自分を押し殺していたんだろう(ナデナデ)もういい。もういいんだ。何をしようが、どんなに汚れようがお前はお前だよ。なんたって俺の…」

アニ「自慢の娘、でしょ…あはは…」

アニ父「笑顔も随分我慢したんだね。これからは穏やかに生きよう。そうだ、ベルトルト君、君と話がしたいそうだぞ?」

アニ「え?なんだろ。あいつ向こうじゃいっつも暗い顔して…」



…………………………ブツッ

                                                      終わり

このSSまとめへのコメント

1 :  なぎ   2014年08月19日 (火) 16:37:13   ID: yz6Im-ue

アニ(´;ω;`)

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