梓「映画けいおんからもう2年かー」 (7)

梓「だいぶ暗くなってきましたねーそろそろ帰りましょうよ」

唯「えー?まだ大丈夫だよーもうちょっとくらいいいじゃん!ね!あと1回だけ!あと1回だけ遊ぼうよあずにゃん」

梓「もう疲れましたよ……大体唯先輩は遊んでる暇なんて無いじゃないですか……。仮にも一応受験生でしょ」

唯「もうちょっとだけ!すぐに終わるから!ね!お願いあずにゃん!」

梓「もう……しょうがないなあ」ハァ

唯「やったー!」

季節は既に秋を通り越し、夜になる速さも冬の訪れを告げていた。そう、暦の上ではDecember

つまり12月。唯先輩や他の3年生達受験生にとって、最後の追い込みの時期にかかっていた。

それは先輩達の卒業までも、もう間もなくと言うことも現している。

それに大学受験が終わったら今度はこの町から先輩達は居なくなって離れ離れ。

梓「はあ……こんな状況で今更告白なんて出来る訳ないんだよね…」ボソッ

唯「ほえ?あずにゃん何か言った?」

梓「あ、い、いえ…何でもないです」

唯「そかそか、むふふふ♪行くよーあずにゃーん」ニシシシシ

……残された時間も少ないのに。

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