久「あれ?昨日の夜の記憶がない…」(258)

久「インターハイが終わって、昨日はホテルで長野の四校集めて慰労会して…」

久「あれ?それからどうなったんだけっけ…?」

久「っていうか、なんで私は裸になってるわけ」

???「う~ん…」

久「誰か隣で寝てるし…」

靖子「Zzz…」←全裸

久「」

靖子「…」

久「ええっと…」

靖子「ま、まあなんだ。きっと酒の勢いの一夜の過ちってやつだ」

久「そ、そうね…」

久(何があったか全く覚えてないけど…)

靖子「とりあえず、昨日のことは忘れよう。そのほうがお互いのためだ///」

久「わかってるわよ」

久(何で顔赤らめて言ってんのよー!!)

久「じゃあ、私は自分の部屋にもどるから…」

靖子「あ、ああ…」

久(何でそんな残念そうな顔するのよ!!)

久「ええっと、それじゃあまたね!」

靖子「…」

久「とりあえず部屋に戻りましょう…」

久「まこも昨日一緒にいたはずよね…うん、少し思い出してきたわ」

久「確か最初はホテルの広間を借りて、そこでいったんお開きになったのよね」

久「で、各々自由に別れて、私は靖子とまこ、それにゆみと美穂子がいたはず…」

久「それから途中で国広さんが来て、男っ気がほしいとか靖子が言い出して須賀君を無理やり呼び出して…」

久「それで悪酔いした靖子がみんなにアルコール飲料を無理やり飲ませて…」

久「駄目ね、そのあたりからなんか曖昧だわ」

久「まこに聞けば多分、わかるわよね」

久「ただいま~」

まこ「おかえり///」

久「え…?」

まこ「どうした?///」

久「何で朝から顔赤いのよ?熱でもあるの?」

まこ「そ、そりゃ、あんたが昨日の夜…その…あんなことするからじゃ…///」

久(私のせい!?)

久(え、なにこれ…靖子だけじゃなくて…何で一晩で対子作ってんの私…)

久「ま、待って!私昨日のことよく覚えてなくて…」

まこ「なんじゃい、いけずじゃのう…///」

まこ「初めてじゃゆーとるのに…恥ずかしくて死ぬかと思ったわ…///」

まこ「そ、そのなんじゃ…不束者じゃがこれからよろしく頼む///」

久(なんか取り返しのつかないことになってるーーー!!)

久「あ、あのさ、詳しいことはまた後で話し合いましょ!」

久「とりあえず、ちょっと用事思い出したから出かけてくるわね!」

まこ「あ、久…」

久「またあとでね!」

久「まずい…まずいまずいまずいまずい…!」

久「靖子だけならまだしも、まこにまで…!」

久「何が一番まずいって、私の記憶がないことが問題なのよ!!」

久「思い出せ!思い出すのよ私!!」

久「兎に角、情報を集めないとどうしようもないわね」

美穂子「久さん、おはようございます」

久「美穂子!いいところに来てくれたわね!!」

久「昨日の夜のことなんだけどね…」

美穂子「///」

久(何で顔を赤らめるのよーーーー!!)

美穂子「昨日の夜は私、とっても嬉しかったです///」

久(あれ、もしかしてこれって…)

美穂子「久さんがあんなに私のことを思ってくれていたなんて///」

美穂子「それだけじゃなく、あんなことまで///」

久(またかーーーー!!)

久「あの…昨日の夜のことは…」

美穂子「はい、お互い人生の中で忘れられない夜になりましたね///」

久(言えない!覚えてないなんて言えない!!)

美穂子「あの、顔色が悪いみたいだけど大丈夫ですか?」

久「ウン、ワタシハダイジョウブダヨー」

久(嫌な汗が止まらない…)

池田「キャプテーン!朝ごはん行きましょうよー!」

美穂子「あ、華菜…ちょっと待っててー」

美穂子「あの、久さんまたあとでその…お話しできれば…///」

久「ソウデスネー、アトデマタハナシマショー」

美穂子「それじゃ、失礼します」

久「マタネー」

久「…対子じゃなくて刻子だった件」

久「落ち着け私!まだあわてるような時間じゃないわ!!」

久「そう暗刻よ!明刻でなかった分まだ何とかなる…はず!」

久「そうよ、いくらなんでも一晩に3人なんて!」

久「そんなオカルトありえません!って和なら言ってくれるところよね!」

久「きっとこれには深ーい事情があるはずよ!」

久「兎に角!まず第一に昨日何があったのかを把握することが必要よ!」

久「…ゆみなら!ゆみならきっとなんとかしてくれるはず!」

久「さて、ゆみはいるかしら…」

モモ「…」

久「あ、ちょうどよかったわ。東横さん、ゆみは…」

モモ「何しに来たっすか」

久「へ…?」

モモ「あんたのせいで先輩が…加治木先輩が!!」

久「な、何したって…」

久(それは私が知りたいところよ!!)

久「さて、ゆみはいるかしら…」

モモ「…」

久「あ、ちょうどよかったわ。東横さん、ゆみは…」

モモ「何しに来たっすか」

久「へ…?」

モモ「あんたのせいで先輩が…加治木先輩が!!」

モモ「一体昨日の晩、先輩に何したんスか!!」

久「な、何したって…」

久(それは私が知りたいところよ!!)

安価ミスってるし…限界が近い…

ゆみ「モモ、何を騒いでるんだ?」

モモ「加治木先輩…」

久「お、お早うゆみ」

ゆみ「や、やあお早う久」

ゆみ「こんな朝早くからどうしたんだ?」

久「ええっと、昨日のことについてなんだけど…」

ゆみ「あ、ああそのことか…それなら場所を変えようか…」

モモ「わ、私もついていくっす!」

ゆみ「すまない、モモ。久と二人で話し合いたいんだ…」

モモ「先輩…わかったっす…」

久(すでに嫌な予感しかしない)

久「昨日の晩のことなんだけど…」

ゆみ「わかっている。久の気持ちは十分にわかっているさ」

久「え…?」

ゆみ「昨日のことはモモにも話した」

久(何を!?)

ゆみ「モモの気持ちもわかってはいるが…やっぱり、私は…」

ゆみ「それにモモもわかってくれた様子だったし」

久(いやいやいや!さっきの様子じゃ絶対わかってないし!)

久(っていうか何がわかったいうのよ!私はまだ何もわかってないっていうのに!!)

久「あのさ、ちょっと言いづらいんだけど…」

ゆみ「わかっている、あまり人に言えるような話ではない」

ゆみ「だがそれでも私は構わない!」

久(そこは構ってちょうだい!)

ゆみ「だから、私が言いたいのはその…」

ゆみ「こんな私だがこれからもよろしく頼む///」

久「え、ええこちらこそ…」

久(としか言えない…)

久「鳴いた覚えがないのに、気がつけば槓が出来てた…」

久「これも東横さんの消える効果かしら…」

久「もう…何やってるのよ私…大チョンボにもほどがあるわ…」

久「どう考えても一晩で四人とか人として終わってるわ…」

久「というか、何でそれだけやらかしてて何も覚えてないのよ!!」

久「…いや、まだよ!あきらめちゃダメ!!」

久「昔一人だったころに比べればこのくらいは!」

久「って一人じゃないから駄目なのよね…はぁ…」



一「…そんなところでどうしたの?何か悩み事?」

久「あ…」

久(確か国広さんも昨日一緒にいたのよね…)

久「あのね、実は…」

一「もしかして、昨日のこと気にしてる?」

久「そ、そう!そうなのよ!!」

久(やった!国広さんは何があったか知ってるみたいね!)

一「そっか…久は気にしてるんだ…」

久(あるぇ?私って国広さんから久って呼ばれてたっけ?)

一「そうだよね…僕なんかじゃ…」

久「いや、別に国広さんがどうってわけじゃなくて!」

一「やっぱり一って呼んでくれないってことは気にしてるんだ…」

久(この流れはもしかして…)

一「昨日の夜はその…僕は嬉しかったよ///」









咲『ツモ!嶺上開花です!』







久「というわけで、須賀君!昨日のこと何があったか話しなさい!」

京太郎「何がというわけでかわかりませんけど…」

久「いいから!」

京太郎「何があったかって言われても…俺が知ってるのはですね」

京太郎「藤田プロが悪酔いしてみんなにアルコール飲料を飲ませたところまでは覚えてるんですよね」

久「ええ。私が知りたいのはその後のことなのよ」

京太郎「ええっと、部長はまず気分が悪くなった様子の風越のキャプテンを付き添いで部屋まで送ってましたね」

久「ふんふん」

京太郎「それからしばらくして笑顔で部屋に帰ってきました」

京太郎「それで、今度はそろそろ戻るって言い出した敦賀の加治木さんを送るっていって一緒に出ていきました」

久「ほ、ほお…」

京太郎「で、またちょっと時間がたってから生き生きした顔で戻ってきました」

久「…」

京太郎「あの、部長顔色がおかしいですよ」

久「気にしないで続けて」

京太郎「それから龍門淵の国広さんも部屋に帰るって言ったのを聞いて部長も一緒に着いて行ってました」

久「で、私は戻ってきたのね…」

京太郎「はい、なんかすごい嬉しそうな顔して」

久(本当に何やってたんだ私…)

京太郎「それで、藤田プロの絡まれてた俺を尻目に染谷先輩と部屋に戻っていきました」

京太郎「いや~、悪酔い藤田プロと二人っきりとか気まずくてしょうがなかったですよ」

京太郎「向こうはそんな気まずさはお構いなしでしたし」

久「ちょっと待って!私はその時点で部屋に帰ったのよね?」

京太郎「ええ。でも、しばらくしてまた戻ってきましたよ」

久「戻ってきた…?」

京太郎「はい。何か思い出してるようなニヤニヤ笑いを浮かべながら」

京太郎「で、俺はそのあとすぐに眠くなってきたんで自分の部屋に戻りましたけど」

久「そう…」

京太郎「そのあとはさすがに俺も知らないです」

京太郎「俺の話せるのはこんなところです」

京太郎「何か思い出せましたか?」

久「まっっったく、覚えがないわ」

京太郎「っていうか、もしかして俺の知らないところでなにかあったんですか?」

久(どうしよう…話すべきかしら…?)

久(須賀君はあの昨日あの場にいたわけだし…)

久(もはや一人でどうこうできるような問題ではなくなってるし…)

久「…その、ここだけの話しといてほしいんだけどね」

京太郎「な、なんですか!その羨ましいやらけしからん展開は!」

京太郎「昨日の一晩の間にそんなことになってたんですか!?」

久「しっーーー!!声が大きい!」

京太郎「あ、すみません…」

久「まあ、その展開の内容を一切覚えてないから問題なわけなのよね」

京太郎「一晩で連荘五本場やっといて覚えてないとか…」

京太郎「ってか、なんで俺も含めた六本場にしてくれなかったんですか!?」

久「そんなオカルトありえません」

京太郎「(´・ω・`)」

久「過ぎてしまったことをあれこれいってもしょうがないわ!」

久「必要なことはこれからどうするかってことよ!」

久「さ、須賀君も一緒に考えて」

京太郎「何で俺が!?」

久「部長命令よ」

京太郎「わかりましたよ…」

京太郎「とりあえず、現状の五人って最悪の状況ですよね」

久「そうね…」

京太郎「とりあえず、一晩経ったわけですし冷静に話し合いましょう」

京太郎「その上で酒の勢いとかその場の勢いとかを言えばまだ間に合うかもしれません」

久「あとあと問題にならないかしら…?」

京太郎「一晩で五回も違う人に振り込んだ人間がいまさら何言ってるんですか」

久「う~ん、でもそんなので上手くいくかしら」

京太郎「何も全員が一気に片付くなんて思ってませんよ」

京太郎「兎に角一人でも踏み止まってくれればいいんですから」

久「そうね…五人と四人じゃだいぶ違うはずだものね…」

久「わかったわ!そうと決まればさっそく行動開始ね!!」

久「ただいま、まこ」

まこ「おかえり~」

久「それで昨日のことを話したいんだけど」

まこ「おう…」

久「昨日はお酒が入ってたりしてて、冷静じゃない部分もあったと思うのよ」

まこ「まあ、確かにの」

久「一晩経ったことだしその、ちゃんと考えてみてあなたはどう思ってるのかなって」

久「やっぱり、後悔してたりしてないかしら…?」

まこ「そんなことあるわけなかろう!」

まこ「確かに昨日は冷静に判断できる状況じゃあなかったかもしれん!」

まこ「でも、わしの気持ちは昨日とかわっとりゃせん!」

久「まこ…」

まこ「それに今朝はその家にも連絡したしの…」

久「へ?」

まこ「わしはあんたのこと好きじゃけど、やっぱり一筋縄じゃないんと思うし…」

まこ「向こうも最初は戸惑っとたけどちゃんと話したら認めてくれたわ」

久(ちょ!何を認めてるのよーーーー!!)

まこ「これでわしの親も公認じゃけ。あんたが気にすることなんかなんもないんよ」

久「寛容な親御さんで私も嬉しいわ…」

久「は、ははは…」

美穂子「お待たせしました久さん」

久「ううん、こっちこそ急に呼び出してごめんなさい」

美穂子「いえ、久さんのほうから呼んでもらって私は嬉しいです///」

久(うう…胸が痛い…)

美穂子「それで、話っていうのはなんですか?」

久「その、昨日のことなんだけどさ…」

久「色々とその昨日は普通じゃなかったっていうか」

美穂子「え…?」

久「だからね、やっぱりああいうのじゃまずいって言うか…」

久「美穂子は優しいからその、流されるままこうなっちゃったんじゃないかな~って…」

美穂子「久さん…」ポロポロ

久(泣かれたーー!!!)

久「ちょっと、その泣かなくても…!」

美穂子「ごめんなさい…本当にごめんなさい…」

久「いやいや!こっちこそ急にこんなこと言ってごめんなさい!」

久(ホント色んな意味でごめんなさい!!)

美穂子「違うんです…久さんがそこまで私のことを考えてくれてたなんて…嬉しくて」

久(罪悪感で死にそう…)

美穂子「初めは流されてたのかもしれませんが私は後悔してません」

美穂子「私、昨日は本当に嬉しかったんです…ですから、久さんもそんなに気にしないでください」

久「…はい」

ゆみ「やあ」

久「ごめんなさいね、呼び出したりして」

ゆみ「いや、気にしないでくれ」

ゆみ「…昨日のことで話があるんだろう?」

久「ええ…その…」

モモ「ちょっと待つっす!!」

ゆみ「モモ…」

モモ「あなたなんかに先輩は渡さないっす!私は…私の方が先輩のこと大好きっす!!」

久「東横さん…」

久(いよっしゃあ!これは予想外だけどいい展開ね!!)

久(ここで私が身を引けばゆみに関しては丸く収まる…はず!)

久「…そこまd」

ゆみ「…そこまでモモが私のことを思ってくれているのは嬉しい」

モモ「先輩!それなら!!」

ゆみ「でも、今は…今私は久を…」

久(雲行きが怪しくなってまいりました…)

モモ「っ…」

久(がんばって!東横さん!!)

ゆみ「頼む、わかってくれモモ…」

モモ「わかったっす…先輩がそこまでいうんだったら…」

久「ちょっと待っ…」

モモ「先輩のことはあなたに任せるっす!」

久「東横さん…」

ゆみ「ありがとう、モモ」

モモ「でも!もし先輩を悲しませるようなことしたら…」

久(ごめんなさい、もうしちゃってます…)

久「したら…?」

モモ「アサシンモモの出番っすよ…」

久(これ…ばれたら命がない…)

一「ごめん、ちょっと待たせちゃったかな」

久「いえ、こっちが急に呼び出したんだから気にしないで」

久「龍門淵さんたちといっしょだったんでしょ?急に抜け出してきて大丈夫かしら…?」

一「…」

久「国じゃない…一?」

一「透華にさ、お願いしてメイドをやめさせてもらったんだ」

久「え…?」

久(まずい!何か重大なことが起こる気がする!!)

一「僕、清澄に転校しようと思うんだ」

久「えええええ!!!?」

久「ちょ!ちょっと待って!私はあと半年もすれば卒業するのよ!」

久「そこまでしなくても…」

一「ううん、いいんだ。これはいいきっかけだって思ったから」

一「前々から思ってたんだけど透華の好意に甘え過ぎてた気がするんだ」

一「だからさ、お父さんとも相談してちゃんと決めたんだ」

久「で、でも!龍門淵のみんなは家族みたいなものでしょ!?」

久「そんなみんなと離れてまで…」

一「大丈夫だよ。透華たちとの絆はそんなものじゃないから」

一「それに僕は久とも家族になりたいんだ」

久(…あれ、これって実質プロポーズじゃないの?)

一「…久?その、駄目だったかな?」

久「え、ううん!そんなことない、そんなことない」

一「よかった…これからもよろしくね、久」

靖子「で、何の用だ?」

久(ヤスコに関しては念を押して何もなかったことにすればクリアね)

久「昨日のことなんだけどな…」

靖子「…そうだな、私も今朝はああ言ったがちゃんと話そうと思っていたところだ」

久「え…?」

靖子「私も大人だしな、こういったことはちゃんとしないとな」

靖子「きっかけは成り行きだったかもしれないがちゃんと責任を取らせてほしい」

久(なんでこんなところでちゃんとした大人になるのよ!?)

久「い、いや私はそこまで気にしないでもらえればいいんだけど…」

靖子「私が気にするんだ!お前ともそれなりに長い付き合いだしな」

靖子「正直にいってその…私はお前のことは嫌いじゃない」

久(こんな状況じゃなけりゃ結構、嬉しいんだけどね)

靖子「兎に角だ!お前が何と言おうと私は責任を取らせてもらうぞ!」

久「ヤスコ、落ち着いてよ!」

靖子「…もしお前がどうしても嫌だいうのなら私は二度とお前には近づかない」

久「そんな…」

靖子「お前からだったとはいえ…やっぱり大人である私の責任だ」

久(あ、やっぱり私からだったんだ)

靖子「返事を聞かせてくれないか?」

すまん、さすがに限界だわ…頭がまわんね…
また書き溜めてくるから落としてくれ

鰻と子作りセックスする夢を見た。自分は病んでいるんだと気が付いた
どうせなら漫ちゃんがよかったわ

こんにちは、あんま書き溜めできなかったけどぼちぼちやります

久「っていうことになったんだけど」

京太郎「ものすごい勢いで状況が悪化してますね」

京太郎「というか、心を鬼にして何人か断っちゃえばよかったじゃないですか」

久「あの状況でそんなことできるわけないでしょ」

京太郎「しかし、まずいですね…これはもうどうしようもないと思います」

久「見捨てないでよ!」

久「こうなったら、咲達にも正直に話して協力を…」

京太郎「咲たちなら咲のお姉さんに会いに行くって言ってもういませんよ」

久「うう…」

京太郎「こうなったらがんばって5人と付き合って徐々に切っていくしかないんじゃ…」

久「長期戦ってわけね…」

京太郎「あ、部長携帯なってますよ」

久「ん?メールが五件…」

久「…無視しちゃダメかしら」

京太郎「…気持ちはわかりますが内容は確認しましょう」

久「…わかったわよ」

久「…」

京太郎「どんな内容ですか?」

久「ふふ…五通とも同じ内容だったわ」

京太郎「へえ…」

久「差出人は全部別人だけどね、はは…」

京太郎「笑えないです、部長」

京太郎「で、肝心の内容はどんな感じだったんですか?」

久「…要約すると今日デートしないかって」

京太郎「それが五通ですか?」

久「それが五通よ」

京太郎「…すみません、用事思い出しました」

久「待て」

京太郎「こんなの無理でしょ!?」

久「そんなこと私だってわかってるわよ!でも切り抜けなきゃ命に係わりかねないのよ!!」

京太郎「部長が蒔いた種じゃないですか!?もう、蒔いた種が嶺上開花してるじゃないですか!?」

久「あ~もうどうすりゃいいのかしら!?」

京太郎「…まあ、今日一日乗り越えればあとは長野に帰るだけですし」

京太郎「全員の時間と場所をずらしてなんとかごまかす以外ないでしょ」

久「…そうね、やってみるわ」

京太郎「俺も、なんとかフォローしますから」

久「本当、須賀君は頼りになるわね」

京太郎「見直しましたか?」

久「ええ、今後もタコスとか買い出しとかでの活躍を期待しておくわ」

京太郎「せめて麻雀でとかにしてくださいよ!!」

久「とりあえず須賀君と立てた計画で行けるわよね…」

久「今後のことは置いておいて今日を乗り切るわよ!!」

ゆみ「まだ、約束の時間前だっていうのに早いな」

久「うん、待たせたら悪いかなって思って」

ゆみ「しかし、プラネタリウムとはちょっと意外だったな」

久「そ、そうかしら…」

ゆみ「まあ、いいさ。今日は楽しもう」

久「ええ!」

久(そうよ!私自身が楽しめなきゃ始まらないわ…!!)

ゆみ「さすがに夏休みだけあって子供連れが多いな」

久「ええ」

久(よし!これだけ混んでいれば多少ニアミスしても簡単にばれるはずはない!)

ゆみ「嬉しそうだな」

久「そうね、あなたと一緒だからかしらね」

ゆみ「ふふ。それは光栄だな」

ゆみ「実はちょっとわくわくしてるんだ」

久「あ、やっぱりプラネタリウムは初めてだったのね。私も初体験で(別の意味で)ドキドキしてるわ」

久(こんなドキドキは経験したくなかったけどね)

ゆみ「そうか、一緒に来ることができてよかったよ」

久「うん」

ゆみ「まだ大分時間があるみたいだな」

久「うん、そうね…っと、ちょっと待ってね電話だわ」

京太郎『部長、大変です!まずいことになりました!!』

久「まだ何か起こるような状況じゃないでしょ?」

京太郎『風越のキャプテンが待ち合わせ場所に現れました!』

久「え…?」

久「ちょ、ちょっと待って!美穂子との待ち合わせはまだ結構あるわよ!?」

京太郎『ええ、そのはずだったんですけど…お弁当らしきものをもってソワソワしながら待ってます』

京太郎『正直、めっちゃかわいいです』

久「仕方ないわ…美穂子には悪いけど待たせるしかないわね…」

京太郎『いえ、このままだと染谷先輩と鉢合わせしそうです』

久「それはまずいわね…」

京太郎『もうこうなったら作戦変更です。先に風越のキャプテンと合流しましょう』

久「それしかないわね」

ゆみ「電話。終わったのか?」

久「え、ええ…その、それと少しトイレに行ってきたいんだけどいいかしら」

ゆみ「ああ、場所はわかるか?」

久「大丈夫よ」

美穂子「…」ソワソワ

久「あ、あれ美穂子早いわね~」

久(まこは…よかった、まだ来てないみたい)

美穂子「久さん!それはお互い様じゃないでしょうか」

久「はぁ…はぁ…」

美穂子「息を切らして大丈夫ですか?まだ時間はありましたしそんなに急がなくても…」

久「い、いやね美穂子の姿が見えたからつい走っちゃったのよ」

美穂子「久さん…ありがというございます」

久(ごめんなさい、いや本当にごめんなさい)

久「さ、時間がもったいないし入りましょうか」

美穂子「はい!」

美穂子「プラネタリウムって私初めてです」

久「私もよ。長野じゃすぐに星空なんて見れるしね」

美穂子「そうですね。でも、プラネタリウムも新鮮でとっても楽しみです」

久「まだ、始まるまでには時間があるみたいね」

久(っと…そろそろまことの待ち合わせの時間ね)

久「ねえ、美穂子。私ちょっとトイレに行っときたいんだけど…」

美穂子「はい、じゃあ私は待っていますね」

久「さてと…いた!」

まこ「おお、やっと来たか」

久「え、もしかして待たせちゃった?」

まこ「大丈夫じゃ、わしも今来たところじゃけ」

まこ「けど何でまた待ち合わせにしたん?一緒に来ればよかったじゃろうに」

久「そ、それはほらそっちの方が雰囲気出るかなって…」

まこ「ほほう、なかなか考えてくれとったんじゃな」

久「当然でしょ!」

久(考えとかないと取り返しがつかなくなるもの…すでに手遅れな気もするけど)

まこ「ほいじゃ、さっさと行くかのぉ」

まこ「ほお~賑わっとる賑わっとる」

久「夏休みだしね。やっぱりこういうところは人が集まるわよ」

まこ「それもそうじゃな…わしら、去年と違って今年の夏は充実しとったからのぉ」

久「そうね…これも咲たちが入部してくれたからね」

まこ「あいつらには感謝してもしきれんわ」

久「私は一番あんたに感謝したいわよ」

久「あんたがいなかったら、私は団体戦出場を去年あきらめていたかもしれないわ」

久「あらためて言わせてもらうわ。麻雀部に入ってくれてありがとう、まこ」

まこ「そ、そんな風に言われると照れるのぉ…」

久「ま、来年もちゃんとみんなをインターハイに連れてきてあげなさいよ」

まこ「う…精進するわい…」

まこ「さて、上映時間は…もう少し余裕があるみたいじゃ」

久「みたいね…あ、電話みたい」

まこ「誰からじゃ?」

久「ええっと…須賀君からね」

久(これは国広さんが待ち合わせ場所にに来た合図ね…)

まこ「京太郎から…?何かあったんか?」

久「わからないけど、まこは席で待ってて」

久「お待たせ!」

一「あれ…?今中の方から出てこなかった?」

久(やばっ!見られてたの!?)

久「き、気のせいよ!気のせい!」

一「それにしてもプラネタリウムか…僕は初めてだな」

久「へえ、そうなんだ。って言っても私もだけどね」

久「く…一はてっきり龍門淵さんたちと一緒だからこのくらいは来たことあるのかと思ってたわ」

一「僕らの住んでいるあたりじゃあんまりプラネタリウムなんか必要ないしね」

久「去年のインターハイはどこに行ったのかしら?」

一「去年は前日にみんなで東京観光に出かけたよ。衣も楽しそうにしてたし」

一「みんなで夏は東京に来ようって約束してたんだけどね」

久「それって…」

一「さ、あんまり入り口にいるのもなんだし、中に入ろうよ」

久「ちょっとだけまだ時間があるわね」

一「だね」

久(他の娘たちは…おとなしく席についていてくれてるみたいね…)

一「…さっきの話なんだけどさ」

久「うん…」

一「僕ら龍門淵は清澄に負けてインターハイ出場はできなかったけど、こうやってまた東京に来ることができた」

一「それに今年は清澄に風越、敦賀…去年よりももっとたくさんのみんなで来ることができて僕は嬉しいんだ」

久「一…それは私もよ。一人でやってた麻雀部が部員も増えて、他校とも合宿したり応援に来てもらったりして」

久「こんなに楽しい夏は想像できなかったわ」

久(この狂った人間関係さえなければ…)

一「うん、来年は僕も清澄の一員としてがんばるよ。だから、必ず応援に来てね」

久(そうだった!それもあとで考えなきゃ!)

久「さて、始まる前にちょっとトイレに行ってくるわね」

京太郎「部長ー!」

久「須賀君、みんなの様子はどうかしら」

京太郎「とりあえず、部長の代わりにこれを置いてきました」

久「…なにこれ?私そっくりの人形…?こんなの絶対ばれるでしょ!?」

京太郎「いや、今のところばれてません」

久「…」

京太郎「どうかしましたか?」

久「…いや、ばれてないんだったらいいんだけどね、いいんだけどね」

久(そっくりとはいえ人形と見分けがつかないって…)

久「っていうか、こんなのどうやって用意したの?」

京太郎「さっき、知り合いの方に事情を話したら用意してくれました」

久「知り合い?」

京太郎「タコスの師匠です。あの人なんでもできる人ですし…」

京太郎「それにこれもともとそっくりなラブ…」

久「やめて、それ以上聞きたくない!」

京太郎「それとこれ渡しておきますね」

久「これは…?」

京太郎「俺がある程度他の席の状況を報告しますんで小型の通信機です」

京太郎「で、人形には集音マイクとスピーカーがついているのでチャンネルを切り替えていけば多少会話できるはずです」

久「いや、さすがにバレるんじゃないかしら…」

京太郎「いやもう五門張の時点でありえないですから。このくらいの無茶はしていかないと」

久(なりふり構ってられないのは確かだけど…どう考えてもバレるでしょ…)

京太郎「それに触感も結構人間に近いですし」サワサワ

久「今すぐ人形を触るその手を離せ」

京太郎「…はい」

久(…ヤスコはまだみたいね)

靖子「お、いたいた」

久「いい大人が時間ギリギリってどういうことよ」

靖子「いや、悪いな。少し用事があってな」

久「まあ、いいけどね…」

靖子「じゃあ、さっそく入るか」

久「もう、始まる時間だしね」

靖子「う…すまん」

久「それなりの付き合いなんだし、いまさらこのくらい気にしないから大丈夫よ」

靖子「そう言ってもらえると助かる」

久「もう結構、席が埋まってるわね」

靖子「だな…」

久「すぐに始まるみたいだし、おとなしくしててよ」

靖子「人を落ち着きのない子供みたいに言うな」

久「わかってるわよ。こう見えてもヤスコのにはちゃんと感謝してるわよ」

靖子「…そうは思えないけどね」

久「そんなことないわ。きっかけはどうあれヤスコが四校合同合宿を企画してくれたおかげで他校と交流のなかったうちもいい繋がりが出来たしね」

久「ほんと、あなたのおかげで高校最後の夏をすっごく楽しめたわ」

靖子「お前は本当にいい子だなぁ」ギュウ

久「ちょ!抱きしめるのはやめてよ!」

アナウンス『ただ今より天体ショーを始めます』

久「ほら、始まる!始まるから離して!」

靖子「はいはい」

久「で、こいつは…」

靖子「Zzzzz…」

久(まあ、こっちとしてはありがたいんだけどね)

久(さて、他はどうなってるかしら)

久(っと、まこのチャンネルに切り替えてと…)

まこ『綺麗じゃのぉ…』

久(マイクでしゃべればいいのよね)

久「ええ、本当にね」

まこ『県予選の初日、一緒に帰った時もこんな感じじゃったなぁ』

久(まこはプラネタリウムに見入っているようね)

久(美穂子の方はどうかしら…)

美穂子『すごい…』

久(こっちも大丈夫みたい)

久(国広さんはこっちのチャンネルね)

一『あのさ…手、つないでもいいかな?』

久(やばっ!さすがに手をつながれたらばれるでしょ!?)

京太郎『部長!国広さんのところへ移るべきです!』

久「わかってるわ!ヤスコのフォローお願いね!」

久(人形を除けてと)

一「久…やっぱり駄目かな?」

久「ううん、いいわよ」

久(これでここから動けないわね…)

一「…久の手、温かいね」ギュッ

久「一の手も温かい…」

久(とりあえず、ゆみの方も確認しておかないと)

ゆみ『ふふ、夏に冬空をみるなんてなかなか面白い体験だな』

久(こっちも集中してる、これなら何とかなるかしら?)

久(それにしてもこれ片手じゃ操作しづらいわね)

一「なんていうか今…とっても幸せだよ、僕」

久(…国広さんの手、柔らかくて気持ちいい)

グ?

久(ん…?何の音かしら、これ?)

まこ『なんじゃ?誰じゃい、鼾かいとるバカたれは?』

久(い、鼾?まさか…!?)カチッ

靖子『グ~』

久(やっぱりお前かーーー!!!)

京太郎『部長!大変です!加治木さんのチャンネルに!!』

久(ゆみ?)カチッ

ゆみ『全く、こんな場所で眠るだけならともかくこれだけ鼾をかかれるのは迷惑だな』

ゆみ『ちょっと注意してくる』ガタッ

久(最悪の状況きたー!!)

久(どうする!?これはさすがにノーテン罰符とかではすまない気がする!)

久(国広さんを振り切ってゆみのところに行くべきかしら!?)

一「…」ギュッ

久(無理無理無理無理絶対無理だって!!)

ゆみ『ん、久…?』

久(え、何!?須賀君、状況を!)

京太郎『えっと、なんか人形の指先が加治木さんの裾に引っかかったみたいです』

久(これはチャンスね!!)

久「ほっときましょう、きっと子供連れのお父さんが疲れてるんでしょ」

ゆみ『しかしだな、これだけ鼾が響くようでは…』

久「お願い、そばにいて」

ゆみ『久…わかったよ』

久(乗り切ったーーーー!!)

一「ねえ、こういった映像の星もきれいだけどさ…」

一「僕はやっぱり長野で見る星の方が綺麗だと思うな。久はどう思う」

久「そうね…私もやっぱり長野で見る星の方が」カチッ

美穂子『あの、こういったこと改めて聞くのは変なんですけど』

美穂子『久さんは私のことどう思いますか…?』

久「すごく綺麗だと思うわ」

美穂子『え、えええ!?あ、あのそういう意味じゃなくてですね!』

美穂子『いえ、あのそういってもらえるのは嬉しいんですが…』

美穂子『あう…///』

久(操作間違えたーーー!!)

一「やっぱりそうだよね。今度は長野の星を二人で見ようよ」

久「うん、もちろんよ」

久(落ち着け!落ち着け私!返事を大きく間違えたわけじゃないわ!それにどうやら美穂子は再起不能みたいだし!)

久(そうよ!状況はむしろ良くなってるのよ!!)

京太郎『部長!』

久「今度は何?」

京太郎『藤田プロの席が大変なことになってます!!』

久(ま た ヤ ス コ か)

靖子『むにゃむにゃ~う~ん…久ァ…』

久「まだ寝てるじゃない。何が大変なのよ?」

京太郎『その、部長ラブド…』

久「人形」カチッ

京太郎『部長人形を抱きしめてます』

久「だ、抱きしめてッ…!?」

まこ『へ?』

久(声に出してしまったー!!)

一「…」

久(国広さんには聞こえてないみたい!よかった!

久(いや、よくないよくない!まこの方をフォローしなくちゃ!!)

まこ『久…いま抱きしめてって…』

久「いやそのね、今のは聞かなかったことに…」

まこ『そうじゃな…いつもあんたに引っ張ってもらっとるし、たまには私の方から積極的にならにゃな…』

久(ならなくていい!ならなくていい!!)

まこ『久…』ギュウウウッ

京太郎『なんか染谷先輩まで人形抱きしめてるんですけど』

久(うわぁ…)

久(ああ、なんだかんだで頭がこんがらがってきたわ)

久「須賀君、報告をお願い」

京太郎『藤田プロは寝ながら人形を抱き枕に、染谷先輩は人形と抱き合ってます』

京太郎『加治木さんはおとなしく星を見ていて、風越のキャプテンは絶賛沸騰中です』

久(国広さんは私と手をつないでるし…まあ、とりあえず安定期に入ったわね…)

京太郎『けど、これまずいですよ…』

久「何が?」

京太郎『当初の計画じゃ上映終了間近で素早く人形を回収して逸れた体を装うはずだったのにこのままじゃ不可能です』

久(そうだった…どうしよう…)

京太郎『藤田プロは寝てるうちに何とか人形を引きはがすとして、染谷先輩は俺じゃどうしようもありません』

京太郎『そっちは部長の話術でなんとかしてください』

久「わかったわ、なんとかしてみる」

久「まこ…やっぱりこんなところじゃ…」

まこ『抱きしめるとるだけじゃけ、問題なかろう』

久「ほ、ほらせっかくの星を見ないともったいないと思うのよ」

まこ『それはそうじゃが…』

久「それにほら…まだ日が高いうちからそういうのはまずでしょ?」

久「ね?まこはいい子だらか…」

まこ『そんな子供に言うみたいな…』

まこ『あ~もう、わかった。今は我慢しとくわ』

久「ふふ、ありがとうまこ」

久(よっしゃあ!何とか乗り切れたわ!!)シャー

久(ん?なんか今滑っていった…?)

京太郎『…すいません部長、新たな問題が発生しました』

久「今度は何?」

京太郎『藤田プロの部長人形が座席の間を滑っていきました』

久「」

久「早く回収して元に戻して!」

京太郎『それが…暗くて人形がどこに行ったかちょっと見えなんですよ』

京太郎『さらに悪いことに…藤田プロ起床です』

靖子『あれ…久は…?』

久(龍門淵の井上さんじゃないけどわかる…この流れは悪い流れ!!)シャー

京太郎『…部長、チャンネルを染谷先輩にしてください』

久「え?」カチッ

まこ「…久がおらん?どこ行ったんじゃ?」

久(まこの方までまずいことになったーーー!!)

ごめん、食事の準備してるからちょっと遅くなる


…食事準備代行がほしいでござる

その頃のキャプテン

美穂子(…うう、結局あまり話もできませんでした。このままじゃ駄目ですよね)


池田『キャプテン!ちょっと悔しいですけど…!がんばってきてください!!』

吉留『私たちはキャプテンのこと応援しますからね!』


美穂子(…あの二人も応援してくれてた。なら私も勇気を出さなきゃ!)

美穂子(手を繋ぐくらいなら私にもできるわ)ドキドキ

美穂子(よしっ!こういう時は勢いが大事よね…勢いが…)

ガッ

シャー

美穂子「ひ、久さーーーーん!!」

美穂子『ひ、久さーーーーん!!』シャー

久「…ふう」

久(もう、これは無理ね…)

久「須賀君、何かこれを切り抜ける方法はあるかしら?」

京太郎『…あえて言うならその場から即刻離脱するべきです』

久「私もそう思っていたところよ」

久「一、ちょっと早いけど出ましょうか?」

一「まだ終わってないよ?」

久「ほら、もうお昼時だし早めに出れば混雑に巻き込まれないで済むじゃない」

一「…それもそうだね。じゃあ、ちょっともったいないけど行こうか」

久(これでなんとか打開を…!)

一「あっ…」ガッ

一「ごめんなさい、足に引っかかってしまって…」

ゆみ「いや、こっちこそ足を出し過ぎていたようだ。申し訳ない」

ゆみ「おや君は龍門淵の…?」

一「あ、敦賀の…」

ゆみ「それにそっちは………久?」

久(終わった…)

アナウンス『以上で、天体ショーを終わります。お忘れ物ないようにお帰りください』

久(あ…電気が付いた…)

靖子「ああ、久こんなところにいたのか」

美穂子「久さん、よかった…怪我とかしてないですよね?」

まこ「久、やっと見つけたで。ん…なんじゃいこのメンツは?」

ゆみ「これは…なるほどそういうことか…」

一「ふうん、つまり僕たちは遊ばれてたってことだね」

久「いや、そんなつもりはなくてね!これには深ーいわけが…」

ゆみ「言い訳はしなくて結構」

靖子「まさか5人に手を出すなんてな」

美穂子「酷いです…私…信じてたのに…」ポロポロ

まこ「あんたの言葉を信じたわしがバカじゃったわ」

一「僕なんて…転校まで決めたのに…」

久「あ…ああああ…」

久「須賀君…お願い…助けて…」コソコソ

京太郎『部長…俺…部長のラブドールに囲まれるのが夢だったんだ』

久「須賀ァァァ!!」

靖子「久?」

美穂子「久さん…」ポロポロ

ゆみ「…久?」

まこ「久」

一「久…?」

久「その…あの…ごめんなさーーーーい!!」

久「…・・・・・・・はっ…夢か」

久「…なんかすっごい夢をみたわね…」

久「ええと…確か昨日は…あれ?昨日の夜の記憶がない…」

久「っていうかなんで私は裸で寝てたのかしら…」

久「…え?」

クー

久「隣でだれか寝てる…?」

久「まさか…さっき夢の通り…!?」バッ

洋榎「Zzzz…」

久「」





『メール受信:9件』


           終                 局

ごめん。正直立てた段階では銀魂オチにするつもりだったから…
かなり無理やりな終わり方になった…

増えた分に関しては適当に妄想してくれ
単に倍にしたかっただけだから

ちなみに銀魂オチを使った場合京太郎ルートに入る予定だった

こんな思いつきに付き合ってくれてありがとう

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