酒 ―Sake― 清澄編 (27)
久「みんなグラスは持ったかしら」
咲・まこ・和・優希「はーい」
久「それでは、かんぱーい!」
「かんぱーい!」
久「ぷはーっ!」
まこ「おお一気とは、相変わらず良い飲みっぷりじゃな」
久「良いじゃない、この最初の一杯が最高なんだから」
優希「まったく部長は豪快だじぇ」
咲「それにしても京ちゃんも来れば良かったのにね」
和「何でも家の事情らしいですから仕方ないですね」
優希「はぁ、京太郎がいないと面倒臭いじぇ」
久「そうね、須賀君がいると注文や取り分けをやらなくて済むから助かるのよね~」
まこ「おぬしらは京太郎をなんだと思ってるんじゃ?」
優希「犬だじぇ!」
久「そりゃ、麻雀部のかわいい部員よ」
和「そこまで言われると、少しだけ須賀君が可哀想ですね」
久「え?私なにか変な事言ったかしら?」
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まこ「おまえさんというやつは…」
コチラサラダデスワ
優希「お!最初の料理が来たじぇ!」
久「すいません、生一つ追加で」
ワカッタ!(プンスコ
咲「じゃ、じゃあ今日は私が取り分けるね」
まこ「おう、すまんのう咲」
和「咲さん、言ってくだされば、私が取り分けても良かったんですが」
咲「いいんだよ和ちゃん、今日は私が一番端だから私がやったほうがスムーズでしょ?」
和「咲さんがそういうならいいんですが」
優希「咲ちゃん!上手く分けないと駄目だじぇー!」
咲「う、うん、頑張ってみるよ」
ビールオマタセダシ
久「お、来たわねー」
まこ「わしらも次の飲み物頼むかのう」
優希「タコを使ったお酒はあるか?」
和「ゆーき、流石にそれはないですよ」
優希「仕方ないじぇ、それならウイスキーをストレートで頼む!」
咲「優希ちゃんは相変わらず最初から飛ばすよね」
和「途中からはふらふらですけどね」
まこ「わしは焼酎のお湯割りじゃ」
和「私はこのメロンサワーをお願いします」
咲「あ、私はウーロンハイで」
ワハハー(はい、かしこまりました。以上、お飲み物四点でよろしいですね。)
――1時間後、酒に愛された子(20歳以上)たち――
優希「うぅ…気持ち悪いじぇ…もう何も飲めないじょ」
久「気持ちが悪い時程、強いお酒を飲むのが一番なんだけどね~、店員さんウイスキーストレートをダブルでお願いね」
カシコマッタッス
まこ「この料理の感じじゃと、そろそろ締めの雑炊セットがくるのう」メガネハズシ
和「なんだか暑くなってきましたね」オハヨウノドッチ
咲「私も暑くなって来ちゃった、脱いでもいいかな?」マオウコウリン!
ゾウスイセットナンダヨモー
和「雑炊は私が作りますね」
久「私のウイスキーは!!」テーブルドン!
まこ「行儀が悪いことはやめんさい」
久「でも、こうすると来るのよね」
ウ、ウイスキー、オマタセダシ
久「ほら、来た」
和「雑炊が出来るまで、5、4、3、2…今です!」
優希「あ、相変わらずのどちゃんの雑炊作りは完璧だじぇ…うぅ…ちょっとトイレいってくるじぇ」
タマゴワスレタ!(プンスコ!
和「卵を店員が忘れるなんて、そんなオカルト…」SOA
咲「の、和ちゃんの雑炊は卵がなくても美味しいよ!」
和「咲さん、ありがとうございます。そういっていただけると作った甲斐があります」
咲「これは和ちゃんのせいじゃなくて、店員さんが悪いんだよね」ゴ
咲「ちょっと本気だそうかな。すいません、熱カン」ゴゴ
まこ「咲、おぬしそこらへんで止めとかんと前みたいに」
咲「もいっこ熱カン!」ゴゴゴ
久「あら?卵使わないなら、私がもらってもいいかしら?」
まこ「あんさんはこんな時に…」
久「雑炊に生卵かけるのが好きなのよね~」
優希「じぇ…トイレに行ったとき、隣の席にタコスの幻覚が見えたじょ…」ゲッソリ
久「タコス?メニューにはなかったわよね」
ワハハー(こちら熱燗二本、お待たせ致しました。メニューにはないのですが、材料はありますので、ご希望でしたらお作りすることは可能ですよ。)
優希「それを早くいうじぇ!タコスを頼む!!」タコス!
和「さっきまでダウンしてたはずなんですが…」
優希「それとタコスは別だじぇ!」
ア、アツカン、ニホンダシ (ガクガクブルブル
咲「私の熱カンが来たね!」ゴゴゴゴ
和「咲さん熱燗をそんな一気に飲んだら!」
咲「カンはね、私だけのものなんだよ」ゴゴゴゴ
まこ「誰も取りはせんじゃろうに」
久「和、トイレまでの道案内頼むわね」
和「はい、前回みたいに店内で迷って、レジを汚されたら困りますからね」
優希「確かに、あれは酷かったじぇー」
咲「き、気持ち悪い…」ブルブル
和「咲さん、一緒にトイレ行きましょうか」
咲「ごめんね、和ちゃん」
久「さて、今のうちにテーブルの上を片付けちゃいましょうか」
まこ「といいながらも、なんでおぬしは動こうともせず、お酒を飲んでいるんかのう」
久「面倒だからよ」
優希「部長、それは正直すぎるじぇ」
タコスッス
優希「おお!これでタコスぢから補充だじぇ!!」
久「それなら片付けは優希に任せて平気かしら」
優希「タコスを得た我に不可能はない!だじぇ!」
まこ「おぬしも乗せられやすいのう」
久「本人がやる気なんだからいいじゃない」
優希「ふむ、ここのタコスはまあまあの出来だじぇ、専門店じゃないことを考えると68点をやろう」
久「タコスの専門店ってあるのかしら?」
まこ「そんなもん、わしに聞かんでくれ」
優希「それにしても咲ちゃん達遅いじぇ」
咲「みなさん、お待たせしました」スッキリ
和「咲さん!目を離した隙に勝手に異動するのは辞めてください!!」
優希「咲ちゃんの方向音痴は筋金入りだからな~」
久「でも、戻したから楽になったんじゃない」
まこ「人前でそんなことを言うもんじゃないと思うがのう」
久「誰が聞いてるわけでもないし、別に良いじゃない」
和「部長はデリカシーなさすぎなんです」
咲「…アハハ」
久「それに、今日は食べすぎてたから、戻してちょうどプラマイゼロなんじゃない?」
まこ「さ、流石にそれは寒すぎるんじゃ」
和「そういうところがデリカシーがないって言ってるんです!」
デザートデスワ!
咲「の、和ちゃんデザート食べて落ち着いて」
和「こ、これは…!」
優希「エトペン型のアイスとか初めてみたじぇ」
まこ「随分と凝ってるのう」
和「これでは、可愛すぎて食べられませんね…」
久「あら、和いらないの?じゃあ私がもらうわね」
和「だ、誰も食べないとは言ってません!!」
久「なーんだ、つまんないの」
まこ「後輩をからかうのもそこらへんにしときんさい」
咲「ふふ…あははっ」
優希「咲ちゃん壊れちゃったじょ?」
咲「ううん、違うよ優希ちゃん」
和「どうしたんですか、咲さん」
咲「えっとね、この雰囲気がすごく楽しくていいなーって」
久「みんなで集まってわいわいなんて中々できないもんねー」
まこ「まあ、今日は一人足りんがのう」
優希「それで咲ちゃんは笑ってたのか」
咲「うん、この先もこんな関係が続けばいいな、ってちょっと夢見過ぎかな?」
久「そんなことないんじゃない?」
和「そうですよ、私達はいつまでも仲間ですよ」
まこ「お、珍しいのう、和からそんな言葉が出てくるなんて」
和「ち、ちょっと酔ってるだけです」
優希「のどちゃん赤くなってるじぇ」
和「コラ!ゆーき!」
咲「ふふっ、やっぱり飲み会って楽しいよね!」カン!
衣「トーカ、今度飲み回をやろう!」
透華「ハギヨシに予約させますわ!!」
もいっこカン!
小ネタが思いついたので衝動的に書いた
みんなもお酒はほどほどにしよう
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