モバP「今週もおつかれー」 (25)

「いらっしゃいませ! 二名様ですか?」

CuP「すいません、あとから一人来るんで三人でお願いします」

「かしこまりましたー! ご新規三名様ご案内ーっ」

CoP「PaPのやつまた残業なのか?」

CuP「なんか事務所の扉が壊れたりコート掛けがへし折れたりしたらしい」

CoP「なんだそれ。強盗でも入られたのか?」

CuP「アイドルがやっちゃったって言ってたけど……」

CoP「相変わらずあいつのアイドル理解不能だな……」

PaP「おーすまんすまん、遅れた」

CoP「噂をすれば来たな」

「こちら本日のお通しとなっておりまーす」

CuP「すいません生中3で」

「はい! なまさーん!」

PaP「待っててくれたのか?」

CuP「そんな待ってないよ」


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CoP「それよりお前んとこのアイドルだいじょうぶなのか?」

PaP「え? アイドルに被害はないよ」

CoP「そうじゃなくてだな……」

「お待たせしました! 生中でっす!」

CuP「まあまあ、とりあえず乾杯しようよ」

CoP「そうだな」

PaP「はー走ってきたから喉かわいた」

「「「今週もおつかれー」」」ガチガチン

PaP「……ぷは。で、うちの子がなんだって?」

CuP「や、事務所の扉とかコート掛けとかね」

PaP「ああ! なんだそんなことか」

CoP「そんなこと、ってお前な……」

PaP「まぁちょっと力入れすぎちゃったり、サイコキネシスが暴発しちゃったりしただけだよ」

CuP「わあお」

CoP「びっくり人間ショーでもやってんのか」

PaP「アイドル事務所だよ!」

CuP「とりあえず適当に頼むよ?」

CoP「ああ、いつも通り頼む」

PaP「俺たこわさー」

CuP「はいはい。すみませーん!」

CoP「俺、お前のアイドルと働いたら胃に穴があくと思うぞ」

PaP「俺だってCoPさんとこのアイドルは手に負えないって」

CoP「何だその言い方は。うちの子らは可愛い子ばっかりだぞ!」

PaP「いやいやいや、うちだってみんな可愛いから」

CuP「はい、以上でお願いします。なになに? 可愛い子なら負けてないよ」

CoP「いいだろう、では今日もやるとするか」

PaP「いいの? 酒弱いくせにがんばるよなー」

CuP「一杯飲んだひとからひとりアイドルの魅力を語れる、でいいよね?」

CoP「無論! ごくごく……ぷはあ! よし、まず俺からだな……」

PaP「もう顔赤いんだけど」

CoP「最初はそうだな、朋だな」

PaP「占い見るのが好きな子だっけ」

CoP「そうだ。いつもは占いの結果を気にしている。しかしだな、アイドルの仕事が充実してくると、占いよりも、全力を出すことに尽くそうとする……素晴らしい!」

CuP「CoPさん酔うの早くない?」

CoP「あいつはいきなり呼び捨てだし、馴れ馴れしいし、占いとか運気とかそんな話ばっかりだけどな、」

PaP「おや、愚痴の流れ?」

CoP「それでもアイドルには一生懸命なんだ! そして占いよりも俺が頼れるなんて言われた日にはな……!」

CuP「な、泣いてる!」

PaP「酔うとすごく熱くなるよねCoPさん」

CuP「決して外見は派手ではないかもしれん……しかし俺はあいつにアイドルの原型を見るぞ!」

CuP「すいません、お冷やひとつお願いします」

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藤居朋(19)

PaP「じゃあ次は俺でいい?」

CuP「いいよー。すいません注文いいですか?」

「かしこまりましたー!」

PaP「そうだなぁ、じゃあ輝子にしよう」

CoP「あの髪の長い子か」

PaP「そう。まぁあいつもライブと平時のギャップが話題に上がることが多いんだけど、」

CuP「あの落差はほかの子には見られない振り切れ方だよね」

PaP「いやいや、それが違うんだよ。あいつはライブモードになっても、遠慮したりしちゃうところが残ってるんだよ」

CoP「演技してるってことか?」

PaP「いーや、どっちも輝子らしさだよ。奥ゆかしいところもあるし、それでいて過激なそれこそパッションを発露したりもする」

CuP「なるほど、単純な二重性ではないわけか」

PaP「女の子らしいところもあるしね。いつも一房三つ編みにしてリボンつけてるし」

CoP「なるほどなあ」

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星輝子(15)

CuP「ぷはー。俺もう二杯目終わりそうなんだけど」

CoP「いいから早くやれよ」

CuP「そうだなぁ、風香からにしようか」

PaP「浅野ちゃん、だったよね」

CuP「そうそう。あの子、自分に自信がないらしくてね。いい素材してるんだけど」

CoP「お前のその言い方、いつも気持ち悪い」

CuP「ひどくない!? いやいや、ほんといい子だし、可愛いんだよ。で、たしかにまだぱっとしないのは事実だ」

PaP「CuPくんの力量不足ってことは?」

CuP「もちろんその通りだ。言い訳はしない。でもね、風香は俺の期待に絶対応えてみせる、って言ってくれるんだよ」

CoP「プロデューサー冥利に尽きるな」

CuP「まったくだよ! 俺も、あの子の期待に絶対に応えようって思うよ」

PaP「なんかCuPくんのわりにはいい話っぽくまとまったね」

CuP「どうしてそういうこというかな……?」

CoP「よおし…次は俺だな」

PaP「CoPさんまだ飲み終わってないよ」

CoP「むっ。細かい奴だな」ゴクゴクッ

CuP「あらら、またそんな一気に飲んで」

CoP「ぶはぁっ! じゃあ行くぞ、次のアイドルは聖來だ」

PaP「あーあのオシャレな子か」

CoP「聖來はな、年相応にしっかりしてるところのあるやつだ。スケジュールもきちんと把握してるし、個人練習する努力的なところもある」

CuP「えらいね」

CoP「そうだろ。でもな、それだけじゃないんだよ。犬のことをわんこって呼んだりな、誉めると素直に喜んだり、そういうカワイイとこもあるんだよ!」

PaP「そんなにおしぼり握り締めなくても」

CoP「いちばん可愛いのはだな! 大人になろうとすごく意識してるところだ!」

CuP「そういうのはいいよね」

CoP「そういう聖來がな、スカウトされて、プロデュースされてよかったって、言ってくれるんだぞ。俺はもう……っ!」

PaP「また泣いてるよこのひとは」

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水木聖來(23)

PaP「あービールうまい」ゴトン

CuP「そんじゃPaPくんで」

CoP「ぐすっ…ずびっ…うぅ…」

PaP「早く泣き止みなよ! 俺の話いくよ!?」

CuP「もうCoPさんはほっといていいよ。で、誰だれ?」

PaP「えーとね、紗南」

CuP「ゲーム大好き娘かー」

PaP「そうなんだけどね、たしかにいっつもゲームのことばっかなんだけど、アイドルを続けるうちに女の子らしさに目覚めてきたというかね」

CoP「…そういやお前バレンタインにチョコレートもらってたな」

PaP「ああ、そうだね。まぁそういうところもさ、なんかこう、どんどん可愛くなっていくように思えるんだよね」

CuP「PaPくんもCoPさんのこと笑えないよね」

PaP「どういうこと!? でもま、アイドルがアイドルらしく成長していくってのはやっぱりいいもんだね」

CuP「PaPくんのわりにはいい話っぽくまとめたね」

PaP「仕返し!?」

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三好紗南(14)

CuP「でもさぁ」

PaP「なに。手羽先頼もう」

CoP「すまん、ちょっとトイレ」ヨロリ

CuP「だいじょうぶ? 吐きそうなのかな」

CoP「うっせえ」

PaP「…はい、以上で。で、何を言いかけたんだい」

CuP「いやさ、君、紗南ちゃんに好かれてるんじゃないの」

PaP「そりゃあ、プロデューサーが嫌われてちゃ仕事にならないでしょ」

CuP「そうじゃなくてさ。紗南ちゃん、恋してるんじゃないのかってことさ」

PaP「恋? 紗南が? そいつはヘビーだ」

CuP「どちらかというとライトかな。女の子には恋する権利がある」

PaP「そりゃあね。君は、紗南が俺を好きだと言いたいのか?」

CuP「そうじゃないかってことさ」

PaP「まったく謙遜するわけじゃないんだけど、俺は女の子が好きになるような男じゃないよ」

CuP「髪のことは気にしないで」

PaP「別に髪のこととは言ってないよ!」

CoP「なに盛り上がってんだ? なんだ、CuP飲み終わってんじゃん」

CuP「あれ。まぁいっか」

PaP「よかないよ!」

CoP「どうした。細かいこと気にしてるとハゲるぞ」

PaP「ハゲてないよ!」

CuP「俺の番ね。今回は法子にしようか」

PaP「椎名ちゃんか。可愛いよね」

CoP「俺ドーナツもらったことあるぞ」

CuP「法子は人見知りしないし、いつだって明るくいられる。でも、もちろんあの子の魅力はそれだけじゃない」

PaP「ドーナツ?」

CuP「甘いね、ドーナツだけにさ。法子は自分が好きなものをハッキリと語れる。そしてその上でそれをひとに分け与えることが出来る子なんだよ」

CoP「なるほどな」

CuP「自分の好きなものがハッキリしてるやつは強いよ。法子は、強くて、優しい子だ。どうだい魅力的だろう」

PaP「CuPくんもけっこう酔ってるよね」

今日はここまで
画像あざます

PaP「すいませーん揚げ出し豆腐ひとつ」

CoP「よく食うなお前」

PaP「体が資本だからなぁ」

CuP「ほらほら、かんぱーい!」

CoP「ウイー」

PaP「飲みすぎじゃない?」

CoP「ぶはぁっ。よし! 俺が音葉の魅力についてたっぷり語ってらろう」

CuP「あははは舌回ってねーよ!」

CoP「音葉はなぁー! 不思議ちゃんみたいにいうやつもいるけどなぁー! まだ二十歳にもなってない女の子なんだよ!」

PaP「聞いてないね」

CoP「まぁしいて言うなら箱入り娘っていうのかなー、でも決してみょうちきりんな子ではない! んだ!」

CuP「ほうほうどういうところが?」

CoP「ハロウィンにマント着てきて『おかしくないでしょうか…』とかな! 『私…馴染めているでしょうか…』ってちょっと心配になったりな!」

PaP「CoPさんそんなにがぶがぶ飲まないほうが」

CoP「私服をはじらったり、不安な様子で一緒にいてほしいっていうとかな! 聞いてるかオイ」

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