八幡「小町、どっか旅行にいくか?」 (102)
小町「えっ、お兄ちゃんと二人で?」
八幡「そうだ、人が多いの嫌いなんだよ、それが家族でもな」
小町「小町は……?」
八幡「お前は……特別だ」
小町「お兄ちゃん、今のはポイント高すぎだよ…///」
八幡「どっか行きたい所あるか?」
小町「そうだねぇ……北海道とか!どう?」
八幡「この寒い時期にか………まぁ逆にありかもな」
小町「雪祭りとか見てみたいかも」
八幡「そうだな……あまり千葉にいても雪見る事そんなにないしな……」
八幡「他に希望は?」
小町「他にはね~、やっぱり沖縄かな♪」
八幡「沖縄か……確かに寒い季節には暖かい所に行きたくもなるよな」
小町「泳げるかな?」
八幡「いくら温かいとはいっても冬は無理じゃないか…?」
小町「そうか~……」
小町「お兄ちゃんはどこか行きたい所ないの?」
八幡「俺か?俺は………小町が行きたい所ならどこでもいいかな、特に希望とかないし…」
小町「ふ~ん………、お兄ちゃん一つ質問いい?」
八幡「なんだ?」
小町「どうして旅行に行きたいなんていいだしたのかな~って」
八幡「それは………きまぐれ……かな」
小町「嘘だね」
八幡「どうしてそう思う?」
小町「お兄ちゃんから外に行きたいって言い出す事なんか今まで絶対なかったもん」
八幡「………………」
小町「言いたくないなら今は言わなくてもいいよ……」
八幡「すまんな………」
小町「それじゃどこに行こうか~、小町が決めていいんだっけ?」
八幡「あぁ、お前の好きな所でいいよ」
小町「じゃあさ、京都に行こう!!」
八幡「京都?この前修学旅行で行ったばっかだぞ……」
小町「お兄ちゃんは行ったかもしれないけど小町はまだ行った事ないもんねー」
八幡「まぁ俺もあまり周れなかったから別にいいけどよ…」
小町「じゃあお母さんにお金もらっとくねー」
八幡「あぁ頼む」
小町「それにしてもお兄ちゃんと二人で旅行かぁ、小町心配だなぁ……」
八幡「俺そんなに頼りないか…………?」
小町「う~ん、小町がしっかししてれば大丈夫だとは思うけど……お兄ちゃんくれぐれも迷子にはならないでね!」
八幡「高校生にもなって迷子とか……俺どんだけ信用されてないんだ……」
小町「それで旅行はいつにする?」
八幡「来週の金曜でいいんじゃないか、ちょうど連休入るし」
小町「うん、とりあえず来週金曜で予定立ててみるよ。後は…………」
旅行当日
八幡「おーい小町、そろそろ行った方がいいんじゃないか?」
小町「う~ん、お兄ちゃんもう少し待って」
八幡「いいけど、早くしないと新幹線の時刻間に合わなくなるぞ………」
小町「それなら心配しなくても…………あーきたきた!」
結衣「やっはろー小町ちゃん、ヒッキーもやっはろー」
雪乃「こんにちは小町さん」
小町「やっはろーです、結衣さん雪乃さん!」
八幡「小町……どういう事だよこれ」
小町「いや~やっぱりお兄ちゃんと二人だと不安かな~と思って、呼んじゃった♪テヘッ」
結衣「あっヒッキーは私達くる事知らなかったんだ……ヒッキー一緒に旅行行っても大丈夫かな…?」
八幡「…………ここまできたんだから行くしかないだろ」
結衣「だよね…あははは……よろしくね!ヒッキー」
雪乃「くれぐれも私達からはぐれないようにね」
都築「お嬢様お気をつけて」
雪乃「えぇ、ありがとう」
小町「いや~駅まで送ってもらって助かりましたよ、荷物が多いんで大変でしたから」
結衣「京都楽しみだね~!」
八幡「この前修学旅行で行っただろ」
結衣「あの時は自由時間少なかったからあまり周れなかったしー!」
車内
雪乃「なぜあなたが隣にいるのかしら?」
八幡「こっちのセリフだよ、俺は寝るからついたら起こしてくれ」
雪乃「誰に命令してるのかしら」
八幡「……………………………」
雪乃「はぁ…………」
小町「お兄ちゃんせっかくの旅行なのに寝ちゃうんだ……小町的にポイント低いな~」
雪乃「着いたわよ」
八幡「……………あぁ」
小町「お兄ちゃんほんとにずっと寝てたね……」
八幡「もう京都には一回行ってるから景色なんか見なくてもいいんだよ」
小町「はぁ……景色とかじゃなくてさ…他にもいろいろあるでしょ…」
結衣「まぁまぁヒッキーもいろいろ疲れてたんだよねー…」
八幡「それでこれからどうするんだ」
小町「まずは旅館に行って荷物置いてから観光!」
結衣「どんな旅館なんだろ~楽しみだな♪」
結衣「へぇ~ここが今日泊まる所なんだね~」
小町「いろいろ探したんですがこの旅館がいろいろ観光するのに利便性あってよかったんですよね」
八幡「小町……まさか俺とお前ら一緒の部屋か?」
小町「そりゃそうだよ、お兄ちゃん一人にしてもかわいそうだし、2部屋より1部屋の方が安くすむからね」
雪乃「比企谷くん、くれぐれも変なマネだけはしないようにね」
結衣「ヒッキーの事信じてるから……」
八幡「んな事はわかってるよ……」
小町「お兄ちゃんにそんな度胸があるわけないですよ~」
結衣「それもそうだね…」
雪乃「そうね…」
八幡「それでどこに行くんだ?」
小町「やっぱり京都と言えば……清水寺でしょ!」
八幡「いきなりそこかよ、この前の修学旅行で最初に行ったぞ…」
結衣「いいじゃんヒッキー、何回行っても楽しいよ絶対!だよねゆきのん」
雪乃「えぇ………」
結衣「………」
八幡「………」
小町(なるほどね………)
小町「お~すごい眺めだね~お兄ちゃん♪」
八幡「そうだな」
小町「お兄ちゃんテンション低い~、せっかく京都にきたのに」
八幡「いや俺は今すごいテンション高いぞ、最高値を叩きだしてるといっても過言じゃない」
小町「ほんとかな……、まぁいいや結衣さん雪乃さん皆で写真とりましょうよ!」
結衣「いいねー撮ろう撮ろう!」
八幡「じゃあ俺が撮ってやる」
小町「なに言ってんのお兄ちゃん、皆で撮らないと意味ないじゃん」
スイマセン シャシン オネガイシテモ イイデスカ
小町「はい皆並んでください!」
ハイ チーズ パシャッ
小町「どれどれ~うわお兄ちゃん何この表情……」
結衣「ヒッキー相変わらず眼が腐ってるよ……」
雪乃「清水寺とのギャップがすごいわね」
八幡「お前らな……だからなカメラマンでいいとあれほど……」
八幡「小町、ちょっといいか?」
小町「何お兄ちゃん?」
八幡「なんで今のところ修学旅行と全く同じルートなんだよ……」
小町「そりゃ小町は京都初めてだからね、お兄ちゃんが行った所の方が道わかるからいいでしょ」
八幡「そりゃお前はいいだろうけどさ、ほら由比ヶ浜とか雪ノ下も違う所行きたいだろ?」
結衣「私は……別に小町ちゃんの行きたい所に行くだけでも十分楽しいかな~」
雪乃「私も同じ意見だわ」
小町「ほら、お兄ちゃんだけだよ文句言ってるのは、ここ見終わったら今日はもう旅館に帰って明日に備えよう!」
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