北原「冬馬、卒業も危うかったのによく免許なんて取れたな」 (11)

冬馬「・・・何の話だ?」

北原「いや、試験だよ
    運転技術があっても・・いや、それも怪しいところだが・・・道交法とか覚えること沢山あるだろ」

雪菜「そうそう、よく筆記試験受かったよねぇ」

冬馬「・・・・・・あぁ・・まぁな・・」

雪菜「・・・かずさ?・・まさか・・・」

北原「冬馬・・・お前、誕生日いつだ?」

冬馬「なんだ?プレゼントでもくれるのか?」

北原「ちゃんと免許取れる歳なんだろうな!?」

冬馬「安心しろ・・・誕生日は5月だ」

雪菜「ねぇ・・ちゃんと免許持ってるんだよね?」

冬馬「・・・・・・・当たり前だろ」

北原「なんでさっきから間があるんだよ!不安になるだろ」

冬馬「少しのぼせてきたな・・・雪菜、背中流してやるから上がれ
    北原はこっち見るなよ」

北原「・・・当たり前だろ」

雪菜「え~、それって私達に魅力が無いってこと?
    私なら少しくらい見てもいいのに・・・」

冬馬「雪菜!」

雪菜「は~い」

キャッ、クスグッターイ

コラ、ジットシテロ

雪菜「お待たせ~、春希君」

冬馬「こっち見なかったろうな」

北原「少しは信じろよ」

冬馬「無理だな」

北原「なら訊く意味無いだろ」

雪菜「どうせ信じてもらえないなら見とけばよかったのにね」

北原「・・・そういう考え方もあったな」

北原(う~ん、それにしても・・・後ろに冬馬と雪菜が裸でいるってのはどうにも落ち着かないな)

サワッ

北原「!?」ビクッ

北原(・・・なんだ?今の・・・どっちかの手か?)

サワサワ

北原(また・・・明らかに脇腹を撫でてるよな・・・どっちの手だ?)

北原「・・・・・」チラッ

雪菜「ん?何々?私の身体見たくなった?」

北原「いや・・・」

北原(いきなり目が合ったけど・・こっちを伺ってた!?)

北原「・・・・・」チラッ

冬馬「・・・・・っ!!お前!いまこっち覗いてたろ!」

雪菜「・・・春希君・・かずさの身体に興味あるの?」

北原「ち、違う!誤解だ!!」

北原(・・・くそっ、次に触れてきたら手を掴んでやる)

ナデナデ

北原(来たな・・・今度は前の方まで触ってきてるし・・・)

ギュッ

北原「ちょっ!!!」

雪菜「どうかした?」

冬馬「さっきから落ち着きの無い奴だな
    そんなに興奮してるのか?とんだ変態だな」

北原「いや、その・・・」

北原(どっちだ!?今股間を触って・・いや、しっかりと握ってきたのはどっちなんだ!?)

北原「今・・・」

雪菜「?」

冬馬「・・・・」

北原「お湯の中で俺にイタズラと言うか・・・ちょっかいかけてきたのってどっちだ?」

雪菜「・・・えっ?かずさ・・・そんな事・・してた・・の?」

冬馬「いや、雪菜こそ・・・私が邪魔なようなら先に部屋に入ってるが・・・」

北原(これって・・・どっちかがとぼけてるんだよな・・・)

雪菜「私に隠れて・・・内緒でそんなことしておいて・・・一人でいなくなっちゃうの?」

冬馬「雪菜こそイチャつきたいなら無理に3人でいなくてもいいだろう」

北原(・・・・)

北原「あ~、ゴメン、俺の勘違いかもしれない
    きっと何か浮遊物が身体を撫でていっただけだよ
    だからそんなケンカしないでくれ」

雪菜「・・・かずさは何もして無いの?」

冬馬「当たり前だ・・・なんだ、北原の自意識過剰か」

北原「スマン」

北原(とは言ったものの・・・そんなわけ無いよなぁ)

サワサワッ
ナデナデ

北原(あんな事になったのにまだ続けるのか・・・
    いや、むしろこっちが下手に追求するわけにいかなくなっちゃったのか)

ギュッ

北原(掴むのは勘弁してくれ・・・追及しないまでもどっちの手か確認はしておくか)

ガシッ

北原(よし、確保!)

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