花宮「俺はお前のことなんか大嫌いだっ！第一ホモじゃねーし」

木吉「俺だってホモじゃないさ。花宮がたまたま男だっただけだ」

花宮「俺が女だったとしてもお前のこと嫌いだっただろうな」

木吉「じゃあさ、どうして嫌いな相手の買い物に付き合ってくれたんだ？」

花宮「それは…」

木吉「俺の勝手な思い上がりかもしれないけどさ、もしかしてお前は俺のこと好きなんじゃないかって思ってたよ」

花宮「勘違いすんなバァカ！」

木吉「この返事はいつでもいいから」

花宮「嫌いだって言ってんだろ！」

木吉「もう一度考えてみてくれないかな」

花宮(考えなくたって好きに決まってんだろ…！)

花宮「一応考えといてやるよ。まあ答えが変わることはないだろうけどな。それじゃ」

木吉「家まで送って行こうか？」

花宮「はぁ？女じゃあるまいし必要ねーよ」

木吉「そうか、気をつけて帰るんだぞ」

花宮(木吉に告白された…！本当は嬉しいけど素直になるのはシャクだし…)
花宮(俺、木吉に嫌がらせばっかしてきたのに…。どうして好きになってくれたんだろう)
花宮(直接は言えないからメールで言おう)


To:木吉鉄平
From:花宮真

――――――――――

俺のファーストキス奪った責任とれよバァカ！

花宮(それにしてもこの道全然人いないし暗いな)

ｶﾞｻｯ

花宮(今何か音が…。気味悪いし早く帰ろう)

ｶﾞｻｶﾞｻ

花宮(つけられてる…？いや、自意識過剰か)

ｶﾞｼｯ

花宮「うっ…」

ｺﾞﾝｯ

モブ1「やりすぎんなよ」

モブ2「これくらいで気絶するようなタマじゃねーって」

花宮「何すんだよ！誰だてめぇら」

モブ3「あれ～？忘れちゃったの？寂しいなぁ」

モブ1「俺たちは１日だってお前のこと忘れたことないのにな」

花宮「ふざけてないで答えろ！」

ｶﾞﾝｯ

モブ2「お前がふざけんなよ」

花宮「もうお前らが誰だかなんてどうでもいい。まとめてぶっ飛ばす」

花宮(幸い喧嘩は強いほうだからな)

ﾃﾞｭｸｼ

モブ2「…ってーな」

モブ3「また俺らをあのときと同じような目に遭わせようとしてるんだね」

花宮「あのとき…？」

モブ1「やっぱり覚えてないんだな」

モブ2「二度とバスケのできない体にしてやるよ」

花宮「もしかして俺が壊した相手チームの…？」

モブ3「やっと思い出してくれたんだね～」

ｺﾞﾝｯ

花宮「痛っ…」

モブ1「お前ら、いつもの場所連れてくぞ」

花宮「やめろ！離せ！」

モブ2「あんまり騒ぐとマジで殺すぞ」

ｼｬｯ

モブ3「そんな物騒なもの持ち歩いちゃ駄目っていつも言ってるでしょ」

花宮(こいつら…本気だ。とりあえず隙を見て逃げるか)

アジト

モブ2「あー、殺してぇ」

モブ1「すぐに殺したらもったいないだろ。まずは末端からだ」

モブ3「ねぇ、あれ用意する？」

花宮(逃げるには今がチャンスか…)

モブ2「おい、何逃げようとしてんだ」

モブ1「手足縛っとけ」

ｷﾞﾁｷﾞﾁ

モブ1「まずは指からだな」

モブ2「え？もっと派手にやろうぜ」

モブ3「じわじわと苦しめるってことか、なるほど」
花宮「やめ…」

ﾎﾟｷｯ

花宮「あああああ！！！」

モブ2「ヒャハハハ！最高だぜ！」

モブ3「10本全部折れちゃったね～」

花宮「これで満足かよ…」

モブ2「満足なはずないだろ。お楽しみはこれからだ」

モブ1「お前ら、服を脱がせろ」