ゾロ「え?」
ルフィ「なりたくない」
ゾロ「・・・なんだよそれ・・・じゃあなんで普段なりてーなりてー言ってるんだよ・・・」
ルフィ「なんか子供のときからそう言ってたら周りが真に受けちゃって引き下がれなくなった」
ゾロ「ふざけんなよ!みんなお前を信じてついてきたんだぞ!俺らはどうなるんだよ!」
ルフィ「しらねーよ・・・つーかおまえらなんなの?なんでついてくんの?俺本気で勧誘してなかったじゃん
なにマジでついてきちゃってんの?おかげで帰れなくなっただろ!」
ルフィ「俺の予定では、町の周りちょろっと回って、あー冒険したぞー!って顔で
泣きながら『びんばー!おればかえってぎだぞー!』で終わるはずだったんだぞ・・・
それをお前らが船長とか言い出すから・・・マジ空気読めよ!」
ゾロ「」
エース「え?」
ゾロ「ふざけんなよ!マジで!俺お前にかけてついてきたんだぞ!
今更それはねーだろ!なんだよ!もう!マジ頭くんな!」
ルフィ「うるせえよ!つーかお前もお前だよ!なんだよ、世界一の剣豪になるって!
馬鹿じゃねーの!どうやってなるんだよ!世界中の刀持ってる人全部切るのかよ!」
ゾロ「え、いや、それは・・・」
ルフィ「お前も俺と同じだろうが!子供のとき、こう、ふわーっとした気持ちで言ってみたら
なんか皆真に受けるし幼馴染死ぬし!なんか、本当にやんなきゃいけないの?
えー・・・みたいな感じだろうが!」
ゾロ「馬鹿な・・・なんで俺の本心をお前が知ってるんだ!」
キムタク「ちょ、待てよ・・・。」
ルフィ「それからなんか頑張っていろいろ斬ってみたけどなんか強いやつ一杯いるし
最近では、安定した収入が得られるリーマンが羨ましくてしょうがないんだろうが!」
ゾロ「馬鹿な!何でそこまで知ってるんだ!?」
ルフィ「俺もそうだからだ!(ドン!)」
ゾロ「お前もかい!」
ルフィ「・・・・・・」
ゾロ「・・・・・・」
二人「なんでこうなっちゃったんだろう・・・」
ルフィ「いや、最初は良かったよ?海賊王になるって言っておけば
勉強しなくていいし遊び放題だし・・・」
ゾロ「最初は、塾行くやつとか馬鹿にしてたんだよな・・・がり勉野郎とか・・・
でも、今頃はあいつら定職について楽しく暮らしてるんだろうな・・・」
ゾロ「・・・お前、海賊やめてもなんかやれる自信あるか・・・?」
ルフィ「ねえ。中学もまともに行ってねえ。手に職もねえ。アテもねえ。
職歴もねえ。なんにもねえ」
ゾロ「最低だな、おまえ!俺もだ!」
ルフィ「・・・つーかさ、どうやったら海賊王なわけ?どういう基準で海賊王?
わかんねえから、気分で『この世で一番自由なやつが海賊王だ!』なんて
行ってみたことあるけどよ、それならニートが海賊王じゃねえか!」
ゾロ「馬鹿野郎、ニートはニートでいろいろ制約があるんだよ!ニート馬鹿にすんな!」
ルフィ「・・・おまえ、ニートの経験あんの?」
ゾロ「・・・旅に出る前にちょっとだけ・・・」
ルフィ「・・・俺は、いつまで旅を続けなくちゃいけねーんだ・・・
ぶっちゃけ、もう旅とかしたくねえ。マジだりい。家帰ってだらだら過ごしたい。
何が面白いの?これ。ただひどい目にあってるだけじゃん」
ゾロ「お前が言うなよ!俺もずっとそう思ってたけどさあ!」
ルフィ「・・・決めた!俺、海賊やめる!」
ゾロ「え、ちょ、待てよ、仲間はどうすんだよ!ほったらかしかよ!」
ルフィ「しらねえよ!あいつらもどうせふわーっとした気分でついてきたんだろ!
またふわーっとどっかいくって!大丈夫大丈夫!
つーかこの船お前らにやるから好きにしろ!じゃあな!」
ゾロ「ちょっ・・・ふざけんなてめえええええ!」
ゾロ「・・・ほんとに言っちまった・・・どーすんだよこれから・・・
つーかあいつ前の船駄目になったときすげーウザイぐらい泣いたじゃん・・・
アレも嘘鳴きかよ、ちくしょう・・・」
ゾロ「はあ・・・しょうがない、他のやつらに教えて回るか・・・
なんで俺がこんな役目を・・・」
ゾロ「・・・そー言うわけなんだ、ウソップ」
ウソップ「あ、そうなんだ?」
ゾロ「え?」
ウソップ「そっかー。じゃあもう終わりかな?まあ十分頑張ったよな俺ら。
まーこんなもんでいいだろ」
ゾロ「・・・なんでお前そんな冷静なの?」
ウソップ「え?むしろ、なんでゾロはそんな気にしてるの?」
ゾロ「なんでって、そりゃお前・・・俺らは、あれだ、仲間ってやつで・・・」
ウソップ「ああ、ルフィがよくそれ言ってたよなー。仲間(笑)
あいつも良くあのキャラで推すよなーって思ってたんだよなあ
俺から見たら無理してるのみえみえだったけど(笑)」
ゾロ「・・・なんだよ、おまえ、それ・・・
お前あいつと一番仲良かっただろ!なんでそんなこと言えるんだよ!」
ウソップ「お前って、普段クールなふりしてるのに本当はそんな性格だったのな
つーかさ、ぶっちゃけ俺があいつについてきたのって自分の経歴に
箔つけるためだから。それ以上でもそれ以下でもねーの」
ゾロ「」
ゾロ「おまえ・・・」
ウソップ「お前らにはわからないかもしれないけど、俺、地元じゃ結構名前売れてるしさ
なんつーか、輪に入れるタイプなわけよ。ちょっと馬鹿なこと言って
うっとおしいみたいな顔されながらも愛される?みたいな」
ウソップ「そう言う人間が、ちょっと旅に出て大冒険してきた!みたいになったら
それだけで一生は安泰しちゃうわけよ。わかる?
世の中の人は人を経歴で見るからな。こういうの大事なわけ」
ウソップ「でも正直そろそろ帰りたかったからなあ。丁度いいわ
じゃあ、この船売り払って皆で山分けしようぜ!」
ゾロ「最低だ・・・お前って・・・!」
ゾロ「・・・ウソップは駄目だ。あいつ、自分のキャラクターを嘘ついてやがった・・・
しょうがない、次はナミ・・・」
ゾロ「・・・やっぱりナミはやめよう。あいつは正体見る間でもなくクズだ
心が綺麗そうなチョッパーあたり行ってみるか」
チョッパー「え、マジで?そうなんや」
ゾロ「」
チョッパー「参ったなー。まだ研究したりへんのやけど。
まあいいか。冬島戻って続けりゃええわ」
ゾロ「いや、おまえ・・・なんで関西弁?」
チョッパー「え?もうパトロンのルフィおらんのやろ?
ならもうマスコット役頑張らんでもええかなー思て。
正直あれ我ながらきっついねん」
ゾロ「・・・全然意味がわからない」
チョッパー「ああ、せやからな、ルフィはんが、うちにマスコット欲しい言うから
年間契約で働かせてもらっててん
でもあの人凝り性やから、演技指導厳しくて参ったわー」
ゾロ「・・・あの野郎・・・」
ゾロ「駄目だ、この一味は腐ってる・・・どいつもこいつもクズだ・・・
俺はこんなやつらを仲間と信じてたのか・・・!」
ロビン「あら、あなたいつものあれ本気だったの?
てっきり演技だと思ってたのに」
ゾロ「ロビン!?」
ロビン「ずいぶんお困りのようね
そりゃそうか。貴方だけですもんね、船長がいないと困るのは」
ゾロ「どういうことだ・・・?他のやつらは困らないと言うのか!」
ロビン「困らないわよ。あなた、他の人たちのことを思い出して見なさいよ」
ゾロ「他のやつらだと・・・新人のブルックは、たしか人気ミュージシャンだから
確かに困らないとして・・・」
ゾロ「・・・名前忘れたけど、あのロボット野郎は困るんじゃないのか?
変態だし」
ロビン「困らないわよ。あの名前忘れたロボは優秀な船大工だし
天才的な発明とかしてていくつか特許持ってるらしいわ」
ゾロ「マジかよ!?変態なのに!?」
ロビン「あの変態もキャラ付けらしいわよ。ドクター中松的な」
ゾロ「」
ゾロ「えーと、えーと・・・ウソップの野郎とチョッパーは戻る場所があるし・・
そうだ、ナミの野郎は・・・言うまでもないか」
ロビン「この旅で一番稼いだのは彼女ね。もう遊んで暮らせるんじゃないかしら」
ゾロ「じゃあ、おまえは!?考古学者とかマジ儲からねえって聞いたぞ!どうすんだよ!」
ロビン「私は旅であちこちの遺跡から歴史的に価値のある品とかいただいてるし
学会に発表したり本出すだけでいくらでもやっていけるわ」
ゾロ「馬鹿な・・・俺だけ・・・?この旅で、なんかふわーってしてたのは
俺だけだって言うのか!」
ロビン「ええ。それどころか、ウソップ君やナミちゃんは旅の途中に
しっかり勉強して資格なんかも取ってたわよ。ユーキャンで」
ゾロ「ちくしょおおおおおおおお!!!あいつらああああああああ!!!!」
ゾロ「・・・結局、この旅の負け犬は俺だけかよ・・・
ルフィのやつが残ってれば一緒に仕事でも探せたのに・・・」
ゾロ「はっ!そうだ!もう一人いたじゃねえか!
あのクソ眉毛!あいつもしっかり準備するタマには見えねえ!
あいつもきっと路頭に困るに決まってる!」
ゾロ「特に意味はないが、あいつの困る顔でも見ないとすっきりしねえ!
早速いって見るか!」
ゾロ「・・・・・・」
ルフィ「おねばいじばず!」
ゾロ「・・・ルフィ、なにしてんの?お前」
サンジ「なんかしらねえけど、急に俺のとこきて『俺に料理をおじえでぐで!』って
うるせーのよこいつ。なんなの?」
ルフィ「ゾロ!いいところにきた!お前も頭下げろ!
サンジ・・・サンジさんに、お願いするんだ!」
ゾロ「・・・お前、どっかに行ったんじゃなかったのか」
ルフィ「一度はそうしたんだけど・・・そんな風に気分で適当に動くから
俺は駄目なんだろうなって思って・・・
このままじゃ、また同じことの繰り返しじゃないかって思ったんだ・・・」
声出してワロタわ
ルフィ「街に帰ったって、ちょっと腕っ節が強いだけじゃくっていけねえよ・・・
手に職ぐらいつけないと・・・で、料理なら俺にも出来るかと思ってよ!」
ゾロ「お前・・・」
サンジ「・・・・・・」
ズロ「くっ・・・」
ルフィ「おい、ゾロ、いそげよ!サンジ様がご機嫌を悪くされたらどうするんだ!
彼は一流レストランのコックだぞ!学べば俺らの田舎で通用する程度の
料理の腕は作って!一瞬の恥と一生の収入をはかりにかけてみろって!」
ゾロ「お前、本当に最低だな!」
サンジ「なあ、まりも・・・」
ゾロ「くっ・・・俺は、俺は嫌だ!まかりなりにもこいつとは
ライバル関係みたいなのを築いてきたんだ!それを、
こんなことで頭下げるなんて・・・俺は・・・!」
サンジ「まりも・・・いや、ゾロさん」
ゾロ「えっ」
サンジ「ゾロさん・・・それは、さっきまでの話だろ・・・
そういうのは、もうやめましょうや。お互い大人なんだし」
ゾロ「」
こんなクズに負けた七部海って一体
サンジ「もう旅は終わりなんだろ?俺はさあ、皆に感謝してんのよ。
おかげでいろんな土地の料理を学べたし、いいお客さんだったしさー。
でもさ、終わったのにいつまでもそれ引きずるのって、プロとしてどうよ?」
ゾロ「」
サンジ「これからは、なんか夢とかお宝とか、そんなふわーっとしたもんじゃなくてさ
現実とか家庭とか収入とか、そういう単語が必要なわけじゃないですか?
ねえ?僕の言ってること、なにかおかしいかな?」
ゾロ「・・・」
サンジ「おかしいかな!?」
ゾロ「(ビクッ)お、おかしくないです!」
サンジ「だよね?で・・・君たちは?ん?なにか、今後のたしになるようなこと
もってるのかな?ん?学歴は?職歴は?特技は?資格は?ん?ん?」
ゾロ「・・・い・・・で、す・・・」
サンジ「聞こえないよぉ!?」
ゾロ「(ビクッ)ないです!」
海賊狩りでいいんじゃない?
>>53
七武海もこういろんなキャラ付けの上に成り立ってたんじゃないの
サンジ「じゃあさ、今から頑張らないといけないよね?
今からだと人並みになるのはかなり努力しないとね?なあ、麦わらのルフィ?」
ルフィ「やだなあ、そんな言い方。過去のことは勘弁してくださいよぉ(にへら)」
サンジ「あ、灰皿ねえ」
ルフィ「僕の麦藁帽子使ってください」
サンジ「よしよし、可愛いなールフィおめーは。お前は生きていけるよ
その素直さ大事にしろよぉ?」
ルフィ「オッス!嬉しいっす!」
サンジ「・・・で。なに、君?」
サンジ「・・・・・・」
>>58
海賊狩りって要するに海賊じゃね?読み切り版ワンピ的に考えて
海軍に入れればいいんだろうけど懸賞金ついてるから無理だな
サンジ「なんで、まだぼけーっと突っ立ってるの?うん?」
ゾロ「いえ、その・・・」
サンジ「今のルフィ君見てたよね?見て何も感じなかった?ねえ。
それを見た上で君の判断が知りたいんだけどなー僕は」
ゾロ「・・・(地面に膝をつく)」
サンジ「お、いいねー。それからそれから?」
ゾロ「ぼ、僕に・・・りょ、料理を・・・」
サンジ「うんうん?」
ゾロ「・・・駄目だ!俺にはできねえ!」
ルフィ「ゾロ!なにやってんだ!今頑張らないと一生底辺だぞ!
いいのかよ!お前はまだ固定収入って言葉の輝きすら理解できないほど
お子ちゃまなのかよ!」
ゾロ「わかる・・・わかるさ!固定収入って聞くだけで涎が出そうだ!
安定してえ!月末には給料で一杯ひっかけにいきてえ!
風俗にも通いてえ!増えていく預金通帳をみてにやにやしてえ!
それでも・・・それでも、俺には無理だ!無理なんだ!」
ルフィ「馬鹿野郎・・・馬鹿野郎・・・!見損なったぞ、ゾロおおおお!」
サンジ「あ、そ。じゃあしょうがねえ。
今日から、ルフィ、おめーだけ下っ端として使ってやるよ」
ゾロ「・・・・・・」
ルフィ「あ・・・ありがとうございます!ありがとうございます!
俺、頑張ります!」
サンジ「いいねえー君は可愛がられる才能あるよほんと
とりあえず、ジャガイモの皮むきから始めようか」
ルフィ「はい!・・・そこそこのコックに、俺はなる!(ドン!)」
>ルフィ「僕の麦藁帽子使ってください」
クソワロタwww
ゾロ「・・・はあ・・・結局、俺は駄目なんだな・・・
何も出来ねえ、プライドも捨てられねえ・・・
つーかそもそも、コックを続ける自信がねえ・・・」
ゾロ「かと言って、血なまぐさい生活をまた一人でやる気もおきねえ・・・
しょうがない、とりあえずバイトでも探すか・・・」
ゾロ「・・・やべえ、俺バイトの探し方もしらねえ!
マジかよ・・・我ながらどうなってんだよ・・・引くわ・・・」
たしぎ「・・・あれ?あなた、もしかしてゾロさん?」
たしぎ「わ、やっぱりゾロさんだ!
なんだか凄く久しぶりですね!お元気ですか!?」
ゾロ「あっ、お前は海軍の女!まさか俺を捕まえに!?」
固定収入じゃなくてバイトでいいなら、工事現場とかの肉体労働でいくらでも稼げそうだよな
たしぎ「え?やだなあ、違いますよ!海軍はとっくに辞めました!」
ゾロ「え・・・そうなの・・・?」
たしぎ「はい、ぶっちゃけあれキャリアアップのための腰掛けなんで!
今は別の会社でOLしてます」
ゾロ「あ、そうなんだ・・・」
たしぎ「でも、ほんと久しぶりですねえ・・・
お元気でしたか?」
ゾロ「あ、うん、まあ、なんとか・・・」
ゾロ(あれ、なんかこの子やたら上目遣いで見てくるな・・・
そう言えば今までもやたらと絡まれたような・・・)
たしぎ「・・・今って、お暇だったりします?」
ゾロ「え、あ、うん、暇暇!超暇!暇すぎて死にそうなぐらい!はは!」
たしぎ「やだーなんですかそれー」
ゾロ(いや、ほんとなんだこれ)
>>75
あくまで取り敢えずであって本当は正社員がいいんだろ
それでも給与は低くいが土方はやれると思う
たしぎ「なら、一緒に夕飯でもどうですか?私奢りますよ!」
ゾロ「え、でも、それは悪いかなあ・・・」
たしぎ「大丈夫です、私たくさんもってるんで!」
ゾロ「あ、そうなんだ・・・じゃあ甘えようかな・・・」
~数時間後~
たしぎ「私、酔っちゃったみたい・・・」
ゾロ「無理して飲むから・・・」
たしぎ「ゾロさんと二人で楽しかったから、つい・・・」
ゾロ「」
~数十分後~
ゾロ「こ、ここでいいんだよね?君のアパートの部屋。じゃ、じゃあ僕は・・・」
たしぎ「あ、待ってくださいよ、お茶出しますから・・・」
ゾロ「いや、そんな、悪いし!」
たしぎ「そんな、女に恥をかかせないでください・・・ね・・・?」
ゾロ「」
~数年後~
子供1「わーい!」
子供2「今度は僕が鬼だー!」
子供3「逃げろー!」
ゾロ「こら、おまえたち!あんまり遠くに行くんじゃありませんよ!」
子供たち「「「はーい、パパー」」」
子供2「て言うか、パパが鬼やってよー!」
ゾロ「お、いいのかー?こう見えてパパは鬼ごっこ強いぞー。鬼斬り!なんつって!」
子供1「えーなにそれ。パパつまんなーい」
ゾロ「・・・パパが現役だったころは鉄板のネタだったのになあ・・・」
主夫か
ゾロ(あれからもうずいぶん時間がたった・・・
たしぎにまんまと食われた俺は、一発で子供を授かり今では主夫として
毎日平穏に暮らしている・・・)
ゾロ(ぶっちゃけ無能力者の俺が生きてけるのはあいつのおかげだ。
感謝してないと言えば嘘になる・・・)
ゾロ(風の噂で、サンジは店が食中毒を出し閉店に追い込まれたと聞いた・・・
ブログやツイッターで偉く叩かれて居場所を失ったらしい)
ゾロ(ナミは金遣いが荒くあっという間に財宝を食いつぶし今では
場末のキャバレーで働いているらしい。一度行って見たい)
ゾロ(残りのやつらは知らないが、名前を聞かないところを見ると
どうにかこうにか上手くやってるんだろう。平凡なやつらだったしな)
ゾロ(そして、ルフィのやつは・・・)
ルフィ「よお!ガキども!鬼ごっこか!?俺も混ぜろよ!
俺鬼嫌だからおまえらやれよな!な!」
子供「えー、ルフィおじさん大人気ないからイヤー」
ルフィ「うるせえな!いいから俺をいい気分にさせろよガキども!」
ゾロ(どこで知ったのか、俺を頼ってこの街に住み着きやがった・・・
コック修行は2時間で挫折したらしい。半端ねえ)
ルフィ「おっすゾロ!金貸してくれ!金!」
ゾロ「断る!お前、前の分返してから言えよそういうの!
ほんと俺もたしぎに小遣い貰うの大変なんだからな!」
ルフィ「ちぇー、しゃあねえ、またガキに壊れたおもちゃ売りつけて稼ぐかあ」
ゾロ「・・・・・・」
ルフィ「・・・・・・」
ゾロ「なあ・・・」
ルフィ「なんだよ・・・?」
ゾロ「俺たち、なんでこうなっちゃったんだろうな・・・」
ルフィ「・・・・・・」
ゾロ「俺たち、結局なんなんだろうな。
社会には適応できない、夢は諦めた、新しい何かも見つけれない
このまま、なんにもないまま沈んでいくのかな・・・」
ルフィ「・・・・・・」
ゾロ「旅をしてるときは、安定した生活を望んでたけど・・・
安定したら、今度は旅が懐かしくなっちまった・・・
まあ、今更刀もないしどうにもならないけどな」
ルフィ「お前あの刀どうした?」
ゾロ「一本は売って、もう一本は子供がふざけて振り回してたら折れた。
一番長かったなんか黒いやつは物干しとして活躍してる」
ルフィ「一本活躍してるならまだいいじゃねえか・・・
俺の麦藁帽子なんて倉庫にしまっといたらいつのまにか
虫食いだらけになってきたねーから捨てたぞ」
ゾロ「お前って本当に最悪だな」
ルフィ「・・・もう一度、旅に出たいな・・・」
ゾロ「・・・ああ。出たいな。皆で、馬鹿なこと言い合ってよお・・・
クソマリモ!クソコック!なんつってな・・・はは・・・」
ルフィ「・・・・・・」
ゾロ「・・・・・・」
ルフィ「・・・そろそろ帰るわ。ガキどもの下校時間だから
いろいろ売りつける仕事があるし」
ゾロ「気をつけろよ、最近回ってきた回覧板にお前のこと書いてあったぞ
変質者のおじさん注意って」
ルフィ「安心しろ、売りつけるときはゴムゴムの実の能力で
ふとっちょに変装するから!ゴムゴムのおじさーん!てな!はは!」
ゾロ「・・・はあ。あいつは本当に変わらないなあ」
たしぎ「ちょっと!あんた!」
ゾロ「(びくうっ)は、はいいい!!!」
たしぎ「洗濯に何時間かけてるのよ!日が落ちちゃうじゃない!」
ゾロ「す、すいまっせーん!」
たしぎ「次は私のマッサージでしょ!疲れてるんだから早くして!」
ゾロ「は、はいいい!今すぐに!」
ゾロ(・・・やれやれ。今日もこうして、平凡な日々が過ぎていくんだなあ・・・)
ゾロ(もう、あの度のことは記憶が薄れちまって、ほとんど覚えてねえ・・・
それでも、どうしても忘れられないことがある・・・
それは・・・)
ゾロ「・・・ワンピースって、結局なんだったの?」
おわり
完結より先に尾田が死んで未完になりそうだとは割りと本気で思う
読者「ワンピースって結局何だったの?」こういうオチ
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