一夏「そうだな、弾は中学からだしな…てか幼馴染の定義って意外と難しいな、どこまでが幼馴染って言うんだろうな？」

鈴「ま、まぁ一夏が幼馴染だって思ったら幼馴染なんじゃない？」

一夏「そうか～」

鈴（わたしと一夏は幼馴染かぁ…こ、これってお互い気が置けない間柄でゆくゆくはお互い意識しあって…あれ？こいつこんな女らしかったっけ？って一夏がキャーッ！）ﾊﾞｼﾝﾊﾞｼﾝﾊﾞｼﾝ

一夏「いててっ！なにするんだよっ！」

鈴「はっ！ご、ごめんっ！」

一夏「まったく……あっ！そういえば」

鈴「ん？なに？」

一夏「もう一人いたよ、幼馴染」

鈴「……えっ？」

一夏「いやさ、小学生のときなんだけどさ、近くの神社に住んでる子と結構仲良かったんだ」

一夏「家が剣道の道場でさ…俺もそこへ通ってて、たしか１年から４年くらいまでずっと一緒に稽古したり遊んでたりしたなぁ、なんだか懐かしいや」

鈴「ふ、ふーん！そうなんだ！で、で？その子は今もこの中学校にいるの？そして今は結構疎遠だったりするわけ？ま、まあ仕方ないわよ！小学校から知り合いだからって中学校に上がったとたん冷たくする子もいるわけだから！けどわたしは絶対そんなことしないから安心なさいよ！」

一夏「なに言ってんだよ、その子４年のときに遠くへ引越しちゃってさ、だからそれっきり会ってないんだよ、まぁ丁度鈴と入れ替わりみたいな感じだったな、そっからその子の代わりに鈴と遊ぶようになったし」

鈴「変わりってなによッ！！」

一夏「わ、悪いっ！そんなつもりで言ったんじゃないんだ！」

鈴「まったく…」

鈴（まぁ引っ越したんならもう会うこともないでしょ…実質一夏の幼馴染はわたしだけよね…てことはお互い気が置けない(ry）

一夏「おっ、そろそろ時間だぞ？先教室いってるからな」ｽﾀｽﾀｽﾀ

鈴（………そ、そしたら一夏のやつジッとわたしのこと見て…や、やばいっ！想像したら…が、我慢できなくなってきた！）

鈴（ていうかわたし達もう中学生だし、一夏も彼女とかいる感じがしないし…こ、ここでわたしが告白したら、もしかしてもしかして一夏のやつＯＫしちゃって明日から彼氏彼女でリア充の仲間入り！）

鈴（ゆ、勇気を出せ！根性見せろ！凰鈴音！今ここで「好きです！わたしと付き合って！」というだけで人生バラ色！…それって素敵やん？ってテレビで誰かが言ってたような言ってなかったような！）

「なぁ……鈴？」

鈴「ッ！？」

鈴「す、すすす好きですっ！わたしと付き合ってっ！！！」

弾「えっ？えーーーーッ！！！お、俺がか！？」

鈴「んなわけねぇだろボケェェェェェッ！！！」ﾊﾞｷｨ!

ﾄﾞｼｬｧｧｧｧｯ!

鈴「……ふんっ！」ｽﾀｽﾀｽﾀ


弾「理不尽すぎるだろこれ」ﾊﾞﾀ…

鈴（ま、まぁ、あせる必要ないわよね…一夏の周りに魅力的な子って…）


オドオド系女子「お、織斑君！きょ、今日の放課後なんだけどね？駅前のケーキ屋にでも行かないかな？さ、最近新しくできて一緒に行ってくれる人がいなくて！よ、良かったらなんだけど…」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

サバサバ系女子「織斑！今日の放課後カラオケ行くぞ！もう皆誘ってるから！後金がないは通用しないぞ～？今日のわたしは懐事情が豊かだからな！お前一人くらい奢ってやるのもやぶさかじゃない」

クール系女子「織斑……この前の本………感想………聞きたい………だから放課後……」

いやらし系女子「織斑くん…もうわたしだめ…ちょうだい？…やぁぁ…そ、そんなっ焦らさないで…は、早く…我慢できないよぉっ」


鈴「……魅力的ってか、変なやつが多いわね」

鈴（てもやばいじゃん！いつもあんま気にしてなかったけど、あいつすごくモテるんだった！ぐずぐずしてたら取られちゃうわ！）

一夏「わりぃな皆…今日は予定があるんだ！」

「「「「えーーーっ」」」」

一夏「ごめんっ！今度あな埋めするからさ！じゃあな！」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

鈴「…予定？」

一夏「よっ！遅くなって悪いな！」

弾「まったくだ、大方女子達に言い寄られてたんだろうけど…まぁいいや、はやく作業始めようぜ」

ｻﾞｸｻﾞｸｻﾞｸ

鈴「……なにしてんだろ？」ｺｿｺｿ


一夏「…土ってどんくらい盛ればいいんだ？」

弾「適当でいいじゃないか？」

一夏「そんなわけにはいかないだろ？ちょっと図書館で調べてくるわ」

ﾀｯﾀｯﾀｯ

鈴（やばっ！こっちきた！）ｱﾜﾜﾜ

鈴（か、隠れっ）ﾀﾀﾀﾀ

ﾄﾞｼｰｰｰｰﾝｯ!

一夏「いてて…大丈夫か？急に飛び出したりするから…」

一夏「ん？鈴か？」

鈴「や、やぁ～、奇遇だね？」

弾「なんだよ鈴もいたのかよ…もしかして一夏の後つけてきたのか？」

一夏「えっ？そうなのか！？」

鈴「な、何言ってんのよ！そんなわけないだろ！」

一夏「まぁそうだよな～」

弾「…お前ってやっぱ鈍感だわ」

鈴「そ、それよりあんた達なにしてんのよ！？グランドに土なんかもってさ！」

一夏「あ、あ～、これはさ…」ﾁﾗ

弾「別に言ってもいいんじゃないか？鈴だしさ」

一夏「…そうだな」

鈴「？」

一夏「…実はさ」

弾「俺達野球部を作ろうと思ってるんだ」

鈴「・・・へっ？」

弾「まぁ、なんだ、せっかく鈴も知っちゃったわけだしさ」

一夏「野球やろうぜッ！」

鈴「や、野球！？」

ｷﾝｺﾝ♪
※ここから一夏たちはＩＳ中学校で野球を作り甲子園を目指します。
　三年間で野球部が完成しなければゲームオーバーです。

　

鈴「や、野球ったってあんた…この学校には野球部なんてないわよっ！」

弾「だから俺達でつくるんだよ！さっき言っただろ？あいかわらず一夏の話しか聞いてないよなお前」

鈴「う、うるさいわねっ！余計なこと言うな！」

一夏「とにかくさ、鈴が入ってくれればこれで部員は３名だ」

一夏「一応この学校では９名そろえば部の成立を認めてくれるんだ。だから後６人必要だな」

鈴「ちょ、ちょっとまってよ！わたし野球なんてやったことないわよ！」

一夏「まぁ今は席をおいてくれるだけでいいからさ…それとも嫌か？」

鈴「い、嫌ってわけじゃないけど……」

弾「…一夏」ﾁｮﾝﾁｮﾝ

一夏「ん？」

弾「」ﾎﾞｿﾎﾞｿﾎﾞｿ

一夏「えっ？それを言えばいいのか？」

弾「ああ」

鈴「で、でも…わたし女だし…入れっても…ま、マネージャーくらいならいいけど…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

一夏「鈴」

鈴「な、なに？」

一夏「俺の女房になってくれ！」

鈴「え…えーーーーーーッ！！！」

一夏「返事は？」

鈴「あ、あわわわわわ……そ、それってプロポ……///」

弾「一夏の女房は鈴しかいないよな～、まぁ他のやつには到底勤まるようなことじゃないしな～」

鈴「だ、弾…」

鈴「……わ、わたしでよければっ！これからもよろしくお願いしますっ！」

一夏「マジで！やったーーーーッ！」

鈴「そ、そんなにうれしいのっ///わ、わたしも…あんたの奥さんになれて…す、すっごくうれしい///」

一夏「これでキャッチャーは決まりだな」

弾「…後で５０発くらい殴られるのは覚悟しろよ？」

一夏「ん？？？」

鈴「一夏のお嫁さん……えへへ///」

鈴が仲間になりました


筋力が４あがった

技術が４あがった

打たれ強くなった

ひじに爆弾をかかえてしまった

肩に爆弾をかかえてしまった

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一夏「何をしようかな？」




弾「おい一夏！今日転校生がくるんだってよ！」

一夏「へー、男か？」

弾「いや、なんでも女の子らしい」

一夏「そうか…なら野球部には誘えないな～」

鈴「わたしはどうなのよっ！」

一夏「い、いや…それは…」

弾「あいかわらず女には余裕ありまくりだな…俺なんか今から楽しみでしょうがないぜ！」

弾「かわいこちゃんだったらいいな～」

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

先生「えー、皆席につきなさい」

先生「ＨＲをはじめる前にみなさんに今日からこの学校に転校してくる人を紹介します」

先生「入ってきなさい」

箒「篠ノ之箒だ。よろしく頼む」

一夏「ほ、箒！？」ｶﾞﾀ

先生「えーでは篠ノ之さんは…織斑くんのとなりの席に座ってください」

ｽﾀｽﾀｽﾀ

一夏「ひ、久しぶりだなっ！」

箒「………」

弾「よぉ、一夏と知りあいなんだってな！俺弾！」

鈴「…鈴よ」

箒「………」

鈴「なにかいいなさいよ！」

一夏「ほ、箒…な、なぁ二人とも、箒は来て間もなくて緊張してるんだよ、だからさっ」

弾「別に俺はなれてるから」

鈴「悲しいわねあんた…まぁ別にいいけどね」

鈴（こいつが一夏の…まさか幼馴染って言うんじゃ…）

鈴「ねぇ一夏…「一夏」

鈴「！？」

一夏「な、なんだ？」

箒「…話がある」

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

・

一夏「なんだよ屋上にまできて」

箒「……どうして…」

一夏「ん？」

箒「どうして剣道をやめたの！」

一夏「！？」

一夏「ほ、箒…」

箒「わたしは…一夏が…剣道を続けてるって思って…ずっと…まってたのに…」

箒「いつか…会えるかもって…それで…ずっと…ずっと…頑張ってたのに…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

一夏「…ごめん」

箒「…理由をきかせて」