有田「菊地真くんにハンパねえ質問することになった…」(121)

ピッポ ピッポ ピッポ ポーン

―収録スタジオ―

有田「…いや、参りますね今日は…」

上田「だろうね。まあお前の心境になるとそうなると思うよ。」

有田「はあ…参ったな…」

上田「っていうか今回だけだろ?今まで散々参った参った言ってたけどよ~」

有田「はい…今日はガチで参ってますよ…」

上田「じゃあいつもはなんなんだよ?」

有田「いや、ちょっと待ってくださいよ…この番組放送以来いろいろやってきましたよ。なんですか、その時の旬なものの名前つけて…東MAX解散総選挙とか…童貞妄想選手権とか…」

上田「いや~くっだらねえよな~」

有田「で、今日はあれですよ。なんと765プロの菊地真くんをゲストにお招きしてますから…」

上田「真くんは、今はこの放送が聞こえない控え室にいるんだよな?」

有田「はい、今はちんこうさんが控え室で打ち合わせと称して完全防備で時間を稼いでくれています。聞かれちゃまずいですから…」

上田「ここのスタッフはこういう時だけ用意周到だな~」

有田「まあ毎週聴いてる人はご存知だとは思いますが、今日真くんに何をするかって言うと…堺校長やデヴィ夫人にもやったことでご存知、パネェ質問をします。」

上田「自分の言葉でね、『こういうメールが来てます』じゃなくて…ちなみに真くんには何て理由でこの番組に呼んだのよ?」

有田「もちろんパネェ質問のためとは言えませんから、来週発売のCDの告知ができるっていうのを理由に呼んでますよ。」

上田「なるほどね~まあ、この後真くんをスタジオに呼んでパネェ質問をしますけど、どうですか今の気分は?」

有田「…正直言っていいですか?」

上田「どうぞどうぞ。」

有田「まあぶっちゃけね、今回は楽勝だと思いますよ。」

上田「おお、大きく出ましたね~ちなみになんでですか?」

有田「っていうのも、前回、前々回のパネェ質問するゲストが、超大物だったじゃないですか。」

上田「そうだね~堺校長とデヴィ夫人だもんな。どっちも芸能界の大御所よ。」

有田「でしょ。でも、真くんは最近売れてきているとはいえまだペーペーのアイドルじゃないですか。」

上田「まあ、言い方悪いけどそうだな。」

真「それに真くんとは何度か仕事してますし、結構単純な性格だと思うんで、もし怒らせたとしても僕への被害はあまりないとふんでるんですよ。」

上田「いや~でもわからんよ?ああいうアイドルには結構強烈なファンがついてるみたいだからな~もし今日真くんを泣かせでもしたら、最悪ファンに刺されるんじゃないか?」

有田「そこだけが問題なんですよね。」

上田「まあ、お前の芸能生活をかけてもらうしかないよね。」

有田「でも、今日僕よりも重要な役割をするのは上田さんですからね?」

上田「は?なんで?」

有田「いいですか上田さん、今日は特にコンビというものを意識しましょう。海砂利水魚のライブ時代をよ~く思い出して…今日は僕が暴走してるような感じになりますよね、当然。」

上田「まあね。」

有田「そしたら上田さんは、“くりぃむしちゅー”というコンビを守るためにフォローしてくださいよ。」

上田「え~?」

有田「いいですか。もし真くんが『なんなんですかさっきから?!ボクもう帰ります!』ってなっちゃったら、僕だけじゃなくて、最悪上田さんもファンに刺されますからね?」

上田「いや~それは困るね。」

有田「だから上田さんは『あれ、今日はどうした有田?真くんごめんね、大丈夫だった?』みたいなフォローをいれて欲しいんですよ。」

上田「いや、でもさ、リスナーはパネェ質問をぶつけられた真くんの反応を期待してるわけでしょ?っていうかそれが主眼なわけじゃんか?」

有田「まあそうですけど…」

上田「だから、ボケみたいな感じにはしないからね。」

有田「それはもちろんもちろん。」

上田「『くだらねえ質問してんじゃねーよ!ガハハハハ!』みたいにはしないからね。だから『あ、あはは、あっはははは…』みたいな感じでいくよ。」

有田「…まあ、その大根芝居は置いといて。ゲストをいつまでも待たせるのも失礼なんでさっさと質問を選びましょうか。」

上田「おお、そうだな早く選んじゃおうぜ。」

有田「そういえば聞きましたか上田さん?」

上田「何を?」

有田「真くんに対するパネェ質問を募集したら、なんとハガキだけで2000通も来たんですよ。」

上田「ブハハハハ!!おいそんなに来てんのか?!」

有田「メールに至っては3000通も来てたみたいですね。」

上田「リスナーはどんだけ有田に失礼こかせようと躍起になってんだ?!」

有田「そこから厳選していかなきゃいけないんで急がなきゃいけないんですよ。」

上田「おう、そうだな。じゃあよさそうなやつを適当に選ぶか…」

>>4
× 真「それに真くんとは何度か~」
○ 有田「それに真くんとは何度か~」



上田「え~っと、なんか今回も質問が、『入口パネェ』『失礼パネェ』『下ネタパネェ』『シュールパネェ』『超ド級パネェ』の5つに分かれてるみたいね。」

有田「はあ…それじゃあ、まあ『入口パネェ』から見てみましょうか。」

上田「え~っとね…RN“高木のパンティー通信”」

『真くんは男の子ですか、それとも女の子ですか?』

上田「あ~なるほど、『入口パネェ』はこういうやつね。」

有田「いや、これ最初にぶっこむやつじゃないでしょ…もうちょっとソフトに…」

上田「じゃあ、他の『入口パネェ』は後で確認することにして、次の『失礼パネェ』を見てみようか…えっと、RN“閣下天下”」

『なんで今日は来たんですか?』

有田「これは…失礼ですよ…っていうかパネェ質問をぶつけること自体が失礼なんですから別に『失礼パネェ』とか分ける必要ないでしょ?!」

上田「確かにな~まあ、続いて『下ネタパネェ』ね。これはリスナーも期待してるだろうからな、結構r量も多いみたいよ。」

有田「アイドルに下ネタはまずいですって…上田さんも大変になるんですからね?」

上田「え~っと、これはRN“小鳥の姿焼き”」

『無性にペニスバンドを着けたくなる時が週に何回ぐらいありますか?』

有田「はあ!?これ…馬鹿じゃないの?!」

上田「他にもあるぞ、RN“小鳥の姿焼き”」

『授業中にち○こが大きくなったらどうするんですか?』

有田「いや、なりませんよ。真くんは女の子なんですから。」

上田「あとこんなのもあるね、RN“小鳥の姿焼き”」

有田「また!?」

『1日にどれくらいキンタマのこと考えてるんですか?』

有田「もうね…っていうか“小鳥の姿焼き”はこんなんばっかですね…」

上田「こいつは常にこんな質問を真剣に考えてんだろうな~まあ、いいや。で、次が『シュールパネェ』ね。RN“あまとう”」

『真くんは、ササミですか?』

有田「いや、違いますよ。人間です。」

上田「まあ、主にこういう系な。で、最後が『超ド級パネェ』な。」

有田「ただでさえパネェのに超ド級って…」

上田「え~っと…RN”毎日一人”」

『人のキンタマ噛めますか?』

上田「wwwwwwwwwwwwwwwwwww」

有田「馬鹿。もう本当に馬鹿。」

上田「おお、これ決定な。」

有田「いや、上田さんも馬鹿!!こんな質問一番入れたらダメな奴でしょ!?」

上田「いいじゃんか、面白そうだしwwww」

有田「…どうなってもしりませんからね。」

上田「よし、じゃあこの調子で選んでいくか…」

―控え室―

真「(はあ…緊張するな~くりぃむしちゅーさんとは何回かお仕事させてもらってるけど、まさかラジオで共演させてもらうなんて…あ~何話せばいいんだろ…)」

回想 ―数時間前―

春香「真!くりぃむしちゅーさんはいまや未来の芸能界を担う大御所なんだから粗相をしたら駄目だからね?特に上田さんは今や芸能界のメディア王で、もの凄い権力を持っているんだからもし粗相なんてしたら一瞬で消されちゃうんだから!」

真「え、ええ?!そうなの?」

春香「そうだよ!芸能界の常識なんだよ?」

真「でも、この間『おしゃれイズム』に出たときは上田さん凄く優しかったよ?それに面白かったし…」

春香「はあ…いい真?上田さんはね、科学的にはう○こだよ?」

真「え?う、う○こなの?」

春香「科学的にはね。それに今でこそ温和になってるけど、昔は歩道橋の上で野糞したり、彼女にお好み焼き屋を開かせて破産させたりしてるし、奥さんなんて海外から下着を輸入して、客の下半身に付け込んで上乗せした利益を掠め取ってる大悪党なんだから!!」

真「ええ~?!で、でもそれが資本主義って言うんじゃ…?」

春香「とにかく!失礼なこと言って上田さんを怒らせないようにくれぐれも注意してね!」

真「わ、わかったよ…あれ、ってことは有田さんにも注意したほうがいいの?」

春香「有田さんは…特に注意しなくていいと思うよ。ただのゴミ眼鏡だし。」

真「へ?ゴミ眼鏡? 」

春香「うん、ゴミ眼鏡。」

真「でも有田さんは眼鏡かけてないよ?」

春香「ん~まあ、仮に眼鏡をかけていたらの話よ。」


回想終わり

真「(…春香はああ言ってけど…まあ、とりあえず上田さんを怒らせないようにしよう。もし怒らせて765プロに仕事が来なくなったらボクのせいになっちゃうし…)」

メイトウ「菊地さん、そろそろお時間なんで準備お願いします。」

真「あっ、はい。すぐ行きます!」

真「(なんで今の人、男なのにメイド服着てるんだろ?)」

―収録スタジオ―

上田「…じゃあこの7つで決定な。」

有田「いや…今回もキツイですって…」

上田「そりゃそうだろ、罰ゲームなんだから。」

有田「これは…より一層上田さんのフォローが重要になりますからね?」

上田「まあまあ…それじゃあ最後に質問を確認しとこうか。」

1.真くんのことを、『マツコ』と呼んでもいいですか?

2.一日にキンタマのことどれくらい考えますか?

3.どうして空手は、殴られるとわかっているのに闘うのですか?

4.『ダンス』と『トング』の違いって何ですか?

5.人のキンタマ噛めますか?

6.765プロってふざけてるんですか?

7.今日は、何ぷにですか?

上田「これで間違い無いよな?」

有田「はい、しかしまあ今回もパネェですね…」

上田「そうだな~よし、じゃあ質問も決まったことだし真くんに登場してもらおうか。」

有田「上田さん、本当にフォロー頼みますからね?」

上田「ではCMの後、いよいよ有田が真くんにパネェ質問をぶつけます!お前ら楽しみに待ってろよ!」

有田「大丈夫かな…」

5分後 ―スタジオ―

上田「はい、というわけで本日のゲストは今話題沸騰中のアイドル事務、765プロの菊地真くんです!」

真「こんばんは!菊地真です!今日はよろしくお願いします!」

有田「よっ!待ってましたー!」

上田「いや~真くんは相変わらず爽やかで元気だね~」

真「はい!ありがとうございます!」

上田「え~まあ、我々はもう何度か真くんと仕事したことあるけど、こういうラジオで共演するのは初めてなわけなんだけど…どう、真くんは今日は緊張してたりするの?」

真「えへへ…実は結構緊張しちゃってますね…」

上田「まあ、別にがっつり真面目な話をするような番組でもないからさ、肩の力抜いて、楽屋みたいな感じで喋ってくれればいいと思うよ。」

真「は、はい。わかりました。」

上田「え~今日は来週発売予定のCDの告知のために来ていただいたというわけなんですが、まあ、告知だけではちょっと寂しいということで、真くんには少し我々とトークを交えていただこうかなと思っているんだけど、お時間は大丈夫かな?」

真「はい!もちろん大丈夫です!」

上田「おお、ありがたいですね~それではCMの後からトークをしていきたいと思います。それじゃあ今日は真くんが来てくれたんだし、ここらで一曲真くんの曲を流そうか。真くん、曲紹介してもらえるかな?」

真「わかりました!それじゃあ皆さん聴いてください!菊地真で、『tear』」

30分後

真「…っていうことがあったんですよ!」

上田「へ~765プロの娘たちで海に行ったんだ~」

有田「みんな仲良さそうで楽しそうだね~」

真「はい!すっごく楽しいです!」

上田「今でこそ有名な765プロのアイドルたちが半年ほど前は海でのんきに遊んでいたなんてね~…っと、もうこんな時間か。真くん、まだ時間大丈夫?」

真「あ、はい。大丈夫です。」

上田「よし、じゃあここらで俺たちが普段は訊けない真くんに訊いてみたいことを質問してみようか。」

有田「そうですね。僕たち何度か共演してますけど、まだ全然真くんのこと知りませんもんね。」

上田「ってなわけで質問していくけどいいかな?」

真「いいですよ!ボク、答えられる質問だったらじゃんじゃん答えちゃいますから!」

上田「おお、ありがとう。あ、ちなみに真くんの方から俺たちに訊きたいことがあったら遠慮せずに訊いていいからね。」

真「わかりました!」

上田「いや~今日改めて思ったけど、真くんって本当に女の子とは思えないくらいイケメンだよね~」

真「あ、ありがとうございます…って、ボク喜んでいいのかな…?」

上田「あ~やっぱり女の子としては、『カッコイイ』とか言われるのにはちょっと抵抗があるんだ?」

真「そうですね…褒めてもらえるのは嬉しいんですけど、やっぱりボクも女の子なんで、『カッコイイ』よりは『可愛い』って言われたいですよ…」

上田「でもな~真くんのイメージは…まあこれはあくまで俺の勝手なイメージなんだけど、やっぱり『カワイイ』よりも『カッコイイ』の方がしっくりと来るんだよね~」

真「う…や、やっぱりそう思いますか…?」

上田「いや、あくまで俺の意見だからね?」

有田「いや上田さん、さすがにそれは失礼だと思いますよ。真くんはレディなんですからそれ相応に扱わないと駄目じゃないですか!」

真「あ、有田さん…!」

上田「うん。でも、俺も含めてお前もレディに対して思いっきり『くん』付けして呼んでるからね?」

有田「あ、本当だ…」

真「あ、有田さん…」

有田「いや、でも僕は本当に真くんは可愛いと思いますよ。」

真「!!」

上田「いや、俺も可愛いと思うよ。思うけど、それよりもやっぱりカッコイイって思っちゃうんだよね。」

有田「上田さん、それは真くんを表面からしか見てないからですよ。」

上田「おお、じゃあお前の話を聞こうか。」

有田「いいですよ。まず、上田さんは『生っすか!?サンデー』を見たことはありますか?」

上田「ん~まあ、テレビつけてやってたら視る程度かね~?」

有田「やっぱりその程度ですか…僕はほぼ毎回録画して視てるんですけど…」

真「え?!毎週録ってくれてるんですか!」

上田「へ~珍しいな、自分の出演した番組しか録画しないことで有名なお前がな~」

有田「上田さん、茶化さないでください。」

上田「がはっ!!…おお、すまんすまん、続けて?」

有田「話を戻しますけど、僕、番組内の『菊地真改造計画』っていうコーナーの初回をちょうど見てたんですよ。」

真「ほ、本当ですか?」

上田「なに、どういうコーナーなのそれ?」

真「ええっと…まあ、名前のとおりボクを改造しちゃおうっていうコーナーです…」

上田「うん、ごめん。幼稚園児が里見浩太朗に会った時くらいピンと来ないよ~がはっ!!」

有田「…上田さん。」

上田「…失敬。」

有田「で、そのコーナーで真くんが普段からは考えられないフリフリの衣装で出てきた時、僕は確信しました。まこりんマジ天使…と。」

真「え!?や、やっぱりボクはああいうフリフリした衣装の方が似合うってことですか?!」

有田「いや、正直あれはやりすぎ。」

真「」

有田「なんて言うのかな…普段着たことのない方向の衣装だからかな?ベクトルがとんでもない方向に行っちゃってるんだよね。」

真「そ、そうなんですか…?」

有田「だから、あそこまでフリフリした衣装というよりも、もっとこう…そう!白のワンピースくらいの衣装の方が真くんの真の可愛さを発揮できるんだよ!」

真「ワンピースですか?」

上田「ああ、白のワンピースか~確かにそれは可愛いかもな~」

真「え…ほ、本当ですか!?」

上田「まあ、実際見てないからなんとも言えないけど、想像した感じだと美少女って感じだったよ。」

真「び、びび美少女だなんて…えへへ…こ、困ったな~///」

有田・上田「(あ、照れた真くん超可愛い…)」

上田「うん、まあお前の意見はわかったわ。実際俺も納得したし。」

有田「ありがとうございます。」

上田「でもさ、その可愛さを見出したお前でも未だに『真くん』って呼んでるわけじゃんか?それはどういうわけ?」

有田「それはやっぱりね、僕たちの固定観念のせいだと思いますよ。」

真「固定観念…ですか?」

有田「っていうのも、『真』っていう名前を聞くと、女性よりも男性のイメージがまず先に出てくると思うんですよ。」

上田「あ~まあ、確かに…」

有田「だから、真くんの可愛さとは別に、脳が『真』っていう名前は男性だって勝手に認識しちゃって『くん』を付けちゃうんですよ。」

上田「そういう連想ゲーム的なもんなのかなぁ…?」

真「じゃあ、ボクはその固定観念のせいで一生『くん』づけで呼ばれるんですか?!」

有田「いや、単純に真くんに代わるあだ名を決めればいいんだよ。」

真「あだ名…ですか?」

有田「そう、出来るだけ女の子っぽいあだ名ね。」

上田「ちなみに、真くんはなにか子供の頃につけられたあだ名とかないの?」

真「子供の頃のあだ名ですか…『男女』とか…『女装癖』とか…うぅ…」

上田「よし!!真くんのあだ名を考えよう!!」

有田「まあ、そういうだろうと思って、実はもう候補があります。」

上田「あ、そうなの?ずいぶん用意がいいな~」

真「ど、どんなあだ名ですか!?」

有田「やっぱりね、真くんは普段はボーイッシュなイメージですけど、本当のところは可憐で、清楚な女の子なんですよね。」

真「そ、そんな…可憐だなんて…///」

有田「で、そういうイメージを湧かせるあだ名といったらこれしかないだろうと…」

真「はい…!!!」

有田「それでは発表します!!」

真「はい…!!!!」

有田「真くんのあだ名は…『マツコ』!!」

上田「がはっ!!」

真「…………え?」

有田「ん…?あ、『マツコ』!!」

上田「いいよ別に二回言わなくて!!お前見てみ、真くんの顔を?」

有田「パクパクしてますね。嬉しさのあまり言葉が出ないんですかね?」

上田「違うよ!体の奥からあだ名を拒絶してるんだよ!!」

有田「いやいや、そんなわけないでしょう?だって『マツコ』ですよ?」

上田「いや、あのな…まだ仮に『松子』とか『茉子』とかならええわ。女の子っぽくて可愛い名前だよ。でも、お前が付けたあだ名はカタカナ表記の『マツコ』だろ?」

有田「そうですよ?マツコ・デラックスの『マツコ』です。」

上田「それがいけねえんだよ!!なぜならあのマツコには可愛いイメージがねえから!」

有田「いや、上田さん、マツコはああ見えても結構可愛いところもあるんですよ?」

上田「知るかそんなの!!」

有田「まあ、でもこれで真くんのあだ名も決まりましたから、僕は今日真くんのことを『マツコ』って呼んでもいいですよね?」

パネェ!!

真「あの有田さん…お気持ちは嬉しいんですけど、ボク、やっぱり『真くん』でいいです…いえ、むしろ『真くん』って呼んでくださいお願いします…」

上田「な?言っただろ。こんなに本気で嫌がるあだ名なんてなかなかないぜ?」

有田「あれ~?気に入ると思ったんだけどな…?」

上田「気に入る要素がねえよ!…え~まあ、気を取り直して…えっと、真くんは今高校生だよね?」

真「はい、そうです!」

上田「どう、アイドルと勉強っていうのは両立できてるの?」

真「え、え~っと…ま、まあまあですかね…あははは…」

上田「なるほど、出来ていないということで…」

真「恥ずかしながら…」

有田「まあ、これだけ売れちゃってるわけですからね。両立はなかなか大変だと思いますよ。」

上田「そうだよな~なに、学校にはあまり行けてないの?」

真「そうですね…行ける日は行くようにしてますけど、やっぱり週に1,2回しか行けないですね。」

上田「やっぱりそれくらいしか行けないんだ?売れっ子は大変だね~」

真「そ、そんな売れっ子だなんて…ボクなんてお二人に比べたら全然…!!」

有田「あ、真くん。『お二人に比べたら』じゃないよ。売れてるのは上田さんだけなんだから、『上田さんに比べたら』の間違いね。」

上田「がっ!!」

真「え、そうなんですか?」

有田「うん。まあ、今はそうでもなくなってきたけど、昔はひどかったんだから。自分はメディア王だからってゴールデンで司会とか好き勝手やっといて、相方の俺を深夜のテレ東に追いやってたんだから。」

真「(春香の言ってた通りだ…!!)」

上田「人聞きの悪いこと言うな!あ、真くん。今有田が言ってたのは全部こいつの妄想だから気にしないでね?」

真「あ、あの…上田さ…メディア王。失礼を承知でお聞きしたいんですが…」

上田「がはっ!!おお、なに?訊いてくれて構わんよ~」

真「えっと…昔、彼女にお好み焼き屋を開かせて破産させたって本当なんですか?」

上田「でゅっ!!!」

有田「真くん!凄い情報知ってるね?!」

真「え?ってことは本当なんですか!?」

上田「本当なわけあるかい!!ったく…ちなみにそれは誰から聞いたの?」

真「え~っと…同じ事務所の春香から…あ!!上田さん、お願いします!春香は消さないでください!」

上田「よし、春香ちゃんな…俺明日765プロにカチコミに行くわ。行ってそいつの面ひっぱたくからな~真くん、春香ちゃんに覚悟しろって言っといてくれる?」

真「は、はい…わかりました…(あわわわわわ…!!)」

上田「まあ、話を戻すけどさ、真くんは授業中ちゃんと勉強してるの?」

真「そ、それが…ついつい他のことに頭が行っちゃって、あまり授業に集中できないんですよね…」

上田「ん~まあ高校生の時なんてそんなもんじゃない?俺も真くんと同じくらいの時は授業なんてろくに聞いてなかったし。」

真「そうだったんですか?」

有田「ちなみに真くんは授業中どんなこと考えてるの?」

真「そうですね…まあ、主にダンスの振り付けとか、曲の歌詞とか…仕事のことを考えることが多いですね。」

上田「へ~授業中も仕事のことを考えるなんて真くんは真面目だねぇ。」

真「えへへ…」

有田「…鈍感!!」

真「え?」

有田「真くん、今はそういう情報は求めてないのよ。」

真「そ、そうなんですか?」

上田「いや、少なくとも俺は求めてたけど。」

有田「まあ、もちろん仕事のことも考えるだろうけど、今リスナーが求めてるのはそういうオフィシャル用のコメントじゃなくて、ありのままの真くんの情報が欲しいのよ。」

真「ありのまま…ですか?」

有田「そう。例えば、白馬の王子様が来てくれたらどうしようとか…今学校にテロリストが侵入してきたらどうしようとか…」

上田「ああ、テロリストのはよく考えてたわ。」

有田「いや、上田さんが何を考えていたかは知りませんけど…とりあえずファンは普段の真くんからは想像できない情報が欲しいのよ。ファンっていうのはそういう情報が一番好きなんだから!」

真「わ、わかりました。」

有田「じゃあ、改めて訊くけど…真くんって一日にどれくらいキンタマのこと考えてるの?」

パネェ!!

真「そうですね…って、え?キンタマ……?」

上田「いや…おい有田!お前アイドルになんてこと訊いてんだ?!」

有田「え?僕なにか変なこと訊きました?」

上田「キンタマについて訊いただろうが!?」

有田「?普通の質問じゃないですか。」

上田「普通なことあるかい!!」

真「も、もう!!有田さん!なに言わせるんですか!!」ドゴォ!!

有田「ひでぶ!!!!」

真「ぼ、ボクだって女の子なんですから、そういうセクハラは止めて下さい!!…って有田さん?」

有田「」アレ?シンダハズノオヤジガイルゾ?

上田「あ~こりゃ気ぃ失ってるね。おめでとう真くん、KOだよ。」

真「あ、ありがとうございます…っていうか有田さんを起こさないと!」

上田「ん~まあ、いいんじゃない?幸せそうな顔してるからさ、このまま寝かしといてあげようよ。」

有田「」コノカワヲワタレバイインダネ?

真「そんな悠長なこと言ってる場合じゃ…!!」

上田「じゃあここらで一曲いっちゃう?な~んつってさ…じゃあ真くん、曲紹介お願い。」

真「あ、はい。菊地真で『自転車』…ってそうじゃなくて…!!」

―5分後―

有田「いや~まさか死んだ親父に会うとは思いませんでしたよ。」

上田「まあ、お前がキンタマがどうこう言わなきゃ会うこともなかったんだけどな~」

真「そうですよ…///」

有田「いや、でも普通考えませんか?」

上田「何を?」

有田「キンタマのこと。」

上田「普通は考えねえよ!!」

有田「そうなんですか?あれ~僕はいつも考えてるのにな…」

上田「いや、あのさ…まあ、お前が一日に何時間もキンタマのことを考えてるっていうのはこのラジオでも何回か言ってたから、俺やリスナーは知ってるわ。」

上田「でもさ、常識的に考えてみ?世の中で、常にキンタマのことを考えてる奴なんていると思うか?」

有田「いや、みんな考えてるでしょ。」

上田「考えるかい!!あ、もう駄目だこいつ話通じねえわ。よし、シカトしよう!…え~っと、真くんってテレビで見るときは大体いつも体を動かしてるイメージがあるんだけど、何かスポーツやってるんだっけ?」

真「あ、はい。ボクは一応空手をやってました。」

上田「おお、空手やってたんだ!なに、段とか持ってるの?」

真「はい。ボクこう見えて一応有段者なんですよ!」

上田「へ~!凄いね~!」

有田「あれ、確か空手ってボコボコ殴り合う競技ですよね?」

真「そうですよ。」

有田「う~ん…僕格闘技は好きなんだけど、ちょっと空手だけはよく知らないんだよね。」

真「あ、そうなんですか?もし良かったらボクのわかる範囲で答えますけど…?」

有田「ああ、そう。じゃあえっとさ、空手って相手を殴ったり蹴ったりするわけじゃん?」

真「そうですね。まあ、流派によっては寸止めとかもありますけど。」

有田「で、それって当たると当然痛いわけでしょ?」

真「まあ、そうですね。」

有田「だよね?じゃあなんで空手って、殴られたりすると痛いってわかってるのにわざわざ戦うの?もしかして馬鹿なの?」

パネェ!!

真「…は?」

上田「いや、バカはお前だよ。空手っていうのは強さを競う競技なんだから、痛いってわかってても闘うもんなんだよ。」

有田「いや、だからそこがわからないんですよね~」

上田「なんだ、どこが納得いかねえんだ?」

有田「わざわざ殴ったりしなくても、僕らには言葉があるんだから、話し合いでどっちが強いかを決めればいいんですよ。」

上田「いや、そうなったらそれはもう空手じゃねえし。っていうかどうやって話し合いで強さを決めるんだよ?」

有田「それは、当事者同士で決めればいいじゃないですか。『俺は瓦10枚割るぜ。』とか話し合って、素直に『ああ、こいつには負けたな。』と思ったら降参するっていう…」

上田「いや、あのさ…仮にそんな話し合いの場面見てても面白くないだろ?選手がリングの真ん中で数分話し合って、『話し合いの結果、僕が勝ちました!』ってなっても見てる方は全然盛り上がれないだろうが。」

有田「いや…面白いと思いますけどね。」

上田「面白いことあるかい!!じゃあええわ、お前プロレスとか見に行くよな?」

有田「はい。」

上田「もしお前がプロレスを見に行って、まあ誰でもいいわ、例えば長州と藤波が闘うとしよう。で、試合が始まりましたってなった時に、長州と藤波が派手な技とか何もしないで、リングの中心でぼそぼそ話し合ってたらどう思う?」

有田「盛り上がりますよね?」

上田「盛り上がらねえよ!!っていうか盛り上がる要素がそもそもねえよ!」

有田「話し合いで解決するならそれが一番じゃないですか。」

上田「それはもう格闘技として成立しねえよ!!」

真「う、上田さん…落ち着いてください…」

上田「ああ、ごめんね真くん。ちょっと馬鹿な相方にイライラしちゃったからさ~まあ、馬鹿はほっといて…ちょっと話変えるけど、真くんは好きなスポーツとかあるの?」

真「好きなスポーツですか?そうですね…ボク基本的に体を動かすことが好きなんで、スポーツ全般が好きですね。」

上田「へ~、そうなんだ。まあ確かに真くんは運動神経よさそうだもんね~」

有田「真くんはダンスが得意なんだよね?」

真「あ、はい!そうなんですよ!」

上田「おお、お前よく知ってるな。」

有田「これくらいの知識は当然ですよ。」

真「えへへ…ありがとうございます!あ、ちなみにお二人はダンスって得意なんですか?」

上田「そうね~俺はちょっと苦手かな。」

有田「いや、上田さんの場合ちょっと所じゃないでしょ。めちゃくちゃ下手じゃないですか。」

上田「いいんだよ細かいことはさ~そういうお前はどうなんだよ?踊れんの?」

有田「僕もちょっと苦手ですね…っていうかそもそもダンスについての知識があまりありませんから。」

上田「あ~確かに、俺らってあんまりダンスに縁がないもんな。」

有田「まあ、そこで真くんにダンスについて訊きたいんだけど…」

真「いいですよ!任せて下さい!」

有田「あのさ、『ダンス』と『トング』の違いってなんなの?」

パネェ!!

真「…え?ト、トングですか?」

有田「うん、トング。」

真「トングってあれですよね、パン屋さんとかに置いてあるパンを取る時に使う…」

有田「ああ、そうそうそれよ。」

真「え?あれとダンスの違いですか?」

有田「うん。教えてくれる?」

真「え~っと…なんて言ったらいいのかな…」

上田「いや、有田お前さ、『ダンス』と『トング』の違いなんてちょっと考えればわかるだろうが。」

有田「え?でも、違いなんてあります…?」

上田「あるだろうが!『ダンス』はスポーツ、『トング』は物だよ!」

有田「でも『ダンス』はスポーツ、『トング』は物ってなると、陸上や水泳も『ダンス』、マイクや椅子なんかも『トング』ってことになりますよね?」

上田「そういうことじゃねえんだよ!!」

有田「上田さんの説明だとわかりにくいんで、もうちょっとわかりやすく説明してくれませんか?」

上田「…あのな、『ダンス』っていうのは体を使った踊りで表現をする、スポーツとか娯楽とかの面を持つ運動のことだよ。」

有田「なるほど…では『トング』は?」

上田「『トング』っていうのは…さっき真くんが言ってたように、主にパン屋とかにあるパンを掴むやつだよ。これでわかるだろ?」

有田「う~ん…でも、僕はパンは手で掴んで食べるんですけど、そういう場合は僕の手も『トング』ってことになるんですかね?」

上田「いや、そうじゃなくて!!」

有田「だから、もうちょっとわかりやすく説明してもらえませんか?多分ね、僕だけじゃなくてラジオの前のリスナーの中にも疑問に思ってる人はいると思いますよ。」

上田「そんなやつはいねえよ!もしいたらもう日本から出て行けよ!!お前ともども!!」

真「あの、上田さん…」

上田「ああ、ごめんね真くん。ちょっと今日相方頭がおかしいみたいでさ~ごめんね、変なこと訊いちゃって。後でしっかり言っておくから…」

有田「で、『ダンス』と『トング』の違いはなんなんですか?」

上田「もうええわ!付き合ってられるかい!!…よし、真くん話題を逸らそう。」

真「は、はい。」

上田「あのさ、アイドルの仕事ってかなり大変じゃない?ダンスに歌も覚えなきゃいけないし、テレビや雑誌、今日みたいなラジオにも出たりしなきゃならないわけでしょ…それこそ勉強とかさ、遊んだりする暇なんてないよね?」

真「そうなんですよ…最近はほぼ毎日仕事が入ってますから遊んだり、勉強もする暇も作れないんですよ…まあ、忙しいのは嬉しいことなんですけどね。」

上田「は~大変だね~でもさ、それだけ大変だと、やっぱり体調管理が重要になってくるわけじゃん?真くんは何か体調管理で気をつけてることとかってあるの?」

真「そうですね…やっぱり毎日きちんと三食食べることですかね。栄養を取らないと元気も出ませんし、体も動かなくなっちゃいますから。」

上田「なるほど~まあ、基本なことだけどそれが一番大事かもね~」

有田「あ、体調管理のつながりで質問してもいいですか?」

上田「おお、なんかまともな質問っぽいし、いいんじゃないか?」

有田「あの、アイドルってスタイルとかも維持しないといけないと思うんだけど、真くんってダイエットとかはしたことあるの?」

真「え、ダイエットですか?まあ、1度や2度くらいならありますけど…」

有田「あ~やっぱりあるんだね。ちなみにだけど、真くんはどういうダイエットしたりするの?」

上田「そうだな、お前はそういうの訊いといた方がいいよ。お前ただでさえ太ってるんだから。」

有田「いや、上田さん。それはいくらなんでも僕のことを見くびりすぎでしょう?」

上田「え?だってお前デブじゃんか。」

有田「あのね、こう見えても僕は最近加圧トレーニングを始めましたから、そこそこ鍛えてはいるんですよ。腹筋だって結構ありますし…なんなら見せましょうか?」

上田「マジで?おお、じゃあちょっと見せてみろよ。」

有田「いいですよ…ほら。」ブヨーン

上田「お前やっぱりただのデブじゃねえか!加圧トレーニングやってるとか言いやがって…ってかなんだその腹?!スヌーピーか!」

有田「まあ、僕はスヌーピーではないんですけどね。」

上田「知ってるよ!あくまで例えだよ、例え!」

真「あ!今の流れ『世界一受けたい授業』で見たことありますよ!」

上田「ああ、そう。どうだった?生で見てみて。」

真「やっぱり面白かったです!」

有田「いや、面白いって言ってくれるのはありがたいんだけど…上田さん、僕は今真剣に真くんにダイエットの方法を訊いてるんですから茶々入れないで下さいよ。」

上田「おお、悪い悪い。」

有田「あ~なるほどね~結構健康的なダイエットしてるんだ~」

上田「なに、ちなみにお前はどういうダイエットをしてるの?」

有田「僕の場合はそれこそ単純で、食べないだけです。」

真「ええ?!何も食べないんですか?」

有田「まあ、さすがに限界だってなったら食べるけど、それまでは食べないようにしてるよ。」

真「でも、食べないと体に毒ですし、あまりいいダイエットとは言えないんじゃ…?」

上田「真くんの言う通りだよ。お前も普通に食べて運動量だけ増やせばいいじゃんか?」

有田「いや、実際そうも言ってられないじゃないですか。これがサラリーマンとかみたいに休みが決まってればいいですけど、僕らの仕事っていつ休めるかわからないし、その休みに運動するだけの体力が残ってるかどうかわからないでしょ?」

上田「まあ、そうだけどさ…」

>>81 訂正

真「ダイエットって言っても、僕の場合はちょっと走ったりとか運動量を増やすだけですよ。」

有田「あ~なるほどね~結構健康的なダイエットしてるんだ~」

上田「なに、ちなみにお前はどういうダイエットをしてるの?」

有田「僕の場合はそれこそ単純で、食べないだけです。」

真「ええ?!何も食べないんですか?」

有田「まあ、さすがに限界だってなったら食べるけど、それまでは食べないようにしてるよ。」

真「でも、食べないと体に毒ですし、あまりいいダイエットとは言えないんじゃ…?」

上田「真くんの言う通りだよ。お前も普通に食べて運動量だけ増やせばいいじゃんか?」

有田「実際そうも言ってられないじゃないですか。これがサラリーマンとかみたいに休みが決まってればいいですけど、僕らの仕事っていつ休めるかわからないし、その休みに運動するだけの体力が残ってるかどうかわからないでしょ?」

上田「まあ、そうだけどさ…」

有田「運動したほうが健康的になるのはわかってるんですけど、その時間が取れないから仕方なく断食してるんですよ。」

上田「なるほどね~でもさ、どうなのよ?実際食わないと結構仕事とかに支障が出たりするんじゃないの?」

有田「問題がそこなんですよね。あの、断食してると、あらゆるものが食べ物に見えてくるんですよ。」

上田「もう末期じゃねえか。」

有田「この間なんて、その状態で家でシャワー浴びてたら自分のキンタマがご馳走に見えてきちゃって、思わず食べようとしちゃいましたからね。」

上田「どんな状況だよ?!っていうかお前もっと言葉選べよ!今日お前の隣には可愛い女の子がいるんだから!!」

真「ふぇっ?!か、可愛いだなんて…そんな…///」

有田「いや、でも実際空腹になったらそうなりますって…なんなら今、上田さんの顔もごちそうに見えますからね。」

上田「誰がキンタマフェイスじゃい?!」

有田「いや、そうは言ってないですけど…あ、ちなみに真くんは人のキンタマ噛めるの?」

パネェ!!

真「…え?」

上田「おい!!お前アイドルに何てこと訊いてんの?」

真「そ、そうですよ!!さっきのもあるし…いい加減にしてください!!ふざけてるんですか?!」

有田「いや、本当そんなつもりじゃなかったんだよ!」

真「どんなつもりでも、もう許しませんからね!!」プイッ

有田「ごめんごめん!!真くん、機嫌直して?」

真「ふーんだ!」

上田「あ~あ、真くん怒っちゃったじゃん。おい、有田お前今日どうした?調子でも悪いのか?」

有田「いや~本当、俺今日どうしたんだろうな…?やっぱりあれかな…可愛い女の子が来てるから緊張してるのかな?」

真「!」

上田「あ~そうだろうな、たぶん今お前の人生の中で出会うであろう最高の可愛い子が隣にいるから今日は調子が悪いんだろうな~」

真「最高に…可愛い…」

有田「そうかもしれないですね。こんなに可愛いんだから、そりゃセクハラの一つや二つしちゃいますもんね…まあ、許してもらえるとは思えませんけど、もう一度謝ってみましょうか。」

上田「そうだな、まあ絶対に許してもらえないとは思うけど、万が一があるかもしれないからな~」

有田「それじゃあ改めて…真くん、ごめんなさい!許してください!!」

真「…も、もう!しょうがないな~!今回だけですからね?」

有田「ありがとう真くん!!(真くんマジちょろい!マジ可愛い!!)」

上田「それじゃあ、そろそろいい時間ですし、最後に一つ質問をさせてもらってお別れとしましょうか。」

有田「あ、じゃあ僕が質問してもいいですか?」

上田「いいけど…まともな質問だろうな?」

有田「任せてくださいよ。」

上田「じゃあ、最後は有田からの質問でいい?真くん?」

真「いいですよ。でも、変な質問は止めて下さいね?」

有田「オッケーオッケー。え~っとさ、それじゃあ真くんにとって『765プロ』はどういうものなのかを教えてもらおうかな。」

上田「おお、お前にしてはまともな質問が出たな~」

真「ボクにとっての『765プロ』ですか…そうですね…う~ん…一番近い感覚で言うと、『家』ですかね。」

上田「え、『家』なの?それはまたどうして?」

真「凄い安心感があるんですよ、事務所に居る時は自分の家みたいにいられますし…たぶん、同じ時間や経験を共有してきた仲間がいるっていうのもあると思うんですよ。」

真「それに、みんなの、誰かが挫けそうになったらみんなで支え合うっていう気持ちには、『家族』っていう言葉がしっくりくると思うんです。だから、『765プロ』は僕たち『家族』にとっての『家』なんです!」

上田「は~なるほどね~あ、そういう風に思える『家族』や『家』があるっていうのは羨ましいな。」

真「すみません、ちょっとわかり辛かったかもしれないですね…」

上田「いやいや、そんなことはないでしょ。ねえ、有田さん?」

有田「う~ん…」

上田「あれ、どうしました?昭和の文豪みたいに腕を組んで渋い顔していますけど…」

真「やっぱりわかり辛かったですか…?」

有田「いや、そうじゃないけど…まあ、つまり真くんにとっての『765プロ』は、君たち『家族』がこれから先さらに売れて遠くに行ったとしても、最後に安心して戻って来られる『家』だってことでしょ?」

真「あ、そうです!まさにそれです!」

上田「おお、お前にしてはやけに冴えてるな。どうした?」

有田「あのさ…ふざけてんの?」

真「え?」

有田「いや、『え?』じゃなくて。なんなの?さっきから黙って聞いてれば『家族』だの『家』だのってさ…芸能界っていうのはそんな甘いこと言ってて生き残れる世界じゃないんだよ!!」

上田「え、あの、有田さん、急にどうしたんですか?」

有田「ったくふざけやがって…そもそもなんだよ?君の事務所の名前…え~っと、なんだっけ?」

真「な、765プロダクションです…」

有田「もうね…名前からしてふざけてるでしょ。なに?“765”って?ふざけてんの?」

真「いえ、そんなつもりは…」

有田「765プロってふざけてるの?って訊いてんの!!」

パネェ!!

真「す、すみません!」

有田「いや、『すみません』じゃなくてさ…他に言うことあるでしょ?」

真「え、あの、え~っと…」

有田「何ぷに?」

真「は?」

有田「だから…今日は何ぷにですか?って訊いてんの!!」ドン!!

パネェ!!

真「え、『ぷに』って…?」

上田「(えっと、『ぷに』っていうのはこの番組のあるコーナーで使ってる評価の単位のことなのよ。1から10の数字の後に『ぷに』をつければいいだけだから、面倒だと思うけど適当に言ってあげて。そうすれば有田も収まると思うからさ。)」ヒソヒソ

真「(わ、わかりました…)」ヒソヒソ

有田「で、今日は何ぷになの?」

真「え~っと、じゃあ8ぷにです。」

有田「8ぷに?ってことは2パチェになるのか…なに、今日は楽しくなかった?」

真「い、いえ!そんなことは…!!あ、間違えました!今日は1ぷにです!」

有田「あ~1ぷにか…ってことは9パチェになるから…あ、結構楽しんでくれたんだね。ありがとう!」

真「こ、こちらこそありがとうございました!!(良かった~!機嫌も戻ったみたいだ!)」

有田「じゃあ、ついでに訊くけど、何スパッツ?」

真「え?スパッツ?」

有田「…」

上田「(真くん、スパッツも10段階評価だから…お願い。)」ヒソヒソ

真「え、じゃあ…10スパッツ…?」

有田「おお!!10スパッツも?!つまり今日は、1ぷに9パチェ10スパッツってことね~!!いや~良かった良かった、楽しんでくれたみたいで!!」

真「そ、そうですね…あははは…」

デレレレーン!!

上田「おお、もう終わりか~」

有田「やっと終わった~!!」

真「え、なんですかこの音楽?それに終わったって…?」

上田「いや~真くん、本当に申し訳ない。実は…」

上田「…というわけなのよ。」

真「…」ムスッ

有田「真くん?怒って…るよね、当然?」

真「…当たり前じゃないですか…みんなしてボクのこと騙して…ボクが慌ててるのを聴いて面白がってたんでしょ…?怒らない方がおかしいですよ。」

上田「ん~いや、決してそういうわけじゃ…」

真「ボクのことを可愛いとか言ってたのだって、どうせその…えっとパネェ質問?に繋げるための嘘だったんですよね?」

有田「そんなわけないだろ!」

真「え…?」

上田「有田?」

有田「いいかい真くん?確かに今日僕たちは真くんを騙して、罰ゲームと称して色々失礼なことを言ったよ。それは本当に申し訳ないと思ってる。」

真「本当ですよ…」

有田「でも、誤解だけはしないで欲しいんだ。っていうのも、パネェ質問はリスナーから送られてきた内容をただ読んだだけだけど、真くんが可愛いっていうのは僕の混じりっけのない本心から出た言葉だから。」

真「え!?そ、そうなんですか?」

有田「うん。もし信用できないなら何度でも言うよ?真くんは可愛い!真くんマジ天使!!まっこまっこりーん!!!」

真「…え、えへへ…もう有田さん!恥ずかしいから止めて下さいよぅ///」

有田「照れた真くんもマジ可愛い!!」

上田「(なんだこいつら…)」

上田「え~…まあ、真くんの機嫌も戻ったことだし、これにて一件落着ということで最後に真くんの新しいCDから一曲流してお別れと行こうかな。それじゃ真くん、曲紹介よろしく~」

真「あ、はい!わかりました!くりぃむしちゅーさん、今日はありがとうございました!結果的に騙された形でしたけど、なんだかんだで楽しかったです!!」

上田「おお、こっちも楽しかったよ~」

有田「また今度遊びに来てね~」

真「それではみなさん最後に聴いてください!今度発売のCDから、菊地真で『チアリングレター』」

上田「え~それでは今週はこの辺でお別れです。今週も私、上田晋也と。」

有田「有田哲平。そして!」

真「菊地真が喋ってたんです!」

上田「あったかくして寝ろよ~!」

有田「僕からは以上!」

真「まっこまっこり~ん!」

翌日 ―765プロ―

真「おっはようございまーす!」

美希「あ、真くん!おはようなの!」

雪歩「おはよう、真ちゃん。」

真「二人ともおはよう。」

美希「あ、そうそう。真くん、昨日のラジオすっごく面白かったの!!」

真「ええ!?美希聴いてたの?」

美希「うん!昨日たまたまラジオつけたら真くんの声が聞こえてきたから聴いちゃったの。」

真「うわ~恥ずかしいな~」

雪歩「真ちゃん、そのラジオってどんな番組だったの?」

真「えへへ…///実はさ……」

真「…でさ、有田さんが『真くんは可愛い!!』って言ってくれたんだ…いや~参ったね///」

雪歩「へ~、そうなんだ…」

真「ん?あれ雪歩どうしたの?なんか目が怖いけど…」

雪歩「そうかな?全然そんなことないよ…ふふ、変な真ちゃん。」

ガチャ

春香「おっはよー!!」

真「あ、春香おはよう…ってどうしたのそのほっぺた!?両側とも真っ赤になってるけど…」

美希「あはは!!春香の顔、おたふく風邪になった時のあずさみたいなの!!」

あずさ「あらあら~本当ね~一体どうしたの、春香ちゃん?おたふく風邪なら家にいなきゃダメよ~?」

春香「も~あずささん違いますよ~私おたふく風邪じゃないんで安心してください。」

あずさ「あら、そうなの~?じゃあ、なんでそんなに春香ちゃんのほっぺたは赤いのかしら~?」

春香「えっへへ~実は…ついさっき事務所の下で、なんと!くりぃむしちゅーの上田さんに会ったんですよ~」

真「え…じゃあ、まさかほっぺたが赤いのは…?」

春香「うんっ!!上田さんに5往復ビンタされちゃった!」

Fin

おまけ

~後日談~

さらに翌日早朝 ―有田宅―

ピンポーン

有田「zzz…zzz…」

ピンポーン

有田「zz…ん…誰だよこんな朝からうるせえな…」

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

有田「(あーめんどくせえなったく…)」

ガチャ

有田「おい!今何時だと思って…ん…だ…?」

有田「…あ、はい…はい…え?萩原組…ですか?…あの、僕心当りがないんですが…いやいや!!本当すみません!!すみません!!ちょっ…待って…!!上田さーん!!!!!」

その日を最後に、有田は芸能界から謎の失踪をした。

その後、相方を失った上田は芸能界を引退。
しかし、その後上田は突然出馬表明し、あれよあれよと言う間に日本の総理大臣として君臨することになるのだが、それはまた別のお話…

有田BAD END…

というわけで今回も僕のクソ長いオナニーにお付き合いいただきありがとうございました。
一応次回は貴音でやる予定ですので、もし貴音にぶつけたいパネェ質問があるという方は、適当に書いて頂ければ参考にさせていただきますのでどうぞ。

スレ立てするのは一ヶ月か二ヶ月後くらいになるとは思いますが見かけたらフラ~っと寄って行って下さい。
それでは皆さん、あったかくして寝ろよ~!!

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