小椋「クソ兄貴が役立たずすぎる」 恒一「えっ?」(281)

小椋「ああああああああああああああ」

ビクッ

綾野「!? 由美どうしたの?」

小椋「もおおおおおおおおおおおおおおおお」

綾野「‥‥ちょっと怖いよぉー」

恒一(なんか小椋さんが発狂してる?怖いな‥‥)

勅使河原「おーいサカキ 昼飯買いに行こうぜ」

恒一「あっうん」

                / ̄ ̄\
              / ノ  \ \

              |  (●)(●) |
             . |  (__人__)  |
               |   ` ⌒´  ノ
             .  |         }
             .  ヽ        }
                ヽ     ノ
              ,,_,i     y,ソト,,__
             ,/r-'"j  / / ii, `
          ,,/'/__.L、    /ヾ、"i `ヽ
         (  ゙》____      ) ゝ

         ゝ  /      \( ヽ、,   三 ニ =―
    一二三 /) ─   ―__ノ  `ヽ   三 ニ =―

 ―=     (])(○)  ( (コ__〉__>   ヽ   二=―
    ―= (])  (__人__)(コ__〉__>    〉   ニ =―
 ―=     (])   ` ⌒´ (コ__〉__>   ,.'  三 ニ =―
    一二三  \      `――'―--'"  三 ニ =―
             ̄ゞ ヽ ̄ ̄

           ゚ * 。;ソ、 ゚ * 。
                 イ从ゝ   ,,r――,,,,,;;;;;;;;   -っ
           /       乂,,,,,;;;;;;;;   """"ヽ ミ
          〃      ,,,,,;;;;;;;;           `'彡
          人、、_,,,,,;;;;;;;;   """        ノノ
      (( ,,,,;;;;;;  ヽミ   三  彡ヽ
       とk,!   ミiミ   三   彡l彡

小椋「ふぅ‥‥ふぅ‥‥」

綾野「落ちついた? ねぇ何かあったの?」

小椋「‥‥ねぇ彩、私 演劇部やめることになるかも」

綾野「え?」

小椋「ってかやめさせられるかも‥‥」

綾野「ちょ、ちょっと待って 唐突過ぎてわけわかんない」

小椋「あのね‥‥良い高校入るために塾行かせるか家庭教師付けさせるとか親が言いだしたの‥‥」

綾野「」

綾野「‥‥え‥‥なんで突然?」

小椋「‥‥」

小椋「ウチ兄貴いるじゃん?」

綾野「うん 今年2浪目だっけ?」

小椋「去年辺りからパソコン弄るようになってさ」

小椋「それから多分、全く勉強してないんだよね‥‥でも親には勉強してるって言っててそれ親も信じてるのよ」

小椋「それで大学受験ってさセンター試験ってのがあってね」 

小椋「受けた時自己採点ってのして自分で点数計算して志望校どこにするか最後きめるんだ」

綾野「へー」

小椋「受けた時は9割近くとれてたらしく あっ9割って結構良い点数らしいよ」

小椋「その点数で親と志望校相談して決めたんだけど 何故か全部落ちちゃったんだよね」

綾野「‥‥」

小椋「それでこの前兄貴のセンター試験の点数の手紙が来てさ それ親が見たんだよ‥‥」

綾野「‥‥」ゴクリ

小椋「そしたら6割も取れてなくて もう親キレまくりでね」

小椋「家出てけとか息子じゃないとか言い出して、そんで兄貴は部屋から全く出てこなくなったんだ‥‥」

お前らやん

綾野「‥‥‥‥」

小椋「トイレと1週間に一度のお風呂、後食事以外は完全引きこもり状態」 

小椋「中で何してんのかわからないけど笑い声とか聞こえてくるし多分ずっとPCしてる」

綾野「うわぁ 酷いねそれ‥‥」

小椋「そこまではただ兄貴がクズで終わって私に害は無いから良かったんだけど‥‥」

綾野「良かったんだけど‥‥?」


小椋「案の定兄貴が駄目になったからって今度は私に矛先が向けられてさ」

小椋「受験生だ 勉強しろ 部活やめろ このままの成績だったら良い高校いけないぞ」

小椋「挙句の果てに塾行けっていいだしたんだよね‥‥」

綾野「うわぁ‥‥」

小椋「うっ‥‥もうやだぁ うぅ‥‥ぐすっ」

綾野「‥‥‥由美‥可哀そうに」ナデナデ

小椋「ねぇどうしたらいい?部活やめたくないよぉ」

小椋「今度の期末で良い点数とれなかったら家庭教師か 遠くの塾行くことになっちゃう‥‥」

小椋「お願い!私を助けて」

綾野「由美のお兄さんをどうにかして更生させればいいんじゃないの?」

小椋「いやそれは無理 不可能 この前PC取り上げようとしたら暴れまくってやばかった」

綾野「じゃあ自力で勉強して成績あげるとか?」

小椋「それが出来るなら相談してないよぉ」

綾野「うーん‥‥あ!?」

綾野「こういっちゃんに教えてもらえば?」

小椋「え?榊原くん?なんでよ?」

綾野「由美知らないの?今回の中間試験こういっちゃん1位だったんだよ しかも500点満点で496点だったとか」

小椋「‥‥すごい」

小椋「‥‥でも転校していきなり1位とかふざけてるわね‥‥なんか逆にムカついてきたんだけど」イライラ

小椋「っていうか賢いのはわかったけど教えるのはうまいわけ?」

綾野「え‥‥由美‥‥今回の試験でのとんでもない事件知らないの?」

小椋「事件?何よ 122位の成績表返ってきてから1週間絶望しか覚えてないわよ!もう!」ドン

綾野「てっしーが14位とったんだよ こういっちゃんの1位がかすれるぐらい大騒ぎになったんだよ」

小椋「ん?誰が14位?」

綾野「てっしーだよ勅使河原!」

小椋「‥‥」

小椋「はぁああああああああああああああああああ???????????」

綾野「‥‥」

綾野「‥‥由美ちょっと驚きすぎ」

小椋「え?え?は?どういうことよ」

綾野「そのまんまだよ 中間試験で14位とって成績上位者に名前載ってたんだよ」

小椋「意味わかんないあの馬鹿がなんで‥‥‥‥あ!!」

綾野「そう 本人は『本気出せば俺だってこんぐらいとれんだぜ!』とかアホなことぬかしてたけど‥‥」

綾野「どう考えてもこういっちゃんのおかげ!」

綾野「更に結構一緒にいる 中尾やもっちーも成績すごい上がってたらしい」

小椋「勅使河原が14位とか信じられないわ‥‥」ガンガン

綾野「うんうんだよね」

小椋「あいつで14位なら私が教えてもらえば1位とれるかもしれない!!」ヒャッホウ

綾野「いや1位は教えてくれる人が‥‥」

小椋「よし!!早速頼みに行こう!!」

小椋「っていうか勅使河原を14位にした子が家庭教師になってくれるって言えば」

小椋「その時点で親を説得できちゃうかも‥‥ウフフ」

綾野「え?なんで?」

小椋「勅使河原の馬鹿さは折り紙つきよ 保護者の間でも有名なぐらいね」

綾野「へぇ~‥‥テッシ―可哀そう‥‥」

小椋「ということで行くわよ!」

綾野「あっちょっと待って由美」

小椋「え?何よ?」

綾野「‥‥でも少し問題があるんだよね」

小椋「ん?何よ問題って」

綾野「いや‥‥これは噂なんだけど‥‥」

綾野「あの勅使河原の一件からみんな勉強教えてほしいってこういっちゃんに頼み込んだんだよね」

綾野「でね、泉美もその一人だったんだけど 何故か断られたらしいんだ」

綾野「それで、他にも断られた人いたんだけど それ全員女子だったんだよね」

小椋「え?どういこうこと?」

綾野「だからえーっとまことに言いづらいんですが‥‥」

綾野「こういっちゃん実は女子が嫌いでホモって噂があるんだよ!!//」キャッイッチャッタ

小椋「‥‥」

綾野「‥‥」

小椋「は?‥‥冗談よしてよ」

綾野「いやでもそんぐらいしか理由ないじゃん 男子は良くて女子は駄目な理由なんて‥‥」

小椋「でもいつもは普通に接するじゃない 勉強の時だけっておかしいよ」

綾野「何か他に理由があるのかな?」

小椋「‥‥事態は急を要するわ 勅使河原辺りに聞いてみましょう」

勅使河原「サカキが男にしか勉強教えない理由?」

小椋「知ってるなら教えなさいよ」

勅使河原「あぁ‥‥いや‥‥ゴメン無理なんだわ いやまぁ知ってるんだけど」

小椋「はぁ?なんでよ」

勅使河原「あいつに口止めされてんだ まぁぶっちゃけ大したことじゃないぜ 強気に押せば教えてくれるんじゃね?」

小椋「‥‥ところで今榊原くん何してんの?」

勅使河原「え?あぁ昼休みだから水野と川堀とバスケでもしてんだろ 体育館じゃね?」

小椋「え?水野、川堀と一緒にいるの!?」

勅使河原「お、おう どうした‥‥」

小椋「‥‥」

綾野「‥‥」

綾野「由美がピンチなの!なんで女子に勉強教えてくれないか喋って」

             /)
           ///)

          /,.=゙''"/             人人人人人人人人人人人人
         i f ,.r='"-‐'つ____     <                  >
        /   _,.-‐'~/__,  , ‐-\    <     はやく書け・・・ん?   >
        ,i   ,二ニ (●). (●) \   <                  >
       ノ    il゙フ   (__人__)    \  YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
      ,イ「ト、  ,!,!|       ̄`      |
     / iトヾヽ_/ィ"\           /



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    l ヽ. |   |  |   |
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   _ |  | |   | .|ノ  |.    i  ヽ
  i'i. ヽ. -‐、 !   !-! ‐- ヽ.  〉、 l
 / _ ノ.ヽ. `' (ノo(ヽ?/ ヽノ (ノ |

 ヽ. ,`ヽ,ソ    )ノ   ノ/o   |
   \ '  / / l     ()ヽ l
    ヽ.   '    |  (⌒ヽ  |
     ヽ.     |   しノ  /
==========================


勅使河原「はぁ?お前が?なんでだよ」

小椋「‥‥‥‥」

勅使河原「ははーん さては中間の成績悪くて焦ってんだろ ハハッ ちょっと待ってろ」

ガサゴソ

勅使河原「見ろこれ 14位だぜ お前何位だったんだ? フフ」

小椋「‥‥‥‥」プルプル

勅使河原「お前アホだもんな~」ポンポン

ドカ ガス ボコ

小椋「もういい!いこ彩」

小椋「あぁ~もうイラつく どうすりゃいいのよ‥‥」

綾野「うーんどうすればいいんだろう」

杉浦「ねぇちょっと良い?」

綾野「う?なになに?」

杉浦「今日泉美、学校休んでるんだけどなんでか知らない?」

小椋「‥‥」

綾野「‥‥」

小椋(榊原くんに勉強教えてもらうの断られて休んだのね‥‥可哀そうに)

綾野「あー実はね‥‥」

 ~~


杉浦「‥‥そういうことね‥‥泉美可哀そうに‥‥」

小椋「だから榊原くんが何故女子にだけ勉強教えないか調べてそれを直してあげれば‥‥」

小椋「私‥‥いや泉美にも教えてくれて泉美も立ち直ると思うんだよね」

杉浦「それで泉美が喜ぶなら‥‥」グッ

杉浦「よし! ちょっと聞いて良い方法があるわ さっきの勅使河原の話聞いた限り巷で噂されてるホモ説は無い 」

杉浦「それなら勉強だけ教えない理由が説明付かないしね」

杉浦「だから多分、昔女の子に勉強教えた時に失敗か何かしてトラウマがある ここらへんが妥当なところだと思う」

小椋「ふむふむ」

綾野「ほぉ~」

杉浦「でここからが本題なんだけど榊原くんに教えてもらえる良い案があるの‥‥」

杉浦「ホモ説を逆手にとるんだけど‥‥‥‥」

えっ……ホモじゃないんですかぁ?(絶望)

>>71
黙れ(迫真)

~~

小椋「えええーそんなことするの?」

綾野「それちょっとこういっちゃん可哀そうじゃない?」

杉浦「いやこれが最善の方法だわ そこで泉美がまた頼めば必ず教えてもらえるようになる」

小椋(まぁ確かに確実だね これで榊原くんが断るわけない) 

小椋(そこで私が泉美より先に頼めば良いわけね‥‥ふむ)

小椋「よし!杉浦さん頼むわね」

~3日後~

ガララッ スタスタスタ 

恒一(ん?なんだろう この視線‥‥)

ポンポン


恒一「あっ勅使河原おはよ」

勅使河原「おいちょっと来い」グイグイ

恒一「え?何?」

勅使河原「良いから来いって」

勅使河原「昇降口の掲示板にある夜見北新聞見たか?」

恒一「え?何それ?見てないよ」

勅使河原「ちょっとついて来い」

~~
ガヤガヤ キャー ナニコレ ウワーマジデ ジツニフェアダネ コレッテコノマエイチイダッタヒト? 

恒一「んなんだ?あの人だかり」

勅使河原「ちょっとどいてくれ」

ウワー ホンニンキタ━ヽ( ゚∀゚)ノ┌┛)`Д゚)・;’━!! フェアナヒトダ‥‥ イケメンッテヤッパリ‥‥

勅使河原「これ見ろ‥‥」

恒一「ん?‥‥」

{夜見北新聞 通信使} 

4月26日、この夜見山北中学校に1人の転校生がやってきた
それから約1ヶ月すぎた今その転校生榊原恒一(14)がホモでないかという噂が出始めている 
最初に疑惑が浮上したのは中間試験後最初の授業があった5月‥‥‥‥

(中略)

同じクラスのK君はこう話す「ホモが悪いことだとは思いません 特に榊原の場合あの容姿と気さくな性格により転校当初から 女子共のアタックはすごかった 俺なら発狂して殴ってますね」
さらにM君も「あいつは普通の学校生活を求めている 女子たちの色気より俺達との熱い友情に傾いた ただそれだけだと思うね」
今後もこの議論は物議を醸しそうだ

ちょっと飯食ってくる  あっこれ顎フェラSSの前のお話だから

恒一「」

勅使河原「おい大丈夫か?‥‥」

恒一「」

スタスタスタ

勅使河原「おいサカキどこ行くんだ?待ってくれよ~」


~~

杉浦「よし!相当なダメージを受けてる」

小椋「‥‥」

綾野「こういっちゃん落ち込んでる‥‥慰めにいってあげたい‥‥」

小椋(可哀そうだけど堪えるのよ由美!ここで頑張らないと将来に関わるわ)

杉浦「泉美に早く教えないと」ダダダ

小椋「よし泉美に悪いけど私たちも行くわよ!」

~屋上~


恒一(どうしてこうなった‥‥勉強教える相手に女の子を避けてきたからか‥‥)

恒一(もうまともに教室いられないよ‥‥彼女でも作れってことなのかな)

恒一(もう一度あの通信使に載るぐらい女の子との噂が広まれば大丈夫なのかな‥‥ハァ)

勅使河原「おいサカキ元気出せって 俺が付いってるって」サスサス

恒一「ありがとう でもこんなことしてたらますます噂が‥‥」

ガララッ

恒一「!?」ビクッ

勅使河原「おっ綾野と小椋じゃん どうしたの?」

小椋「ねぇちょっと話があるんだけど良いかな?」

恒一「え?僕に? 良いけど‥‥」

小椋「いろいろ噂があるのは知ってるんだ‥‥」

恒一「‥‥あ‥‥あぁ」

小椋「でね、お願いがあるの!私にこの1年勉強教えてください!」

恒一「!? い、1年?」

小椋「はい!!」

恒一「‥‥え?」

綾野「由美はマジです 将来が掛ってるんです」

恒一「‥‥」

勅使河原「‥‥」

恒一(どうしよう‥‥こうなるなら多々良さんにお願いされた時に受けとけばよかった‥‥)

恒一(小椋さん可愛いけどちょっと怖いんだよなぁ‥‥)

勅使河原(なんでこのタイミングなんだ‥‥)

勅使河原(‥‥まさか!あの新聞こいつらが‥‥)

恒一「とりあえず1年はわからないけど‥‥1ヶ月ぐらいなr」

勅使河原「サカキ!」

恒一「え?何?」

勅使河原「‥‥」(いや‥‥これはサカキの為にもなるのか)

勅使河原「いや‥‥何でもない」

恒一「とりあえず1ヶ月ぐらいなら‥‥期末の勉強でしょ?」

小椋「うん!(よし!!)」

綾野「由美やったね」

小椋「じゃあそういうことで 早速明日の放課後私の家に来てもらうわね」

恒一「え?明日?」

小椋「駄目?良いでしょ じゃ彩行こ」スタスタ

バタン

恒一「‥‥不安だなぁ」

勅使河原「‥‥」

~~


小椋「よっしゃあああああ」ガッツポーズ

綾野「良かったねぇ~ でさ、なんで1年なんて言ったの?そんなの無理に決まってるじゃん」

小椋「あぁそれね いやー無理だろうと思ったけどあわよくばね」 

小椋「それにわざと無理難題をふっかけて断られたらすぐ引くじゃん」

小椋「すると相手としたらちょっと譲ってもらったって気になるでしょ?」

小椋「そうなると他が通りやすいのよ」

小椋「1週間から1ヶ月に伸ばすのと1年から1ヶ月に減らすの、結果は同じだけど印象が違うってわけ  詐欺師の常套手段よ」エッヘン

綾野「‥‥由美ってやる時はやるんだね‥‥」アハハ

綾野「それ‥‥誰に教えてもらったの?」

小椋「千曳だよ」

綾野「‥‥」

この子こんなに屑だったけ?

~教室~

杉浦「泉美行ってきな 大丈夫だからおkもらえるよ」

赤沢「ホント? グスッ」

杉浦「大丈夫だって信用しなさい」

赤沢「うん!わかったわ」キリッ

スタスタ

赤沢「恒一くんちょっと良いかしら」

恒一「あ、赤沢さんもう学校来れるんだね」

赤沢「おかげさまでね それでもう一度勉強のことお願いしたいんだけど‥‥いいかしら?」

恒一「‥‥あぁ‥‥ごめん!」

杉浦「!?」

赤沢「え?また?なんで?どうしてなの?」

恒一「いや‥‥小椋さんに教えることになってね‥‥一緒でなら別に良いけど‥‥」

赤沢「」←『なってね』までしか聞いてない

恒一「赤沢さん?」

赤沢「あぁ‥‥そういうことだったのね‥‥あなたと由美が‥‥ごめんなさいね」

恒一「?」

スタスタ 

~翌日 小椋家~

恒一「お、お邪魔します」

小椋母「あら、いらっしゃいあなたが榊原くんね 由美から聞いてるわ 娘をよろしくねウフフ」

恒一「あっはい‥」

小椋母「泉美ちゃん彩ちゃんも久しぶりね ゆっくりしていって」

小椋「もう!来ないでよ さがってて」グイグイ

小椋「ちょっと先に私の部屋行ってて、この人どうにかするから」

恒一「あはは‥‥」

スタスタスタ

恒一(この部屋かな‥‥?)

綾野「あっそこは駄目!」

恒一「えっあっごめん ああもう一つ奥か‥‥」

綾野(危ない危ない‥‥)

赤沢「~♪」ルンルン

!deathスレか

ガチャ

恒一(ここが小椋さんの部屋か‥‥なんか良い香りがするな‥‥)

恒一「綺麗な部屋だね」

綾野(全部片付いてる‥‥ しかも少し香水の匂いが‥‥さすがね)

赤沢「~♪」ルンルン

赤沢「でも良かったわ~恒一くんったら由美とお勉強するなんて言いだすからてっきり付き合ってるのかと思っちゃったじゃない」

恒一「あはは‥‥」

赤沢「もともと私も呼ぶ予定だったのね 安心した♪」

綾野(泉美の落ち込みっぷりが尋常じゃなかったからね‥‥さすがに可哀そうだった‥‥)

綾野「あっ!こういっちゃん良いもの見せてあげよっか? ニシシ」

恒一「いいもの?」

綾野「うんいいもの♪ 確かここに‥‥」ガラッ

綾野「ほーらあった 由美のし・た・ぎ」ニコ

恒一「ぶへっ!!ちょ、ちょっとそれはまずいんじゃない?」

綾野「大丈夫だって へいパース」

恒一「うわっ!」アタフタ(どうしよう‥‥あっ小さくて柔らかい ダメダダメダ)

恒一「はい赤沢さん」ポイ

赤沢「えっ何渡すのよ いらないわよ はい彩」

綾野「もう一枚ついかあああ へいパース」

ガチャ

小椋「お茶とおやつ持ってきたよ~‥‥‥‥え?」

綾野「へい由美 パース」

ボス

小椋「」

小椋「なにしてんのよおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

~~
~~

恒一(痛い‥‥ なんで僕だけ叩かれるんだ‥‥)ヒリヒリ

綾野「もう そんな怒らないでよ~」

赤沢「彩のせいよ 恒一くんに謝りなさいよ」

綾野「ごめんなちゃい テヘ」

小椋「はぁもう馬鹿なことしてないで早速やるわよ てか泉美はしょうがないとしてもなんで彩まで来たの?」

綾野「監視役だよ~それに私も少しでも恩恵にあずかろうかとね テヘ」

小椋「あくまでも私の学力向上が第一だからね 邪魔しないでね」

小椋「泉美もわかってるわよね あんたは成績良いんだから別に教えてもらうこともないでしょ」

赤沢「まぁ良いわ 呼んでくれただけで良し 序でに勉強させてもらいますけどね」

恒一「じゃあ早速始めようかな‥‥」

恒一「まず最終的な目標は高校受験成功だよね そして短期的な目標は期末試験20位以内だったね」

小椋「はい!そうです」

恒一「とりあえず~えっと中間試験の成績見せてくれないかな?」

小椋「え‥‥」

恒一「一応小椋さんの学力の現状把握をしたいんだけど‥‥」

綾野「だしなよ~」ヘイヘーイ

小椋「‥‥はい」スッ

恒一「ふむ‥‥ふむ」

ニョキ

赤沢「どれどれ‥‥うわ酷いわね‥‥」

綾野「私が勝ってる‥‥だと?」

小椋「あんたらは見るなあああああああああ//」

恒一「苦手なのは英語と国語‥‥逆に得意なのは数学か‥‥」

恒一「女の子で数学得意なのって意外だよね」

小椋「そうかな?」

綾野「うん少ないよ」

赤沢「私も数学は苦手かな」

恒一「うん、これなら大丈夫だよ まだ全然時間はあるしなんたって5科目しかテストないしね」

小椋「?‥‥普通5科目でしょ?」

恒一「僕のいた東京の中学校は12、13科目あったよ」

小椋「え?13?」

赤沢「‥‥それってホント?」

恒一「うん現代文 古典 数学A,B 物理、化学、生物 地理 日本史 公民 英語R,G、Sぐらいかな?13だね」

赤沢「‥‥」

恒一「あっ違うな理社は学期毎に変わった気がするな11かな?」

小椋「英語のR、G、Sって何?」

恒一「あぁリーディング グラマー サイドリーディングだよ」

綾野「よくわかんいけどほえ~」

赤沢「何日テストするのよ‥‥」

恒一「5日間だよ だけど期末の後はテスト休みがあって楽なんだよね」

小椋「なるほどねぇだからあんな点数獲れるわけだ こっちは半分以上テストないんだもん 」

恒一「でも高校になったらみんなそうなるんじゃないかな?」

綾野「え‥‥マジですか?」

恒一「た、多分ね」

赤沢(私はそんな学校目指そうとしてたのか‥‥アババ)

小椋「やめやめ話戻そ」

恒一「そうだね それで合計500満点の試験だからあまり差は付かない」

恒一「だから挽回のチャンスは大いにあるよ」

小椋「良かった」

恒一「重要なのは取りこぼさないこと ケアレスミスをしないことだね」

小椋「ねぇところで恒一くんは中間496点なんでしょ、どこ間違えたの?」

恒一「あっ数学の途中式をちょっとね‥‥」

小椋「気になるから教えなさいよ」

恒一「いやぁ十分条件の記号のところを必要十分条件の記号使ったら4点も引かれたんだよね‥‥久保寺先生に嫌われてるのかな‥‥」

小椋「‥‥良くわからないけどドンマイ‥‥」

恒一「じゃあまず得意の数学から中間までの復習をやろうか」

小椋「うん♪」

~~

恒一「これは単純な円順列じゃなくて、緑を固定した時に反対に緑が来て2通り現われるものとそれ以外に緑が来て独立に数えるものとわけないといけない」

小椋「うんうん」

綾野(あー暇だな~)

赤沢(教えてる時の恒一くん凛々しいわね はぁかっこいいなぁ)

>恒一「いやぁ十分条件の記号のところを必要十分条件の記号使ったら

ごめん、ちょっと良くわかんない・・
誰か教えて

>>152
グロゲーでお勧めの教えてって言われて
全部√がグロのゲームを出すところを
一部ヒロインの√だけグロい箇所があるゲームを教えたら4点ひかれた

>>152
⇒ これだったら正解だったけど
⇔ こう書いた

~~

恒一「(1)との違いはなんだと思う?」

小椋「違いなんてあるの?」

恒一「数直線で表すとわかりやすいよ (1)はこう (2)は1解だけ1より大きいんだからこうでしょ?つまり?」

小椋「あっ!解がちょうど1の時があるかないかか!」

恒一「そう!だからそこだけを考えればいいわけ大抵の問題は(1)、(2)、(3)と関連性があるからね」

小椋「なるほどぉ わかりやすいね さすが榊原くん!」ポンポン

恒一「いやそれほどでも~//」テレ

綾野(くっそCPUつええ)ピコピコ

赤沢(教え方を由美に褒められて照れてる恒一きゅん可愛い)

>>155
>>156
ありがとう‼ 自分には良く解らん事だけは、理解出来た

~~

恒一「いやだからここは違うでしょ 境界線含んでここまでだって」

小椋「いやこれ代入して出てきた解がこれなんだから範囲は-2≧xでしょ だから此処含まないよ」

恒一「えっちょっと待ってね‥‥」

恒一「‥‥」

恒一「あっホントだ‥‥」

小椋「ほらぁ 合ってるじゃん」

恒一「‥‥ごめん」

小椋「合ってるじゃーん」

恒一「ごめんなさい」シュン

綾野「zzz」

赤沢(由美に間違い指摘されてシュンとなってる恒一きゅん可愛い)

~~

恒一「そうそうだからね、数学ってすごいんだよ 数学の記号って世界共通でしょ だから言いかえると数学記号 数学言語っていうのは世界で最も使われている言語って考えられると思うんだよね」

小椋「うんうん」

恒一「宇宙人との交信で使われるのって何か知ってる?」

小椋「あっ聞いたことある 素数だっけ?」

恒一「そうそう モールス信号みたいなので素数の文字列を発してそれに反応すれば人間に近いもしくはそれ以上の知的レベルの生物がいることが証明できるってこと」

恒一「つまり素数って‥‥」

ワイワイ

綾野(zzz)

赤沢(何の話してるのかわからないけど 由美に子供のようなキラキラした目で教えてる恒一きゅん可愛い)ウズウズ

~~

恒一「あれ?もう8時だ‥‥ヤバい帰らないと‥‥ってかお腹減った‥‥」

小椋「じゃあウチで食べてく?」

恒一「え?良いの?」

小椋「うんうん良いよ ほらカレーの匂いするでしょ お母さんもどうせその気だから フフ」

小椋「泉美も食べてくよね?」

赤沢「そうね恒一くんが食べてくなら私もご馳走になろうかしら」

小椋「ほら彩起きて晩御飯だよ」

綾野「ほぇ?ご飯食べるぅ~」

小椋「カレーだよ~」

ピシャ

綾野「今起きました! 食べます」

小椋「じゃリビング行こっか」

~~

小椋母「榊原くんどうかしら?お口に合う?」

恒一「あっはいおいしいです 」ニコッ

小椋母「まぁ 気にいってもらって良かったわ」

綾野「おいひぃ」モグモグ

小椋「ちょっと榊原くんに絡まないでよ」モグモグ

赤沢(由美のお母さんのカレーは確かにおいしい‥‥私ほどじゃないけど‥‥)モグモグ

恒一(おいしいなぁ 母親の料理ってこんな感じなのか‥‥)

モグモグ モグモグ

ガラッ

小椋兄「おい!ババァ!さっさと飯持ってこいよ」

恒一「!?」ビクッ

小椋兄「!?」

小椋兄「チッ 友達来てるならそう言えよ しかも男もかよ」

ピシャ

一同「‥‥‥‥」

小椋母「‥‥見苦しいところ見せてごめんね」

恒一「あっいや 大丈夫です‥‥」

綾野「ハハ‥‥」

赤沢「‥‥‥‥」

小椋「‥‥‥‥」

~帰り道~

スタスタスタ

恒一(小椋さんあれから全く喋らなくなった‥‥)

恒一「ねぇ綾野さん ご飯の時の事なんだけど‥‥」

綾野「‥‥」

恒一「あの人は小椋さんのお兄さんだよね?」

綾野「あっうん」

恒一「高校生?大学生かな‥‥?」

綾野「いやーどうだろうね‥‥へへ」

恒一「えっ‥‥」

赤沢「由美のお兄さんは今r」

綾野「あっダメ!」

赤沢「フゴフゴ」

恒一「あっなんかゴメン‥‥」

綾野「いや良いんだって じゃあ私たちこっちだから!また明日―」ノシ

赤沢「フゴ こ、こういちきゅん また明日―」ノシ

恒一「またねー」ノシ

スタスタスタ

恒一(あまり言いたいことじゃないみたいだな 聞かない方がよさそうだ‥‥)

恒一「お、お兄さんの平方根たくましいです////」

~~

勅使河原「おい昨日小椋の家行ったんだろ?どうだった?」

恒一「あぁ 楽しかったよ 小椋さん集中してやってくれるし僕の雑談にも楽しそうに聞いてくれるし」

勅使河原「え?お前のあの変な数学の話小椋が聞いたのか?」

恒一「変な話じゃないよ 面白い話だよ! でもあんなに楽しそうに聞いてくれたのは嬉しかったなぁ エヘ」

勅使河原「信じられないわ~」

恒一「すぐゲームしようとするお前らに教えるより大分楽だったよ 」ハハ

勅使河原「じゃあ まぁなんにしろ良かったじゃねえか‥‥な!」

恒一「うん そうだね」

~時は過ぎ期末試験が終わる~

~小椋家~

小椋「行くよー 結果発表!!!」

恒一「‥‥」ゴクリ

綾野「‥‥」ニヤニヤ

赤沢「‥‥」ワクワク

バサッ

小椋「なんと!!合計点が467点!!学年順位は~9位!!!」

ガタッ

恒一「よしっ!」ニギリコブシ

綾野「やったね!!」

赤沢「おー」パチパチ

綾野「これで演劇部辞めなくてすむね!」

小椋「あっ!そのことなんだけど‥‥榊原くんにこの先も勉強教わるなら良し駄目なら塾行くか家庭教師付けるから部活やめろって言われたの‥‥」

小椋「うぇーん‥‥どうせ私は部活やめる運命だったんだ‥‥グスッ」

小椋「もう彩達と遊べなくなるなんて‥‥私はなんて可哀そうなの‥‥グスッ」チラッ

恒一「えっ‥‥」アタフタ

綾野「由美可哀そうに‥‥」ナデナデ

綾野「こういっちゃんがやるって言ってくれれば解決するけどさすがにこれ以上は頼めないよね‥‥」チラッ

赤沢「しょうがないわね‥‥ あー由美可哀そう‥‥」ナデナデ

恒一「‥‥」

恒一「い、良いよ これからも教えてあげるよ‥‥僕も続けたかったし‥‥」

小椋「え?そうだったの?」

恒一「うん 楽しいからね」

赤沢(これでまた恒一くんとお勉強出来る!)

小椋(よっしゃ!!)

綾野(やった!!)

小椋「あっ家庭教師代はもちろん出すって」

恒一「いやいらないよ さっきも言ったように僕も楽しませてもらってるしね」

小椋「ホントに良いの?」

恒一「もちろん 夕ご飯何度もご馳走になってるし 最近は日曜も来てるじゃん」

小椋「ありがと!」

恒一「うん これからもよろしくね」

小椋「じゃあ今日は‥‥」

ガサゴソ

小椋「これでも飲んでパッーとやろー!!」

綾野「イェーイ」

赤沢「来たわね!」

恒一「えっこれってお酒じゃないの?」

小椋「えっ?そうだけど?」

恒一「まだ僕たち中学生だよ?」

綾野「気にしない気にしない」

赤沢「一杯ぐらい大丈夫よ ほら恒一くんも」

恒一「ちょっと待ってよ親とかにばれたら‥‥」

小椋「あーお父さん出張で帰ってこないしお母さんは友達と旅行いったから大丈夫」

綾野「ほらーこういっちゃんも飲もー」ベロンベロン

恒一「うわっ!酔うのはやっ!」

赤沢「ほらほらー こういちきゅんも早く~」ブチュ

恒一「んん!? ん‥‥んっ」プハァ

赤沢「えへへ おいしい?」

ベシッ

小椋「あんたら酔いすぎよ それに榊原くんに何やってんのよ!!」

綾野「由美が持ってきたんじゃーん 飲みなよ~」ヘイヘーイ

小椋「ちょっ‥‥やめ、あああああ」

恒一(あっーぼーっとしてきた ヤバい‥‥)

‥‥‥‥
‥‥‥‥

ユサユサ

「‥‥らさん‥‥小椋さん起きて!話があるんだ」

ユサユサ

小椋「‥‥ほぇ?」

恒一「ねぇちょっと起きて、話があるんだ?良いかな?」

小椋「もーなによ~? 彩と泉美は‥‥寝ちゃってるのか‥‥で?何?」

恒一「好きだ! 付き合ってほしい!」

小椋「」ポカーン

恒一「大好きだ 付き合ってほしい」

小椋「え?」

綾野「えんだあああああああああああああああああああああああああ」

小椋&恒一「!?」ビクッ

綾野「いやああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁっ‥‥」

綾野「zzz」

恒一「‥‥」

小椋「‥‥」

クルッ

恒一「小椋さん‥‥いや由美!僕の恋人になってほしい」

小椋「!?」ドキーン

小椋「え?ちょっと待って酔ってるの?」

恒一「酔ってない 本気だよ」グイ

小椋「うわっ!!ちょっとストップ!!」

恒一「なに?付き合ってくれるの?」

小椋「ちょっと待ってね 良い?」

恒一「うん」正座

小椋「い、今のは告白で良いんだよね?」

恒一「うん」

小椋「なんで今なの‥‥かな?」

恒一「‥‥」

恒一「‥‥なんか気持ちが抑えられなくなって‥‥急に愛おしくなって‥‥やっぱりお酒のせいかな‥‥?」ショボーン

小椋「‥‥」

小椋「榊原くんの気持ちはわかったけど‥‥ちょっと今返事は出来ない‥‥かも」

小椋「ちょっと考えさせて!」

タッタッタ

恒一「あっ‥‥」

ガチャ バタン

恒一「部屋でていっちゃった‥‥」

~リビング ソファーの上~

小椋(ヤバいヤバいヤバい榊原くんに告白された!お酒の勢いがあったとは言えあれは完全に本気の目だった‥‥ )


小椋「『由美!付き合ってほしい』‥‥キャーヤバイー//」ジタバタ


小椋(いつからだろう 家庭教師として頻繁に家に来てもらってるんだから私の事嫌いじゃないってのはわかってたけど‥‥まさか好きだなんて‥‥)


小椋「『由美!大好きだ』‥‥ウヒョーキャー//」ジタバタ


小椋(私は榊原くんのこと‥‥もちろん嫌いじゃない‥‥けど‥‥好きなのかな?‥‥でも一緒にいると安心するしイヤだと思ったことない‥‥ちょっと家族みたいとか思ってたかも‥‥)


小椋「『由美!結婚しよう』‥‥‥ア―キャアア―//」ジタバタ


小椋(何よこれ‥‥私も好き‥‥イヤ大好きじゃない! 断る理由なんて無いわ よし!)

ガチャ

小椋兄「おい!さっきからうるせえよ」

小椋「あ、兄貴!?」

小椋兄「隣で何騒いでたんだよ!黙らせろよ」

小椋「兄貴は関係ないでしょ!それより部屋来ないでね」

小椋兄「おいなんだよその言いぐさはよ 調子乗ってんじゃねぇぞ」

小椋「何よ‥‥引きこもりが偉そうに‥‥」

ギャーギャーワーワー

~~

ガラッ

恒一「あっ小椋さん どこいってたの?」

小椋「あっ‥‥ちょっとリビングにね‥‥泉美達まだ寝てるのね」

恒一「あっうん‥‥」

小椋「それよりさっきの話なんだけど‥‥//」

恒一「ちょっと待って 一つ聞きたいことがあるんだけど良いかな?」

小椋「え?なに‥‥」

恒一「お兄さんいるよね さっき話してたみたいだけど‥‥」

小椋「‥‥聞かれてたのか‥‥うん」

恒一「何してる人なの?」

小椋「ちょっと待って告白の返事は良いの?」

恒一「‥‥その前に聞いておきたいんだ 小椋さんの家族の事だからね お願い」

小椋「‥‥」

小椋「あのね‥‥」

~~

小椋「‥‥って感じなの‥‥私も困っててね」

恒一「小椋さんはお兄さんのことどう思ってるの?」

小椋「‥‥」

小椋「‥‥こう言うの悪いかもしれないけどあんな人さっさと出ていってほしいと思ってる 」

恒一「‥‥」

小椋「だってそうでしょ 私達家族に散々迷惑かけて‥‥私のせいだけど間接的に榊原くんも‥‥ね」

恒一「僕は迷惑って思ってない‥‥それでそれはホントの気持ちなの?」

小椋「‥‥どういうこと?」

恒一「小椋さんの話聞いてて今のお兄さんへの嫌悪感と共に昔のお兄さんへの尊敬の念も伝わってきたからね」

恒一「ホントはお兄さんの事助けてあげて昔みたいに戻ってほしいんじゃない?」

小椋「‥‥‥‥」

恒一「よし!」

小椋「ど、どうするの?」

恒一「話聞いた限りPCが原因だよね それをどうにかすればいいと思うんだ」

恒一「ただこちら側から介入して急にPC取り上げるってのは逆効果だと思う」

恒一「お兄さん自らPCをやめる PCに飽きた、とかそう思わせるのが必要だと思うんだ」

小椋「うん‥‥前に親が取り上げようとした時暴れてヤバかったんだ‥‥それ以来きつく言えなくて‥‥ね」


恒一「まずは確認からだな‥‥ちょっと待っててね」

~~

恒一「よし」

小椋「何してきたの?」

恒一「ちょっとインターネットの接続切ってきたんだ 

恒一「今お兄さんがネットを使っていればそれに気付いて再接続するために部屋を出ることになる そこがチャンスだ」

ガチャ

小椋兄「くっそなんなんだよ 故障か?」

恒一「よし‥‥」

スタスタスタ

~~

ガチャ

小椋「どうだった?」

恒一「いろいろ確認してきた‥‥お兄さんは今ある掲示板に嵌ってるらしい」

小椋「掲示板?」

恒一「うん電子掲示板 まぁいうなればネット上の集会所ってとこかな」

恒一「そこにずっとアクセスしててある話題に関して書き込んで言葉交わしてたりしてる」

小椋「でも‥‥それでどうするの?」

恒一「ちょっと僕に考えがあるんだ 今日はもう家に帰るね」

恒一「なんか後回しになっちゃったけど返事はお兄さんをどうにかした後聞かせてもらうよ」

小椋「‥‥な、なんでそこまでしてくれるの?」

恒一「‥‥」

恒一「好きな女の子の悩み一つも解決できないなんて彼氏になる資格無いと思うんだ」

恒一「だから付き合う前に解決したいんだ‥ じゃあまたね」

小椋「‥‥あ、うんまたね//」

その一週間後兄貴はPCをやめたいと言ってきた 後で話を聞くと掲示板で誰かに諭されたらしい 
その後に何者かによって掲示板のサーバーがハッキングされ壊されて閉鎖に追い込まれたのも後押しになったようだ
 
榊原くんのお父さんは大学の教授だったので東京の優秀な予備校の先生を知っておりその先生に相談して
兄貴の志望校合格のための完璧なプラン作りと使える参考書を送ってきてくれた
兄貴は今それ通り必死に宅浪生として勉強している

~~
~~
恒一「ごめんね 急に来ちゃって」

小椋「いやいや良いの良いの」

恒一「それでお兄さんは今どうしてる?」

小椋「ちゃんと隣で勉強してるよ」

恒一「ホント!? 良かったぁ~」

小椋「お母さんもお父さんもホントに良かったって言ってる 榊原くんのおかげだよ ありがとう」

恒一「いやいや僕は大したことしてないよ 受験生として再出発を決意したのはお兄さん自身だからね さすが小椋さんのお兄さんだね」

小椋「うん それでこの前の返事なんだけど‥‥」

恒一「あっ‥‥忘れてたよ ヘヘ」

小椋「わ、私も榊原くん いや恒一くんの事が大好きです 付き合ってください」

恒一「あ、ありがとう 僕も由美のことが大好きだ これからよろしくね」

小椋「うん、よろしく//」

恒一「今思えばあの時は積極的だったなぁ~ ハハ」

小椋「あー今さら撤回してももう離さないよ!//」ギュ

この1年後2ちゃんねるという同じような掲示板も開設されたが間もなく何者かのハッキングを受けて潰されたらしい

小椋兄は2浪ということもあり医学部に進学した そのことがこの2人の将来に多大な影響与えたことは言うまでもない

終わり

最後駆け足になったけど終わりです 顎フェラの2人が付き合うまででした ありがとうございました

恒一が女子に教えない理由って明言した?

>>278
杉浦さんの予想で合ってる あの数学の長話とかどうでもいい話を 最初に女の子に教えた時にこっぴどく否定されたのが原因
女の子は数学苦手って先入観もあって教えづらかった
だから親身に楽しそうに聞いてくれた小椋さんに惹かれた

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